JPH0531078U - リード・リレー及びこれを用いたスイツチ・マトリクス装置 - Google Patents

リード・リレー及びこれを用いたスイツチ・マトリクス装置

Info

Publication number
JPH0531078U
JPH0531078U JP087098U JP8709891U JPH0531078U JP H0531078 U JPH0531078 U JP H0531078U JP 087098 U JP087098 U JP 087098U JP 8709891 U JP8709891 U JP 8709891U JP H0531078 U JPH0531078 U JP H0531078U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guard
reed
switch
pipe
reed relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP087098U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2544121Y2 (ja
Inventor
秀行 乘松
Original Assignee
横河・ヒユーレツト・パツカード株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 横河・ヒユーレツト・パツカード株式会社 filed Critical 横河・ヒユーレツト・パツカード株式会社
Priority to JP1991087098U priority Critical patent/JP2544121Y2/ja
Priority to US07/951,718 priority patent/US5252936A/en
Publication of JPH0531078U publication Critical patent/JPH0531078U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544121Y2 publication Critical patent/JP2544121Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H51/00Electromagnetic relays
    • H01H51/28Relays having both armature and contacts within a sealed casing outside which the operating coil is located, e.g. contact carried by a magnetic leaf spring or reed
    • H01H51/281Mounting of the relay; Encapsulating; Details of connections

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数測定器と複数DUTとの接続切替えを、簡
単な構成でかつ簡易に行う。 【構成】第1ガード・パイプ15はリード・スイッチ1
1の一方端から接点部近傍までを被覆し、第2ガード・
パイプ16は第1ガード・パイプと絶縁状態で、リード
・スイッチの他方端から少なくとも前記第1ガード・パ
イプの先端部位までを被覆している。リード・リレーが
オン状態であるときは、ガード接続用スイッチsw1も
オン状態となり、第1,第2ガード・パイプ15,16
がリード・リレーの信号ラインと同一電位となる。一
方、リード・リレーがオフ状態であるときは、ガード接
続用スイッチ11もオフ状態となる。この場合には、通
常、該リード・リレーの両端電圧は異なり、第1,第2
の各ガード・パイプ15,16によりリード・スイッチ
の測定器側とDUT側との信号ラインのガードが行われ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置に関し 、複数測定器と複数被測定対象との接続切替えを、簡易かつ高精度に行うことが できる上記リレー及びスイッチ・マトリクス装置に関する。
【0002】
【技術背景】
従来、複数の測定器と複数(通常、多数)の被測定対象(DUT)との接続を 適宜切り替えてDUTの電気特性を測定するような場合、リード・リレーを用い たスイッチ・マトリクス装置が用いられる。 図3はこのようなマトリクス装置を用いた測定装置の一例を示す部分図であり 、マトリクス(同図では、横方向及び縦方向信号ライン21〜23,24〜26 により構成される)の格子点に設けられたリード・リレーrrjk(j,k=1, 2,3)のオン/オフを適宜組み合わせることで(同図ではrr12,rr21のみ がオン)、直流電源1の電圧をDUT2に印加し、測定回路に流れる電流を電流 計3で測定している。 このような測定装置において、DUT2が高抵抗であるような場合には、電流 計3は微小電流を測定しなければならない。
【0003】 ところが、信号ライン21〜26として、例えば、外部導体を接地した同軸ケ ーブルを用いた場合、外部電磁界,ケーブル間に生じる相互電磁界の影響は除去 されるが、同軸ケーブルの中心導体(信号ライン)と外部導体との間に電位差が あるため、該中心導体,外部導体間に絶縁物等を介してリーク電流が生じてしま う。 また、リード・リレーは図4に例示するように、信号ラインが両端に接続され るリード・スイッチ11と、該リード・スイッチ11を絶縁物12を介して被覆 するように配置した導電性筒状体(ガード・パイプ)13と、ガード・パイプ1 3の外周に設けた駆動コイル14とから構成されているが、例えば、外部電磁界 等の影響を除去するためにガード・パイプ13を接地したような場合には、上記 同軸ケーブルの場合と同様、リード・スイッチ11の信号ラインとガード・パイ プ13との間にリーク電流が生じる。
【0004】 上記同軸ケーブルにおけるリーク電流は、外部導体と中心導体とを同電位にす ることで(具体的には、外部導体を中心導体と同電位のガード端子に接続する) 除去できる。 また、リード・リレーにおけるリーク電流も上記同軸ケーブルの場合と同様、 信号ラインと各リード・リレーのガード・パイプ13とを同電位にすることで一 応は除去することができる。この場合には、スイッチ・マトリクスの格子を形成 するラインは、信号ライン群とガード端子をガード・パイプ13に接続するため のガード・ライン群との二ライン群により構成される。
【0005】 図5は、上記二ライン群により構成したスイッチ・マトリクス装置を用いた測 定回路の一例を示す部分図である。 同図において、直流電源1には横方向の信号ライン31が電流計3を介して接 続され、また該電源1には横方向のガード・ライン32が電流計3を介すること なく接続されている。 そして、横方向信号ライン31は図4の構成の各リード・リレーrr11,rr 12 ,rr13を介して縦方向信号ライン33,35,37に接続され、また横方向 ガード・ライン32は、各リード・リレーのガード・パイプ13(図4参照)に 接続されると共に、ガード接続用スイッチsw11,sw12,sw13を介して縦方 向ガード・ライン34,36,38に接続されている。
【0006】 図5では、リード・リレーのうちrr13のみをオンとすることで、DUT2の 電流を測定するとともに、上記スイッチのうちsw13のみをオンとすることで、 リード・リレーrr13におけるリーク電流の発生を防止している。 なお、通常は、リード・リレーのガード・パイプ13は各スイッチの直流電源 1,電流計3側(すなわち、測定器側)に接続される。ここでは、スイッチとし て、通常のリレー(ガードを有しないもの)が使用さている。この場合、スイッ チにリーク電流が生じることもあり得るが、このようなリークが生じても測定系 に影響を及ぼさないような回路構成が各リレー及び上記スイッチのオン/オフの 組合せにより形成される。
【0007】 ところが、上記のような措置を講じても図5のようなマトリクス装置では、マ トリクスにより構成される接続態様によっては、以下に述べる不都合が生じる。 すなわち、図6において、DUT2の抵抗値を測定しようとする場合、リード ・リレーrr11をオン状態、rr12をオフ状態とすると同時に、スイッチsw11 をオン状態、sw12をオフ状態とする。 このとき、DUT2の測定に寄与しないリード・リレーrr12のガード・パイ プ13が同じくそのときの測定に寄与しない直流電源1′のガード・ライン(同 図では、接地電位である)に接続されているので、リード・リレーrr12、及び そのガード・パイプ13に接続されたスイッチsw12はオフであるが、リード・ リレーrr12のDUT2側の信号ライン43b(測定回路の信号ライン41bに 接続されている)と、該リード・リレーrr12のガード・パイプ13との間に電 位差があるため、同図矢印で示すリーク電流が生じるという不都合がある。
【0008】 このような不都合を解消するために、従来、図7に示すようにリレーrr11, rr12に直列に新たなリレーrr′11,rr′12を接続し、リーク電流を低減さ せる技術も提案されている。 この技術は同図に示すように、新たなリード・リレーrr′11,rr′12の各 ガード・パイプ13をガード・ライン42b,44bに接続するものであり、測 定系に影響するリーク電流(同図点線矢印)は、その経路にオフ状態のスイッチ sw12が存在するために流れにくくなる。したがって、リーク電流による測定誤 差の発生は防止される。
【0009】 しかし、図7の装置では、リード・リレー数を倍とすることによる新たな問題 が生じる。すなわち、装置全体としての部品点数が増加すると同時に、回路構成 が複雑となり、これにより製造コストが増大し信頼性が低下する等の問題がある 。
【0010】
【考案の目的】
本考案は、上記目的を達成するために提案されたものであって、複数測定器と 複数DUTとの接続切替えを、簡単な構成でかつ簡易に行うことができる高いガ ード効果を有するリード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置を 提供することを目的とする。
【0011】
【考案の概要】
本考案のリード・リレーは、リード・スイッチの一方端から接点部近傍までを 被覆する第1ガード・パイプと、前記第1ガード・パイプと絶縁され、かつ前記 リード・スイッチの他方端から少なくとも前記第1ガード・パイプの前記接点部 側端までを該第1ガード・パイプの外側に位置して被覆する第2ガードとを有し てなることを特徴とする。
【0012】 また、本考案のスイッチ・マトリクス装置は、複数の測定器と複数のDUTと の接続の切替えをスイッチ・マトリクスにより行う、ガード接続用スイッチを有 し、前記ガード接続用スイッチの一方端が第1ガード・パイプに、他方端が第2 ガード・パイプが前記ガード接続用スイッチに接続されてなることを特徴とする 。
【0013】 本考案リード・リレーは、リード・スイッチの接点部を境に、片側を第1ガー ド・パイプにより被覆し、他側を第2ガード・パイプで被覆しており、第2ガー ド・パイプは第1ガード・パイプの外側に位置している。第1ガード・パイプと 第2ガード・パイプとの重なり部においてガード効果は、第1ガード・パイプが 第2ガード・パイプより内側にあるので、第1ガード・パイプによるガード効果 が優先される。したがって、第2ガード・パイプは、第1ガード・パイプと重な るようにしてもよいし、また重なりがなくなるようにしてもよい。しかし、第1 ,第2ガード・パイプの何れによっても被覆されていない部分が生じると、信号 ラインとガード・パイプ以外の導体部(例えば、リード・リレーの駆動巻線)と の間に静電容量が生じる等の不都合がある。したがって、第1,第2ガード・パ イプの何れか一方は、リード・スイッチを被覆している必要がある。
【0014】 また、本考案のスイッチ・マトリクス装置では、リード・リレーに設けられた ガード接続用スイッチのオン/オフは、通常はリード・リレーのオン/オフに応 じて行われる。 すなわち、リード・リレーがオン状態であるときは、ガード接続用スイッチも オン状態となり、第1,第2ガード・パイプが同一電位となる。この電位はリー ド・リレーの信号ラインと同一となるように回路構成され、該ラインにガード効 果が付与される。
【0015】 一方、リード・リレーがオフ状態であるときは、ガード接続用スイッチもオフ 状態となる。そして、このような場合には、通常、該リード・リレーの両端電圧 は異なるので、各ガード・パイプの電位はガード効果が付与されるべきリード・ スイッチの各端子電位(測定器側とDUT側との信号ライン電位)と等しくなる ように回路構成することが好ましいが、後述する実施例で述べるように(図2参 照)ガード・パイプ電位とリード・スイッチの各端子電位とが異なっていても本 考案の効果は達成できる。 リーク電流はリード・リレーの絶縁物等の表面を介して流れる場合が殆どであ るが、本考案のリード・リレーでは、信号ラインと各ガード・パイプとの間また は第1,第2ガード・パイプ間に絶縁物等の表面が存在しないように設計するこ とも容易である。具体的には、例えば、リード・リレーの一方側からは信号ライ ンの一方側及び第1ガード・パイプが、他方側からは信号ラインの他方側及び第 2ガード・パイプのみが露出するように構成すれば、絶縁物等の表面を介して流 れるリーク電流の発生が阻止され、これにより測定精度の向上が図られる。
【0016】 なお、ガード・パイプ間に生じるリーク電流は測定系に影響を与えない場合も 多く、該リーク電流に起因する測定誤差は殆ど生じない。更に、上記リーク電流 の防止による測定精度の向上と合い俟って、従来技術に比較して極めて性能の高 いリード・リレー及びスイッチ・マトリクス装置の実現が可能となる。
【0017】
【実施例】
図1は本考案のリード・リレーの一実施例を示す、該リード・リレー軸方向断 面図である。 同図において、軸線上に位置するリード・スイッチ11は通常のものと同様、 封入ガラス内部に一対の強磁性体からなるリード片が間隙を有して対向して設け られており、両リード片は封入ガラス外部にてそれぞれ信号ラインと接続される 端子a,bを形成している。 リード・スイッチ11の外側には、リード・リレーの一方の端部(同図では、 端子b側端部)から該リード・スイッチ11の接点部近傍にかけて第1ガード・ パイプ15が設けられ、該ガード・パイプ15の更に外側にはリード・リレーの 他方の端部(同図では、端子a側端部)から、前記リード・リレーの一方の端部 にかけて第2ガード・パイプ16が設けられている。 そして、第2ガード・パイプ16内に形成された空間には通常のリード・リレ ーに使用されるものと同様の絶縁物12が充填され、該第2ガード・パイプ16 の外側には、やはり通常のリード・リレーに使用されるものと同様の駆動コイル 14が装着されている。
【0018】 なお、上記第2ガード・パイプ16は、図1に示すように第1ガード・パイ プ15の端子b側端部にまで亘る長さとしてもよいし、リード・リレーの他方 端から第1ガード・パイプ15の少なくとも前記接点部側端cまでの長さとして もよい。第1ガード・パイプ15と第2ガード・パイプ16とが重なる面積が大 きくなるに従って(上記の場合に最大となる)、両ガード・パイプ15,16 間に電位差に起因するリーク電流は大きくなるようにも考えられるが、実際上、 このリーク電流は上記絶縁物12の表面を流れるので、第2ガード・パイプ16 が第1ガード・パイプ15と重なっていても不都合は生じない。なお、リード・ スイッチ11に第1,第2ガード・パイプの何れによっても被覆されない部分が 存在する場合には、リード・スイッチ11の信号ラインを構成する導体と第1, 第2ガード・パイプ15,16以外の導体(例えば、駆動コイル14)との間に 静電容量が生じ、測定誤差の原因となるので、リード・スイッチ11は何れかの ガード・パイプ15,16によって被覆される。 また、仮に第1,第2ガード・パイプ15,16間にリーク電流が生じても、 後述するように、通常このリーク電流は測定系に影響しないので、上記測定誤差 による不都合は生じない。
【0019】 図2は図1のリード・リレーを用いたスイッチ・マトリクス装置の一実施例を 示す回路図である。 本考案のマトリクス装置は、複数の測定器と複数(通常、多数)のDUTとの 接続の切替えを行うためのものであるが、説明の便宜上、図2においては測定器 として、直流電源1及び電流計2により示されるものと、直流電源1′のみによ り示されるものの2つのみを、DUTとして2,2′の2つ抵抗のみを示してい る。
【0020】 図2において、各リード・リレーrr1〜rr4には、ガード接続用スイッチs w1〜sw4が設けられており、各スイッチsw1〜sw4の一方端(同図では測定 器側)が第1ガード・パイプ15に、他方端(DUT2,2′側)が第2ガード ・パイプ16に接続されている。片側接地の直流電源1の正極端子は、電流計3 及び信号ライン51a,55aを介してリード・リレーrr1,rr3のリード・ スイッチの一方側(図1の端子b側)に接続されると共に、ガード・ライン52 a,56aを介して同じくリード・リレーrr1,rr3のガード接続用スイッチ sw1,sw3の一方側(第1ガード・パイプ15が接続されている側)に接続さ れている。スイッチsw1,sw3の第1ガード・パイプ15の電位は直流電源1 の出力電位VDであるので、該スイッチsw1,sw3のオン・オフ状態における 第1ガード・パイプ15の電位及びオン状態における第2ガード・パイプ16電 位は直流電源1の電位に保持される。
【0021】 また、片側接地の直流電源1′の正極端子は、信号ライン53a,57aを介 してード・リレーrr2,rr4のリード・スイッチの一方側に、また接地端子は 、ガード・ライン54a,58aを介して同じくリード・リレーrr2,rr4の ガード接続用スイッチsw2,sw4の一方側(第1ガード・パイプ15が接続さ れている側)に接続されている。スイッチsw2,sw4のガード電位は接地電位 であるので、該スイッチsw2,sw4のオン・オフ状態における第1ガード・パ イプ15の電位及びオン状態における第2ガード・パイプ16の電位は接地電位 に保持される。
【0022】 そして、リード・リレーrr1,rr2のDUT2側の信号ライン51b,53 b同士、ガード・ライン52b,54b同士、リード・リレーrr3,rr4の同 じくDUT2′側の信号ライン55b,57b同士、及びガード・ライン56b ,58b同士はそれぞれ接続されている。また、信号ライン51b,53b同士 の接続点及び55b,57bの接続点は、一端接地のDUT2及び2′に接続さ れている。
【0023】 以下、図2におけるスイッチ・マトリクス装置の動作を説明する。 例えば、DUT2(高抵抗)の抵抗値を測定する場合、リード・リレーrr1 のリード・スイッチ及びガード接続用スイッチsw1のみをオンとし、他のリー ド・スイッチ及びガード接続用スイッチsw2〜sw4をオフとする。これにより 、DUT2の測定系が構成される。 すなわち、直流電源1の電圧VDは、電流計3→信号ライン51a→リード・ リレーrr1のリード・スイッチ→信号ライン51bを介してDUT2に印加さ れ、測定電流IDが該経路を大地帰路で流れる。 このとき、リード・リレーrr1の第1ガード・パイプ15及び第2ガード・ パイプ16はガード・ライン52a,52bを介して電源電位VDに保たれてい るので、該リード・リレーrr1においてリーク電流が生じることはない。
【0024】 リード・リレーrr2について見ると、リード・スイッチの信号ライン53b の端子電位は電源電位VDであり、第1ガード・パイプ15がガード・ライン5 4aを介して接地されているので、該端子と第1ガード・パイプ間に電位差が生 じる。しかし、両者間にはリーク電流の経路である絶縁物等の表面が存在してい ないので、信号ライン53bと第1ガード・パイプとの間でリーク電流は生じな い。なお、第2ガード・パイプは、ガード・ライン54bを介して電源電位VD のガード・ライン52bに接続されているので、信号ライン53bと第2ガード ・パイプとの間にリーク電流が流れることはない。また、第1ガード・パイプと 第2ガード・パイプ16との間の絶縁物表面にリーク電流の経路、すなわち図1 のように第2ガード・パイプ16,15間の矢印で示す経路があるような場合に は、リーク電流が生じる場合もある。また、直流電源1,1′が同電圧である場 合には信号ライン53a,53b間にリーク電流は生じないが、前記両電源1, 1′の電圧が異なる場合には両信号ライン53a,53b間にリーク電流が生じ る可能性がある。しかしながら、そのリーク電流は、前述のように絶縁物の表面 を流れるものがほとんどであり、信号ライン53a,53b間のリーク電流経路 はリード・スイッチの封入ガラスの内面に限られる。したがって、その内面は密 封された雰囲気に接しており、高絶縁状態にあると共に絶縁劣化も生じないので 、リーク電流は極めて小さく実際上無視できる大きさである。 また、スイッチsw2の開放端子間電位はVDであるため、ここにもリーク電流 が生じる場合もあるが、これらのリーク電流経路中に電流計3は存在しないので 、該リーク電流が測定系に影響を与えることはなく、高精度の測定が行われる。 リード・リレーrr3,rr4についても、リレーrr2と同様に考えることが でき、測定系に悪影響を与えるリーク電流が生じることはない。
【0025】 なお、図2の実施例ではリード・リレーの接続方向を第1ガード・パイプの端 部が測定器側(直流電源1,1′側)に向く方向としたが、第1ガード・パイプ がDUT2側に向く方向にしてもよい。 また、本実施例では、リード・リレーとしてリード・スイッチがガラス封入さ れた常時開離型のものを用いたが、本考案はこれに限定されず、例えば、非ガラ ス封入型のものや常時閉成型のもの等、各種リード・リレーを用いることができ る。
【0026】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば以下の効果を奏することができる。 (1)部品点数を増加する必要がないので、低製造コストでかつ信頼性の高く、 更に接続時の残留抵抗が少ないリレー及びスイッチ・マトリクス装置を提供する ことができる。 (2)リード・リレーの一方端から接点部に至範囲、及び他方端から該接点部に 至範囲に、相互に絶縁状態にあるガード・パイプをそれぞれ設けたので、リーク 電流の生じない高いガード効果を有するリード・リレー及びスイッチ・マトリク ス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のリード・リレーの一実施例を示す断面
説明図である。
【図2】図1のリード・リレーを用いて構成した本考案
のスイッチ・マトリクス装置を示す説明図である。
【図3】ガード機能を有さない従来のスイッチ・マトリ
クス装置を示す説明図である。
【図4】従来のリード・リレーを示す断面説明図であ
る。
【図5】ガード機能を有する従来のスイッチ・マトリク
ス装置を示す説明図である。
【図6】図5の装置におけるリーク電流の発生を説明す
るための説明図である。
【図7】図5の装置におけるリーク電流の発生を防止す
る従来のスイッチ・マトリクス装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 リード・スイッチ 12 絶縁物 14 駆動コイル 15 第1ガード・パイプ 16 第2ガード・パイプ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード・スイッチの一方端から接点部近
    傍までを被覆する第1ガード・パイプと、前記第1ガー
    ド・パイプと絶縁され、かつ前記リード・スイッチの他
    方端から少なくとも前記第1ガード・パイプの先端部位
    までを該第1ガード・パイプの外側に位置して被覆する
    第2ガードとを有してなることを特徴とするリード・リ
    レー。
  2. 【請求項2】 複数の測定器と複数の被測定対象との接
    続の切替えを行う、ガード接続用スイッチを有するリー
    ド・リレーを用いたスイッチ・マトリクス装置であっ
    て、 前記ガード接続用スイッチの一方端が第1ガード・パイ
    プに、他方端が第2ガード・パイプに接続されてなるこ
    とを特徴とする請求項1のリード・リレーを用いたスイ
    ッチ・マトリクス装置。
JP1991087098U 1991-09-27 1991-09-27 リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置 Expired - Lifetime JP2544121Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991087098U JP2544121Y2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置
US07/951,718 US5252936A (en) 1991-09-27 1992-09-25 Reed relay and switch matrix device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991087098U JP2544121Y2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0531078U true JPH0531078U (ja) 1993-04-23
JP2544121Y2 JP2544121Y2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=13905478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991087098U Expired - Lifetime JP2544121Y2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 リード・リレー及びこれを用いたスイッチ・マトリクス装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5252936A (ja)
JP (1) JP2544121Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08279314A (ja) * 1995-04-05 1996-10-22 Hewlett Packard Japan Ltd 接点開閉装置および微小電流測定システム
US5933019A (en) * 1997-03-05 1999-08-03 Depue; Clayton S. Circuit board testing switch
US6100815A (en) * 1997-12-24 2000-08-08 Electro Scientific Industries, Inc. Compound switching matrix for probing and interconnecting devices under test to measurement equipment
JP3345375B2 (ja) 1999-06-29 2002-11-18 アジレント・テクノロジー株式会社 リードリレー
US11309140B2 (en) * 2019-01-04 2022-04-19 Littelfuse, Inc. Contact switch coating

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1384528A (en) * 1971-06-19 1975-02-19 Solartron Electronic Group Scanner units
US3958199A (en) * 1975-01-31 1976-05-18 Amp Incorporated High voltage relay package
US4243693A (en) * 1979-05-30 1981-01-06 Nordh Sven B L Method and composition for the preservation of plants
JPH0774383B2 (ja) * 1986-08-01 1995-08-09 住友金属工業株式会社 耐水素誘起割れ性に優れた鋼板の製造方法
JP2550083B2 (ja) * 1987-07-16 1996-10-30 富士通株式会社 パケット交換網における呼の迂回方法
JPH0273677A (ja) * 1988-09-08 1990-03-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd スイッチング素子
JPH0748345B2 (ja) * 1990-01-08 1995-05-24 ウチヤ・サーモスタット株式会社 リードスイッチ内蔵型アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2544121Y2 (ja) 1997-08-13
US5252936A (en) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9689898B2 (en) Medium or high voltage arrangement with cable connection terminal
JPH0745134A (ja) 測定用ケーブル及び測定システム
US6717395B2 (en) Current transformer based high voltage measurement apparatus
JPH05251251A (ja) 金属で封入したガス絶縁高電圧装置の組み合わせた電流および電圧変成器
US6727563B1 (en) Offset-reduced hall element
JPH0531078U (ja) リード・リレー及びこれを用いたスイツチ・マトリクス装置
US4249126A (en) On-line fault locator for gas-insulated conductors with plural detectors
JPH0972941A (ja) 信号切換装置およびスイッチ回路
RU2080714C1 (ru) Заземлитель
JPH08146046A (ja) 非接触型電圧プローブ装置
JPH09311146A (ja) 電圧測定具およびこれを用いた電圧測定方法
JP3395401B2 (ja) 計器用変圧器装置
JPH06222086A (ja) 単相電圧検出装置
JPH0331768A (ja) 電圧検出装置
JP4703344B2 (ja) 電気機器の絶縁劣化診断装置
JPH047549Y2 (ja)
JPH0587837A (ja) 光応用計器用変圧器
JPH0330919B2 (ja)
JPH11264841A (ja) 分圧器
SU901922A1 (ru) Одинарный четырехплечий мост посто нного тока
JPS63186512A (ja) 縮小形開閉装置の異常検出装置
JPH073343Y2 (ja) 三相一括形開閉装置の検電装置
US1013123A (en) Electric measuring instrument.
JPH02203284A (ja) 部分放電測定装置
JPH10239366A (ja) 零相電圧検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term