JP4083774B2 - ユーカリ属植物の挿し木苗 - Google Patents

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Description

本発明はユーカリ属植物の挿し木苗を生産する場合において、挿し穂から高い成功率で発根させて育成された挿し木苗と、高い成功率で増殖させることが可能な挿し木方法に属する。
ユーカリ属(Eucalyptus)は、被子植物モクレン綱のバラ亜綱フトモモ目フトモモ科ネズミモドキ亜科に属し、オーストラリア大陸を中心とするオセアニア地域を原産地とする木本植物で、生長性、環境適応性、耐病虫害性等、優れた特性を備えた多くの樹種がこのユーカリ属に含まれる。
また、そのユーカリ属の中でも、鑑賞用の樹種としてユーカリプタス・グンニイ(Eucalyptus gunnii、以下、E.グンニイと略す)、ユーカリプタス・シネレア(E cinerea)、ユーカリプタス・コルダータ(E cordata)、ユーカリプタス・プルウェルレンタ(E pulverulenta)等が含まれる。これらは、葉が丸く、他種にはないその特異的な形態から俗に丸葉ユーカリと呼ばれ、鑑賞用の花木として生産、販売されている。さらに、パルプ用の樹種としてはユーカリプタス・カマルドレンシス(E camaldulensis)、ユーカリプタス・グロブラス(E globulus)、ユーカリプタス・ユーロフィラ(E urophylla)等が含まれる。
鑑賞用ユーカリの生産は、種子から苗を育成することから始め、この育成した苗を畑や圃場に植栽してさらに育成し、ある程度生長させて萌芽枝を多く発生させ、この萌芽枝を切り取って出荷する。しかし、遺伝的に不均一である種子より苗を育てるため、生産される萌芽枝の中に、葉形が細長く、商品価値の全くないものが多く出現するという問題があり、このため、苗の段階で形態による選別を行わざるを得ず、その結果、過半数の苗を廃棄しており、苗にかかるコストが高くなっている。また、事前に任意の種子を選択することは、種間内交雑が激しいため困難である。
また、苗の段階で選別し、本圃に定植した後も、生育が進むにつれて商品価値のない葉形をもつ枝が引き続き出現するという問題も生じている。そういった株は改植せざるを得ず、そのため、労働面、生産面、コスト面において無駄が多い。
さらに、選別した実生苗はある程度まで規格が統一できるものの、完全に同一の個体ではないため、市場で求められている規格で出荷することが困難である。
これらの問題を解決する方法として、クローン化技術を用いて苗を生産する方法が考えられる。つまり、葉形が丸く、商品価値がある個体を複製(クローン化)してクローン苗を作成し、そしてこの苗を定植して育成できれば、全く同じ形態の葉をした個体が生産でき、商品の均一化が図られると共に、苗の選別の必要もなくなり、生産効率の向上及び低コスト化が可能になるのである。
この場合、クローン化技術としては、主に挿し木による方法と組織培養を応用した方法(例えば特許文献1参照。)とが想定できる。しかし、組織培養を応用した方法では、クリーンベンチ、培養室、CO発生装置等の設置、さらに、培養技術の習得といった条件に制約され、一般の生産者には実施困難な技術である。また、組織培養よりも簡単なクローン増殖技術である挿し木は、既に樹木を含めた多くの植物で試みられているが、これが可能である種とそうでない種とがあり、丸葉ユーカリについては、発根が困難であるという性質から、従来のいかなる方法を用いても、その挿し木による増殖は困難である。
特開平9−172892号公報
本発明は、鑑賞用の花木として生産、販売されている丸葉ユーカリと呼ばれるユーカリ属植物の挿し木苗を生産する技術を提供する。丸葉ユーカリの挿し木による発根は、全く見られないか、発根したとしても数%程度の率で、ほとんど発根しないものと判断して良く、挿し木による苗の生産は実施困難である。そこで、この技術は、ユーカリに対し、簡便なクローン増殖技術である挿し木の発根率を向上させ、ユーカリの挿し木苗を生産する事を目的とするものである。
上記の目的を達成することが出来る本発明の最大の特徴は、ユーカリ属植物の挿し穂を通気性、保水性に富む、スポンジ状の多孔性物質に挿し付けた挿し木苗を、周囲を遮蔽することなく、底面を固定した状態で管理することにあり、従来の挿し木方法より、過度のカルス形成や腐敗、酸化を抑制し高い割合で発根にいたる。これにより、鑑賞用の花木として生産、販売されている丸葉ユーカリの挿し木苗の生産を可能にし、簡便で安価なクローン苗を大量に生産する技術を提供する点にある。本発明は、以下の各発明を包含する。
