JP2544348Y2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2544348Y2
JP2544348Y2 JP7827091U JP7827091U JP2544348Y2 JP 2544348 Y2 JP2544348 Y2 JP 2544348Y2 JP 7827091 U JP7827091 U JP 7827091U JP 7827091 U JP7827091 U JP 7827091U JP 2544348 Y2 JP2544348 Y2 JP 2544348Y2
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JP
Japan
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curtain
shutter
lever
pin
rear curtain
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潔 川野
勇 平井
英文 金子
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、焦点面の近傍に設けら
れた先幕および後幕を、所定の時間差を以て走行させる
シャッター装置を備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、先幕および後幕を所定の時間差を
以て走行させるシャッター装置を備えた一眼レフカメラ
においては、撮影レンズと本体内アパーチャ部との間に
ミラーやシャッターブロックが組み込まれており、パノ
ラマサイズ画面への切替え装置を組み込むことができな
い。このため、パノラマサイズ画面で撮影する際、本体
内アパーチャ部のフィルム側に、パノラマサイズ画面と
ほぼ同寸法に形成した枠状のアダプターを取付けてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のカメラ
では、アダプターを着脱する際、精密部品であるシャッ
ター幕に傷をつけてしまったり、破損させてしまったり
するおそれがある。このため、アダプターの交換には細
心の注意を要し、さらに多大な手間と時間を要するもの
である。また、アダプターを取付け可能なだけのスペー
スを、カメラ本体のフィルム室側に確保しなければなら
ない。本考案は、アダプター等を必要とすることなく、
画面サイズを変更可能なカメラを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係るカメラは、
焦点面の近傍に設けられた先幕および後幕が、所定の時
間差を以て走行するシャッター装置を備え、このシャッ
ター装置は、先幕の走行範囲および後幕の走行範囲のう
ち、少なくともいずれか一方変更可能な走行範囲変更手
段を備えることを特徴としている。
【0005】
【実施例】以下図示実施例により、本考案を説明する。
一眼レフカメラのカメラ本体10の前面には、図1に示
すように、マウント11を介して撮影レンズ12が着脱
自在に嵌合され、カメラ本体10の背面には、裏蓋17
が開閉自在に支持される。カメラ本体10の内方には、
ミラー13が、撮影レンズ12の光軸上に進退可能に支
持される。ミラー13は、図示しないミラー駆動機構に
より駆動される。カメラ本体10の内方におけるミラー
13の上方には、ピント板15が水平に固定される。ピ
ント板15の上方には、ペンタプリズム16が設けられ
る。また、カメラ本体10の内方におけるミラー13と
裏蓋17とに挟まれた部分には、フォーカルプレーンシ
ャッター装置(以下、単にシャッター装置という)20
が設けられる。
【0006】シャッター装置20は、図2〜図7に示す
ように、シャッターブロック30内における開口部33
の上側および下側にそれぞれ支持した先幕40および後
幕50を、シャッター幕駆動機構60により開口部33
内に進退させ、撮影レンズ12から入射する光をフィル
ム面に露光させる。
【0007】シャッターブロック30においては、ほぼ
長方形状の2枚の薄板31、32が、所定の間隔をあけ
て平行な状態で連結・固定される。このシャッターブロ
