JP2545076B2 - 固体触媒成分の製造方法 - Google Patents

固体触媒成分の製造方法

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JP2545076B2
JP2545076B2 JP62043282A JP4328287A JP2545076B2 JP 2545076 B2 JP2545076 B2 JP 2545076B2 JP 62043282 A JP62043282 A JP 62043282A JP 4328287 A JP4328287 A JP 4328287A JP 2545076 B2 JP2545076 B2 JP 2545076B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された活性度および形態学的特性を有す
る固体オレフィン重合触媒成分を製造する方法に関す
る。
従来においては、少なくともマグネシウム、チタンお
よびハロゲン、特に塩素からなる固体成分を活性有機ア
ルミニウム化合物と結合してオレフィン重合触媒を得る
多くの手段が提案されている。これらは支持配位触媒ま
たは触媒システムと称されている。一般に、かかる組成
物の活性度および立体特異性能は、電子供与体(リュイ
ス塩基)を固体成分に配合することによって、および第
3の触媒成分として活性有機アルミニウム化合物と完全
にまたは部分的に錯化できる電子供与体を用いることに
よって改良することができる。
ここにおいて、かかる触媒の固体チタン含有成分は
「プロ触媒(procatalst)」と称せられ、有機アルミニ
ウム化合物は助触媒として電子供与体と別々に、または
部分的に、または完全に錯化して用い、および電子供与
体は「選択性調整剤(selectivity control agent)」
(SCA)として有機アルミニウムと別々に、または部分
的に、または完全に錯化して用いる。
このタイプの支持配位触媒については多くの特許があ
る。一般に、従来技術に記載されているこのタイプの触
媒システムはオレフィン重合体を高収率で得ることがで
き、プロピレンまたは高級α−オレフィンの重合に対す
る触媒の場合には、立体規則性重合体に対して高い選択
性を有する。しかしながら、高い立体規則性における生
産性を一層高めることについて探求されている。
この技術における作業者の目的は高収率でオレフィン
重合体を生成する十分に高い活性度を示す触媒システム
を得、脱炭化(deashing)工程において残留触媒成分を
抽出す必要性を回避することにある。プロピレンおよび
高級オレフィンの場合、同じ程度に重要な目的はアイソ
タクチックまたは立体規則性生成物に対して十分に高い
選択性の触媒システムを得、アタクチック重合体成分を
抽出する必要性を回避することである。
多くの化合物は活性触媒システムを得ることができる
けれども、当業者はある好ましい成分における濃度につ
いて考察している。一般に、プロ触媒は塩化マグネシウ
ム、一般に四価の形態の塩化チタン、および電子供与体
としてエチル ベンゾエートまたはエチル−p−トルオ
ートの如き芳香族エステルからなる。一般的に、助触媒
は選択性調整剤と少なくとも部分的に錯化してしばしば
用いられるトリエチル アルミニウムまたはトリイソブ
チル アルミニウムの如きトリアルキル アルミニウム
である。一般に、選択性調整剤はエチル−パラメトキシ
ベンゾエート(エチル アニセート)またはメチル−p
−トルオートの如き芳香族エステルである。
助触媒および選択性調整剤の選択はこれらの触媒シス
テムの性能に作用すると共に、システムの活性および生
産性を著しく向上する成分はプロ触媒である。
かかるブロ触媒を製造する好ましい方法は米国特許第
4329253,4393182,4400302および4414132号明細書に記載
されている。これらのプロ触媒は活性および立体特異性
が高い、プロ触媒を調製する代表的な手段はマグネシウ
ム化合物、四塩化チタンおよび電子供与体をハロ炭化水
素の存在で反応させることを包含している。次いで、生
成固体粒子を追加量のTiCl4と接触させ、軽質炭化水素
(例えばイソオクタンおよびイソペンタン)を用いて過
剰のTiCl4を洗浄除去しおよび乾燥して錯化する。
この方法に記載されているプロ触媒は優れた重合活性
(重合体収率)および立体特異性性能(アイソタクチッ
ク分)を有している。しかしながら、ある用途の場合、
重合体形態(polymer morphology)が望ましくない。オ
レフィン重合において、重合体形態は触媒形態のレプリ
カについて知られている。更に、プロ触媒形態は出発マ
グネシウム化合物の形態(morphology)に影響する。従
って、最適な触媒形態(例えば、形状粒子)を有するの
を望む場合には、同じ形態の出発マグネシウム化合物を
使用するのが好ましい。
改良形態に対する多くの異なる解決手段については特
許文献に提案されている。そのうちの1つの手段は英国
特許第2101610号明細書に記載されており、この手段に
は固体粒状材料を有機マグネシウム化合物と反応させ、
