JPH08159282A - 内燃機関用オイルコントロールリング - Google Patents

内燃機関用オイルコントロールリング

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JPH08159282A
JPH08159282A JP30091494A JP30091494A JPH08159282A JP H08159282 A JPH08159282 A JP H08159282A JP 30091494 A JP30091494 A JP 30091494A JP 30091494 A JP30091494 A JP 30091494A JP H08159282 A JPH08159282 A JP H08159282A
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JP
Japan
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ring
side rail
main body
oil control
internal combustion
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Application number
JP30091494A
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English (en)
Inventor
Kazunori Nichima
一憲 日馬
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Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オイルコントロールリングのシリンダに対す
る追従性を向上して、オイル消費量を減少する。 【構成】 リング本体1のサイドレール部3の外縁部3
aはシリンダ内壁12に摺接する。コイルエキスパンダ
2の弾力により、サイドレール4の外面4cの内周部4
dをリング溝13の一方の径方向壁面14に当接させる
と共に、リング本体1の外面9をリング溝13の他方の
径方向壁面15に当接させる。リング本体1は、内周側
に形成された耳部7と、外周側に形成された支持突起部
8とを備える。サイドレール4の内周側端部4bはリン
グ本体1の耳部7に当接し、サイドレール4の内面4e
は支持突起部8に当接する。耳部7の傾斜角度は100
゜〜125゜、好ましくは105゜〜115゜の範囲内
にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の燃焼室内
へ流入するオイルを制御する組合せ鋼製オイルコントロ
ールリング、特にディーゼルエンジン等に好適な内燃機
関用オイルコントロールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディーゼル用オイルコントロール
リングは、図6に示す鋼製オイルコントロールリング及
び図7に示すベベル型鋳鉄製オイルコントロールリング
のように、径方向外側に開放する略M字形断面又は略I
字形断面を有しかつ並行に配置された一対のサイドレー
ル3が一体に形成されたリング本体1と、リング本体1
の内側に配置されかつリング本体1を径方向外側に付勢
する弾力を発生するコイルエキスパンダ2とを備えてい
る。図8に示すように、環状のリング本体1には周の一
部を切欠して両切欠端面1a、1a間に合い口隙間Cが
設けられている。また、リング本体1にはシリンダ内壁
12から掻き取ったオイルを逃がすオイル窓5が形成さ
れる。コイルエキスパンダ2はリング本体1のM字形の
谷部内周面又はI字形のウェブ内周面に当接して、リン
グ本体1をシリンダ11に対して径方向外側に押圧す
る。コイルエキスパンダ2の弾力を受けて、リング本体
1のサイドレール3の外縁部3aがシリンダ内壁12に
それぞれ摺接する。コイルエキスパンダ2の弾力により
サイドレール3のシリンダ内壁面に対する面圧を高くし
て、オイルコントロールリングのシリンダ内壁12に対
する追従性を向上しオイル掻き効果を高めることができ
る。しかし、サイドレール3がリング本体1と一体に成
形されているため、シリンダ内壁面の変形に対してサイ
ドレール3の追従性が低下する欠点がある。また、オイ
ルコントロールリングとリング溝13の径方向壁面14
との間に間隙(クリアランス)が発生するため、リング
溝内のオイルが間隙を通って燃焼室に内に流入し、オイ
ル消費量が増大する。
【0003】図9に示す他の従来のオイルコントロール
リングは、並行に配置されそれぞれ独立した一対のサイ
ドレール4と、サイドレール4の内周端部4bを内周縁
