JP2547020Y2 - 粉状物質の移送装置 - Google Patents

粉状物質の移送装置

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JP2547020Y2 JP1990098811U JP9881190U JP2547020Y2 JP 2547020 Y2 JP2547020 Y2 JP 2547020Y2 JP 1990098811 U JP1990098811 U JP 1990098811U JP 9881190 U JP9881190 U JP 9881190U JP 2547020 Y2 JP2547020 Y2 JP 2547020Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、粉状物質の移送装置に関し、特に、柔軟性
を有する袋体内に充填した粉状物質を吸引し、移送する
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、食品、医薬品、化学品等の産業分野において
は、粉状物質を充填した容器内に空気を送り込み、粉体
を吸引することにより粉状物質を他所へ移送することが
行われている。
このための移送装置としては、例えば特開昭55−4812
9号に示されるものがある。この従来技術は、管11と、
この管11と同心状の管15からなり、両管11と15との間に
環状のダクト17を形成するとともに両管11と15の先端間
には環状ルズル19を形成したことを特徴としている。
上記の構成において、ダクト17を通して空気をノズル
19から容器1の壁面に吹きつけることにより、粉状物質
を容器1壁面から脱落させるとともに粉状物質を撹拌さ
せ、管11のダクト13から空気とともに粉状物質を吸引
し、粉状物質を連続して他所へ移送するものである。
また、本願出願人は、実願平2−74509号において粉
状物質の移送部材1を上下動させ、あるいは反転しつつ
下降させるようにした粉状物質の移送装置を提供してい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来技術において、ノズル19から空気を吹きつ
けたとき、粉状物質は壁面から容易に脱落され、粉状物
質が壁面に付着することはない。これは粉状物質を充填
する容器1が、金属製あるいは合成樹脂製の硬質材であ
り、全体の形状を特定でき、壁面が平滑であることによ
る。
従って、上記の従来技術で代表する粉状物質の移送装
置では、紙、布その他の材質からなる、柔軟性を有して
全体の形状を特定することのできない袋体では粉状物質
を完全に吸引、移送することはできないものであった。
即ち、柔軟性を有する袋体では、袋面の水平方向に階段
状に沢山の凹凸面や皺が形成されるので、凹面や皺に入
り込んだ粉状物質はノズル19からの空気の吹きつけでは
脱落させることができないからであった。
実願平2−74509号の技術では、移送部材1を上下動
させ、また反転しつつ上下動させるための支持板11、シ
リンダー12、これらを支える支柱14および回動板19、シ
リンダー20等は移送部材1と一体化したものであり、移
送部材1の上下、反転機構は他の目的に使用することが
できず、また移送部材1の上下、反転のために既存の他
の装置を使用することができないものであった。
本考案は、紙、布その他の材質からなる柔軟性を有す
る袋体内に充填した粉状物質を、空気の供給により完全
に吸引し、移送を可能とした移送部材を、既存のロボッ
トを使用して往復反転させつつ上下動させることができ
る粉状物質の移送装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、上下を開口し
て垂直状に配設した吸込管2と、吸込管2より短くかつ
大径である空気供給管3と、小径な空気噴射管4とから
なり、吸込管2を貫挿する空気供給管3の上下端を吸込
管2に密閉状に連結して空気流通路5を形成するととも
に空気供給管3の下端周面に空気の吹出孔6を形成し、
先端を外方向へ水平状に折曲してノズル7を形成した空
気噴射管4は空気供給管3の長さ方向にそって配設し、
吸込管2と空気供給管3と空気噴射管4とにより一体構
造とした移送部材1の上部を、既存のロボット11のアー
ム12先端に水平に取り付けた支持板14に貫挿させるとと
もに支持板14上にベアリング15を介して往復反転可能に
連結した回動板16に固定し、移送部材1をアーム12によ
って垂直方向に上下動可能とするとともに回動板16によ
り水平方向に往復回動可能としてある。
