JP2545910Y2 - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2545910Y2
JP2545910Y2 JP11436291U JP11436291U JP2545910Y2 JP 2545910 Y2 JP2545910 Y2 JP 2545910Y2 JP 11436291 U JP11436291 U JP 11436291U JP 11436291 U JP11436291 U JP 11436291U JP 2545910 Y2 JP2545910 Y2 JP 2545910Y2
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groove
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concave
floor
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JP11436291U
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Inventor
利隆 仁科
Original Assignee
株式会社ノダ
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】木質系材料よりなり、裏面に凹溝
を有してなる床材に関する。
【0002】
【従来の技術】木質系材料よりなる床材においては使用
される木質系材料の吸放湿による膨潤収縮により、床材
の形状に反りやねじれを生じ、施工に際しては扱い難い
ものとなるばかりか、施工後においてもこうしたスラブ
のあばれにより、床材とスラブ等の床下地材との密着性
も損われ、また隣接する床材同志の間における目すきの
原因にもなっていた。
【0003】さらにはこうした床材のあばれは、該床材
表面に施される化粧層へも物理的な動きとして伝播さ
れ、その結果化粧層にひわれ等の破損を招いてしまうこ
とにもなっていた。
【0004】こうした種々の問題点を抱えた木質系材料
よりなる床材では、その仕上がり性において優れたもの
を得ることはできなかった。
【0005】そこで、このような問題点を解決せんとす
る技術手段として、木質系材料よりなる床材の裏面に溝
を刻設し、該木質材料の裏面付近における木質系材料の
連続性を分断し、床材のあばれを緩和しようとする試み
がなされている。
【0006】しかしながら、この技術によると、凹溝を
刻設することによって、この凹部両側には必然的に凸部
が形成されることになる。こうしたとき該凸部は側面と
底面の三面より形作られているため、一面のみで構成さ
れる凹部頂面に比し外気との接触面積が大きくなり、吸
放湿による膨潤収縮運動は凹部頂面部分よりも大きくな
る。
【0007】この結果、該凸部は凹部頂面部分にその両
側より圧力を加えることとなり、床材に対しこの凹溝の
刻設によって新たな応力の緊張を生じることとなってし
まい、反り、あばれの効果的な解決手段とはなっていな
かった。
【0008】それどころか、床面上に重量物質が載置さ
れたりし、床材に大重量が掛けられた時、該凹部頂面両
側角部において該大重量荷重は集中することになり、こ
の角部頂部には亀裂が生じる結果を招いてしまい床材と
しての耐久性を著しく低下させることになってしまう、
という問題点を残していた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】裏面に溝を刻設した床
材の膨潤収縮および荷重に対する抵抗強度を増大するこ
と。
【0010】
【技術的手段】裏面の長手方向に凹溝2を有してなる木
質系材料よりなる床材において、凹溝頂部7側面に長手
方向にわたる細溝5を設ける。
【0011】
【作用】凹溝頂部7側面の細溝5が凹溝2両側の凸部6
の膨潤収縮を緩衝するとともに上部からの荷重を床材裏
面に沿って分散する。
【0012】
【実施例】図1は本考案の構成による床材1の断面図で
ある。床材1の裏面には2条の凹溝2,2′が刻設され
ている。床材1としては、合板、無垢材、集成材、単板
積層材、パーティクルボード、ハードボード、中質密度
繊維板(MDF)等、その他の木質系材料を単体である
いは同種あるいは異種の材料を複数層積層した積層構成
を採ってもよく、また該積層構成中には木質系材料の他
に有機質発泡シート、ゴム系シート、不織布、織布、編
組布、植物繊維シート、紙等のシート状物が存在するこ
ともあってよい。
【0013】また、床材1の表面にほ、塗装、化粧シー
ト貼り、印刷等、適宜化粧が施され、化粧層3が形成さ
れている。更に床材の四周縁には施工時隣接する床材同
志の嵌合が図れるように雌雄実4を形成してもよい。
【0014】床材裏面に刻設される凹溝2は特に2条に
限定される必要はなく1条以上複数条でよい。刻設され
る凹溝は床材の長手方向に沿って設けられても、また短
手方向に沿って設けられてもよい。
【0015】凹溝の頂部側面には該凹溝の長さ方向にわ
たる細溝5が設けられる。このとき凹溝2の両側に必然
的に形成されることになる凸部6は側面と底面の三面よ
り形作られているため、一面のみで構成される凹部頂面
に比し外気との接触面積が大きくなり、吸放湿による膨
潤収縮運動は、凹溝頂部よりも大きくなる。
【0016】この結果該凸部6は凸部よりも肉薄となっ
ている凹溝頂部7に対しその両側より圧力を加えること
となる。このため従来ではこうした凸部における膨潤収
縮運動による凹溝頂部7への直接の加圧が床材に応力の
緊張を生じさせ、そこに反り、あばれといった材の変形
を来たしていた。
【0017】ところが、本考案では上記したように凹溝
の頂部側面に該凹溝の長さ方向にわたる細溝5が設けら
れているため凸部6における膨潤収縮運動はこの細溝5
によって遮られ、凹溝頂部7に伝えることがなく凸部凹
部間において応力の緊張を生じさせることがなく床材の
変形防止に大変有効となる。(図2)
【0018】また、該細溝5は、図3bに示すように床
面上に加えられた荷重をそこにおいて振り分け分散させ
ることができる。このため従来のように荷重を凹溝の角
部8に集中させることはなくなり、重量物の載置によっ
ても凹溝角部9に亀裂を生じさせるようなことがなくな
る。
【0019】更に、該細溝5を設けたことにより、従来
の凹溝角部8における材の拘束状態を開放することがで
き、床材に、単に凹溝を設けたのみの従来品に比し、優
れたたわみ性を与えることができる。このため床材の施
工においてその床下地材面に多少の不陸があっても、該
不陸に充分対応することができ、美麗な仕上がりを得る
ことができる。
【0020】刻設される細溝の形状は特に限定されず、
図4に示されるような断面丸型、型、角型をはじめと
し、それ以外にも考えられる様々な形状のものとするこ
とができる。
【0021】欺くして、木質系材料でありながら反り、
あばれ等の材変形がなく、たわみ性をも有するといった
きわめて優れた施工性および施工後の美麗な仕上がりを
得ることができ、しかも耐重量性をも有した耐久性の高
い床材を得ることができた。
【0022】
【考案の効果】床材裏面に刻設される凹溝2の凹溝頂部
7側面にその凹溝の長さ方向にわたる細溝5を設けるこ
とによって、次の効果を有する。
【0023】 凹溝2両側の凸部6における膨潤収縮
運動は、この細溝5によって遮られ凹溝頂部7に伝わら
なくなり、凸部凹部間における応力の緊張を生むことが
なくなり床材の変形を防止することができる。
【0024】 床面上より加えられる荷重を該凹溝5
部分によってうまく振り分け分散するので、凹溝5角部
において亀裂を発生することなく、重量物による負荷に
耐えることができ、床材の耐久性を高めることができ
る。
【0025】 凹溝5角部における材の拘束状態を開
放することができるので、床材に、単に凹溝5を設けた
のみの従来品に比べ、優れたたわみ性を与えることがで
き、床下地の不陸を吸収した美しい仕上がりが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案床材1の断面図、
【図2a】 本考案の伸縮に対する作用説明図、
【図2b】 同じく伸縮に対する作用説明図、
【図3a】 本考案の荷重に対する作用説明図、
【図3b】 同じく荷重に対する作用説明図、
【図4a】 細溝5の形状の一例、
【図4b】 同じく細溝5の一例、
【図4c】 同じく細溝5の一例、
【符号の説明】
1:床材、2:凹溝、3:化粧層、4:雌雄実、5:細
溝、6:凸部、7:凹溝頂部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に凹溝2を刻設してなる木質系材料
    よりなる床材において、凹溝頂部7側面に、該凹溝2の
    長さ方向にわたる細溝5を設けてなることを特徴とする
    床材。
JP11436291U 1991-12-25 1991-12-25 床 材 Expired - Lifetime JP2545910Y2 (ja)

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JP11436291U JP2545910Y2 (ja) 1991-12-25 1991-12-25 床 材

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JPH0554738U JPH0554738U (ja) 1993-07-23
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