JPS6216563Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はグリル調理用ヒータとコンベクシヨン
調理用ヒータを兼用するヒータを、グリル調理状
態では加熱室内に収容した被加熱物に対向し、コ
ンベクシヨン調理状態では加熱室の一内側壁に対
向するように回動自在に設けたオーブンレンジに
関するものである。

〈従来技術〉 オーブンレンジはグリル調理機能とコンベクシ
ヨン調理機能を兼備したものが一般的であり、本
考案に最も近い従来例としては、実開昭55−
165428号公報に開示されているような、加熱室の
一側壁にコンベクシヨンダクトを連設し、該コン
ベクシヨンダクト内にコンベクシヨンフアンを設
けると共に、一側壁に吸込用と吹出用の通気口を
設け、グリル調理用ヒータとコンベクシヨン調理
用ヒータを兼用するヒータを、グリル調理状態で
は加熱室内に収容した被加熱物に対向し、コンベ
クシヨン調理状態では加熱室の上記一側壁に対向
するように回動自在に設け、更にグリル調理時の
加熱効率を高めるためのヒータ反射板を設けたも
のがあつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、上記オーブンレンジをコンベクシヨ
ン調理に使用した際にはコンベクシヨンフアンと
加熱室内に収容する被加熱物との間に加熱室の上
記一側壁とヒータ反射板が２重に存在することに
なつて、反射板が熱風循環の弊害になるという問
題点があつた。

〈問題点を解決するための手段〉 加熱室の上記一側壁を、加熱室とコンベクシヨ
ンダクトとを仕切る通風口付き仕切板で構成し、
該仕切板を上記ヒータに取付け、上記ヒータをグ
リル調理状態にしたときにはヒータ反射板となる
ようにする。

〈作用〉 上記仕切板がグリル調理時のヒータ反射板を兼
用するので、従来例におけるヒータ反射板が不要
となつてコストダウンが計られると共に、コンベ
クシヨン調理時の熱風循環ロスが少なくなつて加
熱効率が高まる。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図はコンベクシヨン調理（熱風循環加熱）
時のオーブンレンジの側断面図、第２図は焦げ目
付け調理（グリル加熱）時のオーブンレンジの側
断面図である。

図において、１は加熱室２及びコンベクシヨン
ダクト３からなるオーブンレンジであり、上記コ
ンベクシヨンダクト３は加熱室２の背面側に連設
されてなり、熱風循環加熱時に通電されるモータ
ー４により回転するコンベクシヨンフアン５が配
置されている。６は加熱室の左右側壁と底壁を構
成するオーブンソコイタ７に回動自在に取付けら
れてなるヒータであり、熱風循環加熱時は上記第
１図に示すように略垂直に設置されるコンベクシ
ヨンフアン５の近傍にコンベクシヨンダクト３に
対向して配置される。一方、グリル加熱時には、
第２図に示すように加熱室の中央部にて加熱室２
内に収容する被加熱物に対向さすべく略水平に配
置される。このように上記ヒータ６は、２種類の
加熱に使うことができ、図示していないが、操作
パネルに設けられるレバーの操作により回動軸８
を中心に任意の角度（０゜〜90゜）に保持するこ
とができる。第３図は、上記第１図における正面
図であり、９は加熱室２とコンベクシヨンダクト
３を仕切る仕切板であり、コンベクシヨンフアン
５をカバーすると共に多数の小孔からなる吸引口
１０と吐出口１１によつて熱風を加熱室２内に均
一に循環させるためのものである。そして、仕切
板９が無機質材からなる場合には仕切板９に一体
成型された爪９′にて、第４図ａに示す如く、ヒ
ータ６に着脱自在に取付けられ、仕切板９がホー
ロー鉄板１２からなる場合にはマイクロ波加熱の
際に放電しないように、第４図ｂに示す如く、仕
切板１２に固着した無機質材からなる碍子１２′
にてヒータ６に着脱自在に取付けられる。１３は
被加熱物（図示せず）を載置するターンテーブル
である。

次に上記構成からなるオーブンレンジの動作を
説明する。

まず、熱風循環加熱を行うべく第１図に示すよ
うにヒータ６を垂直にすると仕切板９も垂直にな
り、加熱室２とコンベクシヨンダクト３とを仕切
る。そして加熱室２に被加熱物を収納して熱風循
環加熱を開始すると、ヒータ６及びモータ４に通
電され、ヒータ６にて加熱された加熱室２内の空
気がコンベクシヨンフアン５により仕切板９の吸
引口１０から吸引され吐出口１１より吐出され
て、被加熱物を均一に効率よく熱風循環加熱す
る。

次に、グリル加熱を行なうべく第２図に示すよ
うにヒータ６を水平にすると仕切板９も水平にな
り、ヒータ６の反射板となる。そしてターンテー
ブル１３に被加熱物を載置してグリル加熱を開始
すると、ヒータ６への通電が始まり、被加熱物の
表面に熱線を輻射して焦げ目を付ける。この時、
コンベクシヨンフアン５は停止し、ターンテーブ
ル１３は均一加熱されるように回転する。そし
て、仕切板９がヒータ６の上方にて熱線を反射す
る作用をし、グリル加熱の加熱効率を向上させ
る。

〈効果〉 上述したように、仕切板が従来例におけるヒー
タ反射板を兼用するので、従来例におけるヒータ
反射板が不要となつてコストダウンを計ることが
できると共に、コンベクシヨン調理時の熱風循環
加熱効率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、熱風循環加熱時のオーブンレンジの
側断面図、第２図は、グリル加熱時のオーブンレ
ンジの側断面図、第３図は、上記第１図に示す状
態のオーブンレンジ正面図、第４図ａ，ｂは、ヒ
ーターの取付け説明図である。 １……オーブンレンジ、２……加熱室、３……
コンベクシヨンダクト、５……コンベクシヨンフ
アン、６……ヒータ、９，１２……仕切板（ヒー
タ反射板）、１０……吸引口、１１……吐出口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 加熱室の一側面にコンベクシヨンダクトを連設
   し、該コンベクシヨンダクト内にコンベクシヨン
   フアンを設けると共に、 グリル調理用ヒータとコンベクシヨン調理用ヒ
   ータを兼用するヒータを、グリル調理状態では加
   熱室内に収容した被加熱物に対向し、コンベクシ
   ヨン調理状態では上記コンベクシヨンダクトに対
   向するように回動自在に設け、 加熱室とコンベクシヨンダクトとを仕切る通風
   口付き仕切板を上記ヒータに取付け、上記ヒータ
   をグリル調理状態にしたときにはヒータ反射板と
   なるようにしたことを特徴とするオーブンレン
   ジ。