に延在する耳部6aに当接させて、サイドレール4を径
方向外側に付勢するスペーサエキスパンダ6とを備えて
いる。スペーサエキスパンダ6の弾力を受けてサイドレ
ール4は径方向外側に押圧され、サイドレール4の外縁
部4aがシリンダ内壁12に摺接する。一対のサイドレ
ール4が、それぞれ独立してシリンダ内壁12に押圧さ
れるので、シリンダ内壁面の変形に対する追従性が良好
で、低い真円度のシリンダに対しても追従性が低下しな
い。同時に、サイドレール4はリング溝13の径方向壁
面14に対しても押圧され、サイドレール4の外面4c
の内周部4dが径方向壁面14に当接する。これによ
り、サイドレール4とリング溝13の径方向壁面14と
の間の間隙が抑制され、内燃機関の稼動時に燃焼室内へ
のオイルの漏洩を抑制することができる。しかし、この
オイルコントロールリングでは、サイドレール4の内面
4eとスペーサエキスパンダ6の外面6bとがほぼ全面
にわたり面接触しているため、サイドレール4とスペー
サエキスパンダ6との間で摩擦抵抗が発生し、サイドレ
ール4のシリンダ内壁12に対する押圧力が減じられて
サイドレール4の追従性が低下する欠点がある。また、
スペーサエキスパンダ6はバネ定数が高く弾力減退率が
大きいため、長期使用によりオイル消費量が急増する。
【0004】図6〜図9に示す従来のオイルコントロー
ルリングの欠点や問題を鑑みて提案された図10に示す
更に別の従来のオイルコントロールリングは、例えば特
開平5−231540号公報に示されるように、略I字
形断面を有するリング本体1と、リング本体1に当接し
かつ並行に配置された一対のサイドレール4と、リング
本体1のI字形ウェブ内周面に当接してリング本体1を
押圧するコイルエキスパンダ2とを備えている。リング
本体1は、内周側全周にわたって形成された耳部7と外
周側全周にわたって形成された支持突起部8とを備えて
いる。サイドレール4の内周側端部4bはリング本体1
の耳部7に当接し、サイドレール4の内面4eの外周部
4fが支持突起部8に当接する。サイドレール4はリン
グ本体1の耳部7と支持突起部8のみに接触しているの
で、リング本体1とサイドレール4との間の摩擦抵抗が
小さく、シリンダ内壁面に対するサイドレール4の押圧
力を減じることなく追従性を向上することができる。ま
た、サイドレール4の内周側端部4bは全周にわたって
形成された耳部7と連続して接触し内周側端部4bの摩
耗を抑制するので、ディーゼルエンジン等の高圧が発生
するエンジンへの使用に適している。更に、耳部7は若
干内周方向に傾斜して形成され、リング本体1がコイル
エキスパンダ2の弾力を受けてサイドレール4を径方向
外側に押圧したとき、サイドレール4の内周側端部4b
は耳部7の傾斜に沿って摺動する。これにより、サイド
レール4の外面4cの内周部4dがリング溝の径方向壁
面にそれぞれ当接して、リング本体1とリング溝の径方
向壁面との間の間隙を抑制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す従来のオイルコントロールリングでは、サイドレ
ール4の外縁部4aが長期使用により摩耗すると、図1
1(A)に示すシリンダ内壁との接触幅aが図11
(B)に示す接触幅a’のように大きくなる。これによ
り、サイドレール4のシリンダ内壁面に対する面圧が低
下する。円弧形状の外縁部4aは接触幅の広がりが加速
度的に進行する。従って、オイルコントロールリングの
シリンダ内壁に対する追従性が低下してオイル掻き効果
が低減する。これに対し、サイドレール4の幅寸法を小
さくすることは、サイドレール4の剛性が低下してサイ
ドレール4が軸方向に変形し易くなる欠点を招く。そこ
で、この発明は、ディーゼルエンジン等の高圧縮比のエ
ンジンにも適用が可能で、シリンダ内壁とのサイドレー
ルの接触幅の増加を低減してオイルコントロールリング
のシリンダに対する追従性を向上し、低い真円度のシリ
ンダに対しても高い追従性を保持すると共に、オイルリ
ングとリング溝の径方向壁面との間隙を抑制し、内燃機
関の燃焼室内へ流入するオイルを制御してオイル消費量
が低減できる内燃機関用オイルコントロールリングを提
供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による内燃機関
用オイルコントロールリングは、リング本体と、少なく
とも1本のサイドレールと、リング本体の内側に配置さ
れかつリング本体を径方向外側に付勢する弾力を発生す
るコイルエキスパンダとを有する。この内燃機関用オイ
ルコントロールリングでは、リング本体は、径方向外側
に突出しかつリング本体と一体のサイドレール部を備
え、サイドレール部の外縁部はシリンダ内壁に摺接す
る。リング本体を径方向外側に付勢するコイルエキスパ
