JPH082225B2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JPH082225B2
JPH082225B2 JP61315240A JP31524086A JPH082225B2 JP H082225 B2 JPH082225 B2 JP H082225B2 JP 61315240 A JP61315240 A JP 61315240A JP 31524086 A JP31524086 A JP 31524086A JP H082225 B2 JPH082225 B2 JP H082225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は両軸受リール、詳しくは、釣糸を巻装するス
プールをスプール軸を介してリールボディに回転可能に
支持して成る両軸受リールに関する。
(従来の技術) 従来、釣用の両軸受リールとして、実開昭61-80669号
公報に記載されている通り、1対のサイドフレームを備
えたリールボディの前記各サイドフレームに内室を設け
て、一方のサイドフレームの内室に、アスベストなどか
ら成る制動部材及び該制動部材に対向するドラッグディ
スクをもったドラッグ機構と、このドラッグ機構を介し
て前記スプールを駆動する駆動機構とを設ける一方、前
記スプールのフランジに、前記制動部材及びドラッグデ
ィスクを覆い、かつ、中心部に前記スプール軸を挿通す
る貫通孔をもったカバー体を取付けて、魚釣時、スプー
ルのフランジ外周面を伝ってサイドフレームの内室に侵
入した侵入水が前記制動部材にかゝるの防止する如く成
したリールが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 所が、この従来のリールによると、前記カバー体は、
径方向内側部に、スプール軸を挿通するための貫通孔を
設けて、この貫通孔部分を除く径方向外側部で制動部材
及びドラッグディスクを覆うようにし、カバー体の径方
向内側は、シールすることなく開放したもので、その貫
通孔内周面と、前記カバー体と相対回転するスプール軸
側部材の外周面との間に環状の隙間があるため、前記サ
イドフレームの内室に侵入した水が、前記隙間から前記
カバー体内に侵入して、前記制動部材に付着し、この結
果、制動部材の含水部分における摩擦抵抗が、非含水部
分における摩擦抵抗に対し変化し、制動力が低下した
り、スプールが一回転する間における制動力に制動ムラ
が生じて、前記制動力より大きな力で釣糸が引出されて
いるとき、穂先が上下に脈動する問題があった。
本発明の目的は、スプール軸を、ドラッグレバーの動
作に連動して軸方向に移動させ、このスプール軸の軸方
向移動に追従して制動部材とドラッグディスクとの一方
を軸方向に移動させて、前記制動部材とドラッグディス
クとの他方に圧接・離反させてドラッグ機構を制御する
ごとく成したリールにおいて、前記制動部材とドラッグ
ディスクとの一方がスプール軸の軸方向移動に追従して
軸方向に移動し、他方に圧接している場合でも、また、
離反している場合でも、その移動位置に影響なく制動部
材及びドラッグディスクの回りに密閉状の内装空間を形
成することができて、サイドフレームの内室に浸入した
水が更に制動部材に対し一方側及び他方側から前記内装
空間に浸入するのを防止することができるようにする点
にある。
(問題点を解決するための手段) しかして、本発明は、第1及び第2サイドフレーム
(1)(2)をもったリールボディ(A)の前記サイド
フレーム(1)(2)間にスプール軸(4)を介して回
転可能に支持するスプール(5)と、制動部材(61)及
びドラッグディスク(62)をもち、前記スプール(5)
の軸方向一方側に配置されるドラッグ機構(6)と、こ
のドラッグ機構(6)を介して前記スプール(5)を駆
動する駆動機構(8)とを備え、前記スプール軸(4)
を、ドラッグレバー(20)の動作に連動して軸方向に移
動させ、このスプール軸(4)の軸方向移動に追従して
前記制動部材(61)とドラッグディスク(62)との一方
を軸方向に移動させて、前記制動部材(61)とドラッグ
