JP2543723B2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JP2543723B2
JP2543723B2 JP62250013A JP25001387A JP2543723B2 JP 2543723 B2 JP2543723 B2 JP 2543723B2 JP 62250013 A JP62250013 A JP 62250013A JP 25001387 A JP25001387 A JP 25001387A JP 2543723 B2 JP2543723 B2 JP 2543723B2
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molding
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庫治 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴム状弾性体を成形加工し1以上の穴部を
有する成形品を得るのに用いる成形型に関する。
〔従来の技術〕
従来、成形加工によってたとえば中央部に小径の穴部
を有するすなわち環状または筒状のゴム状弾性体を得る
ための成形型の一種として、第3図に示すようなものが
ある。
すなわちこの成形型は上型(101)、中型(102)およ
び下型(103)からなり、上下に組み合わせたこれらの
型(101)(102)(103)間に環状または筒状のキャビ
ティ(104)が形成され、このキャビティ(104)へ、上
型(101)に設けられた材料注入口(105)から成形用ゴ
ム材料を注入するものである。下型(103)にはキャビ
ティ(104)の内側に位置して成形品の小径穴部を形成
する突型部(106)が突設されており、同図〔A〕に示
すように、下型(103)と中型(102)を組み合わせた状
態において、この突型部(106)上面と中型(102)上面
はその高さ位置が等しくなっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしこの成形型は、同図〔B〕に示すように閉型し
賦形した場合、上型(101)と突型部(106)の合接面
(PLa)、上型(101)と中型(102)の合接面(PLb)お
よび中型(102)と下型(103)の合接面(PLc)へキャ
ビティ(104)内の溶融材料が流れ込むことによる薄バ
リの発生が避けられず、しかも突型部(106)と上型(1
01)の合接面(PLb)への材料の流出によって成形品の
小径穴部に形成された薄バリの除去作業はきわめて困難
である。また、このバリの除去を容易にするために前記
合接面(PLa)にバリ溝(107)を設けた場合は、該バリ
溝(107)とキャビティ(104)の間の幅狭のカミキリ部
(108)が損傷を受け易く、型寿命が短くなってしまう
問題があった。
また、これらの問題を解決するため、実願昭56−1460
83号(実開昭58−50920号)のマイクロフィルムに記載
されているように、突型部(コアピン)の上面の高さ位
置を中型(可動型)の上面の高さ位置より若干高く設定
しておいて、この突型部の上面が中型と上型(固定型)
の合接面と同じ高さ位置となるまで、この突型部を型締
め力によって圧縮させるようにした成形型や、突型部を
中型に対してスライド自在として、この突型部の下にコ
イルばねのような弾性部材を組み付けた成形型が開発さ
れているが、前者の場合には、同マイクロフィルムの考
案の詳細な説明に詳細に記載されているように、突型部
の断面積が小さいときは型締め力によって突型部が座屈
し、成形品に形状不良が発生する問題があり、突型部の
断面積が大きいときは突型部を十分に圧縮することがで
きず、キャビティの回りの合接面間に隙間が発生し、こ
こにバリが発生する問題がある。また後者の場合には、
突型部を中型に対して必ず別の部品としてスライド自在
に組み合わせなければならず、しかも更にコイルばね等
の弾性部材を組み合わせなければならないために、成形
型の構造が複雑となって、この分、スライド部に成形材
料が詰まる等して、故障が発生し易い問題がある。
そこで本発明は成形品の穴部へのバリ発生をなくし、
かつ型寿命の向上を図るとともに、上記したマイクロフ
ィルムに記載された従来技術に対して、突型部が座屈す
ることがなく、しかもこの突型部を十分に圧縮すること
が可能で型締め後にキャビティの回りに隙間が発生する
ことがなく、更に構造が簡単で故障が少ない成形型を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段およびその作用〕
本発明は、キャビティの内側に位置して突設され成形
品の穴部を形成する突型部とこれに接離する型の互いの
合接面を密接させた状態において、キャビティの外側の
合接面間に、前記突型部の圧縮弾性歪みによって消滅し
得る微小な隙間が形成され、突型部の端部が中空状とさ
れている成形型を提供し、閉型時、キャビティの内側の
合接面が先に密接状態となって、その後の型締め加圧に
よる突型部の歪みによってキャビティの外側の合接面を
密接状態になすとともに、キャビティ内側の合接面の圧
接力を高めるものである。
また本発明は、キャビティの内側に、成形品の穴部を
形成する超弾性合金製の中子を設け、該中子とこれに接
離する型の互いの合接面を密接させた状態において、キ
ャビティの外側の合接面間に、前記超弾性合金製中子の
圧縮歪みによって消滅し得る隙間が形成されるように構
成した成形型を提供し、前者成形型と同様、閉型時、キ
ャビティの内側の合接面が先に密接状態となって、その
後の型締め加圧による中子の歪みによってキャビティの
外側の合接面を密接状態になすもので、中子の超弾性特
性により、比較的大きな歪み量を設定することを可能と
したものである。
〔実 施 例〕
以下、本発明に係る成形型の実施例を図面にしたがっ
て説明する。
まず第1図に示す成形型は、中央部に小径の穴部を有
するゴム成形品を成形するものであって、上型(1)、
中型(2)および下型(3)からなり、上下に組み合わ
されたこれらの型(1)(2)(3)間に環状のキャビ
ティ(4)が形成され、このキャビティ(4)へ、上型
(1)に設けた材料注入口(5)から成形用ゴム材料を
注入するようになっている。下型(3)にはキャビティ
(4)の内側に位置して成形品の小径穴部を形成する突
型部(6)が突設されており、閉型時にはキャビティ
(4)の内側の、突型部(6)と上型(1)の合接面
(PL1)が先に密接状態となり、この時点でキャビティ
(4)の外側の、中型(2)と上型(1)の互いの合接
面(PL2)間には微小な隙間(G)が形成されるように
なっている。閉型後の型締め加圧による小径の突型部
(8)の圧縮変形に伴なってこの隙間(G)は消滅しす
なわち合接面(PL2)が密接状態となり、かつキャビテ
ィ(4)の内側の合接面(PL1)における面圧は大きな
ものとなる。したがってキャビティ(4)内の溶融材料
は合接面(PL1)間に流れ込むことがない。また突型部
(6)がその上端部(6′)において中空状とされてい
て、この上端部(6′)に圧縮歪みをもたせ易くなって
いるために、突型部(6)が座屈するのを防止すること
ができ、しかもこの突型部(6)をその上端部(6′)
において十分に圧縮することが可能で型締め後にキャビ
ティ(4)の回りに隙間が発生するのを防止することが
できる。なお(7)(8)はキャビティ(4)の外側の
合接面(PL2)および(PL3)で発生するバリの除去を容
易にするために設けられた環状のバリ溝である。
第2図に示す成形型は、上型(11)、中型(12)、下
型(13)および中子(16)によって環状のキャビティ
(14)を形成するもので、キャビティ(14)の内側に位
置する中子(16)は超弾性合金からなり、下型(13)に
嵌合されている。超弾性合金は、一定範囲の大きさの外
力を受けた場合に降伏点を遥かに超える擬似的弾性歪み
(超弾性)を示すもので、前記中子(16)に用いる超弾
性合金としては、たとえば約10%の回復可能な歪み量を
有するとともに耐食性、耐摩耗性に優れたNi−Ti合金
や、約20%もの回復可能な歪み量を有するCu−Al−Ni合
金等が好ましく、その他の超弾性合金を選択使用しても
よい。また第2図〔A〕に示すように、下型(13)下面
から該下型(13)上に嵌合した超弾性合金製中子(16)
上面までの高さ(H11)は、下型(13)下面から該下型
(13)上に合接した中型(12)上面までの高さ(H12
よりわずかに高く、すなわち閉型時にはキャビティ(1
4)の内側の、中子(16)と上型(11)の合接面(P
L11)が先に密接状態となり、この時点でキャビティ(1
4)の外側の、中型(12)と上型(11)の互いの合接面
(PL12)間には隙間(G′)が形成されるようになって
いる。(15)はキャビティ(14)内に成形用材料を流し
込む材料注入口、(17)(18)は上型(11)、中型(1
2)、下型(13)間の合接面(PL12)(PL13)に形成し
たバリ溝である。
この構成によれば、閉型後型締め加圧し、型締め圧力
が一定の大きさになると、上型(11)と下型(13)の間
で中子(16)は超弾性によって歪み、第2図〔B〕に示
すように、上型(11)と中型(12)の合接面(PL11)は
密接する。なお、超弾性による歪みは、見かけ上の降伏
現象であるため、中子(12)の歪み量の増加に拘らず変
形応力の増加はごくわずかであり、したがって上型(1
1)と中子(16)の合接面(PL11)における面圧がほぼ
一定のままで上型(11)と中型(12)の合接面(PL12
および中型(12)と下型(13)の合接面(PL13)の面圧
を適宜に設定することができる。また、中子(16)を超
弾性合金製としたことにより、前記隙間(G′)の大き
さを、既述した第1図の成形型における隙間(G)より
も大きく設定することができる。
〔発明の効果〕
本発明の成形型は、以上説明したように、閉型時、キ
ャビティの内側の突型部とこれに接離する型との合接面
が先に密接し、その後の加圧によって突型部を圧縮して
キャビティの外側の合接面を密接させるものであるた
め、キャビティ内側の合接面における面圧が高まり、し
たがって成形品の穴部への薄バリの発生を防止すること
ができるもので、しかもこれによって、穴部の薄バリの
除去を容易にするためのバリ溝を設ける必要がなくなる
ため、型寿命も向上するといった効果を奏する。また突
型部の端部が中空状とされていて、この端部に圧縮歪み
をもたせ易くなっているために、突型部が座屈するのを
防止することができ、しかもこの突型部をその端部にお
いて十分に圧縮することが可能で型締め後にキャビティ
の回りに隙間が発生するのを防止することができる。
また、キャビティの内側に超弾性合金製の中子を設け
て該中子とこれに接離する型との合接面がキャビティの
外側の合接面より先に密接し、その後の加圧による中子
の超弾性歪みによってキャビティの外側の合接面を密接
させる構成としたため、キャビティの内側の合接面にお
ける面圧が高まって成形品の穴部への薄バリの発生を防
止でき、上記と同様の効果を奏するほか、中子が超弾性
合金製であることから、キャビティの内側の合接面が密
接状態となった時点でキャビティの外側の合接面間に形
成される隙間の大きさを比較的大きく設定でき、さらに
型締め加圧時における前記キャビティ内側の合接面の面
圧をほぼ一定とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る成形型の要部半裁断面
図、第2図は超弾性合金製中子を用いた成形型の実施例
の半裁断面図で、〔A〕はキャビティ内側の合接面を密
接させた状態、〔B〕は型締め加圧状態を示し、第3図
は従来の成形型の半裁断面図で、〔A〕は開型状態、
〔B〕は閉型状態を示すものである。 (1)(11)……上型、(2)(12)……中型、(3)
(13)……下型 (4)(14)……キャビティ、(5)(15)……材料注
入口 (6)……突型部、(6′)上端部 (17)(18)バリ溝、(16)超弾性合金製中子 (PL1)(PL2)(PL11)(PL12)(PL13)合接面 (G)(G′)……隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1以上の穴部を有するゴム状弾性体の成形
    に用い複数の型からなる成形型であって、キャビティ
    (4)の内側に位置して突設され成形品の前記穴部を形
    成する突型部(6)と該突型部(6)に接離する型
    (1)の互いの合接面(PL1)を密接させた状態におい
    て、キャビティ(4)の外側の合接面(PL2)間に、加
    圧時の前記突型部(6)の圧縮弾性歪みによって消滅し
    得る微小な隙間(G)が形成され、前記突型部(6)の
    端部(6′)が中空状とされていることを特徴とする成
    形型。
  2. 【請求項2】1以上の穴部を有するゴム状弾性体の成形
    に用い複数の型からなる成形型であって、キャビティ
    (14)の内側に、成形品の前記穴部を形成する超弾性合
    金製中子(16)を設け、該中子(16)とこれに接離する
    型(11)の互いの合接面(PL11)を密接させた状態にお
    いて、キャビティ(14)の外側の合接面(PL12)間に、
    加圧時の前記中子(16)の超弾性による歪みによって消
    滅し得る隙間(G′)が形成されてなることを特徴とす
    る成形型。
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JP4805243B2 (ja) * 2007-11-12 2011-11-02 本田技研工業株式会社 射出成形装置
CN107009580A (zh) * 2017-04-14 2017-08-04 宣城安安橡塑有限责任公司 一种无飞边模具

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