JP2544919B2 - 樹脂ワツクス膜剥離剤組成物 - Google Patents

樹脂ワツクス膜剥離剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は樹脂ワックス等床用艶出し剤の膜を剥離する
剥離剤組成物に関する。
[従来の技術] 一般に、床等に用いられる樹脂ワックス艶出し剤は、
金属架橋型アクリル樹脂エマルジョンを主成分としてポ
リエチレンエマルジョン,レジン,可塑剤などの配合物
である。この様な樹脂ワックス艶出し剤は、塗布後の乾
燥過程に於いて金属架橋型アクリル樹脂中のカルボキシ
ル基どうしが、 などの金属原子で架橋され走行などに十分耐えうる強靭
な被膜となる。金属架橋されたカルボキシル基変性アク
リルポリマーの被膜は、アンモニウムイオンと架橋金属
とが錯塩をつくるため、架橋結合を切断することができ
る。その結果、カルボキシル基は自由になりアルカリに
よりナトリウム艶などとなり水に可溶となる。この性質
を利用し通常剥離がおこなわれ、そのための剥離剤が種
々市販されており、一般に床等のメンテナンスでは、長
期間の走行などにより傷付き美観を失った樹脂ワックス
被膜を強いアルカリ性の剥離剤を用い完全に剥離除去し
た後、新たな樹脂ワックスなどの艶出し剤を塗布し美観
を回復させている。
従来使用されている剥離剤は、水溶性溶剤,アルカリ
ビルダー,界面活性剤,アミンなどを主成分としてお
り、これを5〜10倍の水で希釈して使用されている。か
かる希釈液を用いた剥離作業は、まず剥離剤希釈液をモ
ップ等で均一に被膜上に塗布する。時間をおき被膜をあ
る程度溶解あるいは膨潤させた後、ポリッシャーを用い
剥離専用パットで充分に被膜を研磨除去する。ついで汚
水を回収し充分な水拭きを行うものである。この一連の
作業中ポリッシャーを使用し充分に被膜を研磨すること
が確実な剥離作業が不可欠であった。しかしながらポリ
ッシャーの使用は、過酷な作業であり、かつ熟練を要
し、更に狭く入り組んだ場所や階段などでは使用出来な
いなどの問題点がありながら一般に用いられている。な
ぜなら、オフィスビル,スーパーマーケットあるいはデ
パート等に於ける剥離作業は人々の帰った後の夜間に行
なわれることが一般的であり作業時間に制約がある。こ
の限られた時間内に作業を終了するためには剥離作業の
各工程が確実でなければならない。したがって、現在一
般に使用されている剥離剤では確実な剥離作業を行うた
めにポリッシャーの使用が不可欠である。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の剥離剤あるいはその希釈液は、低粘度ニュート
ン液体であるため非常に流れ易い。このため、使用時、
床に設置されている例えばロッカー,書棚などの下に剥
離剤が流れこんでいた。これを作業中に全て回収するこ
とは難しく、剥離作業終了後にしみ出ていた。これは新
たに塗布した樹脂ワックス被膜を侵してしまい、さらに
は床剤の変色等をきたし著しく美観を損ねる原因となっ
ていた。そこでこの様な恐れのある場合は、マスキング
テープ等を用い剥離剤が流れ込むことを防止していた。
しかし広いスペースでは非常に手間のかかる作業である
ため、剥離剤の塗布から回収までの間、流れ広がること
のない剥離剤が望まれていた。
また、従来の剥離剤が低粘度ニュートン液体であるこ
とは、剥離しようとする樹脂ワックス膜上に、均一に充
分厚く塗布することを不可能としていた。これは塗布し
た剥離剤を薄くし蒸発乾燥をまねく原因となっていた。
この乾燥した部分は再び被膜を形成してしまうので、水
拭き工程で除去することは出来ず剥離残しとなる。この
様な場合は、再度の剥離作業が必要となり手間がかかる
以上に、予定時間内に作業を終了出来ないという問題が
起きてしまう。また、薄い剥離剤では被膜に対する剥離
剤の絶対量が少なく、充分に被膜を溶解させることは難
しい。このことがポリシャー使用を不可欠にしており、
さらに被膜を一部溶解あるいは膨潤させ、蒸発により少
量となった剥離剤は高粘度となり回収作業に手間取って
いた。この場合は再度の剥離剤や水の塗布が必要となり
先に上げた剥離剤の流れ広がりの問題となる。したがっ
て、乾燥しにくく一度の塗布作業で完全な剥離を可能と
する強力な剥離剤が望まれていた。
また、剥離作業の現場には、出来る限り従来の剥離剤
や水の使用を制限したい場所例えばフリーアクセスフロ
