JP2543834B2 - 熱転写シ−ト - Google Patents

熱転写シ−ト

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JP2543834B2 JP61237124A JP23712486A JP2543834B2 JP 2543834 B2 JP2543834 B2 JP 2543834B2 JP 61237124 A JP61237124 A JP 61237124A JP 23712486 A JP23712486 A JP 23712486A JP 2543834 B2 JP2543834 B2 JP 2543834B2
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
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    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
    • B41M5/39Dyes containing one or more carbon-to-nitrogen double bonds, e.g. azomethine

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱転写シートに関し、更に詳しくは諸堅牢
性に優れた記録画像を被転写材に容易に与えることがで
きる熱転写シートを提供することを目的とする。
(従来の技術) 従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中
で昇華性染料を記録剤とし、これを紙等の基材シートに
担持させて熱転写シートとし、昇華性染料で染着可能な
被転写材、例えば、ポリエステル製織布等に重ね、熱転
写シートの裏面からパターン状に熱エネルギーを与え
て、昇華性染料を被転写材に移行させる昇華転写方法が
行われている。
(発明が解決しようとしている問題点) 上記昇華転写方法において、被転写材が例えばポリエ
ステル製織布等である昇華捺染方法では、熱エネルギー
の付与が比較的長時間であるため、被転写材自体も付与
された熱エネルギーで加熱される結果、比較的良好な染
料の移行が達成されている。
しかしながら、記録方法の進歩により、サーマルヘッ
ド等を用いて、高速度で、例えば、ポリエステルシート
や、紙に染料受容層を設けた被転写材を使用し、これら
の被転写材に繊細な文字や図形あるいは写真像を形成す
る場合には、熱エネルギーの付与は秒単位以下の極めて
短時間であることが要求され、従って、このような短時
間では昇華性染料および被転写材が十分には加熱されな
いために、十分な濃度の画像を形成することができな
い。
従って、このような高速記録に対応するために、昇華
性に優れた昇華性染料が開発されたが、昇華性に優れる
染料は、一般にその分子量が小であるため、転写後の被
転写材中において染料が経時的に移行したり、表面にブ
リードしたりして、折角形成した画像が乱れたり、不鮮
明となったりあるいは周囲の物品を汚染するという問題
が生じている。
このような問題を回避するために、比較的分子量の大
なる昇華性染料を使用すると、上記の如き高速記録方法
では昇華速度が劣るため、上記の如く満足できる濃度の
画像が形成し得ないものであった。
従って、昇華性染料を使用する熱転写方法において
は、上記の如き極めて短時間の熱エネルギーの付与によ
って、十分に濃度のある鮮明な画像を与え、しかも形成
された画像が優れた諸堅牢性を示す熱転写シートの開発
が強く要望されているのが現状である。
本発明者は、上述の如き業界の強い要望に応えるべく
鋭意研究の結果、従来のポリエステル製織布等の昇華捺
染方法では、織布の表面が平滑ではないため、熱転写シ
ートと被転写材である織布とは十分に密着することがな
く、そのために使用する染料は昇華性あるいは気化性
(すなわち、熱転写シートと織布との間に存在する空間
を移行できる性質)であることが必須条件であったが、
表面が平滑なポリエステルシートや表面加工紙等を被転
写材とする場合には、熱転写時に熱転写シートと被転写
材とが十分に密着するため、染料の昇華性や気化性のみ
が絶対的必要条件ではなく、密着した両者の界面を染料
が熱によって移行し得る性質も極めて重要であり、この
ような界面の熱移行性は、使用する染料の化学構造や置
換基あるいはその位置によって大いに影響されることを
知見し、適当な分子構造を有する染料を選択することに
よって、従来の常識では使用不能であると考えられてい
る程度の高い分子量の染料であっても、良好な熱移行性
を有することを知見したものである。そしてこのような
染料を担持する熱転写シートを用いることによって、極
めて短時間の熱エネルギーの付与であっても、使用した
染料が容易に被転写材に移行し、高い濃度と優れた諸堅
牢性を有する記録画像が形成されることを知見して本発
明を完成した。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、下記一般式(I)で表される染
料および該染料を用いたことを特徴とする熱転写シート
である。
但し、上記式中のX1およびX2は互いにパラまたはメタ
位置に存在する2個のアルキル基、アルコキシ基または
ハロゲン原子を表し、R1は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルア
ミノ基、スルホニルアミノ基、アミノカルボニル基また
はニトロ基等の置換基を表し、R2およびR3はアルキル基
または置換アルキル基を表す。
次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明を主とし
て特徴づける一般式(I)で表される染料は、2,5−、
2,6−または3,5−ジ置換フェニレンジアミン系化合物と
フェノール類との従来公知のカップリング方法によって
得られるものである。
本発明者は、このような染料について、本発明の如き
熱転写シート用の染料としての適応性について詳細な研
究を続けた結果、前記一般式(I)で表される染料に限
って、その分子量が比較的大であっても優れた加熱移行
性を有し、更に被転写材に対する優れた染着性、発色性
を示し、そのうえ転写した被転写材中での染料の移行性
(ブリード性)が見られず、熱転写シート用の染料とし
て極めて理想的な性質を有することを見出したものであ
る。
本発明において好ましい前記一般式(I)の染料は、
置換基X1およびX2が2,5−、2,6−、3,5−の如く、特に
好ましくは2,5−または2,6−の如く互いにパラまたはメ
タ位置に存在する2個のアルキル基、アルコキシ基また
はハロゲン原子等の電子供与性基であり、R1がアルキル
アミノカルボニル基の如き電子吸引性基であるものであ
り、このような基の存在によって高い耐光性、耐移行性
とともに深い色相の青色の染料が得られる。
また、R2およびR3に関しては、いずれもがC1〜C10
アルキル基であり、且つR2およびR3の少なくとも一方
が、水酸基または置換水酸基、アミノ基または置換アミ
ノ基、シアノ基等の如き極性基を有するものが、最良の
結果、すなわち、優れた熱移行性、被転写材に対する染
着性、転写時の耐熱性、発色性と同時に優れた転写後の
耐移行性等を有するものであった。
以下に本発明において好適な染料の具体例を下記に挙
げる。下記第1表は、一般式(I)における置換基R1
R3を示す。
特に一般式(I)において2′の位置にR1があり、且
つR1がアルキルアミノカルボニル基またはアシルアミノ
基であるときに良好なシアン染料となる。
(A)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,5−di−CH3
あるもの。
(B)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,5−di−OCH3
であるもの。
(C)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,5−di−C2H5
であるもの。
(D)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,5−di−OC2H5
であるもの。
(E)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,5−di−Clで
あるもの。
(F)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2−CH3および
5−OCH3であるもの。
(G)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2−CH3および
5−Brであるもの。
(H)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2−Clおよび5
−OCH3であるもの。
(I)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2−Clおよび5
−OC2H5であるもの。
(J)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,6−di−Clで
あるもの。
(K)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,6−di−CH3で
あるもの。
(L)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,6−di−OCH3
であるもの。
(M)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,6−di−C2H5
であるもの。
(N)一般式(I)の染料において、R1〜R3が上記
(1)〜(13)であり、且つX1とX2とが2,6−di−OC2H5
であるもの。
本発明の熱転写シートは以上の如き前記の特定の染料
を使用することを特徴とし、それ以外の構成は従来公知
の熱転写シートの構成と同様でよい。
前記の染料を含む本発明の熱転写シートの構成に使用
する基材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱性
と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例
えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さ
の紙、各種加工紙、ポリエステルフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスルホンフ
ィルム、ポリカーボネートフイルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、セロファン等であり、特に好ましいもの
はポリエステルフィルムである。
上記の如き基材シートの表面に設ける染料担持層は、
前記一般式(I)の染料を任意のバインダー樹脂で担持
させた層である。
前記の染料を担持するためのバインダー樹脂として
は、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいもの
を例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド等のビニル系樹脂等が挙げられ、これ
らの中で特にポリビニルブチラール及びポリビニルアセ
タールが、耐熱性、染料の移行性等の点から好ましいも
のである。
本発明の熱転写シートの染料担持層は、基本的には上
記の材料から形成されるが、その他必要に応じて従来公
知と同様な各種の添加剤をも包含し得るものである。
このような染料担持層は、好ましくは適当な溶剤中に
前記の染料、バインダー樹脂その他の任意成分を加えて
各成分を溶解または分散させて担持層形成用塗液または
インキを調製し、これを上記の基材シート上に塗布およ
び乾燥させて形成する。
このようにして形成する担持層は、0.2〜5.0μm、好
ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、また担持層中
の前記の染料は、担持層の重量の5〜70重量%、好まし
くは10〜60重量%の量で存在するのが好適である。
上記の如き本発明の熱転写シートは、そのままで熱転
写用として十分に有用であるが、更にその染料担持層表
面に粘着防止層、すなわち離型層を設けてもよく、この
ような層を設けることにより、熱転写時における熱転写
シートと被転写材の粘着を防止し、更に高い熱転写温度
を使用し、一層優れた濃度の画像を形成することができ
る。
この離型層としては、単に粘着防止性の無機粉末を付
着させたのみでも相当の効果を示し、更に、例えば、シ
リコーンポリマー、アクリルポリマー、フッ素化ポリマ
ーの如き離型性に優れた樹脂から0.01〜5μm、好まし
くは0.05〜2μmの離型層を設けることによって形成す
ることができる。
尚、上記の如き無機粉体あるいは離型性ポリマーは染
料担持層中に包含させても十分な効果を奏するものであ
る。
更に、このような熱転写シートの裏面に、サーマルヘ
ッドの熱による悪影響を防止するために耐熱層を設けて
もよい。
以上の如き熱転写シートを用いて、画像を形成するた
めに使用する被転写材は、その記録面が前記の染料に対
して染料受容体を有するものであればいかなるものでも
よく、また染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合
成樹脂等である場合には、その少なくとも一方の表面に
染料受容層を形成すればよい。
染料受容層を形成しなくてもよい被転写材としては、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の
ハロゲン化ポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと
他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマ
ー、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリイミド等からなる繊維、織布、フイルム、シ
ート、成形物等が挙げられる。
特に好ましいものはポリエステルからなるシートまた
はフィルムあるいはポリエステル層を設けた加工紙であ
る。また、紙、金属、ガラスその他の非染着性の被転写
材であっても、その記録面に上記の如き染着性の樹脂の
溶液または分散液を塗布および乾燥させるか、あるいは
それらの樹脂フィルムをラミネートすることにより、被
転写材とすることができる。
更に、上記の染着性のある被転写材であっても、その
表面に更に染着性の良い樹脂から、上記の紙の場合の如
くして染料受容層を形成してもよい。
このようにして形成する染料受容層は、単独の材料か
らでも、また複数の材料から形成してもよく、更に所期
の目的を妨げない範囲で各種の添加剤を包含してもよい
のは当然である。
このような染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的
には5〜50μmの厚さである。また、このような染料受
容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョ
ンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成し
てもよい。
このような被転写材は基本的には上記の如くで、その
ままでも十分に使用できるものであるが、上記被転写材
またはその染料受容層中に、粘着防止用の無機粉末を包
含させることができ、このようにすれば熱転写時の温度
をより高めても熱転写シートと被転写材との粘着を防止
して、更に優れた熱転写を行うことができる。特に好ま
しいのは、微粉末のシリカである。
また、上記のシリカの如き無機粉末に代えて、または
併用して、離型性の良好な前述の如き樹脂を添加しても
よい。特に好ましい離型性ポリマーは、シリコーン化合
物の硬化物、例えば、エポキシ変性シリコーンオイルと
アミノ変性シリコーンオイルからなる硬化物が挙げられ
る。このような離型剤は、染料受容層の重量の約0.5〜3
0重量%を占める割合が良い。
また使用する被転写材は、その染料受容層の表面に、
上記の如き無機粉体を付着させて粘着防止効果を高めて
もよいし、また、前述の如き離型性に優れた離型剤から
なる層を設けてもよい。
このような離型層は約0.01〜5μmの厚さで十分な効
果を発揮して、熱転写シートの染料受容層との粘着を防
止しつつ、一層染料受容性を向上させることができる。
上記の如き本発明の熱転写シートおよび上記の如き被
記録材を使用して熱転写を行う際に使用する熱エネルギ
ーの付与手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用で
き、例えば、サーマルプリンター(例えば、東芝(株)
製、サーマルプリンターTN−5400)等の記録装置によっ
て、記録時間をコントロールすることにより、5〜100m
J/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって、所
期の目的を十分に達成することができる。
(作用・効果) 以上の如き本発明によれば、既に部分的に説明した通
り、本発明の熱転写シートの構成に使用する前記一般式
(I)の染料は、従来技術の熱転写シートに使用されて
いた昇華性染料(分子量約150〜250程度)に比して、著
しく高い分子量を有するにもかかわらず、特定の構造を
有し、且つ特定の位置に置換基を有するため、優れた加
熱移行性、被転写材に対する染着性や発色性を示すもの
であり、且つ転写後は被転写材中において移行したり、
表面にブリードアウトしたりしないものである。
従って、本発明の熱転写シートを用いて形成された画
像は優れた堅牢性、特に耐移行性および耐汚染性を有す
るため、長期間保存しても形成された画像のシャープさ
が損なわれたり、あるいは他の物品を汚染したりするこ
とが全くなく、従来技術の種々の問題が解決された。
特に前記一般式(I)の染料としてR1〜R3の内少なく
とも一個が極性基である染料の場合には、上記の如き堅
牢性が一層顕著になるものであった。このような従来技
術では考えられない優れた効果が、特に被転写材の染料
受容部分がポリエステルの如き材料である時に顕著に表
われるのは、染料が極性基を有するため、ポリエステル
中の極性基であるエステル結合との相関関係により、ポ
リエステル中に何らかの作用により固定されるものであ
るとも考えられる。
次に実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。尚、文中、部または%とあるのは特に断り
の無い限り重量基準である。
実施例1 フェノール0.95部を、95%エタノール200部に溶解
し、得られた溶液に無水炭酸ナトリウム5部を水50部に
溶解した水溶液を加えて混合液とした。
次に下記構造式 で表される化合物2.1部を水50部に溶解し、得られた溶
液を前記の混合液に加え、充分に攪拌した後、次亜塩素
酸ナトリウム溶液12.5部を徐々に加え、この状態で15分
間攪拌し、瀘過し、純水で洗浄する。瀘液が中性になっ
たら乾燥を行い、生成物を酢酸エチルに溶解し、酢酸エ
チル/ヘプタンを用いてカラム精製を行い、下記構造式
の染料[前記第1表の染料の(A)−(1)]を得た。
実施例2 実施例1と同様な方法により、それぞれ原料を代えて
前記第1表に例示の染料を得た。
実施例3 下記組成の染料担持層形成用インキ組成物を調製し、
背面に耐熱処理を施した9μm厚のポリエチレンテレフ
タレートフィルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2になるよう
に塗布および乾燥して本発明の熱転写シートを得た。
前記第1表の染料 3部 ポリブチラール樹脂 4.5部 メチルエチルケトン 45.25部 トルエン 46.25部 次に、基材シートとして合成紙(王子油化製、ユポFP
G#150)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液を
乾燥時10.0g/m2になる割合で塗布し、100℃で30分間乾
燥して被転写材を得た。
ポリエステル樹脂 (Vylon200、東洋紡製) 11.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (VYHH、UCC製) 5.0部 アミノ変性シリコーン (KF−393、信越化学工業製) 1.2部 エポキシ変性シリコーン (X−22−343、信越化学工業製) 1.2部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン(重
量比4:4:2) 102.0部 前記の本発明の熱転写シートと上記の被転写材とを、
それぞれの染料担持層と染料受容面とを対向させて重ね
合せ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧10V、印
加時間4.0msec.の条件でサーマルヘッドで記録を行い、
下記第2表の結果を得た。
比較例 実施例3における染料として後記第3表の染料を使用
し、他は実施例4と同様にして後記第3表の結果を得
た。但し、染料担持層形成用インキ組成物の組成は下記
の通りとした。
後記第3表の染料 3部 ポリブチラール樹脂 4.5部 メチルエチルケトン 46.25部 トルエン 46.25部 尚、上記第2〜3表における発色濃度は米国マクベス
社製のデンシトメーターRD−918で測定した値である。
堅牢度は、記録画像を50℃の雰囲気中に長時間放置し
た後、画像のシャープさが変化せず、また表面を白紙で
摩擦しても白紙が着色しないものを◎とし、僅かにシャ
ープさが失なわれ且つ僅かに白紙が着色したものを○と
し、シャープさが失なわれ、白紙が着色したものを△と
し、画像が不鮮明となり、白紙が著しく着色したものを
×で表示した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートおよび該基材シートの一方の面
    に形成された染料担持層からなり、該染料担持層に包含
    される染料が、下記一般式(I)で表される染料である
    ことを特徴とする熱転写シート。 (但し、上記式中のX1およびX2は互いにパラまたはメタ
    位置に存在する2個のアルキル基、アルコキシ基または
    ハロゲン原子を表し、R1は水素原子、アルキル基、アリ
    ール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
    原子、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルア
    ミノ基、スルホニルアミノ基、アミノカルボニル基また
    はニトロ基を表し、R2およびR3はアルキル基または置換
    アルキル基を表す。)
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