JP2547455Y2 - フロントフォーク - Google Patents

フロントフォーク

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JP2547455Y2
JP2547455Y2 JP3069091U JP3069091U JP2547455Y2 JP 2547455 Y2 JP2547455 Y2 JP 2547455Y2 JP 3069091 U JP3069091 U JP 3069091U JP 3069091 U JP3069091 U JP 3069091U JP 2547455 Y2 JP2547455 Y2 JP 2547455Y2
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JP
Japan
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oil
side tube
rod
oil hole
wheel side
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一光 嶺川
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KYB Corp
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動二輪車等の車体側
と車軸側間に介装されて路面からの振動を減衰する緩衝
器とフォークを兼ねたフロントフォークに関し、特にそ
の油孔桿によるオイルロック機構の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のフロントフォークは、圧縮時に
急激な底付きを防止するため、油孔桿によるオイルロッ
ク機構が設けられ、例えば、図5に示すものが開発され
ている。
【0003】このフロントフォークはアウターチューブ
たる車輪側チューブ1内にベアリング7を介してインナ
ーチューブたる車体側チューブ2が摺動自在に挿入され
ている。
【0004】車輪側チューブ1の下部中央にはボルト5
で締結された中空ロッド3が起立し、中空ロッド3に設
けた油孔10が油室13とリザーバ側油室9とを連通さ
せている。
【0005】中空ロッド3の下部外周には油孔桿4が起
立し、この油孔桿4の上端は中空ロッド3の外周段部に
係合し、その下端は車輪側チューブ1の底面に当接して
いる。
【0006】車体側チューブ2の下部内周にはオイルロ
ックピース6とバルブ8とが設けられている。
【0007】圧縮作動時には車体側チューブ2が下降
し、最圧縮時近傍ではオイルロックピース6が油孔桿4
に嵌合し、両者の間に形成される油室Rからの排出流れ
を絞ることによりオイルロック圧を発生し、急激な底付
きを防止している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
油孔桿によるオイルロック機構では、オイルロックピー
ス6が急激に油孔桿4に嵌合すると、オイルロックピー
ス6より下方の油室Rの圧力が上昇し、この圧力が油孔
桿4の底面に作用して油孔桿4を浮上させ、逆にオイル
ロックピース6が上昇する伸長作動時には、上記油室1
3の下方の内圧が負圧により低下するために、油孔桿4
が下降する。
【0009】この為、浮上時に油孔桿4が中空ロッド3
の段部12に衝突し、下降時に車輪側チューブ1の底面
に当るため、その都度発音が発生するという不具合があ
る。
【0010】上記の油孔桿4は組付時にどうしても、軸
方向のガタがあるため、このガタによる油孔桿4の若干
の上下動は避けられない。
【0011】そこで、本考案の目的は油孔桿を中空ロッ
ドと車輪側チューブとの間に上下動しないように組付け
ておき、オイルロックピースの嵌合時又は抜き出る時の
圧力変動があっても油孔桿が軸方向に動かず、衝突音の
発生を防止するフロントフォクを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の構成は、車体側チューブが車輪側チューブ
内に摺動自在に挿入され、車輪側チューブの下部中央に
中空ロッドが起立し、中空ロッドの下部内周に油孔桿を
起立させ、車体側チューブの下部内周に圧縮時に前記油
孔桿と嵌合するオイルロックピースを設けているフロン
トフォークにおいて、前記油孔桿の上部を中空ロッドの
外周段部に係合すると共に当該油孔桿の下面に弾性シー
ルを設け、この弾性シールを圧縮させながら車輪側チュ
ーブの底面上に当接させたことを特徴とするものであ
る。
【0013】
【作用】油孔桿がシールを介して弾性的に保持されてい
るから、オイルロツクピースが嵌合し、又は抜き出ると
き、油孔桿周辺の油室における圧力変動があっても、こ
の圧力にかかわらず油孔桿が動かず、発音が発生しな
い。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図にもとづいて説明
する。
【0015】図1、図2は本考案の一実施例を示す。
【0016】アウターチューブたる車輪側チューブ1内
にインナーチューブたる車体側チューブ2がベアリング
7を介して摺動自在に挿入されている。
【0017】車輪側チューブ1の下部中央に起立する中
空ロッド3がボルト5を介して締結され、中空ロッド3
内にはリザーバ側の油室9が設けられ、この油室9は車
輪側チューブ1内の油室13に対して通孔10を介して
連通している。
【0018】車体側チューブ2の下部内周にはオイルロ
ックピース6と上下移動自在なバルブ8が設けられてい
る。
【0019】中空ロッド3の下部外周には油孔桿4が起
立し、この油孔桿4の外周には上方に向けて縮径された
テーパ面が形成され、油孔桿4の下端にはリップからな
る弾性なシール4aが設けられている。
【0020】油孔桿4の上端は中空ロッド3の外周に形
成した段部12に係合し、油孔桿4の下端はシール4a
を介して車輪側チューブ1の底面に弾性的に当接してい
る。
【0021】油孔桿4は組付時に、その上端を段部12
に係合すると共にシール4aを圧縮して変形させながら
車輪側チューブ1の底面上に当接し、シール4aの弾性
を介して挾持されていることにより油孔桿4は上下方向
には動かないように保持されている。
【0022】油孔桿4の上部内周と中空ロッド3の外周
との間にはどちらか一方に設けた切欠きによる通路14
が形成され、油孔桿4と中空ロッド3との間に残留する
空気や油を抜き出すようにしている。
【0023】オイルロックケース6には油孔11が形成
されている。伸長作動時には車体側チューブ2が伸長
し、バルブ8の上方の油室の油をリザーバ側にオリフィ
ス等を介して排出することにより減衰力を発生する。但
しバルブ8で減衰力を発生させてもよい。
【0024】圧縮作動時には車体側チューブ2が下降
し、油室13の油が油孔10を介してリザーバ側の油室
9に流出することにより減衰力を発生し、この時油室1
3の一部の油はバルブ8より上方に流出する。
【0025】最圧縮近傍では、オイルロックピース6が
油孔桿4の外周に嵌合し、この時オイルロックピース6
より下方に形成される油室Rの油が油孔桿4とオイルロ
ックピース6との間の隙間を介して上方に流出し、この
時絞られた通路の流動抵抗でオイルロック圧を発生し、
急激な車体側チューブ2の底付きを防止する。
【0026】この際、オイルロックピース6より下方の
油室Rは加圧され、その内圧が油孔桿4の下部に作用し
ても、油孔桿4はシール4aで弾性的に挾持されている
為に上方には移動せず、段部12に衝突する発音も発生
しない。
【0027】同じく、上記の状態から伸長作動に移行す
るとオイルロックピース6が油孔桿4から抜け出るが、
その時オイルロックピース6より下方の油室Rの内圧が
負圧になるが、やはり油孔桿4は動かず、車輪側チュー
ブ1の底面に対する衝突音は発生しない。
【0028】図3は本考案の他の実施例を示し、これは
油孔桿4の下部にOリングからなる弾性シール4bを介
在させ、このシール4bを組付時に圧縮させながら弾性
的に油孔桿4を車輪側チューブ1の底面に当接して動か
ないようにしているものである。中空ロッド3には油や
空気を抜く通孔15が設けられている。他の構造は図1
の実施例と同じである。
【0029】図4は本考案の他の実施例を示し、これは
油孔桿4の下部にゴムシート等からなる弾性シール4c
を介在させ、組付時にこの弾性シール4cを圧縮させな
がら油孔桿4を起立させて動かないようにしたものであ
る。他の構造は図1、図3の実施例と同じである。
【0030】
【考案の効果】本考案によれば、油孔桿の下面に弾性シ
ールを設け、この弾性シールを圧縮させながら車輪側チ
ューブの底面上に当接させたから、油孔桿は動かず、油
孔桿の周辺、特にその下方に油室の圧力変動があって
も、油孔桿は動かず、中空ロッドや車輪側チューブに対
する衝突音が発生するのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るフロントフォークの縦
断正面図である。
【図2】図1の一部拡大断面図である。
【図3】本考案の他の実施例に係るフロントフォークの
一部拡大断面図である。
【図4】本考案の他の実施例に係るフロントフォークの
一部拡大断面図である。
【図5】従来のフロントフォークの一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 車輪側チューブ 2 車体側チューブ 3 中空ロッド 4 油孔桿 4a,4b,4c 弾性シール 6 オイルロックピース 12 段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側チューブが車輪側チューブ内に摺動
    自在に挿入され、車輪側チューブの下部中央に中空ロッ
    ドが起立し、中空ロッドの下部内周に油孔桿を起立さ
    せ、車体側チューブの下部内周に圧縮時に前記油孔桿と
    嵌合するオイルロックピースを設けているフロントフォ
    ークにおいて、前記油孔桿の上部を中空ロッドの外周段
    部に係合すると共に当該油孔桿の下面に弾性シールを設
    け、この弾性シールを圧縮させながら車輪側チューブの
    底面上に当接させたことを特徴とするフロントフォー
    ク。
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