JP2543428Y2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2543428Y2
JP2543428Y2 JP1993057218U JP5721893U JP2543428Y2 JP 2543428 Y2 JP2543428 Y2 JP 2543428Y2 JP 1993057218 U JP1993057218 U JP 1993057218U JP 5721893 U JP5721893 U JP 5721893U JP 2543428 Y2 JP2543428 Y2 JP 2543428Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、スタラーファンを備
えた高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子レンジ等の高周波加熱装置で
は、マグネトロンから加熱室内に放射されたマイクロ波
の均一分散化を図るために例えば複数枚のマイクロ波反
射羽根を具備したスタラーファンを使用して放射マイク
ロ波を加熱室内に均一に分散させることが行われてい
る。
【0003】該従来の高周波加熱装置におけるスタラー
ファンは、一般に加熱室の天井部に設けられているもの
が多く、それ自体独立に駆動モータを備え、ターンテー
ブルと異なる回転速度で回転駆動されるようになってい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、該従来の高周
波加熱装置では、上述のようにスタラーファンが独立に
駆動されるようになっていたために専用の駆動モータが
必要でコストが高く、それだけ消費電力も大きくなる問
題があった。
【0005】また、例えばオーブン機能を備えた高周波
加熱装置の場合、一般に加熱室の天井部にヒータが設け
られるので、スタラーファンの設置にスペース確保上の
困難を伴う問題があり、また設置できたとしても当該ス
タラーファンの羽根がヒータからの熱の放射を遮ぎる障
害物となってしまう問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1および2
記載の考案は、各々以上の問題を解決することを目的と
してなされたものであって、それぞれ次のように構成さ
れている。
【0007】(1) 請求項1記載の考案の構成 この考案の高周波加熱装置は、加熱室内底部に位置して
設けられ、ターンテーブルモータによって駆動されるタ
ーンテーブルと、上記加熱室の一側部に設けられ、上記
加熱室内にマイクロ波を放射するマグネトロンと、上記
加熱室の一側部に設けられ、外気を導入して上記マグネ
トロンを冷却する換気ファンと、該換気ファンによるマ
グネトロン冷却後の換気風を上記加熱室内に導入する換
気風導入口と、該換気風導入口を介して上記加熱室内に
導入された換気風を外部に排出する排気口とを備えてな
る高周波加熱装置において、上記ターンテーブル下方の
ターンテーブルの回転軸に、遊嵌状態で嵌合されたスタ
ラーファンを設けるとともに上記加熱室内への換気風導
入口を上記加熱室の底部に設け、該加熱室底部の換気風
導入口から加熱室内に導入される換気風によって上記ス
タラーファンを回転させるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0008】(2) 請求項2記載の考案の構成 この考案の高周波加熱装置は、加熱室内底部に位置して
設けられ、ターンテーブルモータによって駆動されるタ
ーンテーブルと、上記加熱室の一側部に設けられ、上記
加熱室内にマイクロ波を放射するマグネトロンと、上記
加熱室の一側部に設けられ、外気を導入して上記マグネ
トロンを冷却する換気ファンと、該換気ファンによるマ
グネトロン冷却後の換気風を上記加熱室内に導入する換
気風導入口と、該換気風導入口を介して上記加熱室内に
導入された換気風を外部に排出する排気ダクトとを備え
てなる高周波加熱装置において、上記加熱室内への換気
風導入口を上記マグネトロンのマイクロ波放射口と同一
