JPS5910366Y2 - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
- Publication number
- JPS5910366Y2 JPS5910366Y2 JP6873380U JP6873380U JPS5910366Y2 JP S5910366 Y2 JPS5910366 Y2 JP S5910366Y2 JP 6873380 U JP6873380 U JP 6873380U JP 6873380 U JP6873380 U JP 6873380U JP S5910366 Y2 JPS5910366 Y2 JP S5910366Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wear
- piston ring
- treatment layer
- surface treatment
- resistant surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案はピストンリングに関し、更に詳しくは外周摺
動面に耐摩耗表面処理層を有するピストンリングの改善
に関する。
動面に耐摩耗表面処理層を有するピストンリングの改善
に関する。
往復動内燃機関などに使用されるピストンリングには、
その耐久性を向上させることを目的として、外周摺動面
に硬質クロムめっき層や溶射層等の耐摩耗表面処理層が
ピストンリング外周の全周に亘り均一な厚さで形成され
ている。
その耐久性を向上させることを目的として、外周摺動面
に硬質クロムめっき層や溶射層等の耐摩耗表面処理層が
ピストンリング外周の全周に亘り均一な厚さで形成され
ている。
ピストンリングは、周知の通り、1個所に切り口部(以
下合い口部という。
下合い口部という。
)を有する円環状をなし、合い口を閉じてシリンダに挿
入した状態で自己拡張力を生起し、その外周摺動面がシ
リンダ内壁面に圧接しているものであるが、作動中に合
い口部を通してガス洩れが発生するとともに、合い口部
近傍に最も激しい振動が誘起され易いために該合い口部
近傍の安定した潤滑摺動がなされ難く、したがって合い
口部近傍外周の摩耗が他に先行して進行する傾向が認め
られる。
入した状態で自己拡張力を生起し、その外周摺動面がシ
リンダ内壁面に圧接しているものであるが、作動中に合
い口部を通してガス洩れが発生するとともに、合い口部
近傍に最も激しい振動が誘起され易いために該合い口部
近傍の安定した潤滑摺動がなされ難く、したがって合い
口部近傍外周の摩耗が他に先行して進行する傾向が認め
られる。
ところで、この種のピストンリングの耐用期限は、その
外周面の耐摩耗表面処理層の摩滅の程度を目安として決
定されるものであるが、従来のピストンリングにおいて
は上述の如くで合い口部近傍の外周摩耗が他の部分の摩
耗に先行して進行するために、ピストンリングの耐用期
限は、他の部分に未だ充分な耐摩耗表面処理層が残存し
ているにかかわらず、合い口部近傍の処理層の摩滅によ
って決定されているのが一般である。
外周面の耐摩耗表面処理層の摩滅の程度を目安として決
定されるものであるが、従来のピストンリングにおいて
は上述の如くで合い口部近傍の外周摩耗が他の部分の摩
耗に先行して進行するために、ピストンリングの耐用期
限は、他の部分に未だ充分な耐摩耗表面処理層が残存し
ているにかかわらず、合い口部近傍の処理層の摩滅によ
って決定されているのが一般である。
この考案は、上記に鑑み、合い口部近傍の外周の耐摩耗
表面処理層の摩滅時期を遅らせて、耐久性を改善したピ
ストンリングを提供することを目的としてなされたもの
で、外周摺動面に耐摩耗表面処理層を形威したピストン
リングにおいて、合い口部近傍の耐摩耗性表面処理層の
厚さを他の部分のそれより厚く形威したピストンリング
に係る。
表面処理層の摩滅時期を遅らせて、耐久性を改善したピ
ストンリングを提供することを目的としてなされたもの
で、外周摺動面に耐摩耗表面処理層を形威したピストン
リングにおいて、合い口部近傍の耐摩耗性表面処理層の
厚さを他の部分のそれより厚く形威したピストンリング
に係る。
以下、図示の実施例により本考案の詳細を説明する。
第1図、第2図及び第3図において、ピストンノング1
はその外周に円周溝2が形或され、円周溝2には例えば
モリブテ゛ンを溶射するなどの手段により耐摩耗表面処
理層3が形威されている。
はその外周に円周溝2が形或され、円周溝2には例えば
モリブテ゛ンを溶射するなどの手段により耐摩耗表面処
理層3が形威されている。
ここで、円周溝2は、図示の如く、合い口部反対側位置
から合い口部に近づくにつれてその深さtが深くなる如
く形威されていて、耐摩耗表面処理層3は該円周溝3を
埋めている。
から合い口部に近づくにつれてその深さtが深くなる如
く形威されていて、耐摩耗表面処理層3は該円周溝3を
埋めている。
したがって、耐摩耗表面処理層の厚さtは合い口部近傍
で最も厚く、合い口部から離れるにつれてその厚さを減
ずる如く形威されている。
で最も厚く、合い口部から離れるにつれてその厚さを減
ずる如く形威されている。
ピストンリングの外周面に上記の如く耐摩耗表面処理層
を形戒する場合、摩耗が最も早く進行する合い口部近傍
に、より厚い耐摩耗表面処理層が形或されているため、
合い口部近傍の外周摩耗が進行しても長期に亘り耐摩耗
処理層が残存し、摩耗の進行を遅らせるとともに、合い
口部近傍の異常摩耗の発生を抑制し、ピストンリングの
耐用期間を延長することができる。
を形戒する場合、摩耗が最も早く進行する合い口部近傍
に、より厚い耐摩耗表面処理層が形或されているため、
合い口部近傍の外周摩耗が進行しても長期に亘り耐摩耗
処理層が残存し、摩耗の進行を遅らせるとともに、合い
口部近傍の異常摩耗の発生を抑制し、ピストンリングの
耐用期間を延長することができる。
なお、合い口部反対側位置における耐摩耗表面処理層の
厚さt1と合い口部近傍外周における耐摩耗表面処理層
の厚さt2との関係については、使用による耐摩耗表面
処理層の摩耗消滅がピストンリングの全周に亘りほ・゛
同時期に生ずる如くすることが望ましく、使用する機関
の種類により幾分相異するが、一般にはt2〉it1と
する場合、良好な結果が得られる。
厚さt1と合い口部近傍外周における耐摩耗表面処理層
の厚さt2との関係については、使用による耐摩耗表面
処理層の摩耗消滅がピストンリングの全周に亘りほ・゛
同時期に生ずる如くすることが望ましく、使用する機関
の種類により幾分相異するが、一般にはt2〉it1と
する場合、良好な結果が得られる。
上記実施例においては、耐摩耗表面処理層の厚さtを合
い口反対側位置から離れるにつれて漸増させたピストン
リングの例について示したが、本考案はこれに限らず、
第4図に示す如く、合い口部近傍のみに限ってより厚い
耐摩耗表面処理層を形或することもできる。
い口反対側位置から離れるにつれて漸増させたピストン
リングの例について示したが、本考案はこれに限らず、
第4図に示す如く、合い口部近傍のみに限ってより厚い
耐摩耗表面処理層を形或することもできる。
また、耐摩耗表面処理層としては溶射層に限らず硬質ク
ロムめっき処理層を採用することもできる。
ロムめっき処理層を採用することもできる。
第1図、第2図、第3図は本考案の1実施例を示すピス
トンリングの断面図で、第2図は第1図の■■一■■断
面、第3図は第1図のIII−III断面を示す。 また第1図は第2図、第3図の■−■断面を示す。 第4図は本考案の別の実施例を示す断面図である。 図中;1・・・・・・ピストンリング、2・・・・・・
円周溝、3・・・・・・耐摩耗表面処理層、4・・・・
・・合い口部。
トンリングの断面図で、第2図は第1図の■■一■■断
面、第3図は第1図のIII−III断面を示す。 また第1図は第2図、第3図の■−■断面を示す。 第4図は本考案の別の実施例を示す断面図である。 図中;1・・・・・・ピストンリング、2・・・・・・
円周溝、3・・・・・・耐摩耗表面処理層、4・・・・
・・合い口部。
Claims (1)
- 外周摺動面に耐摩耗表面処理層を有するピストンリング
であって、合い口部近傍に形威された該耐摩耗表面処理
層の厚さが他の部分のそれより厚く形威されていること
を特徴とするピストンリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6873380U JPS5910366Y2 (ja) | 1980-05-21 | 1980-05-21 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6873380U JPS5910366Y2 (ja) | 1980-05-21 | 1980-05-21 | ピストンリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56171651U JPS56171651U (ja) | 1981-12-18 |
JPS5910366Y2 true JPS5910366Y2 (ja) | 1984-04-02 |
Family
ID=29662659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6873380U Expired JPS5910366Y2 (ja) | 1980-05-21 | 1980-05-21 | ピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5910366Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107002871A (zh) * | 2014-10-09 | 2017-08-01 | 马勒国际有限公司 | 内燃机活塞环、用于获得活塞环和内燃机的方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4680380B2 (ja) * | 2000-12-26 | 2011-05-11 | 株式会社リケン | ピストンリング及びその製造方法 |
-
1980
- 1980-05-21 JP JP6873380U patent/JPS5910366Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107002871A (zh) * | 2014-10-09 | 2017-08-01 | 马勒国际有限公司 | 内燃机活塞环、用于获得活塞环和内燃机的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56171651U (ja) | 1981-12-18 |
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