JP2542277Y2 - 高湿度解凍保冷庫 - Google Patents

高湿度解凍保冷庫

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JP2542277Y2 JP1992008993U JP899392U JP2542277Y2 JP 2542277 Y2 JP2542277 Y2 JP 2542277Y2 JP 1992008993 U JP1992008993 U JP 1992008993U JP 899392 U JP899392 U JP 899392U JP 2542277 Y2 JP2542277 Y2 JP 2542277Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、高湿度解凍保冷庫の
改良に関し、更に詳しくは、解凍室に臨む熱交換器にブ
ラインを循環させて解凍室内の冷凍食材を微凍結状態
(殆ど凍結寸前の状態あるいは僅かに凍結した状態)に解
凍し、解凍後の食材を高湿度状態で保冷するに際し、前
記熱交換器に近接配置した送風ファンからのモータ発熱
を僅少に抑えて高湿度状態をより良好に維持し、該食材
の乾燥を好適に抑制するようにした高湿度解凍保冷庫の
改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】肉や魚等を瞬間凍結等の技術で凍結させ
て、長期の保存に供するようにした冷凍食品(以下「食
材」という)が広く普及している。この冷凍食材を調理に
先立ち解凍する際に、一般家庭では該食材を室温に放置
したり、流水に晒したりすることにより行なっている。
しかしレストラン等の飲食業務で冷凍食材を使用する場
合は、該食材を多量に解凍すると共に、解凍後の食材を
冷却状態で保存する必要のある場合が多い。このように
冷凍食材を解凍して保冷するときは、一般に温度変化を
少なく抑えて徐々に解凍し、併せて保冷中に食材からの
水分蒸発を抑制管理する必要がある。この要請に応える
ため、冷却・加熱媒体としてブラインを使用する高湿度
解凍保冷庫が好適に使用されている。
【0003】本考案は、このブライン循環式の高湿度解
凍保冷庫に関する改良提案に関するので、先に高湿度解
凍保冷庫の概略構成につき説明する。図3は、従来の高
湿度解凍保冷庫の一例を示す概略構成図で、図4は、そ
の制御に使用される電気制御回路を示すものである。
【0004】箱体を構成する解凍庫1の内部に、断熱特
性の優れたパネルで区画した解凍室2が設けられ、この
解凍室2に冷凍食材3を収納する載置棚4が複数段配設
されている。解凍庫1の一方の側壁には、後述するブラ
イン9が内部で循環される熱交換器5が配置され、充分
大きな冷却面を解凍室2中に臨ませている。また熱交換
器5の背部に送風ファン7が設置され、該ファン7の回
転により熱交換器5に強制接触させられた室内空気は、
解凍室2およびダクト8を介して矢印の如く循環され
る。
【0005】熱交換器5は、ブラインタンク10に送液
パイプ11および帰還パイプ12を介して接続され、該
タンクに貯留されるブライン9は、循環ポンプ13によ
り強制循環される。すなわちブラインタンク10,熱交
換器5,送液パイプ11および帰還パイプ12は、全体
としてブライン循還系を構成している。解凍室2には隣
接して圧縮機や凝縮器等からなる冷凍装置15が配設さ
れ、該装置から導出した蒸発管14が、前記ブラインタ
ンク10のブライン9に浸漬されている。そして冷凍装
置15を、図4に示す電気制御回路で運転して、フロン
等の冷媒を前記蒸発管14に循環させることによりブラ
イン9が冷却される。
【0006】ブラインタンク10中には、該タンク1
0の略中間に位置する第1系統の絶縁電熱ヒータ6a
と、送液パイプ11の接続開口部に近接して位置する
第2系統の絶縁電熱ヒータ6bとからなる加熱源6が設
けられ、何れもブライン9中に浸漬している。また符号
17は、プローブをブライン9に浸漬させたブライン温
度検知器を示す。この検知器17は、図4に示す如く2
つの接点Th-a,Th-bを備え、一方の接点Th-a
はその検知温度が5℃を越えると開放し、5℃以下にな
ると閉成するようになっている。他方の接点Th-b
は、ブライン9の検知温度が−2℃より高いと閉成し、
−2℃以下になると開放するように設定されている。
