JP2541822Y2

JP2541822Y2 - 手押式台車

Info

Publication number: JP2541822Y2
Application number: JP1990119983U
Authority: JP
Inventors: 昌眞中田; 雅計角山; 誠一柴山; 太郎岡本; 勝美立川
Original assignee: Denki Kogyo Co Ltd; Fujita Corp
Current assignee: Denki Kogyo Co Ltd; Fujita Corp
Priority date: 1990-11-16
Filing date: 1990-11-16
Publication date: 1997-07-23
Anticipated expiration: 2005-11-16
Also published as: JPH0475769U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は荷物を載置して移送する手押式台車に関す
る。

（従来の技術）従来の手押式台車は手押用のハンドルが設けられた基
台と、基台を走行可能に支持する車輪とからなり、基台
の上に荷物を載置し、ハンドルを押すことで荷物の運搬
を行なっている。

（考案が解決しようとする課題）そのため、従来の手押式台車では荷物を運ぶための機
能しか有さないため、例えば、荷物置場から荷物を基台
上へ移し変える際、或は基台外へ荷物を移し変える際、
複数の作業員による手作業か、或はフォークリフト等の
荷役機械を用いなければならず、特に重量の大きい荷物
の移し変えを簡単に行なえない問題があった。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、重量の
大きい荷物であっても、複数の作業員や荷役機械を要す
ることなく簡単に荷物の移し変えを行なえる手押式台車
を提供するにある。

（課題を解決するための手段）前記目的を達成するため本考案に係る手押式台車は、
手押用のハンドルが設けられた基台と、前記基台を走行
可能に支持する車輪と、前記基台上でその移送方向が互
いに直交した向きで配置された第１ローラコンベア及び
第２ローラコンベアと、前記第１ローラコンベア及び第
２ローラコンベアの一方を他方のローラコンベアより上
昇または下降させていずれか一方のローラコンベアを荷
物の載置移送用として選択する昇降手段と、前記第１ロ
ーラコンベア及び第２ローラコンベアを駆動する駆動手
段と、前記ハンドルに設けられたスイッチパネルと、前
記スイッチパネルを操作することにより前記駆動手段を
制御して、前記荷物の載置移送用に選択された一方のロ
ーラコンベアを駆動し荷物を基台上に移送載置するとと
もに、荷物の搬出方向に応じて前記昇降手段によりいず
れか一方のローラコンベアを荷物の載置移送用に選択し
た段階で、前記スイッチパネルを操作することにより前
記駆動手段を制御して前記基台上に移載された荷物を基
台外へ搬出する制御手段とを備えたことを特徴とする。

また、本考案は、請求項１記載の手押式台車におい
て、前記基台に該基台上への荷物の移載及び該基台から
の荷物の搬出を検出するセンサを設け、このセンサが基
台上への荷物の移載または基台からの荷物の搬出を検出
した時に前記駆動手段によるローラコンベアを自動的に
停止する構成にしたことを特徴とする。

また、本考案は、請求項１記載の手押式台車におい
て、前記手押用のハンドルは基台に着脱可能に設けられ
ているものである。

（作用）本考案においては、基台への荷物の搬入方向に応じて
昇降手段を操作することにより、いずれか一方のローラ
コンベアを荷物の載置移送用に切り替え、そして、荷物
の載置移送用に切り替えたローラコンベアの駆動手段を
スイッチパネルの操作で駆動制御することにより、荷物
を基台上に搬入載置する。さらに、荷物の搬出方向に応
じて昇降手段によりいずれか一方のローラコンベアを荷
物の載置移送用に選択した段階で、スイッチパネルの操
作で駆動手段を駆動制御することにより、基台上に移載
された荷物を希望する方向へ基台から基台外へ搬出す
る。

従って、複数の作業員や荷役機械を要することなく簡
単に荷物の移し変えを行なえ、特に荷物の重量が大きい
場合に移し変えに好適となる。

また、本考案においては、センサが基台上への荷物の
移載または基台からの荷物の搬出を検出した時にローラ
コンベアを停止制御することにより、スイッチパネルを
操作しなくとも荷物を移し変えた後のローラコンベアを
自動的に停止することができる。

また、本考案においては、ハンドルの取り付け箇所を
変えて簡単に台車の搬送方向を変えることができ、ま
た、ハンドルを外してパレットとして使用することも可
能になる。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

