JP2547146Y2 - シリンダライナ - Google Patents
シリンダライナInfo
- Publication number
- JP2547146Y2 JP2547146Y2 JP1990080561U JP8056190U JP2547146Y2 JP 2547146 Y2 JP2547146 Y2 JP 2547146Y2 JP 1990080561 U JP1990080561 U JP 1990080561U JP 8056190 U JP8056190 U JP 8056190U JP 2547146 Y2 JP2547146 Y2 JP 2547146Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- honing
- cylinder liner
- piston
- liner
- mark
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は往復動機関のシリンダライナに関し特に、
シリンダライナの内面に潤滑油を捕集させておくホーニ
ング痕を形成したシリンダライナに関するものである。
シリンダライナの内面に潤滑油を捕集させておくホーニ
ング痕を形成したシリンダライナに関するものである。
［従来の技術］ シリンダライナの潤滑性を向上させるための手段とし
て多くの場合、シリンダライナの内面に所定の表面あら
さでホーニング痕を形成している。
て多くの場合、シリンダライナの内面に所定の表面あら
さでホーニング痕を形成している。
すなわち、シリンダライナにホーニング痕を形成する
ことにより、このホーニング痕が形成する窪みにピスト
ンリングによって運ばれる潤滑油の一部を捕集させてお
き、ピストンリングのリングスカッフやシリンダライナ
の鏡面化を抑制してオイル消費量やパティキュレートの
増大を抑制するようにしていた。
ことにより、このホーニング痕が形成する窪みにピスト
ンリングによって運ばれる潤滑油の一部を捕集させてお
き、ピストンリングのリングスカッフやシリンダライナ
の鏡面化を抑制してオイル消費量やパティキュレートの
増大を抑制するようにしていた。
しかし、シリンダライナの内面は、ピストンのスライ
ダーリンク運動によりピストンのスラスト方向の部位
が、それ以外の部位に対して摩耗度が大きく、これに伴
ってホーニング痕の消滅度も大きくなってしまうため、
従来、シリンダライナのスラスト方向の摩耗度を考慮に
入れてホーニング痕を深さを決定していた。
ダーリンク運動によりピストンのスラスト方向の部位
が、それ以外の部位に対して摩耗度が大きく、これに伴
ってホーニング痕の消滅度も大きくなってしまうため、
従来、シリンダライナのスラスト方向の摩耗度を考慮に
入れてホーニング痕を深さを決定していた。
［考案が解決しようとする課題］ しかし上述のようにシリンダライナの特定部位（スラ
スト方向の部位）の消耗を見込んでホーニング痕の深さ
を決定すると、摩耗によりホーニング痕の深さが良好な
深さになるまでは、パティキュレートの排出量が増大し
てしまうという問題があった。
スト方向の部位）の消耗を見込んでホーニング痕の深さ
を決定すると、摩耗によりホーニング痕の深さが良好な
深さになるまでは、パティキュレートの排出量が増大し
てしまうという問題があった。
なお、ホーニング痕の表面あらさを検討した場合には
「内燃機関のシリンダ」（実開昭55−28713号）等が知
られている。
「内燃機関のシリンダ」（実開昭55−28713号）等が知
られている。
［課題を解決するための手段］ 本考案は上記課題を解決することを目的として、スラ
イダーリンク運動を行うピストンを収容するライナ内面
にホーニング痕を形成すると共に、上記ピストンが押し
付けられるライナ内面の対向する部位の双方のホーニン
グ痕を、それ以外の部位のホーニング痕より深く形成し
たものである。
イダーリンク運動を行うピストンを収容するライナ内面
にホーニング痕を形成すると共に、上記ピストンが押し
付けられるライナ内面の対向する部位の双方のホーニン
グ痕を、それ以外の部位のホーニング痕より深く形成し
たものである。
［作用］ スライダーリンク運動するピストンが押し付けられる
ライナ内面の対向する部位は、それ以外の部位に比べて
摩耗度が進行してしまう。しかし、本考案のようにピス
トンが押し付けられるライナ内面の対向する部位双方の
ホーニング痕をそれ以外の部位のホーニング痕より深く
形成すると、ホーニング痕の摩耗が均一化するため長期
に亘ってホーニング痕の消失がない。よって、パティキ
ュレート排出量、オイル消費量等が低くなる。
ライナ内面の対向する部位は、それ以外の部位に比べて
摩耗度が進行してしまう。しかし、本考案のようにピス
トンが押し付けられるライナ内面の対向する部位双方の
ホーニング痕をそれ以外の部位のホーニング痕より深く
形成すると、ホーニング痕の摩耗が均一化するため長期
に亘ってホーニング痕の消失がない。よって、パティキ
ュレート排出量、オイル消費量等が低くなる。
［実施例］ 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説
明する。
明する。
上述のようにピストンリングのリングスカッフ，シリ
ンダライナの鏡面化を抑制するためには、ホーニング痕
の表面あらさを調節し、ピストンから受けるスラスト力
を考慮してシリンダライナのホーニング痕の深さを決定
する必要がある。
ンダライナの鏡面化を抑制するためには、ホーニング痕
の表面あらさを調節し、ピストンから受けるスラスト力
を考慮してシリンダライナのホーニング痕の深さを決定
する必要がある。
このため本考案では、第１図及び第２図に示すよう
に、シリンダライナ１のスラスト方向部位２に所定の側
圧を加えて第１図の破線ｘに示すように楕円状に弾性変
形させ、その変形状態でシリンダライナ１の内面３にホ
ーニングを施すという手段により第３図及び第４図に示
すホーニング痕４を形成した。従ってホーニング後側圧
を解除すると、シリンダライナ１には、ピストンのスラ
スト方向部位２に第３図に示すように最大深さのホーニ
ング痕4aが形成され、スラスト直交方向部位５に第４図
に示すように最小深さのホーニング痕4bが形成されるよ
うになる。なお、ピストンのスラスト方向部位とは、ス
ライダーリンク運動を行うピストンがライナ内面を押し
付ける部位をいい、ライナ内面の対向する部位の双方を
いう。
に、シリンダライナ１のスラスト方向部位２に所定の側
圧を加えて第１図の破線ｘに示すように楕円状に弾性変
形させ、その変形状態でシリンダライナ１の内面３にホ
ーニングを施すという手段により第３図及び第４図に示
すホーニング痕４を形成した。従ってホーニング後側圧
を解除すると、シリンダライナ１には、ピストンのスラ
スト方向部位２に第３図に示すように最大深さのホーニ
ング痕4aが形成され、スラスト直交方向部位５に第４図
に示すように最小深さのホーニング痕4bが形成されるよ
うになる。なお、ピストンのスラスト方向部位とは、ス
ライダーリンク運動を行うピストンがライナ内面を押し
付ける部位をいい、ライナ内面の対向する部位の双方を
いう。
ところで、ホーニング痕４の深さは、リングスカッ
フ，オイル消費量，パティキュレート排出量の他にエン
ジンの寿命をも考慮に入れて最終的にホーニング痕４の
深さが全体的に同等となるように決定している。この条
件を満足するための指針としてスラスト方向と直交する
方向のホーニング痕4bの深さを基準にとると、スラスト
方向のホーニング痕4aの深さは２〜３倍が望ましい。
フ，オイル消費量，パティキュレート排出量の他にエン
ジンの寿命をも考慮に入れて最終的にホーニング痕４の
深さが全体的に同等となるように決定している。この条
件を満足するための指針としてスラスト方向と直交する
方向のホーニング痕4bの深さを基準にとると、スラスト
方向のホーニング痕4aの深さは２〜３倍が望ましい。
このようにピストンのスラスト力によるシリンダライ
ナ１の消耗度を考慮に入れてホーニング痕４の深さを調
節すると、オイル消費量，パティキュレート排出量はシ
リンダライナ１が寿命に至るまで安定した低い値に抑制
することができ、リングスカッフや焼き付きなどの損傷
を長期にわたって抑制できるようになる。
ナ１の消耗度を考慮に入れてホーニング痕４の深さを調
節すると、オイル消費量，パティキュレート排出量はシ
リンダライナ１が寿命に至るまで安定した低い値に抑制
することができ、リングスカッフや焼き付きなどの損傷
を長期にわたって抑制できるようになる。
［考案の効果］ 以上説明したことから明らかなように本考案によれば
次の如き優れた効果を発揮する。
次の如き優れた効果を発揮する。
ピストンが押し付けられるライナ内面の対向する部位
の双方のホーニング痕をそれ以外の部位のホーニング痕
より深く形成したので、ホーニング痕の摩耗を均一化す
ることができる。よって、長期に亘ってリングスカッフ
や焼き付きを防止できると共に、パティキュレートの排
出量、オイル消費量を低く抑えることができる。
の双方のホーニング痕をそれ以外の部位のホーニング痕
より深く形成したので、ホーニング痕の摩耗を均一化す
ることができる。よって、長期に亘ってリングスカッフ
や焼き付きを防止できると共に、パティキュレートの排
出量、オイル消費量を低く抑えることができる。
第１図及び第２図は本考案のシリンダライナ１の形成例
を示す図、第３図は第１図のIII−III線断面図、第４図
は第１図のIV−IV線断面図である。 図中、１はシリンダライナ、３は内面、4a,4bはホーニ
ング痕である。
を示す図、第３図は第１図のIII−III線断面図、第４図
は第１図のIV−IV線断面図である。 図中、１はシリンダライナ、３は内面、4a,4bはホーニ
ング痕である。
Claims (1)
- 【請求項１】スライダーリンク運動を行うピストンを収
容するライナ内面にホーニング痕を形成すると共に、上
記ピストンが押し付けられるライナ内面の対向する部位
の双方のホーニング痕を、それ以外の部位のホーニング
痕より深く形成したことを特徴とするシリンダライナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990080561U JP2547146Y2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | シリンダライナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990080561U JP2547146Y2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | シリンダライナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0439466U JPH0439466U (ja) | 1992-04-03 |
| JP2547146Y2 true JP2547146Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31625735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990080561U Expired - Lifetime JP2547146Y2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | シリンダライナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547146Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2701212B2 (ja) * | 1989-05-22 | 1998-01-21 | スズキ株式会社 | 内燃機関のシリンダ内壁面構造 |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP1990080561U patent/JP2547146Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0439466U (ja) | 1992-04-03 |
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