【0007】図4に示す電気制御回路の電源母線X,Y
に、循環ポンプ13(のモータ)、送風ファン7(のモー
タ)および第1タイマTM1が並列に接続されている。第
1タイマTM1は、通電開始から所定の設定時間t1が経
過するまで常閉接点c,dを閉成し、時間経過後は常開
接点c,eの閉成に切換わる。なお接点cは電源母線X
側に接続されている。更に電源母線X,Yの間は、常閉
接点c,d、ブライン温度検知器17の電気接点Th-a
および第1系統の電熱ヒータ6aにより直列接続されて
いる。また第1タイマTM1の常開接点c,eにおける端
子eと母線Yとの間は、ブライン温度検知器17の電気
接点Th-bおよび冷凍装置15(のモータ)、第2タイ
マTM2の常閉接点f,gおよびこれに直列接続した第2
系統の電熱ヒータ6b並びに第2タイマTM2が夫々並
列接続されている。
【0008】この高湿度解凍保冷庫は、次のように運転
される。すなわち送風ファン7を回転させ、予め室内に
収納してある冷凍食材3により冷却された室内空気を循
環させて、ブライン9の温度を5℃以下にまで低下させ
ると、ブライン温度検知器17の接点Th-aが閉成し
て第1系統をなす電熱ヒータ6aへの通電を行なう。こ
れによりタンク10中のブライン9の温度は5℃に保持
され、熱交換器5を介してブライン9と熱交換を行なう
室内空気も5℃に保たれる。この室内空気と冷凍食材3
との温度差により、該食品3の解凍が進行する。
【0009】この状態で第1タイマTM1の設定時間t1
が経過した時点で、冷凍食材3の中心温度は約−7℃程
度まで上昇している。該設定時間t1が経過すると、接
点c,dが開放して第1系統をなす電熱ヒータ6aの通
電をオフし、また他方の接点c,eを閉成する。このと
きブライン9の温度は既に5℃に保持されているから、
温度検知器17の接点Th-bは閉成されている。従っ
て冷凍装置15の運転が開始され、前記タンク10中の
ブライン9は蒸発器14により冷却される。この冷却
は、ブライン9の温度が−2℃以下となり、温度検知器
17の接点Th-bが開放されるまで継続され、以後ブ
ライン9の温度は約−2℃に保たれる。
【0010】第1タイマTM1の接点c,eの閉成によ
り、第2タイマTM2が予め設定した解凍時間t2の限時
動作を開始し、この設定時間t2が経過するまでは、そ
の常閉接点f,gを介して第2系統をなす電熱ヒータ6
bへの通電を行なう。この電熱ヒータ6bは、先に説明
した如くブライン9に解凍熱を与えるためのもので、冷
凍装置15の冷却能力に支障を来さない程度に設定され
ている。
【0011】このようにブライン9の温度が約−2℃に
保たれると、充分大きな熱交換面積を有する熱交換器5
の表面温度(−2℃)は室内温度と殆ど温度差がなくな
り、また冷凍食材3の表面温度も室内温度に近づくた
め、室内空気は高湿度状態となる。この室内湿度が上昇
すると、冷凍食材3と熱交換する室内空気自体の比熱が
高くなり、従って一層効果的に解凍が促進され、かくし
て冷凍食材3の中心温度は徐々に−7℃から、殆ど凍結
寸前の自然状態または僅かに凍結した状態である−2℃
に上昇して解凍終了に近づく。
【0012】解凍が終了すると第2タイマTM2がタイ
ムアップし、常閉接点f,gを開放して第2系統をなす
電熱ヒータ6bの通電をオフする。これにより解凍熱は
以後与えられなくなり、冷凍装置15の運転だけが継続
される。ブライン9の温度が−2℃以下になると、温度
検知器17の接点Th-bが開放し、冷凍装置15の運
転を停止して該ブライン9の温度を約−2℃に保持す
る。すなわち室内は−2℃付近の恒温、高湿度に維持さ
れ、この雰囲気中において冷凍食材3は表面温度および
中心温度が共に約−2℃に保持される。
【0013】
【考案が解決すべき課題】前述した高湿度解凍保冷庫に
よれば、冷凍食材を殆ど凍結寸前または僅かに凍結した
状態である所謂「微凍結状態」に解凍し、その後は該食材
を高湿度状態で冷却保存(保冷)し得る利点を有する。し
かし高湿度解凍保冷庫であっても、その保冷期間が長く
なるほど、解凍した食材の表面乾燥が進行して品質低下
を来し、長期保存には適さないという問題がある。その
理由として、前記送風ファン7により与えられる室内風
速が、解凍に理想的な1m/sec程度に設定されているこ