支持マグネシウム組成物を酸素、二酸化炭素またはヒド
ロキシル化合物で処理し、この処理生成物をカルボニル
化合物と反応させ、および同時にまたは引続いて遷移金
属化合物と反応させている。他の手段は米国特許第4465
783号明細書に記載されており、遷移金属組成物の噴霧
乾燥、または液体媒体に懸濁する遷移金属化合物の支持
について記載されている。また、他の手段は西ドイツ公
開特許第2839188号明細書に記載されており、この場合
には固体マグネシウム ジアルコキシド粒子を適当な液
相に分散し、次いで、噴霧乾燥している。しかしなが
ら、このドイツ特許の方法は、分散固体粒子が噴霧乾燥
装置の微細なオリフィスを詰まらせ、ポンプ輸送および
計量システムをよごす傾向があり魅力的ではない。米国
特許第4540679号明細書においては、マグネシウム ヒ
ドロカルビル カーボネート支持体を用いているマグネ
シウム アルコラートを二酸化炭素に懸濁した懸濁物を
遷移金属成分と反応させて「マグネシウム ヒドロカル
ビル カーボネート」支持体を沈澱させている。特許権
者はプレ重合(prepolymerization)を含む多くの技術
およびトリエチル アルミニウム(TEA)を用いてエタ
ノールを除去し、および生産性を向上させている。しか
しながら、これらの技術は、例えばプレ重合が付加工程
であり、かつTEAの添加が重合体生成物に灰を加えるこ
とから、望ましくない。
本発明においては、優れた生産性および選択性を有す
るのみならず、優れた形態を保有するプロ触媒粒子を製
造する新規な方法を見出した。
本発明は、α−オレフィンの重合に使用する固体触媒
成分を提供するものであり、この触媒成分は、マグネシ
ウム、チタンおよびハロゲンを含有し、 a) 式:MgR′R″(式中R′はアルコキシまたはアリ
ールオキシ基、R″はハロゲンまたはアルコキシまたは
アリールオキシ基を示す)で表わされるマグネシウム化
合物を四価チタンのハロゲン化物でハロ炭化水素および
電子供与体の存在でハロゲン化し; b) 生成したハロゲン化生成物を四価チタンのハロゲ
ン化物と接触させ; c) 生成した生成物を洗浄して未反応チタン化合物を
除去し; d) 固体生成物回収し、 工程a)において用いる式MgR′R″で表わされるマ
グネシウム化合物として、式MgR′R″xCO2(式中R′
およびR″は上記と同一のものを示し、xは0.1〜2.0の
範囲の数値を示す)で表わされる炭酸ガス飽和マグネシ
ウム化合物を脱炭酸化し、少なくとも100℃の温度で加
熱することにより得られたものを用いることにより製造
される。
後述する実施例に示すように、本発明において製造し
た固体触媒成分を用いて製造されるプロピレン重合体は
極めて低いレベルの微粉(すなわち、直径250μm以下
の極めて小さい重合体)である。従って、この成分から
なる触媒は、微粉を除去する気相プロセスにおいて極め
て有利である。更に、かかる触媒を用いて均質で最適な
粒度、すなわち、比較的に狭い粒度分布を有する重合体
を作ることができる。また、この重合体は高いかさ密度
(約0.38g/cc以上)および0.7/1〜1.0/1の範囲の短い直
径(sd)対長い直径(ld)の比を有している。
本発明により製造された触媒は米国特許第4540679号
明細書の触媒と異なる。本発明における「支持体」はハ
ロゲン化マグネシウムであるのに対して、米国特許第45
40679号明細書の「支持体」はマグネシウム ヒドロカ
ルビル カーボネートである。更に、本発明においては
式MgR′R″xCO2の出発マグネシウム化合物(しばしば
炭酸ガス飽和(carbonated)マグネシウム化合物と称す
る)中のCO2は触媒形態を制御するマグネシウム アル
コラートを安定化する手段として使用しており、実際
上、CO2は四価チタンのハロゲン化化合物との接触前に
放出する。
本発明においては干しブドウ状(raisin−like)から
球状の種々の外観を有する触媒粒子を作ることができ
る。この干しブドウ状触媒粒子は高い表面積を有し、高
いエチレン含有量(4モル%以上)、エチレン−プロピ
レン ランダム共重合体および現場衝撃(in−situ imp
act)共重合体をこれらの重合体の製造に通常関連する
よごれ問題なく生成する。高い表面積、より多孔性の触
媒は触媒マトリックス内に多くの粘着重合体を支持する
ことができる。
本発明の重要な点は式MgR′R″xCO2の炭酸ガス飽和
マグネシウム化合物を使用することにある。過剰のCO2
(Mg当り2.0以上)を使用でき、1 CO2当量は各当量の特
定のMgR′R″成分(例えばジアルコキシド)とルュイ
ス酸塩基反応を受ける。
分子式Mg(OC2H52xCO2(ここにxは1.2〜1.3を示
す)を有する炭酸ガス飽和マグネシウム エチラートは
ダイナマイト ノーベル(Dynamit Nobel)から入手で
きる。実際に、この材料は2種の化合物の混合である。
x=1の場合には、 次の構造式を示すことができる: x=2の場合には、次の構造式を示すことができる: 平均分子量は約170であり、一般的な分析によって約14.