ック30のほぼ中央には、薄板31および32を貫通し
て開口部33が穿設される。開口部33は、35mmフ
ルサイズ画面とほぼ同一の形状および大きさに形成さ
れ、撮影レンズ12から入射した光を通過させてフィル
ム面に露光させる。シャッターブロック30の図2中左
端部上側には、左上がりに円弧状の先幕駆動用長孔34
が、薄板31を貫通して穿設される。先幕駆動用長孔3
4には、先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91が遊嵌
される。薄板31の撮影レンズ12側の面における先幕
駆動用長孔34の図2中右側には、2本のピン36が上
下に所定の間隔をあけて突設される。ピン36には、カ
ム係止部材80が支持される。シャッターブロック30
の図2中左端部下側には、右上がりに円弧状の後幕駆動
用長孔35が、薄板31および32を貫通して穿設され
る。後幕駆動用長孔35には、後幕走行レバー110の
後幕駆動ピン111が遊嵌される。
【0008】先幕40は、薄板状の複数の金属幕をヨロ
イ戸状に連結し、全体として面積が可変となるように構
成される。この先幕40は、シャッターブロック30の
2枚の薄板31、32に挟まれた部分における開口部3
3の上側に、開口部33に進出可能に支持される。先幕
40は、先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91に連結
されており、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34の
上端に位置した状態で、それぞれの金属幕が重なるよう
にして開口部33の上側に収納される。また、先幕40
は、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34に沿って下
端に向けて移動するにしたがって、開口部33の上側か
ら開口部33を覆うように徐々に下方に向かって進出
し、開口部33を遮光状態とする。なお、この先幕40
において、シャッターチャージ完了の状態で下端となる
部位、すなわち走行時に後端となる部位を、以下先幕4
0の後端と称する。
【0009】後幕50は、先幕40と同一に構成され
る。この後幕50は、シャッターブロック30の2枚の
薄板31、32に挟まれた部分における開口部33の下
側に、開口部33に進出可能に支持される。後幕50
は、後幕走行レバー110の後幕駆動ピン111に連結
されており、後幕駆動ピン111が後幕駆動用長孔35
の上端に位置した状態で、開口部33の下側から開口部
33を覆うように上方に進出し、開口部33を遮光状態
とする。また、後幕50は、後幕駆動ピン111が後幕
駆動用長孔35に沿って下端に向けて移動するにしたが
って、それぞれの金属幕が徐々に重なった状態となり、
開口部33の下側に収納される。なお、この後幕50に
おいて、シャッターチャージ前の状態で上端となる部
位、すなわち走行時に前端となる部位を、以下後幕50
の先端と称する。
【0010】シャッター幕駆動機構60は、シャッター
ブロック30の薄板31の撮影レンズ12側の面におけ
る開口部33の図2中左側に設けられる。このシャッタ
ー幕駆動機構60においては、先幕40に連動する先幕
走行レバー90と、後幕50に連動する後幕走行レバー
110に所定の位置関係でのみ連動する後幕係止レバー
100とが、シャッターチャージカム70により駆動さ
れる。先幕走行レバー90および後幕走行レバー110
は、パノラマ撮影時、それぞれ所定の位置にて画面サイ
ズ切替レバー120に係止され、シャッターチャージ前
の先幕40の後端位置が図4中Eより上方とならず、か
つ、シャッターチャージ完了時の後幕50の先端位置が
図5中Hより下方とならないように、移動可能な範囲を
規制される。先幕40の後端位置E(図4)と後幕50
の先端位置H(図5)との間隔は、パノラマサイズ画面
の縦方向寸法とほぼ一致する。
【0011】シャッターチャージカム70は、シャッタ
ーブロック30の薄板31の撮影レンズ12側の面にお
ける先幕駆動用長孔34と後幕駆動用長孔35とのほぼ
中間に、支点71を中心として回動自在に支持される。
