JPH0622538U - 内燃機関発電装置の吸・排気システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 周囲を鋼板で覆われた内燃機関発電装置にお
いて、排気側ともファンを用い強制通風させて、吸気、
冷却、排気を効率よく行ない、吸気取入口を前面上部、
排気口を後面上部に設け、空気が上部より下部へ流れＵ
ターンして上部へと流れるようにして、ビニール袋など
のゴミが吸気取入口を塞ぐことがなく、ファンによる強
制吸気により吸気取入口の面積が小さくなり防水の構造
も容易になり、機器を常温部と高温部に分け、その間に
断熱・防音間仕切りを設けてスペースを最小限にでき、
騒音も減少しうるようにする。 【構成】 内燃機関発電機３を鋼板８で覆い、内燃機関
発電機を底面に設置し、吸気用のクロスフローファン１
を前面上部に、排気用の軸流ファンを後面上部に取付、
その間に断熱・防音間仕切９を設け常温部と高温部とに
仕切る。前面側の常温部に制御盤５、燃料タンク６、バ
ッテリー７を、後面側の高温部の内燃機関発電機と軸流
ファンとの間にマフラーを取付る。

Description

【考案の詳細な説明】 ［０００１］ ［産業上の利用分野］ この考案は、内燃機関発電装置の吸・排気をスムースに行ない、且つ内燃機関 発電装置をコンパクトにするための考案である。 ［０００２］ 【従来の技術】 従来の内燃機関発電装置は、吸気を装置の下方より自然通風にて取入れ、排気 を軸流ファンにて装置の上部より強制排出していた。 ［０００３］ ［考案が解決しようとする課題］ これには次のような欠点があった。 （イ） 発熱部に充分な通風をするための空間が必要であるために、装置の小型 化が難しい。 （ロ） 下方にある吸気取入口が、風によりビニール袋などのゴミが塞ぐことが ある。 （ハ） 自然通風のため吸気取入口は大きく、防水対策のために形状も複雑。 本考案は、これらの欠点をなくすために考案されたものである。 ［０００４］ 【課題を解決するための手段】 本考案は、内燃機関発電機が必要としている、燃焼に用いる空気と、冷却に用 いる空気を、クロスフローファン、軸流ファンを用い強制的に吸・排気させたも のである。前面上部より外気を取入れクロスフローファンにて、下方に送風させ る。空気は制御盤、燃料タンクを通り一部は内燃機関発電機の吸気口より燃焼用 に、残部は内燃機関発電機の冷却用となる。さらに空気は下部にてＵターンし、 内燃機関発電機の発熱を吸収し軸流ファンにて後面上部より強制排気させる。い わゆる前面上部より外気を取入れ、下部にてＵターンさせ後面上部より外部に排 出させる。空気の流れを２個のファンを用い、強制通風させる方法である。吸気 取入口を上部に設けることにより、ビニール袋などのゴミが吸気取入口を塞ぐこ ともなく、外気は吸気取入口より、確実に装置内部に吸い込まれる。吸気取入口 の面積もクロスフローファンを用いることにより従来の３分の１以下にすること ができた。又、内部を常温部と発熱部に分け間に断熱・防音間仕切りを設けるこ とにより常温部と発熱部との間隔を最小限にでき、冷却の効率もよくなり通風ス ペースは従来の半分以下にできた。 ［０００５］ 【作用】 外気を（１）のクロスフローファンにて前面上部より取込み下方へ送風する。 途中（５）の制御盤の発熱を奪い、一部を（４）の内燃機関発電機吸入口より 燃焼用に、残部は（３）の内燃機関発電機の冷却用となる。（９）の断熱・防音 間仕切りにて常温部と高温部に分け、（２）の軸流ファンにて通風をＵターンさ せ（３）の内燃機関発電機の発熱を奪い、後面上部より温度上昇した空気を外部 に排出させる。 ［０００６］ ［実施例］ 以下本案の実施例について説明する。 （イ） （３）の内燃機関発電機を（８）の鋼板で覆い、（３）の内燃機関発電 機を底面に設置する。 （ロ） （１）のクロスフローファンを前面上部に、（２）の軸流ファンを後面 上部に取付、その間に（９）の断熱・防音間仕切りを設け常温部と高温部とに仕 切る。 （ハ） 前面側の常温部に（５）の制御盤、（６）の燃料タンク、（７）のバッ テリーを配置し取付る。 （ニ） 後面側の高温部の（３）の内燃機関発電機と（２）の軸流ファンとの間 に（１０）のマフラーを取付る。 本案は以上のように構成される。 ［０００７］ ［考案の効果］ 本案は、従来の自然通風強制排出方式に比べ、上部に吸気取入口があるためビ ニール袋などのゴミが吸気取入口を塞ぐことがなく、確実に外気を装置内部に取 り込むことができた。装置内部の温度上昇が外部の要因でおこることもなく安全 である。又、（１）のクロスフローファンを用いることにより吸気取入口が従来 の面積の３分の１以下でよく防水対策も単純構造にでき容易になった。吸気側を 強制通風することにより発熱機器に確実に通風でき冷却効率も良くなり従来に比 べ半分以下の通風スペースですみ余分な空間もなくなった。（１）のクロスフロ ーファン、（９）の断熱・防音間仕切りを用いることにより各機器間の間隔も最 小でよく装置全体の小型化が容易になった。（９）の断熱・防音間仕切りが干渉 材となり吸音、遮音をするため騒音値も減少し、音が静かでコンパクトな内燃機 関発電装置ができた。

【図面の簡単な説明】 ［図１］ 本考案の右側面配置図である。 ［図２］ 本考案の正面配置図である。 ［図３］ 本考案の後面配置図である。 ［図４］ 本考案の左側面配置図である。 ［符号の説明］ １ クロスフローファン ６ 燃料タンク ２ 軸流ファン ７ バッテリー ３ 内燃機関発電機 ８ 鋼板 ４ 内燃機関発電機吸入口 ９ 断熱・防音間仕
切り ５ 制御盤 １０ マフラー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｂ 77/11 Ｚ 7541−3Ｇ 77/13 Ｌ 7541−3Ｇ Ｆ０２Ｍ 35/12 Ｈ 9247−3Ｇ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ［請求項１］ （イ） 周囲を鋼板で覆われている。 （ロ） 内燃機関発電装置が内蔵されている。 （ハ） 屋外に設置されている。 以上の如く構成された内燃機関発電装置。