JP2545519B2 - 釣用リ−ル - Google Patents

釣用リ−ル

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JP2545519B2
JP2545519B2 JP61315241A JP31524186A JP2545519B2 JP 2545519 B2 JP2545519 B2 JP 2545519B2 JP 61315241 A JP61315241 A JP 61315241A JP 31524186 A JP31524186 A JP 31524186A JP 2545519 B2 JP2545519 B2 JP 2545519B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は釣用リール、詳しくは、釣糸を巻装するスプ
ールをスプール軸を介してリールボディに回転可能に支
持して成る釣用リールに関する。
(従来の技術) 従来、釣用の両軸受リールとして、実開昭61−80669
号公報に記載されている通り、1対のサイドフレームを
備えたリールボディの前記各サイドフレームに内室を設
けて、一方のサイドフレームの内室に、アスベストなど
から成る制動部材及び該制動部材に対向するドラッグデ
ィスクをもったドラッグ機構と、このドラッグ機構を介
して前記スプールを駆動する駆動機構とを設ける一方、
前記スプールのフランジに、前記制動部材及びドラッグ
ディスクを覆い、かつ、中心部に前記スプール軸を挿通
する貫通孔をもったカバー体を取付けて、魚釣時、スプ
ールのフランジ外周面を伝ってサイドフレームの内室に
侵入した侵入水が前記制動部材にかゝるの防止する如く
成したリールが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 所が、この従来のリールによると、前記カバー体は、
径方向内側部に、スプール軸を挿通するための貫通孔を
設けて、この貫通孔部分を除く径方向外側部で制動部材
及びドラッグディスクを覆うようにし、カバー体の径方
向内側は、シールすることなく開放したもので、その貫
通孔内周面と、前記カバー体と相対回転するスプール軸
側部材の外周面との間に環状の隙間があるため、前記サ
イドフレームの内室に侵入した水が、前記隙間から前記
カバー体内に侵入して、前記制動部材に付着し、この結
果、制動部材の含水部分における摩擦抵抗が、非含水部
分における摩擦抵抗に対し変化し、制動力が低下した
り、スプールが一回転する間における制動力に制動ムラ
が生じて、前記制動力より大きな力で釣糸が引出されて
いるとき、穂先が上下に脈動する問題があった。
本発明の目的は、スプール軸の軸周りに配置する制動
部材とドラッグディスクとの一方を、ドラッグレバーの
動作に追従して軸方向に移動させて、前記制動部材とド
ラッグディスクとの他方に圧接・離反させてドラッグ機
構を制御するごとく成した釣用リールにおいて、前記制
動部材とドラッグディスクとの一方が軸方向に移動し、
他方に圧接している場合でも、また、離反している場合
でも、その移動位置に影響なく、制動部材を水に対し保
護できる構造としながら、シール手段による影響を受け
ることなくスプールを円滑にフリー回転させることがで
きるようにする点にある。
(問題点を解決するための手段) しかして、本発明は、リールボディ(A)にスプール
軸(4)を介して回転可能に支持するスプール(5)
と、このスプール(5)を駆動する駆動機構(8)と、
前記スプール軸(4)の軸周りに配置する制動部材(6
1)及びドラッグディスク(62)をもち、前記駆動機構
(8)の動力を前記スプール(5)に伝達するドラッグ
機構(6)とを備え、ドラッグレバー(20)の動作に追
従して前記同部材(61)とドラッグディスク(62)との
一方を軸方向に移動させて、前記制動部材(61)とドラ
ッグディスク(62)との他方に圧接・離反させて前記ド
ラッグ機構(6)を制御するごとく成した釣用リールで
あって、前記制動部材(61)を支持する支持部材に、前
記制動部材(61)及びドラッグディスク(62)を覆うカ
