JP2544507Z - - Google Patents

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JP2544507Z
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は細管式筆記具に関する。さらに詳細には、先端に細管を装着した筆記
先端部と軸筒後方のインキタンクとの間に、軸心部にインキ流通孔が貫設された
インキ調節部材が配置され、前記インキ調節部材のインキ流通孔内に軸方向可動
のおもり部材が挿入されて、前記細管内を針体が摺動自在に構成される細管式筆
記具に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、おもり部材がインキ流通孔内に軸方向可動に挿入されてなるタイプの細
管式筆記具において、針体とおもり部材は、接着や溶着、或いは圧着や嵌着等に
よって固着される構成が一般的である。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 前記従来の細管式筆記具において、一般におもり部材はインキの誘導作用を備
え、その外部又は内部をインキが流れるため、針体とおもり部材を固着させる構
成では、固着個所に接着剤等のはみ出しによる余分の固まりを生じさせたり、又
固着個所に空気を残留させがちであり、筆記先端部へのスムーズなインキ導出の 妨げとなっていた。その上、針体は細管からわずかに突出するよう組付けられね
ばならず、おもり部材と針体の固着に対して慎重な作業が要求された。 【0004】 本考案は前記した従来の問題点を解決しようとするものであって、精密で手間
のかかる針体とおもり部材の固着作業を必要とせずに針体出長さの寸法管理がで
き、且つ性能面においてもスムーズなインキ流出を可能とする細管式筆記具を提
供しようとするものである。 【0005】 【問題点を解決するための手段】 本考案細管式筆記具1は、先端に細管3を装着した筆記先端部と軸筒2後方の
インキタンク21との間に、軸心部にインキ流通孔41が貫設されたインキ調節
部材4が配置され、前記インキ調節部材4のインキ流通孔41内に軸方向可動の
おもり部材5が挿入されて、前記細管3内を針体6が摺動自在に構成される細管
式筆記具であって、前記針体6と前記おもり部材5は非固着状態に構成されてい
て、少なくとも筆記状態において、前記針体6は、その後部又は中間部に径方向
折曲されてなる当接部61が前記おもり部材5と当接して前方への付勢がなさ
れるよう組み立てられてなることを要件とする。 【0006】 針体6とおもり部材5の当接方法として、針体6の後部或いは中間部に当接部
61が形成され、前記当接部61が、針体6後部又は中間部径方向に折曲され
てなるもの(図1、図3参照)が有効である。さらに、前記当接部61は、径方
向の大きさが少なくとも細管3内径より大きく形成され、針体6の細管3からの
抜けを防止する。又、針体6とおもり部材5は、筆記時以外は当接がなされなく
てもよいし、又、勿論、バネ体7によっておもり部材5を前方へ付勢させ、常時
当接されてもよい。 【0007】 【0008】 おもり部材5は、インキタンク21から細管3へインキを円滑に誘導するため
に、外周面に軸方向のスリットや突条52が配設されたり、軸心にインキ誘導孔 51が貫設される場合には、その内周面に前記同様のスリットや突条52が配設
されてもよい。 【0009】 前記おもり部材5がバネ体7により前方へ付勢される系にあっては、おもり部
材5にバネ座53が一体的に形成されたり、又は、別部材のバネ座53の取付け
によって構成されてもよい。又、針体6の前方への付勢は、おもり部材5を後方
からバネ体7により付勢する方法以外にも、バネ体7を適用せず筆記状態でのお
もり部材5の自重を利用する構成であってもよい。 【0010】 前記おもり部材5は、材質として、従来より公知のステンレス鋼等の金属材や
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ナイロン等の合成樹脂によ
り形成される。針体6は、ステンレス鋼等の金属線材や、ポリアセタール等の合
成樹脂が適宜採用される。 【0011】 インキ調節部材4は、インキタンク21内の圧力変化に対応して、インキタン
ク21からのインキを保留したり、或いはインキタンク21へインキを後退させ
る機能を有するものであって、周面に径方向の多数の櫛歯を設けてインキを保留
するタイプや、螺旋条溝にインキを保留するタイプ等、従来より公知のものが適
宜採用される。 【0012】 【作用】 筆記状態(通常筆記先端は下向き状態)では、少なくともおもり部材5は、バ
ネ体7或いはその自重によって前方へ付勢され、針体6の当接部61と当接が可
能となり、針体6の前進後退を制御する。 【0013】 インキ流通孔41内において、おもり部材5は、インキ誘導作用を備えて、そ
の外部又は内部をインキが流れる。針体6とおもり部材5は非固着状態であるた
め、接着剤の固まり等のインキの導出の障害を形成させることがない。その上、
筆記時、当接部61に空気が残留した場合でも、針体6の径方向の微動によって 、空気を当接部61より後方へ移動させ、スムーズなインキ流出を可能とする。 【0014】 【実施例】 本考案実施例を図面に従って説明する。 【0015】 図1及び図2は一実施例を示すものであり、針体6は紙面によって後方へ押圧
されている。 【0016】 軸筒2の前部にはインキ調節部材4が装着されており、後部にはインキタンク
21が形成され、生インキが貯留されている。 インキ調節部材4は、周面に多数の櫛歯より形成された保留溝を有し、軸心に
はインキタンク21と筆記先端部の細管3を連通させるインキ流通孔41が貫設
されてなる。更に、前記インキ流通孔41内には、軸方向可動におもり部材5が
挿入される。又、前記インキ調節部材4の前部には、先端に細管3を保持した保
持筒31が嵌着され、前記細管3内には針体6が摺動自在に遊挿される。 【0017】 前記おもり部材5は、ポリアセタール樹脂の押し出し成形によって得られ、そ
の軸心1にはインキ誘導孔51が貫設され、該インキ誘導孔51内周面に複数の
突条52が縦設され、インキタンク21から細管3までのスムーズなインキ流通
を可能とする。又、おもり部材5外周には、円筒体が嵌着され、バネ座53を形
成する。 【0018】 前記針体6は、ステンレス鋼線材より得られ、後端がほぼ径方向直角に折り曲
げられて当接部61が形成され、おもり部材5前端面と軸方向に当接する。 【0019】 バネ体7は、おもり部材5に嵌着したバネ座53と、インキ流通孔41後部内
壁に突設の支持突起42によって圧縮状態に保持される。 【0020】 針体6とおもり部材5の当接として、前記以外にも例えば、針体6中間部を径 方向に直角に折り曲げて当接部61を形成し、該当接部61とおもり部材5前端
面が当接する構成(図3参照)が挙げられる。 【0021】 【考案の効果】 本考案細管式筆記具は、針体とおもり部材が固着されていないため、精密で手
間のかかる針体とおもり部材の固着作業を必要とせずに針体の突出長さの寸法管
理ができ、固着時の接着剤の固まりによってインキ流通に障害を与えることがな
く、更に、筆記時の針体の微動によっておもり部材と針体の当接個所の空気の残
留を防ぐことができる。 よって、インキ流通孔から細管へのインキ流通がスムーズとなり、プロッター
等の高速筆記においても、筆跡のかすれや途切れを発生させない細管式筆記具を
提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本考案細管式筆記具の要部縦断面図である。 【図2】 図1のA−A線断面図である。 【図3】 針体とおもり部材の当接の他の実施例を示す要部縦断面図である。 【符号の説明】 1 細管式筆記具 2 軸筒 21 インキタンク 3 細管 31 保持筒 4 インキ調節部材 41 インキ流通孔 42 支持突起 5 おもり部材 51 インキ誘導孔 52 突条 53 バネ座 6 針体 61 当接部 7 バネ体

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 先端に細管を装着した筆記先端部と軸筒後方のインキタンク
    との間に、軸心部にインキ流通孔が貫設されたインキ調節部材が配置され、前記
    インキ調節部材のインキ流通孔内に軸方向可動のおもり部材が挿入されて、前記
    細管内を針体が摺動自在に構成される細管式筆記具において、 前記針体6と前記おもり部材5は非固着状態に構成されていて、少なくとも筆
    記状態において、前記針体6は、その後部又は中間部に径方向に折曲されてなる
    当接部61が前記おもり部材5と当接して前方への付勢がなされるよう組み立て
    られてなる細管式筆記具1。

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