アーがある。フリーアクセスフロアーは配線や配管が集
中化していて、さらにその点検および交換が必要な床に
用いられる。例えばコンピューター室,スタジオなどが
その対象となっている。フリーアクセスフロアーではコ
ンクリートスラブとタイルの置かれる床の間に数10cmの
空間があり、この空間に配線や配管される。これらの床
は50cm四方に区切られ取りはずし可能となっていること
が多く従来の剥離剤や水では、そのすきまから床下の空
間に流れ落ちてしまいショート,漏電,腐蝕等の原因と
なる。このため充分に対応出来ないケースも見られ、さ
らに今後この様な現場は増えると思われる。したがって
必要最低限の水使用でかつ流れ落ちることのない剥離剤
の開発が急務となっている。
また、樹脂ワックスが塗布される床のなかには、通常
の平面なタイルの外に最近エンボスタイプと呼ばれるタ
イル表面を凹凸加工したものが表われている。この様な
タイルを用いた現場では、従来ポリッシャーの使用を前
提とした作業は難しい。即ち、凹部のポリッシャー作業
が不充分となり剥離残しと成り易い。この場合単にポリ
ッシャー不要の強力な剥離剤であっても、従来通りの流
動性に富みすぎたものでは、やはり凸部において剥離残
しとなる。したがって、ポリッシャー不要でなおかつタ
イルの凹凸部を均一に塗布可能とするチキソトロピック
性を兼ね備えた剥離剤が望まれている。
また、床面には、コーナー、巾木,机の下などのポリ
ッシャーを使用できない部分も多くある。このような部
分では、剥離剤塗布後、全て手作業によりパットで床面
を研磨する必要があり非能率的であった。したがって、
剥離作業の容易な研磨作業の必要な剥離剤が望まれてい
た。
更にまた、樹脂ワックス艶出し剤が塗布される部分
は、平面なる床以外に階段などの垂直面もある。ここで
の作業は通常の方法で完全に剥離できず、特に剥離剤を
垂直面に保持させることは難しく非能率的な手作業に頼
らざるをえなかった。したがって垂直面においても、た
れ落ちることのない剥離剤が望まれていた。
以上の様な問題点を克服した樹脂ワックス艶出し剤の
ための剥離剤はいまだに開発されていない。
従来の剥離剤は、先に述べた様に水溶性溶剤,アルカ
リビルダー,界面活性剤,アミンなどから構成されるも
のが一般的であり、低粘度ニュートン溶液であった。か
かる剥離剤の問題点の解決として増粘剤を添加し、高粘
度かつチキソトロピック性を付与させる事は一つの方法
と考えられる。しかし単に従来の剥離剤に増粘剤を加え
ることは、いくつかの点で問題があり使用出来無かっ
た。まず剥離剤の水素イオン濃度は、14に近く強アルカ
リ性であり、さらに多種多量のイオン性物質、例えばメ
タケイ酸ソーダなどの無機アルカリ,陰イオン界面活性
剤,可溶化剤などが含まれるため水溶性ポリマーを用い
た場合は、ポリマーが塩析や加水分解を起し安定性を具
備した剥離剤組成物を開発することは難しい。また無機
系の増粘剤は、水溶性で無いため剥離作業終了後残留し
てしまい、新たな樹脂ワックス塗布時に樹脂ワックスが
白化現象を起こしてしまい使用することはできない。
さらに剥離剤は、通常5〜10倍に水で希釈使用される
ため、使用時に流れ広がりや、たれ落ちない程の粘度と
チキソトロピック性を持たせるためには、希釈前剥離剤
の粘度は非常に高いものとなる。これは、製造時の撹拌
や容器への充填あるいは、使用時の容器からの取り出し
に支障をきたしてしまう。
したがって、製造から使用時希釈するまでの間は、流
動性に富み、剥離作業直前に水で希釈することにより初
めて目的の粘度を発現するものが好ましい。
さらに、従来の剥離剤は作業時にポリッシャー(物理
的効果)を用いることを前提とし配合されている。この
ため通常の希釈倍率では金属架橋型アクリル樹脂のアル
カリ水溶液可溶性に基づく化学的効果だけでは充分な剥
離は行なえなかった。まれに2〜3倍の低希釈率で使用
されるが、粘度は低く、かかる問題を全て解決するには
至らない。
ここに、本発明者らは、剥離剤使用時の水希釈によっ
て粘度を増加させることで、従来剥離剤を保持させるこ
との難しかった現場においても使用を可能とし、さらに
樹脂ワックス膜に均一に充分厚く塗布可能とすることで
最大限に化学的効果を発揮せしめ、かつ乾燥をおさえる
ことにより、除去しようとする樹脂ワックス膜との接触
有効時間を長くすることによりポリッシャー不要なる新
規な剥離剤組成物を発明した。
[問題点を解決するための手段] この発明は、下記(A)ないし(F)成分からなりpH
>10のアルカリ性を示す樹脂ワックス膜剥離剤組成物で
ある。
(A)次の一般式(I)で示される水溶性有機溶剤20
〜60重量% R−O−(R′O)nH ・・・・(I) (式中Rは炭素数1〜4のアルキル基,フェニル基ある
いはベンジル基を示し、R′はエチレン基又はプロピレ
ン基あるいはその両方。nは1〜3) (B)水溶性ポリアクリル酸 0.1〜 5重量% (C)非イオン性界面活性剤 0.1〜 5重量% (D)多価アルコール 0.1〜20重量% (E)無機もしくは有機アルカリ 1 〜15重量% (F)水 35 〜75重量% (A)の成分の水溶性有機溶剤は、次の一般式(I)
で示される水溶性有機溶剤で、炭素数1〜4の一価アル
コール又は、フェノール、ベンジンアルコールに酸化エ
チレン又は酸化プロピレンあるいは両方を1〜3モル付
加させたものである。
R−O−(R′O)nH ・・・・(I) (式中Rは炭素数1〜4のアルキル基,フェニル基,ベ
ンジル基を示し、R′はエチレン基又はプロピレン基あ
るいはその両方。nは1〜3) 例えば、エチレングリコールモノn−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテルなどがあげられ、
これらの一種単独または二種以上の組合せが可能であ
る。
(B)成分の水溶性ポリアクリル酸としては、架橋型
アクリル酸重合体といわれるものの使用が好ましい。そ
れはオレフィン系不飽和カルボン酸、例えばアクリル
酸,メタクリル酸などと、種々の多価アルコール、例え
ばポリアルケニルポリエーテルなどとの共重合物であ
る。この構造を有する水溶性ポリアクリル酸は、数種の
ものが市販されており、例えば、ハイビスワコー103
(カルボキシル基含量57.7〜63.4%,0.2%中和液粘度1
3,000〜40、000cp;和光純薬工業株式会社製)を挙げる
ことができる。これらを、一種単独または二種以上の組
み合わせで使用出来る。
(C)成分の非イオン界面活性剤は、例えば、エチレ
ンの平均付加モル数6〜30で炭素数8〜22の第一級また
は第二級アルキル基のポリオキシエチレンアルキルエー
テル、エチレンの平均付加モル数6〜30でアルキル基の
炭素数が8〜16のポリオキシエチレンアルキルフェニル
エールなどが挙げられる。一般に洗浄剤,浸透剤,潤滑
剤として利用される分子量範囲のものの全てを使用出来
る。
(D)成分の多価アルコールとして、例えばエチレン
グリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリ
コール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコー
ル,トリメチレングリコール,ブタンジオール,1・5−
ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン
などが挙げられ、これらの一種単独または二種以上の組
み合わせで使用できる。
(E)成分として、ナトリウム,カリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物,炭酸塩リン酸塩,およびケイ酸塩
などの例えば水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸
ナトリウム,炭酸カリウム,リン酸ナトリウム,リン酸
カリウム,メタケイ酸ナトリウム,メタケイ酸カリウ
ム,オルソケイ酸ナトリウム,オルソケイ酸カリウムな
どの無機アルカリが挙げられる。またアンモニア水や有
機アルカリとしては、アルキルアミン,アルカノールア
ミン,脂環式アミン,芳香族アミンなどが挙げられる。
例えばアルキルアミンとしては、モノエチルアミン,ジ
エチルアミン,トリエチルアミンなどであり、アルカノ
ールアミンとしてはモノエタノールアミン,ジエタノー
ルアミン,トリエタノールアミンなどであり、脂環式ア
ミンとしてはモルホリンなどがある。更にはエチレンジ
アミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラミ
ン,テトラエチレンペンタミン,ペンタエチレンヘキサ
ミン,ピペラジンなどのエチレンアミンやプロピレンア
ミンを用いる事が出来る。
本発明において、(A)成分である一般式(I)で示
される水溶性有機溶剤の配合量が限定されるのは、60重
量%以上では、(B)成分である水溶性ポリアクリル酸
が沈殿してしまうため均一な組成物とならず、また20重
量%未満では、剥離効果が低下するためと、組成物中の
水の割合が高くなり(B)成分である水溶性ポリアクリ
ル酸の溶解度が上がり組成物の粘度が高くなりすぎてし
まうためである。好ましくは30〜50重量%である。
(B)成分である水溶性ポリアクリル酸の配合量が限
定されるのは、5重量%以上では均一な組成物が得られ
ず水溶性ポリアクリル酸が沈殿してしまうためである。
0.1重量%以下では希釈時充分なる粘度が得られないた
めである。好ましくは0.5〜3重量%である。
(C)成分である非イオン性界面活性剤の配合量が限
定されるのは、0.1重量%以下では希釈使用時の浸透、
潤滑効果が劣るため剥離残しの原因となる。5重量%以
上加えても効果に差はない。
(D)成分である多価アルコールの配合量が限定され
るのは、0.1重量%以下では充分なる保水効果が得られ
ず、20重量%以上加えても保水効果に差がないためであ
る。好ましくは2〜15重量%である。
(E)成分である無機および有機アルカリの配合量
は、組成物のPHがアルカリ性好ましくはPH11〜13となる
に必要な量である。PH11以下では充分に樹脂ワックス膜
を剥離できず、またPH13以上では組成物の安定性に欠け
てしまう。酸である成分(B)の水溶性ポリアクリル酸
(例えば先に挙げたハイビスワコー103では0.2重量%濃
度水溶液においてPH3前後を示す)の種類と配合量並び
に成分(E)の種類にる塩基性の強弱により成分(E)
の無機および有機アルカリの配合量がきまる。
成分(E)なる無機および有機アルカリの役割は二つ
に分けることができる。すなわち組成物の使用時に水希
釈により粘度を発現させるために成分(B)なる水溶性
ポリアクリル酸の中和剤としての働きと、中和以上のす
なわち遊離したアルカリにより樹脂ワックス膜を溶解せ
しめる役割である。成分(B)なる水溶性ポリアクリル
酸を中和せしめる(E)なる無機および有機アルカリ
は、水溶性ポリアクリル酸を凝集沈殿させてしまう二価
金属の水酸化物,炭酸塩,リン酸塩,およびケイ酸塩な
どであってはならない。更に同様の理由からエチレンジ
アミンに代表されるポリエチレンポリアミン類も主たる
中和剤としては使用できない。ただし用いようとするポ
リエチレンポリアミン類よりも強い塩基性の成分(E)
なる無機および有機アルカリ、例えば水酸化ナトリウム
などで成分(B)なる水溶性ポリアクリル酸を中和(好
ましくはPH7.5以上)した後であれば加えることができ
る。樹脂ワックス艶出し剤の主成分である金属架橋型ア
クリル樹脂のアルカリ水溶可溶性に基づく樹脂ワックス
膜の剥離のためには、無機アルカリだけでアルカリ性と
した剥離剤組成物よりも中和量以上のすなわち遊離した
有機アルカリでアルカリ性とした組成物の方が非常に効
果的である。したがって、本発明組成物では成分(E)
の無機および有機アルカリのうち有機アルカリ成分が、
成分(B)の水溶性ポリアクリル酸の中和に全て消費さ
れないで、遊離の状態で組成物中に存在することが不可
欠である。剥離作業の環境を考えれば、揮発性のアンモ
ニアやアルキルアミンよりも揮発しにくいモノエタノー
ルアミンに代表されるアルカノールアミンやポリエチレ
ンアミン類の使用が好ましい。
また本発明組成物は、必要に応じて香料,色素,防腐
剤,防錆剤などを含有することができる。本発明組成物
の製造方法は、ゆるやかに撹拌された成分(A)なる水
溶性有機溶剤中に成分(B)なる水溶性ポリアクリル酸
を徐々に加え均一に分散させる。次いで成分(C)なる
非イオン性界面活性剤、成分(D)なる多価アルコー
ル、さらに水(F)を加え撹拌して均一にする。最後に
成分(E)なる無機および有機アルカリを加え撹拌する
ことにより得られる。
[発明の効果] この様にして得られる本発明組成物は、室温において
50〜200cpsの容易な流動性を示しこの状態で運搬,保管
をし、使用時に2〜5倍に水で希釈し撹拌により容易に
100,000以上〜5,000cpsのゲル〜水あめ状とすることが
できる。
このように、本発明の剥離剤は使用時の水希釈により
粘度を増加させることができるので、従来剥離剤を保持
させることの難しかった現場においても使用を可能と
し、さらに樹脂ワックス膜に均一に充分厚く塗布可能と
することで最大限に化学的効果を発揮せしめ、かつ乾燥
をおさえることにより、除去しようとする樹脂ワックス
膜との接触有効時間を長くすることによりポリシャー不
要とすることができる。
本発明の剥離剤による剥離作業は、水希釈により増粘
せしめた後モップ等を床、階段などに厚く塗布し5分程
放置後に、スクイジーあるいは吸水バキュームにより回
収した後水ぶきを行なうだけで作業を完了できる。した
がって従来の剥離作業は通常廊下、ロビーにおいて5名
(剥離剤塗布に1名、ポリッシャー作業に1名、汚水回
収に1名、水拭きに2名)で行なわれていたが、本発明
組成物の剥離剤を使用することにより同等の作業処理能
力をポリッシャー不要により4名に省力化できた。作業
難易度の高い事務室等の種々のものが置かれた入り組ん
だ場所での剥離作業は、ポリッシャー不要に加えポリッ
シャーを使用できず手作業による研磨にたよっていた部
分の剥離作業を簡素化することができたので、大幅に作
業処理量が増え省力化できた。さらに最も作業難易度の
高い段階では手作業による研磨作業を必要としないため
格別に作業能率を改善できた。また特殊な現場であるフ
リーアクセスフロアーにも対応できた。
[実施例] 実施例を挙げて本発明の特徴について例証する。
表−1のI,II,III,IV,Vは本発明の実施例であり、VI
は比較例を示す。
表−1に示す実施例I,II,III,IV,V及び比較例VI、更
に市販の一般的剥離剤を比較例VIIとし、次に示す方法
で剥離試験を行った。
・剥離試験 (剥離試験片の作成) 25%の不揮発成分を有する樹脂ワックスを5×15cm黒
色のビニールアスベストタイルに5回ハケで均一に重ね
塗りし24時間室温で放置した後、促進条件として38±2
℃に保った恒温槽中に6時間放置した。その後常温の蒸
留水に浸漬して1時間ゆるやかに撹拌した。水中よりタ
イルを取りだし38±2℃の恒温槽中に18時間放置したも
のを剥離試験片とした。ここでの試験片の促進条件は日
本フロアーポリッシュ工業会規格−除去性−に準じた。
(試験方法) 先の促進条件下に放置した剥離試験片上に20±2℃に
保った表−1の実施例I,II,III,IV,V及び比較例VI、更
に比較例VIIの2あるいは5倍各水希釈液を厚さ3mm程に
均一に塗布した。1分、5分経過後流水で充分すすぎ風
乾し剥離結果を目視にて判定した。完全に剥離されたも
のを○、剥離残しのあったものを△、ほとんど剥離され
なかったものを×として評価した。
表−2に剥離試験結果と各実施例の性状ならびに各実
施例の水希釈時における粘度を示した。
実施例I,II,III,IV,V、比較例VI,VIIは10分を経過し
ても乾燥部分を生じることはなかった。しかし比較例VI
Iは試験片上に保持させることができず流れ落ち、2分
後には乾燥部分を生じ初めその部分は剥離残しとなっ
た。比較例VIIの剥離試験結果の( )は、試験片をそ
れぞれの剥離剤希釈液を入れたビーカーに浸漬し同様に
試験した結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 雅之 綾瀬市寺尾北3−17−4 (56)参考文献 特開 昭59−207974(JP,A) 特開 昭57−87476(JP,A) 特開 昭56−115368(JP,A) 特開 昭57−163236(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)次の一般式(I)で示される水溶性
    有機溶剤 20 〜60重量% R−O−(R′O)nH ・・・・(I) (式中Rは炭素数1〜4のアルキル基,フェニル基ある
    いはベンジル基を示し、R′はエチレン基又はプロピレ
    ン基あるいはその両方。nは1〜3) (B)水溶性ポリアクリル酸 0.1〜 5重量% (C)非イオン性界面活性剤 0.1〜 5重量% (D)多価アルコール 0.1〜20重量% (E)無機もしくは有機アルカリ 1 〜15重量% (F)水 35 〜75重量% からなりアルカリ性を示すことを特徴とする樹脂ワック
    ス膜剥離剤組成物。
JP62054916A 1987-03-10 1987-03-10 樹脂ワツクス膜剥離剤組成物 Expired - Lifetime JP2544919B2 (ja)

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