JP2544121Y2 - リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置 - Google Patents

リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置

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JP2544121Y2
JP2544121Y2 JP1991087098U JP8709891U JP2544121Y2 JP 2544121 Y2 JP2544121 Y2 JP 2544121Y2 JP 1991087098 U JP1991087098 U JP 1991087098U JP 8709891 U JP8709891 U JP 8709891U JP 2544121 Y2 JP2544121 Y2 JP 2544121Y2
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秀行 乘松
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H51/00Electromagnetic relays
    • H01H51/28Relays having both armature and contacts within a sealed casing outside which the operating coil is located, e.g. contact carried by a magnetic leaf spring or reed
    • H01H51/281Mounting of the relay; Encapsulating; Details of connections

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リード・リレー及びこ
れを用いたスイッチ・マトリクス装置に関し、複数測定
器と複数被測定対象との接続切替えを、簡易かつ高精度
に行うことができる上記リレー及びスイッチ・マトリク
ス装置に関する。
【0002】
【技術背景】従来、複数の測定器と複数(通常、多数)
の被測定対象(DUT)との接続を適宜切り替えてDU
Tの電気特性を測定するような場合、リード・リレーを
用いたスイッチ・マトリクス装置が用いられる。図3は
このようなマトリクス装置を用いた測定装置の一例を示
す部分図であり、マトリクス(同図では、横方向及び縦
方向信号ライン21〜23,24〜26により構成され
る)の格子点に設けられたリード・リレーrrjk(j,
k=1,2,3)のオン/オフを適宜組み合わせること
で(同図ではrr12,rr21のみがオン)、直流電源1
の電圧をDUT2に印加し、測定回路に流れる電流を電
流計3で測定している。このような測定装置において、
DUT2が高抵抗であるような場合には、電流計3は微
小電流を測定しなければならない。
【0003】ところが、信号ライン21〜26として、
例えば、外部導体を接地した同軸ケーブルを用いた場
合、外部電磁界,ケーブル間に生じる相互電磁界の影響
は除去されるが、同軸ケーブルの中心導体(信号ライ
ン)と外部導体との間に電位差があるため、該中心導
体,外部導体間に絶縁物等を介してリーク電流が生じて
しまう。また、リード・リレーは図4に例示するよう
に、信号ラインが両端に接続されるリード・スイッチ1
1と、該リード・スイッチ11を絶縁物12を介して被
覆するように配置した導電性筒状体(ガード・パイプ)
13と、ガード・パイプ13の外周に設けた駆動コイル
14とから構成されているが、例えば、外部電磁界等の
影響を除去するためにガード・パイプ13を接地したよ
うな場合には、上記同軸ケーブルの場合と同様、リード
・スイッチ11の信号ラインとガード・パイプ13との
間にリーク電流が生じる。
【0004】上記同軸ケーブルにおけるリーク電流は、
外部導体と中心導体とを同電位にすることで(具体的に
は、外部導体を中心導体と同電位のガード端子に接続す
る)除去できる。また、リード・リレーにおけるリーク
電流も上記同軸ケーブルの場合と同様、信号ラインと各
リード・リレーのガード・パイプ13とを同電位にする
ことで一応は除去することができる。この場合には、ス
イッチ・マトリクスの格子を形成するラインは、信号ラ
イン群とガード端子をガード・パイプ13に接続するた
めのガード・ライン群との二ライン群により構成され
る。
【0005】図5は、上記二ライン群により構成したス
イッチ・マトリクス装置を用いた測定回路の一例を示す
部分図である。同図において、直流電源1には横方向の
信号ライン31が電流計3を介して接続され、また該電
源1には横方向のガード・ライン32が電流計3を介す
ることなく接続されている。そして、横方向信号ライン
31は図4の構成の各リード・リレーrr11,rr12
rr13を介して縦方向信号ライン33,35,37に接
続され、また横方向ガード・ライン32は、各リード・
リレーのガード・パイプ13(図4参照)に接続される
と共に、ガード接続用スイッチsw11,sw12,sw13
を介して縦方向ガード・ライン34,36,38に接続
されている。
【0006】図5では、リード・リレーのうちrr13
みをオンとすることで、DUT2の電流を測定するとと
もに、上記スイッチのうちsw13のみをオンとすること
で、リード・リレーrr13におけるリーク電流の発生を
防止している。なお、通常は、リード・リレーのガード
・パイプ13は各スイッチの直流電源1,電流計3側
(すなわち、測定器側)に接続される。ここでは、スイ
ッチとして、通常のリレー(ガードを有しないもの)が
使用さている。この場合、スイッチにリーク電流が生じ
ることもあり得るが、このようなリークが生じても測定
系に影響を及ぼさないような回路構成が各リレー及び上
記スイッチのオン/オフの組合せにより形成される。
【0007】ところが、上記のような措置を講じても図
5のようなマトリクス装置では、マトリクスにより構成
される接続態様によっては、以下に述べる不都合が生じ
る。すなわち、図6において、DUT2の抵抗値を測定
しようとする場合、リード・リレーrr11をオン状態、
rr12をオフ状態とすると同時に、スイッチsw11をオ
ン状態、sw12をオフ状態とする。このとき、DUT2
の測定に寄与しないリード・リレーrr12のガード・パ
イプ13が同じくそのときの測定に寄与しない直流電源
1′のガード・ライン(同図では、接地電位である)に
接続されているので、リード・リレーrr12、及びその
ガード・パイプ13に接続されたスイッチsw12はオフ
であるが、リード・リレーrr12のDUT2側の信号ラ
イン43b(測定回路の信号ライン41bに接続されて
いる)と、該リード・リレーrr12のガード・パイプ1
3との間に電位差があるため、同図矢印で示すリーク電
流が生じるという不都合がある。
【0008】このような不都合を解消するために、従
来、図7に示すようにリレーrr11,rr12に直列に新
たなリレーrr′11,rr′12を接続し、リーク電流を
低減させる技術も提案されている。この技術は同図に示
すように、新たなリード・リレーrr′11,rr′12
各ガード・パイプ13をガード・ライン42b,44b
に接続するものであり、測定系に影響するリーク電流
(同図点線矢印)は、その経路にオフ状態のスイッチs
12が存在するために流れにくくなる。したがって、リ
ーク電流による測定誤差の発生は防止される。
【0009】しかし、図7の装置では、リード・リレー
数を倍とすることによる新たな問題が生じる。すなわ
ち、装置全体としての部品点数が増加すると同時に、回
路構成が複雑となり、これにより製造コストが増大し信
頼性が低下する等の問題がある。
【0010】
【考案の目的】本考案は、上記目的を達成するために提
案されたものであって、複数測定器と複数DUTとの接
続切替えを、簡単な構成でかつ簡易に行うことができる
高いガード効果を有するリード・リレー及びこれを用い
たスイッチ・マトリクス装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【考案の概要】本考案のリード・リレーは、リード・ス
イッチの一方端から接点部近傍までを被覆する第1ガー
ド・パイプと、前記第1ガード・パイプと絶縁され、か
つ前記リード・スイッチの他方端から少なくとも前記第
1ガード・パイプの前記接点部側端までを該第1ガード
・パイプの外側に位置して被覆する第2ガードとを有し
てなることを特徴とする。
【0012】また、本考案のスイッチ・マトリクス装置
は、複数の測定器と複数のDUTとの接続の切替えをス
イッチ・マトリクスにより行う、ガード接続用スイッチ
を有し、前記ガード接続用スイッチの一方端が第1ガー
ド・パイプに、他方端が第2ガード・パイプが前記ガー
ド接続用スイッチに接続されてなることを特徴とする。
【0013】本考案リード・リレーは、リード・スイッ
チの接点部を境に、片側を第1ガード・パイプにより被
覆し、他側を第2ガード・パイプで被覆しており、第2
ガード・パイプは第1ガード・パイプの外側に位置して
いる。第1ガード・パイプと第2ガード・パイプとの重
なり部においてガード効果は、第1ガード・パイプが第
2ガード・パイプより内側にあるので、第1ガード・パ
イプによるガード効果が優先される。したがって、第2
ガード・パイプは、第1ガード・パイプと重なるように
してもよいし、また重なりがなくなるようにしてもよ
い。しかし、第1,第2ガード・パイプの何れによって
も被覆されていない部分が生じると、信号ラインとガー
ド・パイプ以外の導体部(例えば、リード・リレーの駆
動巻線)との間に静電容量が生じる等の不都合がある。
したがって、第1,第2ガード・パイプの何れか一方
は、リード・スイッチを被覆している必要がある。
【0014】また、本考案のスイッチ・マトリクス装置
では、リード・リレーに設けられたガード接続用スイッ
チのオン/オフは、通常はリード・リレーのオン/オフ
に応じて行われる。すなわち、リード・リレーがオン状
態であるときは、ガード接続用スイッチもオン状態とな
り、第1,第2ガード・パイプが同一電位となる。この
電位はリード・リレーの信号ラインと同一となるように
回路構成され、該ラインにガード効果が付与される。
【0015】一方、リード・リレーがオフ状態であると
きは、ガード接続用スイッチもオフ状態となる。そし
て、このような場合には、通常、該リード・リレーの両
端電圧は異なるので、各ガード・パイプの電位はガード
効果が付与されるべきリード・スイッチの各端子電位
(測定器側とDUT側との信号ライン電位)と等しくな
るように回路構成することが好ましいが、後述する実施
例で述べるように(図2参照)ガード・パイプ電位とリ
ード・スイッチの各端子電位とが異なっていても本考案
の効果は達成できる。リーク電流はリード・リレーの絶
縁物等の表面を介して流れる場合が殆どであるが、本考
案のリード・リレーでは、信号ラインと各ガード・パイ
プとの間または第1,第2ガード・パイプ間に絶縁物等
の表面が存在しないように設計することも容易である。
具体的には、例えば、リード・リレーの一方側からは信
号ラインの一方側及び第1ガード・パイプが、他方側か
らは信号ラインの他方側及び第2ガード・パイプのみが
露出するように構成すれば、絶縁物等の表面を介して流
れるリーク電流の発生が阻止され、これにより測定精度
の向上が図られる。
【0016】なお、ガード・パイプ間に生じるリーク電
流は測定系に影響を与えない場合も多く、該リーク電流
に起因する測定誤差は殆ど生じない。更に、上記リーク
電流の防止による測定精度の向上と合い俟って、従来技
術に比較して極めて性能の高いリード・リレー及びスイ
ッチ・マトリクス装置の実現が可能となる。
【0017】
【実施例】図1は本考案のリード・リレーの一実施例を
示す、該リード・リレー軸方向断面図である。同図にお
いて、軸線上に位置するリード・スイッチ11は通常の
ものと同様、封入ガラス内部に一対の強磁性体からなる
リード片が間隙を有して対向して設けられており、両リ
ード片は封入ガラス外部にてそれぞれ信号ラインと接続
される端子a,bを形成している。リード・スイッチ1
1の外側には、リード・リレーの一方の端部(同図で
は、端子b側端部)から該リード・スイッチ11の接点
部近傍にかけて第1ガード・パイプ15が設けられ、該
ガード・パイプ15の更に外側にはリード・リレーの他
方の端部(同図では、端子a側端部)から、前記リード
・リレーの一方の端部にかけて第2ガード・パイプ16
が設けられている。そして、第2ガード・パイプ16内
に形成された空間には通常のリード・リレーに使用され
るものと同様の絶縁物12が充填され、該第2ガード・
パイプ16の外側には、やはり通常のリード・リレーに
使用されるものと同様の駆動コイル14が装着されてい
る。
【0018】なお、上記第2ガード・パイプ16は、
図1に示すように第1ガード・パイプ15の端子b側端
部にまで亘る長さとしてもよいし、リード・リレーの
他方端から第1ガード・パイプ15の少なくとも前記接
点部側端cまでの長さとしてもよい。第1ガード・パイ
プ15と第2ガード・パイプ16とが重なる面積が大き
くなるに従って(上記の場合に最大となる)、両ガー
ド・パイプ15,16間に電位差に起因するリーク電流
は大きくなるようにも考えられるが、実際上、このリー
ク電流は上記絶縁物12の表面を流れるので、第2ガー
ド・パイプ16が第1ガード・パイプ15と重なってい
ても不都合は生じない。なお、リード・スイッチ11に
第1,第2ガード・パイプの何れによっても被覆されな
い部分が存在する場合には、リード・スイッチ11の信
号ラインを構成する導体と第1,第2ガード・パイプ1
5,16以外の導体(例えば、駆動コイル14)との間
に静電容量が生じ、測定誤差の原因となるので、リード
・スイッチ11は何れかのガード・パイプ15,16に
よって被覆される。また、仮に第1,第2ガード・パイ
プ15,16間にリーク電流が生じても、後述するよう
に、通常このリーク電流は測定系に影響しないので、上
記測定誤差による不都合は生じない。
【0019】図2は図1のリード・リレーを用いたスイ
ッチ・マトリクス装置の一実施例を示す回路図である。
本考案のマトリクス装置は、複数の測定器と複数(通
常、多数)のDUTとの接続の切替えを行うためのもの
であるが、説明の便宜上、図2においては測定器とし
て、直流電源1及び電流計2により示されるものと、直
流電源1′のみにより示されるものの2つのみを、DU
Tとして2,2′の2つ抵抗のみを示している。
【0020】図2において、各リード・リレーrr1
rr4には、ガード接続用スイッチsw1〜sw4が設け
られており、各スイッチsw1〜sw4の一方端(同図で
は測定器側)が第1ガード・パイプ15に、他方端(D
UT2,2′側)が第2ガード・パイプ16に接続され
ている。片側接地の直流電源1の正極端子は、電流計3
及び信号ライン51a,55aを介してリード・リレー
rr1,rr3のリード・スイッチの一方側(図1の端子
b側)に接続されると共に、ガード・ライン52a,5
6aを介して同じくリード・リレーrr1,rr3のガー
ド接続用スイッチsw1,sw3の一方側(第1ガード・
パイプ15が接続されている側)に接続されている。ス
イッチsw1,sw3の第1ガード・パイプ15の電位は
直流電源1の出力電位VDであるので、該スイッチs
1,sw3のオン・オフ状態における第1ガード・パイ
プ15の電位及びオン状態における第2ガード・パイプ
16電位は直流電源1の電位に保持される。
【0021】また、片側接地の直流電源1′の正極端子
は、信号ライン53a,57aを介してード・リレーr
2,rr4のリード・スイッチの一方側に、また接地端
子は、ガード・ライン54a,58aを介して同じくリ
ード・リレーrr2,rr4のガード接続用スイッチsw
2,sw4の一方側(第1ガード・パイプ15が接続され
ている側)に接続されている。スイッチsw2,sw4
ガード電位は接地電位であるので、該スイッチsw2
sw4のオン・オフ状態における第1ガード・パイプ1
5の電位及びオン状態における第2ガード・パイプ16
の電位は接地電位に保持される。
【0022】そして、リード・リレーrr1,rr2のD
UT2側の信号ライン51b,53b同士、ガード・ラ
イン52b,54b同士、リード・リレーrr3,rr4
の同じくDUT2′側の信号ライン55b,57b同
士、及びガード・ライン56b,58b同士はそれぞれ
接続されている。また、信号ライン51b,53b同士
の接続点及び55b,57bの接続点は、一端接地のD
UT2及び2′に接続されている。
【0023】以下、図2におけるスイッチ・マトリクス
装置の動作を説明する。例えば、DUT2(高抵抗)の
抵抗値を測定する場合、リード・リレーrr1のリード
・スイッチ及びガード接続用スイッチsw1のみをオン
とし、他のリード・スイッチ及びガード接続用スイッチ
sw2〜sw4をオフとする。これにより、DUT2の測
定系が構成される。すなわち、直流電源1の電圧V
Dは、電流計3→信号ライン51a→リード・リレーr
1のリード・スイッチ→信号ライン51bを介してD
UT2に印加され、測定電流IDが該経路を大地帰路で
流れる。このとき、リード・リレーrr1の第1ガード
・パイプ15及び第2ガード・パイプ16はガード・ラ
イン52a,52bを介して電源電位VDに保たれてい
るので、該リード・リレーrr1においてリーク電流が
生じることはない。
【0024】リード・リレーrr2について見ると、リ
ード・スイッチの信号ライン53bの端子電位は電源電
位VDであり、第1ガード・パイプ15がガード・ライ
ン54aを介して接地されているので、該端子と第1ガ
ード・パイプ間に電位差が生じる。しかし、両者間には
リーク電流の経路である絶縁物等の表面が存在していな
いので、信号ライン53bと第1ガード・パイプとの間
でリーク電流は生じない。なお、第2ガード・パイプ
は、ガード・ライン54bを介して電源電位VDのガー
ド・ライン52bに接続されているので、信号ライン5
3bと第2ガード・パイプとの間にリーク電流が流れる
ことはない。また、第1ガード・パイプと第2ガード・
パイプ16との間の絶縁物表面にリーク電流の経路、す
なわち図1のように第2ガード・パイプ16,15間の
矢印で示す経路があるような場合には、リーク電流が生
じる場合もある。また、直流電源1,1′が同電圧であ
る場合には信号ライン53a,53b間にリーク電流は
生じないが、前記両電源1,1′の電圧が異なる場合に
は両信号ライン53a,53b間にリーク電流が生じる
可能性がある。しかしながら、そのリーク電流は、前述
のように絶縁物の表面を流れるものがほとんどであり、
信号ライン53a,53b間のリーク電流経路はリード
・スイッチの封入ガラスの内面に限られる。したがっ
て、その内面は密封された雰囲気に接しており、高絶縁
状態にあると共に絶縁劣化も生じないので、リーク電流
は極めて小さく実際上無視できる大きさである。また、
スイッチsw2の開放端子間電位はVDであるため、ここ
にもリーク電流が生じる場合もあるが、これらのリーク
電流経路中に電流計3は存在しないので、該リーク電流
が測定系に影響を与えることはなく、高精度の測定が行
われる。リード・リレーrr3,rr4についても、リレ
ーrr2と同様に考えることができ、測定系に悪影響を
与えるリーク電流が生じることはない。
【0025】なお、図2の実施例ではリード・リレーの
接続方向を第1ガード・パイプの端部が測定器側(直流
電源1,1′側)に向く方向としたが、第1ガード・パ
イプがDUT2側に向く方向にしてもよい。また、本実
施例では、リード・リレーとしてリード・スイッチがガ
ラス封入された常時開離型のものを用いたが、本考案は
これに限定されず、例えば、非ガラス封入型のものや常
時閉成型のもの等、各種リード・リレーを用いることが
できる。
【0026】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば以下
の効果を奏することができる。 (1)部品点数を増加する必要がないので、低製造コス
トでかつ信頼性の高く、更に接続時の残留抵抗が少ない
リレー及びスイッチ・マトリクス装置を提供することが
できる。 (2)リード・リレーの一方端から接点部に至範囲、及
び他方端から該接点部に至範囲に、相互に絶縁状態にあ
るガード・パイプをそれぞれ設けたので、リーク電流の
生じない高いガード効果を有するリード・リレー及びス
イッチ・マトリクス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のリード・リレーの一実施例を示す断面
説明図である。
【図2】図1のリード・リレーを用いて構成した本考案
のスイッチ・マトリクス装置を示す説明図である。
【図3】ガード機能を有さない従来のスイッチ・マトリ
クス装置を示す説明図である。
【図4】従来のリード・リレーを示す断面説明図であ
る。
【図5】ガード機能を有する従来のスイッチ・マトリク
ス装置を示す説明図である。
【図6】図5の装置におけるリーク電流の発生を説明す
るための説明図である。
【図7】図5の装置におけるリーク電流の発生を防止す
る従来のスイッチ・マトリクス装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 リード・スイッチ 12 絶縁物 14 駆動コイル 15 第1ガード・パイプ 16 第2ガード・パイプ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード・スイッチの一方端から接点部近
    傍までを被覆する第1ガード・パイプと、前記第1ガー
    ド・パイプと絶縁され、かつ前記リード・スイッチの他
    方端から少なくとも前記第1ガード・パイプの先端部位
    までを該第1ガード・パイプの外側に位置して被覆する
    第2ガードとを有してなることを特徴とするリード・リ
    レー。
  2. 【請求項2】 複数の測定器と複数の被測定対象との接
    続の切替えを行う、ガード接続用スイッチを有するリー
    ド・リレーを用いたスイッチ・マトリクス装置であっ
    て、 前記ガード接続用スイッチの一方端が第1ガード・パイ
    プに、他方端が第2ガード・パイプに接続されてなるこ
    とを特徴とする請求項1のリード・リレーを用いたスイ
    ッチ・マトリクス装置。
JP1991087098U 1991-09-27 1991-09-27 リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置 Expired - Lifetime JP2544121Y2 (ja)

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