JPH052131U - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH052131U
JPH052131U JP7827091U JP7827091U JPH052131U JP H052131 U JPH052131 U JP H052131U JP 7827091 U JP7827091 U JP 7827091U JP 7827091 U JP7827091 U JP 7827091U JP H052131 U JPH052131 U JP H052131U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curtain
lever
shutter
trailing
trailing blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7827091U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2544348Y2 (ja
Inventor
潔 川野
勇 平井
英文 金子
Original Assignee
旭光学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
Priority to JP7827091U priority Critical patent/JP2544348Y2/ja
Publication of JPH052131U publication Critical patent/JPH052131U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544348Y2 publication Critical patent/JP2544348Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アダプター等を必要とすることなく、画面サ
イズを変更可能とする。 【構成】 先幕40に連動する先幕走行レバー90と、
後幕50に連動する後幕走行レバー110に所定の位置
関係でのみ連動する後幕係止レバー100とが、シャッ
ターチャージカム70により駆動される。先幕走行レバ
ー90および後幕走行レバー110は、パノラマ撮影
時、それぞれ所定の位置にて画面サイズ切替レバー12
0に係止され、シャッターチャージ前の先幕40の後端
位置が図中Eの位置となり、かつ、シャッターチャージ
完了時の後幕50の先端位置が図中Hの位置となるよう
に、移動可能な範囲を規制される。先幕40の後端位置
Eと後幕50の先端位置Hとの間隔は、パノラマサイズ
画面の縦方向寸法にほぼ一致する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、焦点面の近傍に設けられた先幕および後幕を、所定の時間差を以て 走行させるシャッター装置を備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、先幕および後幕を所定の時間差を以て走行させるシャッター装置を備え た一眼レフカメラにおいては、撮影レンズと本体内アパーチャ部との間にミラー やシャッターブロックが組み込まれており、パノラマサイズ画面への切替え装置 を組み込むことができない。このため、パノラマサイズ画面で撮影する際、本体 内アパーチャ部のフィルム側に、パノラマサイズ画面とほぼ同寸法に形成した枠 状のアダプターを取付けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のカメラでは、アダプターを着脱する際、精密部品であるシャッ ター幕に傷をつけてしまったり、破損させてしまったりするおそれがある。この ため、アダプターの交換には細心の注意を要し、さらに多大な手間と時間を要す るものである。また、アダプターを取付け可能なだけのスペースを、カメラ本体 のフィルム室側に確保しなければならない。 本考案は、アダプター等を必要とすることなく、画面サイズを変更可能なカメ ラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るカメラは、焦点面の近傍に設けられた先幕および後幕が、所定の 時間差を以て走行するシャッター装置を備え、このシャッター装置は、先幕の走 行範囲および後幕の走行範囲のうち、少なくともいずれか一方変更可能な走行範 囲変更手段を備えることを特徴としている。
【0005】
【実施例】
以下図示実施例により、本考案を説明する。 一眼レフカメラのカメラ本体10の前面には、図1に示すように、マウント1 1を介して撮影レンズ12が着脱自在に嵌合され、カメラ本体10の背面には、 裏蓋17が開閉自在に支持される。カメラ本体10の内方には、ミラー13が、 撮影レンズ12の光軸上に進退可能に支持される。ミラー13は、図示しないミ ラー駆動機構により駆動される。カメラ本体10の内方におけるミラー13の上 方には、ピント板15が水平に固定される。ピント板15の上方には、ペンタプ リズム16が設けられる。また、カメラ本体10の内方におけるミラー13と裏 蓋17とに挟まれた部分には、フォーカルプレーンシャッター装置(以下、単に シャッター装置という)20が設けられる。