〔実施例〕
以下、図面に従って、本考案の一実施例を、作用とと
もに詳細に説明する。
第1図、第2図において矢印符号1は粉状物質の移送
部材であり、吸込管2、空気供給管3および空気噴射管
4により一体に形成されている。
上下を開口して垂直状に配設した吸込管2の長さと太
さに対して空気供給管3の長さは短くかつ大径となって
いる。吸込管2とこの吸込管2を貫通して挿入可能な空
気供給管3とは、空気供給管3の上下端を吸込管2の外
周面に密閉状に連結して二重管構造とし、両管2、3の
間には空気流通路5を形成するとともに空気供給管3の
下端部周面には複数の空気吹出孔6が形成してある。
供給管3の長さ方向にそって配設した小径の管からな
る空気噴射管4は、2〜4本が供給管3の周方向に固定
され、各噴射管4の先端は外側へ水平方向に向けてノズ
ル7が形成してある。
吸込管2は、その上端に連結したフレキシブルホース
8を介して図示しない真空ポンプに連結され、更に、真
空ポンプを介してタンクあるいは吸引した粉状物質を他
に移送するための装置に連結してある。また、空気供給
管3および空気噴射管4は、それぞれフレキシブルホー
ス9、10を介して図示しない空気供給装置や圧縮空気供
給装置にそれぞれ直結している。
上記するように吸込管2、空気供給管3および空気噴
射管4とにより一体構造となっている移送部材1は、垂
直状態で昇降可能であるとともに水平方向に往復反転可
能となっている。
このため移送部材1の上部は、独立して存在する6軸
ロボット11のアーム12先端の手首13に水平状に固定した
支持板14の先端部を貫通しており、更に、支持板14上に
ベアリング15を介して回動可能に連結した回動板16の中
央に固定してある。
公知の6軸ロボット11は、あらかじめ記憶させた手首
13がアーム12を介して垂直方向に上下動するようになっ
ている。そして、移送部材1を固定して回動可能な回動
板16は、ペアリング15を介して支持板14に連結してある
ので、支持板14の上下動にともなって移送部材1も上下
に移動することになる。
回動板16を往復反転させるために、第2図および第3
図に示すように、支持板14上に設置したシリンダー17の
ロッド18先端が回動板16の一端に回動可能に連結してあ
り、ロッド18を前後に伸縮させることにより回動板16は
往復回動し、その結果、移送部材1は水平方向に往復、
反転することになる。
図面において、支持板14は、手首13にボルトで連結し
た場合が示してあるが、手首13に設けたチャック(図示
せず)により支持板14をつかんで上下に動かすようにし
てもよい。
尚、図中19は上面に開口部を有する移動可能な箱形の
台車、20は紙、布その他の柔軟な材質からなり、形状を
特定することの困難な袋体、21は袋体20内に充填した粉
状物質である。
次に、上記構成を有する本考案装置の使用例について
説明する。
袋体20は一部を適当な手段により切り欠いて開口さ
せ、この開口面を上に向けて台車19の開口部に一致さ
せ、台車19内に載せる。常態では台車19の高さよりも上
方に位置している移送部材1の真下に、袋体20の開口面
がくるように台車19を移動させ、定位置で安定させる。
袋体20を定位置で安定させた後、6軸ロボット11のア
ーム12を作動させて移送部材1を下降させ、開口面を通
して袋体20内に移送部材1を案内する。
移送部材1が袋体20内に入る時、吸込管2は前記した
真空ポンプの作動により吸い込み作業を開始している。
また、同時に、空気流通路5を通して空気吹出孔6から
は空気が吹き出され、空気噴射管4をのノズル7からは
空気が水平方向に噴射されている。
この状態で移送装置1をゆっくりと下降させれば、吸
込管2からは袋体20内の粉状物質21が吸い込まれるとと
もに吹出孔6から水平方向に吹き出された空気により周
囲の粉状物質21は崩され、全体的に撹拌され、一部は浮
遊状態となるが、袋体20内には吹出孔6から吸込管2方
向への空気対流が形成されるので、袋体20内面に近い粉
状物質21も全て吸引、排出されることになる。
空気噴射管4先端のノズル7からは圧縮空気が水平方
向に噴射されているので、その噴射力で粉状物質を崩す
のみならず、噴射力が袋体20内面に振動を与え、袋体20
内面に付着している粉状物質を振るい落とす。また、空
気の噴射力により袋体20に形成された凹部や皺の中に入
り込んでいる粉状物質21をも掻き出すことになる。従っ
て、吸込管2の先端が通過した高さ位置における袋体20
内には粉状物質21が残ることがなく、移送部材1を最も
下降させた位置において全ての粉状物質21は吸込管2か
