JP2545836Y2 - ロールインシュレータ - Google Patents

ロールインシュレータ

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JP2545836Y2
JP2545836Y2 JP1991020037U JP2003791U JP2545836Y2 JP 2545836 Y2 JP2545836 Y2 JP 2545836Y2 JP 1991020037 U JP1991020037 U JP 1991020037U JP 2003791 U JP2003791 U JP 2003791U JP 2545836 Y2 JP2545836 Y2 JP 2545836Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は揺動体の揺動を抑えるブ
ッシュタイプのロールインシュレータに関する。このロ
ールインシュレータは、車両のエンジンマウントとして
エンジンのローリングの搖れ止め機構などに適用でき
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ブッシュタイプのロールインシュ
レータとしては図3に示す剪断支持タイプのものが知ら
れている。これは外側部材100と、外側部材100の
中央孔に内設された内側部材200と、内側部材200
を外側部材100に剪断支持した弾性部310と、外側
部材100の内周面110に設けられ弾性部310に対
して空間部120を区画する一対の弾性ストッパ部32
0とからなる。
【0003】このロールインシュレータにロール方向
(図3中矢印で示す)の力が加わると内側部材200が
相対位置移動して弾性部310には剪断力が働き剪断変
形を受け、弾性ストッパ部320に弾性部310が当接
して過剰の変位を抑える。しかしこの場合、内側部材2
00の周囲の弾性体315に亀裂が発生することがあ
る。この亀裂は、内側部材200の周囲の弾性体315
の厚み量が少ないので内側部材200の移動で発生する
大きな歪みを吸収できないためと推定される。
【0004】そこで図4のように内側部材200の周囲
の弾性体300を厚くすると、弾性体300の表面積が
増大し、歪みが広く分散されるため亀裂の発生を抑制す
ることができる。ところがこの場合に外側部材100と
内側部材200を連結保持する弾性部310の長さが短
くなり、この部分に引張り応力が集中して変形が大きく
なりる。このため逆に弾性部310に亀裂が発生して耐
久性が大きく低下するという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の事情に
鑑みてなされたもので、弾性部材特に内側部材の周囲の
弾性体と弾性部材と外側部材を連結する弾性体に亀裂が
発生するのを抑制して耐久性を向上させ、搖れ防止効果
の優れたロールインシュレータとすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のロールインシュ
レータは、一方の物体に支持される筒状の外側部材と、
他方の物体に支持され該外側部材内に配設された内側部
材と、該内側部材と該外側部材との間に介在する弾性部
材とで構成されるロール方向入力荷重を防振支持するロ
ールインシュレータであって、該弾性部材は、ロール方
と直交する方向に延びその両端が該外側部材の相対向
する内側面と一体的に接合されるとともに中央部に該内
側部材を一体的に保持する主弾性部と、該主弾性部のロ
ール方向の両側に各々位置し、該外側部材の内周面と間
隔を隔てて対向する断面弧状の頂面をもつ弓形状で、該
主弾性部の中央部のロール方向の両側で各々該弓形状の
弦部の中央部位が一体的に連結され該弓形状の弦部の中
央部位の両側と該主弾性部との間に該弓形状の弧状の頂
面上へつながって延びる溝状の空間部を形成する一対の
ストッパ部とからなることを特徴とする。
【0007】本考案のロールインシュレータは、外側部
材、内側部材、弾性部材とから構成されている。弾性部
材は、主弾性部とストッパ部とから構成され、ストッパ
部は断面弧状の頂面をもつ弓形状で、その弓形状の弦部
の中央部位が主弾性部に一体的に連結されている。外側
部材は筒状で内周面の相対向する位置に弾性部材の両端
が接合されいる。内側部材は、筒状で外周面に弾性部材
が接合され、弾性部材を介して外側部材内に支持されて
いる。主弾性部は、ロール方向と直交する方向に延びそ
の両端が外側部材の相対向する内側面に接合され中央部
で内側部材の外周面を接合して内側部材を一体的に保持
している。
【0008】ストッパ部は、主弾性部のロール方向の両
側にそれぞれ位置し外側部材の内周面と間隔を隔てて対
向する断面弧状の頂面をもつ弓形状で、主弾性部の中央
部のロール方向の両側でその弓形状の弦部の中央部位が
