JP3808600B2 - 両軸受リールのクラッチ機構 - Google Patents

両軸受リールのクラッチ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3808600B2
JP3808600B2 JP23960697A JP23960697A JP3808600B2 JP 3808600 B2 JP3808600 B2 JP 3808600B2 JP 23960697 A JP23960697 A JP 23960697A JP 23960697 A JP23960697 A JP 23960697A JP 3808600 B2 JP3808600 B2 JP 3808600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
spool
clutch portion
shaft
spool shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23960697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1175639A (ja
Inventor
剛 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP23960697A priority Critical patent/JP3808600B2/ja
Publication of JPH1175639A publication Critical patent/JPH1175639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3808600B2 publication Critical patent/JP3808600B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチ機構、特に、両軸受リールのスプール軸とスプールとの間に装着され両者を連結・遮断する両軸受リールのクラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
両軸受リールには、魚の引きによる糸繰り出し時にスプールを制動させるためのドラグ機構と、仕掛けを投入する時にスプールを自由回転させるためのクラッチ機構とが設けられている。スプール軸にドラグ機構が設けられたレバードラグ型の両軸受リールでは、クラッチ機構はスプール軸とスプールとの間に設けられている。
【0003】
レバードラグ型の両軸受リールのクラッチ機構が、たとえば、特開昭63−167731号公報の第3図に開示されている。このクラッチ機構は、スプール軸に回転不能かつ軸方向移動自在に装着され一端面に突起部を有する筒状の第1クラッチ部と、スプールに回転不能に設けられ第1クラッチ部の突起部に回転不能に係合可能な第2クラッチ部と、第1クラッチ部を軸方向に往復移動させるクラッチ操作部とから構成されている。クラッチ操作部には、第1クラッチ部を第2クラッチ部側に付勢するバネ部材と、第1クラッチ部を第2クラッチ部から離反する方向に移動させる移動機構とが設けられている。
【0004】
このように構成された両軸受リールでは、クラッチ操作部によりバネ部材の付勢力に抗して第1クラッチ部を第2クラッチ部から離反させて係合を解除する(クラッチオフ)ことでスプールを自由回転させている。また、第1クラッチ部を第2クラッチ部に接近させて係合させる(クラッチオン)ことで、第1クラッチ部から第2クラッチ部にトルクを伝達し、スプールを糸巻取方向に回転させている。さらに、クラッチオンすることでスプールの逆転(糸繰り出し方向ヘの回転)が禁止され、魚の引きに対してドラグ機構によるドラグ力が作動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の両軸受リールでは、第1クラッチ部と第2クラッチ部とが係合してトルクが伝達されるクラッチオン時、伝達されたトルクにより第2クラッチ部から離反する方向に第1クラッチ部に力が作用することがある。たとえば、第1クラッチ部と第2クラッチ部にはスムーズな係脱のためにある程度の間隙が必要である。しかし、巻き上げ荷重時やドラグ作動時にはこの間隙のために両クラッチ部の間で傾きが生じ、第1クラッチ部が第2クラッチ部から押し出されるように移動することがある。このように第1クラッチ部が離反する方向に移動すると、クラッチ操作部によりクラッチオンしても途中でクラッチオフするクラッチ抜けが生じることがある。
【0006】
このような第1クラッチ部の離反する方向への移動は、バネ部材の付勢力を大きくすることで防止できる。しかし、バネ部材の付勢力を大きくすると、バネ部材の付勢力に抗してクラッチオフするとき、その操作力が大きくなり軽い力で操作できなくなる。
