JP2547986Y2 - フユーエルデリバリパイプ - Google Patents

フユーエルデリバリパイプ

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JP2547986Y2
JP2547986Y2 JP6732491U JP6732491U JP2547986Y2 JP 2547986 Y2 JP2547986 Y2 JP 2547986Y2 JP 6732491 U JP6732491 U JP 6732491U JP 6732491 U JP6732491 U JP 6732491U JP 2547986 Y2 JP2547986 Y2 JP 2547986Y2
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JP
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delivery pipe
fuel delivery
brazing
fuel
socket
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庄平 渡辺
寛 都築
順 大部
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Usui Co Ltd
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Usui Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、燃料噴射式自動車用エ
ンジンの燃料加圧ポンプから送給された燃料をエンジン
の各吸気通路あるいは各気筒に燃料インジエクタ(噴射
ノズル)を介して供給するためのフユーエルデリバリパ
イプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射方式のV形6気筒又は8気筒エ
ンジンの片側の3気筒又は4気筒に向けて燃料を噴射す
るためのフユーエルデリバリパイプの典型的な構造は、
例えば実開昭62−152073号「燃料噴射弁の固定
支持装置」に記載されている。この型式のフユーエルデ
リバリパイプは、中空ソケット(ハウジング)の胴体中
央部分に連通管が接続されており、ボトムフロータイプ
と呼ばれる。ボトムフロータイプのフユーエルデリバリ
パイプのソケットは、一般に鍛造品又は鋳造品で作ら
れ、その断面はかなり複雑な形状に形成されている。
【0003】図4は、従来のボトムフロータイプのフユ
ーエルデリバリパイプのソケットと連通管との接続部分
の代表的な構造を表わしている。一般にフユーエルデリ
バリパイプは、燃料インジエクタを受け入れる3個又は
4個の円筒状ソケット40が連通管42を介して相互に
内部で連通するように接続され、ソケットが一定の間隔
をあけて配置されることにより、全体として一体型のパ
イプ構造体を構成するようになっている。
【0004】図4の断面で示すように、各ソケットの筒
壁41には、中心軸線と直交する方向でかつ直径中心位
置又は少し偏心した位置を貫通する1対の開口44が穿
設され、この開口に連通管42の接続端部を嵌合し、ろ
う付け個所Bをろう付けや溶接により固定している。筒
壁41の上端には外側左右にそれぞれボルト孔45を有
するフランジ部43が設けられ、燃料インジエクタを固
定するキャップがねじで締め付けられるようになってい
る。ソケット40の内部には、燃料インジエクタの導入
軸の外周に取り付けられたOリングを受け入れるための
滑らかな内周面46,47と、上端側のテーパ状拡開部
48と、下端側の段付き状に縮径された開口部49とが
形成されている。連通管42内を送られてきた燃料は、
開口44からソケット内部へと流入し、内部に装着され
る燃料インジエクタへと供給される。
【0005】このような従来のフユーエルデリバリパイ
プにあっては、ソケットの筒壁41に連通管42をろう
付けする際の工程として、作業効率の面から、水平に張
り出しているフランジ部43を下側に反転させた状態で
ろう付け個所Bにろう材を付着させ、炉中ろう付けする
ようになっている。しかしながら、この際に、ろう材が
フランジ部43にまで流れて垂れ下がり、ボルト孔45
のねじ溝を埋めてしまうという問題点があった。このた
め、ボルト孔のねじゲージ検査を必要とするが、ねじ不
良の場合にはタップを使用した再タッピングが必要とな
り、この修正の際にねじのピッチや軸心がずれてしまう
おそれがあった。
【0006】ろう付けの際のこのような垂れ下がりの問
題を解決する手段として、スラリー状のろう止め材をあ
らかじめ設けておき、ろう付けの加熱によりセラミック
ス状に変化させてろうの流れを防止又は吸収させ、ろう
付け後に除去する方法や、特開昭55−30368号
「ろう着接合法」に示されるように、ろう流れ止めクロ
ムマスクを形成する方法等が知られている。しかしなが
ら、これらの方法はその加工が容易でないという問題点
があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、フユ
