JP2543742Y2 - ガスバリヤー性を有するキャップ - Google Patents

ガスバリヤー性を有するキャップ

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JP2543742Y2
JP2543742Y2 JP1991006135U JP613591U JP2543742Y2 JP 2543742 Y2 JP2543742 Y2 JP 2543742Y2 JP 1991006135 U JP1991006135 U JP 1991006135U JP 613591 U JP613591 U JP 613591U JP 2543742 Y2 JP2543742 Y2 JP 2543742Y2
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gas barrier
cap
barrier film
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は容器の口部から酸素等
が侵入するのを防止するためのガスバリヤーフィルムを
もつ容器キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食用油や液体調味料を内容物とするボト
ル容器2の注出用開口部104を開閉するキャップとし
て、図3に示すような中栓付キャップ101を使用する
場合がある。
【0003】中栓付キャップ101は容器の口部に嵌着
して内容物の注出案内部を構成する中栓105とボトル
容器の保管時に、中栓及び容器口部を覆うカバーキャッ
プ106とからなっている。
【0004】しかるに、中栓105及びカバーキャップ
106はプラスチックによって構成されるので、開封前
の運搬中や保管中に、大気中の酸素等のガスが中栓10
5及びカバーキャップ106の薄肉部を透過してボトル
容器内に侵入し内容物と反応して内容物を劣化させるこ
とがある。
【0005】これを避けるために、従来は、ガスバリヤ
ー性を有するアルミニウム等の金属からなるガスバリヤ
ーフィルム107を用いて、ボトル容器のノズル部の注
出用開口部を閉じている。
【0006】ガスバリヤーフィルム107の取付方とし
ては、中栓105の天板108の内面の全面にわたって
ガスバリヤーフィルム107を接着し、中栓105をボ
トル容器102のノズル部103に嵌着させた状態にお
いて、ガスバリヤーフィルム107がノズル部103の
上端部と中栓5の天板108との間に挟まれた状態とな
って、ガスバリヤーフィルム107がノズル部103の
注出用開口部104を閉じる構成になっている。
【0007】このように構成された従来のキャップにお
いて、ボトル容器を開封する場合にはカバーキャップ1
06をはずし、中栓105のプルリング115を引き上
げ、中栓105の天板108をスコアー112の部分か
ら切り取る。このとき、図4に示すように、ガスバリヤ
ーフィルム107のうち天板の内側部分113(スコア
ー112よりも内側部分)に接着している内側部分12
4は切り取られる天板108の内側部分113に随伴し
て引き上げられ、かつ天板外側部分114(スコアー1
12よりも外側部分)に接着している外側部分125
は、そのまま残るので、結局ガスバリヤーフィルム10
7はスコアー112に対応する部分から切り取られ、注
出用開口部が開口する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、この場合に
は、ガスバリヤーフィルム107の残留する外側部分1
25の内縁127はカットエッジとなるために、この部
分に内容物が付着して内容液回収の邪魔になったり、或
いはカットエッジの部分にガスバリヤーフィルム107
のフィルムや接着剤等の構成材が露出して内容液と接触
し、内容液に対して悪影響を与える恐れも生じる。
【0009】このようなことからガスバリヤーフィルム
を備えていて、内容物に対するガスバリヤー性を有する
とともにボトル容器を開封した場合にも、ガスバリヤー
フィルムにカットエッジを生じることがない中栓付キャ
ップの開発が望まれている。この考案は上記の如き事情
に鑑みてなされたものであって、ガスバリヤーフィルム
を備えていて、内容物に対するガスバリヤー性を有する
とともにボトル容器を開封した場合にも、ガスバリヤー
フィルムにカットエッジを生じることがなく、従って、
内容液の回収が良好に行われ、かつ内容物に対して悪影
響を与えることのないガスバリヤー性を有するキャップ
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的に対応してこの
考案のガスバリヤー性を有するキャップは、容器口部に
装着されるキャップであって、前記容器口部を開封する
ときに破断されないガスバリヤー性フィルムを前記容器
口部の開口をほぼ覆う状態で備えているキャップであっ
て、前記キャップは中栓とカバーキャップを有し、前記
中栓は切り取りスコアーを有し、前記ガスバリヤー性フ
ィルムは前記中栓の内面を前記切り取りスコアーの内外
にわたって覆っており、かつ前記ガスバリヤー性フィル
ムは前記中栓の前記切り取りスコアーの内側部分に接着
していることを特徴としている。
【0011】
【作用】このように構成されたガスバリヤー性を有する
キャップにおいて、ボトル容器を開封する場合には、中
栓の天板を引き上げるか、カバーキャップを取り除くか
或いはタブをつかんで中栓から剥離させるなど、ガスバ
リヤーフィルムを破断させないでボトル容器の注出用開
口部から取り除くことによって、注出用開口部は開口す
る。開口後には注出用開口部にはガスバリヤーフィルム
が残らないので、内容物の残液の回収は円滑に行われ、
またガスバリヤーフィルムが内容物に対して悪影響を与
えることはない。
【0012】
【実施例】以下、この考案の詳細を一実施例を示す図面
について説明する。
【0013】図1において、1は中栓付キャップであ
る。中栓付キャップはボトル容器2のノズル部3に嵌着
してノズル部3の上端の注出用の開口4を閉じるもので
ある。中栓付キャップ1は中栓5とカバーキャップ6と
ガスバリヤーフィルム7とからなっている。
【0014】中栓5は天板8と天板8の外縁部から立ち
下がっているスカート部11とを有し、スカート部11
においてボトル容器2のノズル部3の上端の外側に嵌合
している。天板8の下面にはスコアー12が形成され、
スコアー12を境として天板8は内側部分13と外側部
分14とに区画される。内側部分13の上面にはプルリ
ング15が固着しており、また外側部分14の上面には
内容物の注出を案内する注出案内筒16が立ち上がって
いる。
【0015】カバーキャップ6は天板17と天板17の
外縁部から立ち下がっているスカート部18とを有し、
スカート部18において、中栓5を覆った状態でボトル
容器2のノズル部3の外側に嵌合している。天板17か
らは円筒状のインナーリング21と止め栓22とが立ち
下がっている。インナーリング21はカバーキャップ6
がノズル部3に嵌着した状態において中栓5の天板をノ
ズル部3の上面23に押付けている。止め栓22はカバ
ーキャップ6がノズル部3に嵌着した状態において、中
栓の注出案内筒16の内面に嵌合して注出案内筒16を
閉じる。
【0016】ガスバリヤーフィルム7は中栓5の天板8
の内面に密接してかつ、中栓5のスコアー12の両側の
内側部分13及び外側部分14にわたって配設されてい
る。但し、ガスバリャーフィルム7の内側部分24(天
板8の内側部分13に対向している部分)は内側部分1
3には接着されていて剥離しないがガスバリヤーフィル
ム7の外側部分25(天板8の外側部分14に対応して
いる部分)は外側部分14に対しては接着していない。
中栓5がボトル容器2のノズル部3に嵌着している状態
では、ガスバリヤーフィルム7の外側部分25は天板8
の外側部分14とノズル部3の上面23との間に挟みつ
けられている。
【0017】このように構成された中栓付キャップにお
いては、開口前のボトル容器2のガスバリヤー性はガス
バリヤーフィルム7によって確保される。
【0018】ボトル容器2のノズル部3の開口部4を閉
じる中栓5のうち、薄肉で従ってガス透過性が大きい部
分は天板8であるが、天板8の内面はガスバリヤー性を
有するガスバリヤーフィルム7で覆われているので、天
板8を通して大気中のガスがノズル部3内に侵入するこ
とはない。
【0019】天板8の外側部分14とノズル部3の上面
23との間も密接してガスバリヤーフィルム7が挟み込
まれているので、この部分からもガスの侵入はない。
【0020】次にボトル容器2を開封する場合には、図
2に示すように、中栓5のプルリング15を引き上げる
と中栓5の天板8はスコアー12で切断して開口する。
更にプルリング15を引き上げると、中栓5の内側部分
13に接着しているガスバリヤーフィルム7が随伴して
上昇する。
【0021】更にこの時、ガスバリヤーフィルム7の外
側部分25も内側部分24に引かれてノズル部3の上面
23と天板8の外側部分14の間から引き出される。結
局ガスバリヤーフィルム7は破断して残留する部分が生
ずることなしに、ノズル部3の開口4は開口する。
【0022】内容物を注出する時にはボトル容器2を傾
けるのであるが、その注出が終わってボトル容器2の傾
きを元に戻したときに、開口4の付近に達していた内容
物はガスバリヤーフィルム7のちぎれ滓等の内容物の流
れを阻害する障害物となるべきものが何等存在しないの
で、円滑にボトル容器のノズル部3に流れ込んで回収さ
れる。
【0023】また、ガスバリヤーフィルム7のカットエ
ッジと内容物が接触して内容物に悪影響を与えることも
ない。
【0024】
【考案の効果】この考案ではキャップの構成部分、例え
ば中栓の薄肉部または開口部が完全にガスバリヤーフィ
ルムによって覆われることによって、容器ノズル内に酸
素等が侵入することを遮断する。しかも開口時にはガス
バリヤーフィルムは残留物を残すことなく、完全に容器
ノズルから除去される。
【0025】このように、この考案によれば、ガスバリ
ヤーフィルムを備えていて、内容物に対するガスバリヤ
ー性を有するとともにボトル容器を開封した場合にも、
ガスバリヤーフィルムにカットエッジを生じることがな
く、従って、内容液の回収が良好に行われ、かつ内容物
に対して悪影響を与えることのないガスバリヤー性を有
するキャップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わる中栓付キャップを
示す縦断面説明図である。
【図2】中栓付キャップの開封時の状態を示す縦断面説
明図である。
【図3】従来の中栓付キャップを示す縦断面説明図であ
る。
【図4】従来の中栓付キャップの開封時の状態を示す縦
断面説明図である。
【符号の説明】
1 中栓付キャップ 2 ボトル容器 3 ノズル部 4 開口 5 中栓 6 カバーキャップ 7 ガスバリヤーフィルム 8 天板 11 スカート部 12 スコアー 13 内側部分 14 外側部分 15 プルリング 16 注出案内筒 17 天板 18 スカート部 21 インナーリング 22 止め栓 23 上面 24 内側部分 25 外側部分 26 タブ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部に装着されるキャップであっ
    て、前記容器口部を開封するときに破断されないガスバ
    リヤー性フィルムを前記容器口部の開口をほぼ覆う状態
    で備えているキャップであって、前記キャップは中栓と
    カバーキャップを有し、前記中栓は切り取りスコアーを
    有し、前記ガスバリヤー性フィルムは前記中栓の内面を
    前記切り取りスコアーの内外にわたって覆っており、か
    つ前記ガスバリヤー性フィルムは前記中栓の前記切り取
    りスコアーの内側部分に接着していることを特徴とする
    ガスバリヤー性を有するキャップ。
  2. 【請求項2】 前記ガスバリヤー性フィルムは金属を
    含む積層体で構成されていることを特徴とする請求項1
    記載のガスバリヤー性を有するキャップ。
JP1991006135U 1991-01-22 1991-01-22 ガスバリヤー性を有するキャップ Expired - Fee Related JP2543742Y2 (ja)

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