本発明の課題は、クラッチ操作を軽い力で行えかつトルクを伝達するクラッチオン時でのクラッチ抜けを生じにくくすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールのクラッチ機構は、両軸受リールのスプール軸とスプールとの間に装着され両者を連結・遮断する機構であって、第1クラッチ部と、第2クラッチ部と、抜け止め手段と、クラッチ操作部とを備えている。第1クラッチ部は、スプールと接近・離反する方向に移動自在かつ回転不能にスプール軸に支持されている。第2クラッチ部は、スプールに設けられ、第1クラッチ部のスプールに接近する方向への移動により第1クラッチ部に回転不能に係合する。抜け止め手段は、第1クラッチ部と第2クラッチ部とが係合状態にありトルクを伝達するとき、そのトルクにより第1クラッチ部を第2クラッチ部から離脱するのを防止する方向に付勢する。クラッチ操作部は、第1クラッチ部を接近・離反する方向に往復移動させるためのものである。第2クラッチ部は、スプールの端面に装着され中心部に十字孔状の第2係合部が形成された板状部材であり、第1クラッチ部は、第2係合部に係合するように第2クラッチ部側に突出した複数の突起からなる第1係合部を先端に有する筒状部材である。抜け止め手段は、スプール軸の第1クラッチ部を回転不能に係止する外周面に第2クラッチ部に近づくにつれて小径となるように形成されたテーパ面で構成されている。
【0008】
このクラッチ機構では、クラッチ操作部により第1クラッチ部を第2クラッチ部から離反する方向に移動させるとクラッチオフし、スプールが自由回転可能になる。また、クラッチ操作部により第1クラッチ部を第2クラッチ部に接近する方向に移動させるとクラッチオンし、ハンドルからのトルクがスプールに伝達される。このクラッチオン時に、第1クラッチ部は第2クラッチから離脱するのを防止する方向に付勢される。ここでは、回転時のトルクにより第1クラッチ部が付勢されるので、クラッチ操作する時には第1クラッチ部が付勢されず軽い力でクラッチを操作できる。しかも、トルクを伝達しているクラッチオン中は第1クラッチ部が付勢されて第2クラッチ部から離反しにくくなりクラッチ抜けが生じにくくなる。さらに、この場合には、第1クラッチ部の第2クラッチ部側への移動により複数の突起が十字孔に挿入されると、第1クラッチ部と第2クラッチ部とが回転不能に係合しクラッチオンする。さらに、この場合には、スプール軸から第1クラッチ部にトルクが伝達されると、テーパ面と第1クラッチ部とが接触する。テーパ面と第1クラッチ部とが接触すると、テーパ面により第1クラッチ部を第2クラッチ部側へ付勢する軸方向の力にトルクが変換され第1クラッチ部が第2クラッチ部から離反しにくくなる。ここでは、簡単な構成でトルクを軸方向の力に変換してクラッチ抜けを防止できる。
【0009】
発明2に係る両軸受リールのクラッチ機構は、両軸受リールのスプール軸とスプールとの間に装着され両者を連結・遮断する機構であって、第1クラッチ部と、第2クラッチ部と、抜け止め手段と、クラッチ操作部とを備えている。第1クラッチ部は、スプールと接近・離反する方向に移動自在かつ回転不能にスプール軸に支持されている。第2クラッチ部は、スプールに設けられ、第1クラッチ部のスプールに接近する方向への移動により第1クラッチ部に回転不能に係合する。抜け止め手段は、第1クラッチ部と第2クラッチ部とが係合状態にありトルクを伝達するとき、そのトルクにより第1クラッチ部を第2クラッチ部から離脱するのを防止する方向に付勢する。クラッチ操作部は、第1クラッチ部を接近・離反する方向に往復移動させるためのものである。抜け止め手段は、スプール軸の第1クラッチ部を回転不能に係止する外周面に第2クラッチ部に近づくにつれて小径となるように形成されたテーパ面で構成されている。
【0010】
このクラッチ機構では、クラッチ操作部により第1クラッチ部を第2クラッチ部から離反する方向に移動させるとクラッチオフし、スプールが自由回転可能になる。また、クラッチ操作部により第1クラッチ部を第2クラッチ部に接近する方向に移動させるとクラッチオンし、ハンドルからのトルクがスプールに伝達される。このクラッチオン時に、第1クラッチ部は第2クラッチから離脱するのを防止する方向に付勢される。ここでは、回転時のトルクにより第1クラッチ部が付勢されるので、クラッチ操作する時には第1クラッチ部が付勢されず軽い力でクラッチを操作できる。しかも、トルクを伝達しているクラッチオン中は第1クラッチ部が付勢されて第2クラッチ部から離反しにくくなりクラッチ抜けが生じにくくなる。さらに、この場合には、スプール軸から第1クラッチ部にトルクが伝達されると、テーパ面と第1クラッチ部とが接触する。テーパ面と第1クラッチ部とが接触すると、テーパ面により第1クラッチ部を第2クラッチ部側へ付勢する軸方向の力にトルクが変換され第1クラッチ部が第2クラッチ部から離反しにくくなる。ここでは、簡単な構成でトルクを軸方向の力に変換してクラッチ抜けを防止できる
【0011】
