JP2545299B2 - 直流抵抗溶接装置 - Google Patents
直流抵抗溶接装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数台の溶接ガンを1台の溶接機によって
制御する直流抵抗溶接装置に関する。
制御する直流抵抗溶接装置に関する。
[従来の技術] 直流抵抗溶接機において、1台の溶接コントローラで
複数のガンに順次通電する場合、加圧回路を複数用意し
順次ガンを閉じて溶接を行っていた。そのため、独立し
た加圧回路が複数必要であり、また、同時加圧防止回路
が必要で装置が複雑化するという問題があった。また、
複数のガンを同時に加圧し、通電を順次行う場合には、
実開昭55−92485号公報の第4図に示すように、切換ス
イッチが必要となり、装置が大型化するとともに電圧降
下を生じる等の問題があった。
複数のガンに順次通電する場合、加圧回路を複数用意し
順次ガンを閉じて溶接を行っていた。そのため、独立し
た加圧回路が複数必要であり、また、同時加圧防止回路
が必要で装置が複雑化するという問題があった。また、
複数のガンを同時に加圧し、通電を順次行う場合には、
実開昭55−92485号公報の第4図に示すように、切換ス
イッチが必要となり、装置が大型化するとともに電圧降
下を生じる等の問題があった。
そこで、その問題を解決するために、実開昭63−1338
84号公報に開示されているように、トランス出力側に電
流分配手段を配置することが考えられるが、トランスの
2次側に電流分配手段を設けた場合、電流が大きいため
装置が大きくなり、且つ電圧降下も大きくなるという問
題がある。
84号公報に開示されているように、トランス出力側に電
流分配手段を配置することが考えられるが、トランスの
2次側に電流分配手段を設けた場合、電流が大きいため
装置が大きくなり、且つ電圧降下も大きくなるという問
題がある。
[発明が解決しようとする課題] 従って、従来技術における直流抵抗溶接装置において
は、複数のガンに順次通電する場合に、切換スイッチを
設けたり、トランスの2次側に電流分配手段を設けるた
め、大型化する等の問題があった。
は、複数のガンに順次通電する場合に、切換スイッチを
設けたり、トランスの2次側に電流分配手段を設けるた
め、大型化する等の問題があった。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされ、簡単な構成
で、しかも複数の個所の溶接を短時間で行うことができ
る直流抵抗溶接装置を提供することを目的とする。
で、しかも複数の個所の溶接を短時間で行うことができ
る直流抵抗溶接装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記の課題を解決するために、本発明は少なくとも1
台の直流抵抗溶接機の1台のインバータ部に複数の対の
トランジスタと、前記複数の対のトランジスタを切り換
え駆動するタイマ回路を設け、異なる前記対のトランジ
スタ間に溶接トランスを接続し、各溶接トランスに接続
された溶接ガンを任意の組み合わせで加圧し、当該溶接
トランスに対応する2対のトランジスタを順次駆動し、
ワークの溶接を行うことを特徴とする。
台の直流抵抗溶接機の1台のインバータ部に複数の対の
トランジスタと、前記複数の対のトランジスタを切り換
え駆動するタイマ回路を設け、異なる前記対のトランジ
スタ間に溶接トランスを接続し、各溶接トランスに接続
された溶接ガンを任意の組み合わせで加圧し、当該溶接
トランスに対応する2対のトランジスタを順次駆動し、
ワークの溶接を行うことを特徴とする。
[作用] 以上のように構成される直流抵抗溶接装置は、タイマ
回路から、複数の対のトランジスタに対して、切り換え
駆動信号を送るとともに、溶接ガンに対して加圧指令を
送り、全てのガンを任意の組み合わせで加圧することに
より、溶接時間の短縮が図れる。
回路から、複数の対のトランジスタに対して、切り換え
駆動信号を送るとともに、溶接ガンに対して加圧指令を
送り、全てのガンを任意の組み合わせで加圧することに
より、溶接時間の短縮が図れる。
[実施例] 次に、本発明に係る直流抵抗溶接装置の一実施例につ
いて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
いて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
