JPH11134112A - 入力・表示一体型デバイス - Google Patents

入力・表示一体型デバイス

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JPH11134112A
JPH11134112A JP29540197A JP29540197A JPH11134112A JP H11134112 A JPH11134112 A JP H11134112A JP 29540197 A JP29540197 A JP 29540197A JP 29540197 A JP29540197 A JP 29540197A JP H11134112 A JPH11134112 A JP H11134112A
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JP
Japan
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input
polarizing plate
film
liquid crystal
transparent
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JP29540197A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Mikoshiba
均 御子柴
Tatsuichiro Kin
辰一郎 金
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視認性を向上させると共に、動作力が小で入
力操作がし易い入力・表示一体型デバイスを提供する。 【解決手段】 入力操作面側から順に、偏光板、透明タ
ッチパネル部、液晶動作部が配置されてなる入力・表示
一体型デバイスにおいて、(a)偏光板は液晶動作部と
対になって液晶表示を行なうための偏光板であり、
(b)透明タッチパネル部は、1/4波長の位相差を有
するプラスチックフィルムの少なくとも片面に透明導電
膜からなる電極が設けられた2枚の透明電極基板が、互
いの電極面同士が空隙を挟んで向かい合い、更に透明電
極基板の光学軸同士(遅相軸同士又は進相軸同士)が直
交するように配置して構成され、かつ、(c)該透明電
極基板の光学軸と偏光板の光学軸とのなす角度が45度
であることを特徴とする入力・表示一体型デバイス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面上を指又
はペン等で押圧する事により入力操作を行なう入力・表
示一体型デバイスに関する。
【0002】
【従来技術】従来、液晶セル部に、透明タッチパネル部
を重ねるように配置した入力・表示一体型デバイスが用
いられている。
【0003】その際に、液晶セル部は次のように構成さ
れる。まず、シール剤、スペーサを介して、2枚の透明
電極基板を互いの電極面同士が向かい合うように貼り合
わせる。次に透明電極基板間に液晶を注入して、液晶挟
持部を作製する。更に、液晶挟持部の外側に、液晶の表
示モードに応じて、偏光板、位相差板、反射板を適宜貼
り合わせることにより、液晶セル部を作製する。
【0004】また、透明タッチパネル部は、次のように
構成される。まずシール材を介して、2枚の透明電極基
板(固定電極基板と可動電極基板)を、互いの電極面同
士が向かい合うように貼り合わせる。その際に、外力が
無い状態で固定電極基板と可動電極基板との間の絶縁性
を保持するために、固定電極基板の電極面上にドットス
ペーサを設ける。これにより、可動電極基板の外側から
指又はペンで押圧すると、押圧部において固定電極基板
と可動電極基板上の電極面同士が接触し、スイッチとし
て動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】入力・表示一体型デバ
イスは、例えば携帯情報端末等に用いられる。これら
は、屋外等種々の方向から来る光源の存在下で用いられ
るため、画像を認識させる光(液晶セル部から来る光)
の他にノイズ光(タッチパネル部からの外光反射光)が
同時に眼に入り、表示が見にくい問題があった。
【0006】上記問題を解決する手段として、本発明者
らは偏光板/透明タッチパネル部/液晶ディスプレイ部
/偏光板の構成からなる入力・表示一体型タブレットを
提案した(特開平9−6533号公報)。かかる構成に
