JP2541898Y2 - オムツ等に適する粘着テープ - Google Patents

オムツ等に適する粘着テープ

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JP2541898Y2
JP2541898Y2 JP1990083041U JP8304190U JP2541898Y2 JP 2541898 Y2 JP2541898 Y2 JP 2541898Y2 JP 1990083041 U JP1990083041 U JP 1990083041U JP 8304190 U JP8304190 U JP 8304190U JP 2541898 Y2 JP2541898 Y2 JP 2541898Y2
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tape
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ethylene
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正章 荒川
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Nitto Denko Corp
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、支持体の片面または両面に粘着層を有す
る粘着テープに係り、物性の異なるフィルム層を多層化
することによりブレンド物よりなるフィルム層よりも特
性が良好な支持体からなる粘着テープであって、柔軟
性、風合い、引き裂き性などの性質を改良した医療用器
具の皮膚への固定用テープとして、あるいは紙オムツ、
生理用品等の止着用テープとして好適な粘着テープに関
するものである。
<従来の技術とその課題> 本出願人は、さきにエチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリエチレンまたはエチレン−プロピレン共重合体の1
種または2種以上と、ポリプロピレンとのブレンド物よ
りなり、ポリプロピレンの含量が5〜75重量%であるフ
ィルムをオムツ用テープ基材として提案した(特願昭61
−256089号)。
この提案は人体に接触して使用されるオムツ用テープ
として乳児や幼児の肌に発赤やかぶれ、あるいは烈傷な
どを起こさないように、風合いや柔らかさなどに着目し
てなされたものであるが、該テープの製造時の加工性を
も考慮したため、基材としてはやや硬いことが欠点であ
った。
更に、本出願人はテープの支持体を弾性フィルムと非
弾性フィルムに積層構造とすることによって、柔らかさ
や風合いをよくした粘着テープも提案した(実願昭63−
135859号)。
しかしながら、弾性フィルムを使用するとテープ表面
上の摩擦力が大きく、恰も濡れたような感触となり、医
療用、生理用あるいは紙オムツなどの止着用テープとし
て適さない場合もみられた。
また、積層された弾性フィルムと非弾性フィルムの熱
膨張係数の差が著しく異なると、その上に粘着層を形成
するための粘着剤塗工などの加熱反応工程で積層フィル
ム層がカールしたり、蛇行したりするものが多く、製品
の歩留りが低下するという欠点がみられた。
又、一般に弾性フィルムを用いると、コスト高となり
安価な粘着テープの供給が困難であった。
<課題を解決するための手段> この考案は上記した欠点をさらに改良すべく検討の結
果なされたものである。
即ち、この考案は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、ポリエチレンの何れか
1種または2種以上にポリプロピレンを5〜75重量%混
合したブレンド物を用いて、上面をやや梨地状に形成し
たフィルム層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レンの何れかを用いて形成したフィルム層を多層積層す
ることにより支持体を形成し、この支持体の片面または
両面に粘着層を設けたことを特徴とする粘着テープを提
供するものである。
<作用> この考案の粘着テープは、上述したように、ブレンド
物フィルム層と、これと物性の異なるフィルム層を多層
化することによって、ブレンド物よりなる単層フィルム
層よりも柔軟性、風合い、引き裂き性などの性質がよい
ので、医療用器具や生理用品の人体皮膚への固定用テー
プとして、あるいは紙オムツの止着固定用テープとして
使用しても体の動きに追随することができて好適であ
る。
このようなこの考案の粘着テープの改良点を挙げる
と、 支持体を構成するフィルム材料がポリオレフィン系の
一般的な材料であり、コスト安である。
フィルム材料がポリオレフィン系をベースとするので
物性が酷似し、大きな差が認められない。
フィルム構造材料はブレンド物単層よりも多層化の方
が各々の層のフィルムの持っている性質を出しやすい。
ブレンド物のフィルム層分離や界面破壊、肌あれなど
予想されない現象が起こることが多く、特にフィルムを
ブレンド物で単層に作る場合上記の現象が出やすい。
得られた粘着テープを手で把むときに、初めに接触す
るテープ表層の材料を他の層よりも柔軟な材料とし、且
つその上面をやや梨地状としておくことにより、よりソ
フト感や重量感が増し、好適である。
以上、この考案の粘着テープを添付図面により説明す
る。
第1図はこの考案の粘着テープAの構成の一例を示す
