JP2544616Y2 - 眼鏡枠のち - Google Patents
眼鏡枠のちInfo
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- JP2544616Y2 JP2544616Y2 JP1991019678U JP1967891U JP2544616Y2 JP 2544616 Y2 JP2544616 Y2 JP 2544616Y2 JP 1991019678 U JP1991019678 U JP 1991019678U JP 1967891 U JP1967891 U JP 1967891U JP 2544616 Y2 JP2544616 Y2 JP 2544616Y2
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- Japan
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- rim
- hole
- temple
- adjustment
- screw
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リムに対する角度,位
置を調整できる眼鏡枠のちに関する。
置を調整できる眼鏡枠のちに関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A), (B)は従来のこの種のち1
00を示している(実公昭56−11050号)。ち1
00はリム101に設けた突起102と、テンプル10
3側に設けられた支持部104とを有する。突起102
は支持部104の調整孔105内へとスライド自在な寸
法に設定してある。また、突起102には調整ねじ10
6のねじ孔107を設けてある。更に、支持部104に
は複数の軸孔108を設けてある。
00を示している(実公昭56−11050号)。ち1
00はリム101に設けた突起102と、テンプル10
3側に設けられた支持部104とを有する。突起102
は支持部104の調整孔105内へとスライド自在な寸
法に設定してある。また、突起102には調整ねじ10
6のねじ孔107を設けてある。更に、支持部104に
は複数の軸孔108を設けてある。
【0003】このように構成されたち100において
は、突起102を調整孔105内へと挿入するととも
に、軸孔108に挿入した調整ねじ106をねじ孔10
7にねじ込んで締め付け、突起102と支持部104と
を連結固定する。また、調整ねじ106を緩めて抜き取
り、突起102をスライドさせ、別の軸孔108に挿入
して締め付けることで、ち100はその全体の長さ、即
ち、リム101からの突出量が調整され、眼鏡109の
使用者に合ったフィッティングを行える。
は、突起102を調整孔105内へと挿入するととも
に、軸孔108に挿入した調整ねじ106をねじ孔10
7にねじ込んで締め付け、突起102と支持部104と
を連結固定する。また、調整ねじ106を緩めて抜き取
り、突起102をスライドさせ、別の軸孔108に挿入
して締め付けることで、ち100はその全体の長さ、即
ち、リム101からの突出量が調整され、眼鏡109の
使用者に合ったフィッティングを行える。
【0004】図4(A)は他の従来例を示している(実
公昭56−5053号)。リム200の側面には調整孔
201を設けてあるとともに、調整孔201に通じる軸
孔203を設けてある。また、ち204は調整孔201
内へとスライド自在に挿入される寸法を備えており、複
数のねじ孔205を並列して設けてある。
公昭56−5053号)。リム200の側面には調整孔
201を設けてあるとともに、調整孔201に通じる軸
孔203を設けてある。また、ち204は調整孔201
内へとスライド自在に挿入される寸法を備えており、複
数のねじ孔205を並列して設けてある。
【0005】このように構成したち204を調整孔20
1内へと挿入し、軸孔203へ挿入した調整ねじ207
をねじ孔205へとねじ込んで締め付け、リム200と
ち204とを固定する。また、調整ねじ207を一旦緩
めて抜き取り、ち204をスライドして異なるねじ孔2
05へ調整ねじ207をねじ込めば、ち204の突出量
を調整できる。
1内へと挿入し、軸孔203へ挿入した調整ねじ207
をねじ孔205へとねじ込んで締め付け、リム200と
ち204とを固定する。また、調整ねじ207を一旦緩
めて抜き取り、ち204をスライドして異なるねじ孔2
05へ調整ねじ207をねじ込めば、ち204の突出量
