JP2541508Y2 - 配光可変型前照灯 - Google Patents
配光可変型前照灯Info
- Publication number
- JP2541508Y2 JP2541508Y2 JP10201791U JP10201791U JP2541508Y2 JP 2541508 Y2 JP2541508 Y2 JP 2541508Y2 JP 10201791 U JP10201791 U JP 10201791U JP 10201791 U JP10201791 U JP 10201791U JP 2541508 Y2 JP2541508 Y2 JP 2541508Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflector
- light distribution
- movable
- reflecting mirror
- light beam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等の車両用前照
灯の改良に係り、特に灯室内にビーム偏向用可動ミラー
を枢設し、該ビーム偏向用可動ミラーを変位駆動して照
射光の配光を変える配光可変型前照灯に関するものであ
る。
灯の改良に係り、特に灯室内にビーム偏向用可動ミラー
を枢設し、該ビーム偏向用可動ミラーを変位駆動して照
射光の配光を変える配光可変型前照灯に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】車両用の配光可変型前照灯の光学系とし
て、従来より図７に示すように、リフレクタ５０の開口
面を前面レンズ５１によって覆い、リフレクタ５０の前
面に設け、光源となる点灯用のバルブ５２に対して主反
射鏡面５３と副反射鏡面５４を形成すると共に、灯室内
の該副反射鏡面５４の反射光束位置に適宜ミラー駆動機
構５５，５５によって変位駆動し、角度を変向するビー
ム偏向用可動ミラー５６，５６を枢設した構造のものが
使用されている。そして、図８に示すように、主反射鏡
面５３からの反射光束によって形成される主光束配光パ
ターンａに対して、副反射鏡面５４からの反射光束を上
記ビーム偏向用可動ミラー５６，５６に当てて該光束の
射出方向を変えた副光束配光パターンｂを形成し、全体
の配光パターンを変更する構造になっている。
て、従来より図７に示すように、リフレクタ５０の開口
面を前面レンズ５１によって覆い、リフレクタ５０の前
面に設け、光源となる点灯用のバルブ５２に対して主反
射鏡面５３と副反射鏡面５４を形成すると共に、灯室内
の該副反射鏡面５４の反射光束位置に適宜ミラー駆動機
構５５，５５によって変位駆動し、角度を変向するビー
ム偏向用可動ミラー５６，５６を枢設した構造のものが
使用されている。そして、図８に示すように、主反射鏡
面５３からの反射光束によって形成される主光束配光パ
ターンａに対して、副反射鏡面５４からの反射光束を上
記ビーム偏向用可動ミラー５６，５６に当てて該光束の
射出方向を変えた副光束配光パターンｂを形成し、全体
の配光パターンを変更する構造になっている。
【０００３】従って、上記構造において副配光パターン
ｂの光量を増大させるためには、上記副反射鏡面５４と
ビーム偏向用可動ミラー５６の反射面を広くする必要が
あり、一般には該副反射鏡面５４とビーム偏向用可動ミ
ラー５６を灯具の上下幅一杯の大きさに構成することに
よって、その目的を達成している。
ｂの光量を増大させるためには、上記副反射鏡面５４と
ビーム偏向用可動ミラー５６の反射面を広くする必要が
あり、一般には該副反射鏡面５４とビーム偏向用可動ミ
ラー５６を灯具の上下幅一杯の大きさに構成することに
よって、その目的を達成している。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の前
照灯の構成によれば、副反射鏡面５４を経ないで直接ビ
ーム偏向用可動ミラー５６に入射するバルブ５２の直射
光束のうち、水平より上向きのものは副光束配光パター
ンｂの近傍で、図７に示すように、眩光ｃとなって現れ
るようになる。この眩光ｃは、二つのビーム偏向用可動
ミラー５６，５６の回転に伴い左右に変位するため、該
二つの眩光ｃ，ｃが重なる場合もあり、そのときには眩
光の照度も二倍になって対向車の運転者の視認性を妨げ
る結果となる。
照灯の構成によれば、副反射鏡面５４を経ないで直接ビ
ーム偏向用可動ミラー５６に入射するバルブ５２の直射
光束のうち、水平より上向きのものは副光束配光パター
ンｂの近傍で、図７に示すように、眩光ｃとなって現れ
るようになる。この眩光ｃは、二つのビーム偏向用可動
ミラー５６，５６の回転に伴い左右に変位するため、該
二つの眩光ｃ，ｃが重なる場合もあり、そのときには眩
光の照度も二倍になって対向車の運転者の視認性を妨げ
る結果となる。
【０００５】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、ビーム偏向用可動ミラーを備えた灯具におい
て、該ビーム偏向用可動ミラーの反射光束から眩光とな
る上向きの光束を除去し、車両運行の安全性を改善した
配光可変型前照灯を提供することを目的とするものであ
る。
のであり、ビーム偏向用可動ミラーを備えた灯具におい
て、該ビーム偏向用可動ミラーの反射光束から眩光とな
る上向きの光束を除去し、車両運行の安全性を改善した
配光可変型前照灯を提供することを目的とするものであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案に係る配光可変型
前照灯は、開口面を前面レンズによって覆ったリフレク
タの底部にバルブを設けた灯室内において、リフレクタ
の上下壁間にそれぞれ回動自在になる一対のビーム偏向
用可動ミラーを、リフレクタの一部反射鏡面からの反射
光束通路に位置して左右対称に枢設すると共に、ミラー
駆動機構によって該両ビーム偏向用可動ミラーをそれぞ
れ回動変位するように構成し、該部光束の照射方向を偏
向する灯具において、上記バルブ及び両ビーム偏向用可
動ミラー間に位置して、バルブのフィラメントより高い
位置に平板状のシェードを水平に担持固設したことを要
旨とするものである。
前照灯は、開口面を前面レンズによって覆ったリフレク
タの底部にバルブを設けた灯室内において、リフレクタ
の上下壁間にそれぞれ回動自在になる一対のビーム偏向
用可動ミラーを、リフレクタの一部反射鏡面からの反射
光束通路に位置して左右対称に枢設すると共に、ミラー
駆動機構によって該両ビーム偏向用可動ミラーをそれぞ
れ回動変位するように構成し、該部光束の照射方向を偏
向する灯具において、上記バルブ及び両ビーム偏向用可
動ミラー間に位置して、バルブのフィラメントより高い
位置に平板状のシェードを水平に担持固設したことを要
旨とするものである。
【０００７】
【作用】上記構成によれば、シェードが、バルブ及び両
ビーム偏向用可動ミラー間に位置して、バルブのフィラ
メントより高い位置に平板状の形態で水平に担持固設し
てあるため、ビーム偏向用可動ミラーに向かって進入す
る光軸に対して斜方上向きの光束が遮断される。従っ
て、水平ラインから上に照射される眩光となる光束を排
除する。
ビーム偏向用可動ミラー間に位置して、バルブのフィラ
メントより高い位置に平板状の形態で水平に担持固設し
てあるため、ビーム偏向用可動ミラーに向かって進入す
る光軸に対して斜方上向きの光束が遮断される。従っ
て、水平ラインから上に照射される眩光となる光束を排
除する。
【０００８】
【実施例】以下、本考案に係る配光可変型前照灯の一実
施例を図１乃至図３に従って説明する。
施例を図１乃至図３に従って説明する。
【０００９】図面において、１は略矩形の横長開口面を
前面レンズ２によって覆ったリフレクタであり、該リフ
レクタ１の底部には光源となる点灯用のバルブ３が光軸
Ｌ上に位置するようにバルブソケット４が固設してあ
る。このリフレクタ１の前面には、上記バルブ３に対し
て焦点を所定位置に設定した放物面からなる上側主反射
鏡面５と下側主反射鏡面６が形成されると共に、該両主
反射鏡面５，６にはその中間に位置して同芯状の副反射
鏡面７域を構成してある。
前面レンズ２によって覆ったリフレクタであり、該リフ
レクタ１の底部には光源となる点灯用のバルブ３が光軸
Ｌ上に位置するようにバルブソケット４が固設してあ
る。このリフレクタ１の前面には、上記バルブ３に対し
て焦点を所定位置に設定した放物面からなる上側主反射
鏡面５と下側主反射鏡面６が形成されると共に、該両主
反射鏡面５，６にはその中間に位置して同芯状の副反射
鏡面７域を構成してある。
【００１０】また、灯室１１の前面レンズ２近傍には、
リフレクタ１の上下壁８，８間にそれぞれ軸９，９を介
して回動自在に枢設した一対のビーム偏向用可動ミラー
１０，１０が、上記副反射鏡面７，７から反射された光
束通路に位置して左右対称に設けられており、該両ビー
ム偏向用可動ミラー１０，１０は、旋回アーム１２，連
桿１３を介してリフレクタ１の後面に固設したステップ
モータ，ロータリーソレノイド等のミラー駆動機構１
４，１４とそれぞれ駆動連結してなり、ミラー駆動機構
１４，１４に印加する駆動信号により、所定の角度に回
動変位し、副反射鏡面７，７からの光束の反射角度を変
えて可動光束の照射方向を偏向する構成になっている。
リフレクタ１の上下壁８，８間にそれぞれ軸９，９を介
して回動自在に枢設した一対のビーム偏向用可動ミラー
１０，１０が、上記副反射鏡面７，７から反射された光
束通路に位置して左右対称に設けられており、該両ビー
ム偏向用可動ミラー１０，１０は、旋回アーム１２，連
桿１３を介してリフレクタ１の後面に固設したステップ
モータ，ロータリーソレノイド等のミラー駆動機構１
４，１４とそれぞれ駆動連結してなり、ミラー駆動機構
１４，１４に印加する駆動信号により、所定の角度に回
動変位し、副反射鏡面７，７からの光束の反射角度を変
えて可動光束の照射方向を偏向する構成になっている。
【００１１】１５は、バルブ３及び両ビーム偏向用可動
ミラー１０，１０間に位置して、バルブ３のフィラメン
トより高い位置に水平に担持固設したシェードであり、
該シェード１５の両側縁は下向きに折曲した鉛直シェー
ド縁１６，１６を一体的に形成した構造になっている。
ミラー１０，１０間に位置して、バルブ３のフィラメン
トより高い位置に水平に担持固設したシェードであり、
該シェード１５の両側縁は下向きに折曲した鉛直シェー
ド縁１６，１６を一体的に形成した構造になっている。
【００１２】上記構成になる配光可変型前照灯は、主反
射鏡面５，６によって前方に照射した固定光束と、副反
射鏡面７による反射光束をビーム偏向用可動ミラー１０
によって前方に照射した可動光束を、それぞれ前面レン
ズ２の拡散ステップを透過させて灯具の前方に照射し
て、主反射鏡面５，６の反射光束による主光束配光パタ
ーンａと副光束配光パターンｂによる図５に示すような
配光を得るものであり、副光束配光パターンｂ，ｂの位
置はミラー駆動機構１４，１４により両ビーム偏向用可
動ミラー１０，１０の枢設角度を変位して行うことがで
きる。
射鏡面５，６によって前方に照射した固定光束と、副反
射鏡面７による反射光束をビーム偏向用可動ミラー１０
によって前方に照射した可動光束を、それぞれ前面レン
ズ２の拡散ステップを透過させて灯具の前方に照射し
て、主反射鏡面５，６の反射光束による主光束配光パタ
ーンａと副光束配光パターンｂによる図５に示すような
配光を得るものであり、副光束配光パターンｂ，ｂの位
置はミラー駆動機構１４，１４により両ビーム偏向用可
動ミラー１０，１０の枢設角度を変位して行うことがで
きる。
【００１３】上記点灯に際して、副反射鏡面７を経ない
で直接ビーム偏向用可動ミラー１０，１０に入射する光
束のうち、図４（ａ），（ｂ）に破線ハッチングで示す
ように出射する水平ラインＨから下側の光束はシェード
１５によって遮断されるようになり、灯具から射出後、
水平ラインＨより上方に照射され眩光となる副光束配光
パターンを排除することができると共に、該シェード１
５が水平に設けられているため、主反射鏡面５，６から
の照射光束及び副反射鏡面７からの照射光束を遮断する
ことはない。また、このシェード１５の両鉛直シェード
縁１６，１６は、ビーム偏向用可動ミラー１０，１０の
可動域を確保するため、該ビーム偏向用可動ミラー１０
から後退した間隙Ｇに向かって侵入する光束を遮断する
と共に、該両鉛直シェード縁１６，１６が主反射鏡面
５，６からの照射光束及び副反射鏡面７からの照射光束
の通路外に位置するため有効光束を遮断することがな
い。
で直接ビーム偏向用可動ミラー１０，１０に入射する光
束のうち、図４（ａ），（ｂ）に破線ハッチングで示す
ように出射する水平ラインＨから下側の光束はシェード
１５によって遮断されるようになり、灯具から射出後、
水平ラインＨより上方に照射され眩光となる副光束配光
パターンを排除することができると共に、該シェード１
５が水平に設けられているため、主反射鏡面５，６から
の照射光束及び副反射鏡面７からの照射光束を遮断する
ことはない。また、このシェード１５の両鉛直シェード
縁１６，１６は、ビーム偏向用可動ミラー１０，１０の
可動域を確保するため、該ビーム偏向用可動ミラー１０
から後退した間隙Ｇに向かって侵入する光束を遮断する
と共に、該両鉛直シェード縁１６，１６が主反射鏡面
５，６からの照射光束及び副反射鏡面７からの照射光束
の通路外に位置するため有効光束を遮断することがな
い。
【００１４】更に上記構成によれば、上方に向かって照
射される光束を遮断するため、図６に示すように上下の
主反射鏡面５，６を有するような反射鏡面を構成する
際、中央部の上側反射鏡面５の稜線に生じるアンダーコ
ートの垂れ（矢印Ａ参照）に伴う乱反射光束のうち眩光
となる光束も遮断する。
射される光束を遮断するため、図６に示すように上下の
主反射鏡面５，６を有するような反射鏡面を構成する
際、中央部の上側反射鏡面５の稜線に生じるアンダーコ
ートの垂れ（矢印Ａ参照）に伴う乱反射光束のうち眩光
となる光束も遮断する。
【００１５】
【考案の効果】本考案に係る配光可変型前照灯は、以上
のように構成したから、バルブ及び両ビーム偏向用可動
ミラー間に位置して、バルブのフィラメントより高い位
置に平板状のシェードを水平に担持固設したことによ
り、ビーム偏向用可動ミラーによって光軸に対して斜向
上方に向かって照射される光束を遮断することができる
ため、眩光となる光束を排除し、自動車の対向車の眩光
を防止することにより安全運転を確保することができる
等の特徴を有するものであり、本考案実施後の実用的効
果は極めて大きい。
のように構成したから、バルブ及び両ビーム偏向用可動
ミラー間に位置して、バルブのフィラメントより高い位
置に平板状のシェードを水平に担持固設したことによ
り、ビーム偏向用可動ミラーによって光軸に対して斜向
上方に向かって照射される光束を遮断することができる
ため、眩光となる光束を排除し、自動車の対向車の眩光
を防止することにより安全運転を確保することができる
等の特徴を有するものであり、本考案実施後の実用的効
果は極めて大きい。
【図１】本考案に係る配光可変型前照灯において、前面
レンズを取り外し、内部を透視した状態を示す斜視図で
ある。
レンズを取り外し、内部を透視した状態を示す斜視図で
ある。
【図２】同平断面図である。
【図３】同前面レンズを除去した状態の正面図である。
【図４】シェードによる遮光作用を示す平断面図（ａ）
とリフレクタの正面図（ｂ）である。
とリフレクタの正面図（ｂ）である。
【図５】本考案に係る配光可変型前照灯による配光パタ
ーンを示す説明図である。
ーンを示す説明図である。
【図６】同じくシェードの遮光作用を示す説明図であ
る。
る。
【図７】従来の配光可変型前照灯において、前面レンズ
を取り外し、内部を透視した状態を示す斜視図である。
を取り外し、内部を透視した状態を示す斜視図である。
【図８】同配光可変型前照灯による配光パターンを示す
説明図である。
説明図である。
１ リフレクタ ２ 前面レンズ ３ バルブ ５ 上側主反射鏡面 ６ 下側主反射鏡面 ７ 副反射鏡面 １０ ビーム偏向用可動ミラー １４ ミラー駆動機構 １５ シェード １６ 鉛直シェード縁
Claims (1)
- 【請求項１】 開口面を前面レンズによって覆ったリフ
レクタの底部にバルブを配置した灯室内において、リフ
レクタの上下壁間にそれぞれ回動自在になる一対のビー
ム偏向用可動ミラーを、リフレクタの一部反射鏡面から
の反射光束通路に位置して左右対称に枢設すると共に、
ミラー駆動機構によって該両ビーム偏向用可動ミラーを
それぞれ回動変位するように構成し、該部光束の照射方
向を偏向する灯具において、 上記バルブ及び両ビーム偏向用可動ミラー間に位置し
て、バルブのフィラメントより高い位置に平板状のシェ
ードを水平に担持固設したことを特徴とする配光可変型
前照灯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10201791U JP2541508Y2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 配光可変型前照灯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10201791U JP2541508Y2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 配光可変型前照灯 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0545807U JPH0545807U (ja) | 1993-06-18 |
| JP2541508Y2 true JP2541508Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=14315988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10201791U Expired - Lifetime JP2541508Y2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 配光可変型前照灯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2541508Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP10201791U patent/JP2541508Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0545807U (ja) | 1993-06-18 |
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