【0006】 シャッター装置20は、図2〜図7に示すように、シャッターブロック30内 における開口部33の上側および下側にそれぞれ支持した先幕40および後幕5 0を、シャッター幕駆動機構60により開口部33内に進退させ、撮影レンズ1 2から入射する光をフィルム面に露光させる。
【0007】 シャッターブロック30においては、ほぼ長方形状の2枚の薄板31、32が 、所定の間隔をあけて平行な状態で連結・固定される。このシャッターブロック 30のほぼ中央には、薄板31および32を貫通して開口部33が穿設される。 開口部33は、35mmフルサイズ画面とほぼ同一の形状および大きさに形成さ れ、撮影レンズ12から入射した光を通過させてフィルム面に露光させる。シャ ッターブロック30の図2中左端部上側には、左上がりに円弧状の先幕駆動用長 孔34が、薄板31を貫通して穿設される。先幕駆動用長孔34には、先幕走行 レバー90の先幕駆動ピン91が遊嵌される。薄板31の撮影レンズ12側の面 における先幕駆動用長孔34の図2中右側には、2本のピン36が上下に所定の 間隔をあけて突設される。ピン36には、カム係止部材80が支持される。シャ ッターブロック30の図2中左端部下側には、右上がりに円弧状の後幕駆動用長 孔35が、薄板31および32を貫通して穿設される。後幕駆動用長孔35には 、後幕走行レバー110の後幕駆動ピン111が遊嵌される。
【0008】 先幕40は、薄板状の複数の金属幕をヨロイ戸状に連結し、全体として面積が 可変となるように構成される。この先幕40は、シャッターブロック30の2枚 の薄板31、32に挟まれた部分における開口部33の上側に、開口部33に進 出可能に支持される。先幕40は、先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91に連 結されており、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34の上端に位置した状態で 、それぞれの金属幕が重なるようにして開口部33の上側に収納される。また、 先幕40は、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34に沿って下端に向けて移動 するにしたがって、開口部33の上側から開口部33を覆うように徐々に下方に 向かって進出し、開口部33を遮光状態とする。なお、この先幕40において、 シャッターチャージ完了の状態で下端となる部位、すなわち走行時に後端となる 部位を、以下先幕40の後端と称する。
【0009】 後幕50は、先幕40と同一に構成される。この後幕50は、シャッターブロ ック30の2枚の薄板31、32に挟まれた部分における開口部33の下側に、 開口部33に進出可能に支持される。後幕50は、後幕走行レバー110の後幕 駆動ピン111に連結されており、後幕駆動ピン111が後幕駆動用長孔35の 上端に位置した状態で、開口部33の下側から開口部33を覆うように上方に進 出し、開口部33を遮光状態とする。また、後幕50は、後幕駆動ピン111が 後幕駆動用長孔35に沿って下端に向けて移動するにしたがって、それぞれの金 属幕が徐々に重なった状態となり、開口部33の下側に収納される。なお、この 後幕50において、シャッターチャージ前の状態で上端となる部位、すなわち走 行時に前端となる部位を、以下後幕50の先端と称する。
【0010】 シャッター幕駆動機構60は、シャッターブロック30の薄板31の撮影レン ズ12側の面における開口部33の図2中左側に設けられる。このシャッター幕 駆動機構60においては、先幕40に連動する先幕走行レバー90と、後幕50 に連動する後幕走行レバー110に所定の位置関係でのみ連動する後幕係止レバ ー100とが、シャッターチャージカム70により駆動される。先幕走行レバー 90および後幕走行レバー110は、パノラマ撮影時、それぞれ所定の位置にて 画面サイズ切替レバー120に係止され、シャッターチャージ前の先幕40の後 端位置が図4中Eより上方とならず、かつ、シャッターチャージ完了時の後幕5 0の先端位置が図5中Hより下方とならないように、移動可能な範囲を規制され る。先幕40の後端位置E(図4)と後幕50の先端位置H(図5)との間隔は 、パノラマサイズ画面の縦方向寸法とほぼ一致する。