ンダの弾力により、サイドレールの外面の内周部をリン
グ溝の一方の径方向壁面に当接させると共に、リング本
体の外面をリング溝の他方の径方向壁面に当接させる。
この発明の実施例では、リング本体は、内周側に形成さ
れた耳部と、外周側に形成された支持突起部とを備え
る。サイドレールの内周側端部はリング本体の耳部に当
接し、サイドレールの内面は支持突起部に当接する。耳
部の傾斜角度は100゜〜125゜、好ましくは105
゜〜115゜の範囲内にある。サイドレールの外縁部に
シリンダ内壁に摺接する突起を形成する。この発明の他
の実施例は、リング本体と、並行に配置された一対のサ
イドレールと、リング本体の内側に配置されかつリング
本体を径方向外側に付勢する弾力を発生するコイルエキ
スパンダとを有する。リング本体は、内周側に形成され
た耳部と、外周側に形成された支持突起部とを備える。
サイドレールの内周側端部はリング本体の耳部に当接
し、そのサイドレールの内面の外周部は支持突起部に当
接する。サイドレールの外縁部にシリンダ内壁に摺接す
る突起を形成する。リング本体を径方向外側に付勢する
コイルエキスパンダの弾力により、一方のサイドレール
の外面の内周部をリング溝の一方の径方向壁面に当接さ
せると共に、他方のサイドレールの外面の内周部をリン
グ溝の他方の径方向壁面に当接させる。
【0007】
【作用】リング本体と一体に形成されたサイドレール部
は径方向外側に突出しているので、外縁部のシリンダ内
壁との接触幅が小さく、長期使用により外縁部が摩耗し
ても接触幅が殆ど変化しない。また、サイドレールの外
縁部に突起を形成して、シリンダ内壁との接触幅を小さ
くし、長期使用によって突起が摩耗しても、突起のシリ
ンダ内壁との接触幅の増加を抑制することができる。従
って、シリンダ内壁面に対するサイドレールの面圧を高
くしてオイル掻き効果を向上し、オイル消費量を低減で
きる。リング本体と一体のサイドレール部とリング本体
の耳部に当接するサイドレールとは、それぞれ独立して
シリンダ内壁に摺接するので、シリンダ内壁面の変形に
対して追従性が低下せず、低い真円度のシリンダに対し
ても高い追従性を保持できる。リング本体の耳部は幅方
向に突出して傾斜するので、リング本体がコイルエキス
パンダの弾力を受けてサイドレールを径方向外側に押圧
したとき、サイドレールの内周側端部は耳部の傾斜に沿
って幅方向外側に摺動し、サイドレールの外面の内周部
がリング溝の一方の径方向壁面に当接する。その反力を
受けてリング本体の外面がリング溝の他方の径方向壁面
に当接する。これにより、オイルリングとリング溝の径
方向壁面との間に間隙が発生せず、内燃機関の稼動時の
燃焼室内へのオイルの漏洩を抑制することができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明による内燃機関用オイルコン
トロールリングの実施例を図1〜図5について説明す
る。図1〜図5では、図6〜図11に示す箇所と同一の
部分には同一の符号を付し、説明を省略する。この発明
による内燃機関用オイルコントロールリングの第一実施
例では、図1に示すように、リング本体1は径方向外側
に突出しかつリング本体1と一体のサイドレール部3を
備え、サイドレール部3の外縁部3aはシリンダ内壁1
2に摺接する。サイドレール部3の外縁部3aは平滑に
成形されている。リング本体1の内周側に形成された耳
部7の傾斜角度θは100゜〜125゜、好ましくは1
05゜〜115゜の範囲内である。サイドレール4は、
内周側端部4bが耳部7に当接し、内面4eが支持突起
部8に当接するようリング本体1に配置される。リング
本体1を径方向外側に付勢するコイルエキスパンダ2の
弾力を受けて、耳部7はサイドレール4を径方向外側に
押圧する。また、サイドレール4の内周側端部4bは耳
部7の傾斜に沿って摺動する。これにより、サイドレー
ル4の外面4cの内周部4dをリング溝13の一方の径
方向壁面14に当接させると共に、リング本体1の外面
9をリング溝13の他方の径方向壁面15に当接させ
る。リング本体1、コイルエキスパンダ2及びサイドレ
ール4には必要に応じてガス軟窒化、塩浴軟窒化、ガス
窒化、イオンプレーティング、複合分散めっき、クロム
めっき、イオン窒化、イオン注入等の各種処理を施し、
耐摩耗性向上や焼付き防止をする。
【0009】上記の構成において、リング本体1と一体
に形成されたサイドレール部3の外縁部3aとサイドレ
ール4の外縁部4aとが、コイルエキスパンダ2の径方
向外側への弾力を受けてシリンダ内壁12に摺接する。
リング本体1と一体のサイドレール部3とサイドレール
4とは、それぞれ独立してシリンダ内壁12に摺接する
ので、シリンダ内壁面の変形に対して追従性が低下せ
ず、低い真円度のシリンダに対しても高い追従性を保持
