JPS599070Y2 - 内燃機関用圧縮ピストンリング - Google Patents

内燃機関用圧縮ピストンリング

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Publication number
JPS599070Y2
JPS599070Y2 JP15008379U JP15008379U JPS599070Y2 JP S599070 Y2 JPS599070 Y2 JP S599070Y2 JP 15008379 U JP15008379 U JP 15008379U JP 15008379 U JP15008379 U JP 15008379U JP S599070 Y2 JPS599070 Y2 JP S599070Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
piston ring
internal combustion
combustion engine
protrusion
compression piston
Prior art date
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Application number
JP15008379U
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English (en)
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JPS5667345U (ja
Inventor
晃 千葉
米雄 河内
Original Assignee
株式会社リケン
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は内燃機関用ピストンリングに関する。
最近、内燃機関の燃料消費効率の改善や排ガス公害防止
の観点から内燃機関のシリンダ廻りの気密特性を更に向
上させることが特に望まれている。
内燃機関の圧縮室からの圧縮ガスの漏洩の90%以上が
ピストンとピストンリングで構或される部品間の間隙か
ら発生するものとされ、そのうち特にピストンリングの
合い口間隙からの漏洩が最も大であるとされている。
それ故、内燃機関の気密特性を向上させるためには、使
用されるピストンリング、特に圧縮ピストンリングの合
い口部の気密特性を改善する必要がある。
ところで、ピストンリングの合い口部がらの流体漏洩を
防止するピストンリングとしては、第1図、第2図に示
す如く、一方の合口端部2の外周面及び一側面寄りに周
方向に突出する突出部3を設け、他方の合い目端部4に
は前記突出部3に対応する位置に該突出部3を受け入れ
る凹部5を設け、合い口を閉じて装着したときに該突出
部3が該凹部5に受け入れられそれらの周方向対接面端
部6,7がリング外周摺動面9及び一側面9に周方向に
延在してそれぞれ位置する如くしたいわゆるダブルアン
グル合い口構造を有するピストンリングが提案され、一
部特殊用途に使用されている。
ピストンリングの合い口部を上記の如く構或する場合、
高圧側から合い口部に流入する流体は、前記突出部3の
存在によりその流路が遮断されているために良好な密封
効果が得られる。
したがって、この種の合い口構造をなすピストンリング
内燃機関用の圧縮ピストンリングとして使用することが
できれば内燃機関の気密特性の向上が期待し得るわけで
ある。
しかしながら、周知の如く内燃機関用ピストンリングは
、特に上段圧縮ピストンリングは極めて厳しい使用条件
の下で使用されるものであり、したがってその外周摺動
面にはクロムめっき等の耐摩耗性表面処理層を形或する
ことを必要とするが、上記の如き合い口構造をなすピス
トンリングにあっては、その外周摺動面に合い口端部の
突出部3及び凹部5の対接面端部6が周方向に表われる
ために、外周摺動面に従来の耐摩耗性表面処理層を形或
することができず、したがって、この種の合い口構造を
有するピストンリングは内燃機関用として有効に利用さ
れてはいない。
則ち、この種合い口構造のピストンリングにおいては、
その外周摺動面8に、例えば硬質クロムめっき処理を施
こそうとする場合、めっき処理によるエツヂ部のピルト
アツプを避けるために、更には両合い目端部を橋渡しし
て処理層が形或されるのを避けるために第3図に示す如
く、その各端縁に面取り加工を施工を施す必要があるが
、該面取り加工により外周摺動面側に溝10が形或され
該溝10がガスの漏洩流路を構或し所期の気密特性が得
られない。
また、ピストンリングの耐摩耗性を高める手段として、
リング外周面に溶射処理層を形或させることも従来一般
に採用されているが、この種のダブルアングル合い口構
造を有するピストンリングの外周摺動面に溶射処理層を
形或する場合には、合い目端部の突出部3と凹部5との
対接面端部6において溶射処理層に剥離脱落が生じ易く
なる難点があり、実用に供されるものではない。
この考案は、上記に鑑み、耐摩耗性が良好である上に更
に気密特性が優れていて、内燃機関に使用可能な圧縮ピ
ストンリングを提供することを目的としてなされたもの
で、本考案においては、ピストンリングの一方の合い目
端部の外周面及び一側面に寄った個所に周方向に突出し
た突出部を設け、他方の合い目端部には前記突出部に対
応する位置に該突出部を収容する形状の凹部を設けてな
るピストンリングの外周摺動面に、前記突出部と凹部と
対接(面端)部を設けて円周溝を形威し該円周溝に耐摩
耗性表面処理層を形成したことを特徴とする内燃機関用
ピストンリングを提供する。
以下、図示の実施例により本考案の詳細を説明する。
第4図および第5図において、ピストンリング1の一方
の合い目端部2にはつの外周摺動面8及び一側面9寄り
に周方向に突出した突出部3が設けられており、他方の
合い目端部4には、その外周摺動面8及び一側面9寄り
に断面形状が前記突出部3の径方向断面形状と合同な凹
部5が形或されている。
ここで、該突出部3と凹部5とは、合い口を閉じた状態