まず、第11図及び第12図を参照して本実施例に係る手
押式台車の概略から説明する。

第11図は手押式台車の平面図、第12図は同側面図を示
す。

51は手押式台車で、手押式台車51は手押用のハンドル
53が設けられた基台１と、基台１を走行可能に支持する
四つの車輪２と、基台１上でその移送方向が互いに直交
した向きで配置された一対のＸ軸ローラコンベア（第１
ローラコンベア）3,4及び一対のＹ軸ローラコンベア
（第２ローラコンベア）14,15等を備える。

基台１は長方形状で、第３図及び第７図に示すように
車輪２がその四隅に取り付けられている。

この車輪２はロック可能であり、これによって床面に
定置できるようにしてある。また、車輪２を基台１内に
収容可能にし、これによって基台１自体を床面に定置で
きるようにしても良い。

車輪２は少なくとも三つ以上設ければ足り、車輪の方
向を固定するストッパや、或は、走行レベルや坂に対し
て荷を安定させたまま走行できるように上下スライド機
構を設け、この上下スライド機構で車輪２を支持するよ
うにしても良い。

ハンドル53は基台１を構成する縦辺，横辺の何れの箇
所にも着脱可能に配設され、ハンドル53の取り付け箇所
を変えることにより簡単に搬送方向が変えられるように
してある。この実施例では、第12図に示すように、基台
１の各辺にハンドル53の先端53−１が嵌脱される孔１−
１が設けられている。

基台１の上面には、第１図及び第２図に示すように基
台１のＹ軸方向の前後端に位置して１対のＸ軸ローラコ
ンベア3,4（第１ローラコンベア）が平行に配置されて
いる。

前後のＸ軸ローラコンベア3,4は、昇降枠301,401と、
この各昇降枠301,401にその長手方向に沿って回転可能
に軸支した複数のローラ302,402とから構成され、昇降
枠301,401の両端は連結ロッド303,403によって一体に連
結されている。

また、Ｘ軸ローラコンベア3,4の相対応する一組のロ
ーラ302と402との軸間は回転伝達軸304により連結され
ている。

５はＸ軸ローラコンベア3,4を駆動する正逆転可能な
減速ギヤ付きの直流モータである。

この直流モータ５の回転軸に取り付けたスプロケット
5aと基台１上に設けた中間スプロケット６間には、第１
図〜第３図に示すようにチェーン７が巻き掛けられ、更
に中間スプロケット６と同軸のスプロケット８とローラ
302の軸302aに取り付けたスプロケット９間にはチェー
ン10が巻き掛けられている。

また、Ｘ軸ローラコンベア３の各ローラ302と同軸に
設けた各スプロケット305間には、第１図，第２図及び
第４図に示すように昇降枠301に取り付けた複数のガイ
ドスプロケット306を介してチェーン307が巻き掛けられ
ている。

同様にしてＸ軸ローラコンベア４の各ローラ402と同
軸に設けた各スプロケット405間には、昇降枠401に取り
付けた複数のガイドスプロケット406を介してチェーン4
07が巻き掛けられている。

第１図において、各Ｘ軸ローラコンベア3,4は１対ず
つの昇降機構11,12を有し、この昇降機構11,12は各ロー
ラコンベア3,4を水平にかつ同時に昇降させ、上昇端に
ある時は後述するＹ軸ローラコンベアより上方に位置す
る。

Ｘ軸ローラコンベア３側の１対の昇降機構11は、第１
図及び第４図に示すように一端を基台１に回動可能に軸
支し、他端を昇降枠301に連結した昇降レバー11a,11a
と、基台１に回転可能に取り付けた軸11b,11bに固定し
たカム11c,11cと、昇降レバー11a,11aの昇降枠301との
連結軸に取り付けられ対応するカム11c,11cと結合する
カムフォーロアー11d,11dを備え、軸11bと11b間はレバ
ー11e,11eを介してロッド11fにより連結されている。

また、Ｘ軸ローラコンベア４側の１対の昇降機構12
は、第１図，第５図及び第６図に示すように一端を基台
１に回転可能に軸支し、他端を昇降枠401に連結した昇
降レバー12a,12aと基台１に回転可能に取り付けた軸11
b,12bに固定したカム12c,12cと、昇降レバー12a,12aの
昇降枠401との連結軸に取り付けられ対応するカム12c,1
2cと係合するカムフォロアー12d,12dを備え、軸11bと12
b間はレバー12e,12eを介してロッド12fにより連結さ
れ、更に軸11bの一端部には、各昇降機構11,12を同時に
昇降動作させる操作機構，例えば手動のハンドル13が取
り付けられている。