3〜14.6%Mgを示す。
一般に、炭酸ガス飽和マグネシウム化合物は、MgR′
R″を適当な稀釈剤に分散させた分散物を実質的無水二
酸化炭素と接触させて作ることができる。「実質的無水
二酸化炭化」とは少なくとも99.5%純度の二酸化炭素で
あり、商業銘柄に及び、かつ純粋な二酸化炭素を包含す
る二酸化炭素を意味する。二酸化炭素は99.8%またはこ
れ以上の純度のCO2が好ましい。酸素および窒素が可燃
性問題を生ずる場合には、これらの不純物は重要であ
る。また、水は問題なもので、避ける必要がある。
一般に、CO2は、マグネシウム化合物を稀釈剤に分散
させた分散物を通して泡立たせるようにする。反応は発
熱であるから、発熱が終るまでCO2の泡立てを継続する
ようにする。このプロセス中、混合物を温め、固体化合
物を溶解する。添加の終りに、濁った粘性溶液を生ず
る。また、CO2源として「ドライ アイス」を使用でき
る。
稀釈剤または溶剤としては、炭酸ガス飽和化合物を所
望の条件で溶解する任意の材料を使用することができ
る。好ましい稀釈剤はアルコールである。しかしなが
ら、アセトンまたはジメチルホルムアミド(DMF)の如
き他の極性溶剤を使用でき、また混合溶剤も使用でき
る。アルコールを用いる場合には、2つの同じ基を含有
するマグネシウム化合物と用いるのが好ましく、すなわ
ち、式R′OHのアルコールを式Mg(OR′)のマグネシ
ウム化合物と用いることができる。例えば、マグネシウ
ム ジエトキシドを用いる場合には、稀釈剤としてエタ
ノールが好ましい。この事はエステル交換による問題お
よび複分解反応における他の問題を軽減する。もっとも
好ましいマグネシウム化合物はマグネシウム ジエトキ
シドであるから、もっとも好ましい稀釈剤はエタノール
である。
マグネシウム化合物および稀釈剤の相対量は使用する
特定成分、条件(例えば温度)および所望濃度に影響す
る。一般に、マグネシウム化合物の濃度は最近の噴霧乾
燥技術で測定して2〜40%範囲の固形分である。使用す
る温度は、一般に約0〜80℃の範囲であり、混合物(溶
液)はCO2泡立たせ中撹拌を継続する。CO2泡立たせ技術
については米国特許第4529715号および4530915号明細書
に記載されている。
反応のために出発材料として使用できるハロゲン含有
マグネシウム化合物としては、例えば塩化マグネシウム
イソブトキシ、塩化マグネシウムエトキシ、臭化マグ
ネシウム エトキシ、沃化マグネシウム フェノキシ、
臭化マグネシウム クミルオキシおよび塩化マグネシウ
ム ナフテノキシの如きハロゲン化マグネシウムアルコ
キシおよびアリールオキシを挙げることができる。
好ましいマグネシウム化合物はマグネシウムジアルコ
キシドおよびマグネシウム ジアリールオキシドから選
択できる。これらの化合物において、適当なアルコキシ
ド基は1〜8個、好ましくは2〜8個の炭素原子を有す
る。化合物のこれらの好ましい基としては、例えばマグ
ネシウム ジ−イソプロポキシド、マグネシウム ジエ
トキシド マグネシウム ジブトキシド、マグネシウム
ジフエノキシド、マグネシウム ジナフテノキシドお
よびエトキシ マグネシウム イソブトキシドを挙げる
ことができる。特に、マグネシウムジエトキシドが好ま
しい。
本発明の他の重要な点は炭酸ガス飽和マグネシウム化
合物の溶液を行い、これを所望形態および粒度を有する
均一で最適な形状の固体粒子に転化することである。こ
れは2つの一般的な手段で達成できる。1つの手段は噴
霧乾燥を含んでおり、他の手段は不活性粒状材料の含浸
を含んでいる。
噴霧乾燥は通常の噴霧乾燥技術を用いることができ
る。この場合、混合物を、その小滴の噴霧または分散を
形成する適当な噴霧器に通し、この小滴に温ガス流を接
触させおよび液体媒質を蒸発させ、固体生成物を回収す
る。混合物の小滴を生成する適当な噴霧器としてはノズ
ル噴霧器およびスピング ディスク噴霧器がある。
一般に、噴霧化は水および酸素の不存在で行う。噴霧
乾燥を行う温度は生成粒子の形状を、いくぶん制御す
る。主としてエタノールからなる溶液の場合、一般的な
温度は40〜120℃、好ましくは50〜90℃である。球状粒
子の調製は溶液の固形分および操作(噴霧乾燥)温度に
影響する。一定固形分において、温度を温かくするほ
ど、中空裂片粒子を生ずる。温度を冷たくするほど、除
去が不十分になり、粒子を凝集することになる。
温かいガスの温度は小滴または噴霧乾燥材料によって
達成する最大温度に少なくとも等しくなるようにする。
温ガスは混合物の小滴に対して逆流させて通すように
するが、一般的には温ガスおよび混合物の並流を用いる
ことができる。並流を用いる場合には、一般に噴霧器を
噴霧乾燥装置の頂部に位置し、温ガス装置の底部近くか
ら除去するようにする。
若干の噴霧乾燥固体は装置の底部から回収し、これら
固体を好ましくは連続的にスターフィダー バルブまた
はスクリュー コンベヤーの如き適当な手段によって、
または温ガス流中で除去することができる。
噴霧乾燥装置を通すことによって冷却した温ガスは噴
霧乾燥装置から別々に除去することができる。温ガスは
