JP2545246B2 - 光学的位相機能を有する基板を用いた液晶表示パネル - Google Patents

光学的位相機能を有する基板を用いた液晶表示パネル

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光学的位相機能を有する基板を用いた液晶
表示パネル、殊に、色調および視角依存性を改良した液
晶表示パネルに関するものである。
従来の技術 液晶表示パネルは、基本的には、液晶セルの両側に偏
光板を配置した構成を有する。
偏光板‖液晶セル‖偏光板 このうち液晶セルは、透明の電極層を形成した2枚の
基板をスペーサを介して対向配置し、両基板の間に液晶
を封入すると共に周縁をエポキシ系接着剤などの接着剤
で完全にシールした構成を有する。
基板|透明電極|液晶|透明電極|基板 ここで基板としては、光学的に透明でかつ等方性であ
ることが要求され、さもないと、液晶表示パネルの着色
が著しく、視認性に欠けるようになる。そのため、基板
としては非晶質材料を用いることが必須であて、従来は
専らガラス板からなる基板が使用されていた。ところ
が、ガラス基板は重量が大きいこと、薄型にできないこ
と、破損しやすいため耐衝撃性に劣ること、巻き取りが
できないため量産化することが困難であることなどの問
題点があり、最近では合成樹脂フィルムからなる基板も
使用されるようになってきている。
液晶表示パネルは、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータなどのOA機器のディスプレイ装置として大量
に使用されており、特に大型の液晶表示パネルには、ST
N(スーパーツイステド・ネマティック)方式の液晶が
利用されている。ところがこの方式にあっては、バック
の色調が黄色や緑色あるいは紺色に着色するためコント
ラストが悪く、また斜め方向から見るとさらにコントラ
ストが悪くなるという視角依存性の問題もあり、ユーザ
からの視認性改良の要望に充分に応えることができなか
った。
しかるに、最近になって、液晶の構造と液晶材料の改
良によって、黒色レベルを上げたコントラストの良い大
容量の単純マトリックス液相のサンプルが次々と公表さ
れており、高コントラストのほぼ完全な白黒表示のパネ
ルや、これをカラー化したパネルが生産されるようにな
ってきている。
このうち最も注目されるものは、STN液晶セルを2枚
重ねて黄色、緑色あるいは紺色等の着色を消したもので
ある。2層目のセルでは、液晶分子の配列を逆にねじ
り、1層目で生じた着色を元に戻している。(「日経マ
イクロデバイス、1987年8月号、36〜38頁」、および
「日経マイクロデバイス、1987年10月号、84〜88頁」の
記事参照) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、白黒表示でコントラストの高い単純マ
トリックス液晶パネルとして公表された前記のものは、
液晶セルを2段重ねにすることにより色調を中性色(グ
レー色)にしてコントラストを改良しようとするもので
あるが、液晶セルを2枚用いることは液晶パネルがそれ
だけ重くかつ厚くなることを免かれず、この方式によっ
ては液晶表示用パネルの軽量化、薄膜化の趨勢に反する
ことになる。またこのものは、斜め方向から見ると着色
を生じ、視角依存性が劣るので、この点も改良の余地が
ある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたも
ので、軽量化、薄膜化の要望に応えると同時に、懸案で
ある色調の中性色化によるコントラストの改良や視角依
存性を解消した液晶表示パネルを提供することを目的と
するものである。
問題点を解決するための手段 本発明の光学的位相機能を有する基板を用いた液晶表
示パネルは、液晶セル(1)の両側に偏光板(2),
(2)を配置した液晶表示パネルにおいて、前記液晶セ
ル(1)を構成する一方の透明電極支持用基板(3)が
ガラス板であり、かつ前記液晶セル(1)を構成する他
方の透明電極支持用基板(4)が、配向された合成樹脂
フィルムからなる光学的位相差素膜フィルム(A)の両
面にポリビニルアルコールの共重合変性物またはグラフ