(1)ユーカリ属植物から選ばれた採穂母樹より挿し穂を採取する工程と、通気性、保水性に富むスポンジ状の多孔性物質であって、主成分であるココヤシ繊維にピートモスを主成分とする培土を加え、成型材として親水性ウレタンプレポリマーを添加してスポンジ状に加工した成型培土である多孔性物質に、前記挿し穂を挿し付けて、挿し木苗を作る工程と、前記挿し木苗の周囲を遮蔽しないように、プラグトレーの排水口のある穴に、前記挿し木苗の成型培土の下部を差し込んで固定する工程と、を備えることを特徴とするユーカリ属植物の挿し木方法。
本発明を踏まえた挿し木苗ならば、従来の丸葉ユーカリの挿し木苗では全く見られないか、発根したとしても数%程度の率でしか発根しないものが、格段に高い確率で発根し、しかも、簡単な作業で行うことができる。また、組織培養と比較しても、設備や特殊な技術の習得がいらないため、大勢で取り組めて、大量増殖が可能である。また、組織培養の場合は発根に至るまで最短でも3ヶ月かかるが、本発明の挿し木苗ならば最短で1.5ヶ月で発根を確認できる。そういったことより、組織培養の5分の1程度のコストでクローン苗の生産が可能となる。このように、挿し木というクローン増殖技術を用いることで、観賞用としての形質が安定した挿し木苗を安定的に生産することが可能となり、その結果、生産者の収入の向上に結びつくことになるのである。

以下本発明について詳細に説明する。まず、採穂母樹に用いるユーカリ属植物の種類・形態について説明する。
ユーカリ属植物としては、鑑賞用の樹種としてユーカリプタス・グンニイ(Eucalyptus gunnii)、ユーカリプタス・シネレア(E cinerea)、ユーカリプタス・コルダータ(E cordata)、ユーカリプタス・プルウェルレンタ(E pulverulenta)等が含まれる。
挿し穂を採取する採穂母樹の形態としては、丸葉ユーカリの中でも特に商品価値が高い株を予め選別しておく。その選別した株を組織培養または挿し木などの方法で若返らせたクローン苗を用いることを特徴とし、若齢ほど良い。
その採穂母樹の中で、挿し木苗に使用する挿し穂は、(実施例1)の結果より2年生の枝では、ほぼ発根が認められないという結果、および(実施例2、3)より当年枝までの若い枝またはそこから発生した側枝からは発根が認められたため、当年枝までの若い枝またはそこから発生した側枝で、枝の直径1mmから20mmの箇所を選び、挿し穂となる枝を採取する。なお、挿し穂となる枝の直径は1mmより細くなると、柔らかすぎて挿し木作業が困難になり、挿し木苗も数日で枯死してしまう。また挿し穂となる枝の直径が20mmより太くなると挿し穂の切り分け作業が困難で、培土にも上手く挿し付ける事が出来ない。
採取した枝または側枝は、すぐに予め用意している水溶液に浸漬する。なお、この水溶液とは、窒素10%、リン酸4%、カリウム3%、マグネシウム2%、マンガン1%、ホウ素1%、鉄0.2%、銅0.05%、亜鉛0.08%、モリブデン0.2%を含有し、それを希釈した液体肥料(以下これを微量要素を含む液体肥料と称する)のことである。なお、この水溶液は、(実施例1,2)から良い結果が得られたもので、安価であるものを選んでおり、倍率については200倍より濃い水溶液に挿し穂を浸漬すると浸透圧により、挿し穂の葉の表皮細胞が破壊され、葉に水浸状の斑点が現れて落葉すること、2,000倍より薄い水溶液に浸漬すると浸透圧により、挿し穂の養分が水溶液中に流れ出てしまい、発根能力が低下することから、200倍から2,000倍という希釈倍率としている。
微量要素を含む液体肥料に浸漬した後、採取した枝または側枝は、1枚以上葉をつけた状態で、1節から10節を含む長さに切り分けていき、これを挿し穂とする。この挿し穂から側枝が出ている場合、最上位の側枝を1本残し他は切除する。挿ししろとして、挿し穂の最下位葉の着生している節から10mmから30mm残す。なお、採取した枝または側枝を切り分けて挿し穂とする時、1枚以上の葉を付けておくために、少なくとも1節を含む長さが必要である。また、10節より長く切り分けて挿し穂とする時、挿し木苗は長くなりすぎ、自重で倒れるため管理が困難になる。
調整した挿し穂は、微量要素を含む液体肥料を200倍から2,000倍に希釈した水溶液に1時間から24時間、浸漬する。
