JP2544542Y2 - セ−ドの側枠と天板の係止装置 - Google Patents

セ−ドの側枠と天板の係止装置

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JP2544542Y2
JP2544542Y2 JP5376892U JP5376892U JP2544542Y2 JP 2544542 Y2 JP2544542 Y2 JP 2544542Y2 JP 5376892 U JP5376892 U JP 5376892U JP 5376892 U JP5376892 U JP 5376892U JP 2544542 Y2 JP2544542 Y2 JP 2544542Y2
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JP
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locking piece
groove
side frame
top plate
rotation
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恭行 松本
清彦 村上
義治 喜多
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クロイ電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、照明器具のセ−ドに
おける側枠と天板の係止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明器具のセ−ドにおけ
る側枠と天板との係止においては、図7に示すように、
側枠上縁部(A)に長方形もしくはこれに近い形状の軸
(F)を中心として回動可能な係止片(B)を配設し、
この係止片(B)を点線に示すように略180°回転さ
せることにより、係止片(B)の天板(C)側への突出
を図り、よって係止片(B)と天板(C)とを係合さ
せ、それによって天板(C)と側枠(A)とを係止して
いた。そして、係止片(B)を最適状態にて天板(C)
と係合させるため、係止片(B)先端側にネジ受部
(D)を設けるとともに、側枠上縁部(A)に回転停止
ネジ(E)を設け、係止片(B)を略180°回転させ
た時に、この回転停止ネジ(E)が係止片(B)のネジ
受部(D)に係合し、係止片(B)のそれ以上の回動を
停止せしめるよう構成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の係止装置においては、回動停止ネジとネジ受部との
係合を図るために、係止片の取付作業時に、先ず、係止
片が側枠上縁部から突出しない位置に係止片の回転中心
をネジ等で回動自在に固定し、次に係止片を略180°
回転させて、係止片の側枠外すなわち天板側への突出度
合いが最適になる状態の位置でネジ受部と回転停止ネジ
が係合するよう、回転停止ネジの側枠上縁部における配
設位置を確定し、更にその後、係止片を配設したセ−ド
自体の出荷に際しての係止片の脱落を防止するために、
もう一度係止片を略180°反転させて係止片を元の位
置に戻すという手順を踏む必要があった。そのため、係
止片の取付作業時に、その位置決めのために係止片を回
動させざるをえず、作業能率の低下を招来するという欠
点があった。又、この係止装置においては、セ−ドの天
板への装着時には係止装置を略180°回転させざるを
えず、その回転量が大きく、特にネジ受部等は側枠上縁
部から天板部分を経由して再び側枠上縁部に回転移動す
ることから、係止片の操作性に問題を生じ易いという欠
点があった。
【0004】そこで、この考案は、上記従来のもののも
つ欠点を改善するものであり、係止片の取付作業時の作
業能率を向上させつつ、係止片の操作性の向上をも図ろ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、係止片自体
の回転中心を中心とする回転係止片内部の円弧上に、貫
通溝を設け、この貫通溝に嵌合する側枠上縁の係止ネジ
と係止片自体の回転中心により係止片自体を回動自在に
案内してなるものであり、更には上記貫通溝を一端から
他端に向け溝幅を漸増したものとし、最細幅部を天板側
に位置せしめてなるものである。
【0006】更に、係止片内部を側枠当接面側に凹陥部
