JP2541888B2 - 小物部品の吸着供給方法および装置 - Google Patents
小物部品の吸着供給方法および装置Info
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- JP2541888B2 JP2541888B2 JP4059824A JP5982492A JP2541888B2 JP 2541888 B2 JP2541888 B2 JP 2541888B2 JP 4059824 A JP4059824 A JP 4059824A JP 5982492 A JP5982492 A JP 5982492A JP 2541888 B2 JP2541888 B2 JP 2541888B2
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- small parts
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボルト、ワッシャ
ー、ナット、リングその他の小物部品を、通凾からパー
ツフィーダーや整列機等に供給する方法および装置に関
する。
ー、ナット、リングその他の小物部品を、通凾からパー
ツフィーダーや整列機等に供給する方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記の如くの小物部品をパーツフ
ィーダーや整列機等に供給するには、通凾に収容された
小物部品を数個ずつ人手によって取り出して、直接パー
ツフィーダー等へ供給する方法や、パーツフィーダー等
へバケットコンベアやベルトコンベアを連設し、これら
のコンベアの始端部に、通凾内の小物部品をまとめて供
給する方法などが採用されていた。
ィーダーや整列機等に供給するには、通凾に収容された
小物部品を数個ずつ人手によって取り出して、直接パー
ツフィーダー等へ供給する方法や、パーツフィーダー等
へバケットコンベアやベルトコンベアを連設し、これら
のコンベアの始端部に、通凾内の小物部品をまとめて供
給する方法などが採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来方法によれ
ば、人手を要するばかりでなく、小物部品の散乱や、重
労働(バケットコンベア等に対しては通凾ごと小物部品
を取扱う為)の為に、怪我その他の人災を招くなど幾多
の問題点があった。
ば、人手を要するばかりでなく、小物部品の散乱や、重
労働(バケットコンベア等に対しては通凾ごと小物部品
を取扱う為)の為に、怪我その他の人災を招くなど幾多
の問題点があった。
【0004】吸着用電磁石を用いて、通凾からパーツフ
ィーダー等へ小物部品を移送する方法も考えられたが、
この場合、吸着用電磁石から離脱させた小物部品に磁気
が残って、小物部品相互が吸着することがあり、1個毎
の供給ができず、パーツフィーダー等の機能を害する問
題点があった。
ィーダー等へ小物部品を移送する方法も考えられたが、
この場合、吸着用電磁石から離脱させた小物部品に磁気
が残って、小物部品相互が吸着することがあり、1個毎
の供給ができず、パーツフィーダー等の機能を害する問
題点があった。
【0005】
【課題を解決する為の手段】この発明は、前記の如くの
問題点に鑑みてなされたもので、通凾に収容された小物
部品を、吸着用電磁石を用いて、磁気を残留させること
なく供給できる方法および装置を提供することを目的と
したものである。
問題点に鑑みてなされたもので、通凾に収容された小物
部品を、吸着用電磁石を用いて、磁気を残留させること
なく供給できる方法および装置を提供することを目的と
したものである。
【0006】この発明の小物部品の供給方法は、電磁石
で吸着した小物部品を底板付容器内に移送し、該容器内
で小物部品の離脱および消磁を行い、次いで底板付容器
の底板を開放し、該底板をシュートとして小物部品を放
出するようにしたものである。
で吸着した小物部品を底板付容器内に移送し、該容器内
で小物部品の離脱および消磁を行い、次いで底板付容器
の底板を開放し、該底板をシュートとして小物部品を放
出するようにしたものである。
【0007】前記において、小物部品の離脱および消磁
は、小物部品を底板付容器の底板に定置した状態で、電
磁石へ通電する電流を制御して行う場合と、更に底板付
容器ごと脱磁機構を通過させて行う場合とがある。電磁
石へ通電する電流の制御は、吸着の為の励磁電流の遮断
後、タイムインターバルをおいて、直流および/または
交流の消磁電流を通電して行い、励磁電流の遮断時に、
電磁石に生ずる回生エネルギーを打ち消す制御で、残留
磁気を消磁する。