方向に開口させるとともに上記排気ダクトを上記マグネ
トロンのマイクロ波放射口に対向する位置に設け、かつ
同排気ダクト内に換気風によって回転するスタラーファ
ンを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本願の請求項1および2記載の考案は、上記構
成に対応して各々次のような作用を奏する。
【0010】(1) 請求項1記載の考案の作用 上述の如く、この考案の高周波加熱装置の構成では、タ
ーンテーブルの下方に当該ターンテーブルの回転軸を利
用してスタラーファンを遊嵌し、ターンテーブルの回転
軸の回転とは独立して回転自在にするとともに加熱室内
への換気風導入口を加熱室の底部に設けている。そし
て、該加熱室底部の換気風導入口から加熱室内上方に向
けて導入される換気ファンからの換気風により上記スタ
ラーファンを回転させることによってマグネトロンから
加熱室内に放射されたマイクロ波の効果的な反射分散を
行う。
【0011】(2) 請求項2記載の考案の作用 この考案の高周波加熱装置の構成では、換気ファンから
加熱室内への換気風の導入口をマグネトロンのマイクロ
波放射口と同一の方向に開口させるとともに加熱室から
の換気風を外部に排出する排気ダクトを上記マグネトロ
ンのマイクロ波放射口に対向する位置に設け、さらに当
該排気ダクト内に上記加熱室から排出される換気風によ
って回転するスタラーファンを設けることによって、上
記マグネトロンから加熱室内に放射されたマイクロ波の
効果的な反射分散を行う。
【0012】
【考案の効果】以上の結果、本願の請求項1および2各
項記載の考案によると、各々次のような効果が得られ
る。
【0013】(1) 請求項1記載の考案の効果 本来設けられている換気ファンの換気風を利用して
スタラーファンが回転されるので、独立した専用の駆動
モータが不要となり、製品コスト並びに消費電力も低減
される。
【0014】 スタラーファンがターンテーブル下方
の半径方向に広い余裕空間を利用してターンテーブルの
回転軸に遊嵌されているので、スタラーファン設置上の
スペースファクタの制約がなく、天井部のヒータからの
放射熱の放射を妨げることもない。
【0015】 また、その結果、スタラーファンの径
をターンテーブルの径に近い十分な大きさの径のものに
形成することができ、被調理物付近のマイクロ波の放射
量が多い領域に位置することとも相俟って、マイクロ波
の反射分散効果をより大きく向上させることができる。
【0016】 また、反射するマイクロ波を確実に調
理物に対応させて照射することができる。
【0017】 また、スタラーファンが調理物の回転
と独立して回転するようになっているので、調理物と同
期して回転する場合に比べて、調理物の全体に対して均
一にマイクロ波を反射させることができる。
【0018】 さらに、調理物の下方から調理物の全
体を包むようにして風を送ることができるので、調理物
からの臭いや蒸気を効果的に排出することができる。
【0019】(2) 請求項2記載の考案の効果 本来設けられている換気ファンの換気風を利用して
スタラーファンが回転されるので、独立した専用の駆動
モータが不要となり、製品コスト並びに消費電力も低減
される。
【0020】 マグネトロンのマイクロ波放射口とス
タラーファンが加熱室内空間を挟んで対向していること
から、スタラーファンによるマイクロ波の反射効率が高
く、加熱室内にマイクロ波をより均一に分散させること
ができ、加熱ムラ解消効果が高くなる。
【0021】 加熱室内への換気風導入口と排気ダク
トも略対向していることから、加熱室から排気ダクトへ
の換気風の流れもスムーズになり、スタラーファンの回
転性が向上し、上記マイクロ波の反射効率向上に効果的
となる。
【0022】また、排気ダクト内に効率良く加熱室内の
発生蒸気が供給されるようになり、当該排気ダクト内に
湿度センサを設けた場合の湿度検出精度が向上する。
【0023】
【実施例】(1) 請求項1記載の考案の実施例(第1実
施例) 図1〜図3は、本願の請求項1記載の考案の実施例に係
る高周波加熱装置の構成を示している。
【0024】図中、先ず符号1は相互に一体化された天
板1a、底板1b、左側板1c、右側板1d、背板1eを備
えるとともに前面側に所定の大きさの開口面を形成した
箱形の同装置の外部筺体であり、該外部筺体1の前面側
開口面には下部側ヒンジ機構を介してドア16が上下方
向に開閉可能に設けられている。
【0025】また、符号3は上記外部筺体1の内側に位
置して設けられた内部筺体(加熱室筺体)であり、該内部
筺体3は、天板3a、底板3b、左側板3c、右側板3d、
外部筺体1の背板1eを相互に接合一体化して箱形に形
成され、その内部空間を加熱室2に構成している。ま
た、同時に、その前面側開口部9を調理物出し入れ用の
開口部に形成している。
【0026】そして、上記外部筺体1の右側板1dと内
部筺体3の右側板3dとの間および上記外部筺体1の左
側板1cと内部筺体3の左側板3cとの間には、各々第
1、第2の空洞部4,5が形成されている。
【0027】第1の空洞部4内には、換気ファン8、マ
グネトロン14、ダクト10、高圧トランス24が各々
設けられている。
【0028】先ず換気ファン8は、当該空洞部4の背部
側上記外部筺体1の背板1e前面側(内面側)にファンモ
ータ7を介して前後方向に向けて固定されており、上記
背板1eに形成されている外気導入口6より外部空気を
吸入して次に述べるマグネトロン14およびダクト10
方向に換気風(冷却風)を吹き付けるようになっている。
【0029】次に、ダクト10は、上記換気ファン8の
下流側に位置し、上記内部筺体3の右側板3dに対して
取付けられており、マグネトロン支持部10aと、該マ
グネトロン支持部10aよりも換気風下流側に延びると
ともに内部筺体右側板3dに形成された第1の換気風導
入口12を介して側方から加熱室2内に連通する第1の
ダクト部10bと、上記マグネトロン支持部10aから下
方側に延びるとともに更に加熱室2の裏面側まで回り込
んで、上記内部筺体3の底板3bにT字状に配列して形
成された第2の換気風導入口15a,15a・・・を介し
て下方側から加熱室2内に連通する第2のダクト部10
cとから形成されている。第2のダクト部10c内には上
記第2の換気風導入口15a,15・・に到る換気風送風
路15が形成されている。
【0030】さらに、マグネトロン14は、上記換気フ
ァン8と上記ダクト10との間に位置し、その前端側マ
イクロ波放射部14aを上記内部筺体3の右側板3d部に
形成されたマイクロ波放射口13を介して加熱室2内に
臨ませた状態で同内部筺体3の右側板3dと上記ダクト
10のマグネトロン支持部10aとによって支持固定さ
れている。
【0031】したがって、上記換気ファン8によって送
風される換気風は、上記マグネトロン14を冷却した
後、ダクト10の上流側に入り、さらに上記第1、第2
の各ダクト部10b,10c側に分流されて第1、第2の
換気風導入口12、15a,15・・から加熱室2内に導
入されるようになる。
【0032】なお、高圧トランス24は、上記第1の空
洞部4の底部に設置されている。
【0033】他方、上記第2の空洞部5には、上記のよ
うにして加熱室2内に導入された換気風を外部に排出す
るための排気ダクト28が設けられている。該排気ダク
ト28は、上記内部筺体3の左側板3cに形成された第
1の排気口26と上記外部筺体1の左側板1cに形成さ
れた第2の排気口27とを筒体で相互に連結して形成さ
れており、その内部には排気通路28aが形成されるよ
うになっている。そして、この排気通路28a内には必
要に応じて湿度センサがセンサ部を臨ませて設置され
る。
【0034】一方、符号20は上記加熱室2の底部に位
置して設けられたターンテーブル20であり、該ターン
テーブル20は外部筺体1の底部側に設けられたターン
テーブルモータ17の回転軸18上に支持ブラケット1
9を介して水平回転可能に支持されている。そして、該
ターンテーブル20上には調理物載置用のガラスプレー
ト21が載せられている。
【0035】さらに、符号23は図2に示すように略タ
ーンテーブル20の直径に等しい多数枚のマイクロ波反
射羽根を備えて構成されたスタラーファンであり、該ス
タラーファン23は、上記ターンテーブル20の下方側
において高さ設定用のスペーサ22を介して上記ターン
テーブルモータ17の回転軸18に遊嵌状態で嵌合支持
されている。上記スペーサ22とスタラーファン23の
中央部側ボス部との間には回転時の摩擦力軽減のための
ボールベアリング11,11・・・が介装されている。
【0036】そして、該スタラーファン23は、上記加
熱室2底部の内部筺体3の底板3b部にT字状に配列し
て形成された第2の換気風導入口15a,15a・・から
上方に向けて吹き出される換気ファン8による換気風に
よって上記ターンテーブル20より速い所定の速度で回
転せしめられる。
【0037】この結果、上記マグネトロン14のマイク
ロ波放射口13から下方側ターンテーブル20方向に向
けて放射されたマイクロ波および内部筺体3の天板3
a、左右側板3c,3d、外部筺体1の背板1e等からター
ンテーブル20方向に反射されたマイクロ波が上記スタ
ラーファン23の各羽根によって上方側に更に反射され
て加熱室2内に均一に分散されるようになり、上記調理
物載置用のガラスプレート21上の調理物の各部に対し
て均一に作用するようになる。従って、従来のような加
熱ムラの発生が解消される。
【0038】また、上記の場合、スタラーファン23
は、換気ファン8の換気風によって風力回転することか
ら、従来のような専用の駆動モータを必要としなくな
り、製品コストの低減に寄与し得るとともに消費電力も
低減される。
【0039】さらに、上記構成では、ターンテーブル2
0下方の半径方向に広い余裕空間を利用し、かつターン
テーブルモータ17の回転軸18を利用してスタラーフ
ァン23を設けているので、スタラーファン23の羽根
の直径を略加熱室2内底部の全域をカバーできる程度の
大きなものに形成することができマイクロ波の反射分散
効率が非常に高くなるとともに、その設置も容易とな
る。
【0040】また、天井部にヒータを設け、オーブンレ
ンジとして構成したような場合にも、その放射熱を妨げ
ることがない。
【0041】(2) 請求項2記載の考案の実施例(第2
実施例) 図4は、本願の請求項2記載の考案の実施例に係る高周
波加熱装置の構成を示している。
【0042】図中、先ず符号1は相互に一体化された天
板1a、底板1b、左側板1c、右側板1d、背板1eを備
えるとともに前面側に所定の大きさの開口面を形成した
箱形の同装置の外部筺体であり、該外部筺体1の前面側
開口面には下部側ヒンジ機構を介してドア16が上下方
向に開閉可能に設けられている。
【0043】また、符号3は上記外部筺体1の内側に位
置して設けられた内部筺体(加熱室筺体)であり、該内部
筺体3は、天板3a、底板3b、左側板3c、右側板3d、
外部筺体1の背板1eを相互に接合一体化して箱形に形
成され、その内部空間を加熱室2に構成している。ま
た、同時に、その前面側開口部9を調理物出し入れ用の
開口部に形成している。
【0044】そして、上記外部筺体1の右側板1dと内
部筺体3の右側板3dとの間および上記外部筺体1の左
側板1cと内部筺体3の左側板3cとの間には、各々第
1、第2の空洞部4,5が形成されている。
【0045】第1の空洞部4内には、換気ファン8、マ
グネトロン14、ダクト30、高圧トランス24が各々
設けられている。
【0046】先ず換気ファン8は、当該空洞部4の背部
側上記外部筺体1の背板1e前面側(内面側)にファンモ
ータ7を介して前後方向に向けて固定されており、上記
背板1eに形成されている外気導入口6より外部空気を
吸入して次に述べるマグネトロン14およびダクト30
方向に換気風(冷却風)を吹き付けるようになっている。
【0047】次に、ダクト30は、上記換気ファン8の
下流側に位置し、上記内部筺体3の右側板3dに対して
取付けられており、マグネトロン支持部30aと、該マ
グネトロン支持部30aよりも換気風下流側に延びると
ともに内部筺体右側板3dに形成された換気風導入口3