【0011】 シャッターチャージカム70は、シャッターブロック30の薄板31の撮影レ ンズ12側の面における先幕駆動用長孔34と後幕駆動用長孔35とのほぼ中間 に、支点71を中心として回動自在に支持される。このシャッターチャージカム 70は、図示しないバネにより図2中時計方向に常時付勢される。シャッターチ ャージカム70は、シャッターチャージの際、ミラー駆動機構に連動して図2中 反時計方向に回転される。シャッターチャージカム70の外周面には、立ち上が り面72、先幕チャージ面73、後幕チャージ面74および係止面75がそれぞ れ形成される。立ち上がり面72は、カム係止部材80に係合される。先幕チャ ージ面73は、シャッターチャージ完了の状態で、先幕走行レバー90のチャー ジカム用ピン92に係合される。後幕チャージ面74は、シャッターチャージ完 了の状態で、後幕係止レバー100のチャージカム用ピン102に係合される。 係止面75には、シャッターチャージ完了の際(図3および図5)、カム係止部 材80のカム係止面82が係合される。
【0012】 カム係止部材80は、それぞれ上下方向に渡って穿設された2個の支持孔81 に遊嵌されたピンを介して、シャッターブロック30の薄板31の撮影レンズ1 2側の面に上下動可能に支持される。このカム係止部材80は、図示しないバネ により図2中下方向に常時付勢され、支持孔81の上端部をピンに係合した状態 で保持される。カム係止部材80は、撮影時、ミラー駆動機構のミラーアップ動 作に連動して上方に移動される。カム係止部材80の図2中左側面下部には、カ ム係止面82が形成される。カム係止面82は、シャッターチャージ完了の際( 図3および図5)、シャッターチャージカム70の係止面75に係合し、シャッ ターチャージカム70の時計方向の回転を阻止する。
【0013】 先幕走行レバー90は、シャッターブロック30の薄板31の撮影レンズ12 側の面における先幕駆動用長孔34の左側に、支点95を中心として回動自在に 支持される。この先幕走行レバー90は、シャッターブロック30との間に縮設 された図示しない先幕走行バネにより図2中反時計方向に常時付勢される。
【0014】 先幕走行レバー90のシャッターブロック30側の面における図2中上端部右 側には、先幕駆動ピン91が突設される。先幕駆動ピン91は、シャッターブロ ック30の先幕駆動用長孔34に遊嵌され、先端部を先幕40に連結される。先 幕走行レバー90のシャッターブロック30側の面における図2中下端部には、 チャージカム用ピン92が突設される。チャージカム用ピン92には、シャッタ ーチャージ完了の状態で、シャッターチャージカム70の先幕チャージ面73が 係合される。
【0015】 先幕走行レバー90の撮影レンズ12側の面における図2中上端部左側には、 先幕パノラマ切替ピン93が突設される。先幕パノラマ切替ピン93は、パノラ マ撮影時におけるシャッターチャージ前の状態(図4)で、画面サイズ切替レバ ー120の先幕走行レバー係合部122に係合される。先幕走行レバー90の撮 影レンズ12側の面における図2中右端部には、先幕用Mgアマチュア94が固 定される。先幕用Mgアマチュア94は、図示しない先幕用Mgコアが励磁され た際、先幕用Mgコアに吸着される。先幕用Mgコアは、先幕用Mgアマチュア 94を吸着した際、先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔3 4の下端部に位置するように、シャッターブロック30の薄板31の撮影レンズ 12側の面における先幕駆動用長孔34の下端部近傍に固定される。
【0016】 先幕走行レバー90の先幕駆動ピン91および先幕パノラマ切替ピン93は、 先幕パノラマ切替ピン93が画面サイズ切替レバー120の先幕走行レバー係合 部122に係合した状態で、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34の上端より もやや下側に位置するように、先幕走行レバー90上に配置される。
【0017】 後幕係止レバー100は、シャッターブロック30の薄板31の撮影レンズ1 2側の面における後幕駆動用長孔35の左側に、支点101を中心として回動自 在に支持される。この後幕係止レバー100は、シャッターブロック30との間 に縮設された図示しない後幕走行バネにより図2中反時計方向に常時付勢される 。
【0018】 後幕係止レバー100のシャッターブロック30側の面における図2中上部に は、チャージカム用ピン102が突設される。チャージカム用ピン102には、 シャッターチャージ完了の状態で、シャッターチャージカム70の後幕チャージ 面74が係合される。
【0019】 後幕係止レバー100の撮影レンズ12側の面における図2中右側には、スト ッパピン103が突設される。ストッパピン103には、結合バネ105により 後幕係止レバー100に連結された後幕走行レバー110が係合される。後幕係 止レバー100の撮影レンズ12側の面における図2中上端部には、後幕用Mg アマチュア104が固定される。後幕用Mgアマチュア104は、図示しない後 幕用Mgコアが励磁された際、後幕用Mgコアに吸着される。後幕用Mgコアは 、後幕用Mgアマチュア104を吸着した際、後幕係止レバー100がシャッタ ーチャージカム70の後幕チャージ面74にチャージカム用ピン102を係合し た状態(図3および図5)となるように、シャッターブロック30の撮影レンズ 12側の面における後幕駆動用長孔35の上端部近傍に固定される。