バー体(9)を取付けて、このカバー体(9)と前記支
持部材との間に、前記制動部材(61)とドラッグディス
ク(62)との一方の軸方向移動を許す内装空間を形成す
ると共に、前記カバー体(9)の径方向内側と、該カバ
ー体(9)の径方向内側に位置し、前記ドラッグディス
ク(62)と共回りするドラッグディスク側部材との間
に、前記制動部材(61)とドラッグディスク(62)との
一方を軸方向移動を許容し、かつ、カバー体(9)と前
記ドラッグディスク側部材との間をシールするシール手
段を設けて、前記内装空間を密閉空間とする一方、前記
駆動機構(8)から前記スプール(5)に至る動力伝達
経路内に、前記カバー体(9)と前記ドラッグディスク
側部材とを相対回転させることなく前記スプール(5)
を前記スプール軸(4)及び駆動機構(8)に対しフリ
ー回転可能にするクラッチ(40)を設けたものである。
(作用) ドラッグレバー(20)の操作でスプール軸(4)の軸
周りに配置する制動部材(61)とドラッグディスク(6
2)との一方を、制動部材(61)を支持する支持部材
と、該支持部材に取付けたカバー体(9)との間を内装
空間内で軸方向に移動させることができて、しかも、こ
の一方が軸方向に移動し、他方に圧接している場合で
も、また、離反している場合でも、その移動位置に影響
なく、カバー体(9)とドラッグディスク側部材との間
を有効にシールすることができて、内装空間の密閉状態
を維持することができるのであり、従って、ドラッグ機
構(6)の制御状態に影響なく、前記内装空間内に水が
浸入するのを防止でき、前記制動部材(61)を水に対し
保護することができるのである。
しかも、クラッチ離脱時におけるスプールのフリー回
転時、シール手段を設ける部材間、即ち、カバー体
(9)とドラッグディスク側部材との間で相対回転が起
こらないようにしているから、スプール(5)を、シー
ル手段による影響を受けることなく円滑にフリー回転さ
せることができるのである。
(実施例) 図示したリールは両軸受リールであって、(A)は所
定間隔を置いて相対向する1対の第1,第2サイドフレー
ム(1)(2)と、これらサイドフレーム(1)(2)
を連結する連結体(3)とから成るリールボディであっ
て、このリールボディ(A)のサイドフレーム(1)
(2)間にスプール軸(4)を軸方向に変位可能に支持
し、該スプール軸(4)の中央部に円筒状の胴部(51)
と該胴部(51)の長さ方向両端から半径方向外方に向っ
て突出する1対の第1,第2フランジ(52)(53)とから
成るスプール(5)を、前記スプール軸(4)に対し相
対移動可能な第1軸受(G2)と、前記スプール軸(4)
の動きに連動して移動する第2軸受(G1)を介して回転
自由に支持するのであり、又、前記リールボディ(A)
における釣竿への装着側底面に取付脚を設けるのであ
る。
前記サイドフレーム(1)(2)には、前記スプール
(5)のフランジ外周面と対向する円環部(11)(12)
をもった内室(12)(22)を設けて、前記スプール
(5)に巻装する釣糸が、前記第1,第2フランジ(52)
(53)の外周面と円環部(11)(21)との間の隙間から
前記内室(12)(22)内に侵入するのを防ぐようにする
一方、前記内室(12)(22)のうち、第1サイドフレー
ム(1)の内室(12)に、前記スプール(5)の第1フ
ランジ(52)側端面と対向するリング状の制動部材(6
1)及びドラッグディスク(62)をもったドラッグ機構
(6)を設け、ハンドル(7)の回転による駆動力を、
前記ドラッグ機構(6)を介して前記スプール(5)に
伝える如く成している。
又、前記第1サイドフレーム(1)内には、前記スプ
ール軸(4)の外周に挿嵌し、軸受(G3)を介して前記
第1サイドフレーム(1)及びスプール軸(4)に対し
回転自由に支持するピニオンギヤ(81)と、該ピニオン
ギヤ(81)に噛合うマスターギヤ(82)とをもった駆動
機構(8)を設けると共に、前記第1サイドフレーム
(1)に、駆動軸(83)を回転自由に支持し、該駆動軸
(83)の第1サイドフレーム(1)内への突入端に、前
記マスターギヤ(82)を支持し、又、第1サイドフレー