発明に係る両軸受リールのクラッチ機構は、発明1又は2に記載の機構において、クラッチ操作部は、第1クラッチ部を接近する方向に押圧するバネ部材と、第1クラッチ部をバネ部材のバネ力に抗して離反する方向に移動させるための移動機構とを有し、第1クラッチ部及び第2クラッチ部のいずれか一方は、バネ部材で押圧された第1クラッチ部の第1係合部を第2係合部に案内する案内部を他方との接触面に有している。この場合には、第1係合部が案内部により第2係合部に案内されるので、クラッチオン時に第1クラッチ部が第2クラッチ部にスムーズに連結される。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕
図1及び図2において、本発明の一実施形態による両軸受リールは、レバードラグ型のものであり、内部にスプール4が配置されたリール本体1と、リール本体1の側方に揺動自在に配置されたドラグレバー2と、ドラグレバー2の下方でリール本体1に回転自在に支持されたハンドル3とを備えている。
【0013】
リール本体1は、左右1対の側板11a,11b及び側板11a,11bを連結する複数の連結部12からなるフレーム10と、フレーム10を両側で覆う側カバー13a,13bとを有している。リール本体1の上部にはカウンターケース15が固定されている。カウンターケース15には、液晶表示部16や操作キー部17が設けられている。液晶表示部16はスプール4から繰り出された釣り糸先端部の仕掛けの水深を表示するものである。操作キー部17は、棚位置や表示モードの選択操作等の各種の操作を行うときに使用される。
【0014】
リール本体1の内部には、図3及び図4に示すように、スプール4が設けられている。スプール4は、糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの両側に形成された大径のフランジ部4b,4cとを有している。スプール4は軸受20a,20bによりスプール軸5に回転自在に支持されている。スプール軸5は、軸受21a,21bによりリール本体1に回転自在に支持されている。
【0015】
スプール4のハンドル3側にはスプール4を制動するドラグ機構6が設けられている。またスプール4のドラグ機構6と逆側にはスプール4とスプール軸5とを係合・離脱するクラッチ機構7が設けられている。さらにスプール4の前方にはスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構8が設けられている。また、側板11bと側カバー13bとの間には、ハンドル3の回転をスプール4に伝達する第1回転伝達機構9aが設けられている。側板11aと側カバー13aとの間には、スプール4の回転に連動してレベルワインド機構8を動作させる第2回転伝達機構9bが設けられている。
【0016】
側カバー13bのドラグレバー2の下方には、外方に突出する突出筒14が形成されている。この突出筒14の内部には、スプール軸5に平行にハンドル軸31が配置されている。ハンドル軸31は、図5に示すように、突出筒14の両端に配置された2つの軸受32,33により突出筒14に回転自在に支持されている。軸受32,33の間にはローラ型の第1ワンウェイクラッチ62が配置されている。第1ワンウェイクラッチ62は、ハンドル軸31の糸巻き取り方向の回転だけを許容する。またハンドル軸31には、爪式の第2ワンウェイクラッチ63も配置されている。この第2ワンウェイクラッチ63も、ハンドル軸31の糸巻き取り方向の回転だけを許容する。第2ワンウェイクラッチ63は後述するメインギア60と軸受32との間に配置されている。ここで2つのワンウェイクラッチ62,63を設けたのは、第1ワンウェイクラッチ62により逆転時の遊びを少なくし、第2ワンウェイクラッチ63によりドラグ機構6が作動したときに第1ワンウェイクラッチ62の限界を超える強い力がメインギア60を介してハンドル軸31に作用してもハンドル軸31が逆転しないようにするためである。
【0017】
ハンドル3は、図3に示すように、ハンドル軸31の先端に固定されている。ハンドル3は、ハンドル軸31の先端に固定されたアーム部材40と、アーム部材40の先端に回動自在に支持された回動部材41と、回動部材41の先端に固定された把手部材42とを備えている。
【0018】
〔ドラグ機構の構成〕
ドラグ機構6は、図5に示すように、スプール軸5を軸方向に往復移動させるためのスプール軸移動機構25と、制動部26とを備えている。なお、図5では、スプール軸5の上半分が最大ドラグ作動時の軸方向位置を示し、下半分がドラグ力減少位置を示している。
【0019】
スプール軸移動機構25は、リール本体1の側カバー13bに回転自在に支持されたドラグレバー2と、スプール軸5の軸端に装着されたキャップ部材27と、キャップ部材27とドラグレバー2との間に配置されたカム部材28と、スプール軸5を図5左側に付勢する皿バネ29とを備えている。
【0020】
