JP3659695B2 - 壁パネルの配筋材移送装置 - Google Patents

壁パネルの配筋材移送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、壁パネルの配筋材移送装置に係り、例えば建物の外壁を形成する壁パネルを工場で生産する際、壁パネルの成型用型枠内に配筋材を配設するために利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、建物の外壁が、工場で生産される複数の壁パネルにより形成される場合がある。このような壁パネルは、コンクリートスラリを成型用型枠に打設して硬化させることにより成形される。
通常、この壁パネルは、壁パネルとしての十分な強度を確保するため、内部に配筋材が埋設されている。そして、この配筋材は、コンクリートスラリの打設前に予め成型用型枠内に配設されるようになっている。
【0003】
図6は、このような配筋材70を示すものである。
配筋材70は、金属の板材が格子状に組み合わされた主筋71と、この主金71の表裏両面に配設されたメッシュ筋72とを含んで構成されている。
【0004】
この配筋材70は、主筋71とメッシュ筋72とが工場内で溶接されることにより製作され、そして、この配筋材70は、送りラインで送られた後、コンクリートスラリ打設ラインで待機状態とされた成型用型枠内に配設するため、送りラインからコンクリートスラリ打設ラインに移送される。
【0005】
ところで、配筋材70を送りラインからコンクリートスラリ打設ラインに移送する移送装置は、配筋材70を吊り上げる複数のロッド状の吊り部材を有しており、配筋材70は、これら吊り部材の下端に吊るされて移送されるようになっている。
【0006】
具体的には、移送装置で配筋材70を移送する際、先ず、移送装置は、送りラインで送られてきた配筋材70の上方に自動的に位置し、各吊り部材が配筋材70の直上に位置するようになっている。
その後、作業者は、手作業により送りライン上の配筋材70を持ち上げるようにして吊り部材の下端に吊るし、この配筋材70を送りラインから浮かした状態に維持させる。
次いで、移送装置は、ホイスト等を作動させて配筋材70を移送に際して安全な高さまでさらに上昇させる。そして、移送装置は、配筋材70を上方に配設されたレールに沿って自動的にコンクリート打設ラインに移送する。
【0007】
以上のように、配筋材70の移送作業は、完全な自動化で行なわれるのではなく、一部作業者の手作業により行なわれることで、移送装置自体の設備コストを抑えつつ十分な作業効率が得られるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、配筋材70は大重量物であるため、作業者が手作業により配筋材70を持ち上げて吊り部材に吊るすことは容易ではないという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、作業者が手作業であっても配筋材を移送装置の吊り部材に容易に吊るすことができる壁パネルの配筋材移送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の壁パネルの配筋材移送装置は、壁パネルに埋設される配筋材を吊上げる複数の吊り部材を有し、この配筋材を移送する壁パネルの配筋材移送装置であって、二本の天井レールと、フレーム材を含んで平面井形状に構成され、各フレーム材の交差位置で天井レールに吊り下げられるとともに、天井レールに沿って移動可能な移送用枠組みと、この移送用枠組みに対して上下方向に移動可能に設けられるとともに四本のフレーム材を含んで構成された吊り込み用枠組みとを備え、これらの吊り部材は、前記吊り込み用枠組みに取り付けられ、かつ上下方向に伸縮自在であることを特徴とする。
【0011】
ここで、吊り部材は、外筒部材と、この外筒部材の内部に上部が摺動自在に挿入されたロッド部材と、これら外筒部材とロッド部材との間に配設された弾性体とを含んで構成されていることが望ましい。
【0012】
また、外筒部材には上下方向に沿って長孔が形成されているとともに、この外筒部材の下部には水平方向に延びたつば部が形成され、ロッド部材の上部には外筒部材の長孔から突出したピン部材が設けられ、このピン部材とつば部との間には圧縮バネが配設されていることが望ましい。
【0013】
以上において、吊り部材が吊り込み用枠組みの互いに平行配設された少なくとも一対のフレーム材に取り付けられていることが望ましい。
【0014】
そして、このような場合には、一対のフレーム材に取り付けられた吊り部材は、これらフレーム材の長手方向に沿って移動自在であり、かつ、フレーム材の長手方向に沿った水平軸と長手方向に対して直角な水平軸とを中心に回動自在になっていることが望ましい。
【0015】
【作用】
このような本発明においては、移送装置の吊り部材が上下方向に伸縮自在になっているため、作業者が吊り部材を伸ばした後、この吊り部材の先端を配筋材に引っ掛けて若干縮めれば、作業者は、配筋材を吊り部材で簡単に係止し、配筋材をこの吊り部材に容易に吊るすことが可能になる。
【0016】
ここで、吊り部材を、外筒部材と、この外筒部材の内部に上部が摺動自在に挿入されたロッド部材と、これら外筒部材とロッド部材との間に配設された弾性体とを含んで構成した場合には、作業者がロッド部材を引っ張り出した状態でその先端を配筋材に引っ掛ければ、ロッド部材が弾性体の弾性力で外筒部材の内部に自動的に戻ろうとするため、吊り部材を若干縮める操作が自動的に行なわれるようになり、作業者は、配筋材を吊り部材でより簡単に係止し、配筋材をこの吊り部材にさらに容易に吊るすことが可能になる。
【0017】
また、外筒部材に上下方向に沿って長孔を形成し、この外筒部材の下部に水平方向に延びたつば部を形成し、ロッド部材の上部に外筒部材の長孔から突出したピン部材を設け、このピン部材とつば部との間に圧縮バネを配設した場合には、作業者がロッド部材を下方に引っ張ると、ピン部材とつば部との間の圧縮バネが圧縮されながらロッド部材が引き出され、さらに、作業者がロッド部材を配筋材に引っ掛ければ、圧縮された圧縮バネがピン部材を上方に押動するように作用し、ロッド部材が外筒部材の内部に自動的に戻ろうとするため、前述と同様に、作業者は、配筋材を吊り部材でより簡単に係止し、配筋材をこの吊り部材にさらに容易に吊るすことが可能になる。そして、弾性体を圧縮バネとすることで構造も簡単になる。
【0018】
以上において、吊り部材の上方に、四本のフレーム材を含んで構成した枠組みを配設し、吊り部材を枠組みの互いに平行配設された少なくとも一対のフレーム材に取り付けた場合には、作業者は、枠組み一つを上下動させることにより全ての吊り部材を同時に配筋材の直上に位置させることが可能になり、配筋材を吊り部材に効率よく吊るすことが可能になる。また、配筋材を各フレーム材の方向から安定した状態で吊るすことが可能になる。
【0019】
さらに、一対のフレーム材に取り付けられた吊り部材を、これらフレーム材の長手方向に沿って移動自在にし、かつ、フレーム材の長手方向に沿った水平軸と長手方向に対して直角な水平軸とを中心に回動自在にした場合には、配筋材における吊り部材の直下位置にこの吊り部材に係止される適当な部位が無い時でも、作業者は、吊り部材を任意な位置に移動、あるいは任意な角度で回動させることにより、吊り部材を直下位置以外の任意な位置で配筋材に確実に係止可能になり、配筋材をこの吊り部材に確実に吊るすことが可能になる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る移送装置10の概略全体を示す平面図であって、この移送装置10が互いに並設された送りライン1とコンクリートスラリ打設ライン2とに掛け渡されて配置された状態を示すものである。
【0021】
ここで、送りライン1は、図5で示した配筋材70を所定位置に送るラインであって、図中矢印Aの方向に作動する一対のベルトコンベア3を有している。
ただし、この図1においては、送りライン1の終了部分のみが示されており、この終了部分では、図中二点鎖線で示すように、完成した配筋材70がベルトコンベア3上で待機状態とされている。
【0022】
コンクリートスラリ打設ライン2は、成型用型枠4にコンクリートスラリを打設するラインであって、この成型用型枠4を搬送させるため、送りライン1と同様なベルトコンベア3を有している。
ところで、本来このコンクリートスラリ打設ライン2は、図中左側の前工程と図中右側の後工程とに連続しているものであるが、この図1においては、コンクリートスラリ打設ライン2の途中部分のみが図示されており、成型用型枠4がこの途中部分で待機状態とされている。
【0023】
そして、このような送りライン1、コンクリートスラリ打設ライン2においては、各々配筋材70、成型用型枠4は、ベルトコンベア3が作動中であっても、例えば各ラインに設けられた図示略のストーパ等により所定位置で所定時間待機状態に維持されるか、あるいは、所定位置まで搬送されると、作動中のベルトコンベア3がセンサ等の働きにより自動的に停止され、所定位置で所定時間待機状態に維持されるようになっている。
【0024】
なお、ベルトコンベア3は、例えば作動方向の両端側に設けられた一対のプーリと、これらのプーリに掛け渡されたベルトと、これら一対のプーリのうちの一方を駆動するモータとを含んで構成される一般的なものである。
【0025】
さて、移送装置10は、送りライン1とコンクリートスラリ打設ライン2との上方に跨って配設された一対の天井レール11と、この天井レール11に移動自在に取り付けられた装置本体12とを含んで構成されている。
【0026】
これら天井レール11は、送りライン1において配筋材70が待機状態とされている位置と、コンクリート打設ライン2において成型用型枠4が待機状態とされている位置とを結ぶように配設されたものであり、例えば断面H形の鋼材が工場の天井から吊られたものである。
【0027】
装置本体12は、図2に示すように、天井レール11に移動自在(図中矢印B)に取り付けられた移送部13と、この移送部13にホイスト14を介して上下動自在(図中矢印C)に吊り下げられた吊り込部15とからなっている。
【0028】
移送部13は、断面コ字形のフレーム材16を含んで構成された平面井形状の移送用枠組み17を備え、各フレーム材16の交差位置には、上方に延びた吊り部材18が固設されている。これら吊り部材18の上端には、走行体19が取り付けられている。
【0029】
また、移送用枠組み17を構成するフレーム材16のうちのフレーム材16Aには、別の走行体20が取り付けられており、この走行体20の内部には、図示略のモータが内蔵されて車輪20Aが駆動されるようになっている。
【0030】
そして、これらの走行体19、20が天井レール11を走行可能に設けられており、走行体20の車輪20Aを正転あるいは逆転駆動させると、走行体19の車輪19Aが補助輪として機能し、前述したように、装置本体12が天井レール11に沿って移動するようになっている。
【0031】
一方、吊り込部15は、断面H形の大小のフレーム材21、22を含んで構成された平面井形状の吊り込み用枠組み23を備え、この吊り込み用枠組み23の互いに対向する一対のフレーム材21には、長手方向に沿って吊り部材24が複数取り付けられている(ここでは、各一個のみを図示)。
【0032】
また、吊り込部15は、移送部13からイスト14でつられているため、このホイスト14の操作により、吊り込み用枠組み23に取り付けられた吊り部材24も上下方向に移動するようになっている。
【0033】
図3は、吊り部材24を拡大して示したものであり、この吊り部材24は、上部に配設された走行体25と、走行体25の下方に配設された吊り具26と、この吊り具26の下方に取り付けられた外筒部材27と、この外筒部材27の内部に上部が摺動自在に挿入されたロッド部材28と、これらの外筒部材27とロッド部材28との間に配設された弾性体である一本の圧縮バネ29とを含んで構成されており、外筒部材27内でのロッド部材28の摺動により上下方向に伸縮自在になっている。
【0034】
走行体25は、互いに対向して配設された一対のケーシング部材25Aを備えており、各ケーシング部材25Aには、二個の車輪25Bが内設されている。これにより、吊り部材24は、フレーム材21の長手方向に沿って移動自在になっている(図中矢印D)。
また、各ケーシング部材25A間には、フレーム材21の長手方向に対して直角な水平軸である一本の軸材25Cが取り付けられている。
【0035】
吊り具26は、下方側が開口とされたコ字形の基部26Aと、この基部26Aの上面から垂直に延びた延部26Bとからなり、延部26Bの上部側には、図示略の軸孔が形成され、この軸孔には、走行体25の軸材25Cが挿通されている。これにより、吊り部材24は、吊り具26よりも下方側において、フレーム材21の長手方向に沿った軸材25Cを中心に回動自在になっている(図中矢印E)。
また、基部26Aの下部にはコ字形の開口部分を横切って、フレーム材21の長手方向に沿った軸材26Cが取り付けられている。
【0036】
図4にも示すように、外筒部材27は、例えば鋼管等を所定の長さ寸法に切断して製作されたものであり、外筒部材27の上部には軸孔27Aが形成され、この軸孔27Aには、吊り具26の軸材26Cが挿通されている。これにより、吊り部材24は、外筒部材27よりも下方側において、フレーム材21の長手方向に対して直角な軸材26Cを中心に回動自在になっている(図中矢印F)。
また、外筒部材27には、上下方向に沿って長孔27Bが形成されているとともに、外筒部材27の下部には、水平方向に延びたつば部27Cが形成されている。
【0037】
図3に戻って、ロッド部材28は、上部が外筒部材27内に挿入される挿入部28Aと、挿入部28Aの下端に固着されたアーム部28Bとを含んで構成され、この挿入部28Aは、外筒部材27の内径寸法よりも若干小さい外形寸法を有する鋼管等からなり、アーム部28Bは、下端に向かって先細りとされた板材等からなっている。このアーム部28Bの下部には、水平方向に突出した係止部材28Cが取り付けられており、この係止部材28Cにより、図示略の配筋材を係止するようになっている。
【0038】
また、図4にも示すように、ロッド部材28の上部には、外筒部材27の長孔27Bから水平方向に突出したピン部材28Dが設けられており、圧縮バネ29が、このピン部材28Dと外筒部材27のつば部27Cとの間に、この外筒部材27を巻くように配設されている。
【0039】
次ぎに、図5に基づいて配筋70を移送する作業とともに、移送装置10の作用を説明する。
先ず、自動制御により、移送装置10における走行体20の車輪20Aが駆動し、装置本体12が配筋材70の上方に位置する。その後、ホイスト14が作動して吊り込部15が降下し、吊り部材24の下端が配筋材70の直上に位置する。
【0040】
次いで、作業者が手作業により吊り部材24におけるロッド部材28のアーム部28B等を引っ張り、ピン部材28Dとつば部27Cとの間の圧縮バネ29を圧縮させながらロッド部材28を下方に引き出す。
そして、ロッド部材28の下部に設けられた係止部28Cを配筋材70の上方から内部に潜らせ、この係止部28Cを配筋材70の任意な部分に引っ掛ける。
【0041】
引っ掛けた後、作業者がアーム部28Bから手を放すと、ロッド部材28のピン部材28Dは、圧縮された圧縮バネ29の作用により上方に押動され、ロッド部材28は、配筋材70の重量と圧縮バネ29のバネ力とのバランスにより、所定の量だけ戻される。
これにより、配筋材70は、ロッド部材28の下部に設けられた係止部材28Cに係止されたまま送りライン1から浮き上がった状態に吊るされる。つまり、図5に示された状態になる。
【0042】
この状態において、再び自動制御により、移送装置10のホイスト14が作動して吊り込部15がを元の高さ位置に戻り、配筋70が移送可能な高さに位置される。
さらに、走行体20の車輪20Aが駆動し、配筋材70が図示略のコンクリート打設ラインで待機状態とされた成型用型枠の上方に自動的に移送される。
そして、ホイスト14により吊り込部15が降下し、配筋材70が成型用型枠内に配置される。
【0043】
最後に、作業者が手作業によりアーム部28Bを再度下方に引き出して配筋材70に係止されている吊り部材24を外す。
【0044】
このような本実施例によれば以下のような効果がある。
すなわち、移送装置10の吊り部材24が外筒部材27とロッド部材28とにより上下方向に伸縮自在になっているため、作業者は、吊り部材24を伸ばしてこの吊り部材24の先端を配筋材70に引っ掛けた後、吊り部材24を若干縮めるという簡単な操作により、吊り部材24で配筋材70を間単に係止でき、手作業でも配筋材70を容易に吊るすことができる。
【0045】
また、吊り部材24は、外筒部材27と、この外筒部材27の内部に上部が摺動自在に挿入されたロッド部材28と、これら外筒部材27とロッド部材28との間に配設された弾性体である圧縮バネ29とを含んで構成されているため、作業者は、ロッド部材28を引っ張り出した状態でその先端を配筋材70に引っ掛ければよく、ロッド部材28が圧縮バネ29の作用で外筒部材27の内部に自動的に戻ろうとするため、吊り部材24を若干縮める操作が自動的に行なわれ、吊り部材24で配筋材70をより簡単に係止でき、配筋材70をさらに容易に吊るすことができる。
【0046】
そして、弾性体として圧縮バネ29を使用しているため、外筒部材27の下部にはつば部27Cを設け、ロッド部材28の上部にはピン部材28Dを設けるだけでよく、構造を簡単にでき、吊り部材24の製作コストも安価にできる。
【0047】
さらに、吊り部材24の上方には、フレーム材21、22を含んで構成された吊り込み用枠組み23が配設されているため、作業者は、吊り込み用枠組み23をホイスト14で上下動させるだけで全ての吊り部材24を同時に配筋材70の直上に位置させることができるため、配筋材70を吊り部材24に効率よく吊るすことができる。
【0048】
また、吊り部材24が吊り込み用枠組み23の互いに平行配設された一対のフレーム材21に取り付けられているため、作業者は、配筋材70を各フレーム材21の方向から安定した状態で吊るすことができる。
【0049】
一対のフレーム材21に取り付けられた吊り部材24は、これらフレーム材21の長手方向に沿って移動自在であり、かつ、そのフレーム材21の長手方向に沿った水平軸である軸材26Cと、長手方向に対して直角な水平軸である軸材25Cとを中心に回動自在になっているため、配筋材70における吊り部材24の直下位置にこの吊り部材24が係止される適当な部位が無い時でも、作業者は、吊り部材24を任意な位置に移動、あるいは任意な角度で回動させることにより、吊り部材24を直下位置以外の任意な位置で配筋材70に確実に係止することができ、配筋材70を吊り部材24に確実に吊るすことができる。
【0050】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では水平軸である軸材25C、26Cが、吊り部材24の上部側に配設された走行体25、吊り具26に設けられていたが、例えば、外筒部材27の上部と走行体25とをユニバーサルジョイント等を介して接続してもよく、このような場合には、吊り部材24を配筋材70の任意な箇所へスムーズに位置させることができる。
【0051】
また、前記実施例では、吊り部材24が一方の一対のフレーム材21にのみ取り付けられていたが、例えば他方の一対のフレーム材22にも取り付けてよく、あるいは、フレーム材21と同様な中間フレーム材をフレーム材22の長手方向の途中に掛け渡しておき、吊り部材24をこの中間フレーム材にも取り付けてもよく、吊り部材24の取付位置は、その実施にあたり適宜決められてよい。
【0052】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明によれば、移送装置の吊り部材が上下方向に伸縮自在になっているため、配筋材を吊り部材で簡単に係止し、配筋材をこの吊り部材に容易に吊るすことがきるという効果がある。
【0053】
また、吊り部材を、外筒部材と、この外筒部材の内部に上部が摺動自在に挿入されたロッド部材と、これら外筒部材とロッド部材との間に配設された弾性体とを含んで構成した場合には、ロッド部材は、配筋材に引っ掛けられた後、弾性体の弾性力により外筒部材の内部に自動的に戻ろうとするため、作業者は、配筋材を吊り部材でより簡単に係止でき、配筋材をこの吊り部材にさらに容易に吊るすことができるという効果がある。
【0054】
そして、外筒部材に上下方向に沿って長孔を形成し、この外筒部材の下部に水平方向に延びたつば部を形成し、ロッド部材の上部に長孔から突出したピン部材を設け、このピン部材とつば部との間に圧縮バネを配設した場合には、弾性体を圧縮バネとすることで構造も簡単になり、吊り部材を安価に製作できるという効果もある。
【0055】
さらに、吊り部材の上方に、四本のフレーム材を含んで構成した枠組みを配設し、吊り部材を枠組みの互いに平行配設された少なくとも一対のフレーム材に取り付けた場合には、作業者は、全ての吊り部材を同時に配筋材の直上に位置させることができるため、配筋材を吊り部材に効率よく吊るすことができ、配筋材を各フレーム材の方向から安定した状態で吊るすこともできるという効果がある。
【0056】
そして、一対のフレーム材に取り付けられた吊り部材を、これらフレーム材の長手方向に沿って移動自在にし、かつ、フレーム材の長手方向に沿った水平軸と長手方向に対して直角な水平軸とを中心に回動自在にした場合には、配筋材における吊り部材の直下位置にこの吊り部材に係止される適当な部位が無い時でも、作業者は、吊り部材を任意な位置に移動、あるいは任意な角度で回動させることにより、吊り部材を直下位置以外の任意な位置で配筋材に確実に係止でき、配筋材を吊り部材に確実に吊るすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る移送装置の概略全体を示す平面図である。
【図2】図1におけるII-II線断面図である。
【図3】前記移送装置を構成する吊り部材を示す斜視図である。
【図4】前記吊り部材の要部を示す断面図である。
【図5】前記移送装置に配筋材が吊られた状態を示す正面図である。
【図6】前記配筋材を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 配筋材移送装置である移送装置
21 フレーム材
23 枠組みである吊り込み用枠組み
24 吊り部材
25C、26C 水平軸である軸材
27 外筒部材
27B 長孔
27C つば部
28 ロッド部材
28D ピン部材
29 弾性体である圧縮バネ
70 配筋材

Claims (5)

  1. 壁パネルに埋設される配筋材を吊上げる複数の吊り部材を有し、この配筋材を移送する壁パネルの配筋材移送装置であって、二本の天井レールと、フレーム材を含んで平面井形状に構成され、前記各フレーム材の交差位置で前記天井レールに吊り下げられるとともに、前記天井レールに沿って移動可能な移送用枠組みと、この移送用枠組みに対して上下方向に移動可能に設けられるとともに四本のフレーム材を含んで構成された吊り込み用枠組みとを備え、前記吊り部材は、前記吊り込み用枠組みに取り付けられ、かつ上下方向に伸縮自在であることを特徴とする壁パネルの配筋材移送装置。
  2. 請求項1に記載された壁パネルの配筋材移送装置において、前記吊り部材は、外筒部材と、この外筒部材の内部に上部が摺動自在に挿入されたロッド部材と、これら外筒部材とロッド部材との間に配設された弾性体とを含んで構成されていることを特徴とする壁パネルの配筋材移送装置。
  3. 請求項2に記載された壁パネルの配筋材移送装置において、前記外筒部材には上下方向に沿って長孔が形成されているとともに、この外筒部材の下部には水平方向に延びたつば部が形成され、前記ロッド部材の上部には前記外筒部材の前記長孔から突出したピン部材が設けられ、このピン部材と前記つば部との間には圧縮バネが配設されていることを特徴とする壁パネルの配筋材移送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載された壁パネルの配筋材移送装置において、前記吊り部材が前記吊り込み用枠組みの互いに平行配設された少なくとも一対の前記フレーム材に取り付けられていることを特徴とする壁パネルの配筋材移送装置。
  5. 請求項4に記載された壁パネルの配筋材移送装置において、前記一対のフレーム材に取り付けられた前記吊り部材は、これらフレーム材の長手方向に沿って移動自在であり、かつ、前記長手方向に沿った水平軸と前記長手方向に対して直角な水平軸とを中心に回動自在になっていることを特徴とする壁パネルの配筋材移送装置。
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