ム(1)外側への突出端に前記ハンドル(7)を固定し
ており、又、前記第1サイドフレーム(1)の外側に、
前記スプール軸(4)の軸方向への変位を操作するドラ
ッグレバー(20)を相対回転のみ可能に支持すると共
に、前記スプール軸(4)の一端を前記第1サイドフレ
ーム(1)の外方に突出させて、該突出部の軸端に前記
ドラッグレバー(20)の取付体(30)を取付け、これら
ドラッグレバー(20)と取付体(30)との間に、周方向
に向かって軸方向に変位するカム面をもった1対の第1,
第2カム対(31)(32)を設けて、前記ドラッグレバー
(20)の回転操作により前記取付体(30)側の第2カム
(32)をドラッグレバー(20)側の第1カム体(31)に
対し軸方向に離反させて、前記スプール軸(4)を第1
図右方向に移動させると共に、このスプール軸(4)の
動きを、軸受(G1)を介してスプール(5)に伝え、該
スプール(5)を前記スプール軸(4)と共に第1サイ
ドフレーム(1)側に変位させて、前記制動部材(61)
をドラッグディスク(62)に圧接し、この圧接による制
動力によりスプール(5)のフリー回転に所定の抵抗を
与えるようにしている。
又、前記制動部材(61)は、主として薄肉のフェノー
ル樹脂板或いは薄肉金属板などの耐熱性及び可撓性をも
った基材の両側面に、綿、麻などの耐熱性繊維の織布を
接着して形成している。
又、前記ドラッグディスク(62)は、筒部(84a)と
円板部(84b)とから成る伝動体(84)の前記円板部(8
4b)に保持している。
しかして第1図に示した実施例では、前記ドラッグ機
構(6)の制動部材(61)を、前記スプール(5)の第
1フランジ(52)外側面に保持すると共に、前記ドラッ
グディスク(62)を保持した前記伝動体(84)を、第3
軸受(G4)及び第4軸受(G5)を介して前記スプール軸
(4)に相対回転及び相対移動可能に支持する一方、前
記第1フランジ(52)の外周部に、前記制動部材(61)
及びドラッグディスク(62)を覆い、かつ、径方向内側
に前記伝動体(84)の筒部(84a)を挿通する貫通孔(9
1)をもったカバー体(9)を取付けて、このカバー体
(9)と前記第1フランジ(52)との間に、前記制動部
材(61)の軸方向移動を許す内装空間を形成する一方、
前記カバー体(9)の貫通孔(91)内周面と、ドラッグ
ディスク側部材を構成する前記伝動体(84)の筒部(84
a)外周面との間の隙間に、前記制動部材(61)の軸方
向移動を許容し、かつ、カバー体(9)と前記筒部(84
a)との間をシールするゴム製Oリングなどのシール材
(10)から成るシール手段を設けて、前記カバー体
(9)内を密閉空間にすると共に、前記ピニオンギヤ
(81)の端部及び前記伝動体(84)の筒部(84a)に、
摩擦板をもった円板状の第1,第2クラッチ体(41)(4
2)を支持し、これらクラッチ体(41)(42)により前
記カバー体(9)と前記伝動体(84)とを相対回転させ
ることなく前記スプール(5)を前記スプール軸(4)
及び駆動機構(8)に対しフリー回転可能にするクラッ
チ(40)を構成し、前記ピニオンギヤ(81)の回転を、
前記クラッチ(40)を介して前記伝動体(84)に伝え、
また、前記スプール(5)の軸方向の動きを、前記スプ
ール(5)からドラッグ機構(6)を介して前記伝動体
(84)に伝え、該伝動体(84)を軸方向に移動させて前
記クラッチ(40)を継合し、前記ドラッグ機構(6)の
非作動時、第1図の如く前記クラッチ(40)を離脱して
前記スプール(5)を前記カバー体(9)及び伝動体
(84)と共にフリー回転させ得るようにしたのである。
以上の構成において、前記カバー体(9)は、その外
周部に取付筒部を設けて、この取付筒部を前記第1フラ
ンジ(52)に螺着するのである。尚、前記取付筒部と第
1フランジ(52)との間にはOリングなどのシール材
(70)を設けるのが好ましい。
又、前記シール材(10)は、前記カバー体(9)と伝
動体(84)との相対回転に所定の抵抗を与えて、スプー
ル(5)のフリー回転時、該スプール(5)の回転が、
カバー体(9)からシール材(10)を介して伝動体(8
4)に伝わり、この伝動体(84)が前記スプール(5)
と共にフリー回転するように成すのである。
又、前記クラッチ(40)の第1クラッチ体(41)は、
その一端側内面を前記ピニオンギヤ(81)の端部に相対
回転不能で、かつ一端側方向への移動を不能に支持する
と共に、他端側内面を第5軸受(G6)を介して前記スプ
ール軸(4)に回転自由に支持している。
又、前記第1軸(G2)と第3軸受(G4)との間には、
前記伝動体(84)を前記スプール(5)に対し離反する
方向に付勢する第1リターンばね(8)を設け、また、
前記第4軸受(G5)と第5軸受(G6)との間に、前記伝
動体(84)を前記第1クラッチ体(41)に対し離反する
方向に付勢する第2リターンばね(86)を設けると共
に、前記第2リターンばね(86)のばね力を前記第1リ
ターンばね(85)のばね力より大きく設定して、前記ド
ラッグレバー(20)を操作し、前記スプール軸(4)を
軸方向に変位させて前記ドラッグ機構(6)を作動させ
るとき、前記第2リターンばね(86)を前記第1リター
ンばね(85)よりも先に撓ませて前記クラッチ(40)を
継合した後、前記第1リターンばね(85)を撓ませて前
記制動部材(61)をドラッグディスク(62)に圧接し、
ドラッグ機構(6)を作動させるようにしている。
尚、第1図に示した実施例では、前記伝動体(84)に
おける筒部(84a)のスプール側端部を前記スプール
(5)の胴部内に挿入し、この胴部(51)内周面と前記
筒部(84a)外周面との間に、ゴム製Oリングなどの補
助シール材(100)を設けてシールしているが、この補
助シール材(100)は必らずしも必要でない。又、シー
ルする場合、前記補助シール材(100)を設ける代り
に、例えば前記スプール(5)と伝動体(84)との一
方、又は両方に薄肉の可撓性を有するリップを一体に設
けてシールするようにしてもよい。
又、前記クラッチ(40)は、第1,第2クラッチ体(4
1)(42)に摩擦板を設けた摩擦クラッチ構造とする
他、第2図の如く前記第2クラッチ体(42)に咬合孔
(42a)を設け、第1クラッチ体(41)に、前記咬合孔
(42a)に咬合する咬合突起(41a)を設けた咬合クラッ
チ構造としてもよいのであって、その構造は特定される
ものでない。
又、第1図において、前記第1クラッチ体(41)の外
周に逆転防止歯(87)を設けると共に、この逆転防止歯
(87)に噛合う逆転防止爪(88)を前記第1サイドフレ
ーム(1)に起伏操作可能に支持している。
本発明は以上の如く構成するもので、第1図は、ドラ
ッグ機構(6)を非作動とし、クラッチ(40)を離脱し
ている状態であって、スプール(5)から引出した釣糸
を前記スプール(5)に巻取る場合、ドラッグレバー
(20)の操作によりスプール軸(4)を軸方向に変位さ
せると、スプール(5)及び伝動体(84)が軸方向に移
動し、第2リターンばね(86)が第1リターンばね(8
5)よりも先に撓んで、第1クラッチ体(41)の摩擦板
が第2クラッチ体(42)の摩擦板に圧接され、クラッチ
(40)が継合すると共に、第1リターンばね(85)が撓
んでスプール(5)に保持した制動部材(61)がドラッ
グディスク(62)に圧接され、ハンドル(7)の回転操
作による駆動力が、マスターギヤ(82)、ピニオンギヤ
(81)、クラッチ(40)及びドラッグ機構(6)を介し
てスプール(5)に伝達され、該スプール(5)を強制
的に回転させるのである。
又、前記ドラッグ機構(6)の作動時、針掛かりした
魚による前記釣糸の張力が、前記ドラッグ機構(6)の
制動力よりも大きい場合、前記制動部材(61)とドラッ
グディスク(62)との間に滑りが生じて、前記スプール
(5)は、ドラッグディスク(62)に対し相対回転し、
前記釣糸がスプール(5)から引出されるのである。
又、スプール(5)に巻装した釣糸を海、川などの水
中に投擲する場合、第1図の如くドラッグ機構(6)を
非作動にすると共に、クラッチ(40)を離脱し、前記ス
プール(5)をフリー回転させるのである。即ち、前記