第1図は直流抵抗溶接装置の動作を説明するための全
体構成を示すブロック図、第2図および第3図は第1図
の動作における時間軸上の信号波形を示すタイミングチ
ャートである。
体構成を示すブロック図、第2図および第3図は第1図
の動作における時間軸上の信号波形を示すタイミングチ
ャートである。
先ず、構成を説明する。第1図に示される例は三相交
流電源に接続されるコンバータ部Aと、このコンバータ
部Aに接続されるインバータ部Bと、溶接トランス/整
流部Cと、溶接ガン部Dと、さらにインバータ部Bに対
してパルス幅変調(PWM)信号を供給する溶接タイマ回
路Eとで概略構成されている。
流電源に接続されるコンバータ部Aと、このコンバータ
部Aに接続されるインバータ部Bと、溶接トランス/整
流部Cと、溶接ガン部Dと、さらにインバータ部Bに対
してパルス幅変調(PWM)信号を供給する溶接タイマ回
路Eとで概略構成されている。
コンバータ部Aは三相交流電源から供給される三相交
流の直流変換を行う。
流の直流変換を行う。
インバータ部Bは電力用のトランジスタTra、Trb、Tr
c、Trdがフルブリッジ回路で形成され、前記コンバータ
部Aの直流出力の所定の高周波交流に変換する。
c、Trdがフルブリッジ回路で形成され、前記コンバータ
部Aの直流出力の所定の高周波交流に変換する。
溶接トランス/整流部Cは高周波交流が入力される溶
接変圧器Tと、ここで算出される低電圧高周波交流を直
流化する整流器Da、Dbを有している。
接変圧器Tと、ここで算出される低電圧高周波交流を直
流化する整流器Da、Dbを有している。
溶接ガン部Dは可動ガンアーム10a、10bを駆動するシ
リンダCdが電磁切換弁Dmを介して空圧源Arと接続されて
いる。さらに可動ガンアーム10aと溶接変圧器Tの結線
路にはワークWの通電電流を検出する電流検出器12が設
けられている。
リンダCdが電磁切換弁Dmを介して空圧源Arと接続されて
いる。さらに可動ガンアーム10aと溶接変圧器Tの結線
路にはワークWの通電電流を検出する電流検出器12が設
けられている。
溶接タイマ回路Eは溶接制御を行うためのCPU22と、
予備通電制御、本通電遅延制御、スローアップ制御、本
通電制御並びに疑似溶接中止制御等を行うためのプログ
ラムを格納し、且つ実行に係る情報の記憶、読み出しを
行うためのROM24、RAM26とを有し、さらにロボットコン
トローラCcとの信号の送受を行い、且つ電磁切換弁Dmに
接続される入出力インタフェース(以下、必要に応じて
I/Oという)28を備えている。さらに、溶接条件の値等
を溶接タイマ回路Eに入力するキーボードを有し、且つ
表示するための表示装置を有するディスプレイ装置Dpに
接続されるI/O30と、トロイダルコイル等の電流検出器1
2に接続されるA/D変換器32と、RAM26から読み出され、
後述する通電初期化信号のクロックパルスを計数するカ
ウンタ36と、通電初期化信号のクロックパルスの送出か
ら予め設定された所定時間より短い設定時間を計時する
タイマ38と、トランジスタTra乃至Trdにパルス幅変調の
ベース電流Sa、Sbを供給するベースドライブ回路Bcと、
ベースドライブ回路Bcにタイミング信号を送出する電流
制御部40とを有している。
予備通電制御、本通電遅延制御、スローアップ制御、本
通電制御並びに疑似溶接中止制御等を行うためのプログ
ラムを格納し、且つ実行に係る情報の記憶、読み出しを
行うためのROM24、RAM26とを有し、さらにロボットコン
トローラCcとの信号の送受を行い、且つ電磁切換弁Dmに
接続される入出力インタフェース(以下、必要に応じて
I/Oという)28を備えている。さらに、溶接条件の値等
を溶接タイマ回路Eに入力するキーボードを有し、且つ
表示するための表示装置を有するディスプレイ装置Dpに
接続されるI/O30と、トロイダルコイル等の電流検出器1
2に接続されるA/D変換器32と、RAM26から読み出され、
後述する通電初期化信号のクロックパルスを計数するカ
ウンタ36と、通電初期化信号のクロックパルスの送出か
ら予め設定された所定時間より短い設定時間を計時する
タイマ38と、トランジスタTra乃至Trdにパルス幅変調の
ベース電流Sa、Sbを供給するベースドライブ回路Bcと、
ベースドライブ回路Bcにタイミング信号を送出する電流
制御部40とを有している。
さらに、I/O52に接続され、予備通電の停止後、RAM26