調整した挿し穂の挿ししろ基部に、インドール酪酸等のホルモン剤を塗布し、保水性、通気性に富むスポンジ状の多孔性物質(ココヤシ繊維を主成分にピートモスを主成分とする倍土を加え、成型材として親水性ウレタンプレポリマーを添加し、スポンジ状に加工した成型培土)に挿し穂の最下位葉の着生節まで挿し付け、これを挿し木苗とする。なお、このスポンジ状の多孔性物質とは、(実施例1、2)より、挿し木作業、発根確認、鉢上げ等の労働性を改善させるべく発案されたものであり、(実施例3)より、発根率についても、他の培土と比べて高い値を示したものである。
この成型培土は、高さ10mmから60mm、直径10mmから30mmの円柱状もしくはそれに準ずる大きさの成型培土に挿し穂を1本から5本挿し付け、挿し木苗とする。
挿し木苗は、挿し木苗の底面を突起物に差込んで支持、もしくはプラグトレーのような排水口のある穴に挿し木苗下部を差し込んで、固定される状態に設置する。
挿し木苗は乾き過ぎないように1日1回から2回程度の潅水管理を行い、1ヶ月から12ヶ月間発根を待つ。
以下実施例は実施例1、2、3の順に改良していった過程を説明しており、実施例3で本発明に至る。
実施例1
組織培養から育成したE・グンニイの採穂母樹から、2年目を迎えた枝より直径が1mmから20mmの枝または側枝を採取し、すぐに二価鉄イオンを含有する水溶液(植物に素旱く吸収され、光合成能力を高めて根の生長を助ける水溶液)の200倍水溶液に浸漬した。浸漬時間は3時間から8時間でその間に、枝または側枝を水溶液中で芽切りバサミを用い、1枚以上葉をつけた状態で、1節から10節を含む長さに切り分けて、挿し穂から側枝が出ている場合、最上位の側枝を1本残して他は切除し、挿ししろとして、挿し穂の最下位葉の着生している節から5mmから30mm残し、挿し穂とした。この水溶液に浸漬後、挿し穂の基部にインドール酪酸0.5%粉剤を塗布し、鹿沼土(細粒もしくは小粒)にパーライトを混ぜた挿し木培土を敷き詰めた育苗箱100箱に、1箱あたり77本、合計7,700本の挿し木苗をつくった。その状態の挿し木苗は当センター内ガラス室にて1日1回から2回の頭上潅水を行い、5ヶ月間の発根調査を行った。
結果は表1に示す。
Figure 0004083774
*浸漬処理…二価鉄イオンを含有する植物活力剤の200倍水溶液に3時間から8時間浸漬した。
表1に示すように、組織培養から育成したE・グンニイを採穂母樹とした挿し穂を、二価鉄イオンを含有する植物活力剤の200倍水溶液に3時間から8時間浸漬して、鹿沼土(細粒もしくは小粒)にパーライトを混ぜた培土に挿し付けた挿し木苗では、5ヶ月の間で、挿ししろ基部が腐敗または酸化してしまい、発根はほとんど見られなかった。
実施例2
組織培養から育成したE・グンニイの採穂母樹から、当年枝までの若い枝またはそこから発生した側枝より、直径が1mmから20mmの枝または側枝を採取し、すぐに微量要素を含む液体肥料また、酵母エキスと塩化カリウムを含有する液体肥料をそれぞれ1,000倍に希釈した水溶液に浸漬した。浸漬時間は3時間から24時間でその間に、枝または側枝を芽切りバサミを用い、1枚以上葉をつけた状態で、1節から10節を含む長さに切り分けた。挿し穂から側枝が出ている場合、最上位の側枝を1本残して他は切除し、挿ししろとして、挿し穂の最下位葉の着生している節から5mmから30mm残し、挿し穂とした。これらの水溶液浸漬後、挿し穂の基部にインドール酪酸0.5%粉剤を塗布し、表2、3で示す培土に挿し付けて、挿し木苗の発根試験を実施した。各培土を敷き詰めた育苗箱に、1箱あたり42本、合計6,039本の挿し木苗をつくった。それらの挿し木苗は当センター内ガラス室にて1日1回から2回の頭上潅水を行い、8ヶ月間の発根調査を行った。
それぞれの結果は表2、3に示す。
Figure 0004083774
*浸漬処理…微量要素を含む液体肥料を1,000倍に希釈した水溶液に3時間から24時間浸漬した。
Figure 0004083774
Figure 0004083774
水溶液に3時間から24時間浸漬した。
表2,3に示すように、組織培養から育成したE・グンニイを採穂母樹とした挿し穂を、微量要素を含む液体肥料また、酵母エキスと塩化カリウムを含有する液体肥料それぞれ1,000倍に希釈した水溶液に3時間から24時間浸漬したものを表2,3で示される各培土に挿し付けた挿し木苗の発根率は表2に示される浸漬処理の方が高い。また、表2,3共に鹿沼土(細粒または小粒)を単体で使用した培土の方が高い発根率を示す結果となった。特に表2で示される浸漬処理の後、鹿沼土(細粒または小粒)単体に挿し付けた挿し木苗は12.8%という、ユーカリの挿し木苗としては高い発根率を確認することができた。一方発根が認められないものは、実施例1と同じく、8ヶ月の間で、挿ししろ基部が腐敗または酸化しているものがほとんどであった。
実施例3
組織培養から育成したE・グンニイの採穂母樹から、当年枝までの若い枝またはそこから発生した側枝より、直径が1mmから20mmの枝または側枝を採取し、すぐに微量要素を含む液体肥料を1,000倍に希釈した水溶液に浸漬した。浸漬時間は3時間から24時間でその間に、枝または側枝を芽切りバサミを用い、1枚以上葉をつけた状態で、1節から10節を含む長さに切り分けた。挿し穂から側枝が出ている場合、最上位の側枝を1本残して他は切除し、挿ししろとして、挿し穂の最下位葉の着生している節から5mmから30mm残し、挿し穂とした。この水溶液浸漬後、挿し穂の基部にインドール酪酸0.5%および1.0%粉剤を塗布し、表4で示す培土に挿し付けて、挿し木苗の発根試験を実施した。実施例2で結果の良かった鹿沼土(細粒または小粒)単体培土は、発根を簡単に確認できるように50穴のプラグトレーに培土を敷き詰め、挿し穂を挿し付けて挿し木苗とした。次に鹿沼土の替わりに保水性や通気性に優れ、作業性に優れるココヤシ繊維を主成分にピートモスを主成分とする培土を加えた成型培土に、挿し穂を挿し付けて挿し木苗とし、下部を288穴のプラグトレーに差し込んで固定した。また、この成型培土を50穴のプラグトレーに設置し、乾燥を防ぐために周囲を鹿沼土で充填し、その状態の成型培土に挿し穂を挿し付けた挿し木苗。同じく通気性、保水性に優れる発泡フェノール樹脂成型品に挿し穂を挿し付けた挿し木苗を苗箱に設置した。それらの挿し木苗は当センター内ガラス室にて1日1回から2回の頭上潅水を行い、5ヶ月間の発根調査を行った。
それぞれの結果は表4に示す。
Figure 0004083774
Figure 0004083774
4時間浸漬した。
表4に示すように、組織培養から育成したE・グンニイを採穂母樹とした挿し穂を、微量要素を液体肥料1,000倍に希釈した水溶液に3時間から24時間浸漬したものを表4で示される各培土に挿し付けた挿し木苗の発根率は、実施例2で良い結果が得られた、鹿沼土(細粒または小粒)単体培土を50穴のプラグトレーに培土を敷き詰めたものに挿し付けることによって、発根確認や鉢上げ等、作業性の改善が見られたものの、発根率は12.1%を示し、発根率の改善までには至らなかった。ココヤシ繊維を主成分にピートモスを主成分とする培土を加えた成型培土に挿し穂を挿し付け、下部を288穴のプラグトレーに差し込んで固定した挿し木苗が、46.6%という、ユーカリの挿し木苗としては高い発根率を示す結果となった。ココヤシ繊維を主成分にピートモスを主成分とする培土を加えた成型培土を50穴のプラグトレーに設置し、乾燥を防ぐため周囲を鹿沼土で充填し、その状態の成型培土に挿し穂を挿し付けた挿し木苗の発根率は3.3%であった。同じく通気性、保水性に優れる発泡フェノール樹脂成型品に挿し穂を挿し付けた挿し木苗は、5.9%であった。
実施例3より、保水性、通気性に富むスポンジ状の多孔性物質(ココヤシ繊維を主成分にピートモスを主成分とする培土を加え、成型材として親水性ウレタンプレポリマーを添加し、スポンジ状に加工した成型培土)に挿し穂を挿し付けた挿し木苗の周囲を遮蔽せず、底面を固定して管理すれば、数%といわれていた、これまでの丸葉ユーカリの発根率から飛躍的な向上を得ることができた。また、挿し木作業や発根確認、鉢上げ作業の省力化、低コストといった効果が得られることから、生産者が自らも実施出来るクローン増殖法が可能となった。

Claims (1)

  1. ユーカリ属植物から選ばれた採穂母樹より挿し穂を採取する工程と、
    通気性、保水性に富むスポンジ状の多孔性物質であって、主成分であるココヤシ繊維にピートモスを主成分とする培土を加え、成型材として親水性ウレタンプレポリマーを添加してスポンジ状に加工した成型培土である多孔性物質に、前記挿し穂を挿し付けて、挿し木苗を作る工程と、
    前記挿し木苗の周囲を遮蔽しないように、プラグトレーの排水口のある穴に、前記挿し木苗の成型培土の下部を差し込んで固定する工程と、
    を備えることを特徴とするユーカリ属植物の挿し木方法。
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