ドラッグレバー(20)の復帰操作により、スプール軸
(4)を軸方向に復帰させると、第2軸受(G1)を介し
てスプール(5)が復帰すると共に、前記各リターンば
ね(85)(86)により伝動体(84)が所定位置に復動し
て、前記ドラッグ機構(6)が非作動になると共に、ク
ラッチ(40)が離脱するのである。
しかして、このクラッチ(40)の離脱により、前記ス
プール(5)を、該スプール(5)に取付けたカバー体
(9)、ドラッグ機構(6)及び伝動体(84)と共に、
シール材(10)による摩擦抵抗の影響を受けることなく
円滑にフリー回転させることができるのである。
又、前記スプール(5)の第1フランジ(52)に取付
けてドラッグ機構(6)の制動部材(61)及びドラッグ
ディスク(62)を覆ったカバー体(9)と、伝動体(8
4)との間の隙間にはシール材(10)を設けて、前記カ
バー体(9)内を密閉空間にしているため、例えばリー
ルの表面を洗った場合における水が、前記スプール
(5)における第1フランジ(52)の外周面を伝って前
記内室(12)内に侵入しても、この侵入水が前記隙間か
ら前記カバー体(9)内に侵入するのを前記シール材
(10)によって防ぐことができるのである。
従って、前記カバー体(9)内の前記制動部材(61)
が濡れるのを防ぐことができるのである。
尚、以上説明した実施例では、ドラッグ機構(6)の
非作動時、クラッチ(40)を離脱すると、スプール
(5)が、カバー体(9)、ドラッグ機構(6)及び伝
動体(84)と共にフリー回転するように構成したが、そ
の他、第3図の如く前記スプール(5)のみをフリー回
転させる如く構成してもよい。
第3図に示したリールは、前記スプール軸(4)を回
転可能に支持すると共に、前記ピニオンギヤ(81)の端
部に伝動体(840)を相対回転及び相対移動不能に支持
して、該伝動体(840)の一側面に前記制動部材(61)
を保持し、前記スプール軸(4)に支持体を介してドラ
ッグディスク(62)を相対回転不能で、かつ軸方向に相
対移動可能に支持して、前記ピニオンギヤ(81)の回転
を、伝動体(840)及びドラッグ機構(6)を介してス
プール軸(4)に伝え、該スプール軸(4)を回転させ
る如く成すと共に、前記伝動体(840)の外周部に、前
記カバー体(9)を取付け、このカバー体(9)と前記
伝動体(840)との間に、前記ドラッグディスク(62)
の軸方向移動を許す内装空間を形成する一方、前記カバ
ー体(9)の貫通孔内周面と、ドラッグディスク側部材
を構成する前記スプール軸(4)の外周面との間の隙間
に、前記ドラッグディスク(62)の軸方向移動を許容
し、かつ、カバー体(9)と前記スプール軸(4)との
間をシールする前記シール材(10)から成るシール手段
を設けて、前記カバー体(9)内を密閉空間にする一
方、前記スプール軸(4)とスプール(5)との間に咬
合部をもった1対のクラッチ体(43)(44)から成り、
前記カバー体(9)と前記スプール軸(4)とを相対回
転させることなく前記スプール(5)を前記スプール軸
(4)及び駆動機構(8)に対しフリー回転可能にする
クラッチ(40)を設け、前記ドラッグ機構(6)を非作
動とし、前記クラッチ(40)を離脱することにより、前
記スプール(5)のみがフリー回転するようにしたので
ある。
この実施例において、前記クラッチ(40)は、前記サ
イドフレーム(1)(2)間に回転可能に架設し、前記
ドラッグレバー(20)の動きと連動する作動杆(95)を
もったクラッチ作動機構を介して動作させるのであっ
て、このクラッチ(40)の継合により、前記スプール軸
(4)は、前記カバー体(9)に対し相対回転可能とな
るのである。
又、前記伝動体(840)とスプール軸(4)との間に
前記補助シール材(100)を設けてシールしているが、
このシール材(100)は必ずしも必要でない。又、シー
ルする場合、補助シール材(100)を設ける代りに、例
えば前記伝動体(840)に薄肉の可撓性を有するリップ
を一体に設けてもよい。
又、第3図中、(63)はドラッグばね、(64)は前記
ドラッグディスク(62)のリターンばね、(G7)は前記
伝動体(840)の一部をスプール軸(4)に回転自由に
支持する軸受である。
尚、第1〜3図に示した実施例では、シール手段とし
て、シール材(10)を用いたが、その他、このシールを
用いる代りに、前記カバー体(9)と伝動体(84)(84
0)との一方又は両方に、薄肉の可撓性を有するリップ
を一体に設けてシールするようにしてもよい。この場
合、前記リップを設ける部材は、合成樹脂で形成するの
が好ましい。
(発明の効果) 以上の如く本発明によれば、スプール軸(4)の軸周
りに配置する制動部材(61)とドラッグディスク(62)
との一方を、制動部材(61)を支持する支持部材と、該
支持部材に取付けたカバー体(9)との間の内装空間内
で軸方向に移動させることができて、しかも、この一方
が軸方向に移動し、他方に圧接している場合でも、ま
た、離反している場合でも、その移動位置に影響なく、
カバー体(9)とドラッグディスク側部材との間を有効
にシールすることができて、内装空間の密閉状態を維持
することができるのであり、従って、ドラッグ機構
(6)の制御状態に影響なく、前記内装空間内に水が侵
入するのを防止でき、前記制動部材(61)を水に対し保
護することができるのである。
しかも、クラッチ離脱時におけるスプールのフリー回
転時、シール手段を設ける部材間、即ち、カバー対
(9)とドラッグディスク側部材との間で相対回転が起
こらないようにしているから、スプールを、シール手段
による影響を受けることなく円滑にフリー回転させるこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明リールの一実施例を示す拡大断面図、第
2図及び第3図は別の実施例を示す拡大断面図である。 (A)……リールボディ (4)……スプール軸 (5)……スプール (6)……ドラッグ機構 (61)……制動部材 (62)……ドラッグディスク (9)……カバー体 (10)……シール材 (40)……クラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールボディ(A)にスプール軸(4)を
    介して回転可能に支持するスプール(5)と、このスプ
    ール(5)を駆動する駆動機構(8)と、前記スプール
    軸(4)の軸周りに配置する制動部材(61)及びドラッ
    グディスク(62)をもち、前記駆動機構(8)の動力を
    前記スプール(5)に伝達するドラッグ機構(6)とを
    備え、ドラッグレバー(20)の動作に追従して前記制動
    部材(61)とドラッグディスク(62)との一方を軸方向
    に移動させて、前記制動部材(61)とドラッグディスク
    (62)との他方に圧接・離反させて前記ドラッグ機構
    (6)を制御するごとく成した釣用リールであって、前
    記制動部材(61)を支持する支持部材に、前記制動部材
    (61)及びドラッグディスク(62)を覆うカバー体
    (9)を取付けて、このカバー体(9)と前記支持部材
    との間に、前記制動部材(61)とドラッグディスク(6
    2)との一方の軸方向移動を許す内装空間を形成すると
    共に、前記カバー体(9)の径方向内側と、該カバー体
    (9)の径方向内側に位置し、前記ドラッグディスク
    (62)と共回りするドラッグディスク側部材との間に、
    前記制動部材(61)とドラッグディスク(62)との一方
    の軸方向移動を許容し、かつ、カバー体(9)と前記ド
    ラッグディスク側部材との間をシールするシール手段を
    設けて、前記内装空間を密閉空間とする一方、前記駆動
    機構(8)から前記スプール(5)に至る動力伝達経路
    内に、前記カバー体(9)と前記ドラッグディスク側部
    材とを相対回転させることなく前記スプール(5)を前
    記スプール軸(4)及び駆動機構(8)に対しフリー回
    転可能にするクラッチ(40)を設けたことを特徴とする
    釣用リール。
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