JP2543112B2 - プリンタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は映像信号等を入力とするプリンタ装置の入力
信号中断制御に関するものである。

従来の技術 従来、静止画映像信号を入力とするプリンタ装置には
様々なものが考案されており、静止画をハードコピーす
る際、映像信号の同期信号に同期して画像を読み取り、
かつ記録を行なっていた。

第４図は、従来のプリンタ装置を示したブロック図で
ある。

第４図において、41はサーマルヘッド、42はＹ（イエ
ロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）の３色のインク
を塗布したインクシート、43はインクシート42を巻き取
るインクシート巻き取りローラ、44はサーマルヘッド41
の発熱によりインクシート42上のインクを転写させ画像
を形成させる受像紙、45はインクシート42と受像紙44と
をサーマルヘッド41と共に挟みこみ、受像紙44を搬送す
るプラテンローラ、46、47は受像紙44をプラテンローラ
45におさえつけ、プラテンローラ45の回転に応じて滑ら
ずに受像紙44を搬送させる為のローラ、48はプラテンロ
ーラを回転させ受像紙44を搬送する受像紙搬送手段、49
はインクシート巻き取りローラ43を回転させインクシー
ト42を搬送するインクシート搬送手段、50はサーマルヘ
ッド41を駆動するサーマルヘッド駆動手段、51はライン
メモリ、53は入力の映像信号から垂直同期パルスＶを分
離し、記録画像データｃに変換する入力信号変換手段、
53はマイクロコンピュータで構成された記録制御手段で
ある。

ここで、従来のプリンタ装置の動作を第５図のフロー
チャートを基に説明する。まず、インクシート搬送手段
49によりインクシート42を搬送し、１色目のＹ（イエロ
ー）インクの頭出しを行なう。そして、サーマルヘッド
41が受像紙44とインクシート42とを介在させてプラテン
ローラ45に圧接し、入力信号変換手段52の出力である垂
直同期パルスＶに同期して入力映像信号から記録画像デ
ータｃをラインメモリ51内に読み込み、インクシート搬
送手段49によりインクシート巻き取りローラ43を回転さ
せインクシート42を搬送しつつ、ラインメモリ51内の記
録データに応じてサーマルヘッド駆動手段50によりサー
マルヘッド41を駆動する。この、１ラインの記録が終了
後、受像紙搬送手段48により、プラテンローラ45を回転
させ、１ライン受像紙44を搬送する。サーマルヘッド41
の発熱により、インクシート42上に塗布された１色目の
Ｙ（イエロー）インクが受像紙44に順次転写され、受像
紙44にＹ（イエロー）画像が形成される。

Ｙ（イエロー）画像の記録が終了すると、インクシー
ト42の搬送を終了し、サーマルヘッド41をプラテンロー
ラ45から離し、受像紙44とインクシート42とを開放す
る。そして、受像紙44は受像紙搬送手段48によりキャプ
スタンローラ45を回転させ所定の初期位置に搬送され
る。次いで、２色目のＭ（マゼンタ）、３色目のＣ（シ
アン）についても、上記したＹ（イエロー）の動作と同
様にして３色を重ね合わせ、カラー画像記録を終了す
る。

発明が解決しようとする問題点 従来のこのようなプリンタ装置ではサーマルヘッドに
転送するデータを１ライン毎に入力信号に同期して画像
データを読み取り、記録するため、記録中に入力信号が
中断すると画像データの読み取り、記録ができなくなり
プリンタ装置の記録動作の途中のまま、再度入力信号が
入力されるまで停止してしまい、プリンタ装置は記録初
期状態ではなく記録状態で、入力信号を待機することに
なり、例えば、サーマルヘッドとプラテンローラが押圧
状態にあるため、プラテンローラの変形等のプリンタ装
置への悪影響、また、再度入力信号が入力されてた時点
ではサーマルヘッドの熱的特性が不連続になり、その時
点での記録濃度が異常に低下し、再度入力信号が入力さ
れ記録した画像は正常な画像とはならないという問題点
を生じていた。

本発明はかかる点に鑑み、簡単な構成で、記録中に入
力信号が中断した時に、記録状態での停止動作によるプ
リンタ装置への負担を無くし、再度入力信号が入力され
た場合、正常な画像記録を行なうことができるプリンタ
装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は、サーマルヘッドと、このサーマルヘッドを
駆動するサーマルヘッド駆動手段と、１色または複数色
からなるインクを塗布したインクシートと、このインク
シートの搬送を行うインクシート搬送手段と、前記サー
マルヘッドの発熱により前記インクシートのインクを転
写し画像を形成する受像紙と、この受像紙を搬送する受
像紙搬送手段と、入力信号が中断したか否かを検出する
入力信号中断検出手段と、入力信号から記録データおよ
び同期信号に変換する入力信号変換手段と、前記サーマ
ルヘッドと前記インクシート搬送手段と前記受像紙搬送
手段の制御を行なう記録制御手段とを備えたプリンタ装
置である。

作用 本発明は、記録中に入力信号が中断した場合、入力信
号中断検出手段は入力信号が中断したことを検出し、こ
の入力信号中断検出手段の出力により、記録制御手段が
前記インクシートおよび受像紙と搬送とサーマルヘッド
の駆動を中止し、記録初期状態にする。

実施例 第１図は本発明のプリンタ装置の第１の実施例のブロ
ック図である。

第１図において、１はサーマルヘッド、２はＹ（イエ
ロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）の３色のインク
を塗布したインクシート、３はインクシート２を巻き取
るインクシート巻き取りローラ、４はサーマルヘッド１
の発熱によりインクシート２上のインクを転写させ画像
を形成させる受像紙、５はインクシート２と受像紙４と
をサーマルヘッド１と共に挟みこみ、受像紙４を搬送す
るプラテンローラ、６、７は受像紙４をプラテンローラ
５におさえつけ、プラテンローラ５の回転に応じて滑ら
ずに受像紙４を搬送させる為のローラ、８はプラテンロ
ーラを回転させ受像紙４を搬送する受像紙搬送手段、９
はインクシート巻き取りローラ３を回転させインクシー
ト２を搬送するインクシート搬送手段、10はサーマルヘ
ッド１を駆動するサーマルヘッド駆動手段、11はCPU、1
2はCPU11のプログラムを記憶するROM、13はCPU11の演算
結果や、データを記憶するRAM、14は入出力ポート、15
はラインメモリ、ａはアドレスバス、ｂはデータバス、
16はCPU11、ROM12、RAM13、入出力ポート14、ラインメ
モリ15で構成する記録制御手段、17は入力の映像信号か
ら垂直同期パルスＶを分離し、記録画像データｃに変換
する入力信号変換手段、18は垂直同期パルスＶが入力さ
れる入力信号の中断を検出する入力信号中断検出手段、
ｃは入出力ポート14から入力信号中断検出手段18に接続
されており、割り込みの許可、禁止を行なう。

第２図は入力信号中断検出手段18を具体的に示した図
であり、ワンショトマルチバイブレータ19と抵抗20とコ
ンデンサ21とオアゲート22で構成されており、垂直同期
パルスＶがワンショトマルチバイブレータ19に入力さ
れ、抵抗20とコンデンサ21の定数は、垂直同期パルスＶ
の周期をTaとすると少なくともTa＜Tbなる関係が成り立
つ時定数Tbに設定されている。また、オアゲート22には
ワンショトマルチバイブレータ19の他に入出力ポート14
と接続されており、割り込み許可の場合“L"、割り込み
禁止の場合“H"が入力される。

ここで、この実施例のプリンタ装置の記録動作は前述
した従来例と同様であり、インクシート搬送手段９によ
りインクシート４を搬送し、１色目のＹ（イエロー）イ
ンクの頭出しを行なう。そして、サーマルヘッド１が受
像紙４とインクシート２とを介在させてプラテンローラ
５に圧縮し、垂直同期パルスＶに同期して受像紙搬送手
段８によりプラテンローラ５を回転させ受像紙４を搬送
しつつ、信号変換手段17により映像信号をサーマルヘッ
ド１の記録画像データｃをラインメモリ15内に取り込
み、ラインメモリ15内の記録画像データｃにおうじてサ
ーマルヘッド駆動手段10によりサーマルヘッド１を駆動
する。サーマルヘッド１の発熱により、インクシート４
上に塗布された１色目のＹ（イエロー）インクが受像紙
３に順次転写され、受像紙３にＹ（イエロー）画像が形
成される。

次に、Ｙ（イエロー）画像の記録が終了すると、サー
マルヘッド１をプラテンローラ２から離し、受像紙３と
インクシート４とが開放する。そして、受像紙３は受像
紙搬送手段７によりキャプスタンローラ５を回転させ所
定の初期位置に搬送される。次いで、２色目のＭ（マゼ
ンタ）、３色目のＣ（シアン）についても、上記したＹ
（イエロー）の動作と同様にしてカラー画像記録を終了
する。