は、小物部品を底板付容器の底板に定置した状態で、電
磁石へ通電する電流を制御して行う場合と、更に底板付
容器ごと脱磁機構を通過させて行う場合とがある。電磁
石へ通電する電流の制御は、吸着の為の励磁電流の遮断
後、タイムインターバルをおいて、直流および/または
交流の消磁電流を通電して行い、励磁電流の遮断時に、
電磁石に生ずる回生エネルギーを打ち消す制御で、残留
磁気を消磁する。
【0008】また、この発明の小物部品の供給装置は、
電磁石が昇降自在に吊下してあり、電磁石の昇降路の中
間部に対して、側方より、昇降路に向って、底板付容器
が進退自在に設置してあると共に、前記底板付容器の底
板は、自重開放自在としてあり、かつ前記昇降路側に
は、底板付容器の底板を閉鎖する為の閉鎖機構が設けて
あるものである。
電磁石が昇降自在に吊下してあり、電磁石の昇降路の中
間部に対して、側方より、昇降路に向って、底板付容器
が進退自在に設置してあると共に、前記底板付容器の底
板は、自重開放自在としてあり、かつ前記昇降路側に
は、底板付容器の底板を閉鎖する為の閉鎖機構が設けて
あるものである。
【0009】底板付容器の進退部分には、脱磁機構を設
置しても良い。
置しても良い。
【0010】また、電磁石の昇降路は、昇降路に沿って
設置した筒体で覆っても良い。
設置した筒体で覆っても良い。
【0011】電磁石は、吊下部材に緩衝機構を介して連
結しても良い。
結しても良い。
【0012】更に、電磁石の昇降路の下方に、X−Yテ
ーブルを設置しても良い。
ーブルを設置しても良い。
【0013】自重開放自在とした底板には、開放時の衝
撃を吸収する為の衝撃吸収部材を設置しても良い。
撃を吸収する為の衝撃吸収部材を設置しても良い。
【0014】
【作用】この発明の小物部品の吸着供給方法および装置
によれば、小物部品は底板付容器内で消磁され、磁気が
残留しない状態で、底板を介してパーツフィーダー等へ
放出供給することができる。
によれば、小物部品は底板付容器内で消磁され、磁気が
残留しない状態で、底板を介してパーツフィーダー等へ
放出供給することができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図を参照して説
明する。図1および図2は実施例の小物部品の吸着供給
装置で、スタンド1にスプロケット2、3を介して設置
した走行チェイン(ワイヤーでも良い。)4の一端にカ
ウンターウェイト5が連結され、他端に吸着用の電磁石
6が連結してある。走行チェイン4はスタンド1に設置
した、正逆転モータ7で走行するもので、走行に従って
カウンターウェイト5と電磁石6が、互いに逆の方向で
昇降するようになっている。カウンターウェイト5は、
スタンド1の後方(図1において左方)に並設したガイ
ド筒8内で昇降移動する。
明する。図1および図2は実施例の小物部品の吸着供給
装置で、スタンド1にスプロケット2、3を介して設置
した走行チェイン(ワイヤーでも良い。)4の一端にカ
ウンターウェイト5が連結され、他端に吸着用の電磁石
6が連結してある。走行チェイン4はスタンド1に設置
した、正逆転モータ7で走行するもので、走行に従って
カウンターウェイト5と電磁石6が、互いに逆の方向で
昇降するようになっている。カウンターウェイト5は、
スタンド1の後方(図1において左方)に並設したガイ
ド筒8内で昇降移動する。
【0016】一方電磁石6は、スタンド1の前方(図1
において右方)で昇降するもので、この昇降路に沿っ
て、上部筒体9および下部筒体10が設置してある。下
部筒体10の下方は、通凾11を出入れする空間として
あり、床上にレール12が敷設してある。
において右方)で昇降するもので、この昇降路に沿っ
て、上部筒体9および下部筒体10が設置してある。下
部筒体10の下方は、通凾11を出入れする空間として
あり、床上にレール12が敷設してある。
【0017】前記上部筒体9と下部筒体10の間は、電
磁石6で吸着した小物部品の離脱の為の空間を確保する
べく離間してあり、該離間部分には、水平面内で移動自
在に構成された切換機構13が設置してある。
磁石6で吸着した小物部品の離脱の為の空間を確保する
べく離間してあり、該離間部分には、水平面内で移動自
在に構成された切換機構13が設置してある。
【0018】切換機構13は、図3および図4に示した
ように、中間筒体14と容器用筒体15を、移動板体1
6に並列設置して構成されたもので、前記下部筒体10
と、スタンド1に基端側を固定した腕17を介して設置
されている。移動板体16には、水平に設置した流体圧
シリンダー18のピストンロッドが連結板19を介して
連結してあり、流体圧シリンダー18によって、移動板