サイクロンに通して随伴する固体を除去でき,サイクロ
ンに除去された固体は噴霧乾燥装置から別に除去される
任意の固体に加えることができる。温ガス中に存在する
液体媒質の蒸気は適当な凝縮器において凝縮するのが望
ましく、凝縮液体媒体は固体材料と混合するのに再使用
できる。次いで、ガスを再加熱し、噴霧乾燥装置に循環
することができる。
容器内の圧力は変化させて脱蔵(devolatilization)
を高めまたは妨げることができる。容器における僅かな
正圧は水およびO2汚染を妨げるのに好ましい。
ノズル−オリフィスは通常の噴霧乾燥装置で調整して
所望の粒度を有する粒子を生成する。最終噴霧乾燥材料
の殆んどすべての粒子は2〜250μmの範囲であり、少
なくとも90重量%の粒子は10〜40μmの範囲で、例えば
約20μmの平均粒度を有する。代表的な噴霧乾燥装置お
よびその条件については米国特許第4465783号明細書に
記載されている。
所望形態の粒子を形成する他の方法は、所望形態を有
している不活性粒状支持体を炭酸ガス飽和マグネシウム
化合物の溶液で含浸することからなる。
担体材料、すなわち、支持体は触媒組成物の他の成分
におよび反応システムの他の活性成分に対して不活性で
ある固体粒状材料である。これらの担体材料としては、
例えばシリコンおよびアルミニウムの酸化物およびモレ
キュラーシーブの如き無機材料、およびポリエチレンお
よびポリエステルのような重合体の如き有機材料を包含
している。担体材料が無機酸化物である場合には、これ
らの材料は10〜250μm、好ましくは50〜150μmの平均
粒度を有する乾燥粉末の形態で用いる。また、これらの
材料は多孔性が好ましく、少なくとも3m2/g、好ましく
は少なくとも50m2/gの表面積を有する。無機酸化物は乾
燥する、すなわち、吸着水を含まないようにする。酸化
物材料の乾燥は、その材料を200℃以上の温度で加熱す
ることによって、または化学処理によって行うことがで
きる。
担体は炭酸ガス飽和マグネシウム化合物の溶液に添加
し、次いで溶液を蒸発する。一般に、溶液は大気圧およ
び生成粉末が乾燥するまで80〜90℃に維持した温度に維
持する。真空条件下では、温度は例えば60〜90℃にでき
る。所望の温度および圧力は当業者によって容易に定め
ることができる。必要に応じて、生成粉末はインペンタ
ンの如き不活性液体で1または2回以上洗浄し、アルコ
ールなどを除去することができる。
一度、炭酸ガス飽和マグネシウム化合物の均一な最適
粒子が脱炭酸化されると、次いで、得られた化合物を米
国特許第4414132号明細書に記載されているように複分
解反応(消化(digestion))においてマグネシウム
ハロゲン化物に転化する必要がある。
四価チタンのハロゲン化物でハロゲン化する場合に
は、マグネシウム化合物を反応させてハロゲン対マグネ
シウムの原子比が少なくとも1.2/1であるハロゲン化マ
グネシウムに形成するのが好ましい。良好な結果は、ハ
ロゲン化を十分に完了させる場合に、すなわち、ハロゲ
ン対マグネシウムの原子比が少なくとも1.5/1であるハ
ロゲン化マグネシウムを得る場合に得られる。もっとも
好ましい反応は十分にハロゲン化した反応生成物、すな
わち、ジハロゲン化マグネシウムに誘導することであ
る。このハロゲン化反応は0.005:1〜2:1、好ましくは0.
01:1〜1:1のマグネシウム化合物対チタン化合物のモル
比を用いて適当に行うことができる。これらのハロゲン
化反応はハロ炭化水素、および電子供与体の付加的存在
において行う。また、不活性炭化水素稀釈剤または溶剤
を存在させることができる。不活性稀釈剤または溶剤を
用いる場合、ハロゲン化反応をハロ炭化水素の存在で進
行することが重要であるために、稀釈剤または溶剤はハ
ロ炭化水素に対する完全置換物として使用しないように
する必要があることは勿論のことである。
四価チタンの適当なハロゲン化物としては、例えばジ
ヘキサノキシ−チタン ジクロライド、ジエトキシ−チ
タンジブロマイド、イソプロポキシ−チタン トリヨー
ジドおよびフエノキシ−チタン トリクロライドの如き
アリールオキシまたはアルコキシ−ジ−およびトリハロ
ゲン化物、およびチタン テトラハロゲン化物を挙げる
ことができる。テトラハロゲン化物が好ましく、特にチ
タン テトラクロライドが好ましい。
適当なハロ炭化水素としては塩化ブチルおよび塩化ア
ミルの如き化合物および次に示す好ましい化合物を例示
できる。好適な脂肪族ハロ炭化水素は分子当り1〜12
個、特に9個以下の炭素原子を有し、かつ少なくとも2
個のハロゲン原子からなるハロゲン置換炭化水素であ
り、例えばジブロモメタン、トリクロロメタン、四塩化
炭素、1,2−ジクロロエタン、ジブロロブタン、1,1,3−
トリクロロエタン、トリクロロシクロヘキサン、ジクロ
ロフルオロエタン、トリクロロプロパン、トリクロロフ
ルオロオクタン、ジブロモジフルオロデカン、ヘキサク
ロロエタンおよびテトラクロロイソオクタンを挙げるこ
とができる。四塩化炭素および1,1,3−トリクロロエタ
ンが好ましい脂肪族ハロ炭化水素である。また、芳香族