を調整できる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては次のような問題があった。 軸孔108,203とねじ孔107,205とを対
応させてち100,204の突出量,位置を調整するも
のであるため、段階的な調整しか行えない。従って、使
用者に最適なフィッティング状態とするには不充分であ
る。 ち102,204自体にねじ孔107,205を設
けているため、調整ねじ106,207を完全にねじ孔
107,205から抜き取らなければ調整を行えず、作
業が面倒である。 調整ねじ106,207はち102,204のスラ
イド方向に直交してねじ込まれているため、ち102,
204に外力が加わると調整ねじ106,207にせん
断応力が集中する。その結果調整ねじ106,207の
疲労,破損を招く虞れがある。
おいては次のような問題があった。 軸孔108,203とねじ孔107,205とを対
応させてち100,204の突出量,位置を調整するも
のであるため、段階的な調整しか行えない。従って、使
用者に最適なフィッティング状態とするには不充分であ
る。 ち102,204自体にねじ孔107,205を設
けているため、調整ねじ106,207を完全にねじ孔
107,205から抜き取らなければ調整を行えず、作
業が面倒である。 調整ねじ106,207はち102,204のスラ
イド方向に直交してねじ込まれているため、ち102,
204に外力が加わると調整ねじ106,207にせん
断応力が集中する。その結果調整ねじ106,207の
疲労,破損を招く虞れがある。
【0007】一方、従来の一般の眼鏡枠においては、一
つの型の眼鏡には数種の既製サイズが用意されていた。
しかし使用者の頭部や顔面の形状には個人差があり、従
来はテンプルを曲げたりフロントに対するテンプルの傾
斜の角度を調節したりする技術でより良いフィッティン
グを追求してきた。
つの型の眼鏡には数種の既製サイズが用意されていた。
しかし使用者の頭部や顔面の形状には個人差があり、従
来はテンプルを曲げたりフロントに対するテンプルの傾
斜の角度を調節したりする技術でより良いフィッティン
グを追求してきた。
【0008】元来、眼鏡枠のサイズは両耳(ベンディン
グポイント)間の距離、両こめかみ間の距離、遠距離を
見た状態での両眼のそれぞれの中心間の距離の三点を元
に計られる。人間の頭部の形状は両耳間の距離よりもこ
めかみ間の距離の方が短いのが通常である。しかし、例
えばこめかみが極端に真横に張り出た人等に対するフィ
ッティングは(眼鏡枠が通常の人間の頭部の形状に合わ
せて作られているので)従来のフィッティング技術では
限界があった。もし上記の様な使用者に合わせて眼鏡枠
の両こめかみ間の距離を広げると、それに伴ってレンズ
の焦点の位置と眼の中心の位置がずれてしまい、使用者
は正しい視力矯正が行なえない。つまり、すべての使用
者の顔幅に寸分の誤差もなくフィットする眼鏡枠は用意
されていなかった、と言える。あえて、より小刻みなサ
イズバリエーションやちの幅の広い眼鏡枠を多品種用意
することで消費者のニーズに対応しようとすると、その
サイズのための多くの部品のデザイン、製造、部品の在
庫管理等、製造者側に多大な負担がかかっていた。
グポイント)間の距離、両こめかみ間の距離、遠距離を
見た状態での両眼のそれぞれの中心間の距離の三点を元
に計られる。人間の頭部の形状は両耳間の距離よりもこ
めかみ間の距離の方が短いのが通常である。しかし、例
えばこめかみが極端に真横に張り出た人等に対するフィ
ッティングは(眼鏡枠が通常の人間の頭部の形状に合わ
せて作られているので)従来のフィッティング技術では
限界があった。もし上記の様な使用者に合わせて眼鏡枠
の両こめかみ間の距離を広げると、それに伴ってレンズ
の焦点の位置と眼の中心の位置がずれてしまい、使用者
は正しい視力矯正が行なえない。つまり、すべての使用
者の顔幅に寸分の誤差もなくフィットする眼鏡枠は用意
されていなかった、と言える。あえて、より小刻みなサ
イズバリエーションやちの幅の広い眼鏡枠を多品種用意
することで消費者のニーズに対応しようとすると、その
サイズのための多くの部品のデザイン、製造、部品の在
庫管理等、製造者側に多大な負担がかかっていた。
【0009】次に、レンズがさらに厚い強い近視用の眼
鏡について述べると、そのレンズの断面はレンズの中心
厚が薄く、レンズの端が極端に厚い凹型である。このレ
ンズを使用するとレンズの周囲端が眼鏡枠のリムの後側
にはみ出てしまい、使用者に近視によるコンプレックス
を招くなど外観的に好ましくない形状の眼鏡枠になる。