ら吸引されることになる。
下降と同時に移送部材1を反転させれば、吸込孔6や
ノズル7が回動しつつ空気を吹き出し、また圧縮空気を
噴射するので、袋体20内の全面に向けて均一に空気噴射
が可能となる。
本考案装置を使用した場合の実験結果は次の通りであ
る。
粉状物質21として、薬用葡萄糖25kgを紙製の袋体20内
に充填し、100mm程度の孔を開口した。吸込管2内径は5
0mm、空気供給管内径は60mm、内径が10mmの空気噴射管
4を3本、ノズル内径は5mm、空気噴射管3からの空気
量を1.2mm3/分、空気噴射管4からの空気量を200l/
分、圧力を2kg/cm2とした条件下で移送部材1を袋体20
内に入れ、往復反転5回/分のサイクルで移送部材1を
反転させた結果、約1分20秒で完全に葡萄糖を排出する
ことができた。
また、移送部材1を引き上げ、スタート位置に戻すの
に要した時間は、10秒であった。台車19への25kgの袋体
20の設置時間を入れても、全体で約1分50秒の周期で粉
状物質を完全に排出することができた。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によれば、粉状物質の吸込管2を
中心にしてその外周には上下を密閉して空気流通路5を
形成可能な空気供給管3を設け、この供給管3の下端部
周面には空気の吹出孔6を形成したので、吸込管2によ
る吸い込み作業と、吹出孔6からの空気の吹き出しを連
動して連続的に行うことにより袋体20内の粉状物質を吸
引して排出することができる。
特に、本考案においては、空気供給管3にそって空気
噴射管4を設け、その先端には水平方向へ圧縮空気を噴
射するノズル7を設けたので、ノズル7からの圧縮空気
が袋体16に振動を与える。従って、袋体20が紙、布等の
柔軟材質でできており、凹面や皺が形成されやすくその
内部に粉状物質が付着していても、振動によって粉状物
質が振るい出され、また圧縮空気が凹部や皺の中から粉
状物質を掻き出すことになるので、袋体20内からは全て
の粉状物質を吸引、排出することになる。
吸込管2、空気供給管3および空気噴射管4からなる
一体構造の移送部材1は、往復反転しつつ上下動可能と
なっているので、空気供給管3に形成した吹出孔6の数
や空気噴射管4の本数を少なくしても袋体20の全域面に
空気を送り込み、また圧縮空気を吹き出すので、袋体20
内に粉状物質が残ることはない。
更に、本考案によれば、上記する移送部材1の上下移
動や反転しつつの上下移動を、既存の6軸ロボット11を
使用して行うようにしたので、移送部材1の上下動、反
転のための特別の装置を必要とすることがない。6軸ロ
ボット11は、その目的や機能に応じた他の作業をさせ、
必要に応じて移送部材1の作動に使用すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す装置全体の正面図、第
2図は要部の拡大断面図、第3図は回動板の平面図であ
る。 1は移送部材、2は吸込管、3は空気供給管、4は空気
噴射管、5は空気流通路、6は吹出孔、7はノズル、11
は6軸ロボット、12はアーム、13は手首、14は支持板、
15はベアリング、16は回動板、17はシリンダー、18はシ
リンダーロッド、19は台車、20は袋体、21は粉状物質、
22は棒状部材である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下を開口して垂直状に配設した吸込管2
    と、吸込管2より短くかつ大径である空気供給管3と、
    小径な空気噴射管4とからなり、吸込管2を貫挿する空
    気供給管3の上下端を吸込管2に密閉状に連結して空気
    流通路5を形成するとともに空気供給管3の下端周面に
    空気の吹出孔6を形成し、先端を外方向へ水平状に折曲
    してノズル7を形成した空気噴射管4は空気供給管3の
    長さ方向にそって配設し、吸込管2と空気供給管3と空
    気噴射管4とにより一体構造とした移送部材1の上部
    を、既存のロボット11のアーム12先端に水平に取り付け
    た支持板14に貫挿させるとともに支持板14上にベアリン
    グ15を介して往復反転可能に連結した回動板16に固定
    し、移送部材1をアーム12によって垂直方向に上下動可
    能とするとともに回動板16により水平方向に往復回動可
    能として成ることを特徴とする粉状物質の移送装置。
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