ハロ炭化水素としては、例えばクロロベンゼン、ブロモ
ベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロジブロモベンゼ
ン、塩化ナフチル、クロロトルエンおよびジクロロトル
エンを使用でき、クロロベンゼンおよびジクロロベンゼ
ンは好ましい芳香族ハロ炭化水素である。
固体触媒成分の調製に用いるのに適当な電子供与体は
エーテル、エステル、ケトン、フェノール、アミン、ア
ミド、イミン、ニトリル、ホスフィン、亜りん酸塩、ス
チビン、アルシン、ホスホラミド(phosphoramides)お
よびアルコラートを例示できる。適当な供与体の例につ
いては米国特許第4136243号明細書またはこれに同等の
米国特許第1486194号明細書、および英国特許第1554340
号明細書またはそれに同等の西ドイツ公開特許第272912
6号明細書に記載されている。好ましい供与体としては
エステル、ジエステルおよびジアミン、特にカルボン
酸、好ましい芳香族カルボン酸のエステルおよびジエス
テルであり、例えばエチルおよびメチル ベンゾエー
ト、p−メトキシエチルベンゾエート、p−エトキンメ
チルベンゾエート、エチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルアセテート、ジメチルカルボネート、
ジメチルアジパート、イソブチルフタラート、ジヘキシ
ルフマラート、ジブチルマレート、エチルイソプロピル
オシザレート、p−クロロエチルベンゾエート、p−ア
ミノヘキシルベンゾエート、イソプロピルナフテネー
ト、n−アミルトルエート、エチルシクロヘキサノエー
ト、プロピルビバレート、N,N,N′,N′−テトラメチル
エチレンジアミン、1,2,4−トリメチルピペラジン、2,
3,4,5−テトラエチルピペリジンおよび類似化合物を挙
げることができる。電子供与体は単独で、または組合せ
て用いることができる。固体触媒成分を調製するのに用
いる好ましい電子供与体はエチルベンゾエートおよびイ
ソブチルフタレートである。
一般に、ハロゲン化は固体反応生成物の形成下で進行
させ、この生成物は濾過、傾瀉または他の適当な方法に
よって液体反応媒質から分離でき、次いでn−ヘキサ
ン、イソオクタンまたはトルエンの如き不活性炭化水素
稀釈剤で洗浄して物理的に吸着されたハロ炭化水素を含
む任意の未反応材料を除去することができる。
ハロゲン化に引き続いて、生成物をジアルコキシ−チ
タンジハラド、アルコキシ−チタントリハライド、フェ
ノキシ−チタントリハライドまたはチタンテトラハライ
ドの如き四価チタンのハロゲン化物と接触させる。もっ
とも好ましいチタン化合物はチタンテトラハライド、特
に四塩化チタンである。この処理は固体触媒成分におけ
る四価チタンの含有量を高める。この事は0.005/1〜3.0
/1、特に0.02/1〜1.0/1の固体触媒成分における四価チ
タイ対マグネシウムの最終原子比を達成するのに十分に
するのが好ましい。この目的のために、四価チタンのハ
ロゲン化物との接触は必要に応じて不活性炭化水素また
はハロ炭化水素稀釈剤の存在において60〜136℃の温度
で0.1〜6時間にわたって行うのが適当である。特に、
好ましい接触温度は70〜120℃であり、もっとも好まし
い接触時間は0.5〜3.5時間である。処理は、固体を上述
するところから選択する適当な電子供与体を含む四価チ
タンのハロゲン化物の別々の部分と順次に触媒させて行
うことができる。
ハロゲン化すべきマグネシウム化合物に含有でき、お
よび工程a)においてハロゲン化剤として作用するチタ
ン化合物におよびハロゲン化物生成物を工程b)で接触
させる四価チタンのハロゲン化物に含有できる好ましい
ハロゲン原子は塩素である。
工程b)において四価チタンのハロゲン化物で処理し
た後、触媒成分は液体反応媒質から適当に分解し、洗浄
して未反応チタン化合物を除去する。最終洗浄固体触媒
のチタン含有量は1.5〜3.6重量%が適当であるが、4.5
重量%までにもできる。
触媒成分を洗浄するのに用いる適当な材料は不活性の
軽質炭化水素液体である。好ましい軽質炭化水素液体の
脂肪族、脂環式および芳香族炭化水素である。かかる液
体としては、例えばイソペンタン、n−ヘキサン、イソ
オクタンおよびトルエンを挙げることができ、特にイソ
ペンタンが好ましい。
生成固体成分は重合プロセスにおける助触媒および選
択性調製剤と用いるプロ触媒である。
選択性調整剤として有機アルミニウム化合物と組合わ
せてまたは反応させて用いる、および固体触媒成分の調
製に用いる適当な電子供与体としては、例えばエーテ
ル、エステル、ケトン、フェノール、アミン、アミド、
イミン、ニトリル、ホスフィン、シラン、亜りん酸塩、
スチビン、アルシン、ホスホラミドおよびアルコラート
を挙げることができる。適当な供与体の例は米国特許第
4136243号明細書またはその同等の英国特許第1486194号
明細書、および英国特許第1554340号明細書またはその
同等の西ドイツ公開特許第2729126号明細書に記載して