断面図であって、フィルム層3の下面にフィルム層2を
積層し、上面にポリマーブレンド物よりなるやや梨地状
のフィルム層5を積層した3層積層構造の支持体1cと
し、下面のフィルム層2の表面全面に粘着層6を設けた
構造になっている。
又、第2図はこの考案の粘着テープAを止着固定用テ
ープとして用いたオムツBの使用例を示す説明図であ
り、Cはリリーステープ、Dはランディングテープであ
る。
上記の構成からなるこの考案の粘着テープAにおい
て、風合いのよい支持体1cを得るに使用するフィルム層
2と3の素材としては、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体などがあり、これらの素材よりなる物性の
異なるフィルム層を選択して多層積層すればよいが、上
層に最も柔らかいフィルム層を形成することが望まし
い。
又、第1図における支持体1cを得るフィルム層のう
ち、やや梨地状のフィルム層5を形成するためのポリマ
ーブレンド層を構成する素材としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ
エチレンの1種または2種以上とポリプロピレンとのブ
レンド物よりなり、ポリプロピレンの含量が5〜75重量
%であるフィルムが好適である。
そして、この梨地状フィルム層は専用梨地ロールある
いはサンドブラストにて加工することが可能であり、感
触を重視する時に上層に形成することが好ましい。
上記したフィルム層の積層による支持体を得るには主
としてTダイ共押出法が好ましいが、このほか熱や接着
剤によるラミネート方式やインフレーション法によって
もよい。
支持体となる多層フィルム層の厚さとしては10〜400
μmが好ましいが、必ずしもこれに限定されない。
離型処理層、粘着層の形成はパターン化も可能であ
り、用途によっては最も好ましいものである。
更に、粘着層を構成する粘着剤としては、特に限定さ
れないが、アクリル系、ゴム系、スチレン系の粘着剤で
代表される公知の粘着剤を使用すればよく、その厚さは
5〜500μmが一般的であるが、それに限定されるもの
ではない。
<実施例> 以下、実施例によりこの考案を詳細に説明する。
第1表に示す配合の素材を用いてそれぞれの厚さの2
層または3層構造のフィルムをTダイによる共押出法に
てダイス温度180℃にて作製した。
次に、得られたフィルムの片面にスチレン系粘着剤を
用いて50μm厚のゴム系粘着剤層を設けて粘着テープを
得た。
かくして得られた粘着テープについて10人のモニター
による柔らかさ、風合いのテストを行ない、その結果を
第1表に示した。
尚、表中の使用素材は次の通りである。
EVA:190℃におけるMIが2.5g/10分で酢酸ビニル含量が18
重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体。
LDPE:190℃におけるMFIが0.3g/10分の低密度ポリエチレ
ン。
PP:230℃におけるMIが4.0g/10分のポリプロピレン。
<考案の効果> 上表から、この考案の粘着テープはオムツ用止着固定
テープとして風合い(柔らかさ)がよいと共に表面が柔
らかでやゝ梨地状としてあるから肌触りがよく、実用
性、テープ加工性の双方の特性を有し、オムツ用止着固
定テープとしてだけでなく、生理用、医療用などの人体
への固着用テープとしても有用であることが認められ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の粘着テープの構成を示す断面図、
第2図はこの考案の粘着テープを止着固定用テープとし
て用いたオムツの使用例を示す説明図である。 1c…支持体 2、3、5…フィルム層 6…粘着層 A…粘着テープ B…オムツ C…リリーステープ D…ランディングテープ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−55252(JP,A) 特開 昭62−199440(JP,A) 特開 昭58−166049(JP,A) 特開 昭62−117739(JP,A) 特開 昭54−135875(JP,A) 特開 昭55−118859(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
    −プロピレン共重合体、ポリエチレンの何れか1種また
    は2種以上にポリプロピレンを5〜75重量%混合したブ
    レンド物を用いて、上面をやや梨地状に形成したフィル
    ム層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プ
    ロピレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンの何
    れかを用いて形成したフィルム層を多層積層することに
    より支持体を形成し、この支持体の片面または両面に粘
    着層を設けたことを特徴とするオムツ等に適する粘着テ
    ープ。
JP1990083041U 1990-08-03 1990-08-03 オムツ等に適する粘着テープ Expired - Lifetime JP2541898Y2 (ja)

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JPH0440742U (ja) 1992-04-07

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