JP2544331Y2 - フユーエルデリバリパイプ - Google Patents

フユーエルデリバリパイプ

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JP2544331Y2 JP1990113558U JP11355890U JP2544331Y2 JP 2544331 Y2 JP2544331 Y2 JP 2544331Y2 JP 1990113558 U JP1990113558 U JP 1990113558U JP 11355890 U JP11355890 U JP 11355890U JP 2544331 Y2 JP2544331 Y2 JP 2544331Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、燃料噴射式自動車用エンジンの燃料加圧ポ
ンプから送給された燃料をエンジンの各吸気通路あるい
は各気筒に燃料インジエクタ(噴射ノズル)を介して供
給するためのフユーエルデリバリパイプの改良に関し、
特に燃料通路を有する連通管と燃料噴射弁を取付けるソ
ケットとの接続構造に係るものである。
(従来の技術) 従来のフユーエルデリバリパイプは、例えば、実開昭
57−84362「燃料噴射式内燃機関のデリバリパイプ」に
示すように、燃料噴射弁の導入軸を受入れる複数個の円
筒状ソケットが、円形又は四角形断面の連通管により相
互に内部で連通するように接続され、一定方向に一定の
間隔をおいて配設されている。円筒状ソケットは、連通
管に溶接されるタイプと連通管と一体形成されるタイプ
とがあり、溶接タイプの場合、ソケットは平滑な内周面
を有する筒状体で構成され、その外端側はテーパ状に拡
開されて燃料噴射弁との接続が容易になるように作られ
ている。
ソケットの内端側は、連通管が円形断面の場合は複雑
な鞍形の円周形状に沿って切断又は加工し連通管との接
続に備えなければならない。同時に、連通管側のソケッ
トとの接続部分も複雑な鞍形の円周形状に沿って切り抜
かなければならない。従って、これら接続部分の加工は
複雑であり、両者を接続する際にはまず当接した状態で
仮付けし、炉中ろう付けにより接続固定するが、この接
続部分は複雑な円周形状が二重に組み合わされているた
め隙間にばらつきがあり、溶接不良による接続部分から
の破損や洩れを生じやすいという欠点があった。
特に、燃料噴射弁はエンジンの吸気マニホールドの吸
気孔にその軸芯を正確に整合させて取付けなければなら
ないから、ソケット相互間の間隔及び取付角度などは厳
しい許容差内に入らなければならず、隙間のばらつきは
そのまま品質の低下を招くことになる。
このため、従来のフユーエルデリバリパイプでは複雑
な加工を行なう工数と時間を必要とし、さらにソケット
と連通管との接続作業においては仮付け及びろう付け工
程の後で高い寸法精度を得るために型合せによる全数検
査工程を必要とし、コストの上昇等を招いていた。
ソケットが連通管と一体に作られるタイプでは、フユ
ーエルデリバリパイプ全体がアルミダイカストやアルミ
押出材で作られるが、全体を成形した後で表面処理を行
なうため表面処理が不均一になりやすいこと、成形用の
型に抜き勾配を必要とするため肉厚が大きくなって重量
が増加すること、内部の巣等の欠陥を発見することが困
難であり品質の保証が得られないこと、設計変更に対処
しにくいこと等の欠点がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案の目的は、前述した製作上の困難性を緩和し、
組付け精度のばらつきをなくして接続部分からの破損や
洩れのないフユーエルデリバリパイプを提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段とその作用) 本考案の前述した目的は、直線状に延びる燃料通路を
内部に有する連通管と、この連通管の長手方向に所定の
間隔をおいて複数の燃料噴射弁取付用の筒状ソケットを
配設して成るフユーエルデリバリパイプにおいて、各筒
状ソケットが前記連通管の周囲にモールド成形により固
着され、各筒状ソケットと前記連通管とは、前記連通管
の外周を越えて突出させたつば状の突起部分を介して緊
密に連結されているフユーエルデリバリパイプによって
達成される。
かかる構成によれば、連通管上にフランジや枝パイプ
等の部品を溶接した後で、複数個の円筒状ソケットを同
時にモールド成形して連通管上の所定の位置に設置する
ことができるから、各ソケット間の寸法精度が向上し、
燃料噴射弁との接続が確実に行なわれて破損や油洩れが
防止できる。熔接時の高温に比べると比較的低い温度で
成形されるので、熱変形が防止できて寸法精度が保たれ
る。さらに、モールド成形の型を変更することにより設
計変更に容易に対処することができる等の利点が得られ
る。
各筒状ソケットと連通管とは、連通管の孔の周囲に取
り付けた環状部材を介して緊密に連結することもでき
る。
また、ソケットと連通管との接続部分にはOリングを
介在させて密封性を高めることが望ましい。これは特
に、連通管とソケットの熱膨張係数に大きな差がある場
合に、両者の間に隙間ができるのを防止できる点で有効
となる。
本考案の他の特徴及び利点は、添付図面の実施例を参
照した以下の記載により明らかとなろう。
(実施例) 第1図は、本考案の好適な実施例によるフユーエルデ
リバリパイプ10の全体を表わしており、内部に直線状に
延びる燃料通路17(第3図参照)を有している連通管11
の長手方向に一定の間隔をおいて3個の燃料噴射弁取付
用の円筒状ソケット12が配置されている。連通管11は円
形の断面を有し、その一端側には燃料ポンプから送出さ
れた高圧の燃料を圧力調整弁を介して導入するためのフ
ランジ13が設けられ、他端側には余った燃料を他のシリ
ンダや燃料タンクへと送り出すための接続管14が取付け
られている。図示のフユーエルデリバリパイプ10は、1
対が組み合わされて6気筒のV型エンジンに用いられる
ものである。
連通管11にはさらに、フユーエルデリバリパイプ10を
エンジンに取付けるための厚肉で堅固なブラケット15が
固着されている。
第2図、第3図は、本考案がその主題とする連通管11
とソケット12との接続構造を表わしている。図示のよう
に、ソケット12は燃料噴射弁を受入れる筒状延伸部21と
連通管11のまわりに巻回されるバンド部22とで構成さ
れ、これらは合成樹脂又はアルミニウム材で一体にモー
ルド成形されている。フランジ13から供給された燃料
は、連通管11内部の燃料供給通路17を通り、側壁の孔18
からソケットの筒状延伸部21を通過して燃料噴射弁へと
送りこまれる。余った燃料は燃料供給通路17から接続管
14を通って他のシリンダ又は燃料タンクへと送られる。
ソケット12のモールド成形は、連通管11上にフランジ
13、接続管14、ブラケット15を溶接し、表面処理を施し
た後で、モールド成形を実施することが望ましい。この
方法によれば、表面処理後に溶接やろう付けを行なった
場合に生じる表面の汚れや耐食性の低下を防止すること
ができる。
第4図は、ソケット12が連通管11上で連通管の軸線方
向に移動しないようにするための第1の実施例を表わし
ており、ソケット12の内部に内側向きの突起42を形成
し、この突起42を連通管11の孔18の周囲を外側に折り曲
げたカシメ部41と係合させることにより、両者を緊密に
連結する構造になっている。
第5図は、第4図と同じ目的の他の方法を表わしてお
り、連通管11の孔18の周囲に環状部材51を介在させてソ
ケット12が移動しないようにロックしている。
第6図、第7図は、連通管11の孔18の上部にフランジ
付きの筒状突起81を固着し、そのフランジ面とソケット
との間にOリング82を挿入してシールするようにした構
造を表わしている。
連通管11とソケット12との間を連結したりシールした
りするための構造は、さらに多くの変形例を考えること
ができる。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く、本考案によれば、連通管と
ソケットの連結部分が、つば状突起や環状リングによる
堅固な固定となり、ソケットが正確に位置決めされて軸
線方向にずれたり回転したりすることが防止される。複
数のソケットは同時にモールド成形されるので、従来の
ように複数のソケットを連通管に取付ける際の間隔や角
度の調整作業が不要になり、組付けや検査の工程が著し
く単純化される。溶接作業後にモールド成形を行なえ
ば、表面の汚れや耐食性の低下を防止することができ
る。かくして、接続部分からの破損や洩れのないフユー
エルデリバリパイプが得られ、品質の向上とコストの低
減が達成されるようになる等、その実用的価値には顕著
なものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるフユーエルデリバリパイプの全体
を表わす斜視図、第2図は連通管を横断する方向に切断
したソケット部分の縦断面図、第3図は連通管の軸線方
向に沿って切断しソケットとの連結部分の一部を省略し
た縦断面図、第4図は第1の実施例によるソケットと連
通管の連結部分の詳細断面図、第5図は第2の実施例に
よる連結部分の詳細断面図、第6図は第3の実施例によ
る連結部分の詳細断面図、第7図は第4の実施例による
連結部分の詳細断面図である。 10……フユーエルデリバリパイプ、11……連通管 12……筒状ソケット、17……燃料通路 18……孔、41,42……突起 51……環状部材、81……筒状突起 82……Oリング

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状に延びる燃料通路を内部に有する連
    通管と、この連通管の長手方向に所定の間隔をおいて複
    数の燃料噴射弁取付用の筒状ソケットを配設して成るフ
    ユーエルデリバリパイプにおいて、 各筒状ソケットが前記連通管の周囲にモールド成形によ
    り固着され、 各筒状ソケットと前記連通管とは、前記連通管の外周を
    越えて突出させたつば状の突起部分を介して緊密に連結
    されていることを特徴とするフユーエルデリバリパイ
    プ。
  2. 【請求項2】直線状に延びる燃料通路を内部に有する連
    通管と、この連通管の長手方向に所定の間隔をおいて複
    数の燃料噴射弁取付用の筒状ソケットを配設して成るフ
    ユーエルデリバリパイプにおいて、 各筒状ソケットが前記連通管の周囲にモールド成形によ
    り固着され、 各筒状ソケットと前記連通管とは、前記連通管の孔の周
    囲に取り付けた環状部材を介して緊密に連結されている
    ことを特徴とするフユーエルデリバリパイプ。
  3. 【請求項3】前記ソケットと前記連通管との接続部分に
    Oリングが介在している請求項1記載のフユーエルデリ
    バリパイプ。
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FR2610073B1 (fr) * 1987-01-23 1989-07-07 Hutchinson Procede de fabrication de dispositifs comme des raccords de derivation ou analogues sur des tubes ou tuyaux souples, en particulier a base de caoutchouc

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