できる。また、サイドレール部3はリング本体1と一体
に径方向外側に突出するよう形成されているので、外縁
部3aのシリンダ内壁12との接触幅が小さく、外縁部
3aが摩耗しても接触幅の変化率が小さい。従って、シ
リンダ内壁面に対する面圧が高いため、オイル掻き効果
が良くオイル消費量を低減できる。リング本体1の耳部
7は幅方向に突出して傾斜するので、リング本体1がコ
イルエキスパンダ2の弾力を受けてサイドレール4を径
方向外側に押圧したとき、サイドレール4の内周側端部
4bは耳部7の傾斜に沿って幅方向外側に摺動し、サイ
ドレール4の外面4cの内周部4dがリング溝1の一方
の径方向壁面14に当接する。その反力を受けてリング
本体1の外面9がリング溝1の他方の径方向壁面15に
当接する。これにより、オイルコントロールリングとリ
ング溝の径方向壁面との間に間隙が発生せず、内燃機関
の稼動時の燃焼室内へのオイルの漏洩を抑制して、オイ
ル消費量を低減することができる。
【0010】図2に示すこの内燃機関用オイルコントロ
ールリングの第二実施例は、サイドレール4の外縁部4
aに突起10を形成する。図3(A)に示すように、突
起10の幅寸法bはサイドレール4の幅寸法Lより小さ
く(b<L)、シリンダ内壁面に対するオイルコントロ
ールリングの組合せ面圧設定の設計上、サイドレール4
の幅寸法Lの1/2以下において適宜選択できる。ま
た、耳部7の傾斜に沿ってサイドレール4を幅方向外側
に確実に摺動させるために、突起10の径方向の寸法m
は図2に示すサイドレール部3の径方向の寸法(高さ寸
法)n以下でなければならない。寸法mが寸法nより大
きいとサイドレール4の内周側端部4bと耳部7との接
触が不安定になる。サイドレール4に突起10を設ける
ことにより、シリンダ内壁12との接触幅を小さくして
シリンダ内壁面に対するサイドレール4の面圧を向上す
ることができる。また、長期使用によって突起10が摩
耗しても、図3(B)に示すように、突起10の接触幅
b’は図3(A)の接触幅bと略同一で接触幅の変化率
を小さくすることができる。従って、サイドレール4の
シリンダ内壁に対する追従性を向上してオイル消費量を
増加させない。
【0011】従来の鋼製オイルコントロールリング及び
ベベル型鋳鉄製オイルコントロールリングと、この発明
の内燃機関用オイルコントロールリングの第一及び第二
実施例とを実機による台上耐久試験を実施してオイル消
費量結果比率の比較を図4に示す。台上耐久試験条件と
して、シリンダ内径94mm、6気筒、排気量3000
ccのエンジンを水温80℃、油温100℃で200時
間運転した。運転条件は、回転速度2400rpm×全
負荷運転とパターン運転とを評価した。従来のベベル型
鋳鉄製オイルコントロールリングの全負荷運転の比率を
100としたとき、第一実施例はオイル消費量が75%
低減でき、第二実施例は80%の低減できた。シリンダ
内壁に対する追従性がベベル型鋳鉄製オイルコントロー
ルリングよりも優れている鋼製オイルコントロールリン
グの全負荷運転のオイル消費率と比較しても第一及び第
二実施例のオイル消費量は低減した。また、パターン運
転条件下においても従来のオイルコントロールリングに
比べ第一及び第二実施例のオイル消費量は低減すること
が立証された。また、第一実施例よりも第二実施例のオ
イル消費量結果が優れていることは、サイドレール4の
外縁部4aに形成した突起10がサイドレール4のシリ
ンダ内壁12に対する追従性を向上し、長期使用による
摩耗にも面圧が低下せずオイル掻き効果が低減しないこ
とを示している。
【0012】この発明の実施態様は前記の実施例に限定
されず、変更が可能である。例えば、この発明の実施例
では、リング本体1のクランク室側に一体にサイドレー
ル部3を形成したが、リング本体1の燃焼室側にサイド
レール部3を形成してもよい。また、図5に示すよう
に、耳部7及び支持突起部をリング本体1の両側に形成
して、外縁部4aに突起10を形成した一対のサイドレ
ール4を並行に配置してもよい。コイルエキスパンダ2
の弾力を受けて、耳部7はサイドレール4の突起10を
シリンダ内壁12に摺接させる。また、サイドレール4
の外面内周部4dをリング溝13の径方向壁面14、1
5にそれぞれ当接させる。
【0013】
【発明の効果】前記のように、この発明では、オイルコ
ントロールリングのシリンダに対する追従性を向上し、
低い真円度のシリンダに対しても高い追従性を保持でき
る。また、内燃機関の高速稼動時に、オイルリングとリ
ング溝の径方向壁面との間隙が発生せず、燃焼室内への
オイルの漏洩を抑制できる。従って、オイル消費量を低
減してオイル消費性能を向上することができるので、デ
ィーゼルエンジン等の高圧縮比のエンジンにも適用が可