に設定された本通電遅延時間を計数するカウンタ54と、
I/O56に接続され、前記RAM26に設定された通電遅延時間
をラッチするラッチ回路58とを有している。さらにカウ
ンタ54とラッチ回路58が接続され、カウンタ54とラッチ
回路58の出力信号を比較して、その両者が一致した時に
本通電に係る信号を送出するための比較器60と、さらに
I/O62とを有している。なお、符号68はバスラインであ
る(第1の通電手段、通電遅延手段、第2の通電手段に
対応)。
に設定された本通電遅延時間を計数するカウンタ54と、
I/O56に接続され、前記RAM26に設定された通電遅延時間
をラッチするラッチ回路58とを有している。さらにカウ
ンタ54とラッチ回路58が接続され、カウンタ54とラッチ
回路58の出力信号を比較して、その両者が一致した時に
本通電に係る信号を送出するための比較器60と、さらに
I/O62とを有している。なお、符号68はバスラインであ
る(第1の通電手段、通電遅延手段、第2の通電手段に
対応)。
RAM26にはディスプレイ装置Dpから、予め予備通電制
御、本通電遅延制御、スローアップ制御、本通電制御並
びに疑似溶接中止制御のプリセット値Nとタイマ38のプ
リセット時間Tbが記憶されている。
御、本通電遅延制御、スローアップ制御、本通電制御並
びに疑似溶接中止制御のプリセット値Nとタイマ38のプ
リセット時間Tbが記憶されている。
次に、上記の構成における動作を説明する(第1図乃
至第3図参照)。
至第3図参照)。
先ず、ロボットコントローラCcから溶接指令信号(第
2図a)がI/O28を介してCPU22に取り込まれる。
2図a)がI/O28を介してCPU22に取り込まれる。
CPU22は溶接指令信号をもとにROM24に格納されたプロ
グラムおよびRAM26に書き込まれた溶接条件(予備通電
制御、本通電遅延制御、スローアップ制御、本通電制御
並びに疑似溶接中止制御)を読み出し、ここでI/O28か
ら電磁切換弁Dmに加圧信号(第2図b)が供給される。
続いて、空圧源Arから送出される圧縮空気がシリンダCd
に供給されて可動ガンアーム10a、10bが閉動してワーク
Wを挟持する。
グラムおよびRAM26に書き込まれた溶接条件(予備通電
制御、本通電遅延制御、スローアップ制御、本通電制御
並びに疑似溶接中止制御)を読み出し、ここでI/O28か
ら電磁切換弁Dmに加圧信号(第2図b)が供給される。
続いて、空圧源Arから送出される圧縮空気がシリンダCd
に供給されて可動ガンアーム10a、10bが閉動してワーク
Wを挟持する。
次に、時刻tazにおいて、通電初期化信号(第2図
(c)のクロックパルスPaがRAM26から読み出され、カ
ウンタ36、タイマ38および電流制御部40に導入される。
(c)のクロックパルスPaがRAM26から読み出され、カ
ウンタ36、タイマ38および電流制御部40に導入される。
カウンタ36は計数値を1とし、タイマ38はクロックパ
ルスPaの全縁部から計数を開始する。さらに、電流制御
部40には、RAM26から読み出され、その初期値Vaがスロ
ープ波形の通電信号(第2図d)が導入され、これに基
づいてタイミングゲート信号がベースドライブ回路Bcに
供給される。
ルスPaの全縁部から計数を開始する。さらに、電流制御
部40には、RAM26から読み出され、その初期値Vaがスロ
ープ波形の通電信号(第2図d)が導入され、これに基
づいてタイミングゲート信号がベースドライブ回路Bcに
供給される。
タイミングゲート信号は前記通電信号の振幅値に応じ
たベース電流Sa、Sbのパルス増幅減の制御信号であり、
トランジスタTra乃至Trdのスイッチング動作により、高
周波交流が導出され、続いて、溶接変圧器T、整流器D
a、Dbを介した直流電圧がワークWに印加される。
たベース電流Sa、Sbのパルス増幅減の制御信号であり、
トランジスタTra乃至Trdのスイッチング動作により、高
周波交流が導出され、続いて、溶接変圧器T、整流器D
a、Dbを介した直流電圧がワークWに印加される。
ここまでの状態はワークWの初期加圧中であり、ワー
クWに本通電が行われないプリセット時間Tb(予備通
電、第2図c)である。プリセット時間Tbの終了時にタ
イマ38から計数終了信号(図示せず)がCPU22に送出さ
れ、時刻taaで通電初期化信号のクロックパルスPbを読
み出し、カウンタ36の計数値が2となる。ここでタイマ
38はクロックパルスPbの全縁部から計数を開始する。
クWに本通電が行われないプリセット時間Tb(予備通
電、第2図c)である。プリセット時間Tbの終了時にタ
イマ38から計数終了信号(図示せず)がCPU22に送出さ
れ、時刻taaで通電初期化信号のクロックパルスPbを読
み出し、カウンタ36の計数値が2となる。ここでタイマ
38はクロックパルスPbの全縁部から計数を開始する。
この時点で通電信号は初期値Vaに初期化されスローア
ップ制御が開始される。この初期化は複数回(図示され
る6回、時刻taa乃至tab)行われる。このプリセット時
間Tbの電流検出器12の検出電流が所定値以上において
は、ワークWの初期加圧が正常とされて本通電遅延制御
が行われる。なお、所定値以下においては再度溶接指令
信号の取り込みから開始する。
ップ制御が開始される。この初期化は複数回(図示され
る6回、時刻taa乃至tab)行われる。このプリセット時
間Tbの電流検出器12の検出電流が所定値以上において
は、ワークWの初期加圧が正常とされて本通電遅延制御
が行われる。なお、所定値以下においては再度溶接指令
信号の取り込みから開始する。
本通電遅延制御は初期加圧の完了、すなわち、加圧が
完了するまでの間はスローアップ制御並びに本通電制御
を遅延するものであり、RAM26に予めワークWの板圧、
材質等を考慮した時間が記憶されている。RAM26から読
み出された時間(時刻tab乃至tac)がI/O52を介してラ
ッチ回路58でラッチされ、さらにI/O56を介して導入さ
れたクロック信号がカウンタ54で計数される。そして夫
々の導出信号が比較器60で比較され、それが一致した時
にI/O62を介した信号がCPU22に取り込まれて、スローア
ップ制御並びに本通電制御が開始される(時刻tac)。
完了するまでの間はスローアップ制御並びに本通電制御
を遅延するものであり、RAM26に予めワークWの板圧、
材質等を考慮した時間が記憶されている。RAM26から読
み出された時間(時刻tab乃至tac)がI/O52を介してラ
ッチ回路58でラッチされ、さらにI/O56を介して導入さ
れたクロック信号がカウンタ54で計数される。そして夫
々の導出信号が比較器60で比較され、それが一致した時
にI/O62を介した信号がCPU22に取り込まれて、スローア
ップ制御並びに本通電制御が開始される(時刻tac)。
次に、RAM26のデータにより時刻tacから時刻tadまで
のスローアップ制御時間Tsは図示される振幅(第2図
d)に対応する信号が電流制御部40から導出されベース
ドライブ回路Bcに供給される。電流検出器12の検知電流
は所定電流Ia(第2図e)において本通電制御(フィー
ドバック制御)が開始され、時刻tad乃至時刻tae間にお
いて一定の電流IaがワークWに通電される。なお、この
後、所定の加圧保持時間(第2図b)が確保される。こ
の加圧保持時間経過後の時刻tafで溶接終了信号(第2
図f)がタイマ38からロボットコントローラCcに送給さ
れ、溶接信号が停止する(第2図a、時刻tag)。これ
によって、1溶接工程が完了する。
のスローアップ制御時間Tsは図示される振幅(第2図
d)に対応する信号が電流制御部40から導出されベース
ドライブ回路Bcに供給される。電流検出器12の検知電流
は所定電流Ia(第2図e)において本通電制御(フィー
ドバック制御)が開始され、時刻tad乃至時刻tae間にお
いて一定の電流IaがワークWに通電される。なお、この
後、所定の加圧保持時間(第2図b)が確保される。こ
の加圧保持時間経過後の時刻tafで溶接終了信号(第2
図f)がタイマ38からロボットコントローラCcに送給さ
れ、溶接信号が停止する(第2図a、時刻tag)。これ
によって、1溶接工程が完了する。
次に、疑似溶接中止制御について説明する(第3図参
照)。
照)。
空圧源Arの空気圧が極めて低下して可動ガンアーム10
a、10bが駆動されない場合、あるいは溶接電極11a、11b
の接触部位に絶縁性塵埃等が付着した場合には、ワーク
Wに通電されず、さらにワークWが可動ガンアーム10
a、10b間に挟持された状態で溶接工程が中止される。
a、10bが駆動されない場合、あるいは溶接電極11a、11b
の接触部位に絶縁性塵埃等が付着した場合には、ワーク
Wに通電されず、さらにワークWが可動ガンアーム10
a、10b間に挟持された状態で溶接工程が中止される。
この場合、溶接工程を疑似的に終了せしめる疑似溶接
中止制御が行われる。
中止制御が行われる。
この疑似溶接中止制御は、ロボットコントローラCcか
ら供給される溶接指令信号(第3図a)に基づいて加圧
信号(第3図b)が電磁切換弁Dmに送出される。
ら供給される溶接指令信号(第3図a)に基づいて加圧
信号(第3図b)が電磁切換弁Dmに送出される。
続いて、RAM26から通電初期化信号のパルスPa(第3
図c)が読み出され、通電信号が初期化されてスローア
ップ制御が開始される(第3図e、時刻tbz)。 次い
で、プリセット時間Tbの経過後(第3図c)ワークWに
通電が行われているか否が判定される。ここで通電され
ていない場合は、再び初期化される。このようにして通
電されているか否かの判定がプリセット時間Tb毎にN回
(初期化回数としては、N−1回)実施され、その時間
が(N−1)×Tbに対応する無通電許容時間Tallowが経
過した時(第3図c、時刻tbb)にI/O28を介して疑似溶
接終了信号(第3図d)がロボットコントロールCcに出
力されて、連動機器(図示せず)が停止する。同時に通
電信号が停止(第3図e、時刻tbb)され、これにより
溶接が疑似的に終了する(第3図a、時刻tbc)。
図c)が読み出され、通電信号が初期化されてスローア
ップ制御が開始される(第3図e、時刻tbz)。 次い
で、プリセット時間Tbの経過後(第3図c)ワークWに
通電が行われているか否が判定される。ここで通電され
ていない場合は、再び初期化される。このようにして通
電されているか否かの判定がプリセット時間Tb毎にN回
(初期化回数としては、N−1回)実施され、その時間
が(N−1)×Tbに対応する無通電許容時間Tallowが経
過した時(第3図c、時刻tbb)にI/O28を介して疑似溶
接終了信号(第3図d)がロボットコントロールCcに出
力されて、連動機器(図示せず)が停止する。同時に通
電信号が停止(第3図e、時刻tbb)され、これにより
溶接が疑似的に終了する(第3図a、時刻tbc)。
上述のような動作をする抵抗溶接装置において、本発
明の抵抗溶接装置の一例を、第4図、第5図および第6
図を用いて説明する。
明の抵抗溶接装置の一例を、第4図、第5図および第6
図を用いて説明する。
第4図の例は、インバータ部のトランジスタを6個用
い、トランスを2個(従って、溶接ガンも2個)用いた
場合である。
い、トランスを2個(従って、溶接ガンも2個)用いた
場合である。
第4図の回路の動作は、上述したように、トランジス
タTr1乃至Tr6は溶接タマ回路E内のベースドライブ回路
Bcにより駆動され、インバータ部を出力に接続されたト
ランスT1、T2を駆動する。この場合、トランスT1を駆動
するには、ベースドライブ回路Bcにより、先ず、トラン
ジスタTr1とTr6が導通され、次いでトランジスタTr5とT
r2が駆動される。
タTr1乃至Tr6は溶接タマ回路E内のベースドライブ回路
Bcにより駆動され、インバータ部を出力に接続されたト
ランスT1、T2を駆動する。この場合、トランスT1を駆動
するには、ベースドライブ回路Bcにより、先ず、トラン
ジスタTr1とTr6が導通され、次いでトランジスタTr5とT
r2が駆動される。
この駆動を交互に行うことにより、溶接ガンG1でワー
クが溶接されると、次いで、ベースドライブ回路Bcによ
り、トランジスタTr3とTr6の駆動とトランジスタTr5とT
r4の駆動が交互に行われ、溶接ガンウG2によりワークW
の溶接が行われる。
クが溶接されると、次いで、ベースドライブ回路Bcによ
り、トランジスタTr3とTr6の駆動とトランジスタTr5とT
r4の駆動が交互に行われ、溶接ガンウG2によりワークW
の溶接が行われる。
第5図は、コンバータ部Aの容量に余裕がある場合
に、溶接ガン2台を同時に通電させる場合の図である。
第5図の動作は、第4図の動作と同じであるが、トラン
スT1を駆動する時に、同時にトランスT3も駆動される。
従って、溶接ガンが二つ同時に駆動されるため、コンバ
ータ部の電源容量はそれだけの容量がなければならな
い。
に、溶接ガン2台を同時に通電させる場合の図である。
第5図の動作は、第4図の動作と同じであるが、トラン
スT1を駆動する時に、同時にトランスT3も駆動される。
従って、溶接ガンが二つ同時に駆動されるため、コンバ
ータ部の電源容量はそれだけの容量がなければならな
い。
第6図の例は、第4図の回路に対して、トランジスタ
Tr7とTr8、およびトランスT3を追加したものであり、そ
の動作は、第4図の回路動作に比べて、トランスT3を駆
動するために、トランスTr5とTr8の駆動とトランジスタ
Tr7とTr6の駆動が交互に行われるものである。このよう
に、トランスを一つ増加させるにはトランジスタを二つ
追加すればよい。
Tr7とTr8、およびトランスT3を追加したものであり、そ
の動作は、第4図の回路動作に比べて、トランスT3を駆
動するために、トランスTr5とTr8の駆動とトランジスタ
Tr7とTr6の駆動が交互に行われるものである。このよう
に、トランスを一つ増加させるにはトランジスタを二つ
追加すればよい。
上記の説明のケースは、溶接ガンを同時に加圧して溶
接することが可能な場合であり、溶接ガンの任意の組み
合わせで加圧する場合に、その組み合わせによっては、
第7図に示すように、トランスを6個つけても、溶接時
に電流が複数のトランスに流れることはない。例えば、
トランジスタTr1とTr4が駆動されている時は、溶接ガン
同時加圧していると、電流がトランスT1だけでなくトラ
ンスT2およびT4を通る経路とトランスT3およびT5を流れ
る経路が存在する。ところが、溶接ガンG2、G3、G4、G
5、または溶接ガンG2とG4、溶接ガンG2とG5、溶接ガンG
3とG4、溶接ガンG3とG5を加圧していなければ、トラン
スT2、T3、T4、T5の2次側に電流は流れないので、トラ
ンスT2、T3、T4、T5の1次側に流れる電流は微々たる量
であるから、溶接ガンを同時加圧する場合よりも溶接ガ
ンを多く接続することができる。
接することが可能な場合であり、溶接ガンの任意の組み
合わせで加圧する場合に、その組み合わせによっては、
第7図に示すように、トランスを6個つけても、溶接時
に電流が複数のトランスに流れることはない。例えば、
トランジスタTr1とTr4が駆動されている時は、溶接ガン
同時加圧していると、電流がトランスT1だけでなくトラ
ンスT2およびT4を通る経路とトランスT3およびT5を流れ
る経路が存在する。ところが、溶接ガンG2、G3、G4、G
5、または溶接ガンG2とG4、溶接ガンG2とG5、溶接ガンG
3とG4、溶接ガンG3とG5を加圧していなければ、トラン
スT2、T3、T4、T5の2次側に電流は流れないので、トラ
ンスT2、T3、T4、T5の1次側に流れる電流は微々たる量
であるから、溶接ガンを同時加圧する場合よりも溶接ガ
ンを多く接続することができる。
[発明の効果] 本発明に係る抵抗溶接装置は、以上説明したように構
成されるため、1台の溶接機のインバータ部のトランジ
スタの対を増加させ、溶接タイマ回路にそのトランジス
タの対を切り換える機能を持たせたことにより、複数の
溶接ガンを任意の組み合わせで加圧することができ、1
台の溶接機の1つのインバータで多点溶接が可能とな
り、小型になり、かつ溶接の時間短縮が計れるという効
果を奏する。
成されるため、1台の溶接機のインバータ部のトランジ
スタの対を増加させ、溶接タイマ回路にそのトランジス
タの対を切り換える機能を持たせたことにより、複数の
溶接ガンを任意の組み合わせで加圧することができ、1
台の溶接機の1つのインバータで多点溶接が可能とな
り、小型になり、かつ溶接の時間短縮が計れるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の直流抵抗溶接装置に係る一実施例の全
体構成を示すブロック図、 第2図および第3図は実施例の動作における時間軸上の
信号波形を示すタイミングチャート、 第4図乃至第6図は本発明の直流抵抗溶接装置に係るイ
ンバータ部とトランスの溶接関係を表す図、 第7図は溶接ガンを同時加圧しない場合のインバータ部
とトランスの接続関係を表す図である。 10a、10b……可動ガンアーム 12……電流検出器 22……CPU 24……ROM 26……RAM 36……カウンタ 38……タイマ 54……カウンタ 58……ラッチ回路 60……比較器 A……コンバータ部 B……インバータ部 C……溶接トランス/整流部 D……溶接ガン部 E……溶接タイマ回路 Tra〜Trd……トランジスタ Dr1〜Dr8……トランジスタ W……ワーク
体構成を示すブロック図、 第2図および第3図は実施例の動作における時間軸上の
信号波形を示すタイミングチャート、 第4図乃至第6図は本発明の直流抵抗溶接装置に係るイ