体16は矢示20の方向で進退自在となっている。移動
板体16は、中間筒体14および容器用筒体15に合わ
せて開口部が形成してある一方、容器用筒体15の下側
には、水平軸21で回動自在としたシュート22が設け
てあり、該シュート22と容器用筒体15によって底板
(シュート)付容器23を構成してある。
ように、中間筒体14と容器用筒体15を、移動板体1
6に並列設置して構成されたもので、前記下部筒体10
と、スタンド1に基端側を固定した腕17を介して設置
されている。移動板体16には、水平に設置した流体圧
シリンダー18のピストンロッドが連結板19を介して
連結してあり、流体圧シリンダー18によって、移動板
体16は矢示20の方向で進退自在となっている。移動
板体16は、中間筒体14および容器用筒体15に合わ
せて開口部が形成してある一方、容器用筒体15の下側
には、水平軸21で回動自在としたシュート22が設け
てあり、該シュート22と容器用筒体15によって底板
(シュート)付容器23を構成してある。
【0019】前記移動板体16側と下部筒体10を連結
する部分には、下部筒体10に嵌装されるガイドリング
24が設けてあり、この切換機構13が水平面内で矢示
25の方向(図4中)に回動可能としてあると共に、ガ
イドリング24の一側には、ローラ26が前記シュート
22の下面と対向するように設けてあり、シュート2
2、即ち底板の閉鎖機構としてある。
する部分には、下部筒体10に嵌装されるガイドリング
24が設けてあり、この切換機構13が水平面内で矢示
25の方向(図4中)に回動可能としてあると共に、ガ
イドリング24の一側には、ローラ26が前記シュート
22の下面と対向するように設けてあり、シュート2
2、即ち底板の閉鎖機構としてある。
【0020】然して、流体圧シリンダー18によって、
移動板体16を移動させて、切換機構13が昇降路に対
して退避状態とすると、前記中間筒体14が、上部筒体
9および下部筒体10と同一軸上に整列して、連続した
昇降路が形成されるようになっている。この時、底板付
容器23の底板であるシュート22は、その自重によっ
て図3に示したように容器底部を開放するようになって
いる。
移動板体16を移動させて、切換機構13が昇降路に対
して退避状態とすると、前記中間筒体14が、上部筒体
9および下部筒体10と同一軸上に整列して、連続した
昇降路が形成されるようになっている。この時、底板付
容器23の底板であるシュート22は、その自重によっ
て図3に示したように容器底部を開放するようになって
いる。
【0021】前記と逆に切換機構13を昇降路に対して
進入状態とすると、容器用筒体15が上部筒体9と下部
筒体10の間に位置し、かつシュート22はローラ26
による底板閉鎖機構によって閉鎖状態に回動し、底板付
容器23がこの位置に配置されるようになっている。
進入状態とすると、容器用筒体15が上部筒体9と下部
筒体10の間に位置し、かつシュート22はローラ26
による底板閉鎖機構によって閉鎖状態に回動し、底板付
容器23がこの位置に配置されるようになっている。
【0022】次に、電磁石6は、図5に示したように走
行チェイン4に連結した吊下部材27の下側に、電磁石
6側に設けた摺動ピン28、28による緩衝機構を介し
て連結してある。摺動ピン28は、吊下部材27の底板
29に形成した透孔30に、挿通してあるもので、先端
に固着したストッパー31と電磁石6の間で、電磁石6
と吊下部材27は相対的に離接できるようになってい
る。吊下部材27内には、ストッパー31に対するセン
サー32が設置してあり、電磁石6と吊下部材27のク
リアランスを検出できるようにしてある。
行チェイン4に連結した吊下部材27の下側に、電磁石
6側に設けた摺動ピン28、28による緩衝機構を介し
て連結してある。摺動ピン28は、吊下部材27の底板
29に形成した透孔30に、挿通してあるもので、先端
に固着したストッパー31と電磁石6の間で、電磁石6
と吊下部材27は相対的に離接できるようになってい
る。吊下部材27内には、ストッパー31に対するセン
サー32が設置してあり、電磁石6と吊下部材27のク
リアランスを検出できるようにしてある。
【0023】図中33は制御盤であり、電磁石6に対す
る給電線等は走行チェイン4に沿って設けられる。電磁
石6の昇降位置の情報はカウンターウェイト5の昇降す
るガイド筒8内に設置した検出センサー(リミットスイ
ッチ、光電管、フォトセンサー等)で検出するようにし
てある。また、切換機構13の進退情報は流体圧シリン
ダー18に対して設けた検出センサーで検出するように
してある。
る給電線等は走行チェイン4に沿って設けられる。電磁
石6の昇降位置の情報はカウンターウェイト5の昇降す
るガイド筒8内に設置した検出センサー(リミットスイ
ッチ、光電管、フォトセンサー等)で検出するようにし
てある。また、切換機構13の進退情報は流体圧シリン
ダー18に対して設けた検出センサーで検出するように
してある。
【0024】上記の構成の小物部品の吸着供給装置によ
って、通凾11内に収容された小物部品が吸着、供給さ
れる様子を以下に説明する。初期状態は、電磁石6が図
1に示したように、上部筒体9内に上昇している状態と
し、昇降路の下方には、小物部品が収容された通凾11
が配置されているとする。
って、通凾11内に収容された小物部品が吸着、供給さ
れる様子を以下に説明する。初期状態は、電磁石6が図
1に示したように、上部筒体9内に上昇している状態と
し、昇降路の下方には、小物部品が収容された通凾11
が配置されているとする。
【0025】はじめに、切換機構13の流体圧シリンダ
ー18を動作させて、中間筒体14が昇降路に位置する
退避状態とすると共に、正逆転モータ7を駆動して、電
磁石6を昇降路に沿って下降させる。電磁石6は、上部
筒体9から中間筒体14、下部筒体10内を通過して、
通凾11内に降下する。電磁石6が通凾11内の小物部
品に到達した時点で正逆転モータ7を停止する。電磁石
6は、吊下部材27へ緩衝機構を介して吊下してあるの
で、小物部品に対して衝撃を与えることなく到達するこ
とができる。到達信号は、前記ストッパー31に対する
センサー32から得るものである。
ー18を動作させて、中間筒体14が昇降路に位置する
退避状態とすると共に、正逆転モータ7を駆動して、電
磁石6を昇降路に沿って下降させる。電磁石6は、上部
筒体9から中間筒体14、下部筒体10内を通過して、
通凾11内に降下する。電磁石6が通凾11内の小物部
品に到達した時点で正逆転モータ7を停止する。電磁石
6は、吊下部材27へ緩衝機構を介して吊下してあるの
で、小物部品に対して衝撃を与えることなく到達するこ
とができる。到達信号は、前記ストッパー31に対する
センサー32から得るものである。
【0026】電磁石6が小物部品に到達した時点で、電
磁石6に励磁電流を給電する。これによって通凾11に
収容された大量の小物部品のうちある量の小物部品が電
磁石6に吸着される。電磁石6で小物部品を吸着した
後、正逆転モータ7を前記と逆方向に駆動して、電磁石
6を上昇させる。電磁石6は、小物部品を吸着した状態
で、下部筒体10、中間筒体14、上部筒体9内を上昇
する。上昇が円滑に行なわれるように、下部筒体10の
下端部はホーン状としてあり、また、電磁石6側の吊下
部材27の上部は切頭円錐状としてある。
磁石6に励磁電流を給電する。これによって通凾11に
収容された大量の小物部品のうちある量の小物部品が電
磁石6に吸着される。電磁石6で小物部品を吸着した
後、正逆転モータ7を前記と逆方向に駆動して、電磁石
6を上昇させる。電磁石6は、小物部品を吸着した状態
で、下部筒体10、中間筒体14、上部筒体9内を上昇
する。上昇が円滑に行なわれるように、下部筒体10の
下端部はホーン状としてあり、また、電磁石6側の吊下
部材27の上部は切頭円錐状としてある。
【0027】電磁石6が上部筒体9まで上昇した時点
で、切換機構13の流体圧シリンダー18を動作させ
て、容器用筒体15が昇降路に位置する進入状態とす
る。
で、切換機構13の流体圧シリンダー18を動作させ
て、容器用筒体15が昇降路に位置する進入状態とす
る。
【0028】次いで、正逆転モータ7を再び駆動して、
電磁石6を下降させる。電磁石6は上部筒体9から容器
用筒体15内へと降下し、吸着した小物部品が容器用筒
体15の下部を閉鎖しているシュート22に到達した時
点で、正逆転モータ7を停止する。この場合の到達信号
も、ストッパー31に対するセンサー32から得る。
電磁石6を下降させる。電磁石6は上部筒体9から容器
用筒体15内へと降下し、吸着した小物部品が容器用筒
体15の下部を閉鎖しているシュート22に到達した時
点で、正逆転モータ7を停止する。この場合の到達信号
も、ストッパー31に対するセンサー32から得る。
【0029】小物部品がシュート22に到達した信号が
得られた時点で、電磁石6の励磁電流を遮断すると共
に、後に説明する消磁電流を給電して、小物部品の離脱
および消磁を行う。小物部品はシュート22上に定置し
た状態で、励磁電流を遮断する為、電流遮断と同時に、
小物部品がその自重によって落下することはなく、小物
部品に打痕を与えることは無いと共に、その後の電磁石
6を介して行なわれる消磁作用も確実に与えることがで
きる。
得られた時点で、電磁石6の励磁電流を遮断すると共
に、後に説明する消磁電流を給電して、小物部品の離脱
および消磁を行う。小物部品はシュート22上に定置し
た状態で、励磁電流を遮断する為、電流遮断と同時に、
小物部品がその自重によって落下することはなく、小物
部品に打痕を与えることは無いと共に、その後の電磁石
6を介して行なわれる消磁作用も確実に与えることがで
きる。
【0030】小物部品の離脱および消磁が完了したら、
正逆転モータ7を駆動して電磁石6を上部筒体9まで上
昇させ、次いで、切換機構13の流体圧シリンダー18
を動作させて、中間筒体14が昇降路に位置する退避状
態とする。これによって、容器用筒体15が昇降路の外
側に位置すると、底板付容器23の底板であるシュート
22は、自重によって下方に回転するので、容器用筒体
15に収容された、消磁状態の小物部品は、シュート2
2を滑って外部に放出される。従って、シュート22の
延長線上に、パーツフィーダー、整列機等の部品投入口
を配置しておけば、自動的な供給を行なうことができ
る。シュート22による放出方向は、切換機構13を水
平面内で回動可能としたので、所望の方向とすることが
可能である。シュート22が下方に回転する場合、自重
および小物部品の荷重が作用するので、開放の衝撃を吸
収するべく、ショックアブソーバのような衝撃吸収部材
39を設置するのが望ましい。
正逆転モータ7を駆動して電磁石6を上部筒体9まで上
昇させ、次いで、切換機構13の流体圧シリンダー18
を動作させて、中間筒体14が昇降路に位置する退避状
態とする。これによって、容器用筒体15が昇降路の外
側に位置すると、底板付容器23の底板であるシュート
22は、自重によって下方に回転するので、容器用筒体
15に収容された、消磁状態の小物部品は、シュート2
2を滑って外部に放出される。従って、シュート22の
延長線上に、パーツフィーダー、整列機等の部品投入口
を配置しておけば、自動的な供給を行なうことができ
る。シュート22による放出方向は、切換機構13を水
平面内で回動可能としたので、所望の方向とすることが
可能である。シュート22が下方に回転する場合、自重
および小物部品の荷重が作用するので、開放の衝撃を吸
収するべく、ショックアブソーバのような衝撃吸収部材
39を設置するのが望ましい。
【0031】上記のような動作を、所定の時間間隔で、
或いはパーツフィーダー等からの信号に従って繰り返す
ことで、通凾11に収容された小物部品を順次、自動供
給することができる。通凾11内に小物部品が存在する
か否かは、カウンターウェイト5の上昇位置の検出で判
断することができる。通凾11の底部は、点線34で図
示したように、側壁をテーパー構造とし、最後の小物部
品が、電磁石6と対向する底板上に位置するようにする
のが望ましいが、図6に示したように、通凾11をX−
Yテーブル35上に設置するようにし、電磁石6と対向
する底板の位置を移動できるようにしても良い。
或いはパーツフィーダー等からの信号に従って繰り返す
ことで、通凾11に収容された小物部品を順次、自動供
給することができる。通凾11内に小物部品が存在する
か否かは、カウンターウェイト5の上昇位置の検出で判
断することができる。通凾11の底部は、点線34で図
示したように、側壁をテーパー構造とし、最後の小物部
品が、電磁石6と対向する底板上に位置するようにする
のが望ましいが、図6に示したように、通凾11をX−
Yテーブル35上に設置するようにし、電磁石6と対向
する底板の位置を移動できるようにしても良い。
【0032】前記小物部品の離脱および消磁は、図7に
示したような電流波形で電磁石6の電磁コイルに与える
電流を制御し、励磁電流の遮断によって生ずる回生エネ
ルギーを打ち消すことによって残留磁気を消磁するもの
である。図は消磁電流を種々変更した例を個々に示した
もので、(a) は交流減衰電流、(b) は方波パルスの電
流、(c) 、(d) は三角波パルスの電流、(e) は方形波パ
ルスと交流減衰電流で行ったものである。何れの場合
も、P1 の励磁期間の後、P2 で励磁電流の遮断を行
う。次に、P3 のタイムインターバル(約0.1 sec)
をおいた後、夫々の消磁電流を供給する。
示したような電流波形で電磁石6の電磁コイルに与える
電流を制御し、励磁電流の遮断によって生ずる回生エネ
ルギーを打ち消すことによって残留磁気を消磁するもの
である。図は消磁電流を種々変更した例を個々に示した
もので、(a) は交流減衰電流、(b) は方波パルスの電
流、(c) 、(d) は三角波パルスの電流、(e) は方形波パ
ルスと交流減衰電流で行ったものである。何れの場合
も、P1 の励磁期間の後、P2 で励磁電流の遮断を行
う。次に、P3 のタイムインターバル(約0.1 sec)
をおいた後、夫々の消磁電流を供給する。
【0033】前記P3 のタイムインターバルは、消磁作
用に重要で、その後の消磁電流による消磁作用が、短時
間で、かつ確実にできるもので、小物部品の残留磁気を
ほとんど無くし、互いに吸着することなく、バラバラの
状態で、シュート22より放出することができる。
用に重要で、その後の消磁電流による消磁作用が、短時
間で、かつ確実にできるもので、小物部品の残留磁気を
ほとんど無くし、互いに吸着することなく、バラバラの
状態で、シュート22より放出することができる。
【0034】小物部品の消磁は、上記のような電磁石6
の電磁コイルに対する電流制御で行なわれるが、更に、
図8のように、底板付容器23の進退部分に、交流減衰
磁場が形成される公知の脱磁機構36を設置するように
しても良い。この場合、脱磁機構36の巾の分、流体圧
シリンダー18のストロークを長くする必要があるが、
小物部品の消磁を更に確実に行う点で有効である。
の電磁コイルに対する電流制御で行なわれるが、更に、
図8のように、底板付容器23の進退部分に、交流減衰
磁場が形成される公知の脱磁機構36を設置するように
しても良い。この場合、脱磁機構36の巾の分、流体圧
シリンダー18のストロークを長くする必要があるが、
小物部品の消磁を更に確実に行う点で有効である。
【0035】尚、前記電磁石6は、吸着移送の対象とな
る小物部品の形状等を考慮して、能率の良いものを選定
する。薄板部品のように、小物部品自体で磁気飽和を起
すものの場合には、図9のように、電磁コイル37、3
7を並列設置したマルチタイプの電磁石が望ましい。各
電磁コイル37による磁極配列は、図示のようにN極と
S極が隣接するようにする場合、同極が多数並列する場
合等がある。
る小物部品の形状等を考慮して、能率の良いものを選定
する。薄板部品のように、小物部品自体で磁気飽和を起
すものの場合には、図9のように、電磁コイル37、3
7を並列設置したマルチタイプの電磁石が望ましい。各
電磁コイル37による磁極配列は、図示のようにN極と
S極が隣接するようにする場合、同極が多数並列する場
合等がある。
【0036】一方、ボルト、ナットなどのように磁気飽
和を起し難い小物部品の場合には、図10のように電磁
コイル37を一つとしてヨーク38を馬蹄形に連結して
吸着面を広くした電磁石が望ましい。
和を起し難い小物部品の場合には、図10のように電磁
コイル37を一つとしてヨーク38を馬蹄形に連結して
吸着面を広くした電磁石が望ましい。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、通凾に収容された小物部品を電磁石で吸着して移送
し、かつ解放および消磁をするようにしたので、電磁石
の昇降と電流制御で小物部品を通凾からパーツフィーダ
ー等へ自動供給できる効果がある。
ば、通凾に収容された小物部品を電磁石で吸着して移送
し、かつ解放および消磁をするようにしたので、電磁石
の昇降と電流制御で小物部品を通凾からパーツフィーダ
ー等へ自動供給できる効果がある。
【図1】この発明の実施例の正面図である。
【図2】同じく実施例の平面図である。
【図3】同じく実施例の切換機構部分の拡大断面図であ
る。
る。
【図4】同じく実施例の切換機構部分の拡大平面図であ
る。
る。
【図5】同じく実施例の電磁石と吊下部材部分の拡大正
面図である。
面図である。
【図6】通凾の設置部にX−Yテーブルを設置した実施
例の一部正面図である。
例の一部正面図である。
【図7】(a) 乃至(e) は電磁石に供給する消磁電流の波
形図である。
形図である。
【図8】切換機構に対して脱磁機構を設置した実施例の
構成図である。
構成図である。
【図9】実施例で用いた電磁石の構造を示した図で、
(a) は底面図、(b) は縦断面図である。
(a) は底面図、(b) は縦断面図である。
【図10】実施例で用いた他の電磁石の構造を示した図
で、(a) は正面図、(b) は側面図である。
で、(a) は正面図、(b) は側面図である。
4 走行チェイン 6 電磁石 7 正逆転モータ 9 上部筒体 10 下部筒体 11 通凾 13 切換機構 14 中間筒体 15 容器用筒体 16 移動板体 18 流体圧シリンダー 22 シュート 23 底板付容器 26 ローラ 27 吊下部材 28 筒体 31 ストッパ 35 X−Yテーブル 37 電磁コイル 28 ヨーク 39 衝撃吸収部材
Claims (6)
- 【請求項1】 電磁石で吸着した小物部品を底板付容器
