JP2544601Y2 - ドアロックのレバー支持構造 - Google Patents

ドアロックのレバー支持構造

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JP2544601Y2
JP2544601Y2 JP2055793U JP2055793U JP2544601Y2 JP 2544601 Y2 JP2544601 Y2 JP 2544601Y2 JP 2055793 U JP2055793 U JP 2055793U JP 2055793 U JP2055793 U JP 2055793U JP 2544601 Y2 JP2544601 Y2 JP 2544601Y2
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lever
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正純 宮川
正明 弓削
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株式会社大井製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カバーの取付面に軸部
材によりレバーが回動可能に支持されるとともに、レバ
ーの作動端をカバーの側壁に切設された開口部を介して
外部に突出させてなるドアロックのレバー支持構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドアロックのレバー支持構造とし
ては、例えば図5及び図6に示すようなものがある。す
なわち、図中の(101)は、自動車用ドアに設けられるド
アロックのボディに取り付けられ、種々のレバーが配置
される取付面を有するカバー、(102)は、ドアロックの
ボディに固着され、かつカバー(101)の取付面を閉塞す
るベースプレート、(103)は、カバー(101)の取付面に突
設されたボス部(101a)の段差部(101b)に回動可能に枢嵌
されるレバー、(104)は、ボス部(101a)の孔(101c)に嵌
入され、レバー(103)を支持する軸部材で、レバー(103)
の作動端(103a)を、カバー(101)の周縁に形成された側
壁(101c)の一部を切設して形成した開口部(101d)から外
部に突出させることにより、ハンドル等の遠隔装置に連
結部材を介して連結される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の装置にあっては、レバー(103)が配設され
るカバー(101)の取付面は、ベースプレート(102)により
覆われるものの、カバー(101)の側壁(101c)にレバー(10
3)の作動量に相当する幅を有する開口部(101d)が形成さ
れるため、開口部(101d)からカバー(101)の取付面に塵
挨が入り込んで、レバー(103)の作動部に付着したり、
また、レバー(103)は、支持面積が小さいボス部(101a)
の段差部(101b)に支持されるため、レバー(103)の支持
が不十分になり、レバー(103)がガタ付いて異音を発生
する等の問題点を有する。
【0004】本考案は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、カバー内への塵挨の侵入を阻止し、さ
らには、レバーのガタ付きを防止して、円滑な作動を得
ることができるドアロックのレバー支持構造を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案は、カバーの取付面に軸部材によりレバーが
回動可能に支持されるとともに、レバーの作動端をカバ
ーの側壁に切設された開口部を介して外部に突出させて
なるドアロックのレバー支持構造において、軸部材に、
カバーの側壁に嵌合して、開口部を閉塞する壁部を設け
たことを特徴としている。
【0006】
【作用】開口部は、レバーの移動する幅方向の領域を残
して、軸部材に一体的に形成された壁部により閉塞され
る。レバーは、作動端をカバーの開口部から外部に突出
した状態で、カバー又は軸部材に形成された弾性力を有
する舌片に抑えられ、開口部の幅方向に移動することが
できる。従って、開口部は、側壁により閉塞されるた
め、その開口量が最小限に抑えられ、カバーの取付面へ
の塵挨の侵入が阻止され、レバーの作動面への塵挨の付
着が防止され、円滑な作動を得ることができる。また、
レバーは、軸方向へのガタ付きが抑えられて、異音の発
生が防止されて、円滑な作動を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1乃至図4に
基づいて説明する。図1及び図4において、(1)は、自
動車のドアに取り付けられ、かつ車体側に固着されたス
トライカ(図示略)と係脱可能な噛合機構を内蔵したロッ
ク側のボディ本体で、ボディ本体(1)の側面には、L字
状に折曲形成された金属製のベースプレート(2)が固定
されている。
【0008】(3)は、ベースプレート(2)に固定される
樹脂製の平面略L字型のカバーで、ボディ本体(1)に対
向する基板部(3a)には、ドアの車外側に配置されるド
アハンドルに連結されるアウトサイドレバー(4)及びキ
ーシリンダーに連結されるキーレバー(5)が枢着され、
また、側片の取付面(3b)には、ドアの車内側に配置さ
れるドアハンドルに連結されるインサイドレバー(6)及
び車内側のロックノブに連結されるロックレバー(7)が
それぞれ枢着されている。カバー(3)の外周縁には、側
壁部(8)が形成され、側壁部(8)のインサイドレバー
(6)の作動範囲に合致する部分には、開口部(8a)が切
設されるとともに、開口部(8a)の外方には、外方に延
出して、インサイドレバー(6)の一側面に当接可能な弾
性力を有する舌片(8b)が形成されている。