記録中に入力信号が中断した場合、通常Taの周期でワ
ンショトマルチバイブレータ19に入力されている垂直同
期パルスＶの周期Taがくずれ、入力信号が中断する直前
の垂直同期パルスＶから時定数Tbを経過しても次の垂直
同期パルスＶが入力されない為、ワンショトマルチバイ
ブレータ19は時定数Tb後“L"信号をCPU11に出力する。
このワンショトマルチバイブレータ19の出力はCPU11の
割り込み端子に接続されており、CPU11は割り込み端子
に“L"信号を入力すると第３図に示す割り込み処理を行
なう。

以下、第３図のフローチャートに従い説明する。

記録中に入力信号が中断すると、サーマルヘッド１の
駆動を停止させ、記録動作中のインクシート２と受像紙
４の搬送をインクシート２と受像紙４との剥離を充分行
なうまで続けてからインクシート２と受像紙４の搬送を
中止し、プラテンローラ５からサーマルヘッド１を開放
し、更に受像紙搬送手段８により受像紙４をプリンタ装
置から排出させ、記録初期状態に設定する。ここで、割
り込み許可の場合、オアゲート22の入力ｄに“L"を与
え、割り込み禁止の場合、オアゲート22の入力ｄに“H"
を与えることにより割り込みの制御を行なうことができ
る。例えば、入力信号が中断してもプリンタ装置の動作
に影響を与えない記録時以外は割り込み禁止にし、記録
中のみ割り込みを許可する等の制御が行なえる。

なお、この実施例では、割り込み許可、禁止はオアゲ
ート22を使用したハードで行なっているが、CPU11本体
にソフトによる割り込み許可、禁止の制御が行なえるも
のについては、オアゲート22のハード部を特に必要では
ない。

また、この実施例では入力信号中断検出手段はワンシ
ョトマルチバイブレータにより構成しているが、例え
ば、カウンタ、タイマー等で構成してもよくワンショト
マルチバイブレータに限定するものではない。

発明の効果 以上述べたように、本発明によれば簡単な構成で記録
中に入力信号が中断すると、プリンタ装置を記録初期状
態にすることにより、プリンタ装置の記録中の記録状態
での停止を防止し、この記録状態での停止によるプリン
タ装置への負担を無くし、再度入力信号が入力された場
合、正常な画像記録を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるプリンタ装置のブロ
ック図、第２図は同実施例における入力信号中断検出手
段の回路例を示した回路図、第３図は入力信号が中断し
たときの記録制御手段の処理を示したフローチャート、
第４図は従来のプリンタ装置のブロック図、第５図は従
来のプリンタ装置の記録動作を示したフローチャートで
ある。 １……サーマルヘッド、２……インクシート、 ３……インクシート巻き取りローラ、４……受像紙、 ５……プラテンローラ、 ９……インクシート搬送手段、 10……サーマルヘッド駆動手段、11……CPU、 12……ROM、13……RAM、14……ポート、 15……ラインメモリ、16……記録制御手段、 17……入力信号変換手段、18……信号中断検出手段。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−107383（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−208263（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−159079（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−201675（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−170552（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】サーマルヘッドと、このサーマルヘッドを
   駆動するサーマルヘッド駆動手段と、１色または複数色
   からなるインクを塗布したインクシートと、このインク
   シートの搬送を行うインクシート搬送手段と、前記サー
   マルヘッドの発熱により前記インクシートのインクを転
   写し画像を形成する受像紙と、この受像紙を搬送する受
   像紙搬送手段と、入力信号から記録データおよび同期信
   号に変換する入力信号変換手段と、前記入力信号変換手
   段が変換した前記同期信号が中断したか否かを検出する
   入力信号中断検出手段と、前記サーマルヘッドと前記イ
   ンクシート搬送手段と前記受像紙搬送手段の制御を行う
   記録制御手段とを備え、前記入力信号中断検出手段が前
   記同期信号の中断を検出した場合に、前記記録制御手段
   が前記インクシートと前記受像紙の剥離を行ってから前
   記インクシートおよび前記受像紙の搬送を中止し、記録
   初期状態にすることを特徴とするプリンタ装置。
2. 【請求項２】記録制御手段はCPU、ROM、RAM、入出力ポ
   ート、ラインメモリによって構成されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のプリンタ装置。