いる。好ましい供与体はエステルおよび有機珪素化合物
である。好ましいエステルはカルボン酸、特に芳香族カ
ルボン酸のエステルであり、例えばエチルおよびメチル
ベンゾート、p−メトキシエチルベンゾエート、p−エ
トキシメチルベンゾエート、p−エトキシエチルベンゾ
エート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルアセテート、ジメチルカルボネート、ジメチルア
ジパート、ジヘキシルフマラート、ジブチルマレート、
エチルイソプロピルオキシザレート、p−クロロメチル
ベンゾエート、p−アミノヘキシルベンゾエート、イソ
プロピル ナフテネート、n−アミルトルエート、エチ
ルシクロヘキサノエート、プロピルビバレートを挙げる
ことができる。使用する有機珪素化合物としては、例え
ば一般式Rn′Si(OR24-1(ここにnは0〜3の範囲の
数、R′は炭化水素基またはハロゲン原子、およびR2
炭化水素基を示す)で表わされるアルコキシランおよび
アシルオキシシランを包含している。特定例として、ト
リメチルメトキシシラン、トリフェニルエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシランおよびフェニルトリメト
キシシランを包含する。触媒における選択性調製剤とし
て使用する供与体はチタン含有成分を作るのに用いる供
与体と同じまた異なる供与体を用いることができる。チ
タン成分を作るのに用いるのに好ましい電子供与体はエ
チルベンゾエートおよびイソブチルフタレートである。
全触媒において好ましい選択性調整剤はn−エトキシエ
チルベンゾエート、フェネチルトリメトキシシランおよ
びフェニルジメトキシシランである。
助触媒として使用する有機アルミニウム化合物はハロ
ゲン化チタンからなるオレフィン重合触媒システムにお
ける任意の既知の活性剤から選択できるが、ハロゲンの
存在しないのが適当である。トリアルキルアルミニウム
化合物、ジアルキルアルミニウム ハロゲン化物および
ジアルキルアルミニウム アルコキシドを用いることが
でき、トリアルキルアルミニウム化合物が好ましく、特
に各アルキル基が2〜6個の炭素原子を有する、例えば
トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニ
ウム、トリイソブチルアルミニウム、トリイソプロピル
アルミニウムおよびジブチル−n−アミルアルミニウム
が好ましい。
有機アルミニウム化合物と組合わせて別々に使用す
る、または反応させる選択性調整剤の割合は、アルミニ
ウム化合物モル当りのモルとして計算して0.005〜1.5、
特に0.1〜0.5が好ましい。Tiモル当りのモルとして計算
して、好ましい選択性調整剤の割合は0.1〜50、特に0.5
〜20である。
固体触媒成分に含有する電子供与体の割合は、マグネ
シウムのモル当りのモルとして計算して0.01〜10、例え
ば0.05〜5.0、特に0.05〜0.5が適当である。
最終重合触媒組成物を調整する場合、プロ触媒、助触
媒および選択性調整剤を、別々に使用する場合には、モ
ル比を適当に用いて単に組合わせて最終触媒において1/
1〜150/1、適当には10/1〜150/1のアルミニウム対チタ
ンの原子比を生じさせることができる。本発明の触媒は
同じタイプの従来の触媒より低いAl:Ti比、例えば80/1
以下、更には50/1で極めて優れた活性を示す。しかしな
がら、同じ条件下で高いAl:Ti比でも有利に用いること
ができる。Al:Ti比を高めるにつれて、未抽出生成物中
の増加触媒残留物を犠牲にして触媒活性を高める傾向が
ある。これらのファクター並びにアインタクチック性の
所望レベルは任意に与えられたプロセスおよび所望生成
物に対してAl:Ti比を選択する場合に考慮する。一般
に、30/1〜100/1、特に50/1〜80/1のAl:Ti原子比が有利
である。
また、本発明の方法により得られた新規な触媒成分お
よび組成物を使用してエチレンまたはブチレン、好まし
くはプロピレンの如きα−モノオレフィンを重合するこ
とができる。これらの重合は液体媒質として液体単量体
または不活性炭化水素稀釈剤を用いて気相重合またはス
ラリー重合の如き任意の従来技術によって行うことがで
きる。水素は、触媒組成物の立体特異的性能を害するこ
となく重合体の分子量を制御するのに用いることができ
る。重合は新規な触媒組成物、または1または2種以上
の触媒成分を重合反応器に一定にまたは断続的に供給す
るハッチ式または連続式で行うことができる。新規触媒
組成物の活性および立体特異性は任意の触媒除去または
重合体抽出技術において必要としないことである。重合
体中の全金属残留物、すなわち、合わせた(combined)
アルミニウム、マグネシウムおよびチタン含有量は150p
pmのように低く、更に75ppm以下である。
ここに使用するタイプの支持配位プロ触媒および触媒
システムは酸素、酸化炭素、アセチレン系化合物および
硫黄化合物の如き触媒毒に対して種々の度合いにおいて
極めて敏感である。本発明の実施において、および次の
実施例において、装置および試薬並びに稀釈剤は注意し
ながら乾燥し、潜在的な触媒毒を除去する。
プロ触媒の生産性は標準1または2時間反応における
kg重合体/gプロ触媒として定め;またkg重合体/gTiとし
て表すことができる。しばしば触媒活性はkg重合体/gプ
ロ触媒/時で示されている。標準1時間試験において定
める場合には、活性は数字で表して生産性と同様であ
る。
アイソタクチック ポリプロピレンに対する選択性は
U.S.Food and Drug Administration(FDA)の規定に従
ってキシレン可溶性重合体(XS)の量を測定することに
よって定めることができる。XF試験は次のように行う: 試料を、酸化防止剤を含有するキシレンにフラスコに
おいて撹拌しながら120℃で還流加熱して完全に溶解し
た。次いで、フラスコを25℃で水溶中に撹拌しないで1
時間にわたり浸し、この間に不溶性部分を沈澱させた。
沈澱物を濾別し、瀘液に存在する溶質を、濾液の10mlア
リコートを蒸発し、残留物を真空下で乾燥しおよび残留
物を秤量して測定する。キシレン−溶質は無定形材料と
若干低い分子量の結晶性材料からなる(FDA規定121.250
1および1.1.2510、1971)。
プロピレン ホモポリマーの場合におけるXSの数値
は、一般に還流n−ヘプタンに抽出されうる重合体の量
より約2%以下である。それ故、ポリプロピレンのアイ
ソタクチック性インデックス(還流n−ヘプタンに不溶
性の量)は約100−(XS+2)である。
標準条件における触媒生産性はアイソタクチック性と
逆の関係を示す。この関係は任意に与えられたプロ触媒
の特性を示す。一般に、これらの変数は選択性調整剤
(SCA)の割合を変えることによって制限内に制御する
ことができる。SCAの量を増加するにつれて、アイソタ
クチックまたは立体規則性重合体に対する選択性が増大
するが、しかし標準1時間試験において活性、およびこ
れから生産性が低下する。
(A)遷移金属成分 次に、本発明を実施例について説明する。
例I(比較) この例I(比較)(以後I.E.Iとして示す)はシリカ
に担持した触媒の製造について示している。第1に、約
20.3gのマグネシウム ジエドキシドをフラスコ内の700
mlのエタノールに添加した。次いで、CO2を、すべての
固形物が溶解するまで、フラスコを通して泡立てた。過
剰のCO2は泡立て器を通して排出するようにした。反応
は約30分間以上行い、エタノール溶液の温度が高まるこ
とによって確めた。また、炭酸ガス飽和マグネシウム
エチラートは撹拌しながらドライアイスをエタノールお
よびマグネシウム エトキシドのスラリーに滴加するこ
とによって作ることができる。この場合、撹拌はすべて
のマグネシウム エトキシドが溶解するまで継続する。
シリカにおける触媒調製 6gのシリカ(使用したシリカはダビゾン(davison)S
GB−5、ダビゾン952、粒度50〜70μm、細孔容積1.05
および1.7cc/gを含み;シリカは窒素下で撹拌し、BF3,B
Cl3で幾分処理した)を含有するフラスコに、上述する
炭酸ガス飽和マグネシウム溶液100mlを添加した。生成
粉末が乾燥するまで、エタノール85℃で撹拌しながら蒸
探させた。次いで、固形物をイソペンタンで5回洗浄し
た。次いで、TiCl4およびクロロベンゼン(CB)の50:50
容量混合物を1.2mlのエチル ベンゾエートと一緒に固
形物(75ml)に添加した。次いで、混合物を100℃で1
時間にわたり加熱し、液体を濾過した。追加量のTiCl4:
CBを添加し、110℃に30分間にわたり加熱し、濾過し
た。最後の追加量のTiCl4:CBを0.3mlの塩化ベンゾイル
と添加した。混合物を110℃に30分間加熱し、濾過し
た。吸着TiCl4を除去するために、触媒をイソペンタン
で6回洗浄した。
重 合 2.7のプロピレンに0.7ミリモルのトリエチレンアル
ミニウム(TEA)、0.3ミリモルのp−エトキシ エチル
ベンゾエート(PEEB)および0.01ミリモルのTiに当価
の上述するようにして調製した触媒を添加した。この場
合、0.15ミリモルの塩化ジエチル アルミニウム(DEA
C)を触媒に添加し、10分間にわたって予め混合した。
重合を2時間にわたって行った。この結果を表1に示
す。
例II(本発明) この例II(本発明)(以後I.E.IIとして示す)におい
ては、触媒を炭酸ガス飽和マグネシウム エトキシドか
ら調製し、形態を制御する試みは行わなかった。
触媒調製 炭酸ガス飽和マグネシウムエチラートをシリカ調製下
で上述するようにして作った。しかしながら、固体の炭
酸ガス飽和マグネシウムエチラートは、エタノールをロ
ータバプ(rotavap)における窒素洗浄または除去によ
って溶液から蒸発させて得た。更に、固形物を、窒素中
100℃または150℃で徹底的に乾燥して処理した(CO2は1
00〜140℃で失うことをダイナミックノーベルによって
報告されている)。150℃に加熱し、40重量%を失っ
た。これはCO2を完全に失ったことに相当する。N2乾燥
後に得られた固形物を、シリカを添加しない以外はI.E.
1に記載する触媒調製と同様に処理した。
重 合 重合を液体プロピレンにおいて完了させた。所触媒と
してはトリエチルアルミニウムを使用し、選択性調製剤
としてはp−エトキシエチルベンゾエートを溶い、塩化
ジエチルアルミニウムを触媒による予備接触段階で用い
た。触媒は0.01ミリモルのTiを装填するのに十分なよう
に供給した。また、ある重合は気相中2MPa(300psig)
および65℃で完了させた。反応時間は、図示しない限
り、2時間にした。これらの結果を表1に示す。
例III(本発明) この例III(本発明)、(以後I.E.IIIとして示す)に
おいては、触媒を噴霧乾燥炭酸ガス飽和マグネシウムエ
トキシドから作った。
噴霧乾燥固体の調製 炭酸ガス飽和マグネシウムエチラートの溶液をI.E.I
に記載すると同様にして調製した。生成溶液は約33重量
%の炭酸ガス飽和マグネシウムエチラートであった。こ
の溶液を既製流量で小さいノズルに圧送し、この点にお
いて生成液体流を窒素と種々の温度で緊密に接触させ
た。100〜120℃で窒素との接触によって得た固形物は中
空球形状であり、この多くは小さい破片に破裂した。80
〜60℃で窒素との接触により得られる固形物は、しわが
よったエンドウ(干しブドウ)の形状に似ている固形物
であった。
触媒調製 噴霧乾燥から得た固形物を、石英管内で、窒素を固形
物に通しながら70℃で7時間にわたり加熱し、次いで40
時間にわたり105℃で窒素流で加熱し、最後に1時間150
℃で加熱した。CO2を効果的に除去した。6.0gの上記固
形物を触媒調製用フラスコに入れた。常温において、Ti
Cl4:CBの50:50溶量混合物150mlを2.4mlのエチルベンゾ
エートと一緒に添加した。混合物を110℃で加熱し、1
時間混合し、この間に液体を濾別した。追加量150mlのT
iCl4:CB混合物を1.5mlのジイソブチルフタレートと一緒
に添加し、混合物を110℃で30分間維持し、この際に液
体を濾過した。上記工程を繰返し、最後に150mlのTiC
l4:CBで洗浄した。次いで、最終固体触媒成分をイソペ
ンタンで6回洗浄した。
重 合 固体触媒成分を用いて液体プロピレンを重合した。助
触媒としてトリエチルアルミニウムを用い、および選択
性調製剤としてフェネチルトリメトキシシランを用い
た。触媒を十分に添加して0.01ミリモルのTiを与えた。
持続時間は2時間であった。
対照例I 対照触媒(標準触媒)を米国特許第4,414,132号明細
書に記載すると同様にして、すなわち、CO2を使用しな
いで調製した。大ざっぱに言えば、マグネシウムジエト
キシドをTiCl4およびエチルベンゾエートとクロロベン
ゼンの存在で反応させて固体成分を得た。この固形物を
TiCl4/クロロベンゼンで追加洗浄剤で処理し、また塩化
ベンゾイルを含む洗浄剤で処理した。重合は上述するI.
E.Iにおけると同様にして行った。
上述するようにして調製した種々の触媒を以下に比較
する。すべての結果は示していない、大部分においては
良好な触媒生産性および代表的形態を示している。示し
ているように、従来の触媒(炭酸ガス飽和Mg化合物から
調製しない)と同等で、しかも優れた形態の重合体生産
性を達成することができた。噴霧乾燥材料は従来の触媒
の場合には250μm以下;2.0重量%対10.2重量%の材料
レベルにおいて著しい差を示している。生成物粒子の形
状は岩石状(rock−like)粒子が均一の干しブドウ状粒
子に著しく改善された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−223808(JP,A) 特開 昭55−152710(JP,A) 特開 昭60−71606(JP,A) 特開 昭58−222104(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−オレフィンの重合に使用するマグネシ
    ウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分
    を、 a) 式:MgR′R″(式中R′はアルコキシまたはアリ
    ールオキシ基、R″はハロゲンまたはアルコキシまたは
    アリールオキシ基を示す)で表わされるマグネシウム化
    合物を四価チタンのハロゲン化物でハロ炭化水素および
    電子供与体の存在でハロゲン化し; b) 生成したハロゲン化生成物を四価チタンのハロゲ
    ン化物と接触させ; c) 生成した生成物を洗浄して未反応チタン化合物を
    除去し; d) 固体生成物回収することにより製造するにあた
    り、 工程a)において用いる式MgR′R″で表わされるマグ
    ネシウム化合物として式MgR′R″xCO2(式中R′およ
    びR″は上記と同一のものを示し、xは0.1〜2.0の範囲
    の数値を示す)で表わされる炭酸ガス飽和マグネシウム
    化合物を脱炭酸化(decarbonate)し、少なくとも100℃
    の温度で加熱することにより得られたものを用いる。 ことを特徴とする固体触媒成分の製造方法。
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