ドラグレバー2は、中心部に形成されたボス部2aが側カバー13bに回転自在に支持され、そこから径方向に延びるレバー部2bが側カバー13bに周方向の複数箇所で係止されるように構成されている。キャップ部材27は、スプール軸5の軸端を覆うように配置されたダイヤル部27aと、ダイヤル部27aとビス43により締結された軸支部27bとから構成されている。軸支部27bは、スプール軸5の軸端にねじ止めされたナット44との間でスラスト軸受45を挟んで配置されており、スプール軸5に軸方向移動不能かつ回転可能に支持されている。また、軸支部27bの先端は側カバー13bのスプール軸5貫通部分に嵌め込まれている。この嵌め込み部分において側カバー13bとの間にはOリング49が装着されている。この結果、スラスト軸受45はOリング49で封止された水密空間内に配置されることになり、海水等による浸食を受けにくくなる。
【0021】
カム部材28は、側カバー13bに回転不能かつ軸方向移動自在に支持されている。カム部材28は、ドラグレバー2との接触面に斜面カムを有しており、ドラグレバー2の、たとえば図2反時計回りの揺動により図5の軸方向左側に移動しドラグ力が弱くなる。カム部材28はキャップ部材27の軸支部27bとネジにより連結されており、キャップ部材27を回動させることでスプール軸5の軸方向の初期位置を設定可能である。これにより、ドラグレバー2の揺動開始位置におけるドラグ力を調整できる。なお、この実施形態では、軸支部27bとカム部材28とは逆ネジで連結されている。すなわち、図2において、キャップ部材27を反時計回りに回して軸支部27bとカム部材28との螺合が進むにつれてスプール軸5は、図5の左側へ進み、初期ドラグ力は弱くなる。これは、ドラグレバー2の操作の方向とキャップ部材27の操作の方向とを統一し、釣り人が違和感なくドラグ調整できるようにするためである。
【0022】
カム部材28とキャップ部材27との間には第1発音機構50が配置されている。第1発音機構50は、カム部材28の端面に球面の一部をなすように周方向に間隔を隔てて多数形成された凹穴51と、凹穴51に接触可能に配置された音出しピン52と、音出しピン52を凹穴51側に付勢するコイルバネ53とを有している。音出しピン52は先端が球状のキノコ型の軸であり、キャップ部材27のダイヤル部27aと軸支部27bとの間に連通して形成された取付穴54に軸方向移動自在に装着されている。コイルバネ53は、音出しピン52の軸部の外周側に圧縮状態で配置されている。
【0023】
制動部26は、スプール軸5に回転不能に装着されかつスプール軸5とともに軸方向に移動可能な制動円板55と、制動円板55に対向して配置された摩擦円板56と、摩擦円板56を覆う薄肉のカバー円板57とを有している。制動円板55は、スプール4の糸巻可能径であるフランジ部4bの径より大きく、かつ外周部に筒状部55bを有している。この筒状部55bにカバー円板57が回転不能に連結されている。したがってドラグ機構6の外径は、スプール4の糸巻可能径より大きい。摩擦円板56は、制動円板55より小径であり、スプール軸5に軸受59により回転自在に支持されている。摩擦円板56は、後述するピニオンギア61に内周面で噛み合っている。また、摩擦円板56は、ピニオンギア61を介して図5の軸方向右方への移動が規制されている。なお、制動部26の有効径(制動円板55と摩擦円板56の小さい方の外径)は糸巻可能径の90%以上であり、従来より大きくなっており、同じ糸巻可能径のスプールを装着したリールに比べて大きなドラグ力がえられるようになっている。
【0024】
制動円板55と摩擦円板56の対向面には、互いに圧接可能にほぼ同径のドーナッツ状の摺動ディスク55a,56aがそれぞれ装着されている。摺動ディスク55aは、たとえばカーボン繊維の織布にフェノール樹脂等の耐熱樹脂を含浸させた繊維強化樹脂製である。摺動ディスク56aは、ステンレス製である。カバー円板57は、制動円板55に外周側で回転不能に連結されかつ制動円板55との間で摩擦円板56を覆うように配置されている。摩擦円板56とカバー円板57との間は中央部においてOリング58で封止されており、摩擦円板56側に外部から海水等の液体や異物が侵入しにくいようになっている。
【0025】
カバー円板57と摩擦円板56との間には、ドラグ作動時(制動円板55と摩擦円板56との相対回転時)に発音する第2発音機構64が装着されている。第2発音機構64は、カバー円板57の端面に周方向に間隔を隔てて多数形成された矩形状の凹穴65と、凹穴65に接触可能に配置された音出しピン66と、音出しピン66を凹穴65側に付勢するコイルバネ67とを有している。音出しピン66は先端が球状のキノコ型の軸であり、摩擦円板56の摺動ディスク56aの装着部より中心側に形成された取付穴56bに軸方向移動自在に装着されている。この取付穴56bは、図6に示すように、カバー円板57側に開口しており、摩擦円板56の軸方向に対して回転方向Rの上流側に角度α傾けて形成されている。この角度αは、10度〜40度の範囲が好ましい。この結果、音出しピン66もこの角度α傾斜して摩擦円板56に装着される。コイルバネ67は、音出しピン66の軸部の外周側に圧縮状態で配置されている。ここでは、制動円板55ではなく比較的肉厚が薄いカバー円板57に音出しピン66が衝突するので、歯切れの良い音が発生することになる。また、取付穴56bが斜めに形成されているので、音出しピン66のストロークを維持して制動円板55の厚みを薄くすることできる。
【0026】
第1回転伝達機構9aは、図5に示すように、ハンドル軸31の他端に固定されたメインギア60と、スプール軸5の外周側に回転自在に装着されメインギア60と噛み合うピニオンギア61とを有している。ピニオンギア61は制動部26の摩擦円板56に回転不能に係止されている。この結果、ハンドル3からの回転はメインギア60、ピニオンギア61、摩擦円板56を介して制動円板55に伝達され、制動円板55からスプール軸5に伝達される。
【0027】
〔クラッチ機構の構成〕
クラッチ機構7は、図7に示すように、クラッチを係脱操作するためのクラッチ操作部70と、クラッチ操作部70により移動するクラッチ部材71と、クラッチ部材71に係合するクラッチ板82とを備えている。
【0028】
クラッチ操作部70は、左側の側板11aに固定された固定板11cに揺動自在に支持されたクラッチ操作レバー75と、側板11aに回動自在に支持されたリング状のクラッチカム76と、クラッチカム76により軸方向に移動するクラッチヨーク77とを有している。
【0029】
クラッチ操作レバー75は、リール本体1の外周側に配置された把手部72と、把手部から内方に延びるレバー部73とを有している。このレバー部73が側板11aに回動自在に支持されている。レバー部73の先端はクラッチカム76の外周面に形成された係合凹部76aに係止されている。このクラッチ操作レバー75が揺動することでクラッチカム76が回動する。レバー部73は、回動部分で略周方向に延びるトグルレバー74を有している。トグルレバー74の先端にはトグル部78が回動自在に連結されている。トグル部78は内部にトグルバネを有するものであり、クラッチ操作レバー75が、図7に示すクラッチ係合位置とそれから時計回りに揺動したクラッチ離脱位置との両位置でその状態を保持するために設けられている。
【0030】
クラッチカム76は、外周面に前述した係合凹部76aを有している。また、クラッチヨーク77側に2つの傾斜カム部76b,76cを有している。傾斜カム部76b,76cは図7軸方向左方に突出して形成され、それぞれクラッチヨーク77に当接してクラッチヨーク77をスプール軸5の軸方向左方に移動させる。クラッチヨーク77は、スプール軸5の外周側に配置された半円弧状の当接部77aと、当接部77aの両端から径方向外方に延びる支持部77bとを有している。支持部77bは、ガイド軸80に軸方向移動自在に支持されている。ガイド軸80は、固定板11cから突出しており、スプール軸5を挟んで対称に、かつスプール軸5と平行に配置されている。ガイド軸80の外周側にはリターンバネ81が圧縮状態で巻回されており、クラッチヨーク77はリターンバネ81により図6右方(クラッチ係合方向)に付勢されている。
【0031】
クラッチ部材71は、図7〜図9に示すように、ほぼ筒状の部材であり、スプール軸5に回動不能かつ軸方向移動自在に支持されている。クラッチ部材71の内周面には矩形の係合孔71aが形成されており、スプール軸5の外周面に形成された互いに平行な4つの面取り部5aに軸方向移動自在かつ回転不能に係合している。スプール軸5の面取り部5a形成部分には、面取り部5aの間にクラッチ板82に近づくにつれて小径となるテーパ周面5bが形成されている。ここでテーパ周面5bの図9左側の直径は、図10に示すようにR1であり、図9右側の直径は、図11に示すようにR1より小さいR2である。このようなテーパ周面5bを形成すると、クラッチ部材71の係合孔71aがテーパ周面5bに接触し、クラッチ部材71がクラッチ板82に噛み合うクラッチオン時にスプール軸5から伝達されるトルクによりクラッチ部材71がクラッチ板82側(図8右側)に付勢され、クラッチ抜けが生じにくくなる。
【0032】
クラッチ部材71の外周面には、クラッチヨーク77の当接部77aに係止されるリング状の係止溝71bが全周にわたって形成されている。クラッチ部材71の右端面には、図8右側(クラッチ板82側)に突出するクラッチ突起71cが直径に沿って2か所形成されている。クラッチ突起71cの先端面(クラッチ板82との接触面)には、クラッチ突起71cをクラッチ板82の後述するクラッチ係止孔82aに案内する案内面71dが形成されている。案内面71dは、クラッチ板82(つまりスプール4)が糸繰り出し方向に回転しクラッチ部材71が停止している場合でもクラッチ部材71をクラッチ係止孔82aにスムーズに誘導するような斜面で構成されている。この斜面は、回転方向上流側の突出量が下流側の突出量より大きくなるように傾斜して構成されている。
【0033】
クラッチ板82は、円板状の部材であり、スプール4のフランジ部4bの端面に、レベルワインド機構8の第1ギア95とともにネジにより締結されている。クラッチ板82の中心部には、クラッチ突起71cに噛み合う十字状のクラッチ係止孔82aが形成されている。
【0034】
〔レベルワインド機構の構成〕
レベルワインド機構8は、図4に示すように、スプール4の前方で側板11a,11bに回転自在に支持された螺軸90と、螺軸90の周囲に螺軸90に沿って配置されたガイド部材91と、ガイド部材91に案内される釣り糸ガイド92とを有している。螺軸90は側板11aと側カバー13aとの間に配置された第2回転伝達機構9bによりスプール4に連動して回転する。螺軸90の外周面には、交差した螺旋状溝90aが所定長さにわたって形成されている。釣り糸ガイド92には、螺軸90の螺旋状溝90aに係合する係合部材(図示せず)が装着されており、係合部材が螺旋状溝90aに係合することで、釣り糸ガイド92は螺軸90の回転に応じてスプール軸5に沿って往復移動する。釣り糸ガイド92には、図3に示すように釣り糸を案内する長円状の硬質リング98が装着されている。
【0035】
第2回転伝達機構9bは、スプール4のフランジ部4bの端面においてクラッチ板82の外側に装着された第1ギア95と、第1ギア95に噛み合うように側板11aに装着された第2ギア96と、螺軸90の一端に装着され第2ギア96に噛み合う第3ギア97とから構成されている。ここではスプール4の回転が3つのギア95〜97を介して螺軸90に伝達され、釣り糸ガイド92がスプール4に連動して往復移動する。
【0036】
〔リール動作〕
このように構成された両軸受リールにおいて、仕掛けを下ろす際には、クラッチ操作レバー75を図7時計回りにクラッチ離脱位置に揺動させる。すると、クラッチカム76が反時計回りに回動し、クラッチヨーク77がクラッチカム76の傾斜カム部76b,76cに乗り上げ、クラッチカム76がクラッチヨーク77を押圧する。これにより、クラッチヨーク77が軸方向外方に移動し、クラッチ部材71が軸方向外方に移動してクラッチ係止孔82aとクラッチ突起71cとの係合が解除されクラッチ機構7が動力遮断状態になる。この結果、スプール4は自由回転状態になり、仕掛けの自重で釣り糸が繰り出される。このとき、ドラグレバー2の位置がどのような位置にあってもクラッチ操作レバー75を離脱位置に操作するだけでクラッチ機構7が動力遮断状態になり、スプール4を簡単に自由回転状態にすることができる。
【0037】
液晶表示部16により仕掛けが所定の水深に到達したこと確認すると、クラッチ操作レバー75を図7反時計回りにクラッチ係合位置に揺動させる。すると、クラッチカム76が時計回りに回動し、クラッチヨーク77がクラッチカム76の傾斜カム部76b,76cから離脱する。この結果、リターンバネ81の押圧力によりクラッチヨーク77が軸方向内方に移動しクラッチ部材71が軸方向内方に移動する。そして、クラッチ部材71のクラッチ突起71cがクラッチ係止孔82aに案内され、クラッチ係止孔82aとクラッチ突起71cとが噛み合いクラッチ機構7が動力伝達状態になる。このとき、クラッチ部材71のクラッチ突起71cに案内面71dが形成されているので、クラッチ部材71とクラッチ板82とが相対回転していてもクラッチ部材71のクラッチ突起71cがクラッチ板82のクラッチ係止孔82aにスムーズに案内される。
【0038】
クラッチ機構7が動力伝達状態になると、ワンウェイクラッチ62,63によりハンドル軸31の糸繰り出し方向の回転が禁止されているので、ドラグ機構6及び第1回転伝達機構9aを介してスプール軸5の逆転が禁止され、糸の繰り出しが止まる。この状態で仕掛けに魚がかかると魚の引きによりスプール4が糸繰り出し方向に回転しようとする。このとき、ドラグレバー2の操作により設定された所定のドラク力で釣り糸が繰り出されるようにする。ここで、ドラグレバー2を図2時計回りに揺動させると、カム部材28によりスプール軸5が図5右方に移動し、制動円板55と摩擦円板56とが強く接触しドラグ力が大きくなる。一方、ドラグレバー2を図2反時計回りに揺動させると、皿バネ29によりスプール軸5が図5左方に戻され、制動円板55の摩擦円板に対する押圧力が小さくなり2つの円板55,56の圧接力が弱くなってドラグ力が弱くなる。そして、ドラグ作動時に2つの円板55,56が相対回転すると、摩擦円板56とカバー円板57との間に配置された第2発音機構64の音出しピン66がカバー円板57への衝突を繰り返し、比較的薄肉のカバー円板57との間で発音する。この結果、ドラグが作動したことが釣り人に直ちに告知される。
【0039】
そしてハンドル3を回転させてスプール4を糸巻取方向に回転させると、釣り糸が巻き取られる。このとき、クラッチ機構7において、クラッチ部材71がテーパ周面5bに接触してクラッチ板82側に付勢されるので、途中でのクラッチ抜けが生じにくくなる。したがって、リターンバネ81によりクラッチ部材71を抜け止めする必要がなく、リターンバネ81のバネ力を小さいものにすることができ、クラッチ操作部70を軽い力で操作できるようになる。
【0040】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、スプール軸5の面取り部5aの間にテーパ周面5bを形成してクラッチ部材71の抜け止めを行ったが、図12に示すように、面取り部5aの幅寸法Tをクラッチ板82に近づくにつれて小さくし、面取り部5a自体をテーパ面で構成してもよい
【0041】
) 図1に示すように、クラッチ部材71をクラッチ板82に案内する案内面82bをクラッチ板82に形成してもよい。図1に示す案内面82bは、スプール4が糸繰り出し回転したときに回転方向上流側のクラッチ係止孔82aのクラッチ部材71側角部を面取りして形成されている。なお、図14では手前側のクラッチ突起71cに噛み合うクラッチ係止孔82aの断面を表している。このような案内面82bを設けてもクラッチ部材71をクラッチ板82にスムーズに案内できる
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回転時のトルクにより第1クラッチ部が付勢されるので、クラッチ操作する時には第1クラッチ部が付勢されず軽い力でクラッチを操作できる。しかも、トルクを伝達しているクラッチオン中は第1クラッチ部が付勢されて第2クラッチ部から離反しにくくなりクラッチ抜けが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による両軸受リールの平面図。
【図2】 その側面図。
【図3】 その縦断面図。
【図4】 その横断面図。
【図5】 その断面部分図。
【図6】 第2発音機構の断面図。
【図7】 クラッチ機構の斜視図。
【図8】 クラッチ機構の断面拡大図。
【図9】 クラッチ部材の断面図。
【図10】 図9のX−X断面図。
【図11】 図9のXI−XI断面図。
【図12】 他の実施形態の図10に相当する図。
【図13】 他の実施形態の図8に相当する図
【符号の説明】
1 リール本体
4 スプール
5 スプール軸
5a 面取り部。
5b テーパ周面
7 クラッチ機構
70 クラッチ操作部
71 クラッチ部材
71a 係合孔
71c クラッチ突起
71d,82b 案内面
71e テーパ面
71f,82c 段差
82 クラッチ板

Claims (3)

  1. 両軸受リールのスプール軸とスプールとの間に装着され両者を連結・遮断するクラッチ機構であって、
    前記スプールと接近・離反する方向に移動自在かつ回転不能に前記スプール軸に支持された第1クラッチ部と、
    前記スプールに設けられ、前記第1クラッチ部の前記スプールに接近する方向への移動により前記第1クラッチ部に回転不能に係合する第2クラッチ部と、
    前記第1クラッチ部と第2クラッチ部とが係合状態にありトルクがスプール軸からスプールに伝達されるとき、そのトルクにより前記第2クラッチ部から離脱するのを防止する方向に前記第1クラッチ部を付勢する抜け止め手段と、
    前記第1クラッチ部を前記接近・離反する方向に往復移動させるためのクラッチ操作部とを備え、
    前記第2クラッチ部は、前記スプールの端面に装着され中心部に十字孔状に形成された第2係合部を有する板状部材であり、
    前記第1クラッチ部は、前記第2係合部に係合するように前記第2クラッチ部側に突出した複数の突起からなる第1係合部を先端に有する筒状部材であり、
    前記抜け止め手段は、前記スプール軸の前記第1クラッチ部を回転不能に係止する外周面に前記第2クラッチ部に近づくにつれて小径となるように形成されたテーパ面で構成されている、両軸受リールのクラッチ機構。
  2. 両軸受リールのスプール軸とスプールとの間に装着され両者を連結・遮断するクラッチ機構であって、
    前記スプールと接近・離反する方向に移動自在かつ回転不能に前記スプール軸に支持された第1クラッチ部と、
    前記スプールに設けられ、前記第1クラッチ部の前記スプールに接近する方向への移動により前記第1クラッチ部に回転不能に係合する第2クラッチ部と、
    前記第1クラッチ部と第2クラッチ部とが係合状態にありトルクがスプール軸からスプールに伝達されるとき、そのトルクにより前記第2クラッチ部から離脱するのを防止する方向に前記第1クラッチ部を付勢する抜け止め手段と、
    前記第1クラッチ部を前記接近・離反する方向に往復移動させるためのクラッチ操作部とを備え、
    前記抜け止め手段は、前記スプール軸の前記第1クラッチ部を回転不能に係止する外周面に前記第2クラッチ部に近づくにつれて小径となるように形成されたテーパ面で構成されている、備えた両軸受リールのクラッチ機構