【0020】 後幕係止レバー100の図2中右端部には、後幕走行レバー110との間に結 合バネ105が縮設される。結合バネ105の付勢力は、後幕用Mgコアと後幕 用Mgアマチュア104との間の吸着力よりも小さく設定される。
【0021】 後幕走行レバー110は、シャッターブロック30の撮影レンズ12側の面に おける後幕駆動用長孔35の左側に、後幕係止レバー100と同軸上における後 幕係止レバー100よりも撮影レンズ12側に、支点101を中心として回動自 在に支持される。この後幕走行レバー110は、後幕係止レバー100との間に 縮設された結合バネ105により、後幕係止レバー100側に常時付勢され、後 幕係止レバー100のストッパピン103に係止された状態を保持される。
【0022】 後幕走行レバー110のシャッターブロック30側の面における図2中右端部 には、後幕駆動ピン111が突設される。後幕駆動ピン111は、シャッターブ ロック30の後幕駆動用長孔35に遊嵌され、先端部を後幕50に連結される。
【0023】 後幕走行レバー110の撮影レンズ12側の面における図2中左端部には、後 幕パノラマ切替ピン112が突設される。後幕パノラマ切替ピン112は、パノ ラマ撮影時におけるシャッターチャージ完了の状態(図5)で、画面サイズ切替 レバー120の後幕走行レバー係合部123に係合される。
【0024】 後幕走行レバー110の後幕駆動ピン111および後幕パノラマ切替ピン11 2は、後幕パノラマ切替ピン112が画面サイズ切替レバー120の後幕走行レ バー係合部123に係合した状態で、後幕駆動ピン111が後幕駆動用長孔35 の下端部よりやや上部に位置するように、後幕走行レバー110において配置さ れる。
【0025】 画面サイズ切替レバー120は、それぞれ上下方向に渡って穿設された2個の 支持孔121に遊嵌されたピン18(カメラ本体10に固定)を介して、カメラ 本体10に上下動可能に支持される。この画面サイズ切替レバー120の図2中 右側面上部には、先幕走行レバー係合部122が形成される。先幕走行レバー係 合部122は、パノラマ撮影時、画面サイズ切替レバー120が下限位置まで下 降された状態、すなわち支持孔121の上端がピン18に係止された状態で、シ ャッターチャージ前、先幕走行レバー90の先幕パノラマ切替ピン93を係止す る(図4)。画面サイズ切替レバー120の図2中左側面下部には、後幕走行レ バー係合部123が形成される。後幕走行レバー係合部123は、パノラマ撮影 時、画面サイズ切替レバー120が下限位置まで下降された状態で、シャッター チャージ完了の際、後幕走行レバー110の後幕パノラマ切替ピン112を係止 する(図5)。
【0026】 35mmフルサイズ撮影時、撮影者は、画面サイズ切替レバー120を上限位 置、すなわち支持孔121の下端をピン18に係止される位置まで上昇させる( 図2および図3)。
【0027】 シャッターチャージ前、先幕走行レバー90は、図2に示すように、先幕走行 バネの付勢力により反時計方向に付勢され、先幕駆動ピン91を先幕駆動用長孔 34の上端部に係止される。また、後幕走行レバー110は、後幕走行バネの付 勢力により反時計方向に付勢された後幕係止レバー100のストッパピン103 に係合・押圧され、後幕駆動ピン111を後幕駆動用長孔35の上端部に係止さ れる。この状態では、先幕40は、後端が図2中Aの位置となるように、それぞ れの金属幕を重ねるようにして開口部33の上側に収納される。後幕50は、先 端が図2中Bの位置まで上昇され、開口部33全体を遮光状態とする。
【0028】 シャッターチャージを開始すると、ミラー駆動機構によりシャッターチャージ カム70が駆動され、バネの付勢力に抗して図2中反時計方向に回転する。これ により、図2に示すシャッターチャージ前の状態から図3に示すシャッターチャ ージ完了の状態となる。
【0029】 すなわち、シャッターチャージカム70が反時計方向に回転すると、シャッタ ーチャージカム70が、先幕走行レバー90のチャージカム用ピン92に係合し 、チャージカム用ピン92を図2中左方に押圧する。これにより、先幕走行レバ ー90は、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34の下端部に係止されるまで、 時計方向に回転する。先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34に沿って下端部ま で移動するのに伴って、先幕40がシャッターブロック30の開口部33の上側 から開口部33内に進出される。そして、先幕40は、後端が図3中Cの位置ま で下降され、開口部33全体を遮光状態とする。
【0030】 また、シャッターチャージカム70が反時計方向に回転すると、シャッターチ ャージカム70が、後幕係止レバー100のチャージカム用ピン102に係合し 、チャージカム用ピン102を図2中右方に押圧する。これにより、後幕係止レ バー100は、後幕用Mgアマチュア104が後幕用Mgコアに吸着されるまで 、時計方向に回転する。同時に、後幕係止レバー100と結合バネ105により 連結された後幕走行レバー110は、後幕係止レバー100のストッパピン10 3に係合した状態で、後幕駆動ピン111が後幕駆動用長孔35の下端部に係止 されるまで、時計方向に回転する。後幕駆動ピン111が後幕駆動用長孔35に 沿って下端部に移動するのに伴って、後幕50がシャッターブロック30の開口 部33から退出される。そして、後幕50は、先端が図3中Dの位置まで下降さ れ、それぞれの金属幕を重ねるようにして開口部33の下側に収納される。
【0031】 そして、シャッターチャージカム70は、先幕チャージ面73および後幕チャ ージ面74を、先幕走行レバー90のチャージカム用ピン92および後幕走行レ バー110のチャージカム用ピン102に係合した状態で、係止面75をカム係 止部材80のカム係止面82に係止され、バネによる時計方向の回転を阻止され る。
【0032】 シャッターチャージ完了の状態(図3)からシャッターをレリーズすると、カ ム係止部材80が上方に移動され、カム係止面82によるシャッターチャージカ ム70の係止が解除される。これにより、シャッターチャージカム70は、バネ の付勢力により図3中時計方向に回転し、図2に示すシャッターチャージ前の状 態に戻る。このとき、シャッターチャージカム70の先幕チャージ面73と先幕 走行レバー90のチャージカム用ピン92との係合およびシャッターチャージカ ム70の後幕チャージ面74と後幕係止レバー100のチャージカム用ピン10 2との係合も解除される。さらに、先幕用Mgコアおよび後幕用Mgコアが、所 定の時間差を以て消磁される。
【0033】 これにより、先幕走行レバー90および後幕走行レバー110が、それぞれの 幕走行バネの付勢力により、所定の間隔をあけて上方に向かって移動する。この 際、先幕40は、後端が図3中Cの位置から図2中Aの位置まで、走行する。ま た、後幕50は、先端が図3中Dの位置から図2中Bの位置まで、走行する。し たがって、フィルム面には、撮影レンズ12から入射する光が、開口部33とほ ぼ同一の寸法、すなわち35mmフルサイズ画面の寸法で露光される。
【0034】 パノラマサイズ撮影時、撮影者は、画面サイズ切替レバー120を下限位置、 すなわち支持孔121の上端をピン18に係止される位置まで下降させる(図4 〜図7)。
【0035】 シャッターチャージ前、先幕走行レバー90は、図4および図6に示すように 、先幕走行バネの付勢力により反時計方向に付勢され、先幕パノラマ切替ピン9 3を画面サイズ切替レバー120の先幕走行レバー係合部122に係合される。 また、後幕走行レバー110は、後幕走行バネの付勢力により反時計方向に付勢 された後幕係止レバー100のストッパピン103に係合・押圧され、後幕駆動 ピン111を後幕駆動用長孔35の上端部に係止される。この状態では、先幕4 0は、後端が開口部33内に上側から一部進出して、後端が図4および図6中E の位置となる。後幕50は、先端が図4中Fの位置まで上昇され、開口部33全 体を遮光状態とする。
【0036】 シャッターチャージを開始すると、ミラー駆動機構によりシャッターチャージ カム70が駆動され、バネの付勢力に抗して図4中反時計方向に回転される。こ れにより、図4および図6に示すシャッターチャージ前の状態から図5および図 7に示すシャッターチャージ完了の状態となる。
【0037】 すなわち、シャッターチャージカム70が反時計方向に回転すると、シャッタ ーチャージカム70が、先幕走行レバー90のチャージカム用ピン92に係合し 、チャージカム用ピン92を図4中左方に押圧する。これにより、先幕走行レバ ー90は、先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34の下端部に係止されるまで、 時計方向に回転する。先幕駆動ピン91が先幕駆動用長孔34に沿って下端部ま で移動するのに伴って、先幕40がシャッターブロック30の開口部33の上側 から開口部33内に進出される。そして、先幕40は、後端が図5中Gの位置ま で下降され、開口部33全体を遮光状態とする。
【0038】 また、シャッターチャージカム70が反時計方向に回転すると、シャッターチ ャージカム70が、後幕係止レバー100のチャージカム用ピン102に係合し 、チャージカム用ピン102を図4中右方に押圧する。これにより、後幕係止レ バー100は、チャージカム用ピン102がシャッターチャージカム70の後幕 チャージ面74に係合するまで、時計方向に回転する。同時に、後幕係止レバー 100と結合バネ105により連結された後幕走行レバー110が、後幕パノラ マ切替ピン112を画面サイズ切替レバー120の後幕走行レバー係合部123 に係合されるまで、時計方向に回転する。この状態では、後幕50は、先端が開 口部33内に下側から一部突出して、先端が図5中Hの位置となる。