このシャッターチャージカム70は、図示しないバネに
より図2中時計方向に常時付勢される。シャッターチャ
ージカム70は、シャッターチャージの際、ミラー駆動
機構に連動して図2中反時計方向に回転される。シャッ
ターチャージカム70の外周面には、立ち上がり面7
2、先幕チャージ面73、後幕チャージ面74および係
止面75がそれぞれ形成される。立ち上がり面72は、
カム係止部材80に係合される。先幕チャージ面73
は、シャッターチャージ完了の状態で、先幕走行レバー
90のチャージカム用ピン92に係合される。後幕チャ
ージ面74は、シャッターチャージ完了の状態で、後幕
係止レバー100のチャージカム用ピン102に係合さ
れる。係止面75には、シャッターチャージ完了の際
(図3および図5)、カム係止部材80のカム係止面8
2が係合される。
【0012】カム係止部材80は、それぞれ上下方向に
渡って穿設された2個の支持孔81に遊嵌されたピンを
介して、シャッターブロック30の薄板31の撮影レン
ズ12側の面に上下動可能に支持される。このカム係止
部材80は、図示しないバネにより図2中下方向に常時
付勢され、支持孔81の上端部をピンに係合した状態で
保持される。カム係止部材80は、撮影時、ミラー駆動
機構のミラーアップ動作に連動して上方に移動される。
カム係止部材80の図2中左側面下部には、カム係止面
82が形成される。カム係止面82は、シャッターチャ
ージ完了の際(図3および図5)、シャッターチャージ
カム70の係止面75に係合し、シャッターチャージカ
ム70の時計方向の回転を阻止する。
【0013】先幕走行レバー90は、シャッターブロッ
ク30の薄板31の撮影レンズ12側の面における先幕
駆動用長孔34の左側に、支点95を中心として回動自
在に支持される。この先幕走行レバー90は、シャッタ
ーブロック30との間に縮設された図示しない先幕走行
バネにより図2中反時計方向に常時付勢される。
【0014】先幕走行レバー90のシャッターブロック
30側の面における図2中上端部右側には、先幕駆動ピ
ン91が突設される。先幕駆動ピン91は、シャッター
ブロック30の先幕駆動用長孔34に遊嵌され、先端部
を先幕40に連結される。先幕走行レバー90のシャッ
ターブロック30側の面における図2中下端部には、チ
ャージカム用ピン92が突設される。チャージカム用ピ
ン92には、シャッターチャージ完了の状態で、シャッ
ターチャージカム70の先幕チャージ面73が係合され
る。
【0015】先幕走行レバー90の撮影レンズ12側の
面における図2中上端部左側には、先幕パノラマ切替ピ
ン93が突設される。先幕パノラマ切替ピン93は、パ
ノラマ撮影時におけるシャッターチャージ前の状態(図
4)で、画面サイズ切替レバー120の先幕走行レバー
係合部122に係合される。先幕走行レバー90の撮影
レンズ12側の面における図2中右端部には、先幕用M
gアマチュア94が固定される。先幕用Mgアマチュア
94は、図示しない先幕用Mgコアが励磁された際、先
幕用Mgコアに吸着される。先幕用Mgコアは、先幕用
Mgアマチュア94を吸着した際、先幕走行レバー90
の先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34の下端部に位
置するように、シャッターブロック30の薄板31の撮
影レンズ12側の面における先幕駆動用長孔34の下端
部近傍に固定される。
【0016】先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91お
よび先幕パノラマ切替ピン93は、先幕パノラマ切替ピ
ン93が画面サイズ切替レバー120の先幕走行レバー
係合部122に係合した状態で、先幕駆動ピン91が先
幕駆動用長孔34の上端よりもやや下側に位置するよう
に、先幕走行レバー90上に配置される。
【0017】後幕係止レバー100は、シャッターブロ
ック30の薄板31の撮影レンズ12側の面における後
幕駆動用長孔35の左側に、支点101を中心として回
動自在に支持される。この後幕係止レバー100は、シ
ャッターブロック30との間に縮設された図示しない後
幕走行バネにより図2中反時計方向に常時付勢される。
【0018】後幕係止レバー100のシャッターブロッ
