JP2547329Y2 - 電子腕時計のシールド構造 - Google Patents

電子腕時計のシールド構造

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JP2547329Y2
JP2547329Y2 JP1284091U JP1284091U JP2547329Y2 JP 2547329 Y2 JP2547329 Y2 JP 2547329Y2 JP 1284091 U JP1284091 U JP 1284091U JP 1284091 U JP1284091 U JP 1284091U JP 2547329 Y2 JP2547329 Y2 JP 2547329Y2
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元 井関
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電子腕時計の電気的ノイ
ズに対するシールド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、時計は成熟商品化が進み、ユーザ
ーも個々の生活トレンドに合わせて複数個の時計を使用
する時代になってきた。これにともないデザイン及び機
能も多様化、複雑化し、時計のムーブメントに対しても
小型、薄型化に対応するための低消電化、より多くのユ
ーザーニーズに対応するための多機能化の要求が益々強
くなり、従ってムーブメントに使用される回路も複雑
化、低消電化が進んだ反面、電気的な外部ノイズに対す
る耐性が弱くなる傾向にあり、時計の電気的なシールド
構造が問題となってきた。
【0003】一方コストダウンニーズに対応するため
に、時計のムーブメントを構成する種々の部品も従来の
金属材料にかわってプラスチック材料が多用されるよう
になっており、最近の電子腕時計のムーブメントに於い
ても種々の時計部品が組み込まれる基台は、従来は金属
材料が使用されていたが、部品を搭載するための穴、
軸、挽込等が多く複雑な形状をしていることにより、加
工上コスト高になっていたため、コストダウンを目的と
して、金型で一体成形ができ、さらに他部品も複合化し
て部品点数を減らすことが可能なプラスチック材料を使
用するものが増える傾向にある。
【0004】一般にプラスチック材の基台を使用してい
る時計ムーブメントは、図3の部分断面図に示すよう
に、基台31は金属材料の電池押エ板32と洋白材等の
銅合金を使用した文字板33の中間に配設された構造に
なっており、文字板33は文字板の足33aを基台31
の貫通穴31aに挿入し、かん合固定され、電池押エ板
32はネジ止め等により回路基板34を介して基台31
に固定されているため、前記文字板33と前記電池押エ
板32は、基台31で電気的には絶縁された状態にあ
る。尚電池押エ板32は電池を押さえている部分が(図
示せず)電池と接触し電源にアースされている。
【0005】次に時計ムーブメントを外装に組み込んだ
完成時計の断面図を図4に示す。図4に於いて、時計ム
ーブメント41はプラスチック材よりなる中枠43によ
りケース42に固定されており、ケース42はステンレ
ス等の金属材料からなる胴42aと裏蓋42bとべゼル
42c及び非導電材の硬質ガラスを使用した時計ガラス
(以下KGと略記する)42dからなり、前記裏蓋42
bは胴42aにゴムパッキン42gを介してネジ締め固
定され、前記KG42dをゴムパッキン42eを介して
圧入固定した前記べゼル42cがゴムパッキン42fを
介して前記胴42aに圧入固定されている。
【0006】またケース42と電池押エ板32は該電池
押エ板32のバネ部32aを裏蓋42bに圧接すること
により電気的に接続しているが、文字板33は加工上の
誤差を吸収するために設けられた見切スキ44によりケ
ース42とは接触せず電気的に絶縁されている。また時
計を携帯した場合、外部から受ける振動や衝撃で文字板
が浮いてべゼル42cと部分的に接触しても文字板33
の上面33bは絶縁材の塗装がしてあるため電気的に導
通することはない。従って時計ムーブメントの下面及び
側面側は電池押エ板及びケースがアースされ電気的にシ
ールドされた状態になっているが、上面即ちKG側は文
字板がアースされておらずシールドが不完全な状態にあ
った。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら前述した
ように、最近の時計は多機能化が要求されて時計回路が
益々複雑化し、且つ小型、薄型のニーズから低消電化が
進んだことにより、電気的な外部ノイズに対する耐性が
弱くなる傾向にあり、上記の時計構造に於いては、電気
的なシールドが不完全なため時計が携帯中に外部から受
ける静電気等の電気的ノイズにより、ムーブメント内部
の回路が誤動作して時間を狂わせたり、場合によっては
回路破壊による止まり等の致命的な欠点が発生する恐れ
があった。
【0008】本考案は、上記欠点に鑑みなされたもので
ムーブメントを完全にシールドすることにより、時計の
外部ノイズに対する耐性を向上させて、信頼性の高い電
子腕時計を提供するためのシールド構造を実現すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、電池押エ板と文字板がプラスチック材の
基台の対向面に該基台を挟んで各々配設された電子腕時
計に於いて、前記電池押エ板の一部は電池と接触し、且
つ電池押エ板に設けた弾性を有する接点部を前記基台に
設けた貫通穴にかん合固定された前記文字板の足に圧接
することによって文字板と電池を電気的に接続したこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構造に於いては、電池押エ板、文字板及
びケースは電気的にアースされ、内部の時計ムーブメン
トの周囲、即ち上下及び側面を完全に覆うことになり、
従って外部からの電気的ノイズに対し前記時計ムーブメ
ントに組み込まれた回路や他の時計部品を電気的にシー
ルドして誤動作や破壊を防止することになる。
【0011】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基ずき詳述す
る。図1は時計ムーブメントの要部断面図であり、図1
(a)は文字板の足部、図1(b)は電池部の部分断面
図である。図2は時計ムーブメントの下面側から見た平
面図である。
【0012】図1及び図2に於いて、1は各種時計部品
が組み込まれているプラスチック材の基台で、文字板の
足とかん合する貫通穴1aが2ヶ所に設けられている。
2はSUS材の電池押エ板で、電池を固定するための剛
体のツバ部2cと弾性部2b、及び文字板の足に圧接す
るための弾性を有するホーク状の接点部2aが2ヵ所に
設けられている。3は金属材料よりなる文字板、4は電
池、6は必要な接点部分以外の表面が絶縁コートされた
回路基板、7は電池受けバネである。
【0013】上記の構成に於いて、先ず各種の時計部品
を組み込んだ基台1に回路基板6、電池押エ板2の順に
組み込み、複数個のネジ5により前記電池押エ板2は前
記基台1にネジ止めされる。次に電池4を傾けて一端を
前記電池押エ板2のツバ部2cの下面に挿入し、他端を
上面から押込むと、前記電池押エ板2の弾性部2bは前
記電池4のR部4bに沿って該電池4の径方向に平面的
に弾性変形し、電池4は前記基台1の電池収納部4bに
組み込まれる。このとき前記電池押エ板2の前記ツバ部
2cと前記弾性部2bは、前記受けバネ7の反力により
前記電池4の陽極缶4aと圧接しており、電気的にアー
スされた状態になる。
【0014】次に前記文字板3が前記文字板の足3aを
前記基台1の貫通穴1aに圧入することにより前記基台
1の前記電池押エ板2と対向した位置に組み込まれ、か
ん合固定される。このとき前記文字板の足3aの先端
は、前記電池押エ板のホーク状の接点部2aを平面方向
に弾性変形させて、ホーク間に挟持された状態で組み込
まれる。尚前記ホーク状の接点部2aは断面方向に曲げ
られて前記回路基板6に圧接しているため断面方向に浮
いて前記回路基板6から離れることはないように設計さ
れている。
【0015】この状態に於いては、前記電池押エ板2の
ホーク状の接点部2aは弾性により前記文字板の足3a
に圧接しているため前記文字板3は前記電池押エ板2を
介して前記電池4と電気的にアースされたことになる。
また前記電池押エ板2にはアースバネ2dが曲げ起こし
により設けられていて、ムーブメントを外装に組み込ん
だとき前記アースバネ2dが裏蓋に接触することにより
ケースもアースされる。従って時計ムーブメントが外装
に組み込まれた完成品の腕時計に於いて、ムーブメント
内に組み込まれた回路を含む時計部品は、文字板と電池
押エ板とケースにより周囲が電気的に完全にシールドさ
れ、携帯中に受ける電気的な外部ノイズに対する耐性を
向上させることができる。尚電池押エ板の接点部はホー
ク形状をしていなくても、少なくとも一部にバネ性を有
するものであれば同様の効果が得られることは明白であ
る。
【0016】
【考案の効果】以上述べた如く本考案によれば、電池押
エ板を介して文字板、ケースをアースすることによっ
て、部品点数を増やすことなく電子腕時計の完全なシー
ルド構造が可能になり、従って腕時計が外部から受ける
電気的ノイズによる時間狂いや誤動作、回路破壊による
止まり等のない信頼性の高い腕時計を提供することがで
き、さらには、より複雑な多機能時計及びより低消電の
小型、薄型時計を実現できる等の大きな効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の実施例による時計ムーブメン
トの文字板の足部の部分断面図である。 (b)は本考案の実施例による時計ムーブメントの電池
部の部分断面図である。
【図2】本考案の実施例による時計ムーブメントの平面
図である。
【図3】従来例による時計ムーブメントの文字板の足部
の部分断面図である。
【図4】従来例による完成時計の部分断面図である。
【符号の説明】
1 基台 1a 貫通穴 2 電池押エ板 2a 接点部 3 文字板 3a 文字板の足 4 電池 42 ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料よりなる文字板と、該文字板の
    足とかん合する貫通穴を設けたプラスチック材の基台
    と、電池を保持するための電池押エ板を有し、該電池押
    エ板と前記文字板は前記基台の対向面側に該基台を挟ん
    で各々配設された電子腕時計に於いて、前記電池押エ板
    の一部は、電池と接触し、且つ電池押エ板に設けた弾性
    を有する接点部は、前記基台の貫通穴にかん合固定され
    た文字板の足に圧接されることよって前記電池押エ板を
    介して前記文字板と電池を電気的に接続したことを特徴
    とする電子腕時計のシールド構造。
JP1284091U 1991-02-15 1991-02-15 電子腕時計のシールド構造 Expired - Lifetime JP2547329Y2 (ja)

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JPH04104591U JPH04104591U (ja) 1992-09-09
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