鏡について述べると、そのレンズの断面はレンズの中心
厚が薄く、レンズの端が極端に厚い凹型である。このレ
ンズを使用するとレンズの周囲端が眼鏡枠のリムの後側
にはみ出てしまい、使用者に近視によるコンプレックス
を招くなど外観的に好ましくない形状の眼鏡枠になる。
【0010】この状態を克服するために、リムの外側面
にリムと平行に細線を刻むことによって該レンズの肉厚
を薄く見せる、と言った錯覚を利用した方法や、図4
(B)のレンズ300を図4中のB線で切断することに
より実際にリムの太さを抑制する方法等が実施されてき
た。さらに、参照図4中A線のレンズの肉厚が比較的薄
い部分で切断するという抜本的な方法も実施され、この
最後の方法の結果、強い近視者用のレンズの大きさは一
般の眼鏡に比べて小さいという状況が発生し、この小さ
めの二つのレンズの連結と該レンズとテンプルを連結す
るために通常よりも側方へ突出した幅の広いちやブリッ
ジを必要としていた。
にリムと平行に細線を刻むことによって該レンズの肉厚
を薄く見せる、と言った錯覚を利用した方法や、図4
(B)のレンズ300を図4中のB線で切断することに
より実際にリムの太さを抑制する方法等が実施されてき
た。さらに、参照図4中A線のレンズの肉厚が比較的薄
い部分で切断するという抜本的な方法も実施され、この
最後の方法の結果、強い近視者用のレンズの大きさは一
般の眼鏡に比べて小さいという状況が発生し、この小さ
めの二つのレンズの連結と該レンズとテンプルを連結す
るために通常よりも側方へ突出した幅の広いちやブリッ
ジを必要としていた。
【0011】最後に、児童用の眼鏡については、児童の
顔面形状の特徴に合わせる必要があった。一般に児童の
両眼は、両こめかみ間等の顔幅に比べて顔の中心に寄る
傾向がある。レンズの位置はその中心に寄った両眼に合
わせるので、その中心に寄ったレンズとテンプルを連結
するために強い近視用の眼鏡同様、幅の広いちが必要と
されていた。
顔面形状の特徴に合わせる必要があった。一般に児童の
両眼は、両こめかみ間等の顔幅に比べて顔の中心に寄る
傾向がある。レンズの位置はその中心に寄った両眼に合
わせるので、その中心に寄ったレンズとテンプルを連結
するために強い近視用の眼鏡同様、幅の広いちが必要と
されていた。
【0012】また、発育期の児童はその成長にともなっ
て両こめかみ間の距離等の顔幅も広がるのが常であり、
発育期の児童の成長に合わせて顔幅のサイズの大きい眼
鏡枠を何本も購入していくことは、消費者に経済的な負
担をかけていた。
て両こめかみ間の距離等の顔幅も広がるのが常であり、
発育期の児童の成長に合わせて顔幅のサイズの大きい眼
鏡枠を何本も購入していくことは、消費者に経済的な負
担をかけていた。
【0013】この考案は上記課題を解決するためのもの
で、ちの位置を無段階に調整することができるととも
に、調整ねじを緩めるだけで調整を行え、しかも調整ね
じに対してせん断応力が集中することのない眼鏡枠のち
を提供することを目的としている。
で、ちの位置を無段階に調整することができるととも
に、調整ねじを緩めるだけで調整を行え、しかも調整ね
じに対してせん断応力が集中することのない眼鏡枠のち
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この考案は、リムとテンプルとの間に介在する連結部材
を有した眼鏡枠のちにおいて、前記連結部材は2つの連
結部とそれらをつなぐリンク部を備え、前記連結部材に
設けられた一方の連結部とリムに設けられた連結部との
連結手段、及び、前記連結部材に設けられた他方の連結
部とテンプルに設けられた連結部との連結手段は、テン
プルの開閉軸と略平行な軸を中心としたテーパ孔にテー
パピンを嵌合させ、前記軸上の調整ねじで固定する連結
手段であることを特徴とする。 また、リム及びテンプル
にそれぞれ貫通孔を有する固定筒を設け、それぞれの固
定筒における2つの開口部に前記テーパ孔を形成し、前
記テーパピンを有する連結部を備えた一対の前記連結部
材を設けた。
この考案は、リムとテンプルとの間に介在する連結部材
を有した眼鏡枠のちにおいて、前記連結部材は2つの連
結部とそれらをつなぐリンク部を備え、前記連結部材に
設けられた一方の連結部とリムに設けられた連結部との
連結手段、及び、前記連結部材に設けられた他方の連結
部とテンプルに設けられた連結部との連結手段は、テン
プルの開閉軸と略平行な軸を中心としたテーパ孔にテー
パピンを嵌合させ、前記軸上の調整ねじで固定する連結
手段であることを特徴とする。 また、リム及びテンプル
