JP2544529Y2 - ディジタル制御自動電圧調整器の端子電圧検出装置 - Google Patents

ディジタル制御自動電圧調整器の端子電圧検出装置

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JP2544529Y2 JP1992003305U JP330592U JP2544529Y2 JP 2544529 Y2 JP2544529 Y2 JP 2544529Y2 JP 1992003305 U JP1992003305 U JP 1992003305U JP 330592 U JP330592 U JP 330592U JP 2544529 Y2 JP2544529 Y2 JP 2544529Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は同期発電機のディジタル
自動電圧調整器に係わり、特に簡単な構成で端子電圧検
出の精度を向上させ得るディジタル制御自動電圧調整器
の端子電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同期発電機は、界磁回路に流す励磁電流
を調節することにより、容易に端子電圧を制御すること
ができるため、多く使用されている。すなわち、同期発
電機は、負荷や回転数が一定の場合は励磁電流を一定に
すると端子電圧は一定となるが、負荷や回転数が変化す
ると端子電圧も変化する。従って、通常は発電機の端子
電圧を検出しそれが所望の一定値になるように励磁電流
を調節する自動電圧調整器(AVR)が用いられてい
る。以前の自動電圧調整器(AVR)はアナログ回路で
構成されていたが、最近のマイクロコンピュータ技術の
進歩により、自動電圧調整器(AVR)もマイクロコン
ピュータで制御演算を行うディジタル制御方式のものが
増加している。
【0003】一般に用いられているディジタル制御自動
電圧調整器の端子電圧検出方法を図2の回路図を参照し
て説明する。同図に示すように、同期発電機1の端子電
圧は検出トランス2で降圧されダイオード整流回路3及
び平滑フィルタ4を経て整流した後、第1のA/D変換
器5によりディジタル値に変換される。この変換された
端子電圧はマイクロコンピータ6に読み込まれる。マイ
クロコンピュータ6では、A/D変換器5からの端子電
圧検出値と、内部に持っている端子電圧目標値との偏差
を演算し、この偏差が零となる同期発電機の励磁電圧を
演算して、それにより制御を行っている。このような演
算は、所定の繰り返しサイクルで行われ、常に端子電圧
が目標値を維持する構成となっている。
【0004】ところで、同期発電機1の瞬時瞬時の端子
電圧は交流電圧であり、常にその値は変化しているが、
自動電圧調整器(AVR)はその実効値を制御すること
にある。したがって、端子電圧検出装置は、マイクロコ
ンピュータの演算のタイミングが交流波形のどの位相で
あるかに拘らず、その瞬間の実効値を検出する必要があ
る。同期発電機1の電圧波形は正弦波であるので、端子
電圧の実効値と平均値は比例関係にある。そのため、従
来は高電圧の同期発電機端子電圧を検出トランス2で降
圧し、ダイオード整流器で直流に変換して瞬時の平均電
圧を得ていた。この電圧は、発電機周波数をfとすると
6×fの周波数のリップルを持ち、1/(6×f)の周
期の平均が端子電圧平均値となっている。そのため、こ
の6×fのリップルを平滑フィルタ4で除去して平均化
すると、端子電圧実効値に比例した直流電圧信号が得ら
れる。この電圧をA/D変換器5でディジタル量に変換
してディジタル量の端子電圧検出値を得ていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の端子電圧検出装
置は、上述したような比較的簡単な構成であるため多く
用いられているが、検出精度の点で問題があった。その
原因は、ダイオード整流回路のダイオードの特性による
ものであった。ダイオードは安価な整流素子であるが、
その特性は理想的なものではなく、順電圧降下を持って
いる。そのため、ダイオード整流回路の出力電圧は、検
出トランスの出力電圧を絶対値変換したものではなく、
それから順電圧降下を引いた電圧となる。したがって、
マイクロコンピュータ内の端子電圧検出値にも当然この
誤差が含まれる。図3において、実線が実際の端子電圧
検出特性、破線が理想的な端子電圧検出特性を示す。誤
差を小さくするためには、検出トランスの2次電圧を大
きくすればよい。しかしながら、電圧を大きくすると、
平滑フィルタの損失が大きくなり、また回路の絶縁耐圧
も上げねばならないので装置が大きくなるという不都合
が生じる。
【0006】自動電圧調整器の運転中、端子電圧目標値
の変化範囲は80〜110%程度であるが、この範囲で
は非線形性は1%程度ある。ディジタル制御自動電圧調
整器では、端子電圧目標値が実電圧に対応したディジタ
ル量で与えられるため、端子電圧検出値の非線形性は制
御の誤差と評価される。
【0007】また、ダイオードの順電圧降下は一定な値
ではなく、温度によって変化する。順電圧降下の温度特
性は、一般的には1800ppm/℃程度もある。周囲
温度の変化範囲は−20〜60℃であり、検出誤差に換
算すると1%にもなる。これも制御の誤差と評価され
る。
【0008】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単な回路構成により端子電圧検出の
非線形性及び周囲温度変化による誤差を補正し、高精度
のディジタル制御自動電圧調整器の端子電圧検出装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は同期発電機の界磁電流を調節して端子電圧
を所定の値に制御するディジタル制御自動電圧調整器に
おいて、端子電圧を降圧する検出トランスと、前記検出
トランスの出力電圧を整流するダイオード整流回路と、
整流後の直流電圧リップルを除去する平滑フィルタと、
前記平滑フィルタ出力電圧をディジタル信号に変換する
第1のA/D変換器と、前記ダイオード整流回路と同一
特性のダイオードを用い,このダイオードの順電圧降下
相当の電圧を発生する補正電圧発生器と、前記補正電圧
発生器の出力電圧をディジタル信号に変換する第2のA
/D変換器と、第2のA/D変換器よりの信号に前記ダ
イオード整流回路の回路方式により定まる所定の係数を
乗じ,第1のA/D変換器の出力信号に加算して端子電
圧検出値を算出するマイクロコンピュータとから構成さ
、ダイオード整流回路のダイオードによって生じる電
圧検出誤差を補正することを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案のディジタル制御自動電圧調整器の端子
電圧検出装置によると、端子電圧検出の非線形性及び周
囲温度変化による誤差を補正して高精度の検出を行うこ
とができるので、ディジタル量による端子電圧目標値ど
おりの端子電圧を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面を参照して説明する。図
1は本考案の一実施例の回路構成図である。同図におい
て、既に説明した図2の構成と相違する点のみ説明し、
同一の構成要素のものは同一の符号を付してその説明は
省略する。
【0012】マイクロコンピュータ6はプログラムに従
って逐次に演算を行うが、本実施例ではデータの流れに
注目してブロックで演算を示している。61は補正係数
乗算部、62は加算部である。7は補正電圧発生器で、
補正電圧発生用電源71と限流抵抗72とダイオード7
3とから構成されている。8は第2のA/D変換器であ
る。
【0013】次に、本実施例の作用について説明する。
従来と同様の検出手順、すなわち、同期発電機1の端子
電圧は検出トランス2で降圧されダイオード整流回路3
及び平滑フィルタ4を経て整流した後、第1のA/D変
換器5によりディジタル値に変換される。この変換され
た端子電圧はマイクロコンピータ6に読み込まれる。さ
らに、本実施例では、補正電圧発生用電源71、限流抵
抗72により、ダイオード整流回路3の出力電流と同一
の電流を、ダイオード整流回路3に用いられているのと
同じ特性のダイオード73に流す補正電圧発生器7を備
えている。これにより、ダイオード73の両端電圧はダ
イオード整流回路3のダイオードの順電圧降下と同じ電
圧となる。この電圧を第2のA/D変換器8でディジタ
ル値に変換しマイクロコンピュータ6に読み込んでい
る。第1のA/D変換器5の出力データに含まれるダイ
オード整流回路3の順電圧降下は、直列に接続されてい
るダイオードが2個分で、さらに平滑フィルタ4により
分圧された値である。この値に相当する電圧は真値より
低くなっている。したがって、誤差電圧の補正量として
は、ダイオード1個分の順電圧降下のデータである第2
のA/D変換器8の出力データに補正係数Kを乗じた値
でよい。このKは次式となる。 K=2×Kf (Kf は平滑フィルタ4の分圧比) 算出した補正量を、マイクロコンピュータ内で第1のA
/D変換器5の出力データに加算することにより、ダイ
オード整流回路3のダイオードの順電圧降下による誤差
は補正される。すなわち、端子電圧検出値は端子電圧に
対して線形となり、また周囲温度が変化して、ダイオー
ドの順電圧降下が変化してもその影響を受けない。
【0014】上記実施例では、端子電圧を3相電圧で検
出する方式について述べた。しかし、本考案はこれに限
るものではなく、単相電圧を単相検出トランスで検出し
て整流する構成にも適用することができ、本考案と同様
の効果が得られる。またアナログ信号をディジタル信号
に変換するものとして、本実施例では第1及び第2のA
/D変換器を用いる方式について述べたが、A/D変換
器は共通の1個で入力信号を切り替え、時分割的に変換
を行う方式としても本考案と同様の効果を有する。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
簡単な回路構成によりダイオード整流回路の種々の整流
方式に対応して、ダイオードの特性による誤差を除去
し、高精度の端子電圧検出値が得られるので、端子電圧
制御の精度を向上させることができる、という優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の回路構成図。
【図2】従来のディジタル制御自動電圧調整器の端子電
圧検出装置の回路図。
【図3】本考案が適用されるディジタル制御自動電圧調
整器の端子電圧検出装置の検出特性図。
【符号の説明】
1…同期発電機、2…検出トランス、3…ダイオード整
流回路、4…平滑フィルタ、5…第1のA/D変換器、
6…マイクロコンピュータ、7…補正電圧発生器、8…
第2のA/D変換器、61…補正係数乗算部、62…加
算部、71…補正電圧発生用電源、72…限流抵抗、7
3…ダイオード。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期発電機の界磁電流を調節して端子電
    圧を所定の値に制御するディジタル制御自動電圧調整器
    において、端子電圧を降圧する検出トランスと、前記検
    出トランスの出力電圧を整流するダイオード整流回路
    と、整流後の直流電圧リップルを除去する平滑フィルタ
    と、前記平滑フィルタ出力電圧をディジタル信号に変換
    する第1のA/D変換器と、前記ダイオード整流回路と
    同一特性のダイオードを用い、このダイオードの順電圧
    降下相当の電圧を発生する補正電圧発生器と、前記補正
    電圧発生器の出力電圧をディジタル信号に変換する第2
    のA/D変換器と、前記第2のA/D変換器よりの信号
    前記ダイオード整流回路の回路方式により定まる所定
    の係数を乗じ、前記第1のA/D変換器の出力信号に加
    算して端子電圧検出値を算出するマイクロコンピュータ
    とから構成され、ダイオード整流回路のダイオードによ
    って生じる電圧検出誤差を補正することを特徴とするデ
    ィジタル制御自動電圧調整器の端子電圧検出装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2のA/D変換器は1個の
    A/D変換器を入力を切り替えて使用する構成とし、平
    滑フィルタ出力電圧と補正電圧発生器の出力電圧を時分
    割的に変換し、そのデータをマイクロコンピュータに取
    り込むようにしたことを特徴とする請求項1記載のディ
    ジタル制御自動電圧調整器の端子電圧検出装置。
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