とに起因すると考えられる。すなわち前記風速は、解凍
を行なう際には適しているが、微凍結状態で保冷する場
合には強すぎて、前述した乾燥進行の問題を生じるもの
である。
【0014】そこで、高湿度解凍保冷庫での解凍が終了
し保冷運転に切換わった時点で、解凍室内を循環する冷
却風の量を低減させる制御を与える提案がなされ、これ
は本出願人により実願昭62−38664号として実用
新案登録出願がなされている。しかし高湿度解凍保冷庫
で使用される送風ファンは、冷凍食材を解凍する際に充
分な風が解凍室に行き渡るよう、ファン駆動用のモータ
は本来的に容量の大きな型式が採用されており、従って
かなりの消費電力を要するようになっている。このため
に、先の提案の如く保冷運転時に送風ファンの風量を低
減させても、モータの消費電力は風量の割には減少しな
いのが実情である。すなわち保冷運転に切換えて風量の
低減を図っても、モータの発熱量は相当あり、これが保
冷運転時に室内の温度上昇をもたらすことになる。従っ
て、熱交換器における表面温度と室内温度との差が大き
くなり、結果として保冷時における解凍室での湿度を低
下させ、依然として微凍結食材の乾燥が進行する難点を
内在している。
【0015】
【考案の目的】この考案は、従来技術に係る高湿度解凍
保冷庫に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解
決するべく提案されたもので、解凍後の食材の乾燥を有
効に抑え、該食材の品質を低下させることなく長期に亘
り保冷し得る高湿度解凍保冷庫を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本考案は、冷凍食材を解凍して保
冷する解凍室を内部に画成した箱体と、前記解凍室に臨
んで配置され、ブラインが内部で循環される熱交換器
と、前記ブラインを内部に貯留し、ポンプを介して該ブ
ラインを前記熱交換器との間で循環させるブラインタン
クと、冷凍系に接続する蒸発器を前記ブラインタンクに
臨ませ、前記ブラインを冷却して保冷温度に保持する冷
凍装置と、前記ブラインタンクに配設され、前記ブライ
ンを加熱して解凍温度に保持する電熱ヒータと、前記熱
交換器に近接して配置され、解凍室内の空気を強制的に
該熱交換器と接触させて熱交換を促進させる送風ファン
とからなる高湿度解凍保冷庫において、前記送風ファン
を、容量の大きなモータで回転される第1ファンと、容
量の小さなモータで回転される第2ファンとで構成し、
冷凍食材の解凍運転時は少なくとも第1ファンだけを回
転させ、また解凍後の食材の保冷運転時は第2ファンだ
けを回転させるよう構成したことを特徴とする。
【0017】この場合に、冷凍食材の解凍運転時は第1
ファンと第2ファンを同時に回転させ、該食材の保冷運
転時は第2ファンだけを回転させるようにしてもよい。
また前記第1ファンと第2ファンは、同軸的に整列配置
するのが好適である。
【0018】
【作用】冷凍食材の解凍運転時には、容量の大きいモー
タを使用する第1ファンだけを回転させるか、または容
量の小さいモータを使用する第2ファンと共に回転させ
る。また解凍が終了した食材を保冷する運転に切換わっ
た際には、第2ファンだけを回転させる。すなわち保冷
中は容量の小さいモータが回転するだけなので、該モー
タからの発熱を極力抑制することができ、解凍室内を高
湿度に維持することができる。
【0019】
【実施例】次に、本考案に係る高湿度解凍保冷庫につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説
明する。なお、実施例に係る高湿度解凍保冷庫の基本的
な概略構成は、前述した図3のものと同じであるので、
同一部材に関しては同一符号で指示するに留めることと
する。
【0020】図1に示す実施例に係る高湿度解凍保冷庫
において、熱交換器5の前方には送風ファン7が設置さ
れ、該ファン7の回転により解凍室2内の空気は、矢印
の如く解凍室2→ダクト8→熱交換器5の経路で循環す
る。この場合に前記送風ファン7は、解凍室2に直接指
向して位置する第1ファン7aと、該第1ファン7aの
背後でかつ熱交換器5の前方に同軸的に整列位置する第
2ファン7bとから構成されている。そして第1ファン
7aは、専ら冷凍食材3を解凍させる際に使用され、従
って解凍室2の内部に大量の風を充分に行き渡らせ得
よう、該ファン7aを駆動するモータ18は容量の大き
なものが選定される。すなわち第1ファン7aのモータ
容量は、これを解凍運転に使用した際に、例えば室内循
環風速が1m/sec程度になるものが好適である。
【0021】また第2ファン7bは、解凍後の食材3を
保冷する用途に主として使用され、該ファン7bを駆動
するモータ19は、解凍室2の内部に微風を送り込む程
度の容量の小さなものが選定されている。すなわち第2
ファン7bのモータ容量としては、これを保冷運転時に
使用した際に、例えば室内循環風速が0.2〜0.3m/s
ec程度になるものが好適に選定される。なお第2ファン
7bは、高湿度解凍保冷庫において解凍食材3の保冷運
転時にのみ回転させてもよいが、冷凍食材3を解凍させ
る際に前記第1ファン7aと併用的に回転させてもよ
い。この場合、前記第1ファン7aのモータ容量は、第
2ファン7bとの併用時にトータルで室内循環風速が1
m/sec程度となるものが好適に選定される。
【0022】なお図1に示す実施例では、第1ファン7
aおよび第2ファン7bを同軸的に整列配置した構成で
あったが、図2に示すように、これらのファン7a,フ
ァン7bを縦方向に順に複数基配列する構成としてもよ
い。また最小単位で一対をなす第1ファン7aおよび第
2ファン7bは、解凍室2の内部容量に応じて複数対を
設けるようにしてもよい。例えば、図1および図2に示
す実施例では、第1ファン7aおよび第2ファン7bが
夫々2対配設された構成となっている。
【0023】次に、図1に示す高湿度解凍保冷庫の動作
を説明する。なお前記第2ファン7bは、冷凍食材3を
解凍させるに際して、前記第1ファン7aと共に回転す
る構成となっているものとする。図示しない電源スイッ
チを投入すると、循環ポンプ13が作動すると共に、第
1ファン7aおよび第2ファン7bが回転する。これに
より解凍室2内の空気(冷凍食材3で冷却されている)
は、該食材の解凍に最適な1m/secの風速で室内を矢印
の如く循環する。この循環空気とブライン9とが熱交換
器5で熱交換されて、ブライン温度が5℃以下にまで低
下すると、前記ブライン温度検知器17の接点が閉成し
てヒータ6aへの通電がなされ、タンク10内のブライ
ン9の温度は5℃に保持される。これにより室内空気も
5℃に保たれる。この室内空気と凍凍食材3との温度差
により、該食材3の解凍が進行する。
【0024】解凍開始からタイマで設定した時間が経過
すると、冷凍食材3の中心温度は約−7℃まで上昇して
いる。その設定時間がタイムアップすると、ヒータ6a
の通電が遮断される。このときブライン温度は既に5℃
になっており、温度検知器17の接点が閉成して冷凍装
置15の運転が開始され、タンク10内のブライン9は
冷却される。この冷却は、ブライン9の温度が−2℃以
下になって温度検知器17の接点が開放されるまで継続
され、以後ブライン9の温度は約−2℃に保たれる。な
お、別のタイマで予め設定した解凍時間が経過するまで
は、第2系統をなす電熱ヒータ6bに通電する。
【0025】このようにブライン9の温度が約−2℃に
保たれると、充分大きな熱交換面積を有する熱交換器5
の表面温度(−2℃)は1m/secの風速で循環する室内空
気の温度と殆ど温度差がなくなり、また凍給食材3の表
面温度も室内空気の温度に近づくため、室内空気は高湿
度状態となる。前述の如く室内湿度が上昇すると、冷凍
食材3と熱交換する室内空気自体の比熱が高くなり、従
って比熱の高い室内空気が高速で室内を循環することで
一層効果的に解凍が促進され、かくして冷凍食材3の中
心温度は徐々に−7℃から、殆ど凍結寸前の自然状態ま
たは僅かに凍結した状態である−2℃に上昇して解凍終
了に近づく。
【0026】解凍が終了すると、別のタイマがタイムア
ップして、第2系統をなす電熱ヒータ6bの通電をオフ
する。これにより解凍熱は以後与えられなくなり、冷凍
装置15の運転だけが継続される。ブライン9の温度が
−2℃以下になると、温度検知器17の接点が開放し、
冷凍装置15の運転を停止して該ブライン9の温度を約
−2℃に保持する。すなわち室内は−2℃付近の恒温、
高湿度に維持される。
【0027】更に解凍終了と共に、第1ファン7aの運
転が停止され、第2ファン7bによる運転だけが継続さ
れる。すなわち、解凍の終了した食材3に対し保冷運転
に切換わり、第2ファン7bの回転により室内空気の循
環速度は0.2〜0.3m/secにまで低下する。先に指摘
した如く、従来のように解凍終了後も1m/secの早い風
速で室内空気を循環させながら解凍食材を保存すると、
室内空気の湿度が如何に高くとも、長時間が経過するあ
いだには解凍食材も乾燥してしまう。しかし本実施例で
は、解凍終了後に室内空気の循環速度を0.2〜0.3m
/secに落とすので、解凍食材3はその乾燥を極力抑制さ
れ、理想的な解凍状態で保存される。しかも、本実施例
では、第2ファン7bを回転させるモータ19は、容量
の小さな型式のものが選定使用されているので、消費電
力が小さくて発熱も充分に抑制することができる。従っ
て保冷運転中における室内空気の温度上昇が少なくな
り、熱交換器5の表面との温度差も小さくなって、解凍
室2の内部を本来の高湿度に維持した状態での保冷が可
能となる。
【0028】
【考案の効果】本考案に係る高湿度解凍保冷庫によれ
ば、解凍終了後の食材を保冷するに際し、容量が小さく
て発熱量の少ないモータにより第2ファンだけを回転さ
せるので、解凍室における空気の温度上昇を極力抑制す
ることができる。このため熱交換器の表面との温度差も
小さくなって、室内を高湿度に維持した状態で保冷する
ことができ、解凍後の食材を恒温度、高湿度の良好な状
態で長期間保冷し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る高湿度解凍保冷庫
の縦断面図である。
【図2】本考案の別の実施例に係る高湿度解凍保冷庫の
一部拡大断面図である。
【図3】従来技術に係る高湿度解凍保冷庫の一例を示す
縦断面図である。
【図4】従来の高湿度解凍保冷庫に使用されている電気
制御回路図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 解凍室 3 冷凍食材 5 熱交換器 6 電熱ヒータ 7 送風ファン 7a 第1ファン 7b 第2ファン 9 ブライン 10 ブラインタンク 13 ポンプ 14 蒸発器 15 冷凍装置 18 容量の大きいモータ 19 容量の小さいモータ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍食材(3)を解凍して保冷する解凍室
    (2)を内部に画成した箱体(1)と、 前記解凍室(2)に臨んで配置され、ブライン(9)が内部で
    循環される熱交換器(5)と、 前記ブライン(9)を内部に貯留し、ポンプ(13)を介して
    該ブライン(9)を前記熱交換器(5)との間で循環させるブ
    ラインタンク(10)と、 冷凍系に接続する蒸発器(14)を前記ブラインタンク(10)
    に臨ませ、前記ブライン(9)を冷却して保冷温度に保持
    する冷凍装置(15)と、 前記ブラインタンク(10)に配設され、前記ブライン(9)
    を加熱して解凍温度に保持する電熱ヒータ(6)と、 前記熱交換器(5)に近接して配置され、解凍室(2)内の空
    気を強制的に該熱交換器(5)と接触させて熱交換を促進
    させる送風ファン(7)とからなる高湿度解凍保冷庫にお
    いて、 前記送風ファン(7)を、容量の大きなモータ(18)で回転
    される第1ファン(7a)と、容量の小さなモータ(19)で回
    転される第2ファン(7b)とで構成し、 冷凍食材(3)の解凍運転時は少なくとも第1ファン(7a)
    だけを回転させ、また解凍後の食材(3)の保冷運転時は
    第2ファン(7b)だけを回転させるよう構成したことを特
    徴とする高湿度解凍保冷庫。
  2. 【請求項2】 冷凍食材(3)の解凍運転時は第1ファン
    (7a)と第2ファン(7b)を同時に回転させ、 該食材(3)
    の保冷運転時は第2ファン(7b)だけを回転させるように
    なっている請求項1記載の高湿度解凍保冷庫。
  3. 【請求項3】 前記第1ファン(7a)と第2ファン(7b)
    は、同軸的に整列配置されている請求項1または2記載
    の高湿度解凍保冷庫。
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