にそれぞれ貫通孔を有する固定筒を設け、それぞれの固
定筒における2つの開口部に前記テーパ孔を形成し、前
記テーパピンを有する連結部を備えた一対の前記連結部
材を設けた。
【0015】また、円形の調整孔を有する形状記憶部材
製の固定筒をリムとテンプルとにそれぞれ設け、前記調
整孔に嵌合される二つのピンを有する連結部材を設け
た。
製の固定筒をリムとテンプルとにそれぞれ設け、前記調
整孔に嵌合される二つのピンを有する連結部材を設け
た。
【0016】
【作用】上記構成に基づくこの考案の作用は、調整ねじ
が締めつけられている状態では、テーパ孔に対してテー
パピンが所定の圧力で密着しており、両者の摩擦抵抗に
よってちはリムに対して所定の位置に保持されている。
この状態でテーパ孔或はテーパピンの一方に外力が加わ
っても、この外力はテーパ状の接触面を介して、他方を
回転させる力となって伝わり、調整ねじには伝わらない
ため、剪断応力の集中による調整ねじの破損が起こるこ
とは無い。
が締めつけられている状態では、テーパ孔に対してテー
パピンが所定の圧力で密着しており、両者の摩擦抵抗に
よってちはリムに対して所定の位置に保持されている。
この状態でテーパ孔或はテーパピンの一方に外力が加わ
っても、この外力はテーパ状の接触面を介して、他方を
回転させる力となって伝わり、調整ねじには伝わらない
ため、剪断応力の集中による調整ねじの破損が起こるこ
とは無い。
【0017】また、調整ねじをある程度弛めるだけで上
記摩擦抵抗がなくなり、テーパ孔とテーパピンとは調整
ねじを中心として相対回転自在な状態となる。
記摩擦抵抗がなくなり、テーパ孔とテーパピンとは調整
ねじを中心として相対回転自在な状態となる。
【0018】更に上記構成に基づく他の作用は、固定筒
は通常はピンに圧接しており、その摩擦抵抗により、ち
のリムに対する位置決めがなされている。また、固定筒
を変態温度に加熱するだけで形状記憶特性によって拡径
し、連結部材のピンと固定筒との摩擦抵抗がなくなり、
ピンと固定筒とは相対回転自在な状態となる。更にま
た、調整ねじがないためせん断応力の集中もない。
は通常はピンに圧接しており、その摩擦抵抗により、ち
のリムに対する位置決めがなされている。また、固定筒
を変態温度に加熱するだけで形状記憶特性によって拡径
し、連結部材のピンと固定筒との摩擦抵抗がなくなり、
ピンと固定筒とは相対回転自在な状態となる。更にま
た、調整ねじがないためせん断応力の集中もない。
【0019】次に、本考案を図1、図2に基づいて説明
する。図1(A),(B),(C)は第1実施例を示し
ている。(A)は本考案を適用した眼鏡枠の要部を示す
分解斜視図である。連結部として、レンズ1を保持した
リム2の側端には、上下方向の貫通孔3を有する一方の
固定筒4をろう付け固定してある一方、テンプル5の先
端には丁番6を介して他方の固定筒7を設けてある。こ
の固定筒7にも上下方向の貫通孔3を形成してある。そ
して、テーパ孔として、固定筒4の内周面には貫通孔3
の開口方向、すなわち上下方向に向かって拡径したテー
パ状の一対の保持面を形成してある。なお、固定筒7の
内周面もこれと同様の一対の保持面8を形成してある。
する。図1(A),(B),(C)は第1実施例を示し
ている。(A)は本考案を適用した眼鏡枠の要部を示す
分解斜視図である。連結部として、レンズ1を保持した
リム2の側端には、上下方向の貫通孔3を有する一方の
固定筒4をろう付け固定してある一方、テンプル5の先
端には丁番6を介して他方の固定筒7を設けてある。こ
の固定筒7にも上下方向の貫通孔3を形成してある。そ
して、テーパ孔として、固定筒4の内周面には貫通孔3
の開口方向、すなわち上下方向に向かって拡径したテー
パ状の一対の保持面を形成してある。なお、固定筒7の
内周面もこれと同様の一対の保持面8を形成してある。
【0020】9,10は一対の連結部材であり、この連
結部材9,10は前記保持面8に密着する形状に設定さ
れた連結部のテーパピンであるテーパ上の挟持片11を
リンク部としてのアーム12aの両端に設けてなる。上
方の連結部材9の挟持片11には軸孔12を設けてある
一方、下方の連結部材10の挟持片11にはねじ孔13
を設けてある。そして、調整ねじ14が上方の連結部材
10の軸孔12から挿入されると共に、貫通孔3を介し
て下方の連結部材10のねじ孔13内へとねじ込まれて
連結部材9,10及び固定筒4,7を締めつけ固定する
連結手段となっている。このようにして本考案に係るち
15が構成されている。