一体的に連結されている。そしてストッパ部の弓形状の
弦部の中央部位の両側と底面と主弾性部の各ストッパ部
と対向する側の面との間にはストッパ部の弧状の頂面上
へつながって延びる溝状の切り込み空間が形成されて主
弾性部をストッパ部から区画している。
【0009】
【作用】このロールインシュレータにロール方向の荷重
が作用すると、内側部材がロール方向で外側部材に対し
て相対移動する。このとき弾性部材は内側部材と同じ方
向に応力が加わり変形する。主弾性部のストッパ部との
連結部近傍は、内側部材の移動に相応してロール方向に
押圧されて変形する。主弾性部は内側部材の変位により
両外側部材との接合面と内側部材との接合面の間では内
側部材の変位によりそれぞれ剪断変形する。ストッパ部
は、ロール方向側の弧状の頂面が主弾性部との連結部か
らの押圧により外側部材との空間部を埋めて外側部材の
内周面に当接するまで変位する。そしてストッパ部の底
部端面が対向する主弾性部との溝状の空間を埋めて対向
面に当接して一体化した弾性体を形成する。そして外側
部材に当接した弾性体のバネ反発力で元の方向へ変位す
る。
【0010】ここで主弾性部に加わる上記の剪断変形の
歪みは、主弾性部が帯状で表面積を幅広くすることがで
きるので負荷される歪みの単位量当たりの歪みが小さく
なる。したがって、亀裂が発生するほど大きな歪みとな
らない。また主弾性部とストッパ部との境界部分は、両
者が一体となっているため亀裂は発生しない。また、ス
トッパ部の円弧状の頂面は円弧状に幅ひろとなり、スト
ッパ部の単位量当たりの歪み量を小さくすることができ
亀裂の発生が抑制できる。
【0011】したがって、ストッパ部を形状にして
の弓形状の弦部の中央部位で主弾性部に連結したことに
より、ストッパ部および主弾性部よりなる弾性部の亀裂
の発生が抑制でき耐久性を高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例に基づき具体的に説明する。本
実施例のロールインシュレータは内燃機関と変速機との
間に生じる搖れ止めをおこなうものである。本実施例の
ロールインシュレータを図1、2に示す。このロールイ
ンシュレータは、外側部材1と内側部材2と弾性部材3
とで構成されている。
【0013】外側部材1は金属製の円筒状であり、一方
の物体である車体にブラケットなどをかいして支持され
る。内側部材2は金属製の円筒状である。内側部材2は
外側部材1内のほぼ中央域に内設された筒状である。内
側部材2の筒孔にはボルトが挿通され、ボルトを介して
内側部材2は他方に支持される。
【0014】弾性部材3はゴム製で内側部材2と外側部
材1との間に介在している。弾性部材3は主弾性部30
と一対のストッパ部32、33とからなる。主弾性部3
0はロール方向荷重が作用するロール方向と直交する方
向の両側が外側部材1の相対向する内周面11に接合さ
れている。主弾性30はその中央部で内側部材2の外
周面21と一体的に接合されている。これにより内側部
材2は主弾性部30を介して外側部材1に保持されてい
る。
【0015】ストッパ部32、33は、内側部材2のロ
ール方向の両側に配設され、断面弧状の頂面32a、3
3aをもつ弓形状で、その弓形状の弦部の中央部位が主
弾性部30の中央部の両側に一体的に連結されている。
ストッパ部32、33の弧状の頂面32a、33aと外
側部材1の内周面11との間に弧帯状空間部40、41
が区画されている。そして弦部の中央連結部31を除く
弦部の底面と主弾性部30の各ストッパ部32、33と
対向する側の各面との間に溝状空間部42、43、4
4、45を区画している。
【0016】この空間部40と溝状空間部42、43は
それぞれ連通して1つの空間を形成している。同様に、
空間部41と溝状空間部44、45はそれぞれ連通して
1つの空間を形成している。このロールインシュレータ
の製造は、内側部材2をインサートして形成したゴム弾
性部材3を外側部材1の内周面11側に挿入し接着して
形成される。
【0017】次にこのロールインシュレータの作用を説
明する。ロールインシュレータにロール方向(矢印方
向)の荷重が作用する。するとロール荷重と同じ方向に
内側部材2が外側部材1に対して相対変位する。弾性部
材3は全体として内側部材2と同じ方向に変形する。主
弾性部30は外側部材1側と内側部材2側との間で剪断
変形がおこる。主弾性部30の内側部材2近傍のロール
方向側は、内側部材2に押されてロール方向に変形す
る。ストッパ部32は弦部の中央連結部31を介して内
側部材2に押されて弧状の頂面32aが空間部40を移
動して外側部材1の内側面11に当接するまで移動して
止まる。その後、弾性体の反発力で内側部材2を逆方向
に戻しロール変位力を減衰させる。このときロール方向
と反対側のストッパ部33も弦部の中央連結部31を介
して主弾性部30のロール方向に引張られ空間部41が
広がる。
【0018】ストッパ部32はロール方向への変位およ
び外側部材1の内周面11に弧状の頂面32aが当接す
ることにより弧状の頂面32aが変形して溝状空間部4
2、43を埋めて主弾性部30のストッパ部32と対向
する側の面と接して見掛け上主弾性体30と一体となっ
た弾性体を形成する。このため図3に示す従来の弾性部
315の内側部材200の周りの弾性体の量に比べて、
この弾性部材3は表面積および厚みが増えているので歪
みを広く分散することができる。すなわち、弾性体の単
位当たりの歪み量が小さくなり内側部材2の周囲の主弾
性部30に亀裂が発生するのを抑制できる。
【0019】主弾性部30の外側部材1の内周面11に
接合している部位と内側部材2に接合している部位との
間には、剪断変形による歪みが発生するが、従来例の図
3や図4に比べて弾性体の表面積が大きくでき、弾性体
の単位当たりの歪み量を小さくすることができる。この
ため外側部材1の内周面11に接合している部位での亀
裂の発生が抑制できる。さらに、ストップ部32、33
弦部の中央連結部31を除く底面が溝状空間部42、
43を埋めて当接して一体化するので主弾性部3の表
面積が大きくなるとともに過度の変形を抑制するストッ
パ効果が期待できるので亀裂の発生を防止することがで
きる。
【0020】このロールインシュレータは、内側部材2
のロール変位をストッパ部32、33が外側部材1の内
周面11に当接して過度の変位を抑え、内側部材2を支
持している主弾性部30の弾性力で揺れを止めることが
できる。
【0021】
【考案の効果】本考案のロールインシュレータでは、内
側部材に加わるロール方向への変位が主弾性部を変形し
てストップ部に伝えられ、ストップ部の先端面が外側部
材の内周面に当接して過度の変位が止められる。このと
き内側部材の周囲の主弾性部はストップ部と一体化して
表面積を大きくなり、弾性体の単位当たりの歪み量が小
さくなり、加わる変形歪みを広く分散させることができ
る。
【0022】また主弾性部の外側部材との接合部近傍で
の剪断変形による歪みは主弾性部を幅広くして外側部材
と接合できるので加わる剪断歪みが分散でき単位当たり
の歪み量は小さくなる。その結果、亀裂の発生が抑制で
きる。したがって、これらの変形歪みを弾性部材全体に
分散し弾性体の単位当たりの歪み量が小さくなり亀裂な
どが発生しないので、主弾性部は耐久性をより向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のロールインシュレータの平面図であ
る。
【図2】 実施例のロールインシュレータのB−B線に
沿う断面図である。
【図3】 従来のロールインシュレータの平面図であ
る。
【図4】 従来のロールインシュレータの他の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 外側部材、 2 内側部材、 3 弾性部、30
主弾性部、 31 中央連結部、 32、33 ストッ
パ部、32a,33a 弧状の頂面、 40〜45 空
間部、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の物体に支持される筒状の外側部材
    と、 他方の物体に支持され該外側部材内に配設された内側部
    材と、 該内側部材と該外側部材との間に介在する弾性部材とで
    構成されるロール方向入力荷重を防振支持するロールイ
    ンシュレータであって、 該弾性部材は、ロール方向と直交する方向に延びその両
    端が該外側部材の相対向する内側面と一体的に接合され
    るとともに中央部に該内側部材を一体的に保持する主弾
    性部と、 該主弾性部のロール方向の両側に各々位置し、該外側部
    材の内周面と間隔を隔てて対向する断面弧状の頂面をも
    つ弓形状で、該主弾性部の中央部のロール方向の両側で
    各々該弓形状の弦部の中央部位が一体的に連結され該弓
    形状の弦部の中央部位の両側と該主弾性部との間に該弓
    形状の弧状の頂面上へつながって延びる溝状の空間部を
    形成する一対のストッパ部とからなることを特徴とする
    ロールインシュレータ。
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FR2650869B1 (fr) * 1989-08-08 1994-06-10 Peugeot Articulation elastique notamment pour le montage d'un train roulant de vehicule automobile

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