ト物からなる耐透気性樹脂層(B−1)およびイソシア
ネート基を有する架橋剤を配合したフェノキシエーテル
型架橋性樹脂からなる硬化性樹脂硬化物層(B−2)を
隣接配置状態で含む光等方性非晶質フィルム(B)が積
層された積層フィルムからなる光学的位相差基板よりな
ることを特徴とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
液晶セル(1) 従来の一般的な液晶セルは、透明電極支持用基板とし
て、光学的な等方な(光等方性を有する)材料としての
ガラス板を上下に各1枚づつ、計2枚配置している。
本発明における液晶セル(1)を構成する一方の透明
電極支持用基板(3)は、従来同様ガラス板を用いる。
ガラス板の厚さはたとえば0.3〜3mm程度が適当である。
これに対し本発明における液晶セル(1)を構成する
他方の透明電極支持用基板(4)としては、配向された
合成樹脂フィルムからなる光学的位相差素膜フィルム
(A)の両面にポリビニルアルコールの共重合変性物ま
たはグラフト物からなる耐透気性樹脂層(B−1)およ
びイソシアネート基を有する架橋剤を配合したフェノキ
シエーテル型架橋性樹脂からなる硬化性樹脂硬化物層
(B−2)を隣接配置状態で含む光等方性非晶質フィル
ム(B)が積層された積層フィルムからなる光学的位相
差基板を用いる。
光学的位相差基板としては、上述のように、配向され
た合成樹脂フィルムからなる光学的位相差素膜フィルム
(A)の両面に特定の耐透気性樹脂層(B−1)および
特定の硬化性樹脂硬化物層(B−2)を隣接配置状態で
含む光等方性非晶質フィルム(B)が積層された積層フ
ィルムが用いられる。
ここで光学的位相差素膜フィルム(A)としては、ガ
ラス転移点が60℃以上の非晶質の高分子、たとえば、ポ
リカーボネート、フェノキシ樹脂、ポリパラバン酸樹
脂、フマール酸樹脂、ポリアミノ酸樹脂、ポリスチレ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリー
レンエステル、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメ
タクリレート、ポリエステル、セルロース系高分子など
の高分子からなる分子配向されたフィルムが用いられ
る。
このような光学的位相差素膜フィルム(A)は、上述
の如き高分子のフィルムを適当な温度条件下において分
子配向させ、さらに必要に応じてエージング(熱緩和)
を行うことにより作成される。光学的位相差素膜フィル
ム(A)を延伸により得る場合、延伸温度、延伸倍率、
エージング温度、エージング時間などの条件は、使用す
る高分子の種類により異なるので一概に規定することは
できないが、たとえば、延伸温度はガラス転移点以上
(特にガラス転移点より10℃以上高い温度)、延伸倍率
は1.1〜8倍程度、エージング温度はガラス転移点以
上、エージング時間は1〜300秒程度とすることが多
い。延伸は一軸方向に行うのが通常であるが、高分子に
よっては二軸方向に行うことができる場合もある。
このように分子配向は、延伸により行うことが多い
が、延伸しなくとも製膜時に分子配向がなされることも
あり、またある種の高分子においては、それ自体が旋光
性を有するため、分子配列が自然になされている場合も
ある。
光学的位相差基板全体のレターデーション値は60nm以
上、特に70nm以上であることが望ましい。上限は特に限
定はないが、1000nm程度とすることが多い。また、透明
性は60%以上、耐熱性は60℃以上であることが好まし
く、さらには耐薬品性(耐溶剤性)を有することが好ま
しい。光学的位相差基板の厚さは、5〜3000μm、特に
7〜300μm程度に設定することが好ましい。
ここで光等方性非晶質フィルム(B)としては、上記
のように特定の耐透気性樹脂層(B−1)および特定の
硬化性樹脂硬化物層(B−2)を隣接配置状態で含む光
等方性非晶質フィルム(B)を隣接状態で含むものがあ
げられる。
上記特定の耐透気性樹脂層(B−1)とは、ポリビニ
ルアルコールの共重合変性物(たとえばエチレン含量が
15〜50モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体)