第１図及び第２図において、基台１の上面には、基台
１のＸ軸方向の左右端に位置して１対のＹ軸ローラコン
ベア14,15（第２ローラコンベア）が平行に配置されて
いる。

左右のＹ軸ローラコンベア14,15は、基台１上に回転
可能に軸支した複数個のローラ141,151を備え，基台１
の前部側に位置するローラ141と151の軸間は回転伝達軸
16により連結されている。

17はＹ軸ローラコンベア14,15を駆動する正逆転可能
な減速ギヤ付きの直流モータである。

この直流モータ17の回転軸に取り付けたスプロケット
17aと基台１に設けた中間軸18に取り付けたスプロケッ
ト19間には、第８図，第９図に示すようにチェーン20が
巻き掛けられ、更に中間軸18に取り付けたスプロケット
21と右側Ｙ軸ローラコンベア15の任意の１つのローラ15
1の軸に取り付けたスプロケット22間にはチェーン23が
巻き掛けられている。

また、右側Ｙ軸ローラコンベア15の各ローラ151と同
軸に設けた各スプロケット152間には、ガイドスプロケ
ット153を介してチェーン154がエンドレスに巻き掛けら
れている。

同様にして、左側Ｙ軸ローラコンベア14の各ローラ14
1と同軸に設けた各スプロケット142間には、第１図，第
２図及び第７図に示すようにガイドスプロケット143を
介してチェーン144がエンドレスに巻き掛けられてい
る。

第１図及び第２図において、24は直流モータ5,17を駆
動する蓄電池で、第10図に示すように制御回路30の出力
側に直流モータ5,17が接続され、ハンドル53に設けたス
イッチパネル53Aの操作で直流モータ５或は17の正逆転
駆動がなされる。

次に、作用について説明する。

例えば、第１図の矢印Ａ方向から荷物を基台１上に移
し変える場合には、ハンドル13を操作してＸ軸ローラコ
ンベア3,4を下降させておき、スイッチパネル53Aの操作
で直流モータ17によりＹ軸ローラコンベア14,15を駆動
し、荷物が基台１上に移し変えられたならば、スイッチ
パネル53Aの操作で直流モータ17を停止し,Y軸ローラコ
ンベア14,15により荷物を受ける。この場合、第１図及
び第２図に示すようにセンサ25を設け、全てのセンサ25
が荷物を感知することで直流モータ17を自動的に停止さ
せるようにしてもよい。

また、基台１上にある荷物を、第１図の矢印Ｂ方向に
移し変える場合には、スイッチパネル53Aの操作で再度
Ｙ軸ローラコンベア14,15を駆動し、荷物が基台外に移
し変えられたならば、直流モータ17を停止させる。この
場合、全てのセンサ25が荷物を感知しなくなったならば
直流モータ17を自動的に停止させるようにしてもよい。
尚、第１図の矢印Ａ方向、Ｂ方向とは逆方向に荷物を移
し変える場合には、スイッチパネル53Aの操作で直流モ
ータ17を逆転させて行なう。

また、ハンドル51とは反対に位置する基台１部分から
荷物を基台１上に移し変える場合（この場合の荷物の移
送方向を第１図の矢印Ｄで示す）には、ハンドルを13を
操作してＸ軸ローラコンベア3,4を上昇させておき、ス
イッチパネル53Aの操作で直流モータ５によりＸ軸ロー
ラコンベア3,4を駆動し、荷物が基台１上に移し変えら
れたならば、スイッチパネル53Aの操作で直流モータ５
を停止し、Ｘ軸ローラコンベア3,4により荷物を受け
る。この場合、前記と同様に全てのセンサ25が荷物を感
知することで直流モータ５を自動的に停止させるように
してもよい。

また、基台１上にある荷物を、第１図の矢印Ｃ方向に
移し変える場合には、スイッチパネル53Aの操作で直流
モータ５を逆転してＸ軸ローラコンベア3,4を逆転駆動
し、荷物が基台外に移し変えられたならば、直流モータ
５を停止させる。この場合、全てのセンサ25が荷物を感
知しなくなったならば直流モータ５を自動的に停止させ
るようにしてもよい。

尚、上記実施例では、Ｘ軸及びＹ軸ローラコンベアを
別々のモータで駆動する場合について述べたが、１台の
モータにより走行駆動できる方式としても良い。

また、Ｘ軸またはＹ軸方向のローラコンベアを昇降さ
せる手段は上記実施例の構成のものに限定されない。

また、実施例ではＸ軸及びＹ軸ローラコンベアをモー
タで駆動した場合について説明したが、モータを設けな
い場合であっても、空転可能なローラコンベアにより荷
物の移し変えを簡単に行なうことができる。この場合に
は、荷物の運搬時に、荷物が空転可能なローラコンベア
により基台から落下しないように、落下防止枠を基台に
着脱可能に設けたり、或は、ローラコンベアにブレーキ
機構を付設する等すればよい。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、基台への荷物の
搬入方向に応じて昇降手段を操作することにより、いず
れか一方のローラコンベアを荷物の載置移送用に切り替
えることができ、そして、荷物の載置移送用に切り替え
たローラコンベアの駆動手段をスイッチパネルの操作で
駆動制御することにより、荷物を基台上に搬入載置する
ことができ、さらに、荷物の搬出方向に応じて昇降手段
によりいずれか一方のローラコンベアを荷物の載置移送
用に選択した段階で、スイッチパネルの操作で駆動手段
を駆動制御することにより、基台上に移載された荷物を
希望する方向へ基台から基台外へ搬出することができ
る。

また、本考案によれば、センサが基台上への荷物の移
載または基台からの荷物の搬出を検出した時にローラコ
ンベアを停止制御することにより、スイッチパネルを操
作しなくとも荷物を移し変えた後のローラコンベアを自
動的に停止することができる。

また、本考案によれば、ハンドルの取り付け箇所を変
えて簡単に台車の搬送方向を変えることができ、また、
ハンドルを外してパレットとして使用することも可能に
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る手押式台車の要部の平面図、第２
図は一部を省略して示す平面図、第３図は第１図のIII
−III線に沿う断面図、第４図は第１図のIV−IV線に沿
う断面図、第５図は後端側Ｘ軸ローラコンベアの昇降機
構部の平面図、第６図は第５図のVI−VIに沿う断面図、
第７図は第１図のVII−VII線に沿う断面図、第８図は第
１図のVIII−VIII線に沿う断面図、第９図は第１図のIX
−IX線に沿う端面図、第10図は直流モータの制御ブロッ
ク図、第11図は手押式台車の概略平面図、第12図は同側
面図である。尚図中１は基台、２は自在車輪、3,4はＸ軸ローラコン
ベア、5,17は直流モータ、11,12は昇降機構、14,15はＹ
軸ローラコンベア、25はセンサ、30は制御回路、51は手
押式台車、53はハンドルである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者柴山誠一東京都渋谷区千駄ヶ谷４丁目６番15号フジタ工業株式会社内 (72)考案者岡本太郎東京都渋谷区千駄ヶ谷４丁目６番15号フジタ工業株式会社内 (72)考案者立川勝美東京都杉並区高円寺南１―５―13 (56)参考文献特開昭59−75846（ＪＰ，Ａ) 実開昭62−201145（ＪＰ，Ｕ) 実開昭61−196867（ＪＰ，Ｕ) 実開平１−58367（ＪＰ，Ｕ) 特公昭39−4912（ＪＰ，Ｂ１)

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】手押用のハンドルが設けられた基台と、前記基台を走行可能に支持する車輪と、前記基台上でその移送方向が互いに直交した向きで配置
された第１ローラコンベア及び第２ローラコンベアと、前記第１ローラコンベア及び第２ローラコンベアの一方
を他方のローラコンベアより上昇または下降させていず
れか一方のローラコンベアを荷物の載置移送用として選
択する昇降手段と、前記第１ローラコンベア及び第２ローラコンベアを駆動
する駆動手段と、前記ハンドルに設けられたスイッチパネルと、前記スイッチパネルを操作することにより前記駆動手段
を制御して、前記荷物の載置移送用に選択された一方の
ローラコンベアを駆動し荷物を基台上に移送載置すると
ともに、荷物の搬出方向に応じて前記昇降手段によりい
ずれか一方のローラコンベアを荷物の載置移送用に選択
した段階で、前記スイッチパネルを操作することにより
前記駆動手段を制御して前記基台上に移載された荷物を
基台外へ搬出する制御手段と、を備えたことを特徴とする手押式台車。
【請求項２】前記基台に該基台上への荷物の移載及び該
基台からの荷物の搬出を検出するセンサを設け、このセ
ンサが基台上への荷物の移載または基台からの荷物の搬
出を検出した時に前記駆動手段によるローラコンベアを
自動的に停止する構成にしたことを特徴とする請求項１
記載の手押式台車。
【請求項３】前記手押用のハンドルは基台に着脱可能に
設けられている請求項１記載の手押式台車。