【0039】 そして、シャッターチャージカム70は、先幕走行レバー90の先幕駆動ピン 91が先幕駆動用長孔34の下端部で係止された位置で、係止面75をカム係止 部材80のカム係止面82に係止され、バネによる時計方向の回転を阻止された 状態となる。この際、後幕走行レバー110の後幕駆動ピン111は、後幕駆動 用長孔35の下端部よりやや上部までしか移動しないが、結合バネ105が伸長 することにより、後幕係止レバー100のみが、チャージカム用ピン102をシ ャッターチャージカム70の後幕チャージ面74に係合した状態となるまで、反 時計方向に回転する。
【0040】 シャッターチャージ完了の状態(図5)からシャッターをレリーズすると、カ ム係止部材80が上方に移動され、カム係止面82によるシャッターチャージカ ム70の係止が解除される。これにより、シャッターチャージカム70は、バネ の付勢力により図5中時計方向に回転し、図4に示すシャッターチャージ前の状 態に戻る。このとき、シャッターチャージカム70の先幕チャージ面73と先幕 走行レバー90のチャージカム用ピン92との係合およびシャッターチャージカ ム70の後幕チャージ面74と後幕係止レバー100のチャージカム用ピン10 2との係合も解除される。さらに、先幕用Mgコアおよび後幕用Mgコアが、所 定の時間差を以て消磁される。
【0041】 これにより、先幕走行レバー90および後幕走行レバー110が、それぞれの 幕走行バネの付勢力により、所定の間隔をあけて上方に向かって移動する。この 際、先幕40は、後端が図5中Gの位置から図4中Eの位置まで、走行する。ま た、後幕50は、先端が図5中Hの位置から図4中Fの位置まで、走行する。し たがって、フィルム面には、撮影レンズ12から入射する光が、先幕40の後端 位置E(図4)と後幕50の先端位置H(図5)との間隔と同じ縦方向寸法、す なわちパノラマサイズ画面の寸法で露光される。
【0042】 以上のように上記実施例によれば、画面サイズ切替レバー120を操作するだ けで、シャッター装置20の先幕40の走行後の後端位置および後幕50の走行 前の前端位置をアパーチャ内に変更することができ、これにより画面サイズを3 5mmフルサイズ画面とパノラマサイズ画面との間で容易かつ迅速に切替えるこ とができる。
【0043】 なお、上記実施例では、パノラマ撮影時、先幕走行レバー90および後幕走行 レバー110の両方を、それぞれ所定の位置にて画面サイズ切替レバー120に より係止し、シャッターチャージ前の先幕40の後端位置およびシャッターチャ ージ完了時の後幕50の先端位置を変更するが、先幕走行レバー90または後幕 走行レバー110のうち、いずれか一方を画面サイズ切替レバー120にて係止 し、シャッターチャージ前の先幕40の後端位置またはシャッターチャージ完了 時の後幕50の先端位置のいずれか一方を変更するように構成してもよい。
【0044】 また、上記実施例では、シャッターチャージ完了の際、先幕走行レバー90お よび後幕走行レバー110を、電磁石の吸着力により保持するように構成したが 、先幕走行レバー90および後幕走行レバー110を、機械的に係止するように 構成してもよい。
【0045】 また、上記実施例では、画面サイズを35mmフルサイズとパノラマサイズと の間で切替可能となるように構成したが、35mmフルサイズとハーフサイズと の間で切替可能となるように構成してもよい。
【0046】 さらに、上記実施例では、先幕40および後幕50がシャッターブロック30 の開口部33の図2中下側から上側に向けて縦方向に走行するように構成したが 、開口部33の図2中左側から右側に向けて横方向に走行するように構成しても よい。
【0047】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、アダプター等を必要とすることなく、画面サイ ズを変更可能なカメラが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るカメラのシャッター装
置を搭載したカメラを示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例に係るカメラのシャッター装
置のフルサイズ撮影時におけるシャッターチャージ前の
状態の撮影レンズ側の面を示す図である。
【図3】図2のカメラのシャッター装置のフルサイズ撮
影時におけるシャッターチャージ完了時の状態を示す図
である。
【図4】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ前の状態を示す図
である。
【図5】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ完了時の状態を示
す図である。
【図6】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ前の状態のフィル
ム側の面を示す後幕を省略した図である。
【図7】図2のカメラのシャッター装置のパノラマサイ