で対接し図示の如く外周摺動面側8及び一側面側9に周
方向に延びる対接面端部6及び7が現われる。
外周摺動面8には、前記対接面端部6を避けて円周溝1
1が形或され、該円周溝11にクロムめっき層あるいは
その他の耐摩耗性物質よりなる耐摩耗性表面処理層12
が形或されている。
第5図は第4図はおけるV−■断面を示す。
なお、上記耐摩耗性表面処理層12は、予め外周面の所
定位置に円周溝を形或したリング素材の外周面全面に耐
摩耗性表面処理層を形或した後、外周面に研磨あるいは
研削加工を施すことにより前記対接面端部6の近傍のリ
ング基材を露出させる手段で形或される。
ピストンリングを上記の如く構戒する場合、圧縮側から
の圧縮ガスが効果的に封止されることはもとより、合い
目端部の突出部と凹部との対接面端部6を避けて設けら
れた円周溝11に耐摩耗性表面処理層12が形或されて
いるために良好な耐摩耗特性が得られるとともに該耐摩
耗性表面処理層12はリング表面に安定して維持され、
したがって、内燃機関用圧縮ピストンリングとしての使
用に充分耐え得るピストンリングが得られる。
また、上記構或のピストンリングは良好な気密特性を示
す。
したがって、一個のピストン14に対して2本の圧縮ピ
ストンリングと1本の油掻きリングを装着してなる従来
のリング構或を、第6図に示す如く、1本の圧縮ピスト
ンリング1と1本の油掻きリング13のリング構或に替
えることを可能にし、摩擦損失を低減する上で有効であ
る。
なお、上記実施例においては、合い目端部の外周側対接
面端部6の上下に円周溝を形威した例について示したが
、本考案においては、これに限らず対接面端部6の上方
又は下方の一方にのみ円周溝を設けることもできる。
上述の通りで、本考案は良好な気密特性と耐摩耗特性と
を兼備した内燃機関用ピストンリングを提供するもので
あり、内燃機関の燃費改善や排ガス公害防止で有好なも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来例のピストンリング合い口部構造
を示し、第2図は第1図のII − II断面を示す。 第3図はクロムめっき等の表面処理を施した場合を示す
従来のピストンリングの合い口部を示す斜視図。 第4図、第5図は本考案の圧縮ピストンリングの実施例
を示し、第5図は第4図のV一■断面を示す。 第6図は本考案の圧縮ピストンリングをピストンに装着
した状態を示す断面図。 第7図は第3図のVll−VII断面を示す。 図中:1・・・ピストンリング、2・・・合い目端部、
3・・・突出部、4・・・合い口端部、5・・・凹部、
6・・・外周摺動面に表われた対接面端部、7・・・側
面に表われた対接面端、8・・・外周摺動面、9・・・
側面、11・・・円周溝、12・・・耐摩耗性表面処理
層、13・・・油掻きリング、14・・・ピストン、1
5・・・シリンダ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)一方の合い目端部の外周摺動面8及び一側面9に
    寄った個所に周方向に突出した突出部3を設け、他方の
    合い目端部4には前記突出部3に相対する位置に該突出
    部3を収容する形状の凹部5を設けてなるピストンリン
    グの外周摺動面8に、外周摺動面側に表われる前記突出
    部3と凹部5との対接面端部6を避けて円周溝11を形
    或し、該円周溝に耐摩耗性表面処理層12を形威してな
    ることを特徴とする内燃機関用圧縮ピストンリング。
  2. (2)前記円周溝が前記対接面端部6の上下に形或され
    ている前記第1項記載の内燃機関用圧縮ピストンリング
  3. (3)前記円周溝が前記対接面端部6の一方側に形戊さ
    れている前記第1項記載の内燃機関用圧縮ピストンリン
    グ。
JP15008379U 1979-10-31 1979-10-31 内燃機関用圧縮ピストンリング Expired JPS599070Y2 (ja)

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JP15008379U JPS599070Y2 (ja) 1979-10-31 1979-10-31 内燃機関用圧縮ピストンリング

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JP15008379U JPS599070Y2 (ja) 1979-10-31 1979-10-31 内燃機関用圧縮ピストンリング

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Publication Number Publication Date
JPS5667345U JPS5667345U (ja) 1981-06-04
JPS599070Y2 true JPS599070Y2 (ja) 1984-03-22

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ID=29381140

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15008379U Expired JPS599070Y2 (ja) 1979-10-31 1979-10-31 内燃機関用圧縮ピストンリング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2817015B2 (ja) * 1991-06-27 1998-10-27 帝国ピストンリング株式会社 コンプレッションリングの製造方法

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Publication number Publication date
JPS5667345U (ja) 1981-06-04

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