【0009】カバー(3)の取付面(3b)には、図3に示
されるようにベースプレート(2)側に向けて突出し、か
つ先端に段差部(9a)を有するボス部(9)が形成されて
いる。インサイドレバー(6)は、作動端(6b)が、開口
部(8a)からカバー(3)外に突出するとともに、孔部(6
a)がボス部(9)の段差部(9a)に回動可能に枢嵌され
て、カバー(3)の取付面(3b)に配置されている。
【0010】(10)は、ボス部(9)の孔(9b)に嵌入する
ことによりインサイドレバー(6)をボス部(9)に支持す
る軸部材で、孔(9b)を貫通してボス部(9)の底部に抜
け止め可能に係合する拡径部(10b)を有する軸部(10a)
と、軸部(10a)の基端に形成され、インサイドレバー
(6)の孔部(6a)の廻りに当接して、インサイドレバー
(6)を支持する鍔部(10c)と、鍔部(10c)から径方向に延
出し、かつ、カバー(3)の側壁(8)に嵌合して、開口部
(8a)の幅方向を閉塞する壁部(10d)とを一体的に形成し
てなる。壁部(10d)の外方には、インサイドレバー(6)
の他側面に当接して、インサイドレバー(6)の軸方向の
ガタ付きを押さえる弾性力を有する舌片(10e)が延設さ
れている。
【0011】次に、本実施例の作用について説明する。
カバー(3)をベースプレート(2)に取り付ける前に、イ
ンサイドレバー(6)をボス部(9)の段差部(9a)に枢嵌
した状態で、軸部材(10)の軸部(10a)をボス部(9)の孔
(9b)に嵌入するとともに、壁部(10d)を開口部(8a)に
嵌合して、インサイドレバー(6)をカバー(3)の取付面
(3b)に回動可能に支持してサブアッセンブリーする。
【0012】次いで、カバー(3)をボディ本体(1)に固
定されたベースプレート(2)に取り付けることにより、
カバー(3)の取付面(3b)は、ベースプレート(2)に閉
塞され、開口部(8a)は、インサイドレバー(6)の移動
する幅方向の領域を残して、軸部材(10)に一体的に形成
された壁部(10d)に閉塞される。インサイドレバー(6)
は、作動端(6b)をカバー(3)の開口部(8a)から外部に
突出した状態で、カバー(3)の開口部(8a)と軸部材(1
0)の壁部(10d)とに狭持されて、カバー(3)に回動可能
に支持されて、開口部(8a)の幅方向に沿って移動する
ことができる。
【0013】開口部(8a)は、側壁(10d)により閉塞され
るため、その開口量が最小限に抑えられ、カバー(3)の
取付面(3b)への塵挨の侵入が阻止され、種々レバーの
作動面への塵挨の付着が防止され、円滑な作動を得るこ
とができる。また、インサイドレバー(6)は、弾性力を
有するカバー(3)の開口部(8a)に形成された舌片(8b)
と、軸部材(10)に形成された舌片(10e)とに狭持され、
軸方向へのガタ付きが抑えられて、異音の発生を防止し
て品質感を向上させ、かつ、円滑な作動を得ることがで
きる。
【0014】なお、上記実施例では、舌片(8b)(10e)を
カバー(3)及び軸部材(10)の両方に形成したものを説明
したが、舌片(8b)(10e)をカバー(3)又は軸部材(10)の
何れか一方に形成しても、同様な効果を得ることができ
る。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案によると、次のよ
うな効果を奏することができる。 (a) 軸部材をカバーに嵌入させて、レバーを支持する
と同時に、開口部が壁部により閉塞されるので、部品数
を増やすことなく、簡単な作業で、カバー内への雨水、
塵挨等の侵入を抑えることができる(請求項1及び2記
載の考案)。
【0016】(b) カバー又は軸部材の少なくても何れ
か一方に弾性力を有する舌片を設けたことにより、レバ
ーのガタ付きを抑えて、異音発生を防止して、品質感を
向上させ、円滑な作動を得ることができる(請求項2記
載の考案)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を適用した自動車用ドアロッ
クのカバーの要部の側面図である。
【図2】ドアロックの側面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図3におけるB矢示図である。
【図5】従来技術の要部の側面図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【符号の説明】
(1)ボディ本体 (2)ベースプレート (3)カバー (3b)取付面 (6)インサイドレバー(レバー) (8)側壁 (8a)開口部 (8b)舌片 (9)ボス部 (9a)段差部 (10)軸部材 (10d)壁部 (10e)舌片

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーの取付面に軸部材によりレバーが
    回動可能に支持されるとともに、レバーの作動端をカバ
    ーの側壁に切設された開口部を介して外部に突出させて
    なるドアロックのレバー支持構造において、軸部材に、
    カバーの側壁に嵌合して、開口部を閉塞する壁部を設け
    たことを特徴とするドアロックのレバー支持構造。
  2. 【請求項2】 カバーの側壁又は軸部材の壁部の少なく
    とも何れか一方に、レバーの側面に当接可能な弾性力を
    有する舌片を設けたことを特徴とする請求項1記載のド
    アロックのレバー支持構造。
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DE202012007325U1 (de) * 2012-07-31 2013-11-04 Kiekert Aktiengesellschaft Kraftfahrzeugtürschloss

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