内に移送し、該底板付容器内で小物部品を電磁石から離
脱すると共に、小物部品を底板付容器の底板に定置した
状態で、電磁石の励磁電流の遮断後、タイムインターバ
ルをおいて、直流および/または交流の消磁電流を通電
して消磁した後、底板付容器ごと脱磁機構を通過させ、
次いで前記底板付容器の底板を開放し、該底板をシュー
トとして前記小物部品を所定の位置に放出することを特
徴とする小物部品の吸着供給方法。 - 【請求項2】 電磁石がその昇降路上に昇降自在に吊下
してあり、電磁石の昇降路の中間部に対して、側方よ
り、昇降路に向って、底板付容器が進退自在に設置して
あると共に脱磁機構が設置してあり、前記底板付容器の
底板は、自重開放自在であり、かつ前記昇降路側には、
前記底板付容器の底板を閉鎖する為の閉鎖機構が設けて
あることを特徴とした小物部品の吸着供給装置。 - 【請求項3】 電磁石の昇降路は、昇降路に沿って設置
した筒体で覆ってあることを特徴とした請求項2記載の
小物部品の吸着供給装置。 - 【請求項4】 電磁石は、吊下部材に緩衝機構を介して
連結してあることを特徴とした請求項2記載の小物部品
の吸着供給装置。 - 【請求項5】 電磁石の昇降路の下方に、X−Yテーブ
ルが設置してあることを特徴とした請求項2記載の小物
部品の吸着供給装置。 - 【請求項6】 底板付容器の底板は、開放時の衝撃を吸
収する為の衝撃吸収部材で支持されていることを特徴と
した請求項2記載の小物部品の吸着供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059824A JP2541888B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 小物部品の吸着供給方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059824A JP2541888B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 小物部品の吸着供給方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229653A JPH05229653A (ja) | 1993-09-07 |
JP2541888B2 true JP2541888B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=13124367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4059824A Expired - Fee Related JP2541888B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 小物部品の吸着供給方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541888B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102128617B1 (ko) * | 2018-11-23 | 2020-06-30 | 이창환 | 다중 탈자기 전자칩 호퍼 |
JP7409076B2 (ja) * | 2019-12-26 | 2024-01-09 | 三菱電機株式会社 | ピッキング装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6039327A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-01 | 澤藤電機株式会社 | 電磁吸着器用電源 |
JPS6117753A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-25 | Daihatsu Motor Co Ltd | 油圧作動式変速機のクリ−プ防止機構 |
JPH01120628U (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-16 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP4059824A patent/JP2541888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05229653A (ja) | 1993-09-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |