JP2589124Y2 - 小管式筆記具 - Google Patents
小管式筆記具Info
- Publication number
- JP2589124Y2 JP2589124Y2 JP1993063172U JP6317293U JP2589124Y2 JP 2589124 Y2 JP2589124 Y2 JP 2589124Y2 JP 1993063172 U JP1993063172 U JP 1993063172U JP 6317293 U JP6317293 U JP 6317293U JP 2589124 Y2 JP2589124 Y2 JP 2589124Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle body
- small tube
- protruding
- wall
- writing instrument
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、小管ペン先とこの小管
ペン先内を摺動する針体とをペン先部として有する小管
式筆記具に関する。プロッタ−などに取り付けて使用さ
れるものには特に好適である。
ペン先内を摺動する針体とをペン先部として有する小管
式筆記具に関する。プロッタ−などに取り付けて使用さ
れるものには特に好適である。
【０００２】
【従来の技術】小管ペン先とともに摺動する針体も用い
た小管式筆記具は、針体に対する摺動性付与の観点か
ら、針体自体に弾性変形部を設けたタイプのものと、針
体を前方付勢する押圧体を用いたタイプのものとに大別
できる。そして、この後者は、更に、針体と押圧体とが
一体になったタイプのものとこれら両者が分離している
タイプのものとに大別できる。
た小管式筆記具は、針体に対する摺動性付与の観点か
ら、針体自体に弾性変形部を設けたタイプのものと、針
体を前方付勢する押圧体を用いたタイプのものとに大別
できる。そして、この後者は、更に、針体と押圧体とが
一体になったタイプのものとこれら両者が分離している
タイプのものとに大別できる。
【０００３】この最後のタイプのものにおいては、小管
ペン先からの脱落防止のために、針体の後部に突出部を
設けるのが一般的となっている。突出部は、押圧体とチ
ップホルダ−の内壁とによって前後方向に加圧挾持され
ることになる。
ペン先からの脱落防止のために、針体の後部に突出部を
設けるのが一般的となっている。突出部は、押圧体とチ
ップホルダ−の内壁とによって前後方向に加圧挾持され
ることになる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】針体に付与する摺動力
は、小管ペン先内のごみ詰まり防止や高速筆記性などと
密接に関係するので、量産時のばらつきをできるだけ小
さくすることが求められる。
は、小管ペン先内のごみ詰まり防止や高速筆記性などと
密接に関係するので、量産時のばらつきをできるだけ小
さくすることが求められる。
【０００５】この点、針体に設ける突出部の形状ばらつ
きは、押圧体とチップホルダ−の内壁とによる挾持に対
しての針体の自己弾性発揮や小管ペン先内における針体
の摺動抵抗などに関する不確定性を高くし、摺動力のば
らつきの原因となる。
きは、押圧体とチップホルダ−の内壁とによる挾持に対
しての針体の自己弾性発揮や小管ペン先内における針体
の摺動抵抗などに関する不確定性を高くし、摺動力のば
らつきの原因となる。
【０００６】従って、針体の突出部の形状ばらつきをで
きるだけ小さくすることが大切なところなのであるが、
様々の制約から必ずしも満足なものにできないことがあ
る。例えば、筆跡幅の比較的細いものとするために針体
も細いものを用いようとしたとき、合成樹脂では自己剛
性が乏しいので金属製のものを用いなければならず、し
かも、量産性の点で比較的容易な折曲加工を選択せざる
を得ないといった制約を受けることもあり、これに対し
て、針体の後部を「Ｌ」字形などに折り曲げて突出部と
することは確かに可能ではあるが、寸法が小さいこと、
金属製のものは合成樹脂製のものよりも形状がばらつい
たものになり易いこと、それに、折曲加工によると折曲
角度の僅かな差が自己弾性発揮や小管ペン先内の摺動抵
抗などに直接影響してしまうことなどから、不良率が高
くなってしまうこともある。
きるだけ小さくすることが大切なところなのであるが、
様々の制約から必ずしも満足なものにできないことがあ
る。例えば、筆跡幅の比較的細いものとするために針体
も細いものを用いようとしたとき、合成樹脂では自己剛
性が乏しいので金属製のものを用いなければならず、し
かも、量産性の点で比較的容易な折曲加工を選択せざる
を得ないといった制約を受けることもあり、これに対し
て、針体の後部を「Ｌ」字形などに折り曲げて突出部と
することは確かに可能ではあるが、寸法が小さいこと、
金属製のものは合成樹脂製のものよりも形状がばらつい
たものになり易いこと、それに、折曲加工によると折曲
角度の僅かな差が自己弾性発揮や小管ペン先内の摺動抵
抗などに直接影響してしまうことなどから、不良率が高
くなってしまうこともある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】チップホルダ−の内壁
に、針体の突出部の突出長さよりも小径の後方突出壁部
を設け、この後方突出壁部と押圧体とにより、針体の突
出部の突出基部側部分だけを加圧挾持するようにする。
即ち、本考案は、小管ペン先内を摺動する針体の後部に
脱落防止用の突出部を設け、この突出部を、針体を前方
付勢する押圧体とチップホルダ−の内壁とによって前後
方向に加圧挾持するようにした小管式筆記具であって、
前記チップホルダ−の内壁に、前記針体の突出部の突出
長さよりも小径の後方突出壁部を設け、この後方突出壁
部と前記押圧体とにより、前記針体の突出部の突出基部
側部分だけを挾持するようにした小管式筆記具を要旨と
する。
に、針体の突出部の突出長さよりも小径の後方突出壁部
を設け、この後方突出壁部と押圧体とにより、針体の突
出部の突出基部側部分だけを加圧挾持するようにする。
即ち、本考案は、小管ペン先内を摺動する針体の後部に
脱落防止用の突出部を設け、この突出部を、針体を前方
付勢する押圧体とチップホルダ−の内壁とによって前後
方向に加圧挾持するようにした小管式筆記具であって、
前記チップホルダ−の内壁に、前記針体の突出部の突出
長さよりも小径の後方突出壁部を設け、この後方突出壁
部と前記押圧体とにより、前記針体の突出部の突出基部
側部分だけを挾持するようにした小管式筆記具を要旨と
する。
【０００８】
【実施例】添付図面に基づいて一例の説明をする。図面
の上方が後側、下方が前側であるが、軸１は後部内孔を
インキタンク部２としており、外周壁にプロッタなどの
装置本体への取付鍔３を有する。インキタンク部２は、
一時的インキ溜め部材４の後部外壁に取付けた環状弾性
体５により軸１の前部内壁と区分されている。一時的イ
ンキ溜め部材４は縦断面櫛歯状となる一時的インキ溜め
部４ａと貫通孔４ｂとを有し、貫通孔４ｂに押圧体６が
遊挿されている。
の上方が後側、下方が前側であるが、軸１は後部内孔を
インキタンク部２としており、外周壁にプロッタなどの
装置本体への取付鍔３を有する。インキタンク部２は、
一時的インキ溜め部材４の後部外壁に取付けた環状弾性
体５により軸１の前部内壁と区分されている。一時的イ
ンキ溜め部材４は縦断面櫛歯状となる一時的インキ溜め
部４ａと貫通孔４ｂとを有し、貫通孔４ｂに押圧体６が
遊挿されている。
【０００９】押圧体６はインキタンク２内に後端突出し
ている。前述したように、この押圧体６は針体７に摺動
力を付与するものであるが、押圧体６の自重を積極的に
利用するものでなくてもよく、例えば、合成樹脂の射出
成形品などでもよい。また例えば、所謂、インキ中継芯
として種々公知の繊維収束体など毛細管力によるインキ
通路を有するものなどであってもよい。図示のものも、
コイルスプリングなど別体としての弾撥付与部材８を用
いたものとしてある。
ている。前述したように、この押圧体６は針体７に摺動
力を付与するものであるが、押圧体６の自重を積極的に
利用するものでなくてもよく、例えば、合成樹脂の射出
成形品などでもよい。また例えば、所謂、インキ中継芯
として種々公知の繊維収束体など毛細管力によるインキ
通路を有するものなどであってもよい。図示のものも、
コイルスプリングなど別体としての弾撥付与部材８を用
いたものとしてある。
【００１０】また、押圧体６は、軸１の前端に取付けた
チップホルダ−９の内孔９ａを延在し、次第に小径化す
る円錐台状のものとして図示した前端部６ａは、チップ
ホルダ−９に圧入などにより突出固定された小管ペン先
１０内に遊挿された針体７を支承している。
チップホルダ−９の内孔９ａを延在し、次第に小径化す
る円錐台状のものとして図示した前端部６ａは、チップ
ホルダ−９に圧入などにより突出固定された小管ペン先
１０内に遊挿された針体７を支承している。
【００１１】針体７は、前述したことに鑑み、ステンレ
スなどの金属製のものの後部を折曲加工して略「Ｌ」字
形にしたものを意識して図示してある。参照符号７ａで
示すのが脱落防止用の突出部である。尚、ここで、略
「Ｌ」字形と言ったのは、突出部７ａが直角に折り曲が
っているのではなく、少し鋭角気味になるようにしてあ
ることによる。例えば、９０°プラス０°マイナスα°
といった設計により作製されたものである。
スなどの金属製のものの後部を折曲加工して略「Ｌ」字
形にしたものを意識して図示してある。参照符号７ａで
示すのが脱落防止用の突出部である。尚、ここで、略
「Ｌ」字形と言ったのは、突出部７ａが直角に折り曲が
っているのではなく、少し鋭角気味になるようにしてあ
ることによる。例えば、９０°プラス０°マイナスα°
といった設計により作製されたものである。
【００１２】押圧体６によって前方付勢された針体７を
突出部７ａのところで押圧体６の前端部６ａとともに前
後方向に挾持しているのが、チップホルダ−９の内孔９
ａの前端内壁９ｂに設けた後方突出壁部９ｃである。こ
の後方突出壁部９ｃは、例えば、円錐台状形状とか円柱
形状とか半球状とかに形成されてよいが、針体７の突出
部７ａに当接する後端部（突出端部）においては、針体
７の突出部７ａの突出長さよりも小径のものである。即
ち、針体７は、これら後方突出壁部９ｃと押圧体６とに
より、突出部７ａの突出基部側部分だけを弾撥的に挾持
されており、突出部７ａの突出端部側部分は、チップホ
ルダ−９の内孔９ａのインキ溜りとなる部分に挾持力を
受けない状態で位置している。これにより、折曲量のば
らつきがあっても、針体７の小管ペン先１０先端からの
突出長も安定する。
突出部７ａのところで押圧体６の前端部６ａとともに前
後方向に挾持しているのが、チップホルダ−９の内孔９
ａの前端内壁９ｂに設けた後方突出壁部９ｃである。こ
の後方突出壁部９ｃは、例えば、円錐台状形状とか円柱
形状とか半球状とかに形成されてよいが、針体７の突出
部７ａに当接する後端部（突出端部）においては、針体
７の突出部７ａの突出長さよりも小径のものである。即
ち、針体７は、これら後方突出壁部９ｃと押圧体６とに
より、突出部７ａの突出基部側部分だけを弾撥的に挾持
されており、突出部７ａの突出端部側部分は、チップホ
ルダ−９の内孔９ａのインキ溜りとなる部分に挾持力を
受けない状態で位置している。これにより、折曲量のば
らつきがあっても、針体７の小管ペン先１０先端からの
突出長も安定する。
【００１３】以上、一例の説明をしたが、本考案の要旨
を逸脱しない範囲で他にも種々なせる。例えば、針体の
材質や形状などは必ずしも上述したようなものでなくて
もよい。「し」字状となっていたり、多段に折曲加工さ
れたものであったり、突出部が蛸足的に複数設けられた
ものであってもよい。突出部の突出端部に切断バリが残
存していたりしても構わない。直線状の針体を小管ペン
先に挿入した後、突出部を形成するようにしてもよい。
合成樹脂製でもよい。その他、形状記憶性のものなども
利用できる。また例えば、小管ペン先１０を直管状のも
のとするのではなく、押圧体６の前端部６ａが位置する
大径部を後部に一体に有するものとすることもできる。
即ち、図１における拡大図示部分のチップホルダ−９を
小管ペン先１０と一体品にするようなこともできる。更
に例えば、軸と別体のカ−トリッジとなるインキタンク
を使用するタイプの筆記具とかインキ吸蔵体を用いるタ
イプの筆記具とかにしてもよいし、手書き筆記専用の筆
記具としてもよい。
を逸脱しない範囲で他にも種々なせる。例えば、針体の
材質や形状などは必ずしも上述したようなものでなくて
もよい。「し」字状となっていたり、多段に折曲加工さ
れたものであったり、突出部が蛸足的に複数設けられた
ものであってもよい。突出部の突出端部に切断バリが残
存していたりしても構わない。直線状の針体を小管ペン
先に挿入した後、突出部を形成するようにしてもよい。
合成樹脂製でもよい。その他、形状記憶性のものなども
利用できる。また例えば、小管ペン先１０を直管状のも
のとするのではなく、押圧体６の前端部６ａが位置する
大径部を後部に一体に有するものとすることもできる。
即ち、図１における拡大図示部分のチップホルダ−９を
小管ペン先１０と一体品にするようなこともできる。更
に例えば、軸と別体のカ−トリッジとなるインキタンク
を使用するタイプの筆記具とかインキ吸蔵体を用いるタ
イプの筆記具とかにしてもよいし、手書き筆記専用の筆
記具としてもよい。
【００１４】
【考案の効果】本考案の小管式筆記具は、小管ペン先内
を摺動する針体の後部に脱落防止用の突出部を設け、こ
の突出部を、針体を前方付勢する押圧体とチップホルダ
−の内壁とによって前後方向に加圧挾持するようにした
小管式筆記具であって、前記チップホルダ−の内壁に、
前記針体の突出部の突出長さよりも小径の後方突出壁部
を設け、この後方突出壁部と前記押圧体とにより、前記
針体の突出部の突出基部側部分だけを挾持するようにし
たものであるので、針体の突出部の突出端側部分はイン
キ溜りとなる部分に挾持力を受けない状態で位置して力
のモ−メント的に影響する部分とはならず、それゆえ、
針体突出部の形状ばらつきによる、針体の自己弾性発揮
や小管ペン先内における針体の摺動抵抗などに関する不
確定性を抑制でき、もって、摺動力のばらつきも抑制で
き、インキ吐出性の安定したものとなる。
を摺動する針体の後部に脱落防止用の突出部を設け、こ
の突出部を、針体を前方付勢する押圧体とチップホルダ
−の内壁とによって前後方向に加圧挾持するようにした
小管式筆記具であって、前記チップホルダ−の内壁に、
前記針体の突出部の突出長さよりも小径の後方突出壁部
を設け、この後方突出壁部と前記押圧体とにより、前記
針体の突出部の突出基部側部分だけを挾持するようにし
たものであるので、針体の突出部の突出端側部分はイン
キ溜りとなる部分に挾持力を受けない状態で位置して力
のモ−メント的に影響する部分とはならず、それゆえ、
針体突出部の形状ばらつきによる、針体の自己弾性発揮
や小管ペン先内における針体の摺動抵抗などに関する不
確定性を抑制でき、もって、摺動力のばらつきも抑制で
き、インキ吐出性の安定したものとなる。
【図１】本考案の一実施例を示す部分拡大要部縦断面
図。
図。
１ 軸 ２ インキタンク部 ３ 取付鍔 ４ 一時的インキ溜め部材 ４ａ 一時的インキ溜め部 ４ｂ 貫通孔 ５ 環状弾性体 ６ 押圧体 ６ａ 前端部 ７ 針体 ７ａ 突出部 ８ 弾撥付与部材 ９ チップホルダ− ９ａ 内孔 ９ｂ 前端内壁 ９ｃ 後方突出壁部 １０ 小管ペン先 １１ 空気孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B43K 5/00 B43K 1/06 B43L 13/00
Claims (1)
- 【請求項１】 小管ペン先内を摺動する針体の後部に脱
落防止用の突出部を設け、この突出部を、針体を前方付
勢する押圧体とチップホルダ−の内壁とによって前後方
向に加圧挾持するようにした小管式筆記具であって、前
記チップホルダ−の内壁に、前記針体の突出部の突出長
さよりも小径の後方突出壁部を設け、この後方突出壁部
と前記押圧体とにより、前記針体の突出部の突出基部側
部分だけを挾持するようにした小管式筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993063172U JP2589124Y2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 小管式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993063172U JP2589124Y2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 小管式筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727880U JPH0727880U (ja) | 1995-05-23 |
| JP2589124Y2 true JP2589124Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=13221582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993063172U Expired - Lifetime JP2589124Y2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 小管式筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2589124Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP1993063172U patent/JP2589124Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0727880U (ja) | 1995-05-23 |
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