とした上、この内部に設ける円弧状の貫通溝に対して側
枠の係合ネジを嵌合させ、係止片の貫通溝を係合ネジに
沿って案内させて回転する係止片の回転中心を下方に向
け更に凹ませてなり、又、係止片の回転の際に、側枠の
係合ネジに嵌合し、上記回転係止片の回転を案内する貫
通溝を、扇状とし、この扇状としてなる貫通溝の両側端
において、この貫通溝に嵌合する側枠の係合ネジが係合
固定される保持部を配設してなるものである。
【0007】
【作用】以上の構成を具えるので、係止片の取付作業時
には側枠上縁部上にその端縁に沿って係止片を配置して
取付を行うだけでよく、取付作業における係止片の回動
は不必要となり、その作業能率を向上させることがで
き、又、セ−ドの天板への装着時には係止片を略90°
回動させれば足り、その回転量も小さく、特に係止片の
回動先端部分も側枠上縁部から天板部分に移動するだけ
であるので、その操作性も向上させることができ、その
上、貫通溝を一端より他端に向け溝幅を漸増したものと
すると、係止ネジと溝壁との接触を回避でき、操作性を
向上できるものである。
【0008】更に、係止片内部を側枠当接面側に凹陥部
とした上、この内部に設ける円弧状の貫通溝に対して側
枠の係合ネジを嵌合させ、係止片の貫通溝を係合ネジに
沿って案内させて回転する係止片の回転中心を下方に向
け更に凹ませているので、この係止片が当接しつつ回転
する側枠及び天板に対して回転中心がまず当接しその回
転が円滑となり、凹陥部とし周縁を下方に突出したこと
により薄板でも係止片自体の強度を向上させるものであ
り、その上、側枠に当接する面積が小さくなり摩擦が減
ることから、天板の脱着作業に当たって容易に係止片の
回転動作を行なうことができるものとなる。
【0009】また、係止片の回転を案内する貫通溝を、
扇状とし、この扇状としてなる貫通溝の両側端におい
て、この貫通溝に嵌合する側枠の係合ネジが係合固定さ
れる保持部を配設してなるものとすることで、係止片と
係合ネジとの嵌合を容易なものとすることができると共
に、扇状とした貫通溝の両側端に配設する保持部によ
り、天板の固定時において回転係止片の振動等による不
用意な回転を抑制して確実に固定することができると共
に、天板からの取り外し作業においては、その係止片の
回動による作業の妨げを防ぐことができる。
【0010】
【実施例】この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。図1〜図3に示すものは第1実施例であり、(1)
はこの考案にかかる係止片であって、その略長方形状の
短辺側がセ−ドの側枠(6)上縁部の天板(7)側に略
平行に配設されており、(2)は回転中心であって、前
記側枠(6)上縁部の天板(7)側に配設された係止片
(1)が回動自在に中心ネジ(5)で固定され、(3)
は貫通溝であって、係止片(1)内部において回転中心
(2)を中心とする中心角略90°の円弧上に設けら
れ、且つ、側枠(6)上縁部の天板(7)側に略平行に
配設される係止片(1)の短辺側において溝幅が最小と
なり、前記円弧上に沿って係止片(1)の長辺側に向か
って溝幅が漸増するよう構成され、(4)は係合ネジで
あって、係止片(1)の短辺側を側枠(6)上縁部の天
板(7)側に略平行に配設して係止片(1)の取付位置
決めを行う際、貫通溝(3)の最短辺側部分、即ち溝幅
の最細幅部分に貫通溝(3)を介して、係止片(1)自
体は回動自在となるよう側枠(6)上縁部に螺合され
る。
【0011】なお、上記貫通溝(3)は一端より他端に
向けその溝幅を漸増したものとしているが、取付けの作
業性を除けば、等しい溝幅としたものでもよいものであ
る(図3,イ参照)。
【0012】このようにしてなるので、係止片(1)を
側枠(6)上縁部に、回転中心(2)に止着する中心ネ
ジ(5)と貫通溝(3)の最細幅部分における係合ネジ
(4)によって回動自在に係合固定した後、回転中心
(2)を中心として係合片(1)を天板(7)側に略9
0°回転させると、貫通溝(3)も係合ネジ(4)に沿
って回転移動し、貫通溝(3)の最広幅部分において、
係合ネジ(4)が貫通溝(3)と係合することにより、
係止片(1)自体の回動は停止せられることとなる。こ
の時、係止片(1)は略90°回転していることから、
係止片(1)の略2分の1の部分が天板(7)側へ突出
し、天板(7)と係合する。そのため、係止片(1)が
配設されている側枠(6)と天板(7)が係合すること
となり、同じ作業を側枠(6)の適宜の位置に複数個配
設された係止片(1)において行うことにより、電気器
具のセ−ドの設置が完了する。
【0013】一方、側枠(6)と天板(7)との係合を
解除するには係止片(1)を略90°反転させればよ
い。その際、貫通溝(3)も係合ネジ(4)に沿って略
90°反転移動し、貫通溝(3)の最細幅部分において
係合ネジ(4)が貫通溝(3)と係合することにより、
係止片(1)自体の回動は停止せられることとなる。こ
の時、係止片(1)は、当初の取付時の位置にあるの
で、天板(7)側への突出はなく、側枠(6)と天板
(7)との係合は解除されることとなる。
【0014】なお、貫通溝(3)が、回転中心(2)を
中心とする係止片(1)内部の円弧上に、その一旦から
他端へ向けて溝幅が漸増するように構成されているの
は、係止片(1)が回動されて、貫通溝(3)が係合ネ
ジ(4)に沿って回動する場合に、その貫通溝(3)の
回動の阻害要因となる貫通溝(3)壁と係合ネジ(4)
との接触を回避するためである。もし、貫通溝(3)の
溝幅が一定であるならば、貫通溝(3)の回動に従っ
て、貫通溝(3)壁と係合ネジ(4)とが接触しないよ
う、係止片(1)の側枠(6)への取付作業における係
止ネジ(4)の螺合作業において、厳密な位置設定や正
確な螺合が必要となり、作業能率を低下させることにな
る。
【0015】また、図4は、この考案の第2実施例であ
り、この考案は、係止片(1’)内部を、側枠(6)の
当接面(12)側に凹陥部(13)とした上、この内部
に設ける円弧状の貫通溝(3)に対して側枠(6)の係
合ネジ(4)を嵌合させ、係止片(1)の貫通溝(3)
を係合ネジ(4)に沿って案内させて回転する係止片
(1)の中心ネジ(5)を挿入する回転中心(2)を更
に下方に向け凹ませてなり、またこの係止片(1)を樹
脂等(16)により表裏面から挟持、被覆してなるもの
であり、この係止片(1)は、上記構成を具えるもので
あることから、係止片(1’)の内部を側枠(6)の当
接面(12)側に凹陥部(13)とすることで、天板
(7)の脱着作業を行なうにあたっては、この係止片
(1’)が側枠(6)及び天板(7)と当接する当接面
(12)の面積が減少することとなり、その上、回転中
心(2)が更に凹ませてあるから、係止片(1’)の回
転時における摩擦を小さくすることができるので容易に
作業を行なうことができるものである。
【0016】そして、係止片(1’)の内部に設ける円
弧状の貫通溝(3)に対して側枠(6)の係合ネジ
(4)を嵌合させ、係止片(1’)の貫通溝(3)を係
合ネジ(4)に沿って案内させて回転する係止片を樹脂
等(16)により表裏面から挟持、被覆しているので、
この係止片(1’)が当接しつつ回転する側枠(6)及
び天板(7)に対して段差が生じていても、係止片
(1’)を挟持、被覆してなる樹脂等(16)の弾性に
よって生じる段差を吸収することが可能なため、天板等
(6)(7)を傷つけることがなく、更に水分等による
腐食をも防ぐことができものである上、係止片(1’)
の内部を凹陥部としたことにより、樹脂等(16)によ
って挟持、被覆される金属板(17)が薄板であっても
係止片(1’)自体の強度を向上させことができるもの
である。
【0017】その上、図5に示すものは、この考案の第
3実施例であり、係止片(1”)の回転の際に、側枠
(6)の係合ネジ(4)に嵌合し、上記係止片(1”)
の回転を案内する貫通溝(3)を、扇状としてなるもの
であり、貫通溝(3’)を扇状としてことにより、なる
貫通溝(3’)の両側端において、この貫通溝(3’)
に嵌合する側枠(6)の係合ネジ(4)が係合、固定さ
れる保持部(14)を配設してなるものであり、このよ
うに貫通溝(3’)を扇状とすることにより、係止片
(1”)と側枠(6)の係合ネジ(4)との嵌合を容易
にすることが可能となり、天板(7)の脱着作業を簡便
なものとすることができる上、更に扇状としてなる貫通
溝(3’)の両側端(15)において、この貫通溝
(3’)に嵌合する側枠(6)の係合ネジ(4)が係
合、固定される保持部(14)を配設してなるものとす
ることで、天板(7)の脱着作業を行なうにあたって係
止片(1”)が不用意に回転して作業の妨げにならない
ようにすることができ、天板(7)の固定時には、この
保持部(14)と側枠(6)の係合ネジ(4)との係
合、固定により確実に係止片(1”)を固定し、振動等
により係止片(1”)が回転してしまうことがないよう
にすることができるものである。
【0018】
【考案の効果】以上のとおりであるから、係止装置自体
は簡易な構成でありながら、係止片の取付作業時におい
て係止片の回動による位置決めを省略できるとともに、
係合ネジの側枠への螺合の正確性をも排除でき、係止片
の位置決めが容易となって作業効率の向上を図ることが
でき、又同時に、係止装置を作動させる時、係止片を略
90°回動させれば足り、しかも貫通溝の溝幅が一端か
ら他端へ向かって漸増されている場合には、係合ネジと
貫通溝壁の無用の接触を回避でき、その操作性を向上さ
せることができる上、更に係止片の内部を凹陥部として
係止片自体の強度を損ねることなく、回転中心を更に凹
ませてなることにより側枠等との接触面積を減らすと共
に、側枠の係合ネジが嵌合する貫通孔を扇状とし、その
上両側端に係合ネジが係合する保持部を設けることで係
止片による確実な固定及び作業中における係止片の不用
意な回転を防ぐことができるという優れた効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる係止装置の係止作動時の全体
斜視図である。
【図2】この考案にかかる係止装置の係止停止時の全体
斜視図である。
【図3】この考案にかかる係止装置の係止片の平面図で
あり、(イ)は等溝幅のものを示し、(ロ)は一端から
他端に向け溝幅を漸増してなるものを示す。
【図4】この考案の第2実施例に係る係止片の部分断面
斜視図である。
【図5】この考案の第3実施例に係る係止片の全体斜視
図である。
【図6】この考案の第3実施例の変形例に係る係止片の
全体斜視図である。
【図7】従来例における係止装置の係止作動状況を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 係止片 1’係止片 1”係止片 2 回転中心 3 貫通溝 3’貫通溝 4 係合ネジ 5 中心ネジ 6 側枠 7 天板 8 係止片 9 ネジ受部 10 回転中心 11 回転停止ネジ 12 当接面 13 凹陥部 14 保持部 15 (貫通溝の)両側端 16 樹脂等 17 金属板

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側枠上縁部に、回転して天板を係止する
    回転係止片を止着するとともに、係止片自体の回転中心
    を中心とする回転係止片内部の円弧上に貫通溝を設け、
    この貫通溝とこの溝内に嵌合し、側枠上縁部に設ける係
    合ネジにより係止片自体を回動自在に案内するセ−ドの
    側枠と天板の係止装置。
  2. 【請求項2】 貫通溝を一端から他端に向けて溝幅を漸
    増させたものとし、この最細幅部分を天板側に位置せし
    めてなる請求項1記載のセ−ドの側枠と天板の係止装
    置。
  3. 【請求項3】 係止片内部を側枠当接面側に凹陥部とし
    た上、この内部に設ける円弧状の貫通溝に対して側枠の
    係合ネジを嵌合させ、係止片の貫通溝を係合ネジに沿っ
    て案内させて回転する係止片の回転中心を下方に向け更
    に凹ませてなる請求項1記載のセ−ドの側枠と天板の係
    止装置。
  4. 【請求項4】 回転係止片の回転の際に、側枠の係合ネ
    ジに嵌合し、上記係止片の回転を案内する貫通溝を、扇
    状としてなる請求項1又は請求項3記載のセ−ドの側枠
    と天板の係止装置。
  5. 【請求項5】 扇状としてなる貫通溝の両側端におい
    て、この貫通溝に嵌合する側枠の係合ネジが係合固定さ
    れる保持部を配設してなる請求項4記載のセ−ドの側枠
    と天板の係止装置。
JP5376892U 1992-02-27 1992-07-09 セ−ドの側枠と天板の係止装置 Expired - Lifetime JP2544542Y2 (ja)

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JPH0592910U JPH0592910U (ja) 1993-12-17
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