2を介して加熱室2内に連通するダクト部30bとから
形成されている。そして、ダクト部30b内には、上記
換気風導入口32に連通する換気風送風路31が形成さ
れている。
【0048】さらに、マグネトロン14は、上記換気フ
ァン8と上記ダクト部30bとの間に位置し、その前端
側マイクロ波放射部14aを上記内部筺体3の右側板3d
に形成されたマイクロ波放射口33を介して加熱室2内
に臨ませた状態で同内部筺体3の右側板3d部と上記ダ
クト30のマグネトロン支持部30aとによって支持さ
れている。
【0049】したがって、上記換気ファン8によって送
風される換気風は、上記マグネトロン14を冷却した
後、ダクト30の上流側に入り、さらに上記ダクト部3
0bを介して換気風導入口32から加熱室2内に導入さ
れるようになる。
【0050】なお、高圧トランス24は、上記第1の空
洞部4の底部に位置して設置されている。
【0051】他方、上記第2の空洞部には、上記のよう
にして加熱室2内に導入された換気風を外部に排出する
ための排気ダクト28が上記マグネトロン14のマイク
ロ波放射口33に対向する位置関係で設けられている。
該排気ダクト28は、上記内部筺体3の左側板3cに形
成された第1の排気口26と上記外部筺体1の左側板1
cに形成された第2の排気口27とを筒体で相互に連結
して形成されており、その内部には多数枚のマイクロ波
反射羽根を備えたスタラーファン42が設けられてい
る。該スタラーファン42は、上記外部筺体1の左側板
1cの第2の排気口27内壁面部に固定された軸受部4
0によってその回転軸41が回転自在に支持されてい
て、上記加熱室2を通して排出される換気ファン8の換
気風によって回転され、上記マグネトロン14から放射
されたマイクロ波を加熱室2内に効果的に反射分散させ
るようになっている。そして、又、上記排気ダクト28
の排気通路内にはダクト部外側から湿度センサ50が、
そのセンサ部を臨ませて設置されている。
【0052】一方、符号20は上記加熱室2の底部に位
置して設けられたターンテーブル20であり、該ターン
テーブル20は上記第1実施例の場合と同じように上記
外部筺体1の底部側に設けられたターンテーブルモータ
17の回転軸18上に支持ブラケット19を介して水平
回転可能に支持されている。そして、該ターンテーブル
20上には調理物載置用のガラスプレート21が載せら
れている。
【0053】以上の結果、本実施例では上記マグネトロ
ン14のマイクロ波放射口33から対面方向に放射され
たマイクロ波(図示矢印(イ)参照)および内部筺体3の天
板3a、左右側板3c,3d、底板3b、外部筺体1の背板
1e等から第1の排気口26方向に反射されたマイクロ
波が、図示矢印(ハ)に示すように上記排気ダクト28内
のスタラーファン42の各マイクロ波反射羽根によって
加熱室2側に効率良く反射されて当該加熱室2内に均一
に分散されるようになり、上記調理物載置用ガラスプレ
ート21上の調理物の各部に対して均一に作用するよう
になる。従って、従来のような加熱ムラの発生が解消さ
れる。
【0054】また、上記の場合、スタラーファン23
は、排気ダクト28内を収束されて高流速で流れる換気
ファン8の換気風によって上記第1実施例の場合以上に
効率良く風力回転することから、上記第1実施例の場合
と全く同様に駆動モータを必要としなくなって製品コス
トの低減に寄与し得、消費電力も低減されることは素よ
り、マイクロ波の反射効率が良くなる。
【0055】従って、上記第1実施例の構成のように、
スタラーファン23の羽根の直径を略加熱室2内底部の
全域をカバーできる程の大きなものに形成することはで
きなくても、当該マイクロ波の反射効率自体の向上によ
って略同一の加熱ムラ解消効果を得ることができる。ま
た、本来の空きスペースである排気ダクト28内に設け
るだけであるから、その設置も略同様に容易となる。
【0056】また、天井部にヒータを設けたオーブンレ
ンジの場合にも、その放射熱を妨げることがない。
【0057】さらに、該構成では、上記のように換気風
導入口32と排気ダクト28も略対向した状態となり、
換気風導入口32から加熱室2内に導入された換気風が
図4の矢印(ロ)に示すように乱流状態となることなく層
流状態で非常にスムーズに流れ、加熱室2内で発生した
調理物からの蒸気を効率良く吸収して排気ダクト28内
の排気通路28中に移送する。従って、上記湿度センサ
50の湿度検出精度も向上する。
【0058】なお、該作用に関し、上記実施例の構成で
はマグネトロン14のマイクロ波放射口33と換気風導
入口32とを別々に形成したが、換気風導入口32を上
記マイクロ波放射口33を兼用して同一面位置、すなわ
ち上記排気ダクト28と対向する位置に設定することも
可能である。そのようにすると、上述した図4の矢印
(イ)の方向に換気風が更にスムーズに流れることにな
り、同作用をより効果的なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願の請求項1記載の考案の実施例
(第1実施例)に係る高周波加熱装置の構成を示す縦断面
図である。
【図2】図2は、同装置の図1A−A線切断部の断面図
である。
【図3】図3は、同装置の図2B−B線切断部断面図で
ある。
【図4】図4は、本願の請求項2記載の考案の実施例
(第2実施例)に係る高周波加熱装置の構成を示す水平断
面図である。
【符号の説明】
1は外部筺体、2は加熱室、3は内部筺体、4は第1の
空洞部、5は第2の空洞部、6は外気導入口、7はファ
ンモータ、8は換気ファン、10はダクト、10bは第
1のダクト部、10cは第2のダクト部、12は第1の
換気風導入口、13はマイクロ波放射口、14はマグネ
トロン、15aは第2の換気風導入口、17はターンテ
ーブルモータ、18は回転軸、20はターンテーブル、
23はスタラーファン、28は排気ダクト、30はダク
ト、30bはダクト部、42はスタラーファンである。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内底部に位置して設けられ、ター
    ンテーブルモータによって駆動されるターンテーブル
    と、上記加熱室の一側部に設けられ、上記加熱室内にマ
    イクロ波を放射するマグネトロンと、上記加熱室の一側
    部に設けられ、外気を導入して上記マグネトロンを冷却
    する換気ファンと、該換気ファンによるマグネトロン冷
    却後の換気風を上記加熱室内に導入する換気風導入口
    と、該換気風導入口を介して上記加熱室内に導入された
    換気風を外部に排出する排気口とを備えてなる高周波加
    熱装置において、上記ターンテーブル下方のターンテー
    ブルの回転軸に、遊嵌状態で嵌合されたスタラーファン
    を設けるとともに上記加熱室内への換気風導入口を上記
    加熱室の底部に設け、該加熱室底部の換気風導入口から
    加熱室内に導入される換気風によって上記スタラーファ
    ンを回転させるようにしたことを特徴とする高周波加熱
    装置。
  2. 【請求項2】 加熱室内底部に位置して設けられ、ター
    ンテーブルモータによって駆動されるターンテーブル
    と、上記加熱室の一側部に設けられ、上記加熱室内にマ
    イクロ波を放射するマグネトロンと、上記加熱室の一側
    部に設けられ、外気を導入して上記マグネトロンを冷却
    する換気ファンと、該換気ファンによるマグネトロン冷
    却後の換気風を上記加熱室内に導入する換気風導入口
    と、該換気風導入口を介して上記加熱室内に導入された
    換気風を外部に排出する排気ダクトとを備えてなる高周
    波加熱装置において、上記加熱室内への換気風導入口を
    上記マグネトロンのマイクロ波放射口と同一方向に開口
    させるとともに上記排気ダクトを上記マグネトロンのマ
    イクロ波放射口に対向する位置に設け、かつ同排気ダク
    ト内に換気風によって回転するスタラーファンを設けた
    ことを特徴とする高周波加熱装置。
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