ク30側の面における図2中上部には、チャージカム用
ピン102が突設される。チャージカム用ピン102に
は、シャッターチャージ完了の状態で、シャッターチャ
ージカム70の後幕チャージ面74が係合される。
【0019】後幕係止レバー100の撮影レンズ12側
の面における図2中右側には、ストッパピン103が突
設される。ストッパピン103には、結合バネ105に
より後幕係止レバー100に連結された後幕走行レバー
110が係合される。後幕係止レバー100の撮影レン
ズ12側の面における図2中上端部には、後幕用Mgア
マチュア104が固定される。後幕用Mgアマチュア1
04は、図示しない後幕用Mgコアが励磁された際、後
幕用Mgコアに吸着される。後幕用Mgコアは、後幕用
Mgアマチュア104を吸着した際、後幕係止レバー1
00がシャッターチャージカム70の後幕チャージ面7
4にチャージカム用ピン102を係合した状態(図3お
よび図5)となるように、シャッターブロック30の撮
影レンズ12側の面における後幕駆動用長孔35の上端
部近傍に固定される。
【0020】後幕係止レバー100の図2中右端部に
は、後幕走行レバー110との間に結合バネ105が縮
設される。結合バネ105の付勢力は、後幕用Mgコア
と後幕用Mgアマチュア104との間の吸着力よりも小
さく設定される。
【0021】後幕走行レバー110は、シャッターブロ
ック30の撮影レンズ12側の面における後幕駆動用長
孔35の左側に、後幕係止レバー100と同軸上におけ
る後幕係止レバー100よりも撮影レンズ12側に、支
点101を中心として回動自在に支持される。この後幕
走行レバー110は、後幕係止レバー100との間に縮
設された結合バネ105により、後幕係止レバー100
側に常時付勢され、後幕係止レバー100のストッパピ
ン103に係止された状態を保持される。
【0022】後幕走行レバー110のシャッターブロッ
ク30側の面における図2中右端部には、後幕駆動ピン
111が突設される。後幕駆動ピン111は、シャッタ
ーブロック30の後幕駆動用長孔35に遊嵌され、先端
部を後幕50に連結される。
【0023】後幕走行レバー110の撮影レンズ12側
の面における図2中左端部には、後幕パノラマ切替ピン
112が突設される。後幕パノラマ切替ピン112は、
パノラマ撮影時におけるシャッターチャージ完了の状態
(図5)で、画面サイズ切替レバー120の後幕走行レ
バー係合部123に係合される。
【0024】後幕走行レバー110の後幕駆動ピン11
1および後幕パノラマ切替ピン112は、後幕パノラマ
切替ピン112が画面サイズ切替レバー120の後幕走
行レバー係合部123に係合した状態で、後幕駆動ピン
111が後幕駆動用長孔35の下端部よりやや上部に位
置するように、後幕走行レバー110において配置され
る。
【0025】画面サイズ切替レバー120は、それぞれ
上下方向に渡って穿設された2個の支持孔121に遊嵌
されたピン18(カメラ本体10に固定)を介して、カ
メラ本体10に上下動可能に支持される。この画面サイ
ズ切替レバー120の図2中右側面上部には、先幕走行
レバー係合部122が形成される。先幕走行レバー係合
部122は、パノラマ撮影時、画面サイズ切替レバー1
20が下限位置まで下降された状態、すなわち支持孔1
21の上端がピン18に係止された状態で、シャッター
チャージ前、先幕走行レバー90の先幕パノラマ切替ピ
ン93を係止する(図4)。画面サイズ切替レバー12
0の図2中左側面下部には、後幕走行レバー係合部12
3が形成される。後幕走行レバー係合部123は、パノ
ラマ撮影時、画面サイズ切替レバー120が下限位置ま
で下降された状態で、シャッターチャージ完了の際、後
幕走行レバー110の後幕パノラマ切替ピン112を係
止する(図5)。
【0026】35mmフルサイズ撮影時、撮影者は、画
面サイズ切替レバー120を上限位置、すなわち支持孔
121の下端をピン18に係止される位置まで上昇させ
る(図2および図3)。
【0027】シャッターチャージ前、先幕走行レバー9
0は、図2に示すように、先幕走行バネの付勢力により
反時計方向に付勢され、先幕駆動ピン91を先幕駆動用