ズ撮影時におけるシャッターチャージ完了時の状態のフ
ィルム側の面を示す先幕を省略した図である。
【符号の説明】
20 シャッター装置 40 先幕 50 後幕 120 画面サイズ切替レバー(走行範囲変更手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 焦点面の近傍に設けられた先幕および後
    幕が、所定の時間差を以て走行するシャッター装置を備
    え、このシャッター装置は、先幕の走行範囲および後幕
    の走行範囲のうち、少なくともいずれか一方を変更可能
    な走行範囲変更手段を備えることを特徴とするカメラ。
JP7827091U 1991-06-25 1991-06-25 カメラ Expired - Fee Related JP2544348Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7827091U JP2544348Y2 (ja) 1991-06-25 1991-06-25 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7827091U JP2544348Y2 (ja) 1991-06-25 1991-06-25 カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH052131U true JPH052131U (ja) 1993-01-14
JP2544348Y2 JP2544348Y2 (ja) 1997-08-20

Family

ID=13657295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7827091U Expired - Fee Related JP2544348Y2 (ja) 1991-06-25 1991-06-25 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2544348Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2544348Y2 (ja) 1997-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0437065B1 (en) A method and a camera for combination pictures in a photograph
US5721995A (en) Lens-fitted photographic film unit having shutter with connection lever and crank lever
US8223257B2 (en) Focal plane shutter, photographing apparatus including the same, and photographing method for the photographing apparatus
JPH052131U (ja) カメラ
US3967290A (en) Miniature mirror reflex camera
JP2005266210A (ja) 撮像装置
JP2652581B2 (ja) 疑似パノラマ写真撮影可能なカメラ
US4024554A (en) Focal plane for photographic cameras
US5506647A (en) Field frame changeover mechanism for viewfinder
US3720149A (en) Light shielding device for interchangeable lens camera
CA1261185A (en) Photographic apparatus
JPH0750737Y2 (ja) パノラマ2枚撮りカメラ
KR200353705Y1 (ko) 뷰 카메라
JP3752036B2 (ja) ファインダの視野枠切換装置
JP3004729U (ja) マルチ画面撮影装置における撮り分け装置
JPH01267624A (ja) カメラの画面サイズ切換装置
JP4904778B2 (ja) カメラ
JP2567729Y2 (ja) パノラマ写真撮影可能なカメラ
JPS61133934A (ja) 一眼レフカメラ
JPH10206944A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JP2001033849A (ja) ファインダー装置およびカメラ
JPS595884B2 (ja) 一眼レフカメラ
SK150499A3 (en) Panoramic camera with versatile element
JPS6046692B2 (ja) マイクロ写真機
JPH0682643U (ja) 一眼レフカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees