JP2544046B2 - 高耐スポ―リング性不焼成耐火物 - Google Patents

高耐スポ―リング性不焼成耐火物

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JP2544046B2
JP2544046B2 JP3307650A JP30765091A JP2544046B2 JP 2544046 B2 JP2544046 B2 JP 2544046B2 JP 3307650 A JP3307650 A JP 3307650A JP 30765091 A JP30765091 A JP 30765091A JP 2544046 B2 JP2544046 B2 JP 2544046B2
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勲 佐坂
和俊 岩下
高芳 佐藤
潔 高橋
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KUROSAKI YOGYO KK
Nippon Steel Corp
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KUROSAKI YOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高耐スポーリング性不
焼成耐火物、とくにスライディングノズル(SN)用不
焼成上部ノズルとして好適に使用できる不焼成耐火物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、SN用上部ノズルとして、焼成ジ
ルコン質、焼成高アルミナ質等の焼成耐火物が使用され
ていたが、耐食性と耐スポーリング性の向上のために、
不焼成耐火物のノズルが使用されるようになった。しか
し、不焼成耐火物を使用しても多数回の使用によってス
ポーリングによる亀裂の発生が不可避であり、使用回数
には限界があった。
【0003】この不焼成耐火物の耐スポーリング性の改
善策として、耐熱性メタルファイバーの添加が考えら
れ、特開昭57−106581号公報には下部ノズルへ
の適用が、また、特公平3−9066号公報にはスライ
ディングノズルプレートへの適用が提案されている。さ
らには、耐火物に添加するメタルファイバーとして、び
びり振動切削によって得られたFe基合金のファイバー
を使用する例が、特開昭60−145969号公報に開
示されている。
【0004】ところが、SN用上部ノズルは、SN羽口
に挿入され拘束状態で使用されるため、亀裂が進展し難
く、さほど重要視されていなかったが、近年、溶鋼の多
連鋳化に伴い、SN用上部ノズルにおいては従来では問
題とならなかった多数回の使用に耐え得るようにするた
めに、主に耐食性と耐スポーリング性の特性を具備する
ことが要求されるようになった。
【0005】しかしながら、上記従来のメタルファイバ
ーの添加をそのままSN用上部ノズルに適用しても、中
間温度における強化を期待できず、充分な耐スポーリン
グ性と耐食性の向上効果を挙げることはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、メタルファイバーの添加によるSN用上部
ノズルの特性改善に際しての要求特性を満足させるため
の最適条件を見出すことにあって、溶鋼の多連鋳化に伴
う耐スポーリング性と耐食性との向上要求を満足するS
N用高耐スポーリング性不焼成上部ノズルに適した耐火
物を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明は、耐火性骨材8
5重量%以上95重量%以下と有機質バインダー5重量
%以上15重量%以下からなる配合に、びびり振動切削
によって得られた直径0.1mm以上2mm以下、長さ
5mm以上50mm以下のアルミニウムファイバーまた
はアルミニウム合金ファイバーの1種類以上を、耐火性
骨材に対し外掛けで1重量%以上10重量%以下添加し
成形したことによって、その目的を達成した。
【0008】耐火性骨材としては、たとえばシリカ,ア
ルミナ,シリカ−アルミナ,マグネシア,スピネル,ク
ロム鉱等が用いられる。
【0009】有機質バインダーとしては、残留炭素が多
いものが好ましく、さらにコストの点でフェノール,フ
ラン系の樹脂が好ましい。耐火性骨材と有機質バインダ
ーは、従来から周知であり、且つ、慣用的に使用されて
きた割合で配合する。有機質バインダー量が5重量%未
満では強度不足であり、また、15重量%を超えると、
ラミネーションを起こす可能性がある。
【0010】さらに、上記メタルファイバーの添加量
は、前記耐火性骨材に対し外掛けで1重量%以上10重
量%以下が適しており、1重量%未満では充分な強度と
耐スポーリング性が得られず、逆に10重量%を超える
と、混合、成形作業が困難となり良好な品質が得られな
い。
【0011】上記の耐火物混合物に対して、たとえば、
Al等の金属、あるいは、Al−Mg合金で直径0.5
mm以下の低融点金属粉を15重量%以下添加すること
ができる。
【0012】
【作用】びびり振動切削によって得られたファイバー
は、断面に鋭角なコーナー部を持ち、表面に微妙な凹凸
を持つことから、その形状に起因して、他のファイバー
よりも耐スポーリング性の向上効果が高い。また、アル
ミニウムあるいはアルミニウム合金のファイバーは、従
来使用されてきたFe基合金よりも融点が低く、アルミ
ニウムあるいはアルミニウム合金の方が、SN用の不焼
成上部ノズルの耐スポーリング性の向上効果は優れてい
る。
【0013】該びびり振動切削によって得られた、アル
ミニウムファイバーあるいはアルミニウム合金ファイバ
ーの直径は、0.1mm以上2mm以下の範囲が適して
おり、0.1mm未満の太さでは該ファイバーが凝集
し、耐スポーリング性の向上が期待できず、2mmを超
える太さでは成形体の充分な充填が得られない。なお、
上記メタルファイバーの径は、種々の物を混合して用い
てもよい。
【0014】また、上記びびり振動切削によって得られ
たアルミニウムファイバーあるいはアルミニウム合金フ
ァイバーの長さは、5mm以上50mm以下が適当であ
り、この範囲外であると充填性不良,強度不足となるの
で、望ましくは5mm以上20mm以下とするのが作業
性に優れ効果も大きい。
【0015】
【実施例】
実施例1 電融アルミナ95重量%と粘土5重量%からなる耐火性
骨材に、Al粉5重量%とフェノール樹脂8重量%を添
加混練した配合物に、直径0.5mm、長さ15mmの
びびり振動切削によって得られたアルミニウムファイバ
ーを外掛けで2重量%添加混合し、成形し、硬化処理
(200℃×24時間)を施し、不焼成耐火物を得た。
【0016】実施例2 Al粉を添加しない以外は実施例1と同様にして、不焼
成耐火物を得た。
【0017】実施例3 アルミニウムファイバーの代りにアルミニウム合金ファ
イバーを使用した以外は実施例2と同様にして不焼成耐
火物を得た。
【0018】比較例1 アルミニウムファイバーを添加しない以外は実施例1と
同様にして、不焼成耐火物を得た。
【0019】比較例2 実施例1の配合中、びびり振動切削によって得られたア
ルミニウムファイバーの代りに、びびり振動切削によっ
て得られた直径0.5mm、長さ15mmのFe合金フ
ァイバーを使用して外掛けで6重量%添加混合して、成
形し、硬化処理(200℃×24時間)を施し、不焼成
耐火物を得た。
【0020】比較例3 実施例1の配合中、びびり振動切削によって得られた直
径0.5mm、長さ15mmのアルミニウムファイバー
を外掛けで12重量%添加し、混練、成形、硬化処理
(200℃×24時間)を施し、不焼成耐火物を得た。
【0021】比較例4 実施例1の配合中、びびり振動切削によって得られた直
径0.5mm、長さ15mmのアルミニウムファイバー
を外掛けで0.5重量%添加し、混練、成形、硬化処理
(200℃×24時間)を施し、不焼成耐火物を得た。
【0022】実施例1,2,3と比較例1,2,3,4
で得た不焼成耐火物の配合構成と物性を表1に示す。
中、+印は外掛け量を示す。
【0023】
【表1】 表1より明らかなように、各実施例の耐火物は比較例
1,2,4の耐火物に比較して、亀裂発生時間が遅く、
亀裂の発達が遅いことが確認された。また、耐スポーリ
ング性は同等の比較例3の耐火物と比較して高強度、高
耐食性を有することが確認された。
【0024】また、実用テストにおいても、同様に実施
例1による耐火物の方が比較例1による耐火物に比較し
て、亀裂発生及び発達が遅いという結果が得られ、上部
ノズルの耐火性も、従来に比較して約1.5倍に延び
た。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のびびり振
動切削で得られたメタルAlファイバーまたはAl基合
金ファイバーを含有するSN用不焼成上部ノズルによれ
ば、強度が向上し、また熱伝導率が改善されるため、急
熱急冷時の温度変化が速やかに伝導され、熱応力による
クラックの発生及び亀裂の発達が有効に防止され、優れ
た耐スポーリング性が得られるという効果がある。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 高芳 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 高橋 潔 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火性骨材85重量%以上95重量%以
    下と有機質バインダー5重量%以上15重量%以下から
    なる混合物に、びびり振動切削法によって得られた直径
    0.1mm以上2mm以下、長さ5mm以上50mm以
    下のアルミニウムファイバーまたはアルミニウム合金フ
    ァイバーの1種類以上を、前記耐火性骨材に対し外掛け
    で1重量%以上10重量%以下添加してなる高耐スポー
    リング性不焼成耐火物。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、不焼成耐火物
    がスライディングノズル用の上部ノズルである高耐スポ
    ーリング性不焼成耐火物。
JP3307650A 1991-11-22 1991-11-22 高耐スポ―リング性不焼成耐火物 Expired - Fee Related JP2544046B2 (ja)

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