JP2546657Y2

JP2546657Y2 - ベルト式マッサージャー

Info

Publication number: JP2546657Y2
Application number: JP1990023949U
Authority: JP
Inventors: 清徳神野
Original assignee: Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Current assignee: Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Priority date: 1990-03-09
Filing date: 1990-03-09
Publication date: 1997-09-03
Anticipated expiration: 2005-03-09
Also published as: JPH03114235U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はベルト式マッサージャーに係り、詳しくは、
身体への締着状態が良好で、しかも振動体から身体への
振動の伝動性の良好なベルト式マッサージャーの構造に
関する。

（従来の技術と考案が解決しようとする課題）振動体が装着されたベルトを、身体の胴部、首部、脚
部などに締着して使用するベルト式マッサージャーが知
られている。

この種ベルト式マッサージャーは、身体にしっかりと
締着でき、しかも締着状態で、振動体の振動が身体に良
好に伝動されるものが望ましい。

そこで本考案は、身体への締着性や振動の伝動性にす
ぐれたベルト式マッサージャーを提供することを目的と
する。

（課題を解決するための手段）このために本考案は、振動体10が収納されたポケット
状振動部１と、この振動部１の開封側上部に装着される
ベルト２とを備え、このベルト２を上記振動部１の外面
に押当するように折り曲げて、この振動部１の外側から
身体50に締着するようにしたものである。

（作用）上記構成において、ベルト２を振動部１の外面に押当
するよう折り曲げ、ベルト２を身体50に締着して、振動
体10を駆動させると、その振動は身体50に伝動されてマ
ッサージする。この場合、身体50に締着されたベルト２
は、振動体１を外側から身体50に押し付けるので、振動
体10はベルト２により患部にしっかり位置決めされて身
体50へ押し付けられ、その振動は患部に良好に伝動され
る。

（実施例１）次に、図面を参照しながら本考案の実施例を説明す
る。

第１図はベルト式マッサージャーの斜視図であって、
このマッサージャーは、振動部１と、ベルト２から成っ
ている。ベルト２は、十分な締着力が得られるように、
ゴムベルトや布ベルトなどの若干の伸縮性を有する剛性
の大きい厚手の素材により作られている。勿論ベルト２
は、部分的に伸縮性を有するものでもよい。

振動部１は袋体であって、裏シート３と表シート４を
縫合手段５などにより接合してポケット状に形成されて
おり、その内部に、振動体10が２個収納されている。裏
シート３は、振動体10の振動を身体にソフトに伝動でき
るように、柔かい素材により作られている。

第２図に示すように、振動体10は、凹入状に屈曲する
本体ケース11の凹入側内面に、半球状の振動子12を装着
して構成されており、ベルト２を身体50に締着すると、
振動子12は身体50に押圧されてスイッチ手段が閉じ、本
体ケース11に収納されたモータ等の駆動手段が駆動し
て、身体50に直交する方向に振動する。上記スイッチ手
段は、振動子12を垂直方向から300〜700gで押し付けた
際に閉成されるように設定するのが望ましく、これより
弱いと、運搬時や保管時に誤作動するとともに、振動が
適切に伝わらずマッサージ効果の低いものとなり、また
強すぎると、ベルト２を身体に必要以上に締着せねばな
らず、血行循環を阻害し好ましくないだけでなく、振動
子12の振動がベルト締着力に負けて減衰され、マッサー
ジ効果を低いものとしてしまう。

第１図において、６は裏シート３の上部に接合された
シート状のカバー体であって、その切溝部7,7に、上記
ベルト２がスライド自在に挿通されている。このカバー
体６は、裏シート３との接合線に沿って折り曲げ自在で
あり、これを折り曲げて、ベルト２を表シート４の外面
側に押当し、身体50に締着する。8,9,15は、それぞれ表
シート４、カバー体６及びベルト２の裏面端部に設けら
れた装着用植毛体である。ベルト２の表面は、その全面
に植毛手段が形成されており、身体50への巻回長に応じ
て、植毛体15はベルト２の表面の任意箇所に装着でき
る。この場合の植毛体15の結着力つまりベルト２の締着
力は、振動体10のスイッチ手段の閉成作動力（300〜700
g）より大きく設定している。

このベルト式マッサージャーは上記のような構成より
成り、身体50をマッサージするにあたっては、ベルト２
を表シート４の外面側に折り曲げて、振動部１の外側か
ら身体50に締着する。すると、振動体10は振動を開始
し、身体50をマッサージする。この場合、裏シート３は
柔軟な素材により形成されているので、振動子12,12の
振動は柔かい裏シート３を介して身体50にソフトに伝動
される。しかも、ベルト２、３は、剛性の大きい素材に
て作られているので、振動体10が身体50に強く押し付け
られるように、振動体10の外側から身体50にしっかり締
着して、振動体10,10を患部に位置決めでき、またその
状態で、振動が外方（身体50の反対側）へ逃げるのを防
止する。またカバー体６はベルト２に対しスライド自在
に挿通されているため、ベルト締着時に自分の好みに応
じて振動部１を移動させ、患部に振動子12を的確に位置
させることができ、更に振動部１を複数個用意し、ベル
ト２に装着すれば、広範囲な施療が行える。

（実施例２）第３図において、振動部21は、柔軟な袋体22に、カバ
ー体23を一体的に設けて形成されている。カバー体23と
ベルト24には、係着手段としてのホック25,26が設けら
れており、ホック25をホック26に係着することにより、
ベルト24は袋体22の上部に着脱自在に装着される。

このものも、ベルト24を、袋体22の外面に押当するよ
うに折り曲げて身体に締着されるものであり、上記第１
実施例と同様の作用効果が得られる。

また、着脱のためにホック25,26のような突起形状の
係着手段を用いても患部とホック25,26との間にはやや
厚手のベルト24が介在するので、患部に突起による痛感
を与えることなく、しかも振動体10が直接ホック25,26
と当り合うこともない。なおベルト側のホック25をベル
ト24の長手方向に多数個配置すれば、患部への装着位置
を任意に変更できるとともに、袋体22及び振動体10を複
数個装着でき、例えば大腿部の上，下に振動体10を収納
した袋体22を装着すれば、大腿部のほぼ全周を一勢に施
療することができる。

更にベルトと袋体とを着脱自在にしているので、肌に
直接当接した状態で振動し、肌の汚れが移り易い袋体
を、ベルトから取り脱して洗濯できるものであり、衛生
感を保てるとともに、使用者個々人に各々専用の袋体を
使用させることも可能となる。

（実施例３）第４図の振動部31も、袋体32から成り、その上縁部
に、ベルト33のホック34が係脱されるホック35が設けら
れている。36,37は植毛体である。

このベルト33は、袋体32のカバー体を兼務しており、
これを袋体32の外面側に折り曲げて身体に締着する。

このように、ベルトと振動部の結合構造は種々考えら
れるのであって、要はベルトを身体に締着した状態で、
ベルトにより振動体を外側から身体にしっかり押し付け
られるようにすればよい。

（考案の効果）振動体10が収納されたポケット状振動部１と、この振
動部１の開封側上部に装着されるベルト２とを備え、こ
のベルト２を上記振動部１の外面に押当するように折り
曲げて、この振動部１の外側から身体50に締着するよう
にしているので、身体50に締着するベルト２がダイレク
トに振動体１を身体方向に押し付けるため、患部に対す
る位置決めを確実にするとともに、振動伝達効率を高め
良好にマッサージすることができる。

また、ポケット状振動部１の開封側の上部にベルト２
が備えられているため、このベルト２を反転折り曲げる
ことにより、このベルト２はあたかもポケットのフラッ
プ作用を発揮し、装用時、非装用時にかかわらず振動体
１の不意な脱落、落下を防止できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであって、第１図はベル
ト式マッサージャーの斜視図、第２図は使用中の側断面
図、第３図及び第４図は他の実施例の斜視図である。 1,21,31……振動部 2,24,33……ベルト 10……振動体

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】振動体10が収納されたポケット状振動部１
と、この振動部１の開封側上部に装着されるベルト２と
を備え、このベルト２を上記振動部１の外面に押当する
ように折り曲げて、この振動部１の外側から身体50に締
着するようにしたことを特徴とするベルト式マッサージ
ャー。