JP2546653Y2 - ドクターブレード支持装置 - Google Patents

ドクターブレード支持装置

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JP2546653Y2
JP2546653Y2 JP1987146365U JP14636587U JP2546653Y2 JP 2546653 Y2 JP2546653 Y2 JP 2546653Y2 JP 1987146365 U JP1987146365 U JP 1987146365U JP 14636587 U JP14636587 U JP 14636587U JP 2546653 Y2 JP2546653 Y2 JP 2546653Y2
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Inventor
叔彦 相川
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相川鉄工 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、抄紙機ロールなどに原料の堆積、水廻りを
良好にし、かつ紙粉やピッチ、又はカスその他の蓄積異
物をロールから取り除いて清浄に保つために用いられる
ドクターブレードを支持するための装置、特にロールに
圧接されるブレードの刃先に実質的に均一な分布圧力に
調整して与えられるドクターブレード支持装置に関する
ものである。
(従来の技術) 一般にドクターブレード支持装置は、ロールの外周面
に確実に当接され、その接触圧を均一に分布するよう
に、かつロール表面凹凸にもマッチできる柔軟性を保つ
ように微調整ねじ付きホルダーや加圧エアチューブ付き
ホルダーとした調整機構を持った支持装置で保持されて
いる。
従来では、ロール面とブレードの接触圧を均一に調整
するには、第6図(a)例のようにドクターバックFに
備えられるブレードBがそのホルダーCにある調整ねじ
Aで行うものは、かなりの労力を要するし、また、接触
圧調整もブレードBを一方向(ロール側への押付方向)
にしか調整できないため、第6図(b)例のように枢支
ピンGで揺動自在のフィンガーDにブレードBが備えら
れ、ドクターバックF間に平行に介在した加圧チューブ
E,Eの空気圧を利用してブレード圧力がロール表面又は
離す方向の両方向に平均に加えられるように作動させ、
ブレードBをロール表面に対して常時マッチできるよう
にした支持装置が知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、この改良された従来のフィンガー方式のブ
レード支持装置では、ブレードBの刃先からフィンガー
Dに保持されている支点を結ぶ円柱線上又はその近くに
枢支ピンGの中心が位置するため、ブレードBをロール
R表面に押し付けた際の反力でブレードBがロールR表
面に喰い込むことがあった。
すなわち、第7図に示すように、ブレードBの先端が
ロールR表面に押し付けられると、ブレードBには直角
方向に放線方向反力Fnが、ロールRの接線方向に接線方
向反力Frが作用し、これらの合力Ftが枢支ピンGの下側
に枢支ピンGから離れて作用する。このため、フィンガ
ーDすなわちブレードBには合力Ftと、合力Ftと枢支ピ
ンGとの間の距離(腕の長さ)Δtとの積である回転モ
ーメントM(M=Ft×Δt)が枢支ピンG廻りにブレー
ドBをロールRに喰い込ませるように作用するという問
題があった。
特に、回転モーメントMが増大すると放線方向反力Fn
も増大して回転モーメントMがさらに増大するという相
乗的な悪循環が生じるためブレードBの破損の原因とな
りやすく、また、接線方向反力FrはロールRの回転速度
が増大すると増大するという傾向を有するためロールR
の回転速度が制約を受けカス取りを効率的に行えないと
いう問題も生じていた。
一方、ブレードBに対して枢支ピンGを下方に位置さ
せて回転モーメントMを小さくしようとすると、ブレー
ドBと枢支ピンGとの距離(高さ)が大きくなり、ロー
ルRの外表面に接近しにくくなり、結果的にブレードB
を長く延長する必要が生じる。そして、ブレードBを長
くすると、枢支ピンG廻りの慣性モーメントが増大し、
ブレードBのロールR表面に対する追従性が低下してカ
ス取り機能が悪化するという新たな問題を生じる。
本考案は、これら上述した従来の問題を的確に排除し
ようとするもので、カス取り機能を低下させることな
く、ブレードのロールへの喰い込みが防止できるドクタ
ーブレード支持装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、ロールの外周面に圧接されるブレード1が
ドクターバック6先端部の枢支ピン2で回動自在に支持
されたフィンガー3に備えられ、該フィンガー3に接触
圧力調整用の加圧チューブ4を配備したドクターブレー
ド支持装置において、 前記ブレード1の刃先から該ブレード1がフィンガー
3に保持されている支点を結ぶ延長線C1より下方位置
で、該延長線C1から6〜30度の範囲θの延長線C2上に枢
支ピン2をブラケット5を介してドクターバック6に設
けるとともに、 前記フィンガー3に前記枢支ピン2を中心として放射
方向に延在するV字状の一対の受圧面7,7を形成し、該
受圧面7,7と平行又は略平行なV字状の傾斜取付面6a,6a
を前記ドクターバック6に設け、該ドクターバック6の
各傾斜取付面6a,6aと前記受圧面7,7との間にそれぞれ前
記加圧チューブ4,4を介装した。
(作用) このドクターブレード支持装置では、加圧チューブ4
中の空気圧を利用してフィンガー3を経てブレード1の
圧力がロール表面へ平均に加えられるように作動し、ブ
レード1をロール表面に対し均一に圧接することがで
き、特に、ブレード1先端の圧力の変動は加圧チューブ
4により自動的に補正される。
そして、ブレード1の刃先から該ブレード1がフィン
ガー3に保持されている支点を結ぶ延長線C1より下方位
置で、該延長線C1から6〜30度の角度範囲θに枢支ピン
2がブラケット5を介して設けられるとともに、フィン
ガー3のV字状の受圧面7,7とドクターバック6のV字
状の傾斜取付面6a,6aとの間に加圧チューブ4を介装す
る。このため、第2図に示すように、ブレード1をロー
ル表面に押し付けた際に、ブレード1に作用する法線方
向反力Fnとロール接線方向反力Frとの合力Ftは作用線が
枢支ピン2に近接した位置あるいは枢支ピン2の上側を
通り、腕の長さΔtが短くなる。したがって、ブレード
1をロール表面に喰い込ませるモーメントMを小さく、
あるいは、消滅させることができ、ブレード1のロール
への喰い込みが防止され、また、フィンガー3は枢支ピ
ン2からロール側の部分を小さくでき、枢支ピン2廻り
の慣性モーメントが大きくなることもなく、カス取りを
確実に行える。
(実施例) 本考案の実施例を第1図押圧第2図例について説明す
ると、ドクターブレード支持装置は、ロールの外周面に
圧接されるブレード1がドクターバック6先端部の枢支
ピン2で回動自在に支持されたフィンガー3に備え、ド
クターバック6に枢支ピン2の放射方向にブレード1の
ロール回転方向下流側を指向して下向きに傾斜する傾斜
取付面6bを形成し、該傾斜取付面6bにV形の受板8を取
り付け、この受板8にフィンガー3を上述した枢支ピン
2、例えば、ピボットロッド又は支軸で回動自在に枢支
し、フィンガー3とドクターバック6との間に接触圧力
調整用の加圧チューブ4が配備される。
ブレード1はフィンガー3の上面側にプレート9によ
って着脱自在に挟持配備される。枢支ピン2は、前記ブ
レード1の刃先と該ブレード1が前記フィンガー3に支
持されている支点を結ぶ延長線C1より下方位置で、該延
長線C1から6〜30度、好ましくは10度〜15度の角度範囲
θの延長線C2と鉛直線C3との交点位置にブラケット5を
介してドクターバック6に設けられる。
フィンガー3は前記枢支ピン2の中心を通り放射状に
延在する一対の傾斜受圧面7,7がV字状に形成され、ま
た、受板8は上記傾斜受圧面7,7と平行(略平行)な一
対の傾斜取付面6a,6aを有し、これら傾斜取付面6a,6aと
傾斜受圧面7,7との間にそれぞれ加圧チューブ4,4が介在
配備される。これら加圧チューブ4,4はドクターバック
6に固定されている。
図中、10は取付ネジでプレート9をフィンガー3の上
面に脱着し、プレート9の交換を可能としている。11は
係止ボタンでブレード1の基部に備えられ必要に応じて
介在されるスプリング板(図示せず)とともに、フィン
ガー3への定着性と柔軟性を好適に保つために役立たせ
てある。12はチューブ変形抑制片で必要に応じて設けら
れる。
第3図の具体例では、V形受板8の中央部に鉛直方向
に突出するブラケット5を設けて加圧チューブ4,4とで
Y形状態の調圧機構としたもので両端側の変化量を少な
くして加圧チューブ4の調整を容易化できるようにして
ある。
第4図例では、ドクターバック6と受板8とを加圧チ
ューブ4,4の受面として利用したもので、ドクターバッ
ク6側にチューブ変形抑制片13を付設してある。
第5図例では、加圧チューブ4,4のV形傾斜取付面6a
をドクターバック6で形成し、前記受板8を省略した状
態としてある。
なお、いずれの具体例でも、第1図及び第2図の具体
例と同様に、前記ブレード1の先端と支点とを結ぶ線C1
から低い位置に枢支ピン2が配備されることになるの
で、ブレード1をロールに喰い込ませる回転モーメント
を小さくでき、また、ブレード1の追従性が損なわれる
ことがない。
(考案の効果) 本考案は、ブレードの刃先とフィンガーに保持されて
いる支点を結ぶ延長線より下方位置で、6〜30度の角度
はにに枢支ピンがブラケットを介してドクターバックに
設けられるとともに、フィンガーに枢支ピンの放射方向
に延在する一対の傾斜受圧面をV字状に形成し、また、
これら傾斜受圧面と平行(略平行)な一対の傾斜取付面
をドクターバックにV字状に形成し、これら傾斜取付面
と傾斜受圧面との間にそれぞれ加圧チューブを介在配備
したため、フィンガーの枢支ピンを下方に位置させたの
にも拘わらず、フィンガーをロール側に向けて大きく突
出させ、すなわち、ブレードを極端に長くすることなく
ブレードをロールと接触させることができ、また、ブレ
ードのロールへの接触角度を大から小へと選択すること
ができるから、ブレードのロールへの喰い込みを防止で
き、カス取りを安定的かつ確実に行え、良好なドクター
リングが行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の縦断面図、第2図はその作用
状態の説明図、第3図乃至第5図はそれぞれ他の実施例
の縦断面図、第6図(a)(b)は従来例の縦断面図、
第7図は第6図(b)の従来例の問題を説明する図であ
る。 1……ブレード、2……枢支ピン、3……フィンガー、
4……加圧チューブ、5……ブラケット、6……ドクタ
ーバック、6a……傾斜取付面、7……受圧面、8……受
板、9……プレート、10……取付ネジ、11……係止ボタ
ン、12,13……チューブ変形抑制片。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールの外周面に圧接されるブレード1が
    ドクターバック6先端部の枢支ピン2で回動自在に支持
    されたフィンガー3に備えられ、該フィンガー3に接触
    圧力調整用の加圧チューブ4を配備したドクターブレー
    ド支持装置において、 前記ブレード1の刃先から該ブレード1がフィンガー3
    に保持されている支点を結ぶ延長線C1より下方位置で、
    該延長線C1から6〜30度の範囲θの延長線C2上に枢支ピ
    ン2をブラケット5を介してドクターバック6に設ける
    とともに、 前記フィンガー3に前記枢支ピン2を中心として放射方
    向に延在するV字状の一対の受圧面7,7を形成し、該受
    圧面7,7と平行又は略平行なV字状の傾斜取付面6a,6aを
    前記ドクターバック6に設け、該ドクターバック6の各
    傾斜取付面6a,6aと前記受圧面7,7との間にそれぞれ前記
    加圧チューブ4,4を介装したことを特徴とするドクター
    ブレード支持装置。
  2. 【請求項2】前記加圧チューブ4が、V形受板8で支承
    されているものであってドクターバック6に固定して備
    えられている実用新案登録請求の範囲第1項記載のドク
    ターブレード支持装置。
  3. 【請求項3】前記フィンガー3が、その上面側にプレー
    ト9で着脱自在に前記ブレード1を挟持配備されている
    ものである実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記
    載のドクターブレード支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3163878A (en) 1962-12-04 1965-01-05 D S T Pattern And Engineering Doctor knives

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