結部材9,10は前記保持面8に密着する形状に設定さ
れた連結部のテーパピンであるテーパ上の挟持片11を
リンク部としてのアーム12aの両端に設けてなる。上
方の連結部材9の挟持片11には軸孔12を設けてある
一方、下方の連結部材10の挟持片11にはねじ孔13
を設けてある。そして、調整ねじ14が上方の連結部材
10の軸孔12から挿入されると共に、貫通孔3を介し
て下方の連結部材10のねじ孔13内へとねじ込まれて
連結部材9,10及び固定筒4,7を締めつけ固定する
連結手段となっている。このようにして本考案に係るち
15が構成されている。
【0021】次に、第一実施例の作用を説明する。ま
ず、調整ねじ14を締め付けてある場合には、固定筒
4,7の保持面8に対して連結部材9,10の挾持片1
1が所定の圧力で密着している。このため保持面8と挾
持片11との接触面には摩擦抵抗が発生しており、例え
ば図1(B)のように連結部材9,10はリム2に対し
て所定の角度Eの位置に保持固定される。また、貫通孔
3に対するテンプル5の側方への突出量Dに設定されて
いる。
ず、調整ねじ14を締め付けてある場合には、固定筒
4,7の保持面8に対して連結部材9,10の挾持片1
1が所定の圧力で密着している。このため保持面8と挾
持片11との接触面には摩擦抵抗が発生しており、例え
ば図1(B)のように連結部材9,10はリム2に対し
て所定の角度Eの位置に保持固定される。また、貫通孔
3に対するテンプル5の側方への突出量Dに設定されて
いる。
【0022】そして、調整ねじ14を少し緩めると保持
面8と挾持片11との摩擦抵抗がなくなり、挾持片11
と固定筒4,7とは相対回転自在な状態となる。そこ
で、連結部材9,10を例えば図1(B)のように矢印
方向へと所定角度回転させるとともに、再び調整ねじ1
4を締付ければ図1(C)の位置で連結部材9,10及
びテンプル5は保持される。この場合、連結部材9,1
0とリム2との角度Gは図1(B)の角度Eよりも大き
くなっており、突出量Hは突出量Dよりも小さくなって
いる。従って、図示しないもう一方のテンプルとの間隔
は(B)よりも狭く調整されているとともに、テンプル
5はリム2から離れるように後方へと退去した位置に調
整されたことになる。
面8と挾持片11との摩擦抵抗がなくなり、挾持片11
と固定筒4,7とは相対回転自在な状態となる。そこ
で、連結部材9,10を例えば図1(B)のように矢印
方向へと所定角度回転させるとともに、再び調整ねじ1
4を締付ければ図1(C)の位置で連結部材9,10及
びテンプル5は保持される。この場合、連結部材9,1
0とリム2との角度Gは図1(B)の角度Eよりも大き
くなっており、突出量Hは突出量Dよりも小さくなって
いる。従って、図示しないもう一方のテンプルとの間隔
は(B)よりも狭く調整されているとともに、テンプル
5はリム2から離れるように後方へと退去した位置に調
整されたことになる。
【0023】このように本考案においては、調整ねじ1
4をわずかに緩めてち15の位置を調整し、その後調整
ねじ14を締付けるだけの簡単な作業で調整が完了す
る。また、挾持片11と保持面8とはいずれもテーパ状
に形成してあるため、固定筒4,7と挾持片11との相
対回転角度は任意に設定できる。従って、リム2に対す
るち15の位置を無段階に調整でき、使用者のあらゆる
顔面形状に対応して最適なフィッティングを行い得る。
更にまた、調整ねじ14は一対の連結部材9,10の挾
持片11に組込まれているため、固定筒4,7に径方向
の外力が加わったとしても、この外力は連結部材9,1
0自体と調整ねじ14が一体的に径方向に、即ち、図中
水平方向に移動することで吸収されるため、調整ねじ1
4にせん断応力が集中することはなく、耐久性に優れて
いる。
4をわずかに緩めてち15の位置を調整し、その後調整
ねじ14を締付けるだけの簡単な作業で調整が完了す
る。また、挾持片11と保持面8とはいずれもテーパ状
に形成してあるため、固定筒4,7と挾持片11との相
対回転角度は任意に設定できる。従って、リム2に対す
るち15の位置を無段階に調整でき、使用者のあらゆる
顔面形状に対応して最適なフィッティングを行い得る。
更にまた、調整ねじ14は一対の連結部材9,10の挾
持片11に組込まれているため、固定筒4,7に径方向
の外力が加わったとしても、この外力は連結部材9,1
0自体と調整ねじ14が一体的に径方向に、即ち、図中
水平方向に移動することで吸収されるため、調整ねじ1
4にせん断応力が集中することはなく、耐久性に優れて
いる。
【0024】図2(A), (B)は第二実施例を示してい
る(B)において、リム2及びテンプル5に対しては、
平面円形の調整孔20を有する固定筒21,22をそれ
ぞれろう付け固定してある。この固定筒21,22は変
態温度まで加熱されると調整孔20が拡径するような形
状記憶処理を施した形状記憶部材、即ち、形状記憶合金
(ニッケル−チタン系,銅系等),形状記憶樹脂等から
なる。固定筒21,22の調整孔20は均一内径に設定
してある。
る(B)において、リム2及びテンプル5に対しては、
平面円形の調整孔20を有する固定筒21,22をそれ
ぞれろう付け固定してある。この固定筒21,22は変
態温度まで加熱されると調整孔20が拡径するような形
状記憶処理を施した形状記憶部材、即ち、形状記憶合金
(ニッケル−チタン系,銅系等),形状記憶樹脂等から
なる。固定筒21,22の調整孔20は均一内径に設定
してある。
【0025】上記固定筒22は、側面に切欠部23を形
成してあり、切欠部23にテンプル5の先端側が回転自
在に接続されている。また、24は固定筒21,22を
接続した一対の連結部材で、この連結部材24は、アー
ム25と、アーム25の端部に設けた平面円形のピン2
6,27とからなる。そして、一方のピン26は固定筒
21の調整孔20内に嵌合してあるが、他方のピン27
は固定筒21の調整孔20を介してテンプル5の軸孔2
8へと挿入されている。ここで、軸孔28の内径はピン
27の外径よりも大きく設定してある。上記のようにし
てち29が構成されている。
成してあり、切欠部23にテンプル5の先端側が回転自
在に接続されている。また、24は固定筒21,22を
接続した一対の連結部材で、この連結部材24は、アー
ム25と、アーム25の端部に設けた平面円形のピン2
6,27とからなる。そして、一方のピン26は固定筒
21の調整孔20内に嵌合してあるが、他方のピン27
は固定筒21の調整孔20を介してテンプル5の軸孔2
8へと挿入されている。ここで、軸孔28の内径はピン
27の外径よりも大きく設定してある。上記のようにし
てち29が構成されている。
【0026】次に第二実施例の作用を説明する。通常は
ピン26,27が調整孔20内に嵌合してありち29は
リム2に対して所定の位置に固定保持されている。そし
て、固定筒21,22を変態温度まで加熱すると、形状
記憶効果により拡径し、固定筒21,22とピン26,
27とは相対回転自在な状態となるから、連結部材24
の位置を調整した後、再び固定筒21,22を縮径させ
れば調整作業が完了する。従って、ち25の位置調整作
業は簡単である。
ピン26,27が調整孔20内に嵌合してありち29は
リム2に対して所定の位置に固定保持されている。そし
て、固定筒21,22を変態温度まで加熱すると、形状
記憶効果により拡径し、固定筒21,22とピン26,
27とは相対回転自在な状態となるから、連結部材24
の位置を調整した後、再び固定筒21,22を縮径させ
れば調整作業が完了する。従って、ち25の位置調整作
業は簡単である。
【0027】また、調整孔20とピン26,27とはい
ずれも平面円形であるため、上記調整作業は無段階に行
い得る。更にまた、調整ねじが存在しないので外力によ
る応力の集中もない。
ずれも平面円形であるため、上記調整作業は無段階に行
い得る。更にまた、調整ねじが存在しないので外力によ
る応力の集中もない。
【0028】なお、固定筒21,22を耐食性に優れた
ニッケル−チタン系合金で形成しておけば、汗等でさび
つくこともなく、一層耐久性が向上する。
ニッケル−チタン系合金で形成しておけば、汗等でさび
つくこともなく、一層耐久性が向上する。
【0029】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したものあ
るから、ちの位置及び角度調整を簡単な操作で無段階に
遂行でき、使用者の頭部形状に合わせた最適フィッティ
ングを行ない得る。また、外力が加わった場合にも調整
ねじに対する剪断応力の集中もなく、耐久性が向上す
る。
るから、ちの位置及び角度調整を簡単な操作で無段階に
遂行でき、使用者の頭部形状に合わせた最適フィッティ
ングを行ない得る。また、外力が加わった場合にも調整
ねじに対する剪断応力の集中もなく、耐久性が向上す
る。
【図1】(A)は第一実施例の要部を示す分解斜視図、
(B), (C)は同実施例のちの調整位置を示す略示的平
面図。
(B), (C)は同実施例のちの調整位置を示す略示的平
面図。
【図2】(A)は第二実施例の要部を示す分解斜視図、
(B)は同実施例の組付状態の斜視図。
(B)は同実施例の組付状態の斜視図。
【図3】(A)は第一従来例の斜視図、(B)は同従来
例の分解斜視図。
例の分解斜視図。
【図4】(A)は第二従来例の分解斜視図、(B)は従
来の一般的なレンズ形状を示す平面図。
来の一般的なレンズ形状を示す平面図。
2 リム 3 貫通孔 4,7,21,22 固定筒 5 テンプル 8 保持面 9.10,24 連結部材 11 挾持片 12 軸孔 13 ねじ孔 14 調整ねじ 20 調整孔 26,27 ピン
Claims (3)
- 【請求項1】リムとテンプルとの間に介在する連結部材
を有した眼鏡枠のちにおいて、 前記連結部材は2つの連結部とそれらをつなぐリンク部
を備え、 前記連結部材に設けられた一方の連結部とリムに設けら
れた連結部との連結手段、 及び、 前記連結部材に設けられた他方の連結部とテンプルに設
けられた連結部との連結手段は、 テンプルの開閉軸と略平行な軸を中心としたテーパ孔に
テーパピンを嵌合させ、前記軸上の調整ねじで固定する
連結手段であることを特徴とする眼鏡枠のち。 - 【請求項2】リム及びテンプルに連結部としてそれぞれ
貫通孔を有する固定筒を設け、 それぞれの固定筒における2つの開口部に前記テーパ孔
を形成し、 前記テーパピンを有する連結部を備えた一対の前記連結
部材を設けた請求項1に記載の眼鏡枠のち。 - 【請求項3】 円形の調整孔を有する形状記憶部材性の固
定筒をリムとテンプルとにそれぞれ設け、前記調整孔に
嵌合される二つのピンを有する連結部材を設けた眼鏡枠
のち。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019678U JP2544616Y2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 眼鏡枠のち |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019678U JP2544616Y2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 眼鏡枠のち |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109723U JPH04109723U (ja) | 1992-09-22 |
JP2544616Y2 true JP2544616Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31905913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991019678U Expired - Lifetime JP2544616Y2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 眼鏡枠のち |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544616Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20100131090A (ko) * | 2009-06-05 | 2010-12-15 | 노승균 | 이중 힌지부와 길이조절부를 갖는 브릿지 분할형 안경 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5813513U (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-27 | 萬世工業株式会社 | 眼鏡用ねじの緩み防止装置 |
JPH0233215Y2 (ja) * | 1985-05-14 | 1990-09-07 | ||
JPS62180324A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-08-07 | Murai Megane Kogyo Kk | 形状記憶合金板を軸材に使用した眼鏡丁番 |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP1991019678U patent/JP2544616Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04109723U (ja) | 1992-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970218 |