ンバータ部とトランスの溶接関係を表す図、 第7図は溶接ガンを同時加圧しない場合のインバータ部
とトランスの接続関係を表す図である。 10a、10b……可動ガンアーム 12……電流検出器 22……CPU 24……ROM 26……RAM 36……カウンタ 38……タイマ 54……カウンタ 58……ラッチ回路 60……比較器 A……コンバータ部 B……インバータ部 C……溶接トランス/整流部 D……溶接ガン部 E……溶接タイマ回路 Tra〜Trd……トランジスタ Dr1〜Dr8……トランジスタ W……ワーク
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも1台の直流抵抗溶接機の1台の
インバータ部に複数の対のトランジスタと、前記複数の
対のトランジスタを切り換え駆動するタイマ回路を設
け、異なる前記対のトランジスタ間に溶接トランスを接
続し、各溶接トランスに接続された溶接ガンを任意の組
み合わせで加圧し、当該溶接トランスに対応する2対の
トランジスタを順次駆動し、ワークの溶接を行うことを
特徴とする直流抵抗溶接装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2301353A JP2545299B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 直流抵抗溶接装置 |
US07/785,261 US5171960A (en) | 1990-11-07 | 1991-10-30 | Direct-current resistance welding apparatus and method of controlling welding current thereof |
GB9122952A GB2249747B (en) | 1990-11-07 | 1991-10-30 | Direct-current resistance welding apparatus and method of controlling welding current thereof |
CA002054636A CA2054636C (en) | 1990-11-07 | 1991-10-31 | Direct-current resistance welding apparatus and method of controlling welding current thereof |
FR9113759A FR2668728B1 (fr) | 1990-11-07 | 1991-11-07 | Procede et appareil de soudage par resistance en courant continu. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2301353A JP2545299B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 直流抵抗溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04172185A JPH04172185A (ja) | 1992-06-19 |
JP2545299B2 true JP2545299B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17895847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2301353A Expired - Fee Related JP2545299B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 直流抵抗溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545299B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-07 JP JP2301353A patent/JP2545299B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04172185A (ja) | 1992-06-19 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |