JP2541834Y2 - パネル吊支工具 - Google Patents

パネル吊支工具

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JP2541834Y2
JP2541834Y2 JP1991022828U JP2282891U JP2541834Y2 JP 2541834 Y2 JP2541834 Y2 JP 2541834Y2 JP 1991022828 U JP1991022828 U JP 1991022828U JP 2282891 U JP2282891 U JP 2282891U JP 2541834 Y2 JP2541834 Y2 JP 2541834Y2
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panel
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敏之 福島
滋夫 松岡
修 猪田
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建築分野等において使用
されるパネル吊支工具に係り、特にクレーン等によりパ
ネルを吊り上げる際に使用されるパネル吊支工具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プレハブ住宅等の建造物
においては、ALC(軽量コンクリートパネル)等のパ
ネルを種々の壁材として使用しており、その具体例とし
て床の施工は、予め組立設置された床梁の上に床パネル
を順次貼り渡していくものである。この場合における床
の施工手順としては、先ず複数のパネルを上下に積み重
ねたものをクレーン等により吊り上げて床梁の所定箇所
上面にまとめて載置し、然る後、作業者が二人一組とな
って図5に示すように床梁50…50の上面にパネル5
1…51を一枚ずつ敷込んでいくものである。そして、
図6に示すように、パネル51の端面に形成された溝5
2に目地筋53を係合せしめ、該目地筋53を取付金具
54…54を用いて床梁50…50に固定することによ
り、パネル51の床梁50に対する取り付け作業を行う
ものである。尚、取付金具としては、上記のもの以外に
も種々の形態のものが用いられる。
【0003】一方、上記の床貼り作業に先立つパネルの
クレーン等による荷揚げ作業は、図7に示す三角スリン
グと称せられる手法により複数のパネル51…51を一
まとめにして可撓性張架部材55により荷造りしたもの
を、クレーン等により巻き上げ可能な可撓性吊部材56
のフック57に吊支させるといった手段や、或いは図8
に示すナイロンスリングと称せられる手法により複数の
パネル51…51を同様にして可撓性吊部材56に吊支
させるといった手段に基づいて行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
三角スリングやナイロンスリングにより荷揚げを行う場
合、複数のパネル51…51に対する可撓性張架部材5
5の巻掛作業が極めて面倒且つ煩雑なものとなり作業能
率の悪化を招くと共に、床貼り作業に際しても一箇所に
積み重ねられた複数のパネル51…51から二人の作業
者が一枚ずつパネルを取り上げて床梁50の上を歩きな
がら持ち運ばねばならず、常に危険性を伴うものであっ
て落下事故の恐れがあるという問題を有している。
【0005】また、作業者がパネル51を床梁50上に
敷込んでいく際には、当該パネル51と床梁50との間
に指を詰める恐れがあるという問題を有しているばかり
でなく、パネル51の敷込時には作業者は腰を屈めなけ
ればならず、而もパネル51の重量は比較的重いため
(ALCで2mサイズのものは約60Kg)、腰痛等の肉
体弊害の原因にもなるという問題を有している。
【0006】本考案は上記諸事情に鑑みてなされたもの
であり、力学的思想に基づいてパネルに対するロック保
持及びロック解除を確実且つ容易に行い得るパネル吊支
工具を提供することにより、荷揚げに際して従来のよう
に可撓性張架部材による巻掛作業を不要にし、而も荷降
しに際しても簡単な操作を行うのみで済むようにし、も
って作業能率の向上及び安全性の改善を図ることを技術
的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
べく、本考案に係るパネル吊支工具は、以下に示すよう
に構成したことを特徴とする。即ち、パネルを下方より
支持する下受部材と、該下受部材に連設され且つパネル
の上方に配置される上腕部材と、該上腕部材にその中間
部の揺動支点を介して上下動可能に取付けられた揺動杆
とを有し、該揺動杆の前端を、前記下受部材の前後方向