またはポリビニルアルコールの存在下にモノマー類を重
合して得られるグラフト物からなる層であり、グラフト
物も共重合物の一種である。耐透気性樹脂層(B−1)
の酸素透過率(ASTM D−1434−75に準じて測定)は、30
cc/24hr・m2・atm以下、好ましくは20cc/24hr・m2・atm
以下となる。
上記特定の硬化性樹脂硬化物層(B−2)とは、イソ
シアネート基を有する架橋剤を配合したフェノキシエー
テル型架橋性樹脂からなる層である。
上記特定の硬化性樹脂硬化物層(B−2)と耐透気性
樹脂層(B−1)とを隣接配置すると、両層間に接着剤
層を設けていないにもかかわらず、前者の硬化に用いた
架橋剤により同時に後者の層との密着が図られる。また
これら両層の積層により、前者の脆さは後者の層により
カバーされ、後者の層の透湿性は前者の層によりカバー
される。
光等方性非晶質フィルム(B)としては、上記の耐透
気性樹脂層(B−1)および硬化性樹脂硬化物層(B−
2)に加えて、さらに、ポリエステル、ポリスルホン、
ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアセテート、ポリ−4−メチルペン
テン−1、ポリフェニレンオキサイド系樹脂等のフィル
ムを含むものを用いることもできる。
上記で用いる光等方性非晶質フィルム(B)のレター
デーション値(複層用いるときは全体のレターデーショ
ン値)は、50nm以下、特に40nm以下であることが望まし
い。
透明電極 透明電極は透明導電層からなり、該導電層の形成は、
真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、金属溶射法、金属メッキ法、化学蒸着法、スプレー
法などが採用される。これらのうち、薄層が形成できる
ことおよび均一層が形成できることの2点を満足するも
のとして、真空蒸着法としてスパッタリング法が特に推
奨される。
透明導電層を形成するための素材としては、Sn、In、
Ti、Pb、Tb等の金属、またはそれらの酸化物が汎用さ
れ、金属単体を上記の方法で基板上で形成したときは、
希望に応じてその後酸化することもある。当初から酸化
物層として付着形成させる方法もあるが、最初は金属単
体または低酸化物の形態で被膜を形成し、しかるのち加
熱酸化、陽極酸化あるいは液相酸化等の酸化処理を施し
て透明化する手段を採用することもできる。低温スパッ
タリング装置を用いる場合は、酸化加熱工程を省略する
ことが可能である。なお上記以外に、Au、Pt、Ag等の貴
金属を用いる場合もある。
これらの金属あるいはそれらの酸化物からなる導電層
は、透明性や導電性等の要求特性に応じた層圧に設定す
るが、通常は100オングストローム以上とし、安定な導
電性を与えるためには300オングストローム以上とする
ことが望ましい。
液晶 液晶としては、STN(スーパーツイステド・ネマティ
ック)液晶が好適に用いられる。
偏光板(2) 偏光板(2)としては、 ポリビニルアルコール/ヨウ素系、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体/ヨウ素系、 ポリビニルアルコール/2色性染料系、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体/2色性染料系、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体/ポリエン系、ポリビニルアルコ
ール/ポリエン系、ポリハロゲン化ビニル/ポリエン
系、ポリアクリロニトリル/ポリエン系、ポリアクリレ
ート/ポリエン系、ポリメタクリレート/ポリエン系、 などの偏光素膜または該素膜と上述のような光等方性非
晶質フィルム(B)との積層物が用いられる。
作用 本発明の液晶表示パネルにあっては、液晶セル(1)
を構成する一方の透明電極支持用基板(3)として従来
同様ガラス板を用いるが、液晶セル(1)を構成する他
方の透明電極支持用基板(4)としては、従来のガラス
基板に置換して、配向された合成樹脂フィルムからなる
光学的位相差素膜フィルム(A)の両面にポリビニルア
ルコールの共重合変性物またはグラフト物からなる耐透
気性樹脂層(B−1)およびイソシアネート基を有する
架橋剤を配合したフェノキシエーテル型架橋性樹脂から
なる硬化性樹脂硬化物層(B−2)を隣接状態で光等方
性非晶質フィルム(B)が積層された積層フィルムから
なる光学的位相差基板を用いている。すなわち、この光
学的位相差基板に、透明電極支持用基板の役割を果たさ
せると同時に、コントラストの改良の役割および視角依
存性解消の役割を果たさせるようにしたのである。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。以下
「部」とあるのは、重量基準で示したものである。
実施例1 第1図は、本発明の液晶表示パネルの一例を示した断
面図である。
〈ガラス板〉 従来より液晶セルに使われている厚さ0.7mmのガラス
板を用いた。
〈光学的位相差素膜フィルム(A)〉 ビスフェノールAから誘導されたポリカーボネート15
部を塩化メチレン150部中に加え、攪拌溶解した。この
溶液をガラス板上に流延し、40℃で乾燥して、膜厚70μ
mの透明なフィルムを作成した。さらにこのフィルムを
180℃の雰囲気温度下で一方向に3倍に延伸し、ついで
エージングした。
これにより、厚さ43μm、レターデーション値152nm
の光学的位相差素膜フィルム(A)が得られた。
〈光等方性非晶質フィルム(B)〉 厚さ188μmの二軸延伸ポリエステルフィルム上に、
エチレン含量32モル%のエチレン−ビニルアルコール共
重合体の水/イソプロピルアルコール(50/50)混合溶
剤による16%溶液を流延した後乾燥して、厚さ10μmの
耐透気性樹脂層(B−1)を形成させると共に、さらに
その上から直接に下記組成からなるフェノキシエーテル
樹脂系の架橋性樹脂組成物を流延した後乾燥して、厚さ
15μmの架橋性樹脂硬化物層(B−2)を形成させた。
ついで二軸延伸ポリエステルフィルムから積層フィル
ムを剥離することにより(B−1)/(B−2)の層構
成を有する2層構造の光等方性非晶質フィルムが得られ
た。
〈光学的位相差基板〉 次に、上記の光学的位相差素膜フィルム(A)の両面
に、上記で得た2層構造の光等方性非晶質フィルム(B
−1)/(B−2)をアクリル系接着剤を介して接着積
層して、(B−2)/(B−1)/(A)/(B−1)
/(B−2)型の光学的位相差基板を作成した。
この光学的位相差基板の厚さは約113μm、レターデ
ーション値は158nm、可視光線透過率は87%、酸素透過
率(ASTM D−1434−75に準じて測定)は1.8cc/24hr・m2
・atm、表面の鉛筆硬度は2Hであり、透湿性を有してい
なかった。
〈透明電極の形成〉 上述の厚さ0.7mmのガラス板および光学的位相差基板
のそれぞれの片面に、スパッタリング法により厚さ380
オングストロームのITO(酸化インジウム−スズ)層を
形成した。
〈液晶セル(1)の作成〉 透明電極形成後のガラス板と透明電極形成後の光学的
位相差基板との間に、エポキシ系接着剤をシール剤とし
て、ねじれ角が約220゜のSTN(スーパーツイステド・ネ
マティック)液晶を封入して、STN液晶セルを作成し
た。。
〈液晶表示パネル〉 この液晶セルの両面に、可視光線透過率42%、偏光度
86%のヨウ素系偏光板(2),(2)を、それぞれ光軸
を直交させて重ね合せ、目的とする液晶表示パネルを作
成した。
このようにして得られた液晶表示パネルは、無印加状
態では中性色の色相であるが、6ボルトの電荷を印加す
ると表示部分は濃い灰青色になり、その表示コントラス
ト比は8:1と良好であり、また視角依存性も改良されて
いた。
比較例1 実施例1における透明電極形成後のガラス板2枚の間
にSTN液晶を封入したほかは実施例1と同様にして液晶
表示パネルを作成したが、このものは無印加状態では、
緑色であり、電圧を数ボルト印加すると濃青色であり、
そのコントラスト比は3:1であった。
実施例2 〈ガラス板〉 従来より液晶セルに使われている厚さ1.2mmのガラス
板を用いた。
〈光学的位相差素膜フィルム(A)〉 ポリ塩化ビニル樹脂24部とポリメチルメタアクリレー
ト樹脂7部とを、テトラヒドロフランとジメチルホルム
アミドとの1:1の混合溶剤に溶解し、ガラス板上に流延
して製膜し、85℃で乾燥して厚さ90μmのフィルムを得
た。
このフィルムを130℃の雰囲気温度で一方向に4倍延
伸し、さらに同温度でエージングした。
これにより、厚さ46μm、レターデーション値135nm
の光学的位相差素膜フィルム(A)が得られた。
〈光学的位相差基板〉 上記光学的位相差素膜フィルム(A)の両面に、実施
例1で用いた(B−1)/(B−2)の層構成を有する
2層構造の光等方性非晶質フィルムを接着積層して、光
学的位相差基板を得た。
この光学的位相差基板の厚さは約120μm、レターデ
ーション値は138nm、可視光線透過率は86%、酸素透過
率(ASTM D−1434−75に準じて測定)は1.2cc/24hr・m2
・atm、表面の鉛筆硬度は2Hであり、透湿性を有してい
なかった。
〈透明電極の形成〉 実施例1と同様にして透明電極を形成させた。ただ
し、ITO層の厚さは460オングストロームとした。
〈液晶セル(1)の作成〉 実施例1と同様にして液晶セルを作成した。
〈液晶表示パネル〉 この液晶セルの両面に、可視光線透過率38%、偏光度
98%のヨウ素系偏光板(2),(2)を、それぞれ光軸
を直交させて重ね合せ、目的とする液晶表示パネルを作
成した。
このようにして得られた液晶表示パネルは、無印加状
態では中性色の色相であるが、6ボルトの電荷を印加す
ると表示部分は濃い灰青色になり、その表示コントラス
ト比は7:1と良好であり、また視角依存性も改良されて
いた。
発明の効果 以上説明したように、本発明の液晶表示パネルにあっ
ては、軽量化、薄膜化の要望を満たすと同時に、懸案で
ある色調の中性色化によるコントラストの改良および視
角依存性の改良が図られる。
また本発明にあっては、光学的位相差基板自体が液晶
セルのうちの片方の透明電極支持用基板を兼ねるので、
位相板を液晶セルに別個付加する液晶表示パネルと比較
すると、位相板を粘着剤で液晶パネルを貼着する煩雑な
工程が省略できる上、位相板を粘着剤で液晶パネルに貼
着したときの粘着剤層の温度変化や経時変化に基く「ず
り現象」や「トンネル現象(ボイドの発生)」が生じな
くなる点でも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の液晶表示パネルの一例を示した断面
図である。 (1)……液晶セル、 (2)……偏光板、 (3)……一方の透明電極支持用基板、 (4)……他方の透明電極支持用基板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶セル(1)の両側に偏光板(2),
    (2)を配置した液晶表示パネルにおいて、前記液晶セ
    ル(1)を構成する一方の透明電極支持用基板(3)が
    ガラス板であり、かつ前記液晶セル(1)を構成する他
    方の透明電極支持用基板(4)が、配向された合成樹脂
    フィルムからなる光学的位相差素膜フィルム(A)の両
    面にポリビニルアルコールの共重合変性物またはグラフ
    ト物からなる耐透気性樹脂層(B−1)およびイソシア
    ネート基を有する架橋剤を配合したフェノキシエーテル
    型架橋性樹脂からなる硬化性樹脂硬化物層(B−2)を
    隣接配置状態で含む光等方性非晶質フィルム(B)が積
    層された積層フィルムからなる光学的位相差基板よりな
    ることを特徴とする光学的位相機能を有する基板を用い
    た液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】他方の透明電極支持用基板(4)である光
    学的位相差基板のレターデーション値が60nm以上である
    特許請求の範囲第1項記載の液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】液晶セル(1)に封入する液晶が、STN
    (スーパーツイステド・ネマティック)液晶である特許
    請求の範囲第1項記載の液晶表示パネル。
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