  3. 前記クラッチ操作部は、前記第1クラッチ部を前記接近する方向に押圧するバネ部材と、前記第1クラッチ部を前記バネ部材のバネ力に抗して前記離反する方向に移動させるための移動機構とを有し、
    前記第1クラッチ部及び前記第2クラッチ部のいずれか一方は、前記バネ部材で押圧された前記第1クラッチ部の第1係合部を前記第2係合部に案内する案内部を他方との接触面に有している、請求項1又は2に記載の両軸受リールのクラッチ機構。
JP23960697A 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールのクラッチ機構 Expired - Fee Related JP3808600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23960697A JP3808600B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールのクラッチ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23960697A JP3808600B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールのクラッチ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1175639A JPH1175639A (ja) 1999-03-23
JP3808600B2 true JP3808600B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=17047259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23960697A Expired - Fee Related JP3808600B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールのクラッチ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3808600B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6849428B2 (ja) 2016-12-26 2021-03-24 キヤノン株式会社 クラッチ装置及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1175639A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3534574B2 (ja) 両軸受リール
JP5324819B2 (ja) レバードラグリールの逆転防止機構
JP2009273378A5 (ja)
TW513282B (en) Component assembly
US5195698A (en) Drag mechanism in spinning reel for fishing
US5277379A (en) Spinning reel for fishing
KR20150056031A (ko) 양 베어링 릴
GB2258595A (en) Spinning reel having a device for preventing backward rotation of a rotor.
JP4384936B2 (ja) 両軸受リール
JP3646151B2 (ja) 釣り用リール
JP3808600B2 (ja) 両軸受リールのクラッチ機構
JP3792834B2 (ja) 両軸受リール
JP3866718B2 (ja) 両軸受リール
JPH119157A (ja) 両軸受リール
JP4324268B2 (ja) 両軸受リールの制動装置
US2783862A (en) Fishing reels
JPH0226941B2 (ja)
CN108935358B (zh) 双轴承绕线轮
JP2009005637A (ja) 魚釣用リール
JP2006254762A (ja) 魚釣用リール
JP2000166439A (ja) 両軸受リール
JP4903181B2 (ja) 魚釣用リール
JP2004166643A (ja) 釣用リールのねじ操作構造
JP3934663B2 (ja) スピニングリールの防水構造
JP3895619B2 (ja) 魚釣用リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051014

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060308

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees