JP2555473Y2 - 細管式筆記具 - Google Patents

細管式筆記具

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JP2555473Y2
JP2555473Y2 JP1990047083U JP4708390U JP2555473Y2 JP 2555473 Y2 JP2555473 Y2 JP 2555473Y2 JP 1990047083 U JP1990047083 U JP 1990047083U JP 4708390 U JP4708390 U JP 4708390U JP 2555473 Y2 JP2555473 Y2 JP 2555473Y2
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茂 大池
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Pilot Ink Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、細管式筆記具に関する。更に詳細には、針
体付おもり部材が筆記具内に遊挿され、前記おもり部材
が前方にバネ体によって付勢されるタイプの筆記具であ
って、特にプロッターなどの機械書き用として最適な、
特に筆跡が巾0.4mm以下の細管式筆記具に関する。
〔従来の技術〕
従来の細管式筆記具には、筆記時先端部にインキを導
出させたり、或いは先端部に乾燥固化したインキやごみ
を除去する目的の針体付おもり部材が筆記具内を前後移
動可能に挿入されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 前記従来の細管式筆記具は、目的の筆跡巾に応じてそ
れぞれ細管の外径が異なるが、特に筆跡巾0.4mm以下の
場合、筆記先端面に単位面積当たりの荷重が増加して、
接紙面を損傷させがちであり、紙屑等の微細なごみ詰ま
りが発生しやすかった。
この点を更に補足説明すれば、前記従来の細管式筆記
具に採用されるおもり部材は、材質は一般にステンレス
鋼等の金属が主として用いられ、又筆記時紙面から針体
先端が離れないようにバネ体によって相当大きい弾発力
が前方に加えられている。このため、長時間の使用後、
針体の先端が紙表面の微細なケバやごみを引っ掻き、細
管を詰まらせ筆記不能にさせたり(ごみ詰まり)、筆記
先端の付着物によって所望の筆跡を得ることができなか
った。
又、プロッター等の筆記装置に前記細管式筆記具を装
着した系では、高速筆記時、ペンのアップダウン又は紙
面の凸凹に対応しておもり部材が飛び跳ねて針先が紙面
を離れることによって、筆跡が途切れるなどの不具合が
あった。
本考案者は前記問題点を解決するため、筆記具内のお
もり部材の作動に着目し、実験を続けた結果、特に前記
おもり部材の重量及び組付時のバネの弾発力が前記問題
点の発生に大きく関与しており、ごみ詰まりや筆跡途切
れに対しては、針体の太さに関連して、おもり重量及び
バネ弾発力が特定の範囲に組合せ設定することにより解
決されることを見出した。
本考案は前記知見に基づき、高速筆記などの機械書き
に対しても、ごみ詰まりや筆跡の途切れを発生させるこ
とのない細管式筆記具を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案細管式筆記具1は、針体付おもり部材4がイン
キ調節部材3の中心孔31に遊挿され、前記おもり部材4
がバネ体7によって前方へ付勢されており、針体41の先
端を軸先の細管6より突出させて筆記可能に構成され、
針体41の外径が0.05mm〜0.15mmφの範囲であり、筆跡巾
が0.1mm〜0.4mmの細管式筆記具であって、(a)前記お
もり部材4の全重量が、0.01g〜0.05gであり、(b)組
付状態の前記バネ体7の弾発力が、0.5g〜2.5gであり、
(c)前記おもり部材4が、針体41と、該針体41をその
前部にカシメ固着した金属製の中間筒422と、前記カシ
メによって形成された中間筒422のカシメ膨出部45をそ
の内壁に嵌着させた薄肉パイプ状の合成樹脂性の外筒42
1とからなることを要件とする。前記おもり部材4の全
重量は、0.02g〜0.04gが好ましく、また、前記組付状態
のバネ体7の弾発力は、0.6g〜2.2gが好ましい。
前記において、組付時のバネ体の弾発力が0.5g未満で
は、高速筆記(40cm/秒)すると、針体41の先端が接紙
面より離れるために、筆跡途切れ不良を発生し、一方、
2.5gより大では前記筆跡途切れ不良は発生しないが、針
体41先端が紙面を引っ掻く状態となり、紙屑等の異物を
細管内に溜め込み、筆跡カスレ、又は筆記不能となる。
おもり部材4の全重量(g)が、0.05gより大の系で
は、前記同様の異物の溜め込みによる筆記不良をきた
し、一方、0.01gより小のものは、製造が困難である。
以上より、前記(a)、(b)の両条件を満たす範囲に
おいて、前記筆記不良を起こさず、高速筆記性を満足さ
せる。
インキ調節部材3は、余剰のインキを保留するもので
あって、従来より汎用の環状櫛溝、螺旋溝などを備えた
タイプのものが挙げられる。
おもり部材4は、おもり部42と、該おもり部42の先端
に突設した針体41からなり、おもり部42後端には、バネ
受用の段部43が設けられる。おもり部材4の全重量を軽
量にするために前記おもり部42の主部は、材質としてポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタールなどの合
成樹脂が採用され、又形状としては、薄肉パイプが有効
である。
針体41は、アモルファス合金、ステンレス鋼等の金属
部材や、炭素繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維等
の高強度繊維などの従来より汎用のものが有効であり、
針先は面取り加工等を適宜施すことができる。
バネ体7は、ステンレス鋼等の圧縮コイルスプリング
が特に有効であり、バネの強さを調節するために、線
径、巻数、外径など適宜設定される。又、別の調節方法
として、筆記具内組付時、おもり部42の後端段部43と筆
記具内のバネ座35との距離(初期にバネ体がセットされ
る長手寸法)によって調節できる。
尚、ここでいう組付時のバネ体7の弾発力は、筆記先
端(細管6)より突出する針体41を、垂直状態で細管6
端面と同一面に押し込むのに要する荷重を測定した。
〔作用〕
本考案細管式筆記具1は、針体41を含めたおもり部材
4の全重量が、従来のものよりも極めて軽量に構成され
たため、針先が紙面を強く引っ掻くことによるごみ詰ま
りも無い。又、組付時のバネ体7の弾発力も適度に設定
され、弾発力が弱過ぎて針体が飛び跳ねて筆跡が途切れ
たり、逆に弾発力が強過ぎてごみ詰まりを発生させるこ
ともなく、高速筆記に順応した筆記適性を満足させる。
〔実施例〕
本考案細管式筆記負1の実施例を図面について説明す
る(第1図乃至第4図参照)。
軸筒2は、後端に尾栓21が、又中間位置に栓体22が嵌
着され、インキ貯溜部23が形成される。又、前記軸筒2
前部には、インキ調節部材3が挿着されるための開口部
24が設けられている。
インキ調節部材3は、周面に環状櫛溝が形成され、該
環状櫛溝を軸線方向に貫通するスリット状インキ溝32と
該溝32の対向位置に空気交替凹溝33が設けられ、更に軸
心には、中心孔31が貫設されてなる。又、前方にはホル
ダー5の嵌合孔が設けられ、細管6を備えたホルダー5
が嵌着され、筆記先端部を得る。
おもり部材4は、針体41(アモルファス合金製、外径
0.08mm)を前部にカシメた中間筒422をおもり部42の外
筒421に挿入させ、前記中間筒422のカシメ膨出部45と前
記外筒421内壁において嵌着されてなる。
前記外筒421は、ポリプロピレンの押出成形体であ
り、インキを誘導させるため、周囲に軸線方向の毛細管
リブ44が設けられている。
前記中間筒422は、外筒421後端より突出し、インキ調
節部材3のガイド孔34に挿通され、前記外筒421後端に
バネ体7を受けるための段部43を設けており、材質はス
テンレス鋼によって形成される(内径0.3mm、外径0.5m
m、長さ20mm)。
ここで、前記おもり部材4の針体41を含めた全重量を
測定したところ、0.033gであった。
又、前記バネ体7は、ステンレス鋼製の圧縮コイルス
プリングで、線径0.08mm、外径1.1mm、巻き数40回であ
り、組付時の弾発力は2.0gであった。
更に、細管6はセラミック製で、内径0.18mm、外径0.
3mmのものを用い、組付時の針体41の突出長さを0.1mmに
設定した。
〔考案の効果〕
本考案細管式筆記具は、おもり部材の全重量を従来の
ものより極めて軽量にしたこと、及び組付時のバネ体の
弾発力を適度に設定したことにより、筆跡途切れやごみ
詰まりを発生させず、適正なインキ流出性を持続でき
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本考案細管式筆記具の実施例の縦断面図、第
2図は、前記実施例のおもり部材の縦断面図、第3図、
第4図は、第2図のA−A線及びB−B線断面図であ
る。 1……細管式筆記具 2……軸筒 21……尾栓 22……栓体 23……インキ貯溜部 24……開口部 3……インキ調節部材 31……中心孔 32……スリット状インキ溝 33……空気交替凹溝 34……ガイド孔 35……バネ座 4……おもり部材 41……針体 42……おもり部 421……外筒 422……中間筒 43……段部 44……毛細管リブ 45……カシメ膨出部 5……ホルダー 6……細管 7……バネ体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】針体付おもり部材4がインキ調節部材3の
    中心孔31に遊挿され、前記おもり部材4がバネ体7によ
    って前方へ付勢されており、針体41の先端を軸先の細管
    6より突出させて筆記可能に構成され、針体41の外径が
    0.05mm〜0.15mmφの範囲であり、筆跡巾が0.1mm〜0.4mm
    の細管式筆記具において、下記要件を備えたことを特徴
    とする細管式筆記具1。 (a)前記おもり部材4の全重量が、0.01g〜0.05gであ
    ること。 (b)組付状態の前記バネ体7の弾発力が、0.5g〜2.5g
    であること。 (c)前記おもり部材4が、針体41と、該針体41をその
    前部にカシメ固着した金属製の中間筒422と、前記カシ
    メによって形成された中間筒422のカシメ膨出部45をそ
    の内壁に嵌着させた薄肉パイプ状の合成樹脂製の外筒42
    1とからなること。
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