JP2548053Y2 - ショベルローダの冷却構造 - Google Patents

ショベルローダの冷却構造

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JP2548053Y2
JP2548053Y2 JP1991047006U JP4700691U JP2548053Y2 JP 2548053 Y2 JP2548053 Y2 JP 2548053Y2 JP 1991047006 U JP1991047006 U JP 1991047006U JP 4700691 U JP4700691 U JP 4700691U JP 2548053 Y2 JP2548053 Y2 JP 2548053Y2
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JP
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cooling
duct
pillar
shovel loader
radiator
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信和 井口
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Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,冷却効果に優れた,シ
ョベルローダの冷却構造に関する。
【0002】
【従来技術】図4に示すごとく,従来,ショベルローダ
は,機台後方9において,冷却系2を有している。該冷
却系2は,同図に示すごとく,エンジン4の後方に配設
した冷却ファン5と,その後方に設けられたラジエータ
6と,オイルクーラー7とよりなる。また,上記冷却系
の後方においては,フィン81を有するラジエータグリ
ル8を設けている。上記ラジエータ6には,上記冷却フ
ァン5より冷却風3が直接送られてくる。また,該ラジ
エータ6を通過した冷却風3は,上記オイルクーラー7
内の加熱されたオイルを冷却する。そのため,該冷却風
3は,例えば約60〜80℃まで加熱された排気30と
なる。そして,該排気30は,上記ラジエータグリル8
の多数のフィン81を通って,機台後方9の外気中へ排
出されている。また,ショベルローダの車体後部には,
左右一対のピラー90が配設されている。そして,該ピ
ラー90は,上記ラジエータ6等の冷却構造の上方にお
いて,上方へ向かって立設されている。該ピラー90
は,ルーフ91とショベルアーム92とを支えるための
支柱の役割をなしている。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来例に
は,次の問題点がある。即ち,上記排気30は,図4に
示すごとく,上記ラジエータグリル8のフィン81を通
過して,機台後方9の外気中へ排出されている。そのた
め,上記機台後方9においては,上記排気30の排出に
伴う,騒音の発生及び塵埃の巻き上りを生ずる場合があ
る。それ故,環境安全衛生上,好ましくない。本考案
は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,機台
後方において騒音の発生及び塵埃の巻き上りを生ぜず,
また冷却効果に優れた,ショベルローダの冷却構造を提
供しようとするものである。
【0004】
【課題の解決手段】本考案は,ラジエータとオイルクー
ラーとを冷却する冷却系を有し,車体後部にショベルを
支持し上方へ向かう一対のピラーを配設したショベルロ
ーダにおいて,上記ピラーの内部を仕切り板により前後
に区画することにより上記ピラーの後部にダクトを形成
し,該ダクトは上記冷却系の後方に開口する排気取り入
れ口と上部に開口する排出口とを有していることを特徴
とするショベルローダの冷却構造にある。本考案におい
て最も注目すべきことは,ショベルローダの車体後部に
設けられているピラーを利用し,該ピラーの内部後方
排気排出用のダクトを設けたことである。
【0005】そして,上記ダクトは,ピラーの内部に仕
切り板を設けピラーの後部に形成されたものである
た,上記ダクトは上記冷却系の後方に開口する排気取り
入れ口と上部に開口する排出口とを有している。即ち
該ダクトは,ピラーの内部を上下方向に対して貫通して
形成する。また,該ダクトは,その下方において,上記
冷却系の後方側に対して,排気が円滑に通風するよう連
通させてある。
【0006】また,機台後方は,従来のショベルローダ
のごとく,フィンを設けることなく,密閉状態にしてあ
る。そのため,ショベルローダの機台後方においては,
ラジエータグリルが設けられていない。なお,上記ダク
トは,一対のピラーの双方に対して,設けることが好ま
しい。これにより,排気の流れ,排出量が増し,また冷
却効果に優れることになる。また,上記ダクトは,一対
のピラーのうち,いずれか一方に設けることもできる。
また,上記エンジン,ラジエータ,冷却ファン,オイル
クーラー等の冷却系,その他の構成は,従来と同様であ
る。
【0007】
【作用及び効果】本考案においては,冷却系からの排気
が,次のごとく上記ダクトを通じて,ピラーの上方より
排出される。まず,冷却風は,エンジンの後方側に配設
された冷却ファンにより,ラジエータへ送られてくる。
次に,該冷却風は,ラジエータ内のエンジン冷却水を冷
却した後,オイルクーラーへ送られ,オイルクーラー内
の加熱されたオイルを冷却する。その後,オイルクーラ
ーの後方へ排出された,加熱された排気は,ダクトの下
方より上方へ向かう。その後,該排気は,ダクトの頭部
の排気口より大気中へ排出される。また,上記のよう
に,ダクトは一対のピラーの双方に対して,設けられて
いるから排気の排出量が大きい。
【0008】それ故,従来のショベルローダの冷却構造
のごとく,機台後方において騒音の発生及び塵埃の巻き
上りを生ずることがない。そのため,環境安全衛生が良
い。また,上記排気は,例えば60〜80℃まで加温さ
れているため,ダクトの下方より上方へ,上昇気流とし
て上昇し,迅速円滑に流れる。そのため,排気の排出効
率が向上して,冷却効果に優れることになる。以上のご
とく,本考案によれば,機台後方において騒音の発生及
び塵埃の巻き上りを生せず,環境安全衛生が良く,冷却
効果に優れた,ショベルローダの冷却構造を提供するこ
とができる。
【0009】
【実施例】実施例1 本考案の実施例にかかるショベルローダの冷却構造につ
き,図1〜図3を用いて説明する。本例は,ショベルロ
ーダ(スキッドステアローダとも称されている)におけ
る,冷却構造について適用するものである。即ち,本例
は,図1に示すごとく,ラジエータ等の冷却系2を有
し,車体後部に上方へ向かう,ピラー1を配設したショ
ベルローダの冷却構造に関する。上記ピラー1には,そ
の内部を貫通するダクト10を設け,上記冷却系2から
の排気30が該ダクト10を通じて上方へ排出されるよ
う構成してある。
【0010】上記ピラー1は,図3に示すごとく,ショ
ベルローダの車体後部において立設した,左右一対の略
台形状の金属製中空体よりなる。そして,該ピラー1の
内部には,図1〜図3に示すごとく,その後方側におい
て,ダクト10を形成するための仕切板11を配設す
る。即ち,上記ダクト10は,中空状のピラー1の後方
内部に上記仕切板11を配設し,該切欠板11とピラー
1の内壁とによって形成される。また,該ダクト10
は,車体後部の下方102より上方に向けて,ピラー1
の内部を貫通するよう設けてある。また,上記ダクト1
0の上方には,図1,図2に示すごとく,排気30を上
方へ排出するための排気口101を設ける。また,該ダ
クト10の下方は,上記冷却系2の後方に連通させる。
そして,機台後方9の後面96は,密閉状態にしてあ
る。
【0011】即ち,本例のショベルローダにおいては,
従来例のごとく,機台後方に多数のフィンを有するラジ
エータグリルは,設けていない。上記冷却系2は,図1
に示すごとく,エンジン4に設けた冷却ファン5と,そ
の後方に配置したラジエータ6と,オイルクーラー7と
よりなる。なお,図1において,符号92はショベルア
ームを示す。その他は,従来と同様である。
【0012】次に,作用効果につき説明する。本例にお
いては,冷却系2の排気30は,次のようにして,上記
ダクト10を通じて,ピラー1の上方より排出される。
まず,図1に示すごとく,冷却風3はエンジン4の後方
側に配設された冷却ファン5により,ラジエータ6へ送
られてくる。次に,該冷却風3は,ラジエータ6内のエ
ンジン冷却水を冷却した後,オイルクーラー7へ送ら
れ,オイルクーラー7内の加熱されたオイルを冷却す
る。その後,オイルクーラー7の後方へ出て,約60〜
80℃に加熱された排気30となる。その後,該排気3
0は,ダクト10の下方102より上方へ向う。そし
て,該排気30は,ダクト10の頭部に設けてある,ピ
ラー1の上方の排気口101より大気中へ排出される。
【0013】それ故,従来のショベルローダの冷却構造
のごとく,機台後方9において騒音の発生及び塵埃の巻
き上りを生ずることがない。そのため,環境安全衛生
上,極めて好ましい。また,上記排気30は,約60〜
80℃に昇温されているため,ダクト10の下方102
より上方の排気口101へ,あたかも煙突内の煙が上昇
気流で上昇するごとく,円滑迅速に流れる。そのため,
排気30の排出効率が向上して,冷却効果に優れること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるショベルローダの冷却構造の一
部切欠側面図。
【図2】実施例にかかるショベルローダの冷却構造の背
面図。
【図3】実施例にかかるショベルローダの背面斜視図。
【図4】従来例にかかるショベルローダの一部切欠側面
図。
【符号の説明】
1...ピラー,10...ダクト,101...排気
口,11...仕切板,2...冷却系,30...排
気,4...エンジン,5...冷却ファン,6...
ラジエータ,7...オイルクーラー,9...機台後
方,

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータとオイルクーラーとを冷却す
    冷却系を有し,車体後部にショベルを支持し上方へ向
    かう一対のピラーを配設したショベルローダにおいて, 上記ピラーの内部を仕切り板により前後に区画すること
    により上記ピラーの後部にダクトを形成し,該ダクトは
    上記冷却系の後方に開口する排気取り入れ口と上部に開
    口する排出口とを有していることを特徴とするショベル
    ローダの冷却構造。
JP1991047006U 1991-05-24 1991-05-24 ショベルローダの冷却構造 Expired - Lifetime JP2548053Y2 (ja)

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JPH04130351U JPH04130351U (ja) 1992-11-30
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