長孔34の上端部に係止される。また、後幕走行レバー
110は、後幕走行バネの付勢力により反時計方向に付
勢された後幕係止レバー100のストッパピン103に
係合・押圧され、後幕駆動ピン111を後幕駆動用長孔
35の上端部に係止される。この状態では、先幕40
は、後端が図2中Aの位置となるように、それぞれの金
属幕を重ねるようにして開口部33の上側に収納され
る。後幕50は、先端が図2中Bの位置まで上昇され、
開口部33全体を遮光状態とする。
【0028】シャッターチャージを開始すると、ミラー
駆動機構によりシャッターチャージカム70が駆動さ
れ、バネの付勢力に抗して図2中反時計方向に回転す
る。これにより、図2に示すシャッターチャージ前の状
態から図3に示すシャッターチャージ完了の状態とな
る。
【0029】すなわち、シャッターチャージカム70が
反時計方向に回転すると、シャッターチャージカム70
が、先幕走行レバー90のチャージカム用ピン92に係
合し、チャージカム用ピン92を図2中左方に押圧す
る。これにより、先幕走行レバー90は、先幕駆動ピン
91が先幕駆動用長孔34の下端部に係止されるまで、
時計方向に回転する。先幕駆動ピン91が先幕駆動用長
孔34に沿って下端部まで移動するのに伴って、先幕4
0がシャッターブロック30の開口部33の上側から開
口部33内に進出される。そして、先幕40は、後端が
図3中Cの位置まで下降され、開口部33全体を遮光状
態とする。
【0030】また、シャッターチャージカム70が反時
計方向に回転すると、シャッターチャージカム70が、
後幕係止レバー100のチャージカム用ピン102に係
合し、チャージカム用ピン102を図2中右方に押圧す
る。これにより、後幕係止レバー100は、後幕用Mg
アマチュア104が後幕用Mgコアに吸着されるまで、
時計方向に回転する。同時に、後幕係止レバー100と
結合バネ105により連結された後幕走行レバー110
は、後幕係止レバー100のストッパピン103に係合
した状態で、後幕駆動ピン111が後幕駆動用長孔35
の下端部に係止されるまで、時計方向に回転する。後幕
駆動ピン111が後幕駆動用長孔35に沿って下端部に
移動するのに伴って、後幕50がシャッターブロック3
0の開口部33から退出される。そして、後幕50は、
先端が図3中Dの位置まで下降され、それぞれの金属幕
を重ねるようにして開口部33の下側に収納される。
【0031】そして、シャッターチャージカム70は、
先幕チャージ面73および後幕チャージ面74を、先幕
走行レバー90のチャージカム用ピン92および後幕走
行レバー110のチャージカム用ピン102に係合した
状態で、係止面75をカム係止部材80のカム係止面8
2に係止され、バネによる時計方向の回転を阻止され
る。
【0032】シャッターチャージ完了の状態(図3)か
らシャッターをレリーズすると、カム係止部材80が上
方に移動され、カム係止面82によるシャッターチャー
ジカム70の係止が解除される。これにより、シャッタ
ーチャージカム70は、バネの付勢力により図3中時計
方向に回転し、図2に示すシャッターチャージ前の状態
に戻る。このとき、シャッターチャージカム70の先幕
チャージ面73と先幕走行レバー90のチャージカム用
ピン92との係合およびシャッターチャージカム70の
後幕チャージ面74と後幕係止レバー100のチャージ
カム用ピン102との係合も解除される。さらに、先幕
用Mgコアおよび後幕用Mgコアが、所定の時間差を以
て消磁される。
【0033】これにより、先幕走行レバー90および後
幕走行レバー110が、それぞれの幕走行バネの付勢力
により、所定の間隔をあけて上方に向かって移動する。
この際、先幕40は、後端が図3中Cの位置から図2中
Aの位置まで、走行する。また、後幕50は、先端が図
3中Dの位置から図2中Bの位置まで、走行する。した
がって、フィルム面には、撮影レンズ12から入射する
光が、開口部33とほぼ同一の寸法、すなわち35mm
フルサイズ画面の寸法で露光される。
【0034】パノラマサイズ撮影時、撮影者は、画面サ
イズ切替レバー120を下限位置、すなわち支持孔12
1の上端をピン18に係止される位置まで下降させる
(図4〜図7)。
