JP2548312B2 - 時間軸補正装置 - Google Patents

時間軸補正装置

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JP2548312B2 JP63178628A JP17862888A JP2548312B2 JP 2548312 B2 JP2548312 B2 JP 2548312B2 JP 63178628 A JP63178628 A JP 63178628A JP 17862888 A JP17862888 A JP 17862888A JP 2548312 B2 JP2548312 B2 JP 2548312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像再生装置における時間軸補正装置に関
し、特に電荷結合素子(CCD:チャージカップルドデバイ
ス)等のいわゆるクロック駆動型のアナログ可変遅延線
を用いた時間軸補正装置に関する。
従来の技術 第2図は従来の時間軸補正装置のブロック図を示した
ものである。第2図において、1は同期分離器、2は印
加されるパルスの周期を検出し、予め定められた基準の
周期からの増減に応じて出力レベルが増減する検出出力
を発生る周期検出器、3は前記周期検出器2の出力を一
水平走査周期(1H)ごとに順次加算する積分器、4は電
圧制御発振器(以下VCOと略記)、5はクロック駆動型
のアナログ可変遅延線で本例では電荷結合素子(以下CC
Dと略記)からなる遅延線、7は再生ビデオ信号入力端
子、8はビデオ信号出力端子である。
以上の構成による従来例の時間軸補正装置について、
以下その動作を説明する。一般に、映像信号再生装置に
おける記録媒体からの再生信号は、時間軸変動を含んで
いる。この時間軸変動を含んだ再生ビデオ信号は入力端
子7に入力され、同期分離器1とCCD5に導かれる。そし
て同期分離器1では、再生ビデオ信号に含まれる水平同
期信号を抽出し、その出力は周期検出器2に印加され
る。そして予め定められた基準周期からの増減に応じた
出力が前記周期検出器2より出力され、積分器3に印加
される。積分器3では、前記周期検出器2の出力電圧を
1Hごとに順次加算することにより積分し、出力する。こ
の積分器3の出力は、VCO4に入力され、CCD5の駆動クロ
ック周波数を変化させ、CCD5の遅延時間を制御して前記
CCD5に入力される再生ビデオ信号の時間軸を補正し、出
力端子8より時間軸補正のなされた再生ビデオ信号が出
力される。
発明が解決しようとする課題 ここで少し詳しくこのオープンループ型の時間軸補正
装置の動作を説明し、問題点を明らかにする。第3図は
この説明のための第2図各部における波形図である。ま
ず、第3図aは第2図における入力再生ビデオ信号S1の
水平同期信号のみを示した波形である。そしてbは第2
図における周波検出器2の出力信号波形を示し、cは第
2図における積分器3の出力信号波形を示したものであ
る。ここで仮に、入力信号S1は第3図aに示すように基
準時間に対し、正常な時間軸であったり、長かったり、
短かかったり、いわゆる時間軸変動を含んでいるものと
する。この時周期検出器2は周期誤差電圧を発生し、ホ
ールドするのでその出力波形は第3図bのように基準値
Aに対して、上下に変動したものとなる。そして積分器
3は前記第3図bの波形を1Hごとに順次加算し、ホール
ドする。つまり、積分器3の動作は周期誤差電圧を水平
同期信号のタイミングで、前の期間の電圧に加えるもの
であり、その出力波形は第3図cに示すように積分され
たものとなる。ここでこの積分器3の出力波形cは、基
準信号と水平同期信号の位相誤差電圧波形と等しいもの
となっている。よって、周期誤差電圧を積分した位相誤
差電圧により、VCO4の発振周波数を制御して時間軸変動
を正確に補正していることになる。しかし、一般には家
庭用ビデオテープレコーダーなどの時間軸変動量は大き
く、上記従来例のように積分を行う場合、積分器3の出
力cは基準値Bに対して非常に大きく上下に変動するた
め、システムの各ブロックのダイナミックレンジを考慮
すると、上記従来の構成の時間軸補正装置は、非常に実
現の難かしいものであるという欠点を有していた。
本発明は上記従来の構成の問題点を解決するもので、
周期誤差電圧を積分した位相誤差を表わす電圧によって
VCOを制御しつつ、実現可能なダイナミックレンジの範
囲内で動作する時間軸補正装置を提供することを目的と
する。
課題を解決するための手段 本発明の時間軸補正装置は上記の目的を達成するため
に、クロック周波数に応じて遅延時間が制御されるアナ
ログ可変遅延線と、前記アナログ可変遅延線に供給され
る映像信号中の水平同期信号を分離する水平同期分離回
路と、前記水平同期分離回路よりの水平同期信号の周期
の基準周期に対する増減に応じて、出力電圧が増減する
検出出力を発生する周期検出器と、前記検出出力を1H毎
に順次加算する積分手段と、前記映像信号の垂直同期信
号に同期して垂直帰線期間の全期間の間、前記積分手段
の積分値を予め定められたリセット値にリセットする手
段と、前記積分手段の出力電圧によって発振周波数が制
御される電圧制御発振器とから成り、前記電圧制御発振
器の出力が前記アナログ可変遅延線のクロックとして供
給されることを特徴とするものである。
作用 前記構成の場合、積分手段によって周期検出器出力は
積分されるが、その出力は映像信号の垂直同期信号に同
期したタイミングで垂直帰線期間の全期間の間、ある定
められた値にリセットされるため、等価パルス、切込み
パルス等の1/2H周期の周期検出誤差となりうる期間にお
いては、時間軸補正は行われないので誤動作がなくな
る。また積分値は垂直同期信号の周期ごとにリセットさ
れ大きく変動することはないので、周期誤差電圧を積分