することにより、透明タッチパネル部の反射光は透明タ
ッチパネル部上に積層した偏光板により半減するため視
認性は改善されるが、外光の映り込み防止効果、コント
ラスト向上効果は未だ不十分であった。
【0007】一方、透明タッチパネル部の入力操作面側
に1/4波長位相差板と偏光板とノングレア処理された
層とを順次積層することによりタッチパネル部の反射光
を低下させる方法が提案されている(特開平05−12
7822号公報)。この方法は、透明タッチパネル部の
反射光を低下させる効果があるが、画像を認識させる光
が、液晶セル部を構成している偏光板の他に、透明タッ
チパネル部の入力操作面側に積層されたもう1枚の偏光
板を通過するために全体の光量が低下し、画面が暗くな
る問題や、液晶セル部から出た光が新たに追加した1/
4波長位相差板の作用により、着色する問題がある。ま
た、透明タッチパネル部の入力操作面側に積層された数
がさらに多くなるため全体として厚みが大きく、したが
ってタッチパネル動作力が大きくなってしまい、入力操
作がし難くなる。
【0008】上記着色を解消する手段として、液晶セル
部の偏光板と透明タッチパネル部の固定電極基板間に、
もう1枚の1/4波長位相差板を挿入する方法がある。
この方法により、着色の問題は解決されるが、画像を認
識させる光が、液晶セル部を構成している偏光板の他に
透明タッチパネル部の入力操作面側に積層されたもう一
枚の偏光板を通過するために全体の光量が低下し画面が
暗くなる問題や入力操作がし難い問題は依然として残っ
ている。
【0009】本発明はかかる現状に鑑みなされたもの
で、視認性を向上させると共に、動作力が小で入力操作
がし易い入力・表示一体型デバイスを提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力操作面側
から順に、偏光板、透明タッチパネル部、液晶動作部が
配置されてなる入力・表示一体型デバイスにおいて、
(a)偏光板は液晶動作部と対になって液晶表示を行な
うための偏光板であり、(b)透明タッチパネル部は、
1/4波長の位相差を有するプラスチックフィルムの少
なくとも片面に透明導電膜からなる電極が設けられた2
枚の透明電極基板が、互いの電極面同士が空隙を挟んで
向かい合い、更に透明電極基板の光学軸同士(遅相軸同
士又は進相軸同士)が直交するように配置して構成さ
れ、かつ、(c)該透明電極基板の光学軸と偏光板の光
学軸とのなす角度が45度であることを特徴とする入力
・表示一体型デバイスである。
【0011】
【発明の実施の形態】前述のように、本発明の入力・表
示一体型デバイスは、入力操作面側から順に、偏光板、
透明タッチパネル部、液晶動作部が配置された構成より
なり、該偏光板と該液晶動作部とが対になって液晶表示
を行なう。該液晶動作部は、液晶表示モードに応じて、
液晶挟持部に適宜偏光板、位相差板、反射板を積層した
ものである。しかしながら、該入力・表示一体型デバイ
スは入力操作面側にまず液晶表示に必要な偏光板が配置
されているので、該液晶動作部の透明タッチパネル部側
(該液晶動作部と透明タッチパネル部との間)には、液
晶表示に通常必要な偏光板は配置されない。
【0012】本発明の入力・表示一体型デバイスの特徴
は以下の通りである。即ち、入力操作面側にある偏光板
を通過した直線偏光は1/4波長の位相差を有する可動
電極基板を通過すると円偏光になり、これが可動電極基
板の電極面又は固定電極基板の電極面で反射を受けると
逆回りの円偏光になる。1/4波長の位相差を有する可
動電極基板を再び通過すると、偏波面が入射時と90度
回転した直線偏光になるため、偏光板に吸収され、透明
タッチパネル部の反射が抑制される。一方、液晶側から
来る光は、互いの光学軸同士が直交した2枚の1/4波
長の位相差を有する透明電極基板を通過するため実質的
に位相差が打ち消され、偏光が何ら変化を受けずに偏光
板に達し、偏光板を通過するか又は偏光板に吸収され表
示が行われる。
【0013】したがって本発明の入力・表示一体型デバ
イスは、透明タッチパネル部の反射光を大幅に抑制でき
る他に、従来の透明タッチパネル部に1/4波長位相差
板と偏光板を積層する方法に比較してデバイス全体とし
て偏光板を1枚減らせるので、画面を明るくでき、又、
液晶側から来る光が2枚の1/4波長の位相差を有する
透明電極基板を通過するときに偏光が変化しないので着
色する問題がない、可動電極基板を薄く出来るので、動