中間部上方に位置させ且つ前記下受部材によって支持さ
れるパネルの上面に当接離反可能とすると共に、該揺動
杆の揺動支点よりも後方に、可撓性吊部材に吊支される
吊支部材を取付けたパネル吊支工具において、前記揺動
杆がパイプ状で長尺に形成され、且つ、前記揺動支点を
支点にしながらその前端が下受部材と反対方向へ揺動す
るのを阻止するストッパが設けられたものである。そし
て、必要に応じて、前記揺動杆の前端には弾性体が装着
され、また該揺動杆の後端には握持部が備えられるもの
である。
【0008】
【作用】上記の技術的手段によると、荷揚げを行う際に
は、下受部材と上腕部材との間にパネルを挿入すること
により、下受部材によりパネルが下方より支持されてパ
ネル下面が該下受部材により拘束されることとなるが、
この時点においてはパネル上面は何によっても拘束され
ていない状態となる。このような状態からクレーン等に
よって可撓性吊部材が巻き上げられることにより、上腕
部材に取り付けられた揺動杆が、その揺動支点よりも後
方に取り付けられている吊支部材の上動に伴って揺動
し、該揺動杆の前端がパネルの上面に当接する。この場
合、揺動杆の前端は、下受部材の前後方向中間部上方に
位置しているので、パネルは下受部材と揺動杆前端との
間に適切に挾持されることとなる。従って、クレーン等
によって可撓性吊部材が更に巻き上げられることによ
り、パネル上面に対する揺動杆前端の当接力が確実に維
持された状態で、パネルは吊り上げられることになる。
【0009】一方、荷降しを行う際には、上記の状態か
らクレーン等によりパネルを施工位置まで移動させ、作
業者が揺動杆を手で持って位置決めを行った後、床梁等
の上にパネルを載置せしめる。この後、クレーン等によ
り可撓性吊部材を弛ませた状態で、作業者が揺動杆を揺
動させてその前端をパネルの上面から離反させれば、パ
ネルは拘束状態を解かれることとなり、これにより一枚
のパネルの敷込み作業が完了する。
【0010】尚、揺動杆の前端に弾性体を装着しておけ
ば、パネル上面との当接時に傷が付くことはなく、また
揺動杆の後端に握持部を設けておけば操作が容易に行え
ることとなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2に示すように、本考案に係るパネル
吊支工具1は、正面視がL字形に折曲形成された下受部
材2と、該下受部材2に対して所定寸法離間して平行配
置された上腕部材3と、前記両部材2,3の一端に固着
された連結部材4とを有する。そして、前記上腕部材3
の他端部には、支軸(揺動支点)5を介して上下揺動可
能に揺動杆6が取り付けられている。
【0012】この揺動杆6はパイプ状で長尺なものであ
って、その前端にゴム等でなる弾性体7が装着され、そ
の後端に作業者が手で握るための握持部材8が取付けら
れ、その長手方向中間部(略中央部)に前述の揺動支点
5が位置されている。そして、この揺動杆6の前端は、
下受部材2の前後方向中間部における上方に配置されて
いる。更に、この揺動杆6の揺動支点5よりも後方に
は、クレーン等により巻き上げ可能な可撓性吊部材(ワ
イヤーロープ等)に吊支されるリング状の吊支部材9が
取り付けられており、従って可撓性吊部材の巻き上げに
起因して吊支部材9が上動することにより、揺動杆6が
図1において反時計方向に、即ち、揺動杆6の前端が下
受部材2に当接する方向に揺動する。尚、前記下受部材
2の折曲部両側方には、補強用のL字形片2a,2aが
固着されていると共に、前記上腕部材3の長手方向略中
央部には、揺動杆6の図1に示す状態からの時計方向へ
の揺動、即ち、揺動杆6の前端が下受部材2と反対方向
へ揺動するのを阻止するストッパ10が固設されてい
る。
【0013】次に、上記構成からなるパネル吊支工具1
の使用方法について説明する。尚、このパネル吊支工具
1は、図4に示すように一枚のパネル11に対して二個
使用するのが最適であるが、同図に示すように一方の工
具1と他方の工具1とを左右対称とする必要はなく、全
く同一構成の工具1を2個使用しても何ら支障が生ずる
ものではない。
【0014】先ず、荷揚げに際しては、クレーン等によ
り巻き上げ可能なワイヤーロープ12を弛ませて図3に
鎖線で示すように揺動杆6を上腕部材3と平行に保持
し、このような状態でALC等のパネル11を上腕部材
3と下受部材2との間に挿入する。このような作業を行
うだけで荷揚げ準備が完了する。
【0015】次に、クレーン等を起動させてワイヤーロ
ープ12を巻き上げれば、吊支部材9の上動に伴って揺
動杆6が支軸5の回りに揺動し、図3に実線で示すよう
に揺動杆6の前端(弾性体7)がパネル11の上面に当
接する。このような状態からワイヤーロープ12が更に
巻き上げられることにより、パネル11は下受部材2と
揺動杆6とによって挟持された状態で吊り上げられる。
そして、この吊り上げられたパネル11は、クレーン等
により施工位置まで移送され、所定位置で荷降しが行わ
れる。
【0016】荷降しに際しては、例えば二階床梁の上で
待機している作業者が図4に示すような状態で揺動杆6
の握持部材8を握って位置決めを行い、この後、ワイヤ
ーロープ12を弛ませて揺動杆6を揺動させ、図3に鎖
線で示すように揺動杆6の前端(弾性体7)をパネル1
1の上面から離反させる。従って、図4に示すパネル1
1の長手方向両端縁部のみを夫々二本の床梁上に載置さ
せれば、当該工具1をパネル11から容易に取り外せる
こととなり、これにより荷降し作業が完了する。
【0017】尚、従来のように複数のパネルを一まとめ
にして床梁上の所定箇所に載置し且つ作業者がパネルを
一枚ずつ持ち運んで床梁に敷込んでいた場合に要する時
間が、パネル一枚に付き118秒であったのに対し、本
考案に係るパネル吊支工具1を使用してパネルを床梁に
敷込むようにした場合に要する時間は、パネル一枚に付
き55秒であり、従来の約半分の時間で作業が行えるも
のである。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、当該パネ
ル吊支工具の簡単な操作によりパネルの荷揚げ及び荷降
ろし作業が行えることとなり、作業能率の向上及び作業
時間の短縮化が図られることになる。また、従来のよう
に作業者がパネルを持って床梁上等を歩く必要がなくな
り、落下事故招来の恐れが回避されると共に、パネルと
床梁等との間に指を詰めるといった事故も未然に防止さ
れ、安全性の向上が図られることとなる。更に、パネル
吊支工具の取り付け時に、揺動杆の後端がパネルの取り
付け側の一方の側縁と反対側となる他方の側縁付近に延
出するので、作業者1人で揺動杆の後端を持って誘導作
業を安全且つ簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネル吊支工具の正面図である。
【図2】パネル吊支工具の斜視図である。
【図3】パネル吊支工具の使用状態を示す正面図であ
る。
【図4】パネル吊支工具の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図5】床梁の上にパネルを敷込む途中過程を示す斜視
図である。
【図6】床梁とパネルとの取付状態を示す拡大要部斜視
図である。
【図7】従来のパネルの荷揚げ状態の一例を示す斜視図
である。
【図8】従来のパネルの荷揚げ状態の他の例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 パネル吊支工具 2 下受部材 3 上腕部材 5 揺動支点 6 揺動杆 7 弾性体 8 握持部 9 吊支部材10 ストッパ 11 パネル 12 可撓性吊部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−94886(JP,U) 実開 昭59−165882(JP,U) 実開 昭56−162282(JP,U) 実公 昭44−27627(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルを下方より支持する下受部材と、
    該下受部材に連設され且つパネルの上方に配置される上
    腕部材と、該上腕部材にその中間部の揺動支点を介して
    上下動可能に取付けられた揺動杆とを有し、該揺動杆の
    前端を、前記下受部材の前後方向中間部上方に位置させ
    且つ前記下受部材によって支持されるパネルの上面に当
    接離反可能とすると共に、該揺動杆の揺動支点よりも後
    方に、可撓性吊部材に吊支される吊支部材を取付けたパ
    ネル吊支工具において、前記揺動杆がパイプ状で長尺に
    形成され、且つ、前記揺動支点を支点にしながらその前
    端が下受部材と反対方向へ揺動するのを阻止するストッ
    パが設けられたことを特徴とするパネル吊支工具。
  2. 【請求項2】 揺動杆の前端に弾性体を装着したことを
    特徴とする請求項1に記載のパネル吊支工具。
  3. 【請求項3】 揺動杆の後端に握持部を備えたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のパネル吊支工具。
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KR102004296B1 (ko) * 2018-01-15 2019-10-01 김윤태 수로관 운반용 클램프

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