【0035】シャッターチャージ前、先幕走行レバー9
0は、図4および図6に示すように、先幕走行バネの付
勢力により反時計方向に付勢され、先幕パノラマ切替ピ
ン93を画面サイズ切替レバー120の先幕走行レバー
係合部122に係合される。また、後幕走行レバー11
0は、後幕走行バネの付勢力により反時計方向に付勢さ
れた後幕係止レバー100のストッパピン103に係合
・押圧され、後幕駆動ピン111を後幕駆動用長孔35
の上端部に係止される。この状態では、先幕40は、後
端が開口部33内に上側から一部進出して、後端が図4
および図6中Eの位置となる。後幕50は、先端が図4
中Fの位置まで上昇され、開口部33全体を遮光状態と
する。
【0036】シャッターチャージを開始すると、ミラー
駆動機構によりシャッターチャージカム70が駆動さ
れ、バネの付勢力に抗して図4中反時計方向に回転され
る。これにより、図4および図6に示すシャッターチャ
ージ前の状態から図5および図7に示すシャッターチャ
ージ完了の状態となる。
【0037】すなわち、シャッターチャージカム70が
反時計方向に回転すると、シャッターチャージカム70
が、先幕走行レバー90のチャージカム用ピン92に係
合し、チャージカム用ピン92を図4中左方に押圧す
る。これにより、先幕走行レバー90は、先幕駆動ピン
91が先幕駆動用長孔34の下端部に係止されるまで、
時計方向に回転する。先幕駆動ピン91が先幕駆動用長
孔34に沿って下端部まで移動するのに伴って、先幕4
0がシャッターブロック30の開口部33の上側から開
口部33内に進出される。そして、先幕40は、後端が
図5中Gの位置まで下降され、開口部33全体を遮光状
態とする。
【0038】また、シャッターチャージカム70が反時
計方向に回転すると、シャッターチャージカム70が、
後幕係止レバー100のチャージカム用ピン102に係
合し、チャージカム用ピン102を図4中右方に押圧す
る。これにより、後幕係止レバー100は、チャージカ
ム用ピン102がシャッターチャージカム70の後幕チ
ャージ面74に係合するまで、時計方向に回転する。同
時に、後幕係止レバー100と結合バネ105により連
結された後幕走行レバー110が、後幕パノラマ切替ピ
ン112を画面サイズ切替レバー120の後幕走行レバ
ー係合部123に係合されるまで、時計方向に回転す
る。この状態では、後幕50は、先端が開口部33内に
下側から一部突出して、先端が図5中Hの位置となる。
【0039】そして、シャッターチャージカム70は、
先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91が先幕駆動用長
孔34の下端部で係止された位置で、係止面75をカム
係止部材80のカム係止面82に係止され、バネによる
時計方向の回転を阻止された状態となる。この際、後幕
走行レバー110の後幕駆動ピン111は、後幕駆動用
長孔35の下端部よりやや上部までしか移動しないが、
結合バネ105が伸長することにより、後幕係止レバー
100のみが、チャージカム用ピン102をシャッター
チャージカム70の後幕チャージ面74に係合した状態
となるまで、反時計方向に回転する。
【0040】シャッターチャージ完了の状態(図5)か
らシャッターをレリーズすると、カム係止部材80が上
方に移動され、カム係止面82によるシャッターチャー
ジカム70の係止が解除される。これにより、シャッタ
ーチャージカム70は、バネの付勢力により図5中時計
方向に回転し、図4に示すシャッターチャージ前の状態
に戻る。このとき、シャッターチャージカム70の先幕
チャージ面73と先幕走行レバー90のチャージカム用
ピン92との係合およびシャッターチャージカム70の
後幕チャージ面74と後幕係止レバー100のチャージ
カム用ピン102との係合も解除される。さらに、先幕
用Mgコアおよび後幕用Mgコアが、所定の時間差を以
て消磁される。
【0041】これにより、先幕走行レバー90および後
幕走行レバー110が、それぞれの幕走行バネの付勢力
により、所定の間隔をあけて上方に向かって移動する。
この際、先幕40は、後端が図5中Gの位置から図4中
Eの位置まで、走行する。また、後幕50は、先端が図
5中Hの位置から図4中Fの位置まで、走行する。した
がって、フィルム面には、撮影レンズ12から入射する
光が、先幕40の後端位置E(図4)と後幕50の先端
位置H(図5)との間隔と同じ縦方向寸法、すなわちパ
ノラマサイズ画面の寸法で露光される。
【0042】以上のように上記実施例によれば、画面サ
イズ切替レバー120を操作するだけで、シャッター装
置20の先幕40の走行後の後端位置および後幕50の
走行前の前端位置をアパーチャ内に変更することがで
き、これにより画面サイズを35mmフルサイズ画面と
パノラマサイズ画面との間で容易かつ迅速に切替えるこ
とができる。
【0043】なお、上記実施例では、パノラマ撮影時、
先幕走行レバー90および後幕走行レバー110の両方
を、それぞれ所定の位置にて画面サイズ切替レバー12
0により係止し、シャッターチャージ前の先幕40の後
端位置およびシャッターチャージ完了時の後幕50の先
端位置を変更するが、先幕走行レバー90または後幕走
行レバー110のうち、いずれか一方を画面サイズ切替
レバー120にて係止し、シャッターチャージ前の先幕
40の後端位置またはシャッターチャージ完了時の後幕
50の先端位置のいずれか一方を変更するように構成し
てもよい。
【0044】また、上記実施例では、シャッターチャー
ジ完了の際、先幕走行レバー90および後幕走行レバー
110を、電磁石の吸着力により保持するように構成し
たが、先幕走行レバー90および後幕走行レバー110
を、機械的に係止するように構成してもよい。
【0045】また、上記実施例では、画面サイズを35
mmフルサイズとパノラマサイズとの間で切替可能とな
るように構成したが、35mmフルサイズとハーフサイ
ズとの間で切替可能となるように構成してもよい。
【0046】さらに、上記実施例では、先幕40および
後幕50がシャッターブロック30の開口部33の図2
中下側から上側に向けて縦方向に走行するように構成し
たが、開口部33の図2中左側から右側に向けて横方向
に走行するように構成してもよい。
【0047】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、アダプタ
ー等を必要とすることなく、画面サイズを変更可能なカ
メラが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るカメラのシャッター装
置を搭載したカメラを示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例に係るカメラのシャッター装
置のフルサイズ撮影時におけるシャッターチャージ前の
状態の撮影レンズ側の面を示す図である。
【図3】図2のカメラのシャッター装置のフルサイズ撮
影時におけるシャッターチャージ完了時の状態を示す図
である。
【図4】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ前の状態を示す図
である。
【図5】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ完了時の状態を示
す図である。
【図6】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ前の状態のフィル
ム側の面を示す後幕を省略した図である。
【図7】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ完了時の状態のフ
ィルム側の面を示す先幕を省略した図である。
【符号の説明】
20 シャッター装置 40 先幕 50 後幕 120 画面サイズ切替レバー(走行範囲変更手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点面の近傍に設けられた先幕および後
    幕が、所定の時間差を以て走行するシャッター装置を備
    え、このシャッター装置は、先幕の走行範囲および後幕
    の走行範囲のうち、少なくともいずれか一方を変更可能
    な走行範囲変更手段を備えることを特徴とするカメラ。
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