能で、内燃機関の焼き付きを防止して、定期的なオイル
点検の時間間隔を延長できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による内燃機関用オイルコントロー
ルリングの第一実施例のシリンダのリング溝に装着した
状態を示す断面図
【図2】 この発明による内燃機関用オイルコントロー
ルリングの第二実施例のシリンダのリング溝に装着した
状態を示す断面図
【図3】 (A)第二実施例のリング本体に当接するサ
イドレールの外縁部に形成した突起の断面図 (B)外縁部に形成した突起が摩耗した状態を示す断面
【図4】 台上耐久試験のオイル消費量結果の比率を示
すグラフ
【図5】 この発明による内燃機関用オイルコントロー
ルリングの他の実施例のシリンダのリング溝に装着した
状態を示す断面図
【図6】 シリンダのリング溝に装着した状態を示す従
来の鋼製オイルコントロールリングを示す断面図
【図7】 シリンダのリング溝に装着した状態を示す従
来のベベル型鋳鉄性オイルコントロールリングを示す断
面図
【図8】 従来のベベル型鋳鉄性オイルコントロールリ
ングの部分斜視図
【図9】 シリンダのリング溝に装着した状態を示す他
の従来の従来のオイルコントロールリングの断面図
【図10】 更に他の従来のオイルコントロールリング
の斜視図
【図11】 (A)リング本体に当接するサイドレール
の外縁部の断面図 (B)外縁部が摩耗した状態を示す断面図
【符号の説明】
1・・・リング本体、2・・・コイルエキスパンダ、3
・・・リング本体と一体のサイドレール部、3a・・・
外縁部、3c・・・外面、4・・・サイドレール、4a
・・・外縁部、4b・・・内周端部、4c・・・外面、
4d・・・内周部、5・・・オイル窓、7・・・耳部、
8・・・支持突起部、9・・・リング本体の外面、10
・・・突起、11・・・シリンダ、12・・・シリンダ
内壁、13・・・リング溝、14、15・・・径方向壁
面、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング本体と、少なくとも1本のサイド
    レールと、リング本体の内側に配置されかつリング本体
    を径方向外側に付勢する弾力を発生するコイルエキスパ
    ンダとを有する内燃機関用オイルコントロールリングに
    おいて、 リング本体は、径方向外側に突出しかつリング本体と一
    体のサイドレール部を備え、 サイドレール部の外縁部はシリンダ内壁に摺接し、 リング本体を径方向外側に付勢するコイルエキスパンダ
    の弾力により、サイドレールの外面の内周部をリング溝
    の一方の径方向壁面に当接させると共に、リング本体の
    外面をリング溝の他方の径方向壁面に当接させたことを
    特徴とする内燃機関用オイルコントロールリング。
  2. 【請求項2】 リング本体は、内周側に形成された耳部
    と、外周側に形成された支持突起部とを備え、サイドレ
    ールの内周側端部はリング本体の耳部に当接し、サイド
    レールの内面は支持突起部に当接する請求項1に記載の
    内燃機関用オイルコントロールリング。
  3. 【請求項3】 耳部の傾斜角度は100゜〜125゜の
    範囲内にある請求項2に記載の内燃機関用オイルコント
    ロールリング。
  4. 【請求項4】 耳部の傾斜角度は105゜〜115゜の
    範囲内にある請求項2に記載の内燃機関用オイルコント
    ロールリング。
  5. 【請求項5】 一方のサイドレールの外縁部にシリンダ
    内壁に摺接する突起を形成した請求項1に記載の内燃機
    関用オイルコントロールリング。
  6. 【請求項6】 リング本体と、並行に配置された一対の
    サイドレールと、リング本体の内側に配置されかつリン
    グ本体を径方向外側に付勢する弾力を発生するコイルエ
    キスパンダとを有し、リング本体は、内周側に形成され
    た耳部と、外周側に形成された支持突起部とを備え、サ
    イドレールの内周側端部はリング本体の耳部に当接し、
    そのサイドレールの内面の外周部は支持突起部に当接す
    る内燃機関用オイルコントロールリングにおいて、 サイドレールの外縁部にシリンダ内壁に摺接する突起を
    形成し、 リング本体を径方向外側に付勢するコイルエキスパンダ
    の弾力により、一方のサイドレールの外面の内周部をリ
    ング溝の一方の径方向壁面に当接させると共に、他方の
    サイドレールの外面の内周部をリング溝の他方の径方向
    壁面に当接させたことを特徴とする内燃機関用オイルコ
    ントロールリング。
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