ディスク(62)との他方に圧接・離反させて前記ドラッ
グ機構(6)を制御するごとく成した両軸受リールであ
って、前記スプール軸(4)が挿通される挿通孔をも
ち、前記制動部材(61)を支持する支持部材の外周部
に、前記制動部材(61)及びドラッグディスク(62)を
覆うカバー体(9)を取付けて、このカバー体(9)と
前記支持部材との間に、前記制動部材(61)とドラッグ
ディスク(62)との一方の軸方向移動を許す内装空間を
形成する一方、前記カバー体(9)の径方向内側と、該
カバー体(9)の径方向内側に位置し、このカバー体
(9)と相対回転する部材との間に、前記制動部材(6
1)とドラッグディスク(62)との一方の軸方向移動を
許容し、かつ、カバー体(9)と前記相対回転する部材
との間をシールする第1シール手段(10)を設けると共
に、前記支持部材の径方向内側と、該支持部材の径方向
内側に位置し、この支持部材と相対回転する部材との間
に、前記制動部材(61)とドラッグディスク(62)との
一方の軸方向移動を許容し、かつ、支持部材と前記相対
回転する部材との間をシールする第2シール手段(10
0)を設けて、前記内装空間を密閉空間としたものであ
る。
(作用) ドラッグレバー(20)の操作で制動部材(61)とドラ
ッグディスク(62)との一方をスプール軸(4)と共に
軸方向に移動させてドラッグ機構(6)を制御すること
ができるのであって、制動部材(61)を支持する支持部
材と、該支持部材に取付けるカバー体(9)と、カバー
体(9)の径方向内側に位置して、該カバー体(9)と
相対回転する部材と、これらカバー体(9)及び相対回
転する部材との間に設ける第1シール部材(10)と、前
記支持部材の径方向内側に位置して、該支持部材と相対
回転する部材と、これら支持部材及び相対回転する部材
の間に設ける第2シール部材(100)とにより、制動部
材(61)及びドラッグディスク(62)の回りに密閉状の
内装空間を形成したから、制動部材(61)側を有効にシ
ールすることができるだけでなく、ドラッグディスク側
をも有効にシールすることができるのであり、従って、
制動部材(61)を支持する支持部材側に水が侵入した場
合でも、また、カバー体側に水が侵入した場合でも、制
動部材(61)及びドラッグディスク(62)の機能を損な
うことなく制動部材(61)を水に対し有効に保護するこ
とができるのである。
(実施例) 図示したリールは両軸受リールであって、(A)は所
定間隔を置いて相対向する1対の第1,第2サイドフレー
ム(1)(2)と、これらサイドフレーム(1)(2)
を連結する連結体(3)とから成るリールボディであっ
て、このリールボディ(A)のサイドフレーム(1)
(2)間にスプール軸(4)を軸方向に移動可能に支持
し、該スプール軸(4)の中央部に、スプール軸(4)
が挿通される挿通孔をもった円筒状の胴部(51)と該胴
部(51)の長さ方向両端から半径方向外方に向って突出
する1対の第1,第2フランジ(52)(53)とから成るス
プール(5)を、前記スプール軸(4)に対し相対移動
可能な第1軸受(G1)と、前記スプール軸(4)の動
きに連動して移動する第2軸受(G2)を介して回転自
由に支持するのであり、又、前記リールボディ(A)に
おける釣竿への装着側底面に取付脚を設けるのである。
前記サイドフレーム(1)(2)には、前記スプール
(5)のフランジ外周面と対向する円環部(11)(21)
をもった内室(12)(22)を設けて、前記スプール
(5)に巻装する釣糸が、前記第1,第2フランジ(52)
(53)の外周面と円環部(11)(21)との間の隙間から
前記内室(12)(22)内に侵入するのを防ぐようにする
一方、前記内室(12)(22)のうち、第1サイドフレー
ム(1)の内室(12)に、前記スプール(5)の第1フ
ランジ(52)側端面と対向するリング状の制動部材(6
1)及びドラッグディスク(62)をもったドラッグ機構
(6)を設け、ハンドル(7)の回転による駆動力を、
前記ドラッグ機構(6)を介して前記スプール(5)に
伝える如く成している。
又、前記第1サイドフレーム(1)内には、前記スプ
ール軸(4)の外周に挿嵌し、軸受(G3)を介して前
記第1サイドフレーム(1)及びスプール軸(4)に対
し回転自由に支持するピニオンギヤ(81)と、該ピニオ
ンギヤ(81)に噛合うマスターギヤ(82)とをもった駆
動機構(8)を設けると共に、前記第1サイドフレーム
(1)に、駆動軸(83)を回転自由に支持し、該駆動軸
(83)の第1サイドフレーム(1)内への突入端に、前
記マスターギヤ(82)を支持し、又、第1サイドフレー
ム(1)外側への突出端に前記ハンドル(7)を固定し
ており、又、前記ピニオンギヤ(81)の端部に逆転防止
ギヤ(85)を相対回転不能に支持している。又、前記第
1サイドフレーム(1)の外側には、前記スプール軸
(4)の軸方向への変位を操作するドラッグレバー(2
0)を相対回転のみ可能に支持すると共に、前記スプー
ル軸(4)の一端を前記第1サイドフレーム(1)の外
方に突出させて、該突出部の軸端に前記ドラッグレバー
(20)の取付体(30)を取付け、これらドラッグレバー
(20)と取付体(30)との間に、周方向に向かって軸方
向に変位するカム面をもった1対の第1,第2カム体(3
1)(32)を設けて、前記ドラッグレバー(20)の回転
操作により前記取付体(30)側の第2カム体(32)をド
ラッグレバー(20)側の第1カム体(31)に対し軸方向
に離反させて、前記スプール軸(4)を第1図右方向に
移動させると共に、このスプール軸(4)の動きを、軸
受(G2)を介してスプール(5)に伝え、該スプール
(5)を前記スプール軸(4)と共に第1サイドフレー
ム(1)側に変位させて、前記制動部材(61)をドラッ
グディスク(62)に圧接し、この圧接による制動力によ
りスプール(5)のフリー回転に所定の抵抗を与えるよ
うにしている。
又、前記制動部材(61)は、主として薄肉のフェノー
ル樹脂板或いは薄肉金属板などの耐熱性及び可撓性をも
った基材の両側面に、綿、麻などの耐熱性繊維の織布を
接着して形成している。
又、前記ドラッグディスク(62)は、筒状ボス部(84
a)と円板部(84b)とから成る支持体(84)の前記円板
部(84b)に保持している。
又、前記支持体(84)は、一対の軸受(G4)を介し
て前記スプール軸(4)に回転自由に支持すると共に、
前記ボス部(84a)の先端を前記逆転防止ギヤ(85)に
結合している。
しかして第1図に示した実施例では、前記ドラッグ機
構(6)の制動部材(61)を、前記スプール(5)の第
1フランジ(52)外側面に保持すると共に、前記第1フ
ランジ(52)の外周部に、前記制動部材(61)及びドラ
ッグディスク(62)を覆い、かつ、径方向内側に前記支
持体(84)のボス部(84a)を挿通する貫通孔(91)を
もったカバー体(9)を取付けて、このカバー体(9)
と前記支持体(84)との間に、前記制動部材(61)の軸
方向移動を許す内装空間を形成する一方、前記カバー体
(9)の貫通孔(91)内周面と、前記支持体(84)のボ
ス部(84a)外側面との間の隙間に、前記制動部材(6
1)の軸方向移動を許容し、かつ、カバー体(9)と前
記ボス部(84a)との間をシールするゴム製Oリングな
どのシール材から成る第1シール手段(10)を設ける一
方、前記スプール(5)における胴部(51)の第1フラ
ンジ(52)側内面に、前記カバー体(9)の貫通孔(9
1)と同径のスライド孔(54)を設けると共に、前記支
持相(84)のボス部(84a)の一端に、外周面に環状溝
(84d)をもち、前記スライド孔(54)内に挿入する保
持部(84e)を突設して、この保持部(84e)の環状溝
(84d)内に、前記制動部材(61)とドラッグディスク
(62)との一方の軸方向移動を許容するゴム製のOリン
グなどのシール材から成る第2シール手段(100)を保
持し、該第2シール手段(100)のシール材の外周面
を、前記スライド孔(54)の内周面に軽く接触させて、
前記内装空間を密閉空間としたのである。
以上の構成において、前記カバー体(9)は、その外
周部に取付筒部を設けて、この取付筒部を前記第1フラ
ンジ(52)に螺着するのである。尚、前記取付筒部と第
1フランジ(52)との間にはOリングなどのシール材
(70)を設けるのが好ましい。
又、前記第1シール手段(10)のシール材は、前記支
持体(84)のボス部(84a)外周に環状溝(84c)を設け
て、該環状溝(84c)内に保持し、外周面を、前記カバ
ー体(9)の貫通孔(91)内周面に軽く接触させてシー
ルしている。
尚、前記第2シール手段(100)のシール材は前記ス
ライド孔(54)に保持してもよいし、又、この第2シー
ル手段(100)のシール材を設ける代りに、例えば前記
スプール(5)と支持体(84)との一方、又は両方に薄
肉の可撓性を有するリップを一体に設けてシールするよ
うにしてもよい。
また、第1図中、(86)は前記逆転防止ギヤ(85)に
噛合う逆転防止爪であって、前記第1サイドフレーム
(11)に起伏可能に支持している。又、(87)は前記ス
プール軸(4)のリターンばねである。
本発明は以上の如く構成するもので、第1図は、ドラ
ッグ機構(6)を非作動としている状態であって、スプ
ール(5)から引出した釣糸を前記スプール(5)に巻
取る場合、ドラッグレバー(20)の操作によりスプール
軸(4)を軸方向に変位させると、スプール(5)が軸
方向に移動し、該スプール(5)に保持した制動部材
(61)がドラッグディスク(62)に圧接され、ハンドル
(7)の回転操作による駆動力が、マスターギヤ(8
2)、ピニオンギヤ(81)、支持体(84)及びドラッグ
機構(6)を介してスプール(5)に伝達され、該スプ
ール(5)を強制的に回転させるのである。
又、前記ドラッグ機構(6)の作動時、針掛かりした
魚による前記釣糸の張力が、前記ドラッグ機構(6)の
制動力よりも大きい場合、前記制動部材(61)とドラッ
グディスク(62)との間に滑りが生じて、前記スプール
(5)は、ドラッグディスク(62)に対し相対回転し、
前記釣糸がスプール(5)から引出されるのである。
又、スプール(5)に巻装した釣糸を海、川などの水
中に投擲する場合、第1図の如くドラッグ機構(6)を
非作動にし、前記スプール(5)をフリー回転させるの
である。即ち、前記ドラッグレバー(20)の復帰操作に
より、スプール軸(4)を軸方向に復帰させると、第2
軸受(G2)を介してスプール(5)が復帰し、ドラッ
グ機構(6)が非作動になるのである。
しかして、前記スプール(5)の第1フランジ(52)
に取付けてドラッグ機構(6)の制動部材(61)及びド
ラッグディスク(62)を覆ったカバー体(9)と支持体
(84)との間の隙間には第1シール手段(10)を設け、
スプール(5)と、該スプール(5)と相対回転する支
持体(84)との間に第2シール手段(100)を設けて、
制動部材(61)及びドラッグディスク(62)の回りに密
閉状の内装空間を形成しているため、例えばリールの表
面を洗った場合における水が、前記スプール(5)にお
ける第1フランジ(52)の外周面を伝って前記内室(1
2)内に侵入しても、また、第2フランジ(53)の外周
面を伝って前記内室(22)内に侵入した水が仮にスプー
ル軸(4)の外周面を伝ってスプール(5)における胴
部(51)の内側に入ることがあって、水が密閉空間に侵
入するのを前記第1及び第2シール手段(10)(100)
によって有効に防ぐことができ、制動部材(61)を水に
対し有効に保護することができるのである。
又、前記第2シール手段(100)を設ける側の前記ス
ライド孔(54)内周面は、前記第1シール手段(10)を
設ける側のカバー体(9)における貫通孔(91)内周面
と同径にして、前記スプール(5)を移動させて前記ド
ラッグ機構(6)を作動及び作動解除するとき、前記密
閉空間内の内圧が変わらないようにしているため、前記
ドラッグ機構(6)の作動及び作動解除時、前記内室内
に侵入した水が、第1及び第2シール手段(10)(10
0)から前記密閉空間内に吸込まれるのを防止できるの
である。
尚、以上説明した実施例は、スプール(5)を軸方向
に移動させてドラッグ機構(6)を作動及び作動解除す
るように構成したが、その他、第2図の如く前記スプー
ル(5)とは関係なしに前記ドラッグ機構(6)を作動
及び作動解除する如く構成してもよい。
第2図に示したリールは、前記スプール軸(4)を軸
方向移動及び回転可能にすると共に、前記ピニオンギヤ
(81)の端部に支持体(84)を相対回転及び相対移動不
能に支持して、該支持体(84)の円板部一側面に前記制
動部材(61)を保持し、前記スプール軸(4)に支持体
を介してドラッグディスク(62)を相対回転不能で、か
つ軸方向に相対移動可能に支持して、前記ピニオンギヤ
(81)の回転を、支持体(84)及びドラッグ機構(6)
を介してスプール軸(4)に伝え、該スプール軸4)を
回転させる如く成すと共に、前記スプール(5)の第2
フランジ(53)側端部を前記スプール軸(4)に相対回
転不能に連結する一方、前記支持体(84)の外周部に、
前記カバー体(9)を取付け、このカバー体(9)と前
記支持体(84)との間に、前記ドラッグディスク(62)
の軸方向移動を許す内装空間を形成する一方、前記カバ
ー体(9)の貫通孔(91)内周面と、前記スプール軸
(4)の外周面との間の隙間に、前記ドラッグディスク
(62)の軸方向移動を許容し、かつ、カバー体(9)と
前記スプール軸(4)との間をシールするシール材から
成る第1シール手段(10)を設ける一方、前記支持体
(84)とスプール軸(4)との間にシール材から成る前
記第2シール手段(100)を設けてシールしている。
又、第2図の場合、前記スプール軸(4)の、第1シ
ール手段(10)部分における外径と、第2シール手段
(100)部分における外径とが異なるため、前記第1シ
ール手段(10)のシール材を、中心部に貫通孔をもち、
半径方向中間部を軸方向に弾性変位可能とした円板状に
形成して、その内周部と外周部とを、前記スプール軸
(4)の外周面と前記カバー体(9)の貫通孔内周面と
に設ける環状保持溝(41)(92)に保持して、前記スプ
ール軸(4)の移動時、前記第1シール手段(10)のシ
ール材の中間部を撓ませて、スプール軸(4)の移動に
よる前記密閉空間内の圧力変動を吸収し、前記内室内に
侵入した水が第1及び第2シール手段(10)(100)部
分から密閉空間内に吸込まれるのを防ぐようにする一
方、第1シール手段(10)の内周部と外周部との少なく
とも一方を前記スプール軸(4)、カバー体(9)に対
し回転自在とし、前記ドラッグ機構(6)の非作動時、
前記スプール軸(4)を前記カバー体(9)に対し回転
させ、前記スプール(5)をフリー回転させ得るように
している。
尚、第2図の場合、前記第2シール手段(100)はシ
ール材を設ける代りに、例えば前記支持体(84)に薄肉
の可撓性を有するリップを一体に設けてもよい。
又、第2図中、(63)はドラッグばね、(64)は前記
ドラッグディスク(62)のリターンばねである。
また、第1図に示した実施例では、第1シール手段と
して、シール材を用いたが、その他、このシール材を用
いる代りに、前記カバー体(9)と伝動体(84)との一
方又は両方に、薄肉の可撓性を有するリップを一体に設
けてシールするようにしてもよい。この場合、前記リッ
プを設ける部材は、合成樹脂で形成するのが好ましい。
(発明の効果) 以上の如く本発明は、制動部材(61)を支持する支持
部材と、該支持部材に取付けるカバー体(9)と、カバ
ー体(9)の径方向内側に位置して、該カバー体(9)
と相対回転する部材と、これらカバー体(9)及び相対
回転する部材との間に設ける第1シール手段(10)と、
前記支持部材の径方向内側に位置して、該支持部材と相
対回転する部材と、これら支持部材及び相対回転する部
材の間に設ける第2シール手段(100)とにより、制動
部材(61)及びドラッグディスク(62)の回りに密閉状
の内装空間を形成したから、制動部材(61)側を有効に
シールすることができるだけでなく、ドラッグディスク
側をも有効にシールすることができるのであり、従っ
て、制動部材(61)を支持する支持部材側に水が侵入し
た場合でも、また、カバー体側に水が侵入した場合で
も、制動部材(61)及びドラッグディスク(62)の機能
を損なうことなく制動部材(61)を水に対し有効に保護
することができるのである。
また、カバー体(9)と相対回転する部材及び支持部
材と相対回転する部材を、何れもドラッグディスク(6
2)を支持する部材にすることにより、スプール軸
(4)に対し該スプール軸の半径方向外方側でシールす
ることができるから、水がスプール軸(4)の外周面を
伝って前記内装空間側に侵入する場合でも、この水を前
記内装空間により一層侵入し難くでき、シール効果を高
めることができるのである。
また、カバー体(9)と相対回転する部材及び支持部
材と相対回転する部材を、何れもスプール軸(4)にす
ることにより、小径部材でシールすることができるか
ら、第1及び第2シール手段(10)(100)による回転
抵抗を小さくでき、スプール(5)のフリー回転性を良
好にできるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明リールの一実施例を示す拡大断面図、第
2図は別の実施例を示す拡大断面図である。 (A)……リールボディ (4)……スプール軸 (5)……スプール (6)……ドラッグ機構 (61)……制動部材 (62)……ドラッグディスク (9)……カバー体 (10)……第1シール手段 (100)……第2シール手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2サイドフレーム(1)(2)
    をもったリールボディ(A)の前記サイドフレーム
    (1)(2)間にスプール軸(4)を介して回転可能に
    支持するスプール(5)と、制動部材(61)及びドラッ
    グディスク(62)をもち、前記スプール(5)の軸方向
    一方側に配置されるドラッグ機構(6)と、このドラッ
    グ機構(6)を介して前記スプール(5)を駆動する駆
    動機構(8)とを備え、前記スプール軸(4)を、ドラ
    ッグレバー(20)の動作に連動して軸方向に移動させ、
    このスプール軸(4)の軸方向移動に追従して前記制動
    部材(61)とドラッグディスク(62)との一方を軸方向
    に移動させて、前記制動部材(61)とドラッグディスク
    (62)との他方に圧接・離反させて前記ドラッグ機構
    (6)を制御するごとく成した両軸受リールであって、
    前記スプール軸(4)が挿通される挿通孔をもち、前記
    制動部材(61)を支持する支持部材の外周部に、前記制
    動部材(61)及びドラッグディスク(62)を覆うカバー
    体(9)を取付けて、このカバー体(9)と前記支持部
    材との間に、前記制動部材(61)とドラッグディスク
    (62)との一方の軸方向移動を許す内装空間を形成する
    一方、前記カバー体(9)の径方向内側と、該カバー体
    (9)の径方向内側に位置し、このカバー体(9)と相
    対回転する部材との間に、前記制動部材(61)とドラッ
    グディスク(62)との一方の軸方向移動を許容し、か
    つ、カバー体(9)と前記相対回転する部材との間をシ
    ールする第1シール手段(10)を設けると共に、前記支
    持部材の径方向内側と、該支持部材の径方向内側に位置
    し、この支持部材と相対回転する部材との間に、前記制
    動部材(61)とドラッグディスク(62)との一方の軸方
    向移動を許容し、かつ、支持部材と前記相対回転する部
    材との間をシールする第2シール手段(100)を設け
    て、前記内装空間を密閉空間としたことを特徴とする両
    軸受リール。
  2. 【請求項2】カバー体(9)と相対回転する部材及び支
    持部材と相対回転する部材が何れもドラッグディスク
    (62)を支持する部材である特許請求の範囲1記載の両
    軸受リール。
  3. 【請求項3】カバー体(9)と相対回転する部材及び支
    持部材と相対回転する部材が何れもスプール軸(4)で
    ある特許請求の範囲1記載の両軸受リール。
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