ーエルデリバリパイプのろう付け加工時における前述し
たろう材の垂れ下がりを特別な工程なしに防止すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の前述した目的
は、中空ソケットのフランジ部首下の筒壁部外周に環状
の凹溝を形成することによって達成される。ろう付け個
所から垂れてきたろう材は凹溝内に入って止められ、そ
れ以上フランジ部へと流れていくのが阻止される。これ
により、フユーエルデリバリパイプの検査工程が簡略化
され、品質が向上することになる。
【0009】この凹溝は深さ0.3mm、幅1mm程度
で充分であり、円周方向に連続した環状溝を切削加工に
より形成することが好ましい。以下、添付図面の実施例
を参照しながら本考案についてさらに詳述する。
【0010】
【実施例】図1、図2は、本考案によるフユーエルデリ
バリパイプ10の全体を表わしており、このフユーエル
デリバリパイプ10はV形6気筒エンジンの片側の3気
筒に対して燃料を供給する目的で使われる。フユーエル
デリバリパイプ10は、所定の間隔に配置された3個の
中空ソケット11と、ソケット間を接続する円形パイプ
の連通管12,13と、両端に固着された継手部材1
5,16と、これらの継手部材に固着され燃料の入口側
及び出口側に配置された入口パイプ17及び出口パイプ
18と、フユーエルデリバリパイプ10をエンジンに固
定するためのブラケット19とで構成されている。各ソ
ケットは鍛造又は鋳造によって作られる。
【0011】図1に示すように、本考案に従い、ソケッ
ト11のフランジ部30の首下部分にあたる筒壁31の
外周に、円周方向に連続する環状溝32が切削加工によ
り形成されている。溝の深さは0.3mm、幅1mm程
度に作られている。
【0012】図3は、連通管12,13の長手方向に沿
って切断したソケット11の断面を表わしており、ソケ
ットの上端から左右に突出するフランジ部30の首下部
分にあたる筒壁31の外周に円周方向に連続する環状溝
32が設けられている。
【0013】かかる構成に基づき、この実施例によるフ
ユーエルデリバリパイプ10は、フランジ部30を下側
に反転させた状態でろう付け個所Bにろう材を付着さ
せ、それから炉の中に投入されるが、ろう材が熱によっ
て垂れ下がっても凹溝32に流れ込めばろう材は円周方
向に沿って流れるようになり、フランジ部の方へは流れ
ないようになる。かくして、フランジ部30に設けられ
たねじ孔34にまでろう材が侵入するのが阻止されるこ
とになる。
【0014】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案のフユーエル
デリバリパイプによれば、ソケットの首下部分に凹溝が
形成されているので、ろう付け個所から垂れてきたろう
材は凹溝内に入って止められ、それ以上フランジ部へと
流れていくのが阻止され、ねじ孔が保護されることにな
る。これにより、フユーエルデリバリパイプの検査工程
が簡略化され、品質が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるフユーエルデリバリパイプの全体
を表わす正面図である。
【図2】本考案によるフユーエルデリバリパイプの全体
を表わす平面図である。
【図3】連通管の長手方向に沿うソケットの縦断面図で
ある。
【図4】従来のフユーエルデリバリパイプのソケット部
分と連通管との接続部分を表わす縦断面図である。
【符号の説明】 10 フユーエルデリバリパイプ 11 ソケット 12,13 連通管 30 フランジ
部 31 筒壁 32 凹溝 34 ねじ孔 B ろう付け
個所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料インジエクタを受け入れるフランジ
    部を上端に有する複数の円筒形中空ソケットと、ソケッ
    ト相互間を連結する連通管とで構成される内燃機関用の
    フユーエルデリバリパイプにおいて、 前記フランジ部の首下の筒壁部外周に環状の凹溝が形成
    されていることを特徴とするフユーエルデリバリパイ
    プ。
JP6732491U 1991-07-31 1991-07-31 フユーエルデリバリパイプ Expired - Lifetime JP2547986Y2 (ja)

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JPH0512663U JPH0512663U (ja) 1993-02-19
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JP7113770B2 (ja) * 2019-03-04 2022-08-05 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP7370183B2 (ja) * 2019-07-22 2023-10-27 リンナイ株式会社 接続継手、熱交換器の製造方法及び熱交換器

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