作力が小で入力操作がし易い等の特徴がある。
【0014】ところで、1/4波長の位相差を有するプ
ラスチックフィルムに透明導電膜を形成して透明電極基
板にする工程で、熱、張力の作用で若干位相差が変化す
る場合がある。本発明では、同一または同じような加工
工程を経た位相差が同一の2枚の透明電極基板を互いの
光学軸同士が直交するように配置して用いるので、液晶
側から来る光の偏光が変化せず、着色が起こらない。一
方、加工工程が異なる2枚の1/4波長位相差板、例え
ば、透明導電膜を形成した基板と透明導電膜を形成しな
い基板を用いた場合には、多少の着色が起こり、視認性
が低下することがあり好ましくない。
【0015】本発明の透明タッチパネル部に用いられる
透明電極基板は、1/4波長の位相差を有するプラスチ
ックフィルムに透明導電膜を設けたものである。かかる
プラスチックフィルムは、通常波長500〜600nm
の可視光領域において位相差が1/4波長となるもので
ある。該プラスチックフィルムの位相差は、波長550
nmにおけるリターデーション値(Δnd)が、125
〜150nmであることが好ましい。リターデンション
値が、これより小さくても大きくても偏光板と組み合わ
せた場合の反射防止効果が小さくなり好ましくない。ま
た、可動電極基板と固定電極基板のリターデーション値
の差は10nm以下である事が好ましい。リターデーシ
ョン値の差が10nmを超えると着色が目立つようにな
る。
【0016】1/4波長の位相差を有するプラスチック
フィルムは、例えばビニロン、ポリビニルアルコール、
ポリカーボネート、ポリスチレン、ナイロン、酢酸ブチ
ルセルロース、セロハン等の樹脂を一軸延伸配向させる
方法か、又はこれらの一軸延伸配向された樹脂をリター
デーション値が30nm以下の光学等方性樹脂フィルム
と積層する方法により得ることができる。或いは、リタ
ーデーション値が30nm以下の光学等方性樹脂フィル
ム上に高分子液晶層等を設ける方法によっても得ること
ができる。また、位相差の波長分散を小さくするために
2種類以上の波長分散の異なった樹脂等を組み合わせて
用いても良い。該プラスチックフィルムの厚さは、80
〜500μmが好ましい。プラスチックフィルムを透明
タッチパネル部の固定電極基板として用いる場合には、
入力操作の衝撃が液晶表示に影響するのを防ぐ等の目的
で、透明導電膜の形成面と反対面に、更にリターデーシ
ョン値が30nm以下の光学等方性樹脂のシート、硝子
板等を積層しても良い。該光学等方性樹脂のシート又は
硝子板等の最外層になる面には、反射防止層を設けるこ
とが出来る。
【0017】1/4波長の位相差を有するプラスチック
フィルム上に透明導電膜を形成する前に、あらかじめ硬
化型樹脂層を設ける事が好ましい。硬化型樹脂層がある
と、透明電極基板を透明タッチパネルに加工する工程
で、溶剤によるプラスチックフィルムのダメージを防ぐ
事ができる。硬化型樹脂層は該プラスチックフィルムの
両面に設けても良い。また、硬化型樹脂層中に微粒子を
添加する事により、硬化型樹脂層に凹凸を設けても良
い。硬化型樹脂層の厚さは2〜10μmとする事が好ま
しい。硬化型樹脂層は必ずしも1層である必要はなく、
2層以上積層しても良い。また、硬化型樹脂層とプラス
チックフィルムとの密着性を向上するために硬化型樹脂
層とプラスチックフィルムとの間にアンカー層を設けて
も良い。硬化型樹脂層としては、フェノキシ系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、フェ
ノール系樹脂、ウレタン系樹脂又はこれらに多官能化合
物を架橋反応させた樹脂、又は、ポリオールアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレート等の放射線硬化型樹脂、或い
はシリコーン系樹脂よりなる層が好ましい。
【0018】本発明に用いられる透明導電膜としては、
不純物として錫、テルル、カドミウム、モリブデン、タ
ングステン、フッ素等を添加した酸化インジウム、不純
物としてアンチモンを添加した酸化錫、酸化錫及び酸化
カドミウムよりなる酸化物等の金属酸化物薄膜層が挙げ
られる。中でも、透明性及び導電性の点で不純物として
錫を添加した酸化インジウム(ITO)或いはITOに
更に第3元素として、珪素、チタン、亜鉛等を添加した
ものが好ましい。かかる金属酸化物薄膜層の厚さは、十
分な導電性を得るためには、15nm以上である事が好
ましく、また十分に透明性の高い膜を得るためには、1
50nm以下である事が好ましい。
【0019】上記1/4波長の位相差を有するプラスチ
ックフィルム上に透明導電層が形成された透明電極基板
は、入力操作面側にある液晶表示を行う為の偏光板と適
当な粘着層等を介して貼り合わされる。この時、透明電
極基板の光学軸と偏光板の偏光軸(光学軸)との為す角
度が略45度になるように両者を貼り合わることによ
り、前述の反射防止効果が大きくなり、45度のとき、
この効果が最も大きくなるので特に好ましい。
【0020】本発明に用いられる偏光板は、以下に述べ
る偏光フィルムに必要に応じて片面又は両面に保護フィ
ルムを積層したものである。偏光フィルムとしては、例
えばポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール
化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系ケン化フィルム、セルロース系フィルム
の如き親水性高分子フィルムに沃素及び又は2色性有機
染料を吸着配向せしめてなる沃素及び又は2色性有機染
料系偏光フィルム、ポリビニルアルコール系フィルムを
脱水処理してポリエンを形成して配向せしめてなるポリ
エン系偏光フィルム、ポリエン塩化ビニルフィルムを脱
塩酸処理してポリエンを形成して配向せしめてなるポリ
エン系偏光フィルム等が挙げられ、これらは通常10〜
80μmの厚さを有するものを使用することができる。
【0021】また、偏光フィルムとしては、疎水性ポリ
マーにあらかじめ2色性有機染料を配合した後、公知の
方法によりフィルム状に成形し、少なくとも一方向に延
伸し、更に熱固定して製造したフィルムも使用できる。
該疎水性ポリマーとしては、100℃以下の温度、相対
湿度80%以下の条件で収縮、膨潤等の変化を起こさな
い素材であれば良く、具体的にはポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ナイロン−6、ナイ
ロン−66、ナイロン−12等のポリアミド系樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリサルフォン系樹脂等
であり、特に好ましくはポリエチレンテレフタレート、
ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−12であ
る。該2色性有機染料は、分子構造上2色性を有するも
のであって、特に耐熱性、耐候性を有するものが好まし
い。この様な偏光フィルムの製造は、上記疎水性ポリマ
ーに2色性有機染料をヘンシェルミキサー、ブレンダー
等を用いて配合し、その後、通常公知のTダイ押出法、
インフレーション法、溶液流延法等の方法でフィルム状
に成形した後延伸工程に供給される。延伸工程は、樹脂
のガラス転移点以上融点以下の適当な温度で一方向にで
きるだけ高倍率に延伸して表面積を増加させると同時に
厚さを減少させる。この場合延伸方向は特に一方向に限
定されるものではなく、必要に応じて延伸方向の直角方
向に低倍率延伸し、フィルムの機械的強度を向上させる
こともできる。また、上記疎水性ポリマーに本発明の目
的を阻害しない範囲内で他種ポリマーをブレンドしても
良いし、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、
核生成剤、表面突起形成剤等の無機又は有機添加剤を添
加しても良い。これらの偏光フィルムの厚さは20〜2
00μmが望ましい。
【0022】偏光フィルムには前述の様に、必要に応じ
て片面又は両面に保護フィルムを積層することができ
る。保護フィルムとしては、リターデーション値が30
nm以下の光学等方性フィルム、及び又は一方向のみに
延伸したフィルムを用いることができる。特に偏光板が
入力操作側に用いられる場合には、偏光フィルムにおい
て透明電極基板を積層しない側に来る面には保護フィル
ムを積層することが、信頼性の点で好ましい。
【0023】上記保護フィルムとして使用できるリター
デンション値が30nm以下の光学等方性フィルムとし
ては、ポリカーボネート系樹脂、ポリサルフォン、ポリ
エーテルサルフォン、ポリアリルサルフォン等のポリサ
ルフォン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロースト
リアセテート等のアセテート系樹脂、ポリアリレート系
樹脂等のフィルムで、厚さが10〜200μmのものが
挙げられる。
【0024】また、上記保護フィルムとして使用できる
一方向のみに延伸したプラスチックフィルムとして、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリフェニレンイソフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の
ポリエステル系樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリアリルサルフォン等のポリサルフォン系
樹脂、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、ポリオレフ
ィン、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化
ビニル、トリアセテート等の樹脂を一方向のみに延伸し
てなるフィルムが挙げられるが、耐薬品性等の点から
は、上記のポリエステルからなるフィルムを、縦軸又は
横軸方向のみに少なくとも5%、好ましくは50〜80
%延伸し、100℃×60分間〜230℃×5分間ヒー
トセットしてなる、厚さ10〜200μmのものが好ま
しい。
【0025】また、本発明の偏光板が入力操作側に用い
られる場合には、該偏光板の入力操作を行う側の面に
は、反射防止機能、防眩機能、耐摩耗性機能を有する層
を設けることができる。
【0026】本発明の入力・表示一体型デバイスには、
表示のために偏光板を必要とする反射型液晶又は透過型
液晶なら何でも利用できる。例えば、TN、STN、E
CB(electrically controlled birefringence)、C
SH(color super homeotropic)、OCB(optical c
ompensated bend)、HAN(half aligned nemati
c)、VA(vertical aligned)、IPS(in plain
switching)、強誘電、反強誘電、コレステリック相転
移、GH(guest host)等の各種モードを挙げること
が出来る。
【0027】
【実施例】
[実施例1〜2]厚さ0.7mmの硝子板の両面にSi
2 ディップコート行なった後、スパッタリング装置の
基板保持台にセットして、真空槽を1.3mPaの圧力
まで排気した後、Ar−O2混合ガス(O2 1.5%)
を導入し 圧力を0.27Paに調整した後、基板温度
を150℃に設定し、ITOターゲット(SnO2
%)を用いて、投入電力密度 1w/cm2 でDCスパ
ッタリングを行ない、厚さ130nm、抵抗値40Ω/
□のITO膜を形成した。
【0028】引き続いてITO膜のパターニングを行な
い、電極部を作製した後、電極部上部にポリイミド系の
配向膜を形成し、液晶の配向を制御するためのラビング
処理を行なった。なお、ラビング処理は上下電極基板間
で液晶が240度ねじれる様にし、なおかつ偏光板と位
相差板の光軸の向きを考慮して両電極基板のラビング方
向を決めた。ラビング処理を終えた電極基板の一方の電
極側にエポキシ系樹脂接着剤をスクリーン印刷し、もう
一方の電極側に平均粒径5μmのポリマービーズをスペ
ーサーとして散布し、両電極基板を重ねて加熱すること
により、接着剤を硬化せしめた。
【0029】次に、真空注入法により、あらかじめ設け
ておいた液晶注入口より、5μmで240度のらせんピ
ッチを持つ様にカイラル剤を添加したネマチック型液晶
を注入した後、液晶注入口を接着剤で封止して、液晶挟
持部を作製した。
【0030】一方、ポリカーボネートフィルムを一軸延
伸することにより、厚さ100μm、リターデーション
値が130nmのポリカーボネートフィルムフィルムを
作製した(以下、フィルム基板Aと称する)。次に、フ
ィルム基板Aの両面に下記の塗工液を用いて厚さ3μm
の硬化型樹脂層を形成した。
【0031】ここで、硬化型樹脂層用塗工液は、紫外線
硬化型樹脂(東亜合成(株)製 商品名「M−806
0」)100部、1−メトキシ−2−プロパノール 3
00部、光開始剤(チバガイギー社製 商品名「イルガ
キュア184」)7部、フィラー(東芝シリコーン
(株)製 商品名「トスパール145」)0.2部から
なる。
【0032】次に、スパッタリング装置の基板保持台に
セットして、真空槽を1.3mPaの圧力まで排気した
後、Ar−O2混合ガス(O2 1.5%)を導入し 圧
力を0.27Paに調整した後、基板温度を50℃に設
定し、ITOターゲット(SnO2 5%)を用いて、
投入電力密度 1w/cm2 でDCスパッタリングを行
ない、厚さ18nm、抵抗値460Ω/□のITO膜を
形成することにより透明電極基板(以下フィルム基板B
と称する)を作製した。引き続いて、フィルム基板Bの
ITO膜の一部(回路引き回し部分)をエッチングによ
り除去した後、固定電極基板になる方の基板のITO膜
上に高さ7μm、直径80μm、ピッチ1.5mmのド
ットスペーサを形成した。
【0033】しかる後、外部への引き出し回路、絶縁
層、粘着層を設けた後、2枚のフィルム基板Bの電極面
同士が向かい合い、かつ、互いの遅相軸同士が直交する
ようにして貼り合わせアナログ型の透明タッチパネル部
を作製した。
【0034】次に、沃素を偏光子として含有した一軸延
伸ポリビニルアルコールフィルム上にトリアセテートフ
ィルムを接着剤を介して貼り合わせて厚さ150μmの
偏光板を得た。なお、同偏光板の内、入力操作側に用い
る偏光板については、最外層になる面に、アンチグレア
ハードコート層を設けた(以下偏光板イと称する)。液
晶挟持部の裏面(入力操作側と反対面)に積層する偏光
板の最外層になる面には、反射層を設けた(以下偏光板
ロと称する)。
【0035】次に、位相差板として、ポリカーボネート
樹脂を一軸延伸配向して、リターデーション値を800
nmに制御したものを用意した。位相差板の厚さは80
μmである。
【0036】かくして得られた偏光板イ、ロ、位相差
板、透明タッチパネル部、液晶挟持部を用いて、偏光板
イの光学軸と透明電極基板の光学軸とのなす角度が45
度になるようにし、かつ位相差板、偏光板ロの光学軸の
向きを調整しつつ貼り合わせ、偏光板イ/透明タッチパ
ネル部/位相差板/液晶挟持部/偏光板ロ(位相差板/
液晶挟持部/偏光板ロが液晶動作部にあたる)の構成か
らなる実施例1の入力・表示一体型デバイスを組み立て
た。
【0037】一方、透明タッチパネル部の固定電極とし
て、フィルム基板Bの透明導電膜を設けた面と反対面に
厚さ0.7mmの硝子板を貼り付けたものを用いた以外
は実施例1と同様にして、実施例2の入力・表示一体型
デバイスを組み立てた。但し、実施例2の入力・表示一
体型デバイスでは、透明タッチパネル部の固定電極基板
最外面(硝子板表面)と位相差板表面との間に400μ
mの空隙を設けた。
【0038】[比較例1〜3]比較例の入力・表示一体
型デバイスは、以下の要領で作製した。厚さ0.7mm
の硝子板の両面にSiO2 ディップコート行なった後、
スパッタリング装置の基板保持台にセットして、真空槽
を1.3mPaの圧力まで排気した後、Ar−O2混合
ガス(O2 1.5%)を導入し 圧力を0.27Pa
に調整した後、基板温度を50℃に設定し、ITOター
ゲット(SnO2 5%)を用いて、投入電力密度 1w
/cm2 でDCスパッタリングを行ない、厚さ180n
m、抵抗値450Ω/□のITO膜を形成した。次に、
ITO膜の一部(回路引き回し部分)をエッチングによ
り除去した後、ITO膜上に高さ7μm、直径80μ
m、ピッチ1.5mmのドットスペーサを形成した(以
下硝子基板Xと称する)。更にITO膜を設けた面と反
対面にフィルム基板Aを貼り合わせることにより、硝子
基板Yを作製した。
【0039】厚さが100μm、リターデーション値が
7nmのポリカーボネートフィルムの両面に、実施例1
と同様にして、厚さ3μmの硬化型樹脂層を形成した。
次に、実施例1と同様な方法で厚さ18nm、抵抗値4
60Ω/□のITO膜を形成することにより透明電極基
板を作製した(以下フィルム基板Cと称する)。フィル
ム基板CのITO膜を設けた面と反対面にフィルム基板
Aを貼り合わせることにより、フィルム基板Dを作製し
た。フィルム基板Dを可動電極基板とし、硝子基板Yを
固定電極基板として、外部への引き出し回路、絶縁層、
粘着層を設けた後、2枚の透明電極基板の電極面同士が
向かい合い、かつ、フィルム基板Aの遅相軸同士が直交
するようにして貼り合わせることにより比較例1のアナ
ログ型透明タッチパネル部を作製した。
【0040】次に、沃素を偏光子として含有した一軸延
伸ポリビニルアルコールフィルム上にトリアセテートフ
ィルムを接着剤を介して貼り合わせて厚さ150μmの
偏光板を得た。なお、同偏光板において、透明タッチパ
ネル部側に来る面には、クリアハードコート層を設けた
(以下偏光板ハと称する)。
【0041】偏光板ハと実施例1の偏光板ロ、位相差
板、液晶挟持部を用いて、光学軸の向きを調整しなが
ら、偏光板ハ/位相差板/液晶挟持部/偏光板ロの構成
からなる比較例1の液晶セル部を作製した。
【0042】次に、透明タッチパネル部の外側(可動電
極基板の電極面と反対面)に、実施例1の偏光板イをフ
ィルム基板Aの光学軸とのなす角度が45度になるよう
に貼り合わせた。引き続いて、上記液晶セル部上に40
0μmの空隙を開けて重ねる事により、比較例1の入力
・表示一体型デバイスを組み立てた。
【0043】一方、フィルム基板Cを可動電極基板、比
較例1の硝子基板Xを固定電極基板として、外部への引
き出し回路、絶縁層、粘着層を設けた後、2枚の透明電
極基板の電極面同士が向かい合いようにして貼り合わせ
ることにより比較例2のアナログ型の透明タッチパネル
部を作製した。
【0044】次に、透明タッチパネル部を比較例1の液
晶セル部上に400μmの空隙を開けて重ねる事によ
り、比較例2の入力・表示一体型デバイスを組み立て
た。更に、実施例1の偏光板イ、ロ、位相差板、液晶挟
持部と比較例2の透明タッチパネル部を用いて、偏光板
イ、偏光板ロ、位相差板の光学軸の向きを調整しつつ貼
り合わせ、偏光板イ/透明タッチパネル部/位相差板/
液晶挟持部/偏光板ロの構成からなる比較例3の入力・
表示一体型デバイスを組み立てた。但し、比較例3の入
力・表示一体型デバイスでは、透明タッチパネル部の固
定電極基板外面(硝子板表面)と位相差板表面との間に
400μmの空隙を設けた。
【0045】実施例1〜2、比較例1〜3の入力・表示
一体型デバイスの特性を評価した結果を表1に示す。な
お、表1のコントラストは、白表示部(明部)と黒表示
部(暗部)の550nmの反射率の比を示す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例1、2の入力・表示一体型デバイス
は、コントラストが高くかつ外光の映り込みが無いた
め、視認性が優れている。また、タッチパネルの動作力
が小で、入力操作がし易い。
【0048】比較例1の入力・表示一体型デバイスは、
外光の映り込みはないが、画面が暗くコントラストが低
いため視認性が劣る。また、タッチパネルの動作力が大
で入力操作がし難い。比較例2、3の入力・表示一体型
デバイスは、タッチパネルの動作力は小だが、外光の映
り込みがありかつコントラストが低いため視認性が劣
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の入力・表示一体型デバイスはコ
ントラストが高くかつ外光の映り込みがないため視認性
に優れ、更に動作力が小で入力操作がし易いため、携帯
情報端末、カーナビゲーション等複数の光源の元で使用
される情報機器に最適であり、実用上の意義は大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力操作面側から順に、偏光板、透明タ
    ッチパネル部、液晶動作部が配置されてなる入力・表示
    一体型デバイスにおいて、(a)偏光板は液晶動作部と
    対になって液晶表示を行なうための偏光板であり、
    (b)透明タッチパネル部は、1/4波長の位相差を有
    するプラスチックフィルムの少なくとも片面に透明導電
    膜からなる電極が設けられた2枚の透明電極基板が、互
    いの電極面同士が空隙を挟んで向かい合い、更に透明電
    極基板の光学軸同士が直交するように配置して構成さ
    れ、かつ、(c)該透明電極基板の光学軸と該偏光板の
    光学軸とのなす角度が45度であることを特徴とする入
    力・表示一体型デバイス
  2. 【請求項2】 透明電極基板のリターデーション値が、
    125〜150nmの範囲であることを特徴とする請求
    項1記載の入力・表示一体型デバイス
  3. 【請求項3】 透明導電膜が、1/4波長の位相差を有
    するプラスチックフィルムの少なくとも片面上に設けら
    れた硬化型樹脂層を介して設けられてなることを特徴と
    する請求項1または2に記載の入力・表示一体型デバイ
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