し時間軸変動を補正しつつ、実現可能なダイナミックレ
ンジの範囲内で動作する時間軸補正装置を提供すること
ができるわけである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例の構成、動作について図面を
参照しながら説明する。
第1図に本発明の実施例のブロック図を示す。なお第
1図に示す実施例において、第2図に示した従来例と同
一構成部分には同一符号を用いている。本実施例と第2
図の従来例との差異は、時間軸変動成分を除去すべき再
生ビデオ信号の垂直同期信号に同期したリセット信号を
発生するVリセット回路6を設け、そのリセット信号に
より前記積分器3を基準値Bにリセットするよう構成し
た点である。
本実施例は、基本的には第2図に示した従来の装置と
同じで構成であるので、同一部分については詳細な説明
を省略し、その動作を第3図を参照しながら説明する。
第3図はこの説明のための第1図各部における波形図で
ある。まず、第3図aは第1図における入力再生信号S1
の水平同期信号のみを示した波形である。そしてbは第
1図における周期検出器2の出力信号波形を示し、dは
Vリセット回路6の出力波形、eは積分器3の出力波形
である。入力端子7より第3図aに示す時間軸変動を含
んだ映像信号が入力される。この時、周期検出器2の出
力波形は従来例の構成の場合と同様に第3図bに示す周
期誤差電圧波形となる。そして、この周期誤差電圧は積
分器3によって1Hごとに順次加算され第3図eに示すよ
うに積分される。そして、Vリセット回路6の出力であ
る垂直同期信号に同期したタイミングで積分器3の出力
を基準値Bにリセットする。ここでは前記Vリセット回
路6の出力パルスの立上がりタイミングは垂直同期信号
以前のTVのオーバースキャン部分に設定され、そのパル
ス幅は垂直帰線期間の終了までに設定されている。つま
り、Vリセット回路6の動作は垂直同期信号の前部のオ
ーバースキャン部分で出力が立上がり、垂直帰線期間の
終了と同時に立下がるパルスを発生するものである。こ
の時前記Vリセット回路6の出力のVリセット信号は積
分器3に入力され、積分器3はVリセット信号のHiの期
間、その積分出力を予め定めたリセット値にリセットす
る。よって、第3図dに示すVリセット信号により積分
器3はリセットされ、Vリセット信号が立下がった時点
から再び積分動作を再開し、前記積分器3出力波形は第
3図eに示すようにリセットされ、大きく上下に変動す
ることはなくなるわけである。この時、リセットにより
発生する時間軸変動はTV画面下部のオーバースキャン部
分にあるため、視覚上特に悪影響はない。また、等化パ
ルス、切込パルス等の1/2H周期の周期検出誤差となるう
る期間においては、前記Vリセット信号の立下がりが垂
直帰線期間の終了時点であるためその期間中積分器3は
積分動作せず、時間軸補正は行われないので、誤動作防
止効果も兼ねることになる。
以上のように本実施例によれば、Vリセット回路6の
出力のVリセット信号によって積分器3の出力をリセッ
トすることにより、Vリセット信号以外の期間では周期
誤差電圧を積分し位相誤差電圧に変換し正確に時間軸補
正を行いつつ、実現可能なダイナミックレンジの範囲内
で動作する時間軸補正装置を提供することができるわけ
である。
なお、Vリセット回路6の出力の立上がりタイミング
は2ヘッド方式のVTRの場合、ヘッド切換信号を利用す
ればより簡単に実現できる。
発明の効果 以上のように本発明は、垂直同期信号に同期したタイ
ミングで積分手段の出力の積分値を垂直帰線期間毎にリ
セットする手段を設け、周期検出誤差となりうる期間に
おいて、積分動作を止めることにより時間軸変動が正確
に補正でき、実現可能なダイナミックレンジの範囲内で
動作することができる優れた時間軸補正装置を実現でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における時間軸補正装置のブロ
ック図、第2図は従来の時間軸補正装置のブロック図、
第3図は第1図及び第2図の動作を説明するための各部
における波形図である。 1……同期分離器、2……周期検出器、3……積分器、
4……電圧制御発振器(VCO)、5……電荷結合素子(C
CD)、6……Vリセット回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック周波数に応じて遅延時間が制御さ
    れるアナログ可変遅延線と、前記アナログ可変遅延線に
    供給される映像信号の水平同期信号を分離する水平同期
    分離回路と、前記水平同期分離回路よりの水平同期信号
    の周期の基準周期に対する増減に応じて、出力電圧が増
    減する検出出力を発生する周期検出器と、前記検出出力
    を1H毎に順次加算する積分手段と、前記映像信号の垂直
    同期信号に同期して垂直帰線期間の全期間の間、前記積
    分手段の積分値を予め定められたリセット値にリセット
    する手段と、前記積分手段の出力電圧によって発振周波
    数が制御される電圧制御発振器とから成り、前記電圧制
    御発振器の出力が前記アナログ可変遅延線のクロックと
    して供給されることを特徴とする時間軸補正装置。
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JPS6047407B2 (ja) * 1978-09-27 1985-10-22 三菱重工業株式会社 旧船体を利用した海洋構築方法
JPS62111585A (ja) * 1985-11-11